凌辱系二次創作短編集 作:凛輪
1.ネル・ゼルファーは仲間の救援に向かうが…
ずじゅ___ぐじゅぶじゅ___
(身体が動かない……まいったね…)
ネル・ゼルファーは不運と油断から生体兵器に呑み込まれてしまった。
尻もちをついた体勢でへたりこみ、生暖かい白濁粘液にヘソまで浸かり動けない。
「それに……この触手が……」
研ぎ澄まされた刀のように美しい肢体は、肉壁から伸びる触手と滴る粘液によって無力化されていた。
機能を追求した隠密の黒衣は白濁粘液により、重りのような拘束具に変わり果てている。
華奢ながらも女性的な膨らみが魅力的な身体は、生体兵器のにとって最高の玩具だった。
「ぐッ……ああっ…はな……せ…」
生体兵器と言えど、ネルの洗練された脚線は造形美を感じざるを得ないようだ。
素早い動きを補助する黒いニーハイへ粘液を絡めながら這いずり、太ももから鼠径部にかけての紋章に纏わりつく。
太ももの施術紋に巻き付いた触手はネルの力を根こそぎ奪い取っていた。
不気味な発光と同時に、彼女の筋肉は液体のように腑抜け、脳天から魂が抜けるような浮遊感に襲われる。
(また……くるっ…!!)
ネルの身体が危険な高揚感と脱力に蝕まれ、それでも振り解こうと懸命にもがく。
しかし、武器も何もかも奪われた状態では触手を引きちぎる事はおろか、分厚い粘液の膜が僅かに伸びるだけ。
「あっ……やめろ…触るなっ!! ぁ……っく…!!」
秘所や乳房、敏感な個所をちゅぐちゅぐと責め立てられ、下腹部が燃えるように火照る。
脳の防衛本能が過剰な快楽を分泌し、無様に弄ばれてしまう自分が許せない。
辛うじて動く足をバタバタと跳ねさせると、ブーツの底で糸を引く粘液が不愉快に絡みつく。
(くっ……迂闊だったね………)
ネルは数時間前の軽率な行動を呪うしかなかった。
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数時間前 生体施術兵器研究所にて____
ネル・ゼルファーの目にも止まらぬ斬撃が薄暗い研究所の暗闇に光る。
攫われた味方の救援任務だが、状況は刻一刻を争っていた。
「っぐ…キリがない……」
ネルの仲間が拉致された研究所、そこは異形の巣窟だった。
単身乗り込んだ彼女に残された時間は少ない。
相手に勘づかれず仲間を無事に救助する。
隠密能力と高い戦闘力を兼ねたネルにしか出来ない任務だった。
「っぐ…邪魔だっ……」
禍々しい生体兵器の数々にネルの冷静な表情が崩れる。
無数の触手から飛び散る粘液、数多の生物を掛け合わせたような異形の冒涜的な外見。
「グギイイイギギィ!!!」
ネルは夥しい数の生体兵器を切り刻み、音も無く氷漬けにする。
圧倒的な実力差を前に、異形は彼女へ触れる事すら叶わない。
問題ない。
いつものようにすぐに片付く任務だ。
だが、胸中に漂う嫌な予感がぬぐえない。
(こんなボロボロの研究所に……どうして彼女達が連れてこられたの…?)
ネルの疑問は発見した研究資料によって解決した。
『この研究はもうダメだ、施術適応は低いが戦闘力の高い生物と、人間を掛け合わせた交配は失敗作のキメラしか産まなかった。
生体兵器の失敗作たちはより良質な施術力を求め、日夜繁殖を続けている』
ネルは資料を読み絶句した、人体を使った生物兵器の製造、そしてこの施設が破棄されていた事に。
生体兵器が自分を捕えようとしていた事にも合点がいく。
『獰猛で繁殖力の強い生体兵器は制御不可能だ。エサがなくなれば職員だろうと襲い掛かる。
すぐにこの研究所を破棄し封印しなければ危害は我々にも及ぶだろう。
そこで我々は定期的に人間の生贄を数名用意する事で、奴らのご機嫌を取る事にした。』
(なんて事………)
「グギグィェ!!!」 「ギョグギエエッッ!!!」 「ギギイギィッ」
ネルは背後から迫る異形の群を一薙ぎで切り捨てる。
烏合の衆がいくら集ったところで、天と地ほどの実力差が埋まるものではない。
相当なイレギュラーが起こらない限りは___
「……まっ……ネルさまっ……」
僅かに聞こえた仲間の声は恐怖に引き攣っていた。
ネルは声のする場所へ群がる生体兵器を蹴散らしながら向かう。
「…助けて…くださいっ……」
球根に無数の触腕を携えた生体兵器が、仲間の身体を粘液で覆い尽し、その上から触手を巻き付けていた。
懸命に振りほどこうとする腕が容赦なく包み込まれていく。
「その汚らしいモノをっ…どけろぉッ!!」
「ギギギイイイィィェェッ………」
ネルの放った斬撃は一瞬で球根の生体兵器を刻み、仲間の研究員を救出した。
粘液に塗れた彼女をネルは優しく抱きかかえる。
「大丈夫か…! 待ってろすぐに脱出を…」
「ネルさま……その粘液に…触れては…いけません……」
「なにを……がっ…!あぁっ……」
白濁の粘液がぽたりと太ももの紋章に零れた瞬間、ネルの身体から力が蒸発するように抜けていく。
足がガクガクと震え、膝をつきへたり込んでしまう。
(なっ……なんだこれは…力が抜けていく…)
「問題ない……この程度…あんたは先に戻って報告を…私は大丈夫だ」
ヒーリングで体力を取り戻すが、根こそぎ奪われた力は完全に戻らない。
「ギィィィ!!」
ネルは迫りくる生体兵器の群を屠る姿に安堵した研究員は、急いで救援を呼びに戻るのだった。
それが‘‘ネル・ゼルファー‘‘の最期とも知らずに。
「ネルさま……どうか…ご無事で…」
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