※この作品はR-18です。

凌辱系二次創作短編集   作:凛輪

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1、異形の巣窟(クレア・ラーズバード)

 

──────生体兵器研究施設にて……

 

 

無機質な床には白濁した粘液が散乱している。

廃棄された施設を脈打つ肉片が病巣のように蝕んでいた。

 

ぐぢゅブチュっッ!!!

 

 粘液を撒き散らす魔物の群れ

 彼らは軟体生物を思わせる触手をうねらせる

 子供の腰ほどのサイズから、大人の身長を越すサイズまで多種多様だ 

 

バラバラに動く魔物の目的は一つ……

 

「はぁっ!……なんて数……」

 

双剣を振るう美しい女性、『クレア・ラーズバード』の捕獲だ……

 

黒衣に身を包んだクレアは、雪のように白い肌と銀髪のコントラストに彩られている。

 

「でも……ここで間違いないようね」

 

彼女は行方不明になった親友の『ネル・ゼルファー』を探し、この研究施設を突き止めた。

シーハーツで捜索が打ち切られたネルが最後に向かった任務。

‘‘ネルの失踪確認書類‘‘にハンコを押さず突き返し、単身異形の巣窟に向かったのだ。

 

(ネル……あなたは私が必ず助ける……)

 

クレアの斬撃で魔物が物言わぬ肉塊に変わっていく。

双剣を振るう淑やかな女性に下劣な欲情が殺到した。

 

「数だけは……一人前です……ねっっ!!」

 

クレアはマシンのように醜い魔物を細切れにしていく。 

黒衣に包まれた腰や胸のシルエットが残像を描き、欲情まみれの異形が影に群がる。

黒のサイハイソックスとアームカバーから白い肌が覗き、そこに輝く施術紋によって強烈な斬撃が放たれた。

 

ぶぢゅ……ぐぢゅブチュブチュぐちゅッッ!!!

 

圧倒的実力差だ。

知能を持たない欲望の塊はクレアに触る事すら出来ない。

彼女が攻撃を繰り出すたび、後ろに束ねた艶やかな銀髪が靡く。

 

 津波のように押し寄せる異形の群れ

 クレアという極上の餌を前に彼らの本能が滾っているのだろう

 死すら恐れず数のみで捻じ伏せようとする芸の無さ

 

だが、物量任せの戦術とクレアの焦りが合さり、予期せぬ事態を引き起こす……

 

ぶちゅっっ!!

 

「しまった!?」

 

クレアの膝とふくらはぎが粘液の膜に絡め捕られた。

天井から滴るスライムのような魔物が、キックの軌道上に偶然落下したのだ。

右のハイキックを繰り出した体勢で固定されてしまう。

 

「このっ……!」

 

生暖かいスライムは簡単には剥がれない。

疲労により集中力が欠けた瞬間のアンラッキー。

 

(っく……剥がれない……剣を止めたら魔物に組み付かれる……どうすれば……)

 

魔物たちですら予想していなかったチャンスに、彼らは一斉にクレアへ群がった。

触手を伸ばし、ヨダレのように粘液を滴らせ、極上の獲物に我先に組み付こうとする。

 

────ザシュ!!

 

クレアの斬撃が飛び掛かる魔物を切り刻むが、徐々に手数が足りなくなってしまう。

それに、同じ場所に留まった状態ではいくら彼らを倒そうと、粘液が身体や衣服に少しずつ蓄積していく。

 

ぶちゅっ……ぢゅぶぐちゅ……

 

クレアの黒衣を白く穢すように粘液の塊がべっとりと絡みつく。

右に切り捨てた魔物の白濁液が彼女の腰に纏わりつき、それが秒間10匹以上も降り注ぐ。

可動域がみるみる狭くなり、反応が遅れた瞬間。

 

どろっ……

 

乳房と鎖骨を舐めるようにスライム纏わりついた。

 

「しまっ……離れなさいっ!」

 

一匹の対応が遅れてしまえば最後。

スライムが組み付いたのを皮切りに、クレアの全身が異形に絡め捕られていく。

 

びちゃっ!!ぶちゅっっ!ぐぢゅっっ!!

 

「っぐ!!うっ!?このっ……あぁっっ!」

 

クレアの腰にヒトデのような魔物が絡みつき、その触腕を彼女の尻から美脚に這わせた。

太ももの施術紋と黒衣の間を舐めるようにスライドさせていく。

スライムがさらに数匹追加で巻き付き、身体を伸ばしながら肩から腰に掛けて覆い尽くす。

 

「っ……触らないで……」

 

 ねっとりとした粘液が滴りクレアの黒衣を穢す

 不愉快なサイハイソックス越しの太ももから膝を伝い

 ハイカットのブーツにどろっと染み込んでいく

 

「このっっ!!!」

 

クレアは粘液の分厚い膜によって重くなった腕で剣を振る。

生暖かい粘液と触手を切り裂くが、それ以上に群がる数が多い。

重油のようなスライムのホールドの中で必死にもがきながら、最善の抵抗を続けた。

 

ぎゅちゅっっ……ぐちゅぶちゅっ……!

 

胸や秘所に絡みつく触手、そして黒衣の隙間に潜り込む粘液。

さしものクレアもおぞましい感触に鳥肌が立ち、柄にもなく取り乱してしまう。

彼女も歳相応の乙女だ、向けられる下劣な欲情に何も感じないほど鈍感ではない。

 

(まずいわね……状況が……どんどん悪化していく……)

 

クレアは液体の性質を甘く見ていた。

絡みつく触腕を先に切り裂いていたが、スライムは空気に触れると粘性が何倍にも跳ね上がる。

腕を振るだけで脱出できた段階はとうに過ぎ、重なった粘液の膜が全身にのしかかった。

 

グググッ……

 

泥のようだったスライムが固まり、不快な伸縮性を帯びて動きを封じられる。

最初に足を取られた粘液の膜が凝固し、大男数人に押さえつけられているようだった。

 

「すこし……本気を出します……」

 

クレアは靴の裏に張り付く粘液を払い、膜を伸ばしながら強引に構えをとる。 

力をためる彼女に、魔物達はチャンスとばかりに飛びついた。

 

ぢゅぶぐちゅ……ザジュッッ!!

 

美しいレッグラインが攻撃の瞬間「グッ」と屈み、強烈な斬撃が繰り出された瞬間。

 

「はぁぁぁっっッ──────」

 

目に見止まらぬ斬撃が異形を粉々にする。

輝く刀身が残像になり、ドーム状にクレアを包み込んでいく。

 

「「「ッギギギイイイィッッ~~~~~ッッッ!!」」」

 

甲高い奇声を上げ、異形の魔物がミキサーにかけられたように細切れになった。

怒りのこもったクレアの攻撃は彼らを必要以上に切り刻む。

 

「っく……このっっ!!」

 

苛立ちを露わにしながらも、クレアは自分を律して冷静になっていく。

衣服から粘液を振り払い呼吸を整える。

 

「はぁっ……はっ……はぁっ……」

 

生き残った数匹がエレベーターの隙間に潜り込み逃げていく。

肩で息をするクレアは、逃げる魔物を追う気にはなれなかった。

 

「まさか……施設の地下に……」

 

クレアはエレベーターの扉を蹴破り、地下へ降りていく。

ネルを助ける為、彼女は迷わなかった。

 

 

 

──────生体兵器研究所地下……

 

 

 

 最深部に到着したクレアの前に広がる体内のような空間

 コブや肉壁が臓器のように脈動し、粘液を分泌している

 人工物がおぞましい異形によって支配された場所だった

 

ぢゅぐ……

 

「っぐ……気色悪いですね……」

 

クレアの靴底にガムのように張り付く粘液。

少しでも歩みが遅れてしまえば、すぐに肉床に足首が沈んでしまう。

まるで無数の人間から足を掴まれ、引き摺り込まれていく感覚だ。

 

ぢゅぶ…じゅぶ……

 

「はぁ……このっっ……」

 

警備が手薄なのか、魔物の数が少ないことが唯一の救いだった。

しかし、天井から滴る液体が肩や髪にかかり、クレアから機動力が奪われていく。

奥へ進むほど深くなる粘液の沼に、気付けば膝まで白濁液に浸っていた。

 

 

それでも進むのは、ネルが‘‘そこに居る‘‘気がしたから……

 

 

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