構成決めながらやっているので結構時間かかるかもです…
私は部屋に戻ると荷物をまとめた。
と言っても特に私物があるわけでもなく予備の服、洗面用具を入れただけの小さな鞄だった。
私が敵の爆撃でもう殆ど原型をとどめていない門を潜ろうとしたとき誰かに呼ばれた。
振り返ると提督が立っていた。
少し驚きながらも冷静に訪ねてみる。
「どうされましたか?」
提督「別に?ただの戦友の見送りさ。」
「そうですか。では、今までありがとうございました。失礼します。」
提督「おう。元気でな。」
私は提督に背を向けて歩き始めた。
提督「まてよ。」
また呼び止められた。
相変わらず本心を素直に言えない人だな、と思った。
「なんですか?」
提督「これを持ってけ。」
受け取る。
見ると懐かしい一枚の写真だった。
「これはあなたの大切なものでは?」
提督「なぁに。そのうち俺は死ぬからな。一足先にあいつらに会いにいくよ。だからそれはお前にやるよ。」
「分かりました。大切にします。」
提督「お前も変わったな。」
「そうですね…自分でも分かっています。」
提督「今まで本当に有難う。元気でな。」
「提督こそお元気で。」
門を潜り、少し歩くと港に出た。
そこには既に船が一隻停泊しており、その周りに四人の艦娘がいた。
艦娘の一人が私を見つけて敬礼しながら言った。
艦娘「お疲れさまです!時間通りですね!では出発しましょう!」
「えぇ、宜しく頼みます。」
船の中で揺られながら私は写真を見つめ、思い出に浸っていた。
あの鎮守府が出来て一年目のときに撮った写真だったはずだ。
この頃はまだこんなにたくさんの艦娘がいて、笑顔があった。
真ん中に提督。
その右に満面の笑みを浮かべた私。
私の隣には優しく。私が世界で一番大好きな姉が写っていた。
私のことを庇って死んだ姉。
そして私が守れずに沈んでしまった妹たちや戦友。
いつからだろうか、誰かが死んでも悲しみを覚えなくなってしまったのは。
そうこう考えているうちに本土に着いたようだ。
船を降りるとそこは横須賀だった。
護衛してくれた艦娘達に礼を述べ私は大本営へと向かった。
そこで私は配属先の説明を受けた。
今回新たに横須賀第3鎮守府が建設されたようだ。
どうやらそこの司令官が優秀らしく、有望な人材ということで護衛を含め初期艦として着任してもらうため私が最前線から引っ張ってこられたようだ。
既に司令官は着任しており、私の到着を待っているそうだ。
私は大本営を出たあと駅へと向かった。
私くらいになると車を呼べるのだが何故か電車に乗りたい気分だった。
電車の揺れが伝わってくる。
海の上のそれとはまた違った振動が。
私は気がつけば寝ていたようだ。
降りる駅の一つ手前で起きれたのは奇跡かもしれない。
久しぶりによく寝られた。
私は改札を出ると歩いて新たな鎮守府へと向かった。
どんなふうに続くのか、!