ランスが女の世界で魔人アイゼルに転生〜洗脳能力と原作知識で魔王を目指す〜 作:斧池 数馬
ランスちゃんと洗脳セックス
ある日ふとルドラサウム世界に転生していたことに気づいた。
生まれの集落を襲うモンスターたちが、ゴブリンやオークのようなお馴染みの面々ではなく、ルドラサウム世界に固有のヤンキーやぶたばんばらだったのだ。
普通のファンタジー(転生してるしファンタジーの時点で普通も何もないのだが)だと思っていたのでかなり驚いた。
せっかく転生したんだから前世知識で無双してやるぜ!なる思いはその瞬間打ち砕かれた。そもそも物理法則が違うのだから、科学知識はあまり役に立たないというのもあるが、ルドラサウム世界において人間は圧倒的な弱者なのだ。
しかも生まれたのは人類にとって最悪の時代たるGL期。
華々しい転生チートは諦め、ガイが魔王ジルを封印するのを、怯えながら待つことになった。
そんなわけで人里から離れて隠棲していたのだが、GL期が終わったかどうか確かめるために、人里に赴いたタイミングで人間狩りにあって捕まってしまう。
二度目の人生もこれでお終いか、と一時自殺すら考えていると転生先の優れた容姿から魔王の元に送られた。そこで魔王ジルに出会い、気まぐれからか魔血魂を与えられた。
転生したら魔人アイゼルだった。
ルドラサウム世界のモブではなく、アイゼルというキャラクターに転生したと気づいたのはこの瞬間だった。
とはいえそのことに気づいたって魔王ジル、さらにその上位の存在たちに怯えて過ごすのは変わらない。なるべく原作の通りに進むよう、そしてそれでいて死なずに済むように、転生者であることを隠しながら生きていた。
使徒となる三人の少女との出会い。魔王ジルの封印と魔王ガイの誕生。闘神都市に潜入した第一次魔人戦争。魔王ガイの死と魔王リトルプリンセスの誕生、そして始まる派閥争い。
原作通りの歴史をなぞり、とうとう原作の魔人アイゼルの最期となるヘルマンによるリーザス侵攻のときがきた。
原作では魔人アイゼルは、主人公のランスによって撃破される。魔人の本体たる魔血魂は残っていたが、復活することなく幽霊として彷徨うとしか語られていない。
原作の流れを厳守しながらも、ここだけはそのままにするわけにはいかない。その決意を秘めつつリーザスの侵攻を進め、ついに主人公ランスと対面した。
主人公ランス、彼は戦士としては一流だが、精神に関する魔法の耐性が低いという弱点がある。そこを、魔人アイゼルの固有の能力である洗脳によって突き、魔人アイゼルを倒したという記憶を持たせた上で撤退する。
魔人ガイの愛剣だった時代に確かめたのだが、魔剣カオスにも洗脳は効果を発揮する。
持ち主が波長のあう存在であることを求めるインテリジェンス・ソードなのだから、ある意味当然なのかもしれないが、幸運だった。
魔人アイゼルを倒す場に、必然的にいることになる彼の口も封じることが出来れば、ノスや復活する魔王ジルに死んだふりがバレることはないだろう。
そんな策謀のもと、洗脳したランスが今目の前にいる。あとは記憶を少し操作するだけなのだが……。
緑を基調にした衣装、マント、鎧、そして魔剣カオス。
……そして、華奢な体に反して豊満な肉付き。可愛らしい
「君がリーザスを解放するためヘルマン軍と戦ったというランスかい?」
「はい、わたしがランスです」
内心で驚愕が荒れ狂いながらも、貴族然とした態度が崩れないのは長年の魔人生活の賜物だろう。名を尋ねると少女は頷いた。
魔人アイゼルが異世界からの転生者という時点で、原作となにか違いがあるかもしれないとは思っていた。しかし記憶の通りに進む歴史を見て、いつしかそのような危惧は色褪せていった。
しかし、今、肝心要の主人公の性別が違うという特大の齟齬が眼前に確かに存在していた。
混乱のまま、少女ランスの顔に触れる。きめ細やかな肌を楽しむように頬を撫で、唇に親指をあてる。そのまま指を口内に突き入れると暖かく湿った感触が伝わり、半開きになった口から涎が垂れた。
好き放題に弄ばれても反応を示さない様子に興奮を覚える。
「服を脱ぎなさい」
彼女に殺されたことにしてまた人間の頃のように隠遁する。彼女に手を出したらその偽装がバレるかもしれない。そんなことを考える余裕すら無くして口を開く。
「はい……」
魔人を殺すための武器も身を守る鎧すらも打ち捨てる。
まるで童貞のように服を一枚一枚脱いでいく姿に興奮を隠せない。
彼女は気弱そうな見た目に反して露出の多い格好をしている。すぐに裸身が目の前に現れた。
「処女ですか?」
ぴっちりと閉じた秘筋をなぞりながら聞く。
「はい、わたしは処女です……」
「ほう……」
意外、でもないのか。ランスがJAPANで性転換を果たしたバッドエンドにおいては彼女は男性のときとは似ても似つかないおどおどとした気配を漂わせていた。とはいえこのルドラサウム世界において、冒険者の美少女が処女を守って生きてこられたことには驚きを覚える。実力は本物、ということだろう。
「では貴方の処女を私が貰ってあげますね。心から、深く、感謝しなさい。そして、この恩に報いるためには、どんなこともすると、そう、誓いなさい」
一つ一つ、言葉を短く区切る。その都度に魔力を込めるとぼんやりとしていた彼女の表情に喜びと興奮が浮かぶ。
「はい、わたしの、今まで大切に守ってきた処女を捧げることが出来て、本当に嬉しいです。このご恩は一生忘れません。戦いは好きじゃないですけど貴方のためなら誰とだって戦います。他にもわたしに出来ることなら何だってします」
思わずそのまま襲ってしまいそうになるが、わずかとはいえ彼女と戦闘を演じたここは、砂利や埃が散らばり行為に適さないだろう。
靴まで脱いだ彼女を抱きかかえるとベッドのある部屋に向かう。
「あ、お姫様抱っこ」
「ふふ、こういうのも初めてですか?」
照れからか無言でこくりと小さく頷く、その様子はまるで夢見る少女のようで、そんな彼女をこれから隷属の契約とともに抱くという事実に鼓動が高鳴る。
「貴方の体は受け入れるべき雄を目の前にしてすでに発情しています。それは雌としてあるべき本能です。あとは心の準備です。今までの人生を思い出しなさい。それらはすべてこの瞬間のためにあったのです」
「は、はい……」
辱める言葉、体の反応を操る言葉。心を、人生を縛る言葉。そんなものばかりすらすらと出てくる。ベッドの上で脚を開く彼女の股からは透明な汁が垂れていた。
「いくよ」
「あ、あ、あああ〜〜〜っ♡おちんちんがわ、わたしの中に入ってくる……。は、初めてなのに、なんでこんなに気持ちいいの?」
処女膜を破る感触とともに興奮の理由に気づく。敬意だ。彼女は魔王の脅威に立ち向かう勇気と意志を持っている。それに対する惜しみない尊敬の気持ちとそんな彼女を犯す罪悪感がこんなにも胸を焦がすのだ。
「あっ♡あっ♡わたしの処女を貰ってくれてありがとう、ございます。わ、わたしセックスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった」
「この悦びを味わえるのは私に抱かれる時だけです。それ以外は、AL教のシスターのように、清廉を旨として生きるのですよ?」
「は、はいっ♡わ、分かりました。わたしが気持ちよくなるのは貴方のおちんちんだけですっ♡」
初物の固い感触がありながらも彼女のそこは肉棒に甘えるように絡みついてくる。少し肉棒で耕してやればいともたやすく動かしやすいように形を変える。
男を喜ばせ、浅ましく女の喜びを味わう生まれもっての名器だ。
英雄色を好むという。まさかとは思うが念のため彼女に他の男に抱かれないように言い含めておく。
「あっ♡あっ♡あっ♡」
「出しますよ」
「あっ♡あっ♡ああああああっ♡ああ〜〜♡」
あまりの興奮に簡単に絶頂を迎えた。彼女の子宮に鈴口をあてがうと射精する。
最奥を勢いよく突かれ絶頂を迎えた彼女は魔人の大量の精液を注がれる快感で降りてくることができないようだった。
魔人に抱かれた人間は発狂したり命を失ったりするという。まさか快感でそうなるわけではないだろうが子宮に注がれた精液で腹が膨れ始めているのに気づくと肉棒を抜いた。
いまだに止まらない射精が彼女の裸身を汚す。
「んちゅ♡れる〜♡れろっ♡れろっ♡」
精液と愛液に塗れた肉棒を彼女の口にあてがう。本能的な動きか、命令するまでもなく彼女は汚れたそれを舐め清めた。
そこでふと当初の目的を思い出す。しかし、彼女が命令を理解できる程度に正気に返るにはいささか時間がかかりそうだった。
☆ ☆ ☆
転生してすぐ、この世界がルドラサウム世界であると知った時に捨てた野心。
卑屈に怯えながら過ごす日々の中で、ドス黒い欲望の色を帯びたそれが今胸に込み上がってきていた。
もちろん魔人程度の存在では、すぐにより上位の存在に叩き潰されるだろう。自分より下位の存在を虐げたとして、目の前の少女のような、英雄とか、主人公とか、そういう存在に討ち倒される未来がありありと思い描ける。
だけど、それでも、世界の残酷なルールの犠牲や主人公に、倒されることなくそれを叶える。そのためには、どんなことでもやってやるという思いが溢れていた。
そう……。
「GAMEOVER、私だけのためのバッドエンドを、必ずや作りあげてみせる……」
この日、私は魔人として本当の産声を上げた。
☆ ☆ ☆
「ランスアターーーック!!」
少女の体が宙を舞う。巨大な竜の頭までたどり着くとしなやかな身体がばねのように動き、強烈な一撃をその顔面に叩き込む。
「白色破壊光線!」
「バイラ・ウェイ!」
「ファイア・レーザー!」
「クアルレーン!」
「……大切断」
「いっけー!チューリップ!」
魔法、剣技、斧や砲弾。最後の魔力、体力を振り絞った一撃が続く。
それでもまだノスは倒れない。その最古のメインプレイヤーの代名詞たる一撃のために口が開く。
「食らえ!ノス!黒色破壊光線!」
そこに三色の光を束ねた黒色の光線が突き刺さる。
魔法レベル3クラスの大魔法を受けた彼の魔人がその体を傾けた。
「……ガハッ。まさか……あのケイブリス並みの臆病者が動くとはな……。とっくに逃げ出したかと思うていたが……。あ、ア、アイゼルめ……」
城が揺れるような衝撃とともに巨体が倒れ伏した。
彼が倒れる瞬間、私の名を口にしたのが轟音の中でも聞こえた。
「……あなたたち、私の命によく従ってくれましたね。本当に感謝します」
私の使徒。ガーネット、サファイア、トパーズ。彼女たちは三人の力を合わせることで本来魔法レベル3、最高クラスの才能を必要とする黒色破壊光線を放つことができる。
それを魔人ノスに叩き込ませた。
ランスが女性であるための非力さ、魔人アイゼルを倒していないことによる経験値不足、そういった要因による敗北を危惧しての命令だったのだが、よく従ってくれたと思う。
彼女たちだってGI期の生まれ、魔王ジルの恐ろしさは身に染みているだろうし、ノスだって私以上に強大な魔人だ。
そんな彼らに弓を引くなど並大抵の忠誠心でできることではない。
「ぼくたちはアイゼル様の使徒なのですから当然です!ですからそのようにおっしゃらないでください!」
「あのガールには一度ライフをセーフされたデットがあります。ですからこれはオンマイマインドです」
「……アイゼル様といっしょなら魔王ジルだって怖くありません。それに、もしかしたらあの子がまた封印してくれるかも」
そんな彼女たちを労う。
どうやら彼女たちはランスに好感を持ち、さらに期待しているようだった。
ランスの性別の違いか、原作とは異なる関係が彼女たちとの間に築かれたようだった。
「そうですね……。私たちは血の盟約により魔王に歯向かうことはできない。それでも祈りましょう。彼女が、人間が、魔王を凌駕することを」
この後の展開は知っている。ランスは魔王ジルを異界に追放するのだ。そしてランスもまた異界を彷徨い、天空に浮かぶ闘神都市イラーピュにたどり着く。
この展開すらも原作と異なってしまったとしたら、その時点で私の野望もお終いだ。だから私は祈るのだった。神がどういう存在か知っていながら。
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