いつもの日常が戻ると信じて、ただただ走る。
次で最後になります。
ハンターは薄暗い森の中を走る。
自らの軋む体に鞭を打ち、あの場所から少しでも離れて遠く、遠くへ
(早く、早く!!)
ーーーー一刻も早くカムラの里に戻るために
○○○
あの淫蕩な夜から数時間、夜明け前に青年は目を覚ました。
(……ッ酷い気分だ)
激しい倦怠感からのろのろと起き上がり自分の体をよく見てみると、手や脚に縄の痕が真っ赤に走っており、腿の裏には掴まれた時にできた圧迫痕。
長い時間動けなかった股関節はぎしぎしと嫌な音を立てていて鈍い痛みがあり、腰は重だるく動くのが億劫で、喉も声を上げすぎて少し枯れてしまった。
……そして何よりも、自分の身体で一際強く感じる違和感。
「〜〜ッく、んん……っ」
それに小さく声を上げ無意識に手を当てる。
押さえた腹の奥がぴくぴくと震え、昨晩起きた出来事を身体は鮮明に覚えているようだった。
「……くそッ」
何故こんな事になったのか幾ら考えても分からない
自分が悪いのだろうか? それとも何か理由がある?
泣きたいような気持ちを抑え込み辺りを見回す。
幸運な事に自分を拐った男の姿は見えない、何処かへと出掛けているようだ。
この場所の手掛かりを探すなら今しかないだろう
「何か、何かないか……?」
近くに置いてあった装備を着込み、殺風景な部屋の中を探っていく
パッと最初に目に付いた籠を開けると中には何着か清潔な着替えが入っていた。
……青年が身につけているインナーとまったく同じものが、何着も、何着も
瞬間。背筋がぞわりと寒くなり思わず籠を乱暴に放ってしまう
「っまずい……ッ」
ガタンと大きな音を立てて落ちたそれを慌てて拾い上げ、壊れていないかを確認する。
幸い籠に大きな損傷は無く、中身は散らばらずにすんだようだ。
(これ以上見てられないな……)
そこから目を逸らし、行灯の向こう側にある戸棚の引き出しを調べるために取っ手に手をかける。
「……え?」
開いた瞬間目に入ってきたのは引き出しのほとんどを埋める程の写真。
それに写っているのは自分だ、幼少期からつい最近のものまで、あらゆる写真にハンターが写っていた。
「……俺、だ……」
ただ、写っている自分はどれもこちらを向いておらず、隠れて撮影したものだと分かる。
(こんなに大量の……)
執着か執念か、自分の背中に重い何かがのしかかっているような、まとわりつかれているような、どろどろとしたものを感じて重い息を吐く
これ以上は何も無いだろう、と開けていた引き出しを閉めてもう片方の取っ手に手をかける。
「……ん?」
その中には裏返しにされた写真が数枚だけ入っており、量の違いに違和感を抱く
(一体なんの写真が……)
一枚の写真を手に取り、裏返す。
「……な、ん……ッッ!?」
写っているものにハンターは小さく悲鳴を上げる。
信じられない、信じたくない
……そこには昨晩の様子が収められていた。
「なに、なんで……ッ! なんだよ、これ……っ」
他の写真に何が写っているかは見るまでもないだろう
震える手で引き出しを閉めてその場にへたり込む
「はっ、はっ……ッ」
写っていた自分のあの姿が頭から離れない
たっぷり注がれた精が後孔からとろとろと溢れて、その白濁に悦んでだらしなく蕩けた顔をする自分。
「ふ、ぁ……ッ」
あの感覚が甦って甘い声が零れてしまい、慌てて口を押さえる。
(……これ以上ここに居たら、俺は……ッ)
じわじわと湧き上がってくる色欲と、這い寄ってくる恐怖から逃げるように立ち上がり、玄関の扉へ向かう
なるべく静かに扉を開き外の様子を伺うが、周囲に人の気配は無い
あの人はどこへ行ったのだろうか?
(行くなら、今しかないな)
この場所から離れるべくハンターは走り出した。
暗い森の中、かろうじて分かる獣道を辿って全力で走る。
遠くから聞こえる虫の声、モンスターの咆哮、風に揺れる草花の香り
普段狩猟に向かう時のような空気に頭が冷静さを取り戻してきた。
(教官は何かが変だった)
何かしらの出来事があの人の心の一部を致命的に変えてしまった、のだと思う、おそらく
そうなった理由はわからないが、だからこそ誰かに相談をして解決策を探したい
(里長やゴゴク様であれば、あるいは)
一刻も早くカムラの里へ帰って、助けを……
「……! 大社跡……!」
鬱蒼とした森を抜けた先はハンターも良く知る場所、ここからなら帰り道が分かる。
(これなら、帰れる……!)
暗かった視界が開けたような気持ちで足を踏み出す。
だが
「つかまえた」
突然身体に絡みついた腕と耳元で聞こえる声に、ハンターは硬直する。
「愛弟子」
そう呼ばれ体の力が抜けていく
ウツシはがたがたと震える青年を抱き締めた。
「鬼事は楽しかったかい?」
優しく微笑む顔とは対照的に、ハンターを閉じ込める腕は逃げ出す事を許さない冷酷さで青年を縛り付ける。
「ひ……っ」
「じゃあ、戻ろうか」
ウツシは青年を軽々と持ち上げ、元来た道を進んでいく
(……あぁ、もう、逃げられない)
青年は暗い森の中へ引き戻され、日が差し込む大社跡が遠のいていく
これからあの場所に戻って散々"教えこまれる"んだろう
深く暗い森の中は今の自分の心境を表すように、ざわざわと葉を揺らしていた。
○○○
あの場所へと戻ってきたハンターは、有無を言わさずに装備もインナーも全て脱がされ布団の上へと押し倒された。
乱暴な動作に思わず身構えるが、ウツシは何をするでもなく青年の裸体を舐めるように見つめている。
注がれる視線に昨晩の情事を思い出して身体が火照ってきてしまい誤魔化すように体を捩るが、脚の間に陣取った男がそれを制止した。
「……ぅ」
「じっとしててね」
体温の高い骨ばった手のひらが優しく青年の太腿に触れ、そこからじわじわと熱が広がっていく
触っている手は足の付け根を撫ぜながら下腹部、臍の下辺りで止まりそこを執拗に押し撫でてくる。
昨晩、男の欲望に散々蹂躙され、とぷとぷと注がれた場所をゆっくりと、この身体に思い出させるように
「~~ッ♡♡ん、ぅぁ……ッ♡」
甲高く甘えた声が零れ、慌てて口を塞ぐ
その様子を見ていた男は満足げに微笑むと、撫でさする手をさらに強めて刺激する。
「~~ッ♡♡ん♡ん♡……ッ♡♡」
腹の奥から湧き上がる甘く切ない痺れに、塞いだ口から抑えきれない声が零れてしまう
与えられる刺激にあわせて、びくんびくんと腰が跳ねる。
口を押さえる事に必死な青年は、ゆるゆると勃ち上がってきた性器に向けられた男の視線に気付かない
「あぁ、勃ってきたね」
腹の上を押し撫でる手はそのままに、もう片方の手でそれに触れた。
「~~ッ♡♡さわらな……っ♡♡で……ぇ♡♡あぁ♡♡」
敏感な裏側をすりすりと擦り上げ、鈴口を指先で丹念になぞっていくと先走りが溢れ出し、男の手をねっとりと濡らしていく
「やっ♡♡ぁ♡あっ♡♡」
くちゃくちゃと水音を立てながら根元から扱かれると、腰が震えて声が止まらない
青年を追い立てるような動きは激しくなり、もう限界だ、と云う所まで来ると手がピタリと止まった。
「! ぁ……」
あともう少しだったのに
そんな気持ちが声に出てしまい自分のはしたなさに顔が熱くなる。
「今日はこれを使おうと思うんだ」
そう言って男は枕元に置いてある小さな瓶を引き寄せた。
傾ければ、中からトロリとした液体がウツシの手に滴り落ちていく
「潤滑液なんだけど、特別製でね」
瓶の中に手を入れずるずると引き出したのは白い布、綿紗だ。
一体何が始まるのだろう? と見つめていると、細長い長方形に広がったそれの両端を掴み、青年の性器の先端を包むように押し当てた。
「~~~~ッ♡♡♡ひッ♡」
冷たいと思うよりも先に、ぞり、と繊維の擦れる感覚がやってきて頭がガンガンと警鐘を鳴らし始める。
(だめ♡だめだ♡これは……♡♡)
これが動かされたら自分は絶対どうにかなってしまう
そう思っても青年には逃げる、という選択肢が男によって本能的に封じられている。
「これ、傷ついた粘膜を回復する効果もあるんだよ」
何か恐ろしい事を言われた気がするが、これからされる事に恐怖しているハンターには聞こえていない
ぎゅ、とシーツを掴み震える青年に、男は甘く毒を囁きかける。
「鬼事で鬼に捕まったら、どうなると思う?」
……あぁ、この人は怒っているんだ。
スっと細められた目から滲み出る少しばかりの怒気をハンターは漸く感じとった。
(逃げたから……俺が)
ならばこれは男からの仕置きなのだろう、ずり、と綿紗が滑り出す。
「~~~~ッッ♡♡ひぁぁあ゛ぁ~~ッッ♡♡♡」
一往復する間に繊維の一つ一つが鈴口を痛みなく削りとり、気づけばとぷとぷと精を零していた。
「あ゛♡ぁ♡あ゛ぁ゛ーーーー♡♡」
射精した後の先端をずりずりと刺激され、身体の硬直と甘い悲鳴が止まらない
(イく♡♡イッてる♡♡♡なんで♡♡イく♡♡)
シーツを握りしめて足先をぴんと伸ばし、味わったことの無い絶頂を迎えている。
「やめてっ♡♡とめてぇっ♡♡ぁ♡あ゛~~~~ッッ♡♡♡」
一定の間隔で動かされる綿紗の裏からはどろどろと止めどなく精液が伝い落ち、布団をしとどに濡らしていく
「もうでない♡でな……ぁっ♡あ゛ーーーーッ♡♡」
精を出しきっても、この快楽は終わらない
ずりずり、ざりざりと粘つく水音がする責めは続いていく
「〜〜!? ぁひ♡♡やだ♡♡だめ♡♡なにかでる♡♡♡」
尿道から精ではないものがせり上がってくるのを感じて、全身が硬直する。
下腹部がぴくぴくと波打ち、綿紗で擦られている鈴口がぱくりと開く
「だめ♡♡や♡♡ぁ~~~~ッッ♡♡♡あ゛ーーーーッッ♡♡♡♡」
「おっと……」
涙交じりの悲鳴と共にぷしゃぁ、とサラサラとした透明な液体が性器から噴き出した。
その勢いは凄まじく綿紗をすり抜けウツシの顔をじっとりと濡らした。
男は口元に伝う液体を舐め取り熱い息を吐く
「……潮まで吹けるのか」
見下ろすその目に激しい情欲を宿し、ハンターを責め立てていく
綿紗で擦るたびぷしゃぷしゃと潮を吹き、逃げ場のない状況で喘ぎ続ける青年は涙声で許しを乞う
「ごめんなさい♡♡ごめんなさ♡ぁ♡あ゛~~~~ッ♡♡」
ガクガクと腰を震わせて与えられる刺激から逃げようとしているが逆効果だ。
(またでる♡♡♡また♡♡びゅーって♡♡イく♡♡♡)
自分から綿紗を先端に押し付ける形になってしまい、再び潮を吹き上げた。
「あ゛ーーーーッッ♡♡♡あ゛ーーーーッ♡♡♡♡」
延々と続く粘着質な責めに何度も意識が遠のくが、その度にざりざりと先端が刺激され、悲鳴を上げて絶頂する。
いつまで続くのかも分からぬ仕置きに、ハンターは身体を痙攣させて泣き叫ぶ
「もうにげないっ♡♡♡にげないからぁ♡♡♡ゆるし♡♡イッ♡♡あ゛~~~~ッッ♡♡♡♡」
青年の身体は自らが吹いた潮を浴びてぐっしょりと濡れている。
「……本当に?」
ハンターはウツシの言葉に必死に頷く、これ以上はもう精神の限界だ。
それを察したのか、ようやく男の手が性器から離れた。
「あ゛……ぁ、ぁ……♡♡」
(やっと、おわった……♡♡)
青年は脱力し虚ろな顔で緩やかな吐精を繰り返している。
男はそれを見て微笑むとカメラを構え、シャッターを押した。
カシャリ、カシャリと何度か聞こえる音に青年の身体はぴくり、と反応する。
「あと四日、あるからね」
「は……ぃ♡……ッ♡♡♡」
○○○
それから三日間、ハンターはウツシに四六時中身体を弄ばれ続けた。
「ん♡ん♡♡あぁ♡♡あ゛♡」
(イけない♡♡ずっと♡♡イくのとめられてる♡♡♡)
あらゆる時間の隙間で胸の突起を愛撫され寸止めを繰り返され続け
「や♡♡あぁっ♡♡ゆびっ♡♡ひろが♡♡ってぇ♡♡」
(イきたい♡♡イきたいのに♡♡)
夜、寝床に入ると後孔を散々指で拡げられたが、弱点を避けられ達する事ができず。
「この時のキミ、どんな気持ちだったのかな?」
「~~~~ッ♡♡♡」
あられもない姿で写っているハンター自身の写真を見せ、あの夜を思い出させる様に下腹部を撫でられるが、ごく弱い刺激で気を遣る事ができずに
(おなか♡♡イきたい♡♡♡あとちょっとなのに♡♡♡)
ただひたすらに絶頂を止められた身体は、ほんの少し動くだけでも甘えた声が口から零れ、びくびくと震えた。
……再び、男の手が青年に伸びる。
「……っあ♡うぁ♡♡」
(また♡♡イくのとめられる♡♡♡もうやだ♡♡♡やだ♡♡)
ハンターの身体は頭のてっぺんから足のつま先まで余すことなく淫欲に浸かり、ふわふわとした意識で絶頂できるその時を今か今かと待ち望んでいた。