※この作品はR-18です。

ご注文は美少女ですか?   作:ココナポッカ

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二人めの美少女と関係を持った日

 

 

 昼間にフルール・ド・ラパンに注文の皿を届けに行くと、店の中は人で溢れかえっていた。可愛らしいメイド衣装の店員が忙しそうに動き回り、客はそれを目で追っていた。

 他の店員と同じく忙しそうにしていたシャロさんを見つけたが、彼女は僕を視界に入れるとすぐに駆け寄ってきた。

 

 

「おまたせシャロさん。こんな忙しい時に来てごめんね、約束のお皿届けにきたよ」

「ショウさん! いえいえ、こちらこそすいません。あの本当にお代の方はよかったんですか?」

「そういう約束だからね、いらないよ。でもこのことは店長には秘密にしておいてね」

「うう……何から何までお世話になってすいません。でも、お皿の注文先の人が、ショウさんのような人で良かったです。じゃなかったら、今頃……」

 

 

 げんなりとした表情をするシャロさん。おそらく今の彼女の頭の中は、お皿の弁償代を稼ぐために食事を我慢して飢えに苦しんでいる自分を想像しているのだろう。……本当、まだ女子高生なのに色々苦労してるんだなシャロさん。

 

 

「まあ僕もこの間、シャロさんに色んな意味でお世話になったからね。それを考えると、今回の件はどちらかというと僕の方がまだシャロさんに恩を返し足りないくらいだよ」

「へ? 一体なんの話で……そ、そんなこと今ここで話さないでください!!」

 

 

 真っ赤にしたシャロさんが、慌ててまわりを見回す。誰も聞いてないことにホッとすると、彼女は僕が持っていた皿の入ったダンボールを受け取る。すると、彼女はボソッと僕だけに聞こえるようにこう呟いた。

 

 

「そ、それに今ここでその話をされると……我慢するのが大変なんですよ」

 

 

 股をモジモジさせて顔を赤らめるシャロさんは、困ったように僕から視線をそらす。そんな反応されると僕だって色々と困ってしまう。しまったな、変なこと言わなきゃよかった。

 

 

「お、皿屋の店長じゃないか。店長も食事にきたのか? よかったら一緒にどうだ?」

 

 

 お互いに言葉に困ってしまい沈黙していたところ、入ってきたお客さん──リゼさんに声をかけられる。

 ちょうどいいタイミングで来てくれた。僕はこの空気を変えようと、リゼさんの提案に乗ることにした。

 

 

「そ、そうだね。シャロさん、注文頼んでもいいかな?」

「は、はい! 任せてください! ……あ、注文票取ってくるので待っててください!」

「……? シャロのやつ、かなり慌ててるみたいだけどどうしたんだ? 顔も赤かったしなにかあったのかな」

「お、お客さんがいっぱいで忙しくて大変なんだって。僕たちも邪魔にならないうちに早く席に着こうか」

 

 

 首を傾げるリゼさんをそう促して空いているテーブルを探す。なんとかテーブルを確保し、注文票を取って戻ってきたシャロに注文を頼む。しばらくしてからまたシャロさんがやって来ると、注文していたメニューをテーブルに並べた。

 

 

「おまたせしましたー! それでは、ごゆっくりどうぞ!」

 

 

 そう言ってふたたび店内と厨房を行ったり来たりするシャロさん。

 

 

「本当に忙しいんだな。できれば私も手伝いところだが、あの制服を着ないといけなくなるからな……」

 

 

 リゼさんの言うあの制服とは、シャロさんや他の店員が着ている制服を指しているのだろう。

 

 

「リゼさんはああいう服は好きじゃないの?」

「いや、そういう訳じゃない。えーと、なんだ……あれは見るからに可愛い要素を詰め込んだ制服だろう。シャロや他の店員さんが着る分にはすごく似合ってるけど、あんな可愛い制服、私には似合わないからな」

 

 

 ……ふむ、ロップイヤー付きのヘッドドレスとスカートの丈が短いメイド服っぽい制服を着たリゼさんか。

 リゼさんとはこの街に引っ越してからできた知り合いな訳だが、仲良くなっていく過程で彼女のことをいくつか知ることができた。

 女性ではあるが勇ましい性格をしており、口調も中性的であること。それを自覚してるからなのか、普段の行動からも男っぽい行動をとることがある。シャロさんが言うには、リゼさんは学校では女子に人気のある女子という感じらしい。

 だけど、僕は知っている。勇ましく、頼りがいがある人柄を振る舞ってはいるが、本当は可愛いものが好きで、本人は立派な乙女であるということ。自分では似合わないと言いつつも、本当は可愛い服を着てみたいという思いがあることを。本人は恥ずかしがって隠しているのかもしれないが、それがわりと分かりやすかったりする。この前も洋服店の可愛い服を外からガラス越しにじっと見つめてたのを発見したしな。

 

 しかし、恥ずかしいという気持ちは簡単にどうこうできるものではないが、リゼさんはもう少し自分の容姿に自信を持った方がいい。確かに男勝りなサバサバとした性格をしているけど、リゼさんは間違いなく可愛いくて綺麗な部類に入る。男の僕がそう言ってるんだから間違いない。

 

 

「そうかな。僕はリゼさんにすごく似合うと思うけどな」

「て、店長! 変な冗談言わないでくれ。驚くじゃないか」

「冗談じゃなくて本当のことを言っただけだって。そんなに気になるならシャロさんに言って一着貸してもらって着てみたらどうかな」

「そ、そんな訳あるか! 女っ気のない私にあんな可愛い服が似合うはずないだろ」

 

 

 明らかに動揺して視線を泳がせるリゼさん。どうやら、よっぽど恥ずかしいらしい。……うーん、本当はリゼさんのフルール・ド・ラパンの制服姿を見てみたかったけど、無理強いするのは良くないか。残念だ。

 

 

「それよりもだ! 店長、このあとなにか予定ってあるか? よかったら一緒に街を見て回らないか。もし買い物する予定があるなら荷物持ちやるぞ」

 

 

 おそらく話の流れを変えようとそんなことを言い出したのだろう。でもまあ、特に断る理由もないしいいか。というか、リゼさんのような美少女のお誘いを断る僕じゃない。

 

 

「そうだね、特にこれといった用事はないけど、一緒に着いて行ってもいいかな?」

「よし、決まりだな。それじゃあ食事を済ませたら行こうか」

 

 

 


 

 

 そうして僕はリゼさんと一緒に街を見て回った。引っ越してきてからしばらく経つけど、この街は目的もなくブラブラと歩くだけでもなかなか面白い。

 露天街は毎回違うお店が並んだり珍しいもの売ったりしてるし、一度も入ったことの無いカフェやレストランも非常に多い。おかげで何度散歩を繰り返しても飽きがこないし、毎回新鮮な気持ちで街を歩ける。

 それに加え、今回はリゼさんという美少女もいる。それだけでも一緒に街を歩いて回る意味があるというものだ。

 

 

「あれ? リゼさん?」

 

 

 そんな感じで浮かれながら街を歩いていると、さっきまで隣にいたリゼさんがいないことに気がついた。

 後ろを見てみると、そこにはリゼさんが正面の店を見たまま突っ立っていた。この店は……あー、見た感じ若い女性向けのファッションショップか。若者向けの店っぽいし、ここならリゼさんの心を掴むような可愛い服があるかもしれない。

 

 

「なあ……店長。店長はさっき、私にフルールの制服が似合うと言ってくれたよな。あれは冗談じゃなくて……本音か?」

「本音だよ。むしろ、リゼさんのフルールの制服姿を見てみたいくらいだよ」

「それは店長のただの欲望だろう!? 私はあの時の言葉が冗談なのかそうじゃないのか聞いただけだ」

「ご、ごめん!」

「ま、まあいい。本題はここからだ。店長の言ったことが仮に正しかったとして……そ、それならあの店にあるような可愛い服も私に似合うかな?」

 

 

 リゼさんはむず痒そうに、僕がいない方向に視線を向けながらそう聞いてくる。……あー、なるほどね。リゼさんはこの店の服が気になるわけか。それで、どんな服があるか確認したくても、羞恥心と自信のなさが上回って店に入ることができないのだろう。

 しかたない。ここは僕が背中を押すとしよう。

 

 

「まだ店にどんな服があるか見てないからなんとも。……だけどリゼさんはすごく美人だから、リゼさんに似合う可愛い服とかもあると思うよ。そんなに気になるなら入ろう」

「え、ええ……! ま、待ってくれ!? そんな服あるわけ……ああ、背中を押すな!?」

「絶対に見つかるから安心してって」

 

 

 ぼくは半ば強引にリゼさんを連れて店の中に入る。

 若い女の子をターゲットにしている店なので、店内には全体的に可愛らしいデザインの洋服が多く、デート用の服から、モコモコの装飾が着いたファンシーなパジャマ、コスプレ風の服などと様々な種類の服が飾られていた。

 

 

「わぁ……すごいな!」

 

 

 そんな声と共にリゼさんの顔から緊張の色は消え去り、代わりに瞳に星が宿ったようにキラキラとした輝きが生まれる。そして、恐る恐るといった感じで僕に聞いた。

 

 

「なあ、店長。本当にこんな素敵な店に、私が着ていいような服があるのだろうか?」

「こんなに色んな種類があるんだから絶対に見つかるって。とりあえず見て回ろうか」

「ああ!」

 

 

 リゼさんは元気よく返事をして、店の中を歩き始める。その表情は今までで一番輝いており、まるで子供のように無邪気だった。もしかしたら、普段は一人の時とかにこんなふうにファッションショップを見て回ったりしてるのかもしれない。その一面を見れただけでも、僕が取った行動には意味があったと思える。

 リゼさんはハンガーに掛けられた服を手に取って、それをいろんな角度から見てみたり、自分の体に当てて鏡で見たりする。その表情からは、自分の姿を見て楽しそうに、嬉しそうにしているのが分かった。……やっぱり可愛いなリゼさん。

 それからもリゼさんは、手に取った服をしばらく眺めた後、試着室に入って着替え始めたり、気に入った服を持って店員さんに話しかけていたりした。

 そして、僕たちはある服を見つけた。

 

 

「こ、これは……!」

 

 

 その服を目にするなり、リゼさんはそれに視線が釘付けになった。

 白と黒を基調としたフリルのついた、スカートの丈が膝より少し上までしかないミニスカのエプロンドレス。胸元や袖口など、各所にフリルが施されており、可愛らしさを存分に表現した洋服──つまりはメイド服だ。

 

 僕はリゼさんの目の色を見た。色が二つにぶれている。買いたいという意志の色と、自分には似合わないだろうから買わないという拒絶の色。その二つがリゼさんの瞳の中でせめぎ合っている。

 しかし、さっきまで楽しそうに服を見て回っていたのにメイド服を前にするなりこの反応ときた。多分だけど、リゼさんは可愛いと感じた服だからこそ、それが自分に似合わないと決めつける嫌いがある。一人の時は分からないが、少なくとも人前ではそうだった。

 

 僕がリゼさんの表情を見て、そんな葛藤を抱いているのを見抜けたということは、つまりリゼさんがそれだけこの服を可愛いと思っているということ。今までの服も十分魅力的でリゼさんに似合うと思ったけど、もしかしたらこの服が彼女の心を一番響かせたのではないだろうか。

 

 だけどこのまま様子見しておくと、この服を買うのを諦めそうだ。それなら……よし!

 

 

「店員さん! この服をください!」

「え!?」

「かしこまりました! 少々お待ちください」

 

 

 僕はメイド服をカウンターまで持っていこうとする。リゼさんは慌てながら僕とカウンターの間に入ってそれを止めてきた。

 

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ店長。私は別に欲しくないぞ!」

「遠慮しないでよ。さっき言ったじゃん、フルールの制服はリゼさんに似合うって。それならこのメイド服もリゼさんに似合うと思うんだ。これを着て欲しいと思うのは僕の願望。だけどそれは、可愛いリゼさんにこの服は似合うと思ってるからこそなんだ。

「か、かわ……!?」

 

 

 リゼさんの顔が一気に赤く染まる。どうやら、可愛いと言われたことに照れてしまったようだ。本音ではあるけど勢い任せに色々言ってしまったせいで、僕も少し恥ずかしかった。

 ともかくリゼさんが固まっているうちにメイド服を買ってしまおう。 それで、この服はいくら……げっ!? これってこんなにするの!?

 

 

「お客さま、どうなさいましたか?」

 

 

 い、いや! ここまで来たんだ。やっぱり高いからという理由で買うのをやめたら、男として情けなさすぎる。なによりリゼさんをぬか喜びさせたくない。

 

 

「いえ、なんでもないです。会計をお願いします」

「かしこまりました…店長そうでしたお客さま。このメイド服は、そちらの恋人へのプレゼントでよろしいのでしょうか?」

「こ、恋人?」

「当店ではただいまサービスをしておりまして、男性が恋人へのプレゼントとして服を購入すると、一部割引させて頂いております。割引の額は服によって違いますね」

「この服だとどれくらいの値段になるんですか?」

「これを割引させて頂きますとこの値段になります」

 

 

 おお……まだ高い値段ではあるけど、定価よりは全然いい。しかし、困ったな。リゼさんは僕の恋人でもないし、恋人だと偽ってまで割引させようとするのは、それこそ情けないのではないか。

 ここは素早く判断しなければと思い、僕は「恋人じゃないです」との言葉を口にしようとする。それよりも早く口を開いたのはリゼさんだった。

 

 

「あ、ああ。そうだ。彼は私の恋人だ。彼が私にそれをプレゼントしてくれると言ったんだ。だから、その、頼む……」

 

 

 リゼさんは俯いて、顔を真っ赤にしながら小さな声でそう言う。店員さんはその言葉を聞いて、笑顔を浮かべた。

 

 

「分かりました、では割引させて頂きますね」

 

 

 お金を払い、店員にメイド服をプレゼント用の包みに入れてもらう。その間に僕はリゼさんとこそこそ話した。

 

 

「リゼさん……ごめん。わざわざありがとう」

「べ、別に気にすることはないさ。というか、お礼を言うのは私のほうだ。本当によかったのか?」

「うん。だってリゼさん、この服欲しかったんだよね?」

「ま、まあな。しかし、まさかこうなるとはな。店長も意外と強引なやつだよな」

「もしかして余計なお世話だった?」

「そんなことない! むしろ、嬉しいと思っている。本当にありがとう、店長。……恋人だと偽るのは少々恥ずかしかったが、嫌という訳でもなかったし……て、何を言ってるんだ私は!?」

「あはは……一応お店の中だから静かにね?」

 

 

 店員から紙袋に入ったメイド服を受け取り、店を出る。

 空はいつの間にやら曇っており、雨が降りそうだなと僕は嫌な予感を抱えるのであった。

 

 

 


 

 

 店を出て少し経ってから予感どおり雨が降りはじめた。しかもかなりの大雨で、無数の雨粒が地面に叩きつけられて水しぶきが発生する様は、まるでバケツに貯めた水を何度もぶちまけているかのように激しかった。

 突然の雨だったので僕たちは傘を持っていなかった。傘があったとしても、この量の雨だと傘を持ってしてもずぶ濡れは免れないだろう。

 幸いにも雨が降り始めた時点で、僕たちは僕の家が近くにある場所にいたので、僕はリゼさんを連れて家に帰ることにした。それでも二人とも雨にかなり濡れてしまったが。

 家に着くと、僕はリゼさんにシャワーを浴びるように言った。もちろん、雨で濡れたせいで風邪を引いてしまわないようにするためである。だから邪な思いはない……ちょっとしか。

 

 

「はぁ……ほんといきなりの大雨だな」

 

 

 僕はタオルで頭を拭きながら、窓越しに外の景色を睨む。今もざぁざぁと圧の強い音が部屋にまで響き、大量の雨粒が窓の外側を延々と濡らし続けていた。リゼさんの前で男らしいところを見せることができて、良い気分にひたっていたのに……空気の読めない天気だ。

 

 そう思っていると、脱衣所の扉がゆっくりと開く。リゼさんがシャワー浴び終えたらしい。……あれ、そういえば僕、リゼさんの替えの服を用意してたっけ?

 

 

「シャワー貸してくれてありがとう。お、おかげですっきりしたよ」

 

 

 なぜか緊張しながらそう呟くリゼさん。それもそのはず。リゼさんは濡れてしまった服の代わりに、僕が買ってあげたメイド服を着ていたのだから。

 

 

「リゼさん、それ……」

 

 

 いきなりメイド服を着てるもんだから正直驚いた。というか、僕が替えの服を準備してなかったので、着るものがこれしかなかったのだろう。それといつもツインテールに結っていた長い髪を今はストレートに下ろしていた。こういう髪型のリゼさんはちょっと新鮮に感じた。

 

「あ、ああ。店長が買ってくれたこの服だけは濡らさないようにって雨から庇いながら走ってたんだよ。こういう形で着ることになるとは思わなかったけど……ど、どうかな?」

 

 

 そう言ってリゼさんは恥ずかしそうにしながらも、丈の短いスカートを揺らしながら、くるりと回って見せた。それに乗じて、腰まで伸びた長い髪もふわりと宙を泳いだ。

 ……正直に言おう。

 

 

「めちゃくちゃ可愛いです。普段のリゼさんもいいけど、今のリゼさんもすごくいいです!」

 

 

 なぜか敬語になってしまった。それほどまでに似合っていたのだ。いや、むしろ似合いすぎていると言ってもいいかもしれない。

 メイド姿のリゼさんを見て、僕はついドキッとしてしまう。普段は凛々しくて人前ではキリッとした服装を着ているリゼさんだけど、可愛い服も彼女の容姿にしっかりとマッチしていた。

 

 

「そ、そうか……へ、変じゃないならよかった」

「だからむしろ可愛いくて似合ってますって! 正直写真を撮ってスマホの待ち受けにしたいくらいです!」

「褒められるのは嬉しいけど、それはいくらなんでも恥ずかしすぎるからやめてくれ! というか、なんで敬語!?」

 

 

 そ、そうだな。さすがに親友でしかない男に自分を待ち受けにされるのは良い気分はしないだろう。ひ、ひとまず落ち着こう。

 

 

「……待ち受けはダメだけど、近くによって見るくらいならいいぞ。恥ずかしくはあるが、この服は店長が買ってくれたものだからな」

 

 

 ま、マジか! それなら遠慮なく……。

 僕はリゼさんに近づく。そして、まじまじとメイド服姿を観察した。

 

 

「じろじろ見られるとやっぱり恥ずかしいな……。あと、あんまり近づかれると匂いとかしてしまいそうで、不安になってきた」

「大丈夫、良い匂いだよ」

「き、聞いてない!! ……て、本当に近すぎないか!」

 

 

 リゼさんの可愛さに魅了されたあまり、僕はリゼさんの真っ赤な顔が視界いっぱいになるくらいには距離を詰めていた。それだけに留まらず、僕は思わず手を伸ばしたリゼさんの頬に触れた。ふにっと柔らかくて、シャワーを浴びたばかりのおかげで少し温かい。

 

 

「て、店長……っ」

「はっ!? リ、リゼさんごめん!」

「いや、いいんだが。でも見るだけなら、触る必要はないんじゃないか」

「ごめん。リゼさんがあまりにも魅力的だったからつい……」

「そ、そうなのか。……なあ、店長、そんなに気になるならもうちょっとだけなら触ってもいいぞ」

「いいの?」

「ああ。だけど今回のことは誰にも言わないでくれよな」

 

 

 僕はリゼさんの言葉に甘えて、再び手を伸ばす。今度はリゼさんの顔ではなく、その肩へとだ。運動が得意で護身術を使えて力持ちなリゼさんだが、こうして触れてみると女の子らしく華奢であることがわかる。

 

 

「……店長の手、大きくてあったかいな」

 

 

 そう呟くリゼさんの表情はどこか嬉しそうにも見えた。まるで僕に触れられて喜んでいるかのように。

 

 

「リゼさん……っ」

 

 

 僕は堪らず、メイド服姿のリゼさんを抱き締めた。背中に回した両手がリゼさんの下ろした髪に触れる。シャワーを浴び終えたあとのリゼさんの髪はしっとりと濡れていて、だけど艶めいた感触を含んでいた。それにメイド服越しに伝わるリゼさんの女性らしい身体つきと体温が心地良い。

 

 

「て、店長……っ」

 

 

 僕の腕の中でリゼさんが声を上げながらビクッと震えた。しかし、嫌がっている様子はなく、ただ単に戸惑っていただけだった。僕はさらにリゼさんを強く抱き寄せる。

 

 

「て、店長、その、いきなりどうしたんだよ」

「ごめん。なんかリゼさんがすごく愛おしくて……」

「い、愛おしいって……恋人でもない相手に何を言ってるんだ!? それに私をそう思うなんてどうかしてるぞ」

「いいや、何度でも言うけどリゼさんはすごく魅力的な女性だよ。正直、リゼさんに恋人がいないのが不思議なくらいだ」

「ほ、本当に何言ってるんだ……そ、そんなこと言われても返答に困る」

 

 

 リゼさんはいつの間にやら耳まで真っ赤になっていたが、未だに僕の腕の中から逃げようとする気配はなかった。

 あれ……ひょっとしたら、このまま押せばもっといいことができるのでは? そう思った僕は押し切るしかないと判断し、リゼさんを正面から見つめ、その綺麗な唇に吸い込まれるように顔を近づけていく。

 

 

「て、店長っ。か、顔が近い……ちゅぷっ」

 

 ちゅっ……ちゅぷっ、くちゅっ、ちゅむっ

 

 

 僕は少々強引にリゼさんと唇を重ね、呆然としているリゼさんにちゅうちゅうと吸い付いていく。リゼさんの唇は柔らかくて弾力があり、それでいてマシュマロのように甘い味がする。いつまでもキスしていたくなるくらいの魅了の唇だった。

 

 

「んむっ、ちゅるるっ……す、ストップだ! 店長、頼むから落ち着いてくれ!」

 

 

 押し飛ばすわけでもなく、リゼさんは僕の肩をそっと後ろに押し倒し、繋がった唇どうしを引き離す。

 

 

「店長……す、すまない。私は異性と付き合った経験が一度もなくてだな……これ以上すると、店長をがっかりさせてしまうかもしれない。だから、そうなる前にやめておいた方が……」

「がっかりなんてしないよ。リゼさんみたいな綺麗な人相手にがっかりなんてするはずがない。……でも、ここはリゼさんがどうしたいかが大事だよね。リゼさん、どうする?」

「…………店長、私は」

 

 

 そうつぶやくとリゼさんは顔を近づけてきて、今度は自ら僕にキスをしてくれた。

 

 

「んんっ、店長……ちゅぷっ、んぷっ」

 

 

 僕に積極的に柔らかい唇の感触を押しつけてきて、何度も口づけをしてくるリゼさん。そこには先程まで緊張でガチガチだった彼女の姿はない。ちゅぷぷっとリゼさんは僕の上唇に吸い付いたあと、顔を話してから口を開いた。

 

 

「て、店長が悪いんだからな……こうなった責任は取ってもらうぞ」

「もちろん。でも、リゼさんの方からキスしてくるとは思わなかったよ」

「だって、いきなり抱きしめられて、キスまでされて……あんな嬉しいこと言われたら……答えないわけにはいかないじゃないか。店長、もっとキスしよう……」

 

 

 僕たちは見つめあったままゆっくりと顔を近づけていき、唇を重ねる。

 リゼさんとのキスで得られる快楽が体中をじんわりと駆け巡る。ちゅぷちゅぷと唇を重ねあい、唇どうしを擦れば擦りあうほど幸福感が満たされて、リゼさんへの熱い感情が高まっていく。

 僕とリザさんはお互いの腰に手を伸ばし、優しく触れる。そのまま静かに手を上へと伸ばし、相手の身体をぎゅっと抱きしめた。

 

 

「ちゅうっ……んんぷっ♡ れる、ちゅっ」

 

 

 リゼさんの唇の押しつけが、ゆっくりと……だが確実に強くなっていく。僕もそれに応えようと舌をリゼさんの口内に差し入れると、彼女の方からもねっとりとした熱いものを僕の舌に絡めてきた。

 

 

「んむぅ……ちゅぱっ、ちゅぷっ……ちゅぷっ♡」

 

 ぴちゃっ、ちゅるっ、くちゅっ……れろぉっ

 

 

 舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音がいやらしく響く。そこに外から聞こえる激しい雨の音が割って入ってくるが、それは些細なこと。気にせずに僕とリゼさんは自身の舌で二人の口内を行き来し、相手の舌をしつこく絡めとった。唾液にまみれた舌は冷たいはずなのに、神経を駆け巡る快楽はかなり熱く、視界をぼやけさせる。

 次第に呼吸が苦しくなる。それでもリゼさんは目を閉じて夢中でキスを続けていて、それがとても可愛く思えた。

 

 

「んんっ……ふぁっ、んむぅっ♡ ……んくっ、ぷふぁっ! はぁ、はぁ……」

 

 

 ようやくリゼさんが口を離すと、僕らの間に銀色の糸が垂れ下がる。それが切れると、彼女は荒い吐息を繰り返しながらうっとりとした瞳でこちらを見つめていた。

 

 

「店長……もっと、したい。ダメか……?」

 

 

 そう言いつつ、再びリゼさんが顔を寄せてくる。無論断るつもりは無いが、僕がそれを言葉にする前にリゼさんは我慢できないとばかりにまた唇を重ねてきた。

 それから僕たちは何度もキスを交わし、舌を絡め合わせ、互いの唇の柔らかさを感じ続ける。息が続かなくなったら、相手の顔や髪を撫でたりする行為を挟み、呼吸が整ったらまた深いキスを再開した。

 

 

「店長……もっと、してほしいことがあるんだ。お願いしてもいいか?」

「うん、何でも言ってよ」

「……私を、抱いてくれないだろうか」

 

 

 ……正直言われるまでもなく、抵抗されなければそうするつもりだった。しかし、彼女はまだなにか言いたそうにしているので黙って聞くことにした。

 

 

「私はまだ正直女らしさというものが分からないし、女らしく振る舞う自信もない……だが、店長はそんな私を一人の女として褒めてくれた。可愛いと言ってくれた。それがすごく嬉しくて……だから店長には、私をもっと女にして欲しいんだ。そうすれば私も女として自信が出ると思うから」

「リゼさん……」

「そ、それと!! 普段の私ならこんな頼み事はしない。相手が店長だから頼んでいるんだ。店長が相手なら、きっといい思い出になるに違いないからな」

 

 

 恥ずかしそうにしながらもはっきりとした口調で言うリゼさん。美少女の彼女にそんなこと言われたら、その気持ちに応えてあげたい想いが爆発してどうにかなってしまいそうだった。

 僕はリゼさんの背中に再度手を回し強く抱き寄せて、急接近した唇に何度めかの口づけをする。彼女の甘い香りが鼻腔をくすぐり、僕の興奮を煽ってくる。

 

 

「ちゅっ……んぷっ、はむっ、れるっ。……店長、このタイミングでキスしたということは、私を抱いてくれるんだな」

 

 

 僕はこくりと頷くと、リゼさんの腰に手を添えたまま一緒にベッドへと歩みを進める。メイド姿のリゼさんをベッドに押し倒し、その上に覆いかぶさり、それから何度も何度も熱いキスを繰り返す。

 

 

「んっ、はむっ、ちゅぴぴっ、れるるっ♡ んちゅっ、店長、ちゅっ……♡」

 

 

 その間にリゼさんの短いスカートの内側に手を入れて、ショーツ越しの秘部に触れていく。既にそこは若干湿っていて、軽く指を動かせばぬちゅっと水音が聞こえてきた。

 

 

「あぁっ、んぅ……店長、そこはっ……!」

「触るよリゼさん」

 

 

 リゼさんのショーツの中に手を入れ、彼女の割れ目に直に触れる。そしてそのまま優しく愛撫を開始した。

 

 くちゅっくちゅっ……ぴちゃっ、くちゅっ

 

 

「んっ……あっ、くぅっ……ふぅっ」

 

 

 まずは指の腹で秘部の割れ目をなぞり、弱い刺激でリゼさんの身体を慣らしていく。リゼさんはぎこちなく背筋を震わせ、静かな喘ぎ声を漏らす。

 次に指先を割れ目の中へと挿入させて膣肉を優しく押してあげる。するとリゼさんは両足をピクピクと動かし、それに乗じて短いスカートがパタパタと揺れた。

 

 

「はぅんっ……んっ、はぁっ♡」

 

 くちゅりっ……ぐちょっ、ずぷぅっ

 

「んぅううっ……ひゃぅっ! はぁっ、あんっ!」

 

 

 リゼさんの声が徐々に大きくなっていく。同時に膣内からはどんどん蜜液が溢れてきて、僕が彼女の身体を弄るたびに淫靡な音が響いた。親指でクリトリスを押し潰してあげれば、リゼさんは一際大きな声で鳴き始めた。

 

 

「あああっ、だめぇっ……はああっ、んんあぁぁっ!」

 

 

 びくんとリゼさんの身体が跳ね上がる。絶頂を迎えたようで、全身を痙攣させていた。

 ベッドの上で、ぜぇせぇと息を切らしながら絶頂の余韻に浸っているメイド服姿のリゼさんはとても愛らしく、瞳は蕩けており頬も上気している。そんな彼女を見ているだけで、僕の理性は飛びそうになっていた。

 

 

「……次は私が店長を気持ちよくする番だな。さあ、ここに寝転がってくれ」

 

 

 リゼさんは身体を起こしてから僕にそう言った。言われた通りに仰向けに横になると、彼女は馬乗りになって僕のズボンを脱がし始めた。

 

 

「ふふっ、もうこんなに大きくなっているじゃないか。本当に私のことを想っていたのだな。嬉しいよ、店長」

 

 

 そう言い終えると同時にリゼさんは僕のズボンとパンツを完全に脱がし、ピンと天井に反り立つ硬くなった愚息が現れた。リゼさんはどこか緊張した面持ちになりながらも、ゆっくりと顔を近づけて先端に口づけをした。

 

 

「んっ……」

 

 ちゅっ、ちゅぱっ、ぺろっ……れろんっ

 

 

 敏感な亀頭を舐められて思わず僕は声を出してしまう。そんな反応を見てリゼさんは微笑みながら、今度は舌先でチロチロと尿道口を責めてくる。やがてカリ首にまで到達した彼女はそこを中心に、丁寧に一物に唾液を塗っていく。

 

 

「ちゅっ、ちゅるっ……んぷっ、んんっ……」

「……リゼさん上手だよ」

「んふっ……。そっか、良かった。もっと頑張ってみるな」

 

 

 それからリゼさんは両手を使って一物を掴み、上下にしごいていく。さらに裏スジや先端を重点的に攻め、玉袋まで揉んできた。次から次へと襲いくる心地良い絶妙な力加減に、すぐに射精感が高まってきた。

 

 

「店長、もしかしてもう限界が近いのか? いいぞ、そのまま出してしまえ♡ 私がぜんぶ、受け止めるから……♡」

 

 

 彼女の優しい言葉を聞き終えた直後、僕は我慢の限界に達してしまう。リゼさんはすぐに唇で肉棒を覆って亀頭を口内に閉じ込めると、僕はそこに勢いよく精を解き放った。

 

 びゅるっ、びゅるるっ、びゅくくっ、どぷぷっ、どろっ

 

 

「んんっ!! んむっ、んんんんっ、んくっ……!!」

 

 リゼさんは苦しそうな声を漏らすが、それでも吐き出された白濁液を懸命に飲み込んでくれた。すべて出し切った後、リゼさんは名残惜しそうな表情を浮かべつつ一物を口から離すと、鈴口に残っていた僅かな分も吸い取って綺麗にしてくれた。

 

「んくっ……ごくっ、んくっ。……ふぅ、精液の量、凄かったな。でも店長が気持ちよくなってくれて、嬉しいよ……♡」

 

 

 リゼさんはそう言って、妖艶な笑みを見せてきた。その瞬間、僕の中の何かが弾ける。まだまだ物足りないと男の本能が唸り声を上げ、僕は起き上がってリゼさんを押し倒した。

 

 

「え……きゃあっ!?」

 

 

 突然のことに女の子らしい驚きの声を上げるリゼさんだったが、すぐにこれから何が行われるか察したようで抵抗せずに大人しくベッドの上に寝転んだ。そんな彼女に覆い被さった状態でいると、二人の視線が重なりしばし見つめ合う。

 

 

「……うん、抱いてくれって頼んだのは私だからな。決心をできてる。お願いだ店長、続きをしてくれ……♡」

 

 

 リゼさんは瞳を潤ませながらそう言った。僕は返事の代わりに彼女の柔らかな身体を抱きしめる。

 

 

「んぅっ、はぁぁ……♡」

 

 

 リゼさんの胸元に顔を埋め、深く息を吸う。それだけで彼女は甘い吐息を漏らす。そこから顔を上げると、次はリゼさんのスカートの前部分を彼女のお腹の上に、後ろ部分をおしりに敷かせる感じで捲りあげる。晒された白いレース付きの可愛らしい下着をじっくりと見たあと、一気にずらして秘所が露わになる状態にした。

 

 

「恥ずかしいな、この格好……。こんなところ、他の人には絶対に見せられないな」

 

 

 リゼさんは頬を赤く染めながらそう言う。

 さて、本当ならここでリゼさんを全裸にして、事に及ぶのが定石なのかもしれない。しかし、今の彼女はせっかくメイド服を身につけているんだ。せっかくならメイド服を着た状態のリゼさんを堪能するというのもアリだろう。

 

 

「リゼさん、このまましたいんだけどいいかな?」

「こ、このままってことは……メイド服を着たままでか? 店長がそうしたいって言うなら、それでもいいが……」

「ありがとう」

 

 

 僕は短く礼を言うと、リゼさんの両膝の裏に手を入れて持ち上げ、左右に開かせる。そして彼女の秘部へと自身の腰を近づけ、既に復活していた肉棒の先端を割れ目に押しつける。リゼさんはその様子を見ながら、小さく喘ぎ声を漏らしていた。

 

 

「リゼさん、挿れるよ」

「あ、ああ……」

 

 

 僕はゆっくりと腰を前に突き出し、一物を挿入していく。一物を膣奥へと少しでも進めるたびにリゼさんは苦しそうな声を上げ、膣肉でぎゅうっと一物を締めつけてきた。そこからさらに深い所へ挿入していくと、やがて薄い壁のような何かが亀頭にぶつかる。

 ふとリゼさんの顔を見ると、視線で『問題ない』と伝えてきた。僕は彼女の意志を汲み取り、腰を奥まで押しつけるとその勢いで処女膜を破った。

 

 

「っ……!」

 

 

 狭い膣内の奥にまで肉棒を挿入できたまでは良かったものの、リゼさんは処女喪失の痛みに顔を歪める。肉棒の根本まで受け入れた割れ目からは一筋の血が流れ落ちてきて、ベッドのシーツを赤く染めた。

 僕はリゼさんが心配になり、大丈夫かどうか尋ねてみる。するとリゼさんは微笑んで、僕にこう答えてくれた。

 

 

「平気だよ、これくらい。それよりも私は嬉しいよ。店長とひとつになれたんだって実感できるから……。

 店長、動いてくれ。痛みも思ったより早く引いてくれたから、早く店長と気持ちよくなりたいんだ……」

 

 

 僕はリゼさんの両足を抱えたまま、腰を動かし始める。膣内はかなり狭く、膣肉の締めつけがきついこともあって奥を突くだけでも大変だったが、愛液の滑りに助けられて挿入の勢いが徐々に早くなっていく。最初はリゼさんの口からは苦痛の声が漏れていたが、それもすぐに快楽のそれへと変化していった。

 

 

「あっ、あんっ! はぁんっ、店長ぉ……っ♡」

 

 

 結合部からは淫猥な水音が響きわたり、膣奥を突くたびにリゼさんが甘ったるい声を上げ、僕の耳を刺激する。その音を聞くだけで興奮してしまい、僕は夢中になってリゼさんの身体を求め続けた。

 

 ずぶずぶっ、ぐちゅっ、ずぶぶっ、ぬちゃっ

 

 

「あっ♡ ああっ♡ ひゃっ♡ ひゃあああっ♡」

 

 

 パンッ、パンッ、という肌同士がぶつかり合う音と共に、結合部からは水音が響く。リゼさんのお尻に敷かれた僕のズボンにも血が付いているが、それは気にしないことにした。今はとにかく目の前にいるリゼさんとの行為に集中したい。

 

 ずぶずぶっ、ぐちゅりっ、じゅぶぶっ、ぱんぱんっ!

 

 何度も激しくピストン運動を繰り返していくうちに、だんだんスムーズな抽送ができるようになってきた。そうしてしばらく膣奥を攻め続けていくうちに、リゼさんの喘ぎ声に艶がかかり、声も次第に大きくなっていった。

 

 

「あっ、んぅっ、ふぁっ、ひゃああっ! な、なんだ……どんどん身体の奥が熱くなって……て、店長、もっと激しくしてくれぇ……っ♡」

 

 

 リゼさんは身体をビクビク震わせながら、切なげな表情を浮かべている。いつもの女騎士のようなキリッとした凛々しい表情が、僕の肉棒によって乱れ、瞳が蕩けきっている様子はとてもエロかった。

 そしてリゼさんの思いに応えるために、僕は彼女の背中とベッドの間に手を入れて身体ごと抱き上げて、こちらの腰上に乗せた。そうして密着することで、自然と唇も重なった。

 

 

「んっ、むぅ、れるる、れろれろっ、ちゅう……!」

 

 

 舌を絡ませ合いながらのキスにすっかり夢中になっているリゼさん。そんな彼女を見ていると、もっと可愛がりたいという欲求に駆られてしまう。

 僕はリゼさんの背中に回した右手で彼女を抱き寄せつつ、腰を打ちつけて身体を宙に浮き上がらせる。メイド服の短いスカートがふわりと揺れると、弱い風が発生してそれが僕の肌を撫でた。

 

 

「ああっ、はああっ、んんっ♡ やああっ、はんんっ、やぁぁ……っ!」

 

 

 膣肉がぎゅうぎゅうと引き締まり、繋がった性器を通して絶え間ない快感が体中に響くように伝わってくる。僕は手持ち無沙汰だった左手をメイド服の内側に突っ込んで奥に進めると、ブラのホックを外し、それを内から外へと抜き取った。

 そして、左手を再びメイド服の中へ潜らせて無防備な乳房を鷲掴みして、ぐにぐにと揉みしだいた。メイド服を着ているため形や大きさこそ目視できないものの、手のひら全体に伝わってくる弾力がありながらも柔らかい触り心地から、結構大きめなのが分かる。気持ち良すぎていくらでも揉みしだきたくなる最高の胸だ。

 

 

「ふぁっ……! そっちまで弄られたら私おかしくなるうぅ……っ!」

 

 

 胸への刺激に反応したのか、膣肉の締めつけがよりきつくなった。それでも僕は激しく包み込んでくる膣肉を押しのけ、奥を何度も勢いよく突き上げた。

 リゼさんと交わることによって得られた快楽と幸福が、腰奥に潜んでいた熱を上へ上へと押し上げる。熱はもうすぐそばまできており、これ以上耐えるのは難しかった。

 

 

「リゼさん、出すよ……」

「ああ、はぁ、んんっ、出していいぞ♡ 私の中を満たしてくれ♡ お願いだ、ひゃああっ、あんんっ……!」

 

 

 リゼさんの了承を得たところで、僕は彼女の一番深い所に射精するべく腰の動きを速める。そしてついにその時が訪れ、僕はリゼさんの膣内に大量の精液を解き放った。

 

 どぴゅるるっ、びゅーっ、びゅくくっ、びゅるるっ

 

 

「ひゃんんっ、やああっ♡ はあんっ、あっついぃっ……! やっ、す、凄っ♡ お腹の中に店長の精子が流れてきてるぅ……き、きもちいいっ、やぁ、ふあぁっ♡」

 

 

 僕の射精に合わせて、リゼさんの膣壁も脈動するように収縮を繰り返し、その度に彼女の口から艶やかな声が上がった。長い射精が終わって少しの間余韻に浸ってから、僕はゆっくりと肉棒を引き抜く。結合部からは僕の出した白濁色の粘液が溢れ出ていた。

 

 

「はあ、はぁ……店長、ありがとう。すごく良かった」

「僕もだよ。最高に気持ちよかったよ、リゼさん」

 

 

 お互い荒い呼吸を繰り返しながら、見つめ合って微笑む。それから、どちらからともなく唇を重ねた。

 

 

「んっ、ちゅっ、ちゅぱっ、ちゅっ……なあ店長。一応言っておくが、今回の件については……」

「大丈夫、誰にも言わないよ」

「そ、そうか。分かってるならいいんだ。……ちょっと待て。店長、どうしてまたそこを大きくしてるんだ」

 

 

 半分呆れ顔になって視線を下に向けるリゼさん。その先にはいつの間にか、また調子を取り戻していた僕の肉棒があった。

 

 

「ははは、リゼさんとキスしたらもう一回したくなったというか……」

「ま、全く元気だな……。でも、本当は私ももう一回店長と繋がりたくてな……」

 

 

 リゼさんはそう言いながら僕に顔を近づけてくる。僕もリゼさんの頬に手を添えて、何度も何度も唇を重ね合った。

 そうしていくうちに、一度は落ち着いていたはずの性欲に再び火がついて燃え上がり────まあ、そんな感じで僕とリゼさんはまた身体を重ねるのであった。

 

 

 こうして僕はシャロさんのみならず、リゼさんとも特別な時間を過ごしてしまった。そしてそれ以降も僕はリゼさんと特別な関係を続けることになり、周りにバレるのではないかとヒヤヒヤしながらも自分の節操のない行いを反省することなく、シャロさんとリゼさん、二人の美少女と濃密な関係を築いてしまうのであった。

 

 

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