絶頂❤️首都圏 エロ体験短編集 アブノーマルは突然に❤️新作はイラスト付き 作:みなぽん
深夜の露出散歩
十二月の冷気が肌を刺す夜だった。
寺田彩は机に向かい、参考書の同じページを三十分以上見つめていた。赤ペンで引いた線が滲んで見える。英単語の意味が頭に入ってこない。受験まであと三週間。模試の結果はE判定から上がらず、リビングのテーブルに置かれた母親のメモが目に浮かぶ。『彩のために、お父さんと相談したの』。進路変更を促すあの薄っぺらい紙切れが、私の人生を決めようとしていることへの苛立ちが、胸の奥で黒く渦を巻いていた。
「……もう、無理」
鉛筆を置く。手が震えているのが分かった。この四畳半の受験部屋が、急に息苦しい檻のように感じられた。
「外、歩こう」
衝動的に立ち上がった。深夜二時。家族は寝静まっている。暖色のダウンジャケットを羽織り、音を立てないよう静かに家を出た。
冬の夜気は鋭利な刃物のように肺を刺した。しかし、その冷たさが逆に心地よかった。誰もいない通りを歩きながら、彩はただ深く呼吸を繰り返した。
住宅地の端にある緑ヶ丘公園。昼間は老人や子供の声が響く場所だが、今は街灯がまばらに灯るだけの静寂な闇が支配している。彩は園内の遊歩道を歩きながら、冷たい空気で肺を満たしていった。
ふと、女子トイレの前に足が止まった。薄暗い蛍光灯が点いている。清掃の行き届いたコンクリートの箱。
——脱いでみよう。
なぜそんな考えが浮かんだのか、自分でも分からなかった。ただ、何かを壊したかった。受験生という堅苦しい枠を、真面目な優等生という退屈な殻を、粉々に打ち砕きたかった。
気づけば、トイレの個室の中にいた。鍵をかけ、カチャリという金属音が響く。その音が、日常と非日常の境界線を引いたようだった。
ジャケットを脱ぐ。セーターを頭から抜く。肌触りの良いブラウスのボタンを一つずつ外していく。襟元が開き、鎖骨に冷気が触れる。その瞬間、背筋にゾクゾクとした電流が走った。
ブラウスを脱ぎ、スカートのサイドファスナーを下ろす。布が足を滑り落ちていく感触。あとは下着だけ。トイレの鏡に映る自分の姿が、見知らぬ誰かのように妖艶に見えた。
背中に手を回し、ブラジャーのホックを外す。肩紐が滑り落ち、小さな胸がふるりと揺れる。自由になった乳房に冷気が触れ、乳首が瞬時に硬く尖った。最後に、パンティーのゴムに指をかけ、一気に膝まで下ろす。足首から抜き去ると、足元に白い布がくしゃりと落ちた。
全裸。
鏡の中の自分が、熱っぽく潤んだ眼差しで見つめ返してくる。白濁した蛍光灯の下で浮き上がる自分の肌の白さ。硬くしこった乳首の淡い桜色。そして、太ももの内側がじんわりと熱く疼き、脈打っているのが分かった。
「……行く」
服をバッグに詰め、トイレの扉を開けた。
夜風が全身を容赦なく撫でた。冷たさと、それとは明らかに違う、背徳的な熱さが同時に襲う。足の裏が冷たいコンクリートに触れ、その感触が股間の奥底まで痺れるように駆け上がった。
植え込みの間を歩く。裸の肌に葉が触れるたび、びくりと背筋が震え、そこから甘い痺れが全身に広がっていく。街灯の明かりが遠くで灯っている。誰かがいれば、この白い裸体は一瞬で闇に浮かび上がってしまう。その想像だけで、心臓が早鐘を打つ。
遊歩道に出た。足を一歩踏み出すたびに、何も締め付けない股間の肉がふれあい、すでに濡れ始めている秘所の肉びらがこすれ合う。ちゅぷり、と水音がした気がして、彩は慌てて足を止めた。
「……聞こえた?」
自分の荒い息遣いだけが闇に溶けていく。大丈夫、誰もいない。そう言い聞かせて歩き出すと、今度は乳首が硬く尖ったまま揺れ、その先端に大気が触れるたびに甘い痛みが走る。
その時だった。
砂利を踏む足音が聞こえたのは。
彩は咄嗟に背の高い植え込みの陰に身を隠した。心臓が喉元までせり上がってくる。息を殺し、膝を抱えて縮こまる。
サラリーマン風の男が、歩きスマホをしながら通り過ぎていく。彼と彩の間には、背の低い低木が一列あるだけだ。男の顔がスマホの明かりに照らされているのが見える。もし男が顔を上げていれば、植え込みの隙間から彩の白い肌が見えてしまったかもしれない。
男が去っていく。足音が遠ざかる。
「はあ……っ」
安堵のため息と同時に、言いようのない落胆が胸をよぎった。
——見られなかった。見られたかったのか、私。
恐怖で縮み上がったはずの身体が、さらに熱くなっていた。乳首は痛いほどに硬く立ち上がり、股間からはとめどなくぬるりとした愛液が溢れ出し、太ももの内側を伝っていくのが分かる。見られるかもしれないという極限の緊張感が、私の身体を淫らに変えていった。
再び歩き始める。今度はさらに奥へ。公園の中央にある大きなケヤキの根元に辿り着いた。苔の湿った感触がお尻に触れる。彩はそのまま腰を下ろし、背中をゴツゴツとした木の幹に預けた。
もう我慢できなかった。
右手が自然と胸に伸びる。硬くしこった乳首を指で挟み、強く捻った。
「んっ…! あっ……」
声が漏れる。背徳的な快楽が背筋を駆け上がる。左手は太ももの内側を這い上がり、ぬるぬると濡れた割れ目に触れた。
「あ……熱い……」
そこはすでに蜜で満たされ、指が滑るほどに濡れていた。受験の不安も、親への葛藤も、進路への絶望も、全部が溶けていく。ただ指の動きと、夜風の冷たさと、見られるかもしれない恐怖だけが残る。
割れ目を上下になぞり、一番敏感な芽を指の腹で押しつぶすように弄った。
「あっ、ああっ! ……んんっ!」
腰が勝手に木の幹に押し付けられる。ビクビクと下肢が痙攣する。溢れ出す愛液が指を絡め取り、ちゅぷちゅぷと淫らな水音が静かな公園に響く。
人影が見えるかもしれない。さっきの男が戻ってくるかもしれない。誰かが木陰から私の自慰を見ているかもしれない。そんな妄想が頭をよぎるたびに、身体の奥がきゅうと締まり、さらなる愛液が噴き出した。
「いやらしい……私、こんなところで……っ」
中指を奥に沈める。きつく窄まる肉壁が指を飲み込み、締め付ける。
「あっ、あっ、あっ……!」
木の幹に爪を立てる。腰が波打つ。苔の湿り気と自分の蜜が混じり合い、鼻先をムラムラとした雌の匂いが満たす。頭の中が真っ白になっていく。受験も将来もどうでもいい。ただこの快感だけが全てだった。
指を出し入れするたびに、愛液が糸を引き、太ももを汚していく。自分がこんなに淫らな女だったとは知らなかった。恥じる余裕もない。ただ快感の波に身を任せた。
「いっ……くっ……ああああっ!」
全身が激しく痙攣し、目の前が白く弾けた。肉壁が痙攣し、指を締め付ける。潮の香りと自分の体臭が混じった濃厚な匂いが、鼻腔の奥にこびりついていた。
しばらくそのまま座っていた。汗と夜露で肌が濡れている。心臓の音がようやく落ち着いてくる。指を抜くと、どろりとした愛液が糸を引いて零れ落ちた。
彩は空を見上げた。冬の夜空に星が瞬いていた。
「……生きてる」
その言葉が自然と漏れた。冷たい夜気の中で全裸で座り込み、自分の体液にまみれた自分が、今はただ愛おしかった。
バッグから服を取り出し、震える手で身につける。布が肌に触れる感覚が、いつもと違って優しく感じられた。
家に戻り、机に向かう。参考書の文字が以前よりはっきりと見えた。あのドロドロとした不安が、夜の闇に溶けて消えたように。彩は静かに鉛筆を手に取った。
⭐️深夜の露出散歩 二日目
翌日の夜も、同じ衝動が彩を襲った。
机に向かう体には、鉛筆を握る指には、昨夜の感覚が焼き付いて離れなかった。英単語のページをめくるたびに指先が熱を持ち、数学の公式を追う目線は自然と窓の外へと逸れる。あの冷たい夜気に触れた肌の感覚、植え込みの陰で震えた身体、木の根元で爆発した快楽。それら全てが、受験という名の重苦しい蓋を押し上げて、彼女の内側から湧き上がってくる。
「また、行こう」
迷いはなかった。むしろ、昨夜よりも鮮明な意志として胸に宿っていた。
深夜一時。家族が寝静まるのを待つ時間さえもどかしく、秒針の音に焦燥を重ねていた彩は、ダウンジャケットを羽織り家を出た。
冬の夜は昨夜よりもさらに冷え込んでいる。吐く息が白く濃く立ち上り、頬を刺す冷たさが逆に心地よい。それは彼女をあの非日常へと誘う合図のようだった。
緑ヶ丘公園に到着する。昨夜と同じ静寂。街灯の薄明かり。闇に溶け込む木々のシルエット。全てが変わらずそこにありながら、彩の心持ちは明らかに違っていた。昨夜は衝動のままに逃げ込んだ場所。今夜は自ら足を踏み入れる欲望の園。
女子トイレに入り、鍵をかける。その金属音が、日常という呪縛を解く鍵の音のように響いた。
服を脱ぐ手つきは昨夜よりも迷いがなかった。ジャケット、セーター、ブラウス、スカート。布が肌から離れるたびに解放感が増す。ブラジャーのホックを外し、パンティーを足から抜き去る。
全裸。
鏡の中の自分が見返してくる。昨夜の自分よりも、明らかに淫らな眼差しをしている。乳首はすでに硬く立ち上がり、太ももの内側には昨夜の名残りのような熱さがうずいている。
「行く」
トイレを出ると、夜風が全身を包み込んだ。昨夜感じた冷気と熱の入り混じった感覚が、すぐに全身を駆け巡る。足の裏が冷たい地面を踏みしめるたびに、その感触が股間まで響き、身体の奥をじんわりと潤していく。
植え込みの間を抜け、遊歩道へと出る。白い裸体が闇の中に浮かび上がる。誰かに見られれば一瞬で全てが露わになる。その緊張感が背筋を震わせ、乳首をさらに硬く尖らせる。
歩くたびに股間の肉が擦れ合い、すでに濡れ始めている秘所がちゅぷりと音を立てる。その音が静寂の中でやけに大きく響き、彩は思わず足を止める。しかし、その音が耳に届くたびに羞恥心とともに背徳的な興奮が込み上げてくる。
昨夜よりも濡れている。歩いているだけで愛液が溢れ出し、太ももの内側を伝っていくのが分かる。誰かに見られるかもしれないという想像が、身体をさらに熱くさせた。
公園の中央にあるケヤキの根元に辿り着く。昨夜と同じ場所。苔の湿った感触にお尻を預け、背中をゴツゴツとした木の幹に押し付ける。
もう待てなかった。
右手で硬く尖った乳首を挟み、強く捻る。
「んっ…ああっ…!」
背筋を快感が駆け上がる。左手は太ももの内側を這い上がり、ぬるぬると濡れた割れ目に触れた。
「あっ…熱い…」
指が滑るほどに濡れている。受験の不安も親への葛藤も全てが溶け出し、ただ快楽だけが残る。割れ目を上下になぞり、敏感な芽を指の腹で押しつぶすように弄った。
「あっ、ああっ!…んんっ!」
腰が木の幹に押し付けられる。溢れ出す愛液が指を絡め取り、ちゅぷちゅぷと淫らな水音が響く。自分の声と水音が静かな公園に吸い込まれていく。誰かが来るかもしれない。その恐怖さえも快感に変わる。
中指を奥に沈める。きつく窄まる肉壁が指を飲み込み締め付けてくる。
「あっ、あっ、あっ…!」
木の幹に爪を立てる。腰を揺らしながら指を出し入れする。蜜が糸を引き、太ももを汚していく。背徳感が全身を支配し、頭の中が真っ白になっていく。
もうイきそう。絶頂が近い。全身がビクビクと痙攣を始める。
ふいにガサリ、と、植え込みの向こうで音がした。
彩の全身が硬直する。指を入れたまま、木の根元に座り込んだまま視線だけを音のした方へ向けた。
そこに、少年が立っていた。
中学生か高校生か学生服のズボンを履き、重い教科書の入ったリュックを背負っている。塾帰りなのだろう。その少年は声を立てることなく、ただじっと木の根元で股を開いた彩の姿を見つめていた。
見られていた。
オナニーを、全裸で、木の根元で股を開き指を絡め取るほどに濡れた秘所を弄る姿を、彼に見られていた。
その事実が脳裏に焼き付いた瞬間。
「あっ…や…っ」
抵抗の言葉が出ない。少年の眼差しが、彩の身体中を舐め回すようにじっとりと絡みついてくる。嫌悪されるでもなく、興味本位でもなくただ純粋な好奇と熱を帯びた視線。
彩の胸が高鳴る。心臓が破裂しそうなほど激しく脈打つ。乳首がさらに硬く凝り、股間が痛いほどに熱く疼き始める。少年に見られているという事実が、彼女の身体をより一層淫らに反応させていく。
見られている。見られている。この汚らわしい姿を。淫らな姿を。全裸で、股を開いて、女のソコをさらけ出して指で弄っている姿を、少年が見ている。
その想像が、彩の最後の理性的な蓋を破壊した。
「み、見て…見て…」
自分でも何を言っているのか分からない。彩の中に入れた指が勝手に動き始める。もう自分を止められなかった。少年の視線が注がれる中、指が最奥をかき回し親指が芽を押し潰す。
「あっ、あっ、あっ、あああっ…!」
声が止まらない。淫らな声が少年の前で溢れ続ける。恥ずかしいのに、やめられない。むしろ彼の視線が麻薬のように彩の快感を増幅させていく。
「もっと…もっと見て…」
腰が浮く。指の動きが激しくなる。目の前で立ち尽くす少年の呼吸が、わずかに荒くなっているのが分かる。彼は動かない。声も出さない。ただじっと、彩の痴態を網膜に焼き付けようとするかのように見つめている。その眼差しが熱く、深く、彩の身体の隅々までを舐め回す。
「イく…イっちゃう…見られながら…イっちゃう…!」
全身が痙攣する。肉壁が指を激しく締め付け、視界が白く弾けた。
「ああああっ!」
愛液が派手に飛び散る。太ももがガクガクと震え、腰が何度も痙攣する。締まりきらない口から喘ぎ声が漏れ続ける。少年は、そんな彩の絶頂の瞬間を瞬きもせずに見つめていた。
「はっ…はぁ…」
次第に落ち着いてくる呼吸。彩は焦点の合わない目で少年を見た。彼は何も言わず、何かを確認するように一度だけ頷くと音もなくその場を去っていった。
その背中を見送りながら、彩の心臓はまだ高鳴っていた。全身の汗が冷たい夜気で冷やされる。しかし身体の芯には、新たな種火のような熱が残されていた。
バッグから服を取り出し身につける。いつものように布が肌に触れる感覚が愛おしかった。ただ一つ違うのはその布の下に生まれた罪悪感と微かな希望。
家に戻り机に向かうと不思議と落ち着いた気分だった。参考書の文字はやはりよく読めた。彩は静かに鉛筆を手に取った。
⭐️深夜の露出散歩 三日目
三日目の夜。予備校の講義を受けながらも彩の思考は別のところへと飛んでいた。
教授の話も問題集の内容も頭に入らない。ただ昨日のことを何度も思い返してしまう。木の根元での行為。そこに現れた少年の瞳。彼は声を立てることもなく、ただじっと彩のオナニーを見つめていた。その眼差しに貫かれながら迎えた絶頂。見られることによる快感がこれほど強いものだと初めて知った。
講義が終わり、予備校を出る。駅前の書店で参考書を探しているとふと視線を感じた。
振り返ると、あの少年がいた。制服姿の彼は参考書コーナーに立っていた。進学校のブレザーを着ている。彼も彩を見て驚いたような表情を見せたがすぐに視線を逸らし書架の方へと歩いて行った。
彼は覚えているのだろうか。忘れてくれた方がありがたい。そう思いながら書店を出る。しかし駅への道すがら背後に人の気配を感じた。振り返ると十メートルほど後ろに少年がいる。目が合うと彼は足を止めずに歩き続ける。無言のまま距離を保ってついてくる。
彩は足を速めた。少年も速くなる。角を曲がってもついてくる。言葉をかけるべきか迷ったが何も言えなかった。彼の瞳があの夜と同じ静かな熱を帯びていることを感じ取っていたからかもしれない。
ふと目の前に深夜一時からのレイトショーをやっている映画館が見えた。古いミニシアターで今夜はフランス映画の上映がある。客は少ないだろう。彩は何かに導かれるように映画館の中へと入った。
チケットを買い座席に向かう。最後列のすみの席。暗がりの中で座ると心臓が激しく打っていた。映画が始まる前の静寂の中でスクリーンの薄明かりだけが客席をぼんやりと照らしている。
予告編が流れ始めた頃隣の席が沈んだ。
顔を向けると少年がそこにいた。息を呑む。彼は何も言わずただ座っている。ブレザーの襟が立ち膝の上にリュックを抱えている。横顔がスクリーンの光に照らされて年齢より大人びて見えた。
「どうして…」
ようやく絞り出した言葉は相手の耳には届かなかったようだ。少年は黙ったまま視線をスクリーンに向けている。しかし彩は感じていた。彼の意識が完全に自分に向けられていることを。
映画が始まった。フランス語のセリフが静かな映画館に響く。周囲の客は十人ほどしかいない。最前列から数列しか埋まっていない。最後列の二人だけが世界から切り離された空間にいるかのようだった。
彩は震える手で自分のカーディガンのボタンを外し始めた。一つ、二つ、三つ。何をしているのだろう。分かっている。分かっていても止められなかった。昨夜の快楽が身体の奥で疼いている。あの眼差しを再び向けられたい。見られたい。見てほしい。
カーディガンの前が開いた。下に着ていたのは薄いキャミソールだけ。さらにその肩紐を指で引き下ろす。生地が滑り落ち小さな胸が露わになった。暗がりの中で桜色の乳首が微かに光って見える。彩はカーディガンを脱ぎ捨てキャミソールを腰までたくし上げ上半身を裸にした。
映画館の冷房の冷気が肌を撫でる。乳首が瞬時に硬く立ち上がった。隣の少年が息を呑む音が聞こえた。視線を感じる。彼が見ている。暗闇の中で私の裸の胸を見ている。その事実が彩の身体を熱い痺れで包み込む。
「見てるんでしょう」
囁きは映画のセリフにかき消された。少年は答えない。ただ静かに呼吸の深さが変わった。彼の視線が彩の胸に注がれているのが分かる。暗闇の中で白く浮き上がる乳房。硬く尖った乳首。それをじっと見つめる少年の瞳の熱さが伝わってくる。
「触って」
その言葉が口から出た時彩自身が驚いた。しかし後戻りはできなかった。身体の奥が疼き濡れ始めている。少年の手が動くのを待つ間心臓が喉元までせり上がってくる。
数秒の沈黙の後少年の手が動いた。
ためらいがちに伸びた指先がまず彩の左腕に触れた。冷たい指先だった。その冷たさが肌を這い上がるように胸の方へと近づいてくる。人差し指と中指が脇腹を滑りゆっくりと乳房のふくらみに辿り着いた。
「んっ…」
電流が走った。自分で触るのとは全く違う。他人の指の温度と力加減。そして何より自分の意志とは無関係に動く手。それがたまらなかった。少年の手が乳房を包み込むように揉み上げた。小さな胸が形を変える。指が乳輪の縁をなぞり硬くしこった乳首を指の腹で押しつぶすように捻った。
「あっ…んんっ…!」
声を殺すのが精一杯だ。映画のセリフがフランス語で響く中で彩は唇を噛みしめて喘ぎを押し殺した。少年の手は休むことなく彩の胸を弄り続ける。右の乳首を親指と人差し指で挟み強く摘まれながら左の乳房を掌で揉みしだかれる。
「あっ…あっ…やっ…」
腰が勝手に揺れる。座席の背もたれに頭を預け目を閉じる。しかしすぐに開けた。見続けたかった。少年が自分の胸を弄っている姿を。彼の横顔に浮かぶ微かな熱を。スクリーンの光が彼の指を照らし自分の胸の上を動く様が見える。その光景がたまらなかった。
少年の手が右の乳房から離れ脇腹を滑り下りていった。彩の呼吸が荒くなる。手が腹部を越えスカートの裾に辿り着く。指先が膝頭を撫で太ももの内側へとゆっくりと這い上がっていく。
「あっ…そこ…」
太ももの内側はすでにぬるぬると濡れていた。スカートの下で何も穿いていない。今日はパンティーを脱いて家を出たのだ。予備校の講義を受けながらずっと股間が濡れていた。少年の手が太ももを上るたびに足が勝手に開いていく。
指が股間に辿り着いた瞬間彩の腰が跳ねた。
「あっ!」
少年の指が濡れそぼった秘所に触れた。何も隔てるものがない。直接指が割れ目を上下に滑る。すでに溢れ出している愛液が少年の指を濡らしていく。
「すごい…濡れてる…」
少年が初めて口を開いた。低く掠れた声。その言葉が彩の羞恥心を刺激し同時にさらなる興奮を呼んだ。
「だって…あんなことされたから…」
自分の言葉にまた熱が込み上げる。少年の指が割れ目を上下になぞりながら一番敏感な芽を見つけ出す。指の腹でそれを押しつぶすように弄った。
「あっ、あっ、あっ…!」
声が漏れる。周囲の客に聞こえるかもしれない。その恐怖がさらに彩を興奮させる。前の席に座る観客が映画を見ている。数メートル先で人が画面を見ている。そのすぐ後ろで少年が私の股間を弄っている。この背徳感がたまらない。
少年の中指が秘所の入り口に触れゆっくりと沈み込んでいく。
「んっ…ああっ…!」
きつく窄まる肉壁が少年の指を飲み込み締め付ける。自分の指とは太さも長さも違う。他人の指が自分の身体の中に入ってくる感覚に眩暈がした。
「きつい…」
少年が息を呑む。指がゆっくりと出し入れされ始める。ちゅぷちゅぷという水音が映画館の暗闇に微かに響く。彩は必死に声を殺した。
「あっ…あっ…んっ…ああっ…」
親指が芽を押しつぶしながら中指が奥をかき回す。前の席の観客がポップコーンを食べる音が聞こえる。右前方の席で誰かが飲み物をストローで吸っている音。そんな日常的な音が映画館に響く中で彩の身体は少年の指によって激しく快楽の波に揺さぶられている。
「やっ…そこ…そこ…!」
少年の指が奥の敏感な場所を擦った瞬間腰が跳ね上がりそうになった。必死に座席にしがみつく。指の動きが速くなる。愛液が溢れ出し座席が濡れていくのが分かる。
「イく…イっちゃう…!」
周りに人がいる。映画を見ている。気づいていない。このすぐそばで女子高生が中学生の指で絶頂に追い込まれていることを誰も知らない。その事実が彩をさらに高みへと押し上げる。
「あっ…あっ…あっ…ああっ…!」
声を殺すのが限界だった。唇を噛み両手で座席の肘掛けを握りしめる。全身がビクビクと震え出す。肉壁が少年の指を激しく締め付け痙攣を繰り返す。
「んーっ…!」
絶頂が弾けた。目の前が真っ白になる。腰が何度も痙攣し愛液がどろりと溢れ出す。少年は指を動かすのを止めず彩の絶頂を長く引き延ばしていく。
「あっ…あっ…やめ…やめて…!」
感度が上がりすぎた身体が過剰に反応する。少年がようやく指を止めた。ゆっくりと指が引き抜かれる。ちゅぽりと水音がして愛液が糸を引いた。
「はっ…はぁ…」
荒い息を殺しながら彩は座席に崩れ落ちた。全身が汗ばんでいる。心臓がまだ激しく打っている。隣の少年が指についた彩の愛液を無言で見つめているのが分かった。
スクリーンでは映画のクライマックスが始まっていた。観客たちが画面に見入っている。誰も気づいていない。最後列のすみで起きた淫らな行為を。
彩は震える手でキャミソールを直しカーディガンを羽織った。布が敏感になった肌に触れるだけでびくりとする。少年は何も言わずリュックを膝に抱えたまま前を向いている。
エンドロールが流れ始めた。客席に灯りがつく。彩は立ち上がり出口へと向かった。振り返ると少年がまだ座っている。その横顔が微かに赤く染まっていた。
外に出ると夜気が肌を撫でた。彩は深呼吸をした。足がまだ震えている。
家に戻り机に向かう。参考書の文字がよく見える。あのドロドロとした不安が消えている。ただ身体の奥には新たな火種がくすぶっていた。
⭐️深夜の露出散歩 四日目
翌日。彩は予備校が終わった後、駅前の書店に寄った。
昨日の映画館での出来事が頭から離れない。少年の指が自分の身体の中を動いた感覚。暗闇の中で殺した喘ぎ声。周囲に人がいる中で絶頂に達したあの背徳感。それらが混ざり合って身体の奥でとろとろに溶けたまま熱を持ち続けている。
参考書コーナーで英単語集を手に取った時背後に気配を感じた。振り返ると彼がいた。昨日と同じ進学校のブレザー。リュックを背負い参考書を手にしている。目が合うと彼は微かに頷いた。あの夜の公園で。映画館で。何度か交わした無言の合図のようなものがそこにはあった。
彩は参考書を棚に戻し書店を出た。背後に足音がついてくる。昨日と同じだ。しかし今日は迷わなかった。
駅前の通りを少し外れると古い商店街がある。その裏手に細い路地がいくつも枝分かれしていて深夜は人通りがほとんどない。彩はそこへと足を向けた。後ろの足音が距離を保ったままついてくる。
一つの路地に入った。幅は大人二人がすれ違うのがやっと。両側は古い建物の壁。頭上には空が細く切り取られているだけ。街灯は遠く灯りが届かない薄暗がり。彩は足を止め振り返った。
少年が二メートルほど後ろに立っていた。薄暗がりの中で彼の瞳だけが微かに光っている。
「ついてきてくれたんでしょ」
「……うん」
初めてまともに言葉を交わした。少年の声は低くまだ変声期の名残が残る。
「名前も知らないね」
「うん」
「ここ、誰も来ないよ」
彩はカーディガンのボタンを外し始めた。昨日の映画館と同じように一つずつ。しかし今日はもっと大胆だった。カーディガンを脱ぎ捨てキャミソールも頭から抜き取った。上はブラジャーだけ。そして背中に手を回しホックを外す。肩紐が滑り落ちブラジャーが地面に落ちた。
上半身裸。路地の薄暗がりの中で白い肌が微かに浮かび上がる。硬く尖った乳首が冷気に触れて痛いほどに立ち上がる。少年が息を呑む音が聞こえた。
「見て」
彩は一歩近づいた。少年の視線が胸に注がれる。その熱さが肌を伝わってくるようだ。彩はさらにスカートのファスナーを下ろした。スカートが足元に落ちる。今日もパンティーは穿いていない。全裸。路地の壁に背を預け少年の前に何もかもをさらけ出した。
「昨日も…一昨日も…公園でしてたんでしょう。見てたんでしょ」
「……見た」
「どうだった」
「……きれいだった」
その言葉が胸の奥に落ちた。きれい。淫らでも変態でもなくきれいと言った。彩の頬が熱くなる。太ももの内側を熱い液体が伝い始めた。
「触っていいよ。昨日みたいに」
少年が一歩近づく。冷たい指先が彩の鎖骨に触れ鎖骨から胸のふくらみへとゆっくり滑り降りた。乳首に辿り着くと指で挟み優しく捻る。
「んっ…」
昨日よりも優しい。映画館の暗闇の中での焦燥とは違う。確かめるような丁寧な指使い。それがかえって彩の身体をじわじわと溶かしていく。
「あっ…んんっ…」
少年のもう片方の手が脇腹を滑り下り腰に辿り着く。そして太ももの内側へ。指が濡れた割れ目に触れた瞬間彩の腰が跳ねた。
「あっ…!」
昨日も触られた。しかし今日は屋外だ。空が頭上にある。壁の向こうで誰かが歩く足音が聞こえるかもしれない。その緊張感が感度を跳ね上げる。
少年の指が割れ目を上下に滑る。愛液が溢れ出し彼の指を濡らしていく。
「すごい…昨日より濡れてる」
「だって…昨日からずっと…」
言いかけた言葉が喘ぎに変わる。少年の指が芽を押しつぶすように弄った。
「あっ、あっ…!」
腰が揺れる。壁に背を預け足が開く。少年の指が秘所の入り口に触れる。昨日と同じ感覚。他人の指が自分の身体の中に入ってくる。
「んっ…!」
指が沈み込んでいく。きつく窄まる肉壁が指を飲み込み締め付ける。少年がゆっくりと指を出し入れしながら親指で芽を弄り続ける。
「あっ、あっ、あっ…!」
声が路地に響く。映画館のように殺す必要がない。その開放感がさらに快楽を増幅させる。
「やっ…そこ…そこ気持ちいい…!」
少年の指が奥の敏感な場所を擦る。腰が跳ねる。足が震える。壁に爪を立てる。
「イく…もうイく…!」
「……イっていいよ」
低く優しいその声が最後の引き金になった。
「ああっ!」
全身が痙攣する。肉壁が少年の指を激しく締め付け愛液がどろりと溢れ出す。腰が何度も波打つ。壁に背を預けたままずるずると腰が落ちていく。
「はっ…はぁ…」
荒い息。少年が指を引き抜く。愛液が糸を引いた。彩は目を閉じて余韻に浸っていた。
少年の気配が動く。目を開けると彼が彩の足元に膝をついていた。
「舐めたい」
その言葉に彩の全身が震えた。少年の顔が太ももの間に近づいてくる。冷たい息が秘所に触れる。そして温かい舌が割れ目を舐め上げた。
「あっ……!」
電流が走った。指とは全く違う感触。ぬるりとした舌が割れ目を上下に滑る。愛液を舐め取るように音を立てながら舌が動く。
「やっ…そんな…舐めないで…汚いよ…」
「きれいだよ」
少年はそう言いながら舌を奥に押し込んでくる。舌先が肉壁の内側をかき回す。
「あっ、あっ、あっ……!」
彩の腰が浮く。少年の頭を無意識に掴んで自分の股間に押し付ける。犬が水を飲むように一生懸命に舌を動かす少年の姿が見えないが感触だけで伝わってくる。舌が芽に触れ舌の腹で押しつぶすように弄った。
「あっ…ああっ…! そこ…そこ気持ちいい…!」
舌の動きが速くなる。愛液と唾液が混じり合い濡れた音が路地に響く。彩の腰が波打ち太ももが少年の頭を挟む。
「イく…またイく…!」
舌が芽を激しく弄った瞬間二度目の絶頂が襲った。
「あああっ……!」
全身が弓なりに反り爪が壁を削る。愛液がどっと溢れ少年の顔を濡らす。彩の腰が痙攣を繰り返す。
「はっ……はぁ……」
力が抜け壁の前で座り込んでしまった彩。少年が顔を上げる。口元が彩の愛液で濡れている。それがなんとも淫らで愛おしかった。
少年が立ち上がりズボンのベルトに手をかけた。彩はその意味を瞬時に理解した。
「……いいよ」
路地の壁に向かい合い両手をついて腰を突き出す。全裸のまま尻を少年に向ける。壁の冷たさが掌に伝わる。股間から太ももへ愛液が伝い落ちていく。
少年が後ろに立つ。ズボンを下ろす音がする。そして硬く熱いものが彩の尻に触れた。
「……入れるよ」
「うん」
硬い先端が濡れた入り口に押し当てられる。ゆっくりと押し込まれる。
「あっ……!」
肉壁が窄まり異物を拒む。しかし少年は止まらない。ぐっと力を入れて奥へと進む。
痛みが走った。
「あっ……痛っ……!」
「大丈夫」
少年が腰を引き一度止まる。しかし彩は首を横に振った。
「大丈夫…動いて」
少年が再び腰を押し込む。肉壁が引き裂かれるような痛みとともに硬いものが奥まで沈み込んだ。
「んっ……あっ……!」
痛みと快感が混ざり合う。今まで経験したことのない感覚。自分の身体の中に他人のものが入っている。それが事実として身体の奥に熱く存在している。
少年がゆっくりと腰を引き戻しまた押し込む。最初は慎重に。しかし次第に動きが速くなる。
「あっ、あっ、あっ……!」
壁に手をつき尻を突き出した姿勢で少年の動きを受け入れる。肉壁が少年のものを締め付け飲み込もうとする。痛みは次第に薄れ代わりに快楽が押し寄せてくる。
「きつい……でもきもちいい……」
少年の声が掠れている。腰の動きが激しくなる。彩の尻に少年の腰が打ち付けられる音が路地に響く。ぱんぱんと乾いた音。
「あっ、あっ、あっ、ああっ……!」
声が止まらない。壁に爪を立てる。冷たい壁と後ろから来る熱。その二つに挟まれて彩の意識が白く濁っていく。
「イく……出る……!」
少年の声が弾む。彩は腰をさらに突き出し奥まで受け入れた。
「中に……出して……!」
少年が最後に深く突き入れ腰を震わせた。熱い液体が奥に注ぎ込まれる。びくびくと脈打ちながら精液が肉壁を打つ。
「あっ……ああっ……!」
その熱さに彩も絶頂に達した。肉壁が少年のものを激しく締め付け痙攣する。二人の波動が重なり合う。愛液と精液が混じり合い太ももを伝って落ちていく。
「はっ……はぁ……」
少年がゆっくりと引き抜く。ずるりと音がして白い濁った液体がどろりと溢れ出した。彩は壁に手をついたまましばらく動けなかった。足が震えていた。
二人は壁の前で座り込んだ。裸の肩が触れ合う。冷たい夜気と身体の熱が混じり合う。
しばらく沈黙があった。遠くで車の走る音が聞こえるだけ。
「……俺、佐伯蓮」
少年が言った。
「……寺田彩」
二人は顔を見合わせた。
「初めて名前知ったの、セックスした後だね」
彩が言うと蓮が少し笑った。
「順序、あべこべこだね」
その言葉に彩も吹き出した。笑いが込み上げてきた。深夜の路地で全裸のまま二人で笑っている。変だ。でもなんだか嬉しかった。
「俺、ずっと言いたかったことがある」
蓮が真っ直ぐに彩を見た。
「俺、彩のことが好きだ。あの夜公園で見た時から。名前も知らなかったけどずっと」
彩は目を見開いた。心臓が早鐘を打つ。さっきまで身体の中にあった熱とは違う温かさが胸の奥から湧き上がってくる。
「……私も」
「え」
「私も蓮君のことが好き。見てくれる人がいるだけで嬉しかった。でも蓮君だから嬉しかったんだと思う」
蓮の頬が赤くなるのが薄暗がりの中でも分かった。
彼が顔を近づける。彩も目を閉じた。
唇が触れた。柔らかく温かい。初めてのキス。セックスより後のキス。順序がめちゃくちゃだ。でもそれが二人には正しい順番のような気がした。
唇が離れると二人はまた少し笑った。
「ねえ」
彩が言った。
「受験終わったらまた来よう。ここに」
「うん」
「でも今度は服着てね」
「……それは彩も」
二人の笑い声が夜の路地に溶けていった。
彩は空を見上げた。星が見えた。四日前と同じ冬の空。でも何もかもが違って見えた。
「生きてるなぁ」
あの夜初めて口にした言葉がまた自然と漏れた。ただし今回は隣に誰かがいる。蓮の手がそっと彩の手を握った。冷たい指先が温かくなっていく。
四日前の夜、寺田彩は全裸で公園を歩いた。受験のストレスを吹き飛ばすために。しかし彼女が見つけたのは快楽だけではなかった。名前も知らない少年との出会い。めちゃくちゃな順序の恋。
家に戻り机に向かう。参考書の文字がよく見える。明日からまた頑張れそうだ。隣には蓮からもらった手書きのメモ。「受験一緒に頑張ろう。終わったらまた会おう」
彩は微笑んで鉛筆を手に取った。冬の夜はまだ長い。でももう寒くはなかった。