「んっ、むちゅっ、ハジメ様ぁ……!」
「ヘリーナ、ああ、ヘリーナっ!」
正統派のお淑やかなメイドさん。それが自分からおっぱいを押し付けてきて、据え膳をどうぞとアピールしてくるのだ。こんなの相手の方が悪いに決まってる。
そんな理屈でヘリーナの唇を奪ったハジメは、そのまま彼女の口内に自らの舌を差し入れる。
「だ、ダメです!」
その直前、己の口腔に入り込もうとした舌をその主である男の体ごと強引に押し退ける。
まさか、拒絶されるなんて……! と、ハジメは全身を硬直させてしまう。
「え。あう……い、嫌だったかな……」
「い、嫌だなんて……! そ、そうではなく! まだ私の口の中にはハジメ様のお種が……!」
あ、と口をポカンと開いて間抜けな表情をするハジメ。
そうだった! 今、お口で気持ちよくしてもらったばかりだ!
「直ぐに口を濯ぎますので……ここに水撃を望む、”水球”」
――水属性魔法 ”水球”
空中に水の球体を作り出したヘリーナは、それを口に含むとクチュクチュとうがいをする。
そして、僅かに白濁の混じった液体をペッとお風呂の外に吐き出した。
それを何度か繰り返すと、どうぞ、と瞳を閉じ、頬を赤らめた彼女は唇を差し出した。
キス待ち顔……!
出鼻……というか心を挫かれそうになったハジメであったが、ヘリーナの真意を知るとそのいじらしさに胸が一杯になり、今度こそはと彼女の体を抱き竦めて情熱的なキスをした。今度はヘリーナが拒絶するようなことはなく、むしろ自分から進んで舌を差し出してきた。
淫靡なキス。情愛の印というよりは、交尾の先触れのような行為。ふぅふぅはぁはぁ、荒い吐息を漏らしながら、夢中になって舌を絡め合い、お互いの唾液を交換する。
「えっち、しよう」
「はい……」
「どうしよう。場所、どこか落ち着ける場所を探そうか? 俺の部屋とか……」
「いいえ、ここで十分です。ここでなら何の痕跡も残りません。私のような端女をお抱きになったことも……ですから、何も考えず、私に憤りをぶつけてくださいませ」
「ヘリーナ……」
なんて健気な女性だろう。
その優しさに胸を打たれつつ、ペニスは更に大きくして、柔かな手を引いて浴槽の外に出る。
するとヘリーナは、先回りするように進んでタオルを外してみせた。
正座するように行儀よく座ると、浴場の床にタオルを敷いて、その上に横たわる。
「さ、どうぞお好きなように……」
仰向けになっても崩れることのない美巨乳。芸術的なまでの艶やかな曲線を描く腰のくびれ。張り出たヒップは、熟した果実を思わせる。
我慢など出来るはずもない。彼女の上に覆い被さったハジメは、棍棒と見紛うばかりに膨れ上がった陰茎を女の秘所に擦り付ける。貞淑なはずのメイドは、自分から股を開いて、男の侵入を受け入れようとする。
「ヘリーナ……前にも言ったけど、端女なんて言い方は良くないなぁ」
「は、ハジメ、様……?」
「自分の立場を知らしめてやる! ずっと
あの不思議なお酒、ナルクの力は借りれない。しかし、恐れることなく腰を前に押し進めた。
大人の女性のヴァギナは、しなやかに広がって、肉の棒を受け入れる。
「あ、はっ……ハジメ様のお大事が、私の中に、入ってきます……」
「ヘリーナの中、熱くてぬるぬるだ……あ」
昨日も感じたばかりの、抵抗感。処女の証が先端に触れたのを感じて思わず微笑んでしまう。
昨日は妖精のような王家のお姫様、今日はお淑やかなメイドさんの初めてを奪うのだ。
それも、二度目。同じ女性から二回も処女を受け取るなんて、そんな贅沢な経験をした者がこの世界に何人いることだろうか。
「ヘリーナの初めて、貰うよ」
「はい……私に、ハジメ様を刻み付けて下さい」
そう宣言したハジメは、更に腰を先に進めた。
肉の膜は少しの間抵抗したが、結局、ぷつりと男の前に散らされてしまった。
「んくっ、ああっ……」
処女を失ったメイドは、自らの髪を一房唇に食んで、苦痛に耐えていた。
眉根は寄せられ、麗しい美貌は破瓜の痛みに歪んでいる。
そんな彼女のことを気遣って、ハジメは女の内部でしばらく動かずにいたが、
「大丈夫、です……そんなに、痛くはありません……だから、どうか。私の身体で、気持ちよくなって下さい」
黒曜石のように黒く美しい瞳に涙を浮かべながら、真っ直ぐに男を見上げて、そんなことを行ってくるのだ。ハジメは自分のモノが、一段と硬さを大きさを増すのを感じた。
もう動かずにはいられない。この美女に自分の種子を植え付けたい。そんな本能に突き動かされて、ゆっくりとだが、腰を前後に振り始める。
「んっ、はぁぃ……硬くて、逞しい、ですっ……」
破瓜の直後であるというのに、メイドは、男を喜ばせようと褒め言葉を口にする。
美女の熱い肉襞が、陰茎の周りに纏わりつき、強く締め付けてくる。男を知ったばかりの膣は、しかし徐々に本来の機能を発揮し始める。
男を持て成し、気持ちよくするための、魅惑の穴という機能を。
「あんっ! ハジメ様の武器が、奥まで届いて……駄目、です、こんなの……私が、気持ちよくなってしまいますっ!」
三擦りもする内に、快楽に開かれていくのは彼女の方で。
ハジメは、彼女が急速に花開いていく様子を、満足感と共に眺めていた。
一突き、二突き、生殖器を押し込む度に、その形を覚えようと女性器が貪欲に絡み付いてくる。
元からよく濡れていた内部は、もうトロトロに蕩け始めていた。
「すごい、ヘリーナのあそこ、俺のモノにしゃぶりついてくるよ」
「ひゃうっ、ああ、ああんっ! 気持ちいい、ああ、気持ちいいです、ハジメ様ぁっ!」
それは、実に官能的な光景だった。
結い上げられていた髪はいつの間にか解けてしまい、ダークブラウンの長髪が床に散らばっている。乳白色をした、弾けるような女の裸体が、艶めかしい対象を描いていた。
美しい乳房が上下に息づき、綺麗に整った顔は、情欲に輝いている。
女神のような肢体だが、その両脚は卑猥なほど大きく開かれて、この肉体が男の玩具なのだと告げている。
こんな美人に、これから種を蒔くのだ。
劣情に燃えたハジメは、もう中出しすることしか考えられない。
腰の動きは、忙しなく小刻みになり、二人の下腹部はパンパンとぶつかり合う。
「ヘリーナ、ヘリーナっ! 出る、もう出るよっ!」
「ああん、ハジメ様、どうぞ、お情けを下さいませっ!」
びゅるるるっ!
一日欲望を溜め込んだペニスが、その全てを勢いよく吐き出した。女の腰をがっしりと掴み、まるでオナホでも使うように、気持ちがいいだけの射精を楽しむ。
びゅくっ、びゅくっ、と固練りの精液が弾ける度に、ヘリーナはアンアン甘い喘ぎ声を上げて、腰をくねらせるのだった。
「さいっこう……」
「ふふっ、ハジメ様に気持ちよくなってもらえて、私も嬉しいです……」
倒れ込んでくるハジメを、繊細な手が優しく撫でる。
なお、破瓜の証はタオルにバッチリ残っており、後で二人を悩ませることになるのだが。
それはまた別のお話。
さて、男女の間に付いた火は、そう簡単に消えたりはしない。
浴場を出た二人は、一度はきちんと服を身に着け、見つからないように外に出たが……。
別れようとしたところで、その手を掴んだのは、どちらが先だったことか。
ハジメの部屋に転移魔法で飛んだ二人は、着たばかりの服を部屋中に脱ぎ捨てて、飛び込むようにベッドイン。
二回戦の始まりである。或いは、延長戦の始まりと言うべきだろうか。
「ああ、ヘリーナ、ヘリーナっ!」
「ハジメ様、素敵です、ああんっ!」
一人の女に戻ったヘリーナは、ベッドをギシギシ軋ませて、身体をぶつけ合うようにもみくちゃに、あん、あんっと喘ぎ声を上げながら、前世からの想い人と肌を重ね合わせる。
二人の情事は、前世ぶりの情事にヘリーナが限界を迎える夜遅くまで続くことになった。
「レノア、あなたは混ざらなくてもよかったのかしら?」
優雅に紅茶を楽しむリリアーナは、お付きのメイドへと声を投げかけた。
「姫殿下、今の私はニアです。それと、別に私はあのスケコマシと乳繰り合いたいわけでは……」
「…また、そんなことを言って。私達、同じ立場でしょ? 素直になっていいのよ?」
レノアと呼ばれた侍女――ニアは、部屋の窓から外を覗きつつ言った。
「それに……今は血縁関係が無いとしても、クレアの邪魔をするようなことはできません」
今生では、何の血縁関係もない無関係の間柄であるニアとヘリーナ。
しかし、前世では彼女たちは腹違いの姉妹だった。権力欲旺盛な二人の父、ナヴァール伯爵が原因で二人の仲は拗れていたが、勇者一行という嵐のお陰で仲良くなることができた。
大切な姉が、想い人と情を交わすところに横入りするなど今の彼女に出来るはずもない。
(……やれやれ、これは私が背中を押して上げないとダメかしら?)
この調子では、
同じ男性を愛している者として、それを放っておくことの出来ないリリアーナは、二人を結びつけるための策を練ることにするのだった。