バフォメット村長が病弱ショタ気味青年に無知ゆえに好き放題してしまい、最終的に好き放題されて、ぐちゃぐちゃに混ざり合って最終的に二人で幸せになる話 作:五角ちくわ
疼く、疼く。
体がどうしようもなく疼く。
足がおぼつかない、ここまでいくと強壮薬も体に毒だ。
「ボフマン? 聞いておるのか?」
彼女の唇を意識してしまい、顔をみないように目を逸らす。
「ほれ、ちゃんとこっちを見ろ」
上司としての命令に、嫌々ながら従うと、
そこには指で輪を作り、舌を突き出す彼女の姿があった。
「ほれ、こういうのが好きなのだろう?♡」
「っ……!」
まるでそこに何かがあるように、彼女は虚空を舐め回していく。
上下に何かをしごき、何かの先端をねぶり、まるで僕の何かをしゃぶっているかのように、淫らな動きを見せつけてきた。
「興奮したか?」
「し……しました……」
「うむ……それでは行くか」
天然なのか、わざとなのか、彼女はけろりと笑うと、仕事場までの道のりを、ずいと進みだした。
土下座してお願いしたくなるくらい、バフォメットさんにしゃぶってほしい。
「あの!バフォ……村長、その、口でシてくれませんか」
「クフフッそうかそうか。そんなにシてほしいのか。……では、そこの木陰に行くぞ」
この間、息ができなくなった時に運び込まれた木陰を、彼女は指差した。
誰か来てもおかしくない。
それでも、彼女してほしい。
袖を引かれ、束の間の逢瀬を愉しむ男女のような、
甘いひとときの中に身を委ねる。
「女衆が言っておった『でえと』とやらみたいだな」
「は、ハハ、そうですね。デートみた……うわっ!」
突然、世界が回転した。目の前が、空の青でいっぱいになる。
そして、広がっていた青空が彼女の顔で隠され、通り雨に見舞われたように、視界が暗くなった。
「つがい相手にこうすると喜ぶと聞いたが、どうだ?」
声が喉奥で詰まる。身を焦がすような性欲は、恋慕に変換されてしまった。
恥ずかしさと嬉しさの入り混じった感情が、顔に熱を、朱を宿していく。
そしてその先を、彼女からの接吻を望んでしまい、
叶わないと分かっていながらも、心は彼女を求めてしまった。
「クフフッ、仕方がないな貴様は」
それを察したのか、彼女は微笑み、顔を近づける。
ぷくりと膨れる唇が触れ、風で冷えた彼女の頬が当たった。
ねっとりと、ゆるやかな接吻。
彼女の少し苦しそうな声が、口蓋から頭蓋へと通っていく。
いてもたってもいられなくなり、僕は彼女の唇をついばみ返した。
どれくらい時間がたったのだろう。手元の懐中時計を見る余裕はない。
甘く蕩けるような接吻は、彼女が息継ぎをしたことで終わりを告げた。
水面から顔を出すように、天を仰ぎ深呼吸をする彼女。
そのまま溺れつづけて欲しかった。
そんなよこしまな考えを振り払い、溜息をつく彼女の顔を見る。
「はぁ……接吻といい口淫といい、口を使うのは少し疲れるな……」
彼女との焦がれるようあ甘いひとときに、
僕の心は少し満たされたが、同時に、彼女との絶対的な距離を感じ、
じくりと、心が縮こまる音が聞こえた。
§ § §
「よし、木陰に来たついでだ。一発絞っとくか」
「ちょっと! もう少し余韻に浸らせてくださいよ!」
「余韻? そんなことよりお前の精液が必要なのだ、観念しろ」
彼女はそういうと、僕の腰からズボンを引っ剥がし、後ろに放り投げる。
宙に舞うそれを目で追っている間に、下着まで降ろされ、僕はまた下半身を白日の下に晒す羽目になった。
言い訳や嘘を並べて、その場を脱しようとするが、
「口ではそう言っておるが、ココはそうは思っておらんようだぞ?」
期待で張り詰める肉棒の根元から先端までを、つうとなぞられ、抵抗の意思は、若枝のようにくにゃりと曲げられてしまった。
「あの……一人で処理するんで離してくれませんか……」
「駄目だ、全部寄越せと言ったであろう」
足首を掴み押さえられ、彼女の顔が、屹立した陰茎にずいと近づいていく。
獲物を見つけた蛇のように、舌をちろりと出した彼女は、
口をかぱりと開き、勢いよく奥まで咥えこんだ。
「うあ……村長……っ!」
「んっ……ぐ……ふぅっ……んぐ……」
根元数センチを残し、ほとんどが彼女の口に覆われてしまい、陰茎全体が彼女の体温で蕩けてしまいそうになる。
彼女の、少し苦しそうな声の震えが、僕の亀頭をぐぢゅぐぢゅと振動させる。
反射で逃げようとしてしまうが、後ろには地面が有り、それ以上腰を引けない。
動かせるのは、天に向かってだけ、
彼女の顔の方向だけしか、動かせない。
「村長……っ!お願いします、ぜんぶ、ぜんぶ飲み込んで……」
「……♡」
懇願をしても、彼女はそれ以上動かない。
すると彼女は、腰の下に手を潜り込ませ、背骨のあたりを、三つ指でくいと押してきた。
「……♡……♡」
彼女から、無言で促され、僕は誘導されるままに腰を浮かせてしまう。
彼女の中へ中へと陰茎が入り込み、喉の奥に亀頭がコツンと当たった。
彼女はその場から動かない。むしろ、喉をきゅうきゅうと締め付けて、こちらを弄んでいく。
彼女への罪悪感。そして彼女の内側の体温で、思考がぐちゃぐちゃに溶かされてしまった。
誰かに見つかってもいい。情けなくてもいい。
ただひたすらに、気持ちよくなりたい。
発情期の犬のように、小刻みにへこへこと腰をふり、
春時期の猫のように、間延びした声が口から漏れてしまう。
「……っ! ……っ!」
「うあ……くうっ……。バフォメットさん……ごめんなさい……! すごく気持ちいい、です……!」
彼女がなにか声を出している。
多分、予想外に苦しいのだろう。
それでも動かないでいてくれる彼女に、身勝手な性欲を打ち付け続けた。
彼女の喉奥に精液を注ぎたい。
彼女を汚したい、犯してしまいたい。
僕は良心をかなぐり捨て、彼女の頭を鷲掴み、
喉の奥の奥へと陰茎をねじ込み、胃に直接流し込む勢いで、思い切り精を吐き出した。
びゅぐっ、びゅっく、びゅぐん、びゅくくっ
「……っ_!?_ ……げほっ! ……ごっほっ!」
射精の半ばほどで耐えきれなくなったのか、彼女は陰茎を抜き出した。
目からは涙が、そして、飲みきれなかった精液が口からだらだらと垂れる。
彼女は天を仰ぎ、息継ぎをする。そんな彼女の顔に、僕は残った精液をぶち撒けていった。
「きさまっ……顔に出すのは構わんが、せめてタイミングを……わぷっ!」
彼女の顔が、白濁に染まっていく。じとりと睨む目に、ほのかな嗜虐心が芽生えてしまいそうになった。
精液を染み込ませるように、彼女の陰茎を押し当て、塗り込んでいく。
彼女がゆらりと立ち上がる。背中から、陽炎のような怒気が立ち上り、景色をぐにゃりと歪ませた。
「あ、あの、えーっと……村長?」
彼女の口から、呪文のような言葉が紡がれる。
指の先から額めがけ、光弾が放たれたのが見え
「……降参するなら今のうちだぞ? 手加減はできんのでなァ!」
「待って! 待ってくださいせめて話を──」
そこで僕の記憶は、途絶えてしまった。
§ § §
「ボフマン、ボフマン! いい加減に起きぬか!」
彼女からの声で、飛び起きる。
寝ぼけ眼で回りを見ると、そこはいつもの仕事場だった。
「あの……村長……調子に乗ってすみませんでした……」
倒れるまでの記憶が蘇り、ただひたすらに謝る。しかし、彼女は眉頭を釣り上げたまま、一言も喋らない。
気まずい沈黙が流れる中、僕の担当の街の商人が、仕事場へと入ってきた。
「……とりあえず相手をしてやれ」
不穏な空気を感じ取った商人が、帰ろうとするのを呼び止める。
カウンター越しに会話をし始めると、椅子の入れてあった足元のスペースに、彼女が入り込んできた。
まさか、と思っていると、案の定ズボンをずり下げられ、客人の目の前で僕は陰茎をしゃぶられてしまう。
「村長……! ここはまずいですって!」
「…………」
追い詰めた敵を、じわじわを嬲るように、
彼女は不敵な笑みを浮かべ、態とらしく音を立てた。
「……? なんの音だこれ」
「えっ……っとぉ。んっ! ふぅっ……雨漏りかナニかじゃないですかねえ。くぅっ……」
「……お前大丈夫か?」
商人が不審がり、カウンターを覗き込もうとする。
僕は身を寄せそれを防ぎ、必要な書類を取り出した。
「すみませんっ! ここから先は機密なので……!」
「お、おお……そうか……」
「僕もそろそろ現場にイかなきゃあっ……ふぁっ。イけないので……離れっ……離れてっ! すみません離れますのでっ!」
気迫だけでどうにか彼を追い返すが、背を向けた瞬間に射精してしまい、喉から上ってくる嬌声を、抑えるので精一杯になってしまう。
びゅくんっ、ぶぴゅっ、びゅっく、ぴゅくん
「~~~~っ!♡ ……っ!♡ ……っ!♡」
「クフフ……これでとりあえず許してやる」
「ありがと、う、ございます……」
僕は彼女に敗北し、息も絶えだえで白旗をあげた。
これで終わる、そう思った矢先、彼女はまた口淫を始めた。
「っ!♡ 村長、許してくれるって言ったじゃないですか!」
「これは罰ではなく褒美だ、喜ぶが良い」
先程の激しい口淫とは違い、撫でるような、愛でるような優しい口淫をされ、へなへなと腰が砕けてしまう。
近くにあったスツールに座らされた僕は、彼女から愛での虐めを受けていく。
「仕事中は……あっさすがにやめ……ん、いっ……イっ……ぐ……!」
ぶぴゅんっ、ぴゅぐっ、びゅっぐ、ぶぴゅ
立て続けの口淫で、敏感になってしまった僕は、数度ほどのストロークで、果ててしまった。
結局仕事中に四回ほど搾り取られた僕は、木の棒を杖代わりにし、帰路に向かうが、
「おいボフマン、もう一度搾り取るから、少しコッチに来い」
帰り道でまた木陰に連れ込まれ、激しく。
夕飯の準備をしているときに、優しく。
掃除をしている時も、残った仕事をしている時も、寝る前も起きる時も、
人がいようがお構いないし、彼女は僕を責め立て、精力を奪っていく。
陰茎の根が乾く暇もないくらいに、彼女にしゃぶられ、ねぶられる日々は一週間続き、
「ボフマン、今まですまなかったな。この実験も失敗だ」
「これで一旦終わりにしよう」
そして突然終わりを告げられた。
§ § §
「えっと、あの……終わりって……」
「強壮で体に悪影響が出始めている、だろう?」
図星をあてられ、思わず息を飲む。確かに熱っぽさが続いてはいるが、そんなのは良くあることだった。
それを伝えても彼女は一言も喋らず、「村長命令」と書かれた紙を一枚渡してきた。
「一ヶ月の休暇と療養……って」
「我からの労いと褒美だ。……少し無理をさせたな、すまなかった」
そう言い立ち去ろうとする彼女に先回り、僕は思いの丈を伝える。
ずっと好意を寄せていたこと、
搾精に体が順応し、彼女の姿を見ただけで反応してしまうようになったことを明け透けに話し、
体壊れてもいいからと、
好いてくれなくてもいいからと、
彼女からの搾精を懇願した。
しかし、
「すまぬボフマン。我にはヴァイガルド征服という使命がある」
「……誰か他にしてくれるやつを探してやろう」
きっぱりと拒否され、代替を充てがわれそうになる。
それを力なく断り、僕は、ふらふらと市場へ向かった。
心に大穴がぽっかりと空き、頭の中に何の情報も入ってこない。
誰かが喋りかけている、顔は見たことがあると思う。
何を言いたいのかが全く耳に入らず、適当な返答を彼か彼女かに送った。
すると、その人は僕の手を引き、市場の裏の酒場へと連れられた。
「お前、本当に大丈夫なのか?」
「すみません、夕飯の準備をしないといけないので」
そんな応酬をくりかえしていくうちに、僕は少しずつ正気をとりもどしていく。、
様子を見に来た村人に囲まれ、僕は弱々しく現状を伝えた。
「気持ちはもう、全部打ち明けました。……それを断られてしまったのなら、もう何も出来ることはないです」
喧騒に包まれていた酒場の一角に、痛々しい沈黙が広がる。
「俺は今のカアちゃんに十回振られて十一回目で結婚してくれたぞ、お前も頑張ればきっと──」
「村長に同じことして、受け入れてくれると思いますか」
彼女のことは、よくわかっている。
それで折れてくれるような人なら、好きになっていない。
覚悟はもう決めた。
「僕は、彼女を好きなまま、生きていこうと思います」
「……わかった、お前の覚悟は俺が受け取る」
酒場の店主が、神妙な面持ちでこちらを見ている。
彼らが生き証人になってくれればそれでいいと、屋敷に戻ろうとすると、
「ちょっとウチのカアちゃんと相談してみるわ」
「話聞いてました?」
酒場の店主は奥から妻を呼び、何やら耳打ちをした。
「秘策があるんだよ秘策がよ。……それで駄目だったら諦めていいから」
なんだか嫌な予感がするがそのまま押し切られ、僕は結局、そのまま酒場で一晩をすごした。