※この作品はR-18です。

失恋の終わらせ方   作:wumin

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恋人として

 

 

 大原――と苗字(みょうじ)が入ったガラス製の表札。おしゃれな雰囲気をまとう邸宅だった。

 見渡せば、フェンスのない家々が立ち並ぶ。いわゆる新興住宅地に建てられた一軒家。

 テラスやアプローチは丸見えで、海外ドラマにでも出てきそうな外観だ。

 ショッピングモールから歩いて15分ほどの立地。それが恩の家だという。

 

「「……」」

 

 無言で顔を赤らめ、お互いに目を合わせ、はにかむ。

 映画館では、約90分もの間愛撫しあって、身体が火照(ほて)っている。

 勃(た)った乳首やクリトリスが下着にこすれて、二人ともすでに決壊寸前。

 

「休日はいつも夜まで私ひとりなの……」

 

 先に口を切ったのは恩。

 コクンと千佳がうなずき、彼女の後に続く。

 時刻はまだ14:00をすぎたところ。少なくとも四時間はあるだろう。

 

 キィィ……パタン!

 

 おじゃまします――と告げる声が、静けさの中へと吸いこまれていく。

 きしむ音を立てて家のドアが閉まり、うるんだ瞳が問いかける。

 

「チカ……いいよね?」

 

 うながされ、千佳はコクンと首肯(しゅこう)した。今にも泣き出しそうなまなざしで。

 玄関を通ると、中は洋風なインテリア。フローリングの床。ふかふかそうなソファーに、大型テレビ。

 螺旋(らせん)階段に目を瞠(みは)る。

 

「私の部屋、二階だから……」

 

 そして、千佳はいざなわれていく。

 『メグ』と記されたプレートがかかるドアの前へと。

 この中へ入れば、一線を越えてしまう。胸の鼓動(こどう)がどうにも止まらない。

 いや、すでにいろいろとしてしまったけれど。

 それでも、まだ引き返せるはずだった。

 

「……」

 

 だが、扉は開き、閉じていく。それがとてもゆっくりと感じる。

 

 パタン――と音がひびき、目と目が合う。

 

 はむっ! あむまむ……ちゅっちゅっ!!

 

 口と口が重なり、なまめかしい音がエコーする。

 ちゅっ……唾液が口元や胸をぬらす。

 しかし、すでに二人はそれを気にしていない。

 

「メグ……」

 

 ふるえる手がオーバーオールをつかむ。

 そんなわずかな時間を噛みしめ、恩がボタンをはずした。Tシャツをたくし上げる衣擦れの音が生々しい。

 ついで淡いワンピースが軽やかに舞う。

 直後、とろけた顔が互いに覗きこむ。うっとりとした眼で見つめ合って。

 彼女たちの瞳に映し出されたものは――期待。

 

「チカ……」

 

 細い手がショーツへとふれる。

 

「……グショグショだね」

 

 そして試すような、焦らすみたいなささやき。

 

「め、メグだって……」

 

 二人ともトロトロだ。

 レースが刺繍(ししゅう)されたショーツは愛液でびちゃびちゃ。心臓がドキドキと内側から胸を叩き、ひどく息苦しい。

 ……なのに独特の心地よさがあった。

 

(ほしい……)

 

 そんな心の声が、聞こえてくるようだ。

 恩はラメが散りばめられた水色のブラとショーツを、じらすように脱いでいく。

 そして千佳の瞳に、映し出されたのは――

 あでやかな肢体。傷ひとつない、すべすべの卵みたいな肌。ほんのりと唾液のにおいが残る乳首。

 スポーツをしていたからか、引き締まった体つき。腕も脚も細く、ウェストもくびれている。スレンダーなのに、胸やおしりが女らしさを主張してるようだ。

 

 それに……

 

「あ、んま、見られると、恥ずいかな」

 

 毛の生えていない、つるっつるの陰唇。ヘアピンみたいな形をくっきりと浮かべ、恩がはにかむ。

 

「ねえ、チカのも、見せてよ」

 

 が――

 

 脱ぎかけの手が止まる。

 

「……どうしたの?」

 

 首をかしげた恩へ、千佳が夢心地なまなざしを向け、甘ったるくささやく。

 

「……メグが、脱がして」

 

「……っ!?」

 

 気持ちが高揚していたからか?

 

「やっぱり、その……そういうのも含めて、初めてをあげたい、から……」

 

 わずかに、静けさあたりをおおう。

 だがそれは一瞬。わずかな間を空けて、しかし嬌声が室内にひびきわたった。

 

「うれしいっ!」

 

 はずむ声とは裏腹に、ふるえる手がおそるおそる、ブラを外す。

 ぱさり、と音をかなで、双丘(おっぱい)があらわとなる。

 

「あらっ!」

 

 若干幼げな微乳は、されど美乳。ふくらみかけのような印象。その先端は、桜の花弁を思わせる淡い桃色の突起。ぷくっとした乳首をふるわせ、甘い吐息がひんやりと伝う。

 

「かわいい……」

 

 はずむ声が乱反射し、とまどいと期待の入り混じった手がレースのショーツをつかむ。

 少しずつ、味わうように、恩はその時間を噛みしめる。ゆっくりと――名残惜しそうに脱がせていく。へこんだお腹。形のよい縦長のおへそ。徐々に千佳の秘部があらわとなった。

 控えめなワレメ。ハートをかたどった陰毛。薄いが、よく整えられている。

 

「きれい……それに、気合入ってるね」

 

 その言葉に意識が飛びそうになってしまう。

 だけど、これは始まりにすぎない。

 再び唇を重ね、舌を絡ませていった。やわらかく、でもねちっこいキス。

 

(もっと、ほしい! チカが――チカの全てが!!)

 

(わたしの知らないメグを、もっと見たい、知りたい!!)

 

 互いの手が、相手の胸へと触れ、ゆっくりと揉み始めた。ついで乳首を摘み、離した口が舐め、そして吸いつく。

 

「ん、あぁ……」

 

「ぅ……あん!」

 

 甘えるように。人目を気にせず、心行くまで味わい、そして貪る。

 この後のことは、もうどうでもいい。

 みっともない表情を浮かべ、おっぱいを吸う恋人の髪をなでた。

 情けない声であげ、快感が頭を真っ白にしていく。だらしなくよだれまでたらして。 

 恥ずかしい格好をした相手の姿に欲情しながら。

 もう、我慢などしなくていいのだ。

 

「きゃっ!」

 

 とチカはベッドへと押し倒される。直後――

 

「ひゃんっ!?」

 

 恥ずかしいトコロ――クリトリスを舐められた。

 メグが大陰唇を食む。小陰唇を甘噛みし、膣を舌でかき混ぜられていく。

 エッチな汁と唾液で、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てて。

 

(わたし、メグに食べられてるっ!!)

 

 んぐ……レロレロレロ、ぴちゃぴちゃぴちゃ! じゅるるるる……べちょん!

 

 愛液があふれ、止まらない。毛布やシーツはすっかり水びたしだ。

 クジラが潮を吹くみたいに、いきおいよく淫液が噴きだす。

 

「ん――あぁぁ~~っっっ!!?」

 

 バカみたいな叫びが、部屋の中をこだました。

 恩の顔や、くるくるの髪をぬらしつつ。

 

「ふふっ……」

 

 楽しげにほほ笑む彼女が、顔についたエッチなおつゆを舐めとる。

 コクン――のどをひびかせ、それを飲み干した。

 ほおを赤らめ、でもうれしそうに恩がいう。

 

「チカのエッチなジュース、飲んじゃったぁっ!!」

 

 愛液でベトベトになった、千佳の蜜壷(あそこ)をすすりながら。

 

「ぅう~~め、メグぅ……」

 

 理性がふっとんでいく。

 つながって、想いを感じ、混ざり合っていきたい。今の二人を突き動かすのは、そんな衝動だけ。

 

「チカ、私にも、してくれる?」

 

 おねだりする子犬みたいな目をして、恩がいう。

 

「きゃっ!」

 

 直後、彼女(めぐみ)の悲鳴が耳をつんざく。

 ここまでくれば、うん、なんて台詞はもう野暮だ。

 千佳だって、それは分かっている。だから、恩の秘所を食み、舐めて、すすった。

 

 はむ! ちゅ、ちゅるる……ずちゅう! ぬちょぬちょぬちょ……

 

 彼女の愛液がこぼれ、口の中はエッチなジュースであふれていく。

 ほんのりと甘酸っぱく、いやらしい恋人(メグ)の味。

 

 ちゅるん!

 

 わずかに舌を止め、千佳は告げた。

 

「メグのあそこ、とってもおいしいよ」

 

「――っ!!」

 

 普段であれば、きっとちがうだろう。でも今は別。いつもなら汚く感じるはずなのにだ。愛しく思えばこそうれしくてしかたがない。

 自分をめちゃくちゃにしてほしくなるほどに。

 相手にもあげて、お互いに混ざって、ひとつになる。

 ビッチなどではなく、大原恩であり、そしてメグなのだから。

 それは脚を開き、淫らに股をぬらす彼女もまた、同じだった。

 

(チカに、私をあげたい……とひとつになりたい!!)

 

 そして――

 

 くちゅっ!

 

 二人は下のお口でキスをする。

 大陰唇がこすれ、小陰唇が絡む。むき出しのクリトリスが想い人を感じながら。

 

「……き」

 

 恩がかすれた声でつぶやく。

 

「ひゅ、ひゅきぃっ! らいひゅきぃっ!! チカ、チカ、チカぁっ!! チカをぜんう、私にちょうらぁい! 私をチカのものにひてぇっ!!!」

 

「わ、たしも! メグに、みんなあえる。だから、メグのしたいほと、なんれもしていいよ! したいようにして!!」

 

 チカとメグの性器がこすれ、みだらに叩き合う。互いの愛液を混ぜ合わせて。

 水音が跳(は)ね、快感におぼれていった。

 そこには、知らない自分がいる。もう、何が何だか分からない。

 恋破れ、泣きじゃくった少女は、いまや恋人と溶け合っている。

 

「ねぇ~、もイッれいいっ!?」

 

 恩の情けないあえぎ声が問う。

 

「い、いっひょに、イこ?」

 

 千佳も苦しげな調べをかなでながら返す。

 

「「ん、あぁ、んあああああああーーーーーーーーっっっ!!!」」

 

 ぷしゅうぅぅ――と盛大に潮が舞う。噴水のように。

 メグのいやらしい汁が千佳の膣をぬらし、チカのえっちなおつゆが恩の蜜壷を満たしていく。

 

「はぁぁ……」

 

 うめき声をもらし、恩は恍惚(こうこつ)の表情を浮かべていた。トロけきった目で。ぼんやりとしながら、想い人を覗きこむ。

 息を切らし、体は唾液や汗、愛液といろんなものでべっとりだ。

 相手のいやらしいもので、これでもかと乱れきっていた。

 ドロドロでべちゃべちゃの千佳もまた、焦点が合っていない。ぐったりとして、夢に遊ぶかのように恋人を見つめている。

 あちこちにキスマークまでこさえて。

 恋人から、激しく求められ、貪られ、愛におぼれた証を。

 理性のタガがはずれ、抑えていたあらゆる感情をさらけ出しぶつけた。満足そうにしている恋人を見つめると、ほおがゆるむ。

 しかもその全てを受け止め、恋人の愛を感じ、味わったのだ。

 肌を重ね、身体を許し、そして心までひとつになっていく、あの快楽に酔いしれて。

 

「メグが感じてたところ、すっごくかわいかったよ……」

 

 無防備な格好で、全てをさらけ出す千佳がささやく。

 

「いっぱい、メグをもらっちゃった。いろんなトコが、メグのエッチなのでビチョビチョ。なんか、すっごくうれしい」

 

「私もだよ。チカ、初めてをくれたんだもん。すっごく幸せだった。チカ、チカ、チカ!! らいしゅきっ!!」

 

 同時に恩がちゅっっと、軽く唇に触れるキスをする。

 不意をつかれた直後、今度は千佳も同じく唇を奪う。

 キスの音をはずませ、彼女がささやく。

 

「わたし、もっとメグのこと知りたい。いっぱい楽しい思い出を作りたいの。恋人として」

 

 そしてうるむ瞳が互いを映し、再びキスの音をひびかせるのだった。

 




チカとメグのこれからに祝福を!


ひとまずこれで完結となりますが、楽しんでいただけたでしょうか?
恋愛ジャンルを書くのは人生で初めてのことでした。
それはR-18にしても同じで、何もかも手探りで……
まだ荒削りの作品、けれど今出せる全力は投じたとは思います。
では、また別の作品でお会いしましょう。
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