凌辱系二次創作短編集 作:凛輪
かつて栄華を誇った教導国家ドラグマは変わり果てた姿に変貌し、眩しい程白かった聖地は毒々しい赤と黒に染め上げられ上空には巨大な劇城が浮かび変わり果てた国土を見下ろす。
大神祇官は禍々しいデスピアンの群に語り掛け、‘‘大導劇神‘‘と名乗り、新たなドラグマの誕生を宣言し上空に巨大なホールを産み出される。
白聖骸は目を閉じながら大導劇神に語り掛ける。
「やってきたわ 向こうから」
白い鎧に身を包んだつつましい美少女が最小限の言葉で語りかける。
「ありがたい限りです さぁ 葬列へ向かいましょう」
大導劇神は赫い翼を広げると嗤いながら大勢のデスピアンを引き連れかつての教導国家最強と呼ばれた剣士のもとへ向かう。
愚かにも国家と離反し、自らの聖痕の力を棄て、神器までも捨てた哀れな女の最期の役割を果たさせる為・・・
求めるは最も剛き聖痕
「テオ! アディン! 無事か!!」
凛とした美しい声が変わり果てたドラグマの街中に響く。
「ええ!なんとか!」 「それよりもフルルドリス様!こいつら無限に湧いてきます!!」
フルルドリスは踊り狂うように攻撃を繰り出すデスピアンの群を前に足止めを喰らっていた。
ドラグマの民は一人残らず姿を消し、その代わりに赫く無機質な魔物達。
刃や拘束具を振るい切り落としても切り落としても無限に湧くデスピアンは着実に彼女達の体力を奪う。
敵陣の本拠地に乗り込んだフルルドリスに対する手厚い歓迎に応えるように雷の剣を振り、辺り一帯を焼き尽くす。
枯山水の波紋の如く広がる凄まじい威力の雷は一瞬でデスピアンの群を殲滅する。
「お見事です 騎士団長 聖痕の力に頼らずとも素晴らしい力ですね」
他人を小馬鹿にしたような口調には聞き覚えがある。ヤツこそがドラグマをこの悲劇に陥れた張本人だ。
大導劇神を断罪する為危険を省みず本拠地へ向かったフルルドリスが諸悪の根源と対峙する。
ゆっくりと降り立つ大導劇神は上空から無数のデスピアンを引き連れ3人を取り囲む。
「貴様の薄っぺらい言葉などうんざりだ さっさと物言わぬ屍となれ」
「おお、久しぶりの会話だというのに随分と不躾な物言いですね 上司の顔が見てみたいものです」
「・・・ 消えろ」
剣にありったけの雷を込め、大導劇神へ向け一切の躊躇もなく斬撃を放つ。
反応する余裕すら与えない光の如き剣に大導劇神の身体は一瞬にして真っ二つに切り裂かれる。
美しかった国家を穢し我々と、そしてエクレシアを欺いた大神祇官への断罪。
戦場での決着はドラマのように劇的ではなく一瞬で片が付く。
「やった! フルルドリス様!」
--------終わった
呆気ない幕引きに胸をなで下ろすフルルドリスの背後で切り裂いたはずの死体が粘液のように蠢く。
音もなくフルルドリスに忍び寄ると赤黒い巨大な粘液の塊が覆いかぶさろうとする。
「危ない!フルルドリスさまぁっ!!!」
ズビュチュンッ・・・!!
「~~~!?!!???!!」
頭から粘り気のある泥のようなそれが降りかかり、フルルドリスの顔を覆い尽し、そのまま胸から腹部にかてを呑み込むように覆い被さる。
確かにとどめを刺した大導劇神が生きていた事の驚きと一切の気配を感じさせず気付けば視界と呼吸を封じられている状況に驚きを隠せない。
何とか振り解こうと粘液を掴むその腕も呑み込まれ、乱雑に拡散した雷は精細を欠き表面が僅かに焦げるだけで効果が薄い。
ずぶずぶと沈みこむように身体が飲み込まれ、柔軟に形を変えるそれは身体を縄のように変形させ腹部や脚へ絡み付く。
(こいつっ 姑息な・・・!)
遺志を持つような巨大な粘液塊はフルルドリスの身体を咀嚼するように呑み込んでいき、必死に足掻く姿を嘲笑うかのように上半身を完全に包み込んでしまう。
粘液縄が幾重にも絡み付き、雁字搦めにされた脚は大きくバランスを崩し地面に引き倒される。
半透明の粘液から見える部下二人は大量のデスピアンに囲まれ身動きが取れないようだ。
何とか起き上がろうと呼吸もままならない状態で脚に力を込めるも無慈悲に絡みついた粘液がそれを許さない。
ギリギリと音を立てどこにそんな力があるのか疑問になる膂力で封じ込まれてしまう。
上半身を丸呑みにした粘液は地面に組み敷いたフルルドリスを勢いよく膝まで包み込み、その勢いのまま全身を絡め取り完全に呑み込んでしまった。
(まずい!! もう全身が!! 何とか脱出を!!)
必死に暴れるが強い粘性を持った赤黒いそれはどれほど内部から暴れようと伸びるだけで全く抜け出せない。
抵抗は無駄だと言わんばかりに粘液がギュウギュウとフルルドリスを締め上げ、幾匹もの大蛇のとぐろに囚われているような感覚に陥り、肺の空気が一気に絞り出される。
同時に全身の力が吸い尽くされ脱力する感覚に包まれ、身体は大蛇の群の如き厳重な拘束に成す術なく、一切の抵抗すらままならない。
ギチュリッ!! ギリリリリッ!! ギシリリリッ!!
「んぐうっ・・・ ぬぐあっっああああっっっ!!!」
粘液が膨張したかと思えば一気に収縮し、内部を凄まじい膂力で圧縮しとどめの圧搾に身がはじけ飛ぶ感覚に苦悶の声が溢れ出す。
強烈な締め上げと力を吸収される脱力感に指をわなわなと震わせ、意識が闇に引きずられる。
(ヤット・・・・・・ ミツケタゾ・・・・・ )
気を失う寸前に悍ましいが何処か聞き覚えのあるような声が脳内に響き渡り、フルルドリスは気を失った。
かつて自らが破棄した鎧・盾・剣の変貌した姿である【クエリティス】に彼女は呑み込まれる。
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「しかし・・・ここまで脚本通りに事が進むと 少し味気ない気もしますね あなたもそう思いませんか白聖骸」
「・・・ そうね クエリティスもよくやったわ」
気を失ったフルルドリスに絡みつく粘液の正体はかつて彼女が使っていた神器の成れの果てことクエリティス。
持ち主に‘‘棄てられた‘‘怨念がかつての主人を捕らえ、その身に宿す力を貪っていた。
フルルドリスの力を吸収し尽したクエリティスは手持無沙汰で彼女に絡まりながら目覚めを待つ。
「・・・・・・・・・・んう・・・ ここは・・・」
目を覚ますフルルドリスは手足の簡素な拘束を引き剥がそうとするも全く力が入らない。
「無駄ですよ あなたの力はこのクエリティスが預かっています 酷いものですね、あれほど使役していた神器を迷いなく捨てるとは
そのせいか彼もご立腹で少々手荒な真似をしてしまいました」
「・・・・・・」
フルルドリスの眼光は敗者のそれとは思えない程に鋭く光り、大導劇神を射殺さんばかりに睨みつける。
「貴女はただ我々の為に‘‘役割‘‘を果たすだけで良かったのに・・・ まったく、劇中の登場人物は時に作家の手を離れるものです」
「・・・ 大導劇神・・・そろそろ聖痕を取り込みましょう」
「まだです 見る人の心を震わせる劇は始まったばかりなのです
まずは彼女の最期を彩りましょう」
大導劇神が得意げに語ると絡み付く粘液が解け、辺り一面を覆い尽す数のデスピアンたちがフルルドリスを囲う。
「賢い貴女ならわかるでしょう 先ほど塵芥のように切り捨ててきたデスピアンたちがかつてのドラグマの民である事は」
フルルドリスは薄々感じてはいたが、まさか本当にドラグマの民が禍々しい化け物になってしまった事実を全ての現況から叩きつけられ、怒りと無力さが胸を苛む。
大勢のデスピアンはフルルドリスにジリジリと近寄り、囲い込む円が徐々に収縮していき、やがて目と鼻の先の距離に接近される。
一切力の入らない四肢ではデスピアン一匹にも歯が立たず、村娘のように蹂躙されてしまう。それが十や二十では収まらない数に囲い込まれ死を悟る。
「フルルドリス 貴女は民から随分慕われ、好かれていたようですね 愛するドラグマの民の無念を聖女たる貴女が救って差し上げなさい
もっとも、聖痕の力を棄てた愚か者を聖女と呼べるかは疑問ですが・・・」
ドラグマを変貌させた張本人が他人事のように語る口ぶりを黙らせる力は彼女には残されていない。
群がるドラグマの民だったモンスターはフルルドリスの全身に隈なく纏わりつき、触れた箇所から悔恨の思いが流れ込み彼女の身と心に絡みつく。
近寄りがたい程端正な顔立ちをした凛々しい相貌に細長い足を絡めながら口内に侵入されたかと思えば、胸や尻など女性的な柔らかさと最強の騎士としての屈強な肉体を併せ持つ身体へ次々と纏わりつき覆い尽す。
(フルルドリス様が居れば国は安泰だって言ってたのに!!)(騎士団が守ってくれるんじゃなかったのか!!)(偉そうにしやがって!結局逃げた後の俺達なぁ・・・!!)(フルルドリス様ぁ!!助けて!!)(痛い!!苦しい!!助けてぇ!!)(いい身体しやがって!)(なんと美しい・・・)
欲・恨み・苦しみなど多種多様な民の感情が流れ込み、露わになった心にそのまま突き刺さる。
中でも強烈に流れ込む劣情は身体をまさぐられる不快感が同時に訪れ、身を捩る事すら許されない。
ズブンッ!!
デスピアンの触手が衣装をずらし膣内へ強引に捻じ込まれる。
既に口内には何本も触手が入り込んでいる状態での圧倒的な異物感に、視界は暗転し瞳が瞼の裏へ転がる程の衝撃が電撃のように全身を駆け、騎士としての精神が削り取られてしまう。
生殖行為というより只管いたぶるだけに見えるその行為は徐々にエスカレートしていき、使用できる穴はすべて触手に埋め尽くされ、呼吸はおろか体内を容赦なく抉られ、精神と肉体は着実に悲鳴を上げ限界が近付く。
子宮まで届く重い打撃のようなピストン、腸内を満たすような触手達、口内から胃まで直結する感覚。
全てが鋭敏に突き刺さり民の無念の感情と劣情に呑み込まれる。
「やれやれ、これではポルノ作品ですね 私の劇は全年齢に幅広く感動して頂きたいのですが・・・」
デスピアンの群に全身を覆い尽され纏わりつかれたフルルドリスの姿は外部からは確認できず、淫靡な水音だけが赫い空間に響き渡る。
大導劇神が合図を出すとデスピアンの群は蜘蛛の子を散らすように離れて行き、そこには力なくうなだれたフルルドリスが残された。
「無様なものです 入れ込んだエクレシアのような未熟な聖女のために聖痕を棄て相剣師などとふざけた名前で生まれ変わった結果がこれですか
では最後に貴女の愛するエクレシアと感動の対面をさせて差し上げましょう」
ホールを開くと拘束したフルルドリスをエクレシアの眼前に晒し、彼女の嘆き悲しむ声を至福の喜びに代え大導劇神はその身を震わせる。
「・・・ もういいかしら」
白聖骸がプロスケニオン(凶像)の前に拘束したフルルドリスを差し出すと、大口が開き大棘がビッシリと生えた小部屋の入り口が露わになる。
「せっかちですね まぁもうここらが限界でしょう 聖痕を返していただきますよフルルドリス」
眼を閉じたままのフルルドリスは凶像から伸びる白い無数の腕に掴まれ、ゆっくりと運ばれ勢いよく入り口は閉じられた。
まるで餌を喰らう獣のように凶像は蠢いた。
「ぐがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!!」
咀嚼するような音と共にフルルドリスの断末魔が響く。
「・・・ さぁ 最後はエクレシアよ」
「そうですね これで我々の悲願が成就します 最高の劇にしましょう」