ランスが女の世界で魔人アイゼルに転生〜洗脳能力と原作知識で魔王を目指す〜 作:斧池 数馬
「お待ちしておりました。アイゼル様」
「ふふ、アイゼル。全能なる余からすればぬへの製造など容易であったが、感謝を受け取るのも王の度量というもの。さぁ、盛大に余をもてなすがよい」
「ええ、ミラクル。今回のことはとても感謝しています。是非ともお礼をさせてください」
魔人ジークという強力な戦力をものにできた。そのことには実際に感謝の感情を覚えている。
だがそれとミラクルへの肉欲が入り混じってしまうと洗脳によって常識を書き換え、わたしが彼女を弄ぶことを報酬にしようという発想に至ってしまう。
我ながら邪悪だと思うが、それがまた楽しいのだから度し難い。
「その格好はアテンが用意したのですか?二人ともよくお似合いですよ」
「うむ、JAPANの浴衣というものらしいな。悪くない着心地だ」
「ありがとうございます。お褒めいただき光栄です」
アテンとミラクルは黒い浴衣を着ていた。すらりとしたスタイルに長い黒髪の二人にはJAPANの衣装はよく似合っていた。
さらにミラクルはその黒髪を白いシュシュで束ね、アテンはゆるく巻いた髪を白いリボンでまとめて前に垂らしている。
JAPANの浴衣にシュシュやリボンなどでゴスロリ風のエッセンスが散りばめられており、魔法使いの二人らしい格好になっていた。
「JAPANのお祭りで着る服装ということでそれらしいものを用意しました。外をご覧ください」
城の外を見ると色とりどりの光が夜の闇を彩った。一拍置いて、破裂音が響く。
花火だ。城の高層から見る火の粉は、手を伸ばせば掴めそうなほど近く感じる。
「ほう、なかなか雅なものだな。使い捨ての紙に魔力を込めた使い魔だな。確か、JAPANには陰陽という独自の魔法体系があったのだったな。こうか?」
ミラクルがどこからか取り出した紙と羽ペンで即席の式紙を作り上げるとそれを空間魔法のゲートに放り投げた。
夜の闇にあって輝く黒き花が咲く。幻想的な光景に息を呑む。
「なんで一目見ただけで真似できるのさ……。天才すぎ」
「ははっ、大陸にもカード魔法のように遅延発動の技術はあるからな。陰陽道自体の文献は少ないが、それらを参考にすればこの程度容易い」
「ふふ、どちらも見事です」
この世界での花火は火薬と炎色反応ではなく、陰陽師が作成する式神によるものだ。
使い捨ての式神を放ると空高くに舞い上がって飛び散る。
能力の低い陰陽師でも作れる簡単な部類の術だが、門外漢であるはずなのに一目で真似をするとは流石はレベル3の魔法使いだ
あるいは彼女の祖母にして南の賢者と呼ばれるミステリア・トーの薫陶の賜物というべきか。
「今回はあんたへの報酬としての見せ物なんだから、じっと見ててよ。この目立ちたがり」
「ふふ、そうともこの偉大にして寛容なる余は目立つことが大好きなのだ。ゆえに許す。余の魔導を鑑賞し賞賛することを余への報酬とすることをな」
「はぁ、まあいいわ。あんたへの報酬は他にも用意しているし。どうぞアイゼル様、おかけになってご覧ください」
ふわふわと宙を浮いて豪奢なソファがやってくる。和風の内装には不似合いだが、それはそれで趣がある。
座るとクッションが深く沈んで体重を優しく受け止めた。
「わたしたちへのご褒美ということなので……。隣に座らせていただきますね」
「この時ばかりは余を見上げるのではなく隣に並ぶことを許そう」
右隣に座ったアテンがわたしの腕を取って抱きしめる。豊満ではない、たが確かにある乳房の柔らかさが伝わってきた。
はにかみながら上目遣いで見つめるコバルトグリーンの瞳が可愛らしい。
それに反応してミラクルも隣に座る。こちらはしなだれかかることなく毅然とした態度で脚を組んでいる。
髪の黒さに対比する透き通るような白いうなじが束られた後ろ髪の下に見えた。
「くすくす。アイゼル様、ミラクルにもご褒美をあげてくださいね。あいつは人に尽くされるのが好きですから、体を触ったり、髪を撫でたり、えっちなことを囁いてあげたりすると
アテンがわたしの頭を抱きしめるようにして耳元で囁く。鼓膜をくすぐるような小声とその内容に興奮が高まる。
「ふふ、今日はそういう趣向ですか。わたしの好みをよく把握していますね」
「ありがとうございます。ミラクルはすごいやつのことが好きで、すごいやつに自分を褒められるのも好きなんです。だからちょーっと認識をずらすだけで済みました。アイゼル様にセクハラされると喜ぶ変態女♡たーっぷり可愛がってあげてくださいね♡」
従姉妹としての理解のもと行われる洗脳。わたしの好みとして本人の素の人格を活かした常識改変はとても興奮する。
よく出来た使徒の頭を髪のセットを崩さないように優しく撫でるとアテンはにゃんにゃんのように目を細めた。
使徒の勧めに従ってミラクルの薄手の布地に浮き上がるボディラインに手を伸ばす。
抱き寄せるように腰に掌をあて、くびれから尻への曲線を撫で、柔らかな肉の付いた尻肉を揉みしだく。
「ふふ♡余の玉体は素晴らしいだろう?全てを所有する王者への褒美は賞賛のみ。全霊で余を讃えるが良い♡」
「とても柔らかく、滑らかで、欲情を誘う肉体ですね。こうして獣欲のまま撫でまわし、揉みしだけるのはこの上ない名誉です」
「んんっ♡そうであろう♡もっと讃えるがよい♡この、乳房も貴様の好きにしていいのだぞ?五指を大きく広げて、鷲掴みにして、もみもみ♡とその柔らかさを堪能するが良い♡」
暗い室内を花火の閃光が照らす。ミラクルの顔が赤く見えるのは花火の炎属性の魔力光のせいか、それとも欲情のせいか。
乳房に手を伸ばすと柔らかな感触が伝わってくる。浴衣の合わせから指を差し込むと、浴衣の下には何も付けていないのだろう、生乳に指が沈み込む。
「アイゼル様。見て、見て。綺麗ですか?」
幼児返りを起こしたような少ないアテンの言葉が意味するのは花火か、自身か。
「綺麗ですよ」
両方の意味を込めて褒めてやると花が咲いたように笑みを浮かべた。
普段は感情を感じさせない表情をしているだけに破壊力が大きい。今の花火は氷の魔力を主体にした寒色系のものだから、顔の赤さは間違いなく興奮のせいだろう。
慣れない和装なせいか、乱れてしまっている着物の合わせから除く生足に触る。
「ふ、ふ、ふ♡」
指先でなぞるようにくすぐるとくすぐったいのを堪えるような吐息が漏れた。
「まったく貴様は余を焦らすのが上手いな♡余を放置して配下を可愛がるとは♡ふふ、寛大な余は嫉妬などせぬ、だが貴様が望むのならばそう振る舞うのもやぶさかではない♡」
「うそつき、アイゼル様に構って欲しくてたまらないくせに。……正直になって、アイゼル様に媚びた方が気持ち良くなれるわよ」
また外で花火の音が響く。その音で外に見向きもせずに二人をもてあそんでいたことに気づいた。
せっかくの花火を鑑賞しないのはもったいないような気もしたが、女体の柔らかさのほうが魅力的だった。
「んっ♡んんっ♡この偉大なる余を片手間に相手をするとは……♡余にも負けず劣らずの高慢さだな♡くくく……♡ここまでくると却って愉快でもあるな♡」
「ふふ♡アイゼル様、……♡わたしにもセクハラして下さりありがとうございます……♡」
大きさの違う乳房を両手で堪能する。無遠慮に鷲掴みにしてにぎにぎと手を動かすと柔らかなそれでいて弾力のある手触りが返ってくる。
乳房を揉みながら人差し指と中指で乳首を挟むようにして擦ると甘い嬌声が二重になって響いた。
「ええい、もうじれったい♡ほらアイゼル♡余の玉体を直接見るが良い♡」
「あっ、抜け駆け、ずるい。アイゼル様わたしの体もどうぞご覧ください♡」
ミラクルとアテンがしゅるりと帯を解く。すると白い肌と共に下着も一緒に露わになった。
「ふふ、こんなものを付けていたのですか?はしたない子たちだ」
「えへへ……♡アイゼル様をびっくりさせたくて♡大事なところ丸出しの♡セクハラの邪魔をしないえっち下着、いかがですか♡」
二人が付けていたのは白いフリルの付いた黒いリボンで下着の輪郭だけを作ったような代物だった。
当然乳房も、女性器も丸見えで直接触っても気づけないほどの露出度で、とても下着として用を果たしているとは思えない、男を喜ばせるためだけのデザインだ。
「んんっ♡ふふっ♡夢中になって余の乳首に吸い付きおって♡あんっ♡可愛らしいなぁ♡んんっ♡あっ♡は、歯を立てるなぁっ♡」
グミのように固くなった乳首を舌先で転がす。滑らかな舌触りと体温が甘さを錯覚させる。
遠くで花火の音がする。白い肌をスクリーンに色とりどりの光が映えた。
「わたしのちくび、もっと♡もっと♡くりくり♡ってして♡アイゼル様♡アイゼル様♡ああんっ♡おっぱい♡ぎゅ〜ってされるの好きぃ♡わたしのおっぱい潰れるくらいに強くぎゅ〜ってしてぇ♡」
文字通り片手間でアテンの乳も嬲る。痛みを感じるくらいに強く力を込めても甘い声だけが返ってきて、ついつい力加減を忘れてしまいそうになる。
彼女のマゾ性癖は行き着くところまで行ってしまっている。わたしにされるならば壊れるような暴力でも快感を覚えるだろう。
主人として、長く楽しむため、わたし自身で加減してやらなくては。
「アテン、これからミラクルを犯します。手伝いなさい」
「はーい♡ミラクル♡あんたは【魔法で拘束されて対抗できない状態でレイプされるのが好きな変態】だよね?」
優秀な使徒はわたしの意図を察して更なる暗示を追加していく。
「ふむ、その通りだが、貴様らにそれが叶うかな?全能たる余にとって唯一の不可能だな、それは」
「大丈夫、ミラクルは【アイゼル様に心も体も捧げてて記憶や感情も操作する権利を献上した変態】だもん。いい?今から自分を拘束する魔法を作り上げてそれをアイゼル様にお教えしてから、解除方法だけを忘れちゃおう。そうすればアイゼル様に自分が絶対の自信を持っている魔法でも敵わない敗北感といっしょに犯してもらえるよ♡」
「ほう、それは思いつかなかったな。褒めて遣わす。だが一つ訂正しろ。献上したのではない。余がアイゼルに余の心と肉体を下賜したのだ」
そうして魔法使いの頂点であるミラクルにも解除できない拘束魔法がわたしに伝授される。極めて強力な拘束魔法でありながら解除は呪文一つというお手軽さは流石はミラクルのオリジナルだ。
「どうぞ。アイゼル様。自分で自分の首を締めてることにも興奮するような無様な女に最低の屈辱と最高の快感をプレゼントしてあげてください」
「ふ、ふふっ。流石は余の魔法。こうしてわんわんの如き屈服の体勢をさせられているのにまるで対抗できぬな♡とはいえだ、余の全能であっても余の全能を縛ることはできぬ。早くせねば自力で抜け出してしまうかもしれぬぞ?」
アテンの魔法のソファがベッドに変形する。魔法陣が枷のようにミラクルの手脚を拘束し、屈辱的な体勢を強制する。
浴衣の裾を大きくまくり上げて臀部を丸見えにされても一切の抵抗の出来ない姿にわたしの嗜虐とミラクルの被虐が刺激される。
秘所を一切隠さない下着をそのままに勃起した肉棒を突き入れた。
「んあああっ♡あっ♡あっ♡い、いきなり奥まで入れおって♡貴様には余への敬意がないのかっ♡」
「アイゼル様、怒っているのは口だけです。本当はめちゃくちゃに犯されて喜んでます」
「ええ、分かっていますよ」
口とは裏腹に膣は一気に突き入れられた男根を歓迎する。
抽送を始めるとミラクルの全身は歓喜に震えた。
「ああ、アテン。あなたも可愛がってあげます。こちらに来なさい」
「はぁい♡あんっ♡んんっ♡わたしの気持ちいいところ♡全部バレてるっ♡ちゅ♡ぢゅ♡れるっ♡れろっ♡はぁ♡はぁ♡おまんこ指で可愛がられながらのべろちゅー♡すごい気持ちいいです♡」
「ううううう♡余を蔑ろにして配下と睦み合うとは……♡んんっ♡こ、こんな屈辱は初めてだっ♡」
身を捻らせてこちらを見るミラクルの視線にこめられた欲情と嫉妬の感情に興奮を覚える。
アテンを可愛がれば可愛がるほど強くなるその感情と女性器のわななきに腰の動きが加速する。
「ミラクル、ちゃんと言わないとわたしがアイゼル様を独り占めしちゃうよ?わたしとアイゼル様がいちゃいちゃしている間、あなたはただおまんこを使われているだけ。世界の王とか言ってるあんたがただの性欲処理のオナホ扱いでいいのかな?」
「くぅぅぅぅぅぅ!!!」
ただ肉棒を気持ちよくするための道具として使われている屈辱と快感、それに対する反発でミラクルの顔はくちゃくちゃになっている。
涙を浮かべ、歯を食いしばってマゾ快感を耐えている。
このままオナホ扱いに甘んじるか、恥を忍んでおねだりをするか。どちらにしろプライドを傷付ける二択に悩む姿がいじらしくて、笑みが溢れてしまう。
「あ、アイゼル……♡余のことも可愛がってくれ……♡」
「ふふ、あのミラクルが人に甘えるなんて♡アイゼル様、どうぞ、堕としてやってください♡」
「ええ、ミラクル。あなたのことも可愛がってあげましょう」
「んんっ♡あっ♡あっ♡ちゅ♡れりゅ♡じゅるっ♡」
肉棒を入れたままお互いの顔がよく見えるように体位を変える。
覆い被さるようにして腰を叩きつけるようにしながら、ミラクルの唇を奪う。
舌を入れるとぎこちない動きで絡めてくる。
離れたくないと言わんばかりの舌の動きと締め付けの強さ。その快感に逆らうことなく強く男根をねじ込み、最奥で絶頂を迎えた。
「んぉぉぉ♡♡♡んっ♡んっ♡れりゅ♡じゅるっ♡んっ♡」
上と下で強く繋がったまま絶頂を迎えるミラクル。枷を嵌められた状態で全身が震えさせて快感を受け止める。
「あ♡ああ……♡あ……♡」
やがて長い絶頂が終わる。唇を離すと銀色の橋がかかる。よだれを溢れさせて、涙に塗れたその顔がとてもいやらしく感じた。
肉棒を抜き取ると白濁が溢れて黒い浴衣とコントラストを描いた。
「偉大なる王、ミラクル」
「ふふっ、皮肉な解除の呪文♡」
四肢の自由を取り戻してもまだミラクルは正気を取り戻せずにいた。乱れに乱れた着物を整えることもできず、激しい接吻と運動で失った酸素を必死に取り入れようと胸を上下させる様はとても無様で、とても偉大な王とは思えない。
だが、だからこそこんな哀れな姿を晒してもなお復活を果たすだろうその不屈さをわたしは彼女の真の美質だと感じていた。
「さてアテン。次はあなたを抱こうと思いますが、どちらがいいですか?」
「えっ。わたしの好きな方を使ってくれるんですか?」
「ええ、あなたへのご褒美なわけですから、あなたの希望を叶えてあげましょう」
「おまんことお尻……♡子宮をずんずん♡って突かれるのと直腸をごりごり♡って削られるの……♡ううううぅぅぅ♡え、選べないです……♡あ、アイゼル様が決めてくださらないでしょうか♡」
「ふむ、では両方というのはどうでしょう?」
分裂の魔法を行使する。二人になったわたしを見て、アテンはだらしない笑みを浮かべた。
「うわ……♡アイゼル様が二人……♡ただでさえ顔が良すぎるのに二人とかやばい……♡うう、妄想が捗る……♡」
「流石に男色はなしですよ?」
「は、はい……。残念です。……いえっ、なんでもありませんっ!」
読書家がこうじてオタク趣味に目覚めたアテンのこと、わたしが二人並んでる様子を見え、何やら妄想を巡らせていたようだった。
ほんの僅かに寒気を覚えながらも、アテンの体を二人がかりで味わうべく、その体を抱き上げた。
「あっ♡あっ♡あああっ♡おまんこの中にアイゼル様のが入って……♡」
スムーズにアテンの女性器がわたしの男根を飲み込んでいく。
すでにそこは潤いに満ちていて、水音を立てながら肉棒の挿入を受け入れた。
「ではもう一本も」
「うそ、ほ、本当に両穴責め……♡どっちもアイゼル様の……♡擬似逆ハーレム♡やばいやばい♡こんなの絶対頭おかしくなる……♡あっ♡ああっ♡入ってくる……♡あっ♡あっ♡ん、くっ!んぎぃぃぃ〜〜〜っ!!
はぁ♡はぁ♡うわ、お腹の中、アイゼル様のでいっぱい……♡んぎぃぃ♡う、動くと中で擦れて……♡あは♡あはははっ♡」
狂ったように笑うアテン。わたしも初めての感覚に少し混乱を来たしていた。
一つの人格で二つの体を動かすという特異な感覚。ある意味で魔人化以上に自分が普通の人間から外れた存在になった心地がする。
それに全能感と優越感を覚えながら抽送を開始した。
「あっ♡あっ♡あっ♡す、すごいっ♡アイゼル様のおちんちんでおまんことお尻♡同時に犯されてる……♡こ、こんなの初めてっ♡」
「ふふっ、もっも気持ちよくしてあげます」
四本の腕でアテンの体を愛撫する。
「あっ♡んんっ♡ひゃっ♡ひゃんっ♡だ、だめえ♡前と後ろ犯されながらクリトリスと乳首を弄られるとか♡あっ♡気持ち良すぎるっ♡♡♡
こ、こんなのすぐイっちゃう……♡あっ♡あんっ♡ま、待って、そんないきなりパンパン早くしないでっ♡頭変になるぅぅぅ♡あっ♡あっ♡あああああああ゛〜〜〜っ♡♡♡
えへへへ♡あははは♡ひひっ♡はぁ♡はぁ♡ああ〜♡前と後ろにいっしょに精液注がれるとか……♡しゃいこう〜♡」
わたしも興奮のあまりすぐに射精してしまった。ただ長く楽しむにはアテンの負担が大きすぎるから、かえって良かったかもしれない。
それだけアテンの狂ったような善がり方は凄かった
一人に戻ってアテンを解放すると両穴から大量の精液を吐き出した。
姉妹のように仲良く並ぶ二人が死にかけたカエルのようにぴくぴくと痙攣するこの惨状に再び肉棒を大きくしながらも、更に手を出すことなく二人の後始末をメイドさんに頼んで部屋を去った。
◆ ◆ ◆
アイゼルは前世の知識によりこのルドラサウム世界のことを知悉している。
だが、しかし、それはルドラサウム世界のすべてを知っているということにはならない。この世界のすべてを知っているのはそれこそ神か、エターナルヒーローの賢者くらいのものだろう。
「なあ、兄弟」
「うき?」
アイゼルの知らないもの、それは使徒と悪魔の執念。主の復活を目前にして切り捨てられた使徒の無念。契約を逆手に取られ神獣の臓腑に放り込まれた悪魔の怨念。その二つが出会ったとき何が起こるのかをアイゼルは知らなかった。
「ははは、俺の声が聞こえるか、兄弟!!猿同士相性がいいのかもな!!」
「うき?うきき?」
予想は出来たかもしれない。彼は幽霊の使徒の存在を知っていたし、死者と契約する悪魔の存在も前世の記憶にはあった。
複数の魂を持つものがその魂を分けたときそれぞれが得た情報を一個の人格が統合して把握できるということも身をもって体験していた。
「なあ兄弟。あんた恨みがあるだろう?あのアイゼルって魔人が憎くてたまらないだろう?だから幽霊なんてもんになっちまってるんだろう!?」
「き!ききき!うきききききぃぃぃいいいい!!!!」
だが、原作の通りに進行しているという安心感から想像力を働かせることが出来なかった。
もちろん、予想出来たとしても防ぐことが出来なかった可能性もあるが……。
「ははは、俺もさ兄弟!こんな魂もないムシの檻に閉じ込めたと思ったら引きちぎって神獣なんかに食わせるとか!まったくひでぇやつだよな!俺はただ悪魔として真面目に働いていただけだってのによ!!そりゃあ破滅する人間を指差して笑ったりするけどそれくらいは役得ってもんだろう!!」
もしかするとこれはもっと前から始まっていた呪いなのかもしれない。
そう、チェネザリ・ド・ラガールが悪魔ジェイコプスを呼び出したときから。
だとするならば彼は人の執念についても知らなかったというべきなのかもしれない。
「なあ、兄弟。俺と契約しろよ!あんたの主人の魔血魂……の入れ物の封印場所は玄武城だ。俺もここに封印されてる。こうして千切られた腕の一部、猿の指を貸してやるからよぉ!!上手いこと盗み出してくれよ!!そしたらさぁ!俺の腕を食いやがったクソ蛇のところに案内してやるからさぁ、こいつを暴れさせてこの国めちゃくちゃにしてやろうぜ!!」
「うき!うきき!うききき!」
ジェイコプスは腕を千切られた腕をオロチへの生贄にするために女の形に整形されたときに、その指の一本を千切って飛ばしていた。
オロチの巣から地上へと飛ばすのがやっとの力しか持たない端きれだが本体の一部である以上分体として動かすことが出来た。
JAPANという国柄上、運良く天使に見つかることなく漂っていたが、いずれ儚く消えてしまっていただろう。
だが彼は出会ってしまった。同じく今にも消え入りそうな幽霊となった魔人ザビエルの使徒、藤吉郎に。
猿の使徒、藤吉郎。猿の悪魔、ジェイコプス。この闇の眷属たる二者の出会いが順調に見えたアイゼルのJAPAN統一の最大の障害となることを今はまだ彼は知らなかった。
というわけで次回からJAPAN編ボス戦
vs悪魔使徒藤吉郎+魔人ザビエル+オロチ