深く…深く…
そして冷たい…
私は目を覚ました。
身体は動かない。
感覚がないからあるのかもわからない。
ただ、強い思いがあるだけだった。
死にたい
そして私は私ではないことに気がついた。
これが、深海棲艦化と。
もはや私の意志は関係無かった。
身体はどんどん浮上してゆく。
海面に出ると、私の身体は艦娘に対して砲を向けた。
私は理解した。
恐ろしいことを。
あぁ、私が殺した艦娘たちもこのような感じだったのか…ということに。
私じゃない誰かの意思が引き金を引く。
次々と海に消えゆく同胞たちに私は不思議と悲しみを感じなかった。
あるのは…哀れだという感情。
ふと、目の前に一人の艦娘が立った。
私の放った砲弾を軽々と避け近づいてくる。
ここまで来て私はやっと誰だか分かった。
金剛だ。
最悪の事態を想定して組んだ約束を金剛は果たしに来たのだ。
次々の砲弾を避け、私に傷を負わせる。
彼女はここまでの実力がありながら隠していたのかと私は驚きの感情が大きかった。
だかその思考もだんだんと飲まれて行く。
私は死ぬのか。
走馬灯のように記憶が駆け巡る。
暗い暗い海
青い空
色々なものが浮かぶ。
ふと、目の前に浮かぶ姉妹の姿。
忘れていた。
私は生きると約束した。
守るという約束は守れなかったが、生きるという約束は守らなければならない。
消えそうになる意識を必死で保つ。
温かい何かが、私を光で包み込んで行く。
向こうでも決着がついたようだ。
やつの視界の目の前には金剛が砲を顔に向けているのが映っている。
「どうせまだ生きているんでショウ?」
「そんなところで諦めてないで戻ってきて下さいデース」
そういって金剛は引き金を引く。
再び海に沈む感触。
だが今回は…暖かい
目を覚ますと白い天井が目に浮かぶ。
横を見ると金剛がベッドに寄り掛かって眠っていた。
看病してくれていて疲れたのだろう。
だとすると…ここは鎮守府の医務室
何故私は生きている…?
記憶がフラッシュバックする。
ああ
私は助けられたんだ。
暖かさを感じた私は涙を流す。
金剛が目を覚ます。
「やっと起きましたネー」
「なぜ、殺すと約束したのに助けてくれたんですか?」
「助けたのは私じゃないネー私は賭けをしただけデース」
「賭け?」
「イエス。沈む前目が艦娘の目をしてタネー。だからもしかしてと思ってネー」
「じゃぁ…もしかしたら死んでたかもしれないということですか?」
「そんくらいの覚悟の上戦ってたはずネー」
ふっと笑みが溢れる。
確かに死ぬことを私は恐れていなかった。
だが…今は…
「ええ…確かに死ぬことは怖くありませんでした。ですが…今は生きる意味を持っています。」
ニコニコする金剛が何を考えているのか私には分からなかったが、姉の姿と金剛が重なった。
「頑張りましょうネー!親潮」
なんか迷走しまくって遅れました
無理矢理感ありますがなんかすみません
次作品はちゃんと筋道立てて書きます…