※この作品はR-18です。

ランスが女の世界で魔人アイゼルに転生〜洗脳能力と原作知識で魔王を目指す〜   作:斧池 数馬

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戦国ランス人気キャラといえば謙信ちゃん
超昂大戦でもお気に入りのキャラです


上杉家陥落【上】

 わたしにとって最も都合の良いJAPAN戦乱の終わり方について考える。

 JAPANの戦力を減らさないことも重要だが、それらが一つの意思の元統一して動かせるようになることこそより重要だ。

 ランスシリーズ原作においての第二次魔人戦争では、JAPANから歴戦の武将たちが援軍として大陸の各戦場に参戦している。

 これはJAPAN統一を果たした織田家の号令があってこそだろう。

 

 群雄が割拠する現状では戦力の派兵は不可能だ。たとえ各国の国主を洗脳したとしてもその配下まではとても手が回らない。

 準備をすれば大軍勢をも操れるのがわたしとその使徒の能力だが、その間は無防備になってしまう難点がある。

 

 ゆえにJAPAN統一を果たさなくてはならない。

 そして本題は()()J()A()P()A()N()()()()()()()()()()ということだ。

 原作通りに織田家に統一させるのも一つの手ではある。だがさらに強固にJAPANを統一し、強力な戦力として運用する方法がある。

 

 それは上杉謙信をJAPANの帝とすることだ。

 

 帝。それは三種の神器、帝ソード、帝ハチマキ、帝リングを集めたものだ。帝にはすべての日本人は逆らえなくなる。

 初代帝、藤原石丸はこの力によってJAPANをまとめ上げ、大陸へと攻め上がった。

 その侵攻は無敵結界によって阻まれたものの、もし無敵結界を破る手段さえあれば魔王をも討つことすら出来たかもしれない。

 

 帝は神、アマテラスが開催する帝レースによって決められる。帝候補となるのは当時のJAPANにおける猛者たちだ。

 織田家の国主とその妹、織田信長と織田香も候補だが信長は体が弱く、香姫はまだ幼い。ならばJAPAN最強の女性武将、上杉謙信が一番相応しいだろう。

 

 帝の力があればJAPAN統一も犠牲なく叶う。

 この力は是非とも欲しい。

 

 まずはその準備として上杉謙信を掌中に収めよう。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「謙信、謙信ってば!」

 

「む、愛。どうかしたか?」

 

 織田と上杉の戦から連なって起こった騒動がひと段落し、平穏を取り戻した上杉家の本城にて。

 上杉謙信は、親友、直江愛と久方ぶりの団欒を過ごしていた。

 

「どうしたじゃないってば。さっきからずっとぼーっとしているわよ?」

 

「そうか。それは気づかなかった。すまない」

 

「別に謝るほどじゃないわ。ただ色々あったからあなたに心労が溜まってるんじゃないかって心配になっただけ」

 

 色々。本当に色々あったと謙信は懐古する。織田家との戦、叔父上杉県政の謀反、そして上杉家の混乱に乗じた武田家の北条侵攻。

 身内の裏切りによる痛み、JAPAN最強と名高い武田家の軍勢への牽制、それらも印象深いが一番の衝撃だったのは織田との戦いだろう。

 

「そうだな。心労というわけではないが、色々あったから、物思いにふけっていたかもしれん」

 

「ふーん?織田の異人とか?」

 

「うっ……。そのときはみなには迷惑をかけたな」

 

 織田と上杉の戦、それ自体は小競り合い程度で終わった。

 上杉家の主柱たる謙信がその身に起きた異変によって、ろくに戦えなくなってしまったせいである。

 その異変というのが織田家の武将として動いていた異人、ランスという少女に謙信がひとめ惚れしてしまったという大事件だった。

 自分の色恋沙汰のせいで軍に混乱を起こし、ひいては県政の謀反の原因にもなってしまったことに罪悪感を覚えた。

 

「ふふ、あのときは大変だったわね。まあ織田とはいい感じに和平を結べたし、県政にしたってもともと謀反の機会を狙っていた獅子身中の虫。結果としては良かったんじゃないかしら」

 

「そ、そうだろうか……」

 

 JAPANの戦乱を終わらせるという目的のもと盟を結ぼうとする両家。そのとき上杉県政は謀反を起こした。

 謙信の威光のもと、強者の女武将が集う上杉家で不満を貯めていた県政が謙信を亡き者とし、自らが上杉家当主になろうとしたのだ。

 戦では軍神とうたわれる謙信も、内側からの攻撃には弱く、身内への情もあってかなり危ういところまで追い詰められてしまっていた。

 そこを救ったのもランスという少女だった。

 

「ええ、飛ぶ鳥を落とす勢いで勢力を拡大する織田。その推進力になっているのがランス。わたしも助けられた恩があるし、あの娘と謙信がいっしょになるならわたしとしても反対する理由はないわ」

 

「からかわないでくれ、愛」

 

 軍神と呼ばれる伶俐な顔に羞恥の色が浮かぶ。神が作り上げた芸術品のような作り物めいた冷たい美貌の豹変は、彼女を慕う上杉家のものが見たら大いに驚くことだろう。

 

「ふふ、それでまた恋煩いでもしてるの?」

 

「いや、そういうわけではない。最近、夢を見るのだ」

 

 長年の親友である愛すら見たことのない謙信の表情に少しばかりの嫉妬を覚えながら、一通り揶揄ったところで話は本題に戻る。

 

「ふーん、どんな夢?聞かせて欲しいわ」

 

「ああ、まずは勝子と虎子が出てくる」

 

「ふふっ、あの二人が聞いたら喜ぶわ。それに夢の中でも賑やかそう」

 

「そうだな。些細は覚えていないが、いつものように楽しそうにじゃれあっていたと思う」

 

 上杉家の一員、上杉勝子と上杉虎子。勝子は足軽部隊を率い、虎子は陰陽師部隊を率いている。

 普段は互いをライバル視していがみ合っている二人だが、前衛と後衛という役割分担がはっきりしているおかげで共に戦うと無類の強さを発揮する。

 そんな若い二人を謙信と愛はいつも微笑ましく見守っていた。

 

「それと、愛も出てきたな」

 

「そう、わたしも出てきたんだ。ちょっと恥ずかしいわね。といっても謙信の夢にわたしが出てくるなんておかしなことじゃないわよね。ずっといっしょなんだし」

 

「そうだな。わたしもそこまでなら不思議に思うことはなかっただろう。夢には続きがあるのだ。勝子と虎子が出てきて、愛が出てきて、そして……」

 

 上杉家の中心人物である三人。それが謙信の夢に出てくるというのならば自然なことだといえる。

 勝子と虎子が戯れのような喧嘩をして、それを愛が窘めて、それを謙信が穏やかな笑みで見守っている。

 そんな苦難を乗り越えて取り戻した日常を、噛み締めるように夢で見ているとなれば謙信も不思議に思って物思いに耽ることはないだろう。

 目覚めのときに暖かな感情を覚え、信仰する毘沙門天に感謝の祈りを捧げるだけだ。

 それをわざわざこうして愛に語っているのはその夢に続きがあったからだ。

 

「そして。最後にランス殿が出てきた」

 

「やっぱり恋煩いじゃない。想い人が夢に出てくるなんてなかなかロマンチックね」

 

「そ、そういうものだろうか……」

 

「まあ確かにわたしたちといっしょにランスが夢に出てくるっていうのは少し不思議かもね。謙信はともかくわたしたちはあんまりあの娘と会ったこともないし」

 

「確かに。夢の中だとランス殿と愛たちがとても仲睦まじくしていたように思う」

 

 まるでランスが上杉家の一員になったような光景。夢の中での空想と言ってしまえばそれまでだが、謙信には実際に彼女たちが出会っても同じことが起こるという確信があった。

 そう、まるで過去にその光景を見ていたという記憶があるような確信が……。

 

「だったらそれは予知夢なのかも。上杉と織田が協力してJAPANを平和にして、みんなで仲良く笑い合うっていう未来。それを予見する吉兆なのよ」

 

「そうか。そうか……。それは、そうだといいな。ならば毘沙門天に感謝しなくては」

 

 そう言って謙信は祈りを捧げる。その祈りのひたむきさは巫女や僧侶にも劣るまい。

 謙信は瞳を閉じて、祈りながら夢の朧気な記憶を思い起こそうとする。

 幸せな、暖かな印象だけが蘇り、穏やかな笑みが浮かんだ。

 

「ふふ、今度巫女機関に参拝してみる?あそこも織田家主導の連合の一角を担っているし。ランスも足繁く通っていると聞くわ」

 

「そうか、ランス殿も深い信心の持ち主であったか。大陸にはJAPANとは異なる神の教えがあると聞くが……」

 

「まあその大陸の神も八百万の神の一柱ってことでいいんじゃないかしら?レベル神のようなものでしょう。こんなことを言うと橋向こうの僧侶には怒られそうだけど」

 

「うむ、うむ。そうだな。毘沙門天への感謝を捧げるべく、巫女機関に参ろう。……ランス殿に会えるかもしれないしな」

 

「くすっ、本当にベタ惚れなのね」

 

「うむ」

 

 そうこうして穏やかな時間が過ぎていく。謙信はその後、剣技の鍛錬や市政の視察といった当主の務めを果たすと、常人離れした量の食事を取り、毘沙門天への祈りを済ませて、安らかな気持ちで床についた。

 

 またあの夢が見れるのを楽しみに思う。

 

(そういえば、あの夢にはもう一人誰かいたような……)

 

 その誰かの印象はランスと強く結びついていた。だとすれば彼女の助手という少女シィルや妹のように可愛がっていた織田家の姫、香が考えられる。

 ただその二人であれば覚えていないということはあるまい。朧気な夢の記憶とはいえ他の人物の存在ははっきりと覚えている。

 

 ならばまだ出会ったことのない見知らぬ人物であろうか?

 

 会ったこともない誰かと夢で会うとは不思議な話だが、日中予知夢かもしれないという話を愛としたばかりだ。

 近い将来、その人物と出会うことがあるかもしれない。あの幸せな夢の登場人物であるならば、自分にとって深く大切な縁となるに違いない。

 そんな確信を覚え、出会える時を楽しみに思いながら、謙信は眠りに落ちていった。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「こんばんは、アイゼル様。それにランス。お待ちしておりました」

 

「こんばんは、愛。謙信の様子はどうですか?」

 

「こんばんは、愛さん」

 

 深夜、わたしはランスを連れて、上杉家の主城を訪れていた。最上の敬意とともにわたしを歓迎する直江愛。

 彼女はすでにわたしによって洗脳済みである。いや、それには語弊があるか。

 

「ええ、とても順調よ。夢の記憶を日中に思い出すようになったわ。それに対して拒絶反応を起こす様子もないし、近日中にアイゼル様のもとへお見えさせられると思います」

 

「とうとう謙信様もアイゼル様のものに……。とても待ち遠しいです」

 

「やっと?そもそもどうして謙信様には一発で洗脳してくれないのかしら」

 

 上杉勝子と上杉虎子もまた洗脳済みだ。というよりすでにこの上杉家のものは当主の謙信を除いて全員洗脳済みである。

 裏切りが当たり前の戦国時代。当主の定義が諸将を従えることなら、夜の上杉家の当主は謙信ではなくわたしだといえる。

 

「バカ虎子。謙信様の精神力なら洗脳が失敗する恐れがあるから手間暇かけてじっくりやるってアイゼル様が仰ってたの忘れたの?」

 

「何よ、アホ勝子。そりゃアイゼル様はそう仰ったけど謙信様なら一目会えばアイゼル様の偉大さをご理解されたかもしれないじゃない」

 

「ふふ、わたしにとってはこの手間すら楽しかったのですが。あなたたちには苦労をかけましたね。申し訳ない」

 

 謙信に行った調教。理論はミラクルへと行ったのと似ている。

 違うのは会話の中でも登場した夢という言葉だ。

 魔法を用いて半覚醒状態で謙信を起こす。この夢遊病のような謙信の前で愛たちがわたしに傅く様を見せることでそれを常識として刷り込むのである。

 この方法のいいところは刷り込み自体は魔法とは関係なく、通常の夢と同じような記憶整理の一環として行われることだ。

 

「勝子、虎子、アイゼル様に謝らせるなんて、反省しなさい。二人とも一週間ショーツを脱いで過ごしなさい。今すぐ」

 

「は、はいっ。アイゼル様、申し訳ありませんでした。上杉勝子、これから一週間ノーパンで過ごします。……虎子のせいよ」

 

「アイゼル様、ごめんなさい。上杉虎子、一週間ノーパンでいます。……何よ、勝子だって」

 

 二人は急いでスカート状になっている武士としての装束の裾の中に手を入れるとショーツを脱ぐ。

 脱いだそれをあやとりのように持ってクロッチの部分をわたしに見せつける。今夜も謙信の目の前でわたしとまぐわう期待感にそこにはシミが出来ていた。

 態度こそ殊勝だが、小声で二人はいがみ合いを続けている。それを聞き逃す愛ではない。

 なのに黙っているのはわたしが追加のおしおきを案じているのを察しているからだろう。

 本当にとても稀有な参謀である。

 

「連帯責任ということで上杉家の女たち全員に同じ罰を受けてもらうとしましょうか。もちろん謙信も」

 

「かしこまりました。そのように指図を出しておきます。家中の者はともかく謙信にはわたしからは命を出すことは出来ませんが……」

 

「ええ、そちらは今晩、わたしが暗示として仕込みます。洗脳の進行度合いを測る試金石にもなります」

 

「ご苦労をおかけいたします。さて、今夜はいかがいたしましょう」

 

 会話を最中、愛はスムーズにショーツを脱いでいた。きびきびとした動作の一環としてのストリップ。毅然とした態度をしているが見せつけているショーツには勝子たちと同じように欲情の証ができている。

 

「さっそく謙信の調教に入りましょう。ランス、今夜も頼みますよ」

 

「はい、謙信さんがアイゼル様のものになれるよう精一杯お手伝いします。いつものように謙信さんの前でアイゼル様といちゃラブえっちすればいいんですよね?」

 

「ええ、あなたたち謙信と縁の深い者がわたしとまぐわう様を見せつけることで謙信の中にわたしの存在を刷り込んでいく。そのためにはあなたたちが楽しんでいる様を見せることが重要です。そのためならわたしも手間を惜しみません。今日はリクエストはありますか?」

 

「そ、それでは……」

 

 その意志力に反して精神系の魔法への抵抗が極めて低いランスは度重なる洗脳と調教によって本心からマゾ性癖と奉仕体質になっている。

 そんな彼女の要望とは、すなわちわたしを楽しませるもの以外の何ものでもない。

 それでも彼女は恥ずかしげに、遠慮がちに要望を口にした。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「アイゼル様とコスプレえっちがしたいです。ガーネットさんたちから、ブルマとか……、学園の制服とかでやったことを聞いて……、アイゼル様が楽しんでいたっていうのを聞いて、わたしもやりたいなぁって。

 それで前回巫女服でしたとき、すっごくドキドキしました。だからまたやりたいなって」

 

 ランスが望んだのはコスプレでの乱交だった。わたしが使徒たちと良くしているのを聞いて羨ましく思っていたところに以前の巫女プレイでハマってしまったらしい。

 今回は刷り込みを行うという目的上、魂の汚染による性格改変は伴わないがそれでも恥ずかしさと期待感が交わった笑みを浮かべる様子を見れば彼女も興奮しているのが分かる。

 

「謙信様、今夜もわたしたちのことじっくりとご覧になってください」

 

「アイゼル様、今夜もご奉仕させてもらいます」

 

 上杉家の面々にもわたしが選んだコスプレをさせてある。

 勝子と虎子の二人にはスクール水着。「かつこ」「とらこ」とひらがなで書かれた胸元の名札が二人の幼さを強調している。

 行燈の光の結界によって舞台と観客席のように隔てられた当主の間で、朦朧とした謙信とわたしにそれぞれ挨拶をした。

 武将らしく主人への敬愛を感じられる所作なのだがスクール水着のギャップだと少し滑稽だ。

 

「アイゼル様、立ったままでのご挨拶でお許しください。……屈むと、スカートの中が、見えてしまいますので」

 

 愛にはミニスカートのナース服を着せてみた。おしおきは現在も有効なので当然ノーパン状態である。

 せっかくなので羞恥心を強化して、スカートの中身を隠すように洗脳してみた。

 恥ずかしそうに身を小さくして、スカートを伸ばしたり腕を股に挟んだりして隠そうと努力する姿はいつもの凛とした姿とのギャップが面白い。

 

「えへへ、これ、ずり落ちちゃいそうですね……。ぺろんって捲れて、おっぱいが見えちゃいそうです」

 

 ランスは前回に続いて和装である。花魁風の着物を肩を出して羽織っている。帯やかんざしは少女らしいデザインで愛らしいが、艶めかしい鎖骨やわずかにのぞく谷間に隠しきれない色香が漂っている。

 JAPANでは普通に大陸と同じようなショーツが流通していて、着物の下に着けていることが多い。それはそれで趣があって好きなのだが、今回は脱がせてある。

 そんなわけでこの場にいる少女たちは全員ノーパンという淫靡な光景が出来上がっていた。

 

「ではまずは目でお楽しみください。……やるわよ虎子」

 

「ううー、勝子。いちいち言わないでよ。余計に恥ずかしくなるじゃない」

 

 わたしと謙信の両方からよく見えるように並んで立つ勝子と虎子。二人は向き合うと手と手を絡み合わせて、唇を重ねた。

 一つ、二つと角度を変えて繰り返されるバードキスは二人がこの行為に慣れていることを伺わせる。

 ぴったりの呼吸でキスを繰り返した二人はやがて同時に舌を出して、絡め始めた。

 

「ちゅ♡ちゅ♡……れりゅ♡れろっ♡……ちゅく♡ちゅ♡ちゅちゅ♡れりゅれりゅれろっ♡ちゅるっ♡」

 

 二人の間で奏でられる淫らな水音が静かな夜に染み入るように消えていく。

 やがて呼吸も止めて二人はより深く舌を絡め合う。耳を澄ましても何も聞こえないが、その激しさを表すように繋いだ手が小刻みに揺れていた。

 

「……ぷはぁ♡……はぁ♡はぁ♡虎子……♡好き……♡」

 

「はぁ♡はぁ♡……うん♡わたしも勝子のこと好きだよ♡」

 

「虎子っ♡虎子っ♡好きっ♡好きっ♡」

 

「勝子っ♡勝子っ♡勝子っ♡」

 

 愛らしい少女が睦み合う光景に陰茎に血が流れる。元は命令で無理矢理やらせていたこの行為も、今では二人とも情欲のままに互いを貪っている。

 互いのぬくもり、女体の柔らかさ、そして口にする言の葉。たとえ演技だったとしてもそれらは心を溶かすのには充分。これも異能によらない洗脳の一環だと言える。

 昼間のいがみ合う二人も紛うことなき本物でありながら、この光景も等しく真実。その二面性は人の中にもう一つの人格を作り上げたといっても過言ではないだろう。

 

「虎子……♡そろそろ♡」

 

「そうだね♡勝子♡」

 

 互いの名と好意だけを発していた口からようやく他の意図が発せられる。それは満足したからではない。潤んだ瞳にはまだまだ満たされない情欲が宿っていた。

 そして彼女たちは互いへの愛撫よりもそれを満たす方法を知っていた。

 

「アイゼル様……♡アイゼル様のものに虎子といっしょにご奉仕しますね♡ちゅ……♡

 

「アイゼル様ぁ♡勝子といっしょにぺろぺろしますね♡ちゅ……♡」

 

 そうすることが自然であるかのように二人はわたしにしなをつくって寄ってくる。

 そして二人は先ほどまで重ね合っていた唇を亀頭に捧げた。

 雄臭に満ちた肉棒への間接キス、それが何よりも祝福されるべき愛の証明であるかのように二人は幸せそうな笑みを互いに向けた。

 

「ちゅ♡れるっ♡れろっ♡目の前に虎子の顔とアイゼル様のおちんぽ様……。どっちも可愛い♡」

 

「れろっ♡れろっ♡えへへ♡勝子も可愛いよ♡でもアイゼル様のおちんぽ様はカッコいい、かな♡」

 

 肉棒を挟んで左右に勝子と虎子がちょこんと座り、男根へと舌を伸ばす。その舌先の動きの激しさは先ほどの同性のキスよりも激しい。

 

「アイゼルさまぁ♡わたし♡勝子ちゃんと虎子ちゃんのを見てたら、ドキドキしてえっちな気分になっちゃいました♡」

 

「アイゼル様♡わたしのことも可愛がってもらえないかしら?」

 

「ええ、構いませんよ」

 

 勝子と虎子の淫らな光景にあてられてランスと愛もわたしの両腕に抱きついてきた。

 そのまま手を曲げるとくちゅりとした感触が指先に触れた。

 そのまま指をゆっくりと動かすと腕に抱きつく力が強くなる。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡アイゼル様♡わたしのおまんこ♡もっと♡くちゅくちゅしてください♡」

 

「ん♡んんっ♡アイゼル様♡焦らすのね♡いじわるな人♡でもその程度ではわたしをイかせられませんよ?」

 

 前座ということで愛撫は穏やかに。

 もどかしい快楽で中途半端に理性が働くせいで羞恥心を忘れられないランスは顔を真っ赤にして更なる愛撫をねだる。

 一方の愛は暗示で付与されているのは見られることへの羞恥心なので余裕を見せて逆にこちらを煽るような言葉を発した。

 

「じゅぷ♡じゅぷ♡じゅぽ♡じゅぽ♡……あいぜるさまの、おひんひんぴくぴくしてまふ♡」

 

「あーっ!勝子がおちんぽ様取った!じゃあわたしは玉々にご奉仕しますね♡あむ♡れろれろれろ〜♡せーえき♡たーくさん作ってくださいね♡」

 

 勝子が口を窄ませ竿を扱き上げる。肉棒を口にしたまま喋るせいで亀頭にくすぐったさが走る。

 それを見た虎子は睾丸へと奉仕する。無敵結界があるとはいえ急所をしゃぶられる感触に一抹の恐怖と優越感を覚える。

 

「アイゼル様♡アイゼル様♡ちゅーしましょう♡今日のランスは花魁さんですから♡たーくさん気持ちよくしてあげます♡」

 

「アイゼル様。検温を致します。体温計はわたしの舌です♡お口の中に入れて、にゅるにゅるってして♡しっかり健康チェックしてあげます♡」

 

 コスプレらしく衣装に準えたキスをねだる言の葉。

 花魁を名乗りながらおずおずと舌を突き出すランス。清楚なナースの姿でねっとりと舌を絡めてくる愛。

 格好とのギャップがより一層興奮を高めてくれる。

 

「アイゼル様……♡」

 

「アイゼル様♡アイゼル様♡アイゼルさまぁ♡」

 

 ランスとキスをしているともう愛から寂しそうな甘え声で名を呼ばれる。

 それを受けてキスの相手を変えると当然さっきまでキスしていたランスが必死に名を連呼する。

 

「アイゼル様♡そろそろ射精()そうなんですね♡わたしと虎子の顔にかけてください♡」

 

射精()して♡射精()して♡白くて熱くてドロドロのザーメン♡わたしと勝子の顔に♡」

 

 舌と指と肉棒で感じる女体の柔らかさ。それを感情のない目で見つめる謙信。

 そんなシチュエーションにどうしようもない快感を覚え、二人の望み通り精を吐き出す。

 肉棒が脈動している間も息のあった二人は恋人のように繋いだ手で竿を扱き上げ、尿道に残った精液も残らず吐き出させようとする。

 吹き出した大量の精液を二人は目を閉じて舌を出した無防備な顔で受け止めた。

 

「虎子〜♡」

 

「勝子♡勝子♡」

 

「ザーメン化粧した虎子すっごく綺麗♡」

 

「ありがとう♡勝子も顔中どろどろで可愛い♡」

 

 そうして二人は動物のグルーミングのように互いの顔を舐め回す。

 【いっしょに口淫をして搾り取ったザーメンを舐め合うのは最上級のスキンシップ】。

 洗脳による異常な常識。だがそれに従って振る舞う二人の姿は洗脳を受けていない者に対しても強烈な印象を与える。

 半覚醒状態で意識も働いていない謙信にはなおさらだ。

 

「さて次はランス、あなたに愉しませて貰いましょう」

 

「わぁ♡嬉しいですアイゼル様♡」

 

「っ…………♡」

 

 わたしの言葉に二人の反応は明暗に分かれた。

 ランスは花が咲くような笑みを見せ、愛は俯いて沈黙する。

 愛の感情は辛うじて女性器を隠す丈のスカートから内腿へと流れていく雫が代弁していた。

 

「愛、そう悲しそうな顔をしないで良いですよ。あなたも可愛がってあげますから」

 

「ほ、本当ですか?」

 

「ええ、わたしの顔に跨りなさい。舌と指で可愛がってあげましょう」

 

「そ、それは……。アイゼル様に恥部を見せるなどとそんな無礼な行為は……。う、後ろの穴はどうですか?アイゼル様にいただいたマジックアイテムで解してあります」

 

 【女性器を見せるのは何よりも恥ずかしい行為】。

 愛に施した洗脳が効力を発揮する。肛門は良くて陰唇は駄目という一見矛盾した言動は肉体を撤退的に堕とされた上で羞恥心だけを洗脳で元に戻されたことの現れだ。

 

「確かに秘所を人に見せるのはとても恥ずべき行為です。ですがそれは対等な間柄での話ではないでしょうか?」

 

「い、いえっ!わたしとアイゼル様が対等だなんて、そんな思い上がりはしていないわ。主従の区別は付いているつもりだわ」

 

「ふふ、それは主君と家臣という意味での主従でしょう?主人と奴隷、神と信者、魔人と使徒、魔王と魔人、飼い主と飼いわんわん。わたしの言っているのはそういう意味での主従です」

 

「アイゼル様♡わたしはアイゼル様のものですよね?」

 

「ええ、ランス。あなたの身も心もわたしのものです」

 

 洗脳で体を堕とし、逃げ道と理性を奪ってから選択を迫る。この卑劣な手法は罪悪感や背徳感を楔として魂にまで影を落とす。

 目の前で服従の喜びで幸せそうに笑うランスもまた圧力を高めていた。

 

「アイゼル様がそう仰るのであれば…………。すう、わ、わたし直江愛は、アイゼル様に身も心も捧げさせていただきます」

 

「ええ、受け取りましょう。よく言えましたね。偉い偉い」

 

「アイゼルさまぁ♡わたしにもなでなでしてください♡」

 

 愛の頭を撫でる。真面目な性格を象徴するように左右に分けられた髪が乱れ、額にかかる。

 上下の区別を象徴する、儀式としての行為だった。

 同じようにランスの頭も撫でてやるとふにゃりと、擬音が聞こえてそうなほどに破顔した。

 

「では二人とも、おいでなさい」

 

「はい♡アイゼル様の……。勝子ちゃんたちにあんなに出したのに、もうこんなにカチカチに……♡わたしで興奮してくださったのですね♡とっても嬉しいです。…………ではでは。このランス太夫、精一杯アイゼル様のこと、気持ちよくして差し上げます♡」

 

「うう……♡こ、これはもうナースの仕事とは、どうやってもこじつけられないわよね……♡いや、キスで検温もかなり無理筋だったけど!え、ええと……♡か、患者様に興奮してしまういけないナースにどうかおしおきしてください♡」

 

 ノリノリなランスに連れられて愛もわたし好みの言葉で誘惑する。

 仰向けになったわたしの体に二人が跨る。わたしの視界は愛の女性器で埋め尽くされた。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡アイゼル様のっ♡ハイパー兵器♡わたしのナカに入ってくる……♡一番奥まで……♡だ、だめ♡腰をぱんぱんしたくなっちゃう♡よ、弱いところ♡自分でいじめちゃうの♡」

 

「あっ♡やっ♡ま、待って♡どうなってるの♡お、おまんこの弱いところ全部♡同時に責められてるっ♡こ、こんなの♡耐えられるわけがない♡こ、腰砕けになっちゃう♡」

 

 激しく腰を振るランス。潤いに満ちたそこは簡単に男根を出し入れしているが、最奥を突く度に強烈に締め付けてくる。

 数々の激闘を経て鍛え上げられながらも抱き心地の良い柔らかさを兼ね備えた男にとって理想的な肉体。

 それが花魁もかくやという淫らさで腰を唸らせるのだから堪らない。

 

 一方脚を震わせて快感に耐える愛。女の急所を指で責めるたびに飲みきれないほどの愛液を溢れ出させる。

 昼は上杉家の冷静な参謀、夜は魔人の哀れな傀儡。短期間のうちに堕とされた肉体に対して理性はやっと堕とされたばかり。

 演技であった淫乱なナースが真実であることを思い知らされて困惑する姿は興奮を覚える。

 

「アイゼルさまっ♡アイゼルさまっ♡アイゼルさまぁ♡」

 

「あ、アイゼル様……♡」

 

 正体を失くした二人からはもはやわたしの名前しか出てこない。

 そのことに彼女たちのすべてをわたしが塗りつぶしたような興奮を覚える。

 腰を思い切り突き上げ、陰核を指で弾く。

 

「あっ♡ああああああああ〜〜〜♡♡♡」

 

「んんん〜〜〜♡」

 

 その衝撃に二人は同時に絶頂を迎えた。

 同じタイミングでわたしも絶頂し、ランスは膣道に溢れる熱に焼かれたように身を退け反らせた。

 愛も絶頂で溢れ出た愛液を舌で掻き出される快感に絶頂の余韻を長引かせた。

 

「はぁーっ♡はぁーっ♡アイゼルさま〜♡ありがとうごさいました♡」

 

「はぁ♡はぁ♡……あ、ありがとうございます」

 

「いいなぁ♡わたしも虎子にいっぱい気持ちよくしてもらったけど、やっぱりおちんぽ様が欲しいです♡」

 

「指じゃおまんこの奥まで入らないもんね♡テクもやっぱり勝子よりアイゼル様の方が何枚も上手だし♡」

 

 奴隷としての先達を真似るように愛も礼の言葉を発した。

 疲労の度合いはランスの方が濃い。それはそのまま味わった快感の大きさを意味していた。

 愛は全身の力を使い尽くすような絶頂を迎えたランスを羨ましそうに見ていた。

 それはザーメングルーミング後、レズプレイに移行していた勝子と虎子も同じだった。

 

「ふふ、まだ夜は長いですからね。全員、可愛がってあげますよ」

 

「わぁっ♡ありがとうございますっ♡」

 

「えへへ♡虎子、わたしがアイゼル様に犯されてる間。手、握っててくれる♡」

 

「いいわよ、勝子♡わたしのときもお願いね♡」

 

 その後も淫らな宴は続いた。

 謙信に見せつけるようにバックで愛を犯したり、手を繋ぐ勝子と虎子を順に犯したり。

 その光景は謙信の脳の奥底に幸福な記憶という形で刷り込まれていった。




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