大原――と
見渡せば、フェンスのない家々が立ち並ぶ。いわゆる新興住宅地に建てられた一軒家。
テラスやアプローチは丸見えで、海外ドラマにでも出てきそうな外観だ。
ショッピングモールから歩いて15分ほどの立地。それが恩の家だという。
「「……」」
無言で顔を赤らめ、お互いに目を合わせ、はにかむ。
映画館では、約90分もの間愛撫しあって、身体が
「休日はいつも夜まで私ひとりなの……」
先に口を切ったのは恩。
コクンと千佳がうなずき、彼女の後に続く。
時刻はまだ14:00をすぎたところ。少なくとも四時間はあるだろう。
キィィ……パタン!
おじゃまします――と告げる声が、静けさの中へと吸いこまれていく。
きしむ音を立てて家のドアが閉まり、うるんだ瞳が問いかける。
「チカ……いいよね?」
うながされ、千佳はコクンと
玄関を通ると、中は洋風なインテリア。フローリングの床。ふかふかそうなソファーに、大型テレビ。
「私の部屋、二階だから……」
そして、千佳はいざなわれていく。
『メグ』と記されたプレートがかかるドアの前へと。
この中へ入れば、一線を越えてしまう。胸の
いや、すでにいろいろとしてしまったけれど。
それでも、まだ引き返せるはずだった。
「……」
だが、扉は開き、閉じていく。それがとてもゆっくりと感じる。
パタン――と音がひびき、目と目が合う。
はむっ! あむまむ……ちゅっちゅっ!!
口と口が重なり、なまめかしい音がエコーする。
ちゅっ……唾液が口元や胸をぬらす。
しかし、すでに二人はそれを気にしていない。
「メグ……」
ふるえる手がオーバーオールをつかむ。
そんなわずかな時間を噛みしめ、恩がボタンをはずした。Tシャツをたくし上げる衣擦れの音が生々しい。
ついで淡いワンピースが軽やかに舞う。
直後、とろけた顔が互いに覗きこむ。うっとりとした眼で見つめ合って。
彼女たちの瞳に映し出されたものは――期待。
「チカ……」
細い手がショーツへとふれる。
「……グショグショだね」
そして試すような、焦らすみたいなささやき。
「め、メグだって……」
二人ともトロトロだ。
レースが
……なのに独特の心地よさがあった。
(ほしい……)
そんな心の声が、聞こえてくるようだ。
恩はラメが散りばめられた水色のブラとショーツを、じらすように脱いでいく。
そして千佳の瞳に、映し出されたのは――
あでやかな肢体。傷ひとつない、すべすべの卵みたいな肌。ほんのりと唾液のにおいが残る乳首。
スポーツをしていたからか、引き締まった体つき。腕も脚も細く、ウェストもくびれている。スレンダーなのに、胸やおしりが女らしさを主張してるようだ。
それに……
「あ、んま、見られると、恥ずいかな」
毛の生えていない、つるっつるの陰唇。ヘアピンみたいな形をくっきりと浮かべ、恩がはにかむ。
「ねえ、チカのも、見せてよ」
が――
脱ぎかけの手が止まる。
「……どうしたの?」
首をかしげた恩へ、千佳が夢心地なまなざしを向け、甘ったるくささやく。
「……メグが、脱がして」
「……っ!?」
気持ちが高揚していたからか?
「やっぱり、その……そういうのも含めて、初めてをあげたい、から……」
わずかに、静けさあたりをおおう。
だがそれは一瞬。わずかな間を空けて、しかし嬌声が室内にひびきわたった。
「うれしいっ!」
はずむ声とは裏腹に、ふるえる手がおそるおそる、ブラを外す。
ぱさり、と音をかなで、
「あらっ!」
若干幼げな微乳は、されど美乳。ふくらみかけのような印象。その先端は、桜の花弁を思わせる淡い桃色の突起。ぷくっとした乳首をふるわせ、甘い吐息がひんやりと伝う。
「かわいい……」
はずむ声が乱反射し、とまどいと期待の入り混じった手がレースのショーツをつかむ。
少しずつ、味わうように、恩はその時間を噛みしめる。ゆっくりと――名残惜しそうに脱がせていく。へこんだお腹。形のよい縦長のおへそ。徐々に千佳の秘部があらわとなった。
控えめなワレメ。ハートをかたどった陰毛。薄いが、よく整えられている。
「きれい……それに、気合入ってるね」
その言葉に意識が飛びそうになってしまう。
だけど、これは始まりにすぎない。
再び唇を重ね、舌を絡ませていった。やわらかく、でもねちっこいキス。
(もっと、ほしい! チカが――チカの全てが!!)
(わたしの知らないメグを、もっと見たい、知りたい!!)
互いの手が、相手の胸へと触れ、ゆっくりと揉み始めた。ついで乳首を摘み、離した口が舐め、そして吸いつく。
「ん、あぁ……」
「ぅ……あん!」
甘えるように。人目を気にせず、心行くまで味わい、そして貪る。
この後のことは、もうどうでもいい。
みっともない表情を浮かべ、おっぱいを吸う恋人の髪をなでた。
情けない声であげ、快感が頭を真っ白にしていく。だらしなくよだれまでたらして。
恥ずかしい格好をした相手の姿に欲情しながら。
もう、我慢などしなくていいのだ。
「きゃっ!」
とチカはベッドへと押し倒される。直後――
「ひゃんっ!?」
恥ずかしいトコロ――クリトリスを舐められた。
メグが大陰唇を食む。小陰唇を甘噛みし、膣を舌でかき混ぜられていく。
エッチな汁と唾液で、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てて。
(わたし、メグに食べられてるっ!!)
んぐ……レロレロレロ、ぴちゃぴちゃぴちゃ! じゅるるるる……べちょん!
愛液があふれ、止まらない。毛布やシーツはすっかり水びたしだ。
クジラが潮を吹くみたいに、いきおいよく淫液が噴きだす。
「ん――あぁぁ~~っっっ!!?」
バカみたいな叫びが、部屋の中をこだました。
恩の顔や、くるくるの髪をぬらしつつ。
「ふふっ……」
楽しげにほほ笑む彼女が、顔についたエッチなおつゆを舐めとる。
コクン――のどをひびかせ、それを飲み干した。
ほおを赤らめ、でもうれしそうに恩がいう。
「チカのエッチなジュース、飲んじゃったぁっ!!」
愛液でベトベトになった、千佳の
「ぅう~~め、メグぅ……」
理性がふっとんでいく。
つながって、想いを感じ、混ざり合っていきたい。今の二人を突き動かすのは、そんな衝動だけ。
「チカ、私にも、してくれる?」
おねだりする子犬みたいな目をして、恩がいう。
「きゃっ!」
直後、
ここまでくれば、うん、なんて台詞はもう野暮だ。
千佳だって、それは分かっている。だから、恩の秘所を食み、舐めて、すすった。
はむ! ちゅ、ちゅるる……ずちゅう! ぬちょぬちょぬちょ……
彼女の愛液がこぼれ、口の中はエッチなジュースであふれていく。
ほんのりと甘酸っぱく、いやらしい
ちゅるん!
わずかに舌を止め、千佳は告げた。
「メグのあそこ、とってもおいしいよ」
「――っ!!」
普段であれば、きっとちがうだろう。でも今は別。いつもなら汚く感じるはずなのにだ。愛しく思えばこそうれしくてしかたがない。
自分をめちゃくちゃにしてほしくなるほどに。
相手にもあげて、お互いに混ざって、ひとつになる。
ビッチなどではなく、大原恩であり、そしてメグなのだから。
それは脚を開き、淫らに股をぬらす彼女もまた、同じだった。
(チカに、私をあげたい……とひとつになりたい!!)
そして――
くちゅっ!
二人は下のお口でキスをする。
大陰唇がこすれ、小陰唇が絡む。むき出しのクリトリスが想い人を感じながら。
「……き」
恩がかすれた声でつぶやく。
「ひゅ、ひゅきぃっ! らいひゅきぃっ!! チカ、チカ、チカぁっ!! チカをぜんう、私にちょうらぁい! 私をチカのものにひてぇっ!!!」
「わ、たしも! メグに、みんなあえる。だから、メグのしたいほと、なんれもしていいよ! したいようにして!!」
チカとメグの性器がこすれ、みだらに叩き合う。互いの愛液を混ぜ合わせて。
水音が
そこには、知らない自分がいる。もう、何が何だか分からない。
恋破れ、泣きじゃくった少女は、いまや恋人と溶け合っている。
「ねぇ~、もイッれいいっ!?」
恩の情けないあえぎ声が問う。
「い、いっひょに、イこ?」
千佳も苦しげな調べをかなでながら返す。
「「ん、あぁ、んあああああああーーーーーーーーっっっ!!!」」
ぷしゅうぅぅ――と盛大に潮が舞う。噴水のように。
メグのいやらしい汁が千佳の膣をぬらし、チカのえっちなおつゆが恩の蜜壷を満たしていく。
「はぁぁ……」
うめき声をもらし、恩は
息を切らし、体は唾液や汗、愛液といろんなものでべっとりだ。
相手のいやらしいもので、これでもかと乱れきっていた。
ドロドロでべちゃべちゃの千佳もまた、焦点が合っていない。ぐったりとして、夢に遊ぶかのように恋人を見つめている。
あちこちにキスマークまでこさえて。
恋人から、激しく求められ、貪られ、愛におぼれた証を。
理性のタガがはずれ、抑えていたあらゆる感情をさらけ出しぶつけた。満足そうにしている恋人を見つめると、ほおがゆるむ。
しかもその全てを受け止め、恋人の愛を感じ、味わったのだ。
肌を重ね、身体を許し、そして心までひとつになっていく、あの快楽に酔いしれて。
「メグが感じてたところ、すっごくかわいかったよ……」
無防備な格好で、全てをさらけ出す千佳がささやく。
「いっぱい、メグをもらっちゃった。いろんなトコが、メグのエッチなのでビチョビチョ。なんか、すっごくうれしい」
「私もだよ。チカ、初めてをくれたんだもん。すっごく幸せだった。チカ、チカ、チカ!! らいしゅきっ!!」
同時に恩がちゅっっと、軽く唇に触れるキスをする。
不意をつかれた直後、今度は千佳も同じく唇を奪う。
キスの音をはずませ、彼女がささやく。
「わたし、もっとメグのこと知りたい。いっぱい楽しい思い出を作りたいの。恋人として」
そしてうるむ瞳が互いを映し、再びキスの音をひびかせるのだった。
チカとメグのこれからに祝福を!
ひとまずこれで完結となりますが、楽しんでいただけたでしょうか?
恋愛ジャンルを書くのは人生で初めてのことでした。
それはR-18にしても同じで、何もかも手探りで……
まだ荒削りの作品、けれど今出せる全力は投じたとは思います。
では、また別の作品でお会いしましょう。