※この作品はR-18です。

ランスが女の世界で魔人アイゼルに転生〜洗脳能力と原作知識で魔王を目指す〜   作:斧池 数馬

80 / 130
神との邂逅

「アイゼル様、今日は何をして遊びます?ちなみにわたしはバックから犯してもらいたい気分です」

 

 志津香が、記憶の一部を蘇らせながらも、使徒であることを選んだあの瞬間からも、わたしたちは変わらずに淫蕩な生活を送っていた。

 歪みの成れの果てを加工して、様々な衣装や玩具を作り、それを使って二人とまぐわう。

 飢えも、渇きも知らないが故に、唯一残された本能的欲求を貪るだけの毎日。

 

「お姉様、少し我儘になったのではなくて?アイゼル様に遊んでいただくのならもっと感謝と敬意を持つのが使徒としてあるべき姿でしょう?」

 

 変化があるとすれば、二人の態度だろうか。志津香はある種の開き直りからか、小生意気な態度を取りながら、積極的に性行為をねだるようになっていた。

 かつてのような反抗的な態度は、わたしをその気にさせる挑発でしかない。その裏にはわたしに対する感謝と愛欲の念が確かに感じられる。

 

「何よ、ナギ。あなたはアイゼル様に後ろから、わんわんみたいに腰をパンパンして欲しくないの?それともにゃんにゃんかしら?変身魔法で本物の尻尾を生やして、千切れるんじゃないかってくらい引っ張ってもらいながらの、ガチハメ交尾。あなたも好きでしょ?」

 

「そ、それはそうですけども……。お、お姉様は謹みが足りませんわっ」

 

「くすっ、昔はナギの方が甘えん坊だったのに。成長してってことかしら?ねぇ、アイゼル様。志津香にゃんにゃんとナギにゃんにゃんに、白いミルクをびゅーって注いで欲しいにゃん♡」

 

 豹変した姉に対して、ナギは使徒として振る舞うようになっていた。

 奔放な志津香と、真面目なナギ。かつては逆だったことを思うと、可笑しくなる。

 

 そんな二人とも日々は刺激的で、飽きというものは来そうにない。

 ずっとこのまま、この場所でこの二人を弄び続けても良いかもしれない。半ば本気でそう思い始めた時だった。

 

 わたしと志津香とナギ。わたしたちだけのはずの空間に第三者が現れていた。

 実際にはその逆。わたしたちが別の空間に呼び出されたことを周囲の光景の変化で悟った。

 

「エメラルド、シトリン。平伏しなさい。これより先、わたしの許可なく動くことを禁じます」

 

 これから先の展開で、わたしがどうなっても良いように、使徒への命令権を行使して、二人の動作を封じた。

 そしてわたしも、平伏して、強烈な光から目を逸らすように頭を下げる。

 僅かな間に、魔王ジルと同等の恐怖として刷り込まれた、神聖なる気配がそこにはあった。

 

「これはこれは、神の領域にお招きいただき光栄です」

 

「面を上げなさい。余計な阿りは不要です。魂名、ぱ-637916。現在、魔人の一体として魔血魂を所有しているメインプレイヤーの男性個体です。わたしは魂管理局クエルプラン。あなたを召喚しました」

 

 それは、女神ALICEと同位の一級神の名前だった。

 すべてが、ルドラサウムの魂で構築されたこの世界において、その循環を司る存在。それが魂管理局という役割だった。

 

「お初にお目にかかります。わたしはアイゼル。魔人としての役割を果たすかたわら女神ALICE様のもと、法王を務めています」

 

「わたしがあなたを呼んだのは、他でもありません。今回の魂汚染の拡散を封じ込めた功績を労うためです。ゆえにあなたが魔人としても、法王としてもその役割を果たしていることは、よく知っています」

 

 魂の循環を司る魂管理局にとっては、魂の汚染は業務における最大の問題と言って差支えない。

 ゆえにその抑止は、功として値するのはある種当然なのかもしれないが、魔人程度を直接労うというのは、女神ALICEならば考えられないことだろう。

 

 絶対的な支配者としてとはいえ、長年に渡って人類に触れ合ってきた人類管理局ALICEと比べ、彼女は人馴れしていない。

 それは付けいる隙があるということでもあるが、怒らせれば容易くわたしを消してしまえる存在であることは違いなかった。

 

「異次元の狭間からの魂の回収は、わたしの通常の業務の一環です。通常は魂の浄化の作業を省略するために、人格や記憶が消失してから回収し、転生させますが、今回は特別に生きたまま回収しました」

 

「感謝いたします。導く者の首魁にあの空間に追放され、途方に暮れていました」

 

 時空の狭間に迷い込んだ者たちの、成れの果てである歪み。彼らに、魂が含まれていなかったことに得心がいった。

 そして、あの無限の時の牢獄を、魂の浄化作業を省略出来ると評価する価値観に、改めて凄まじい断絶を感じた。

 

「法王には、女神ALICEから報酬として法王特権が与えられていることは知っています。この前例に則って、わたしからも何かしらの報酬を与えるべきでしょう。何か望むものはありますか?」

 

 絶対的な存在への畏怖。人間として、魔人として、刻み込まれて来た価値観。それ故に望外の展開に一瞬意識が空白となった。

 法王特権の前例に倣うというのならば、死者の蘇生や魔人の撃退まで叶うことだろう。それは第二次魔人大戦の趨勢すらも、左右しうる絶大な報酬だった。

 

 アム・イスエルの同盟を思い出す。互いが互いを、最大限利用し合うという同意。

 彼女が、呪いと汚染を振り撒き、天に塔を浮かべ、人造の神を蘇らせるという涜神の数々が、それを打ち砕いだわたしの値打ちを最大限に高め、予想だにしない利益が転がり込んで来た。

 

 導く者に内心で最大限の感謝をしつつ、わたしも彼女の破滅を厭わない信念を真似て、自身の欲望のままに振る舞うことにした。

 

「あなたを抱かせてください」

 

「セックスですか?人間が行う、非合理的な繁殖方法」

 

「ええ、それをあなたと行いたいのです」

 

「人間という生物が、どうして地上であそこまで繁栄するに至ったか。魂の管理を担う者として知っておく必要があります。いいでしょう、あなたにわたしとの性行為を許可します」

 

 原作の主人公、ランスのような破天荒な行いは相応しくないことは重々承知している。

 ゆえに、基本的に原作の歴史の流れをなぞらせたいときは、この世界のランスを動かすことで達成してきた。

 しかし、クエルプランの人間の繁殖行動について知りたいというものは、彼女では叶えようがないのもまた確かだった。

 ゆえにクエルプランという要素は、わたしの計画には含まれていなかったが、このような好機を得たのならばそれを掴むべきだろう。

 

 そもそも、そんな算段を抜きにして、彼女を前に下卑た欲望を抑えることは不可能だった。

 

「報酬とはいえ、悪戯に時を費やすことに意義は感じません。手早く参りましょう」

 

 クエルプランがそう呟くと、彼女の放っていた後光が収まり、その容姿を見て取れるようになる。

 神秘的な桃色の髪、宝石のような瞳。正しく神衣というべき装束に、負けず劣らず滑らかで艶めく肌。

 女神に相応しい美貌の持ち主が目の前にいた。

 

 形のいい唇は真一文字に結ばれ、瞳は興味なさげにわたしを見下ろしている。

 魔王ジルといい、女神ALICEといい、慈しみに満ちた微笑みのままに、残酷を為す女性は心理的障害になっているため、その冷たい表情が逆にありがたい。

 

「まずは、性行為を行うために不要な衣服を脱ぐのでしたね。衣服で身を守らなければならない脆弱な存在でありながら、繁殖のためにはそれを脱ぎ捨てなくてはならない矛盾。やはり理解に苦しみます」

 

 クエルプランの装束が消え去り、裸体が顕になる。一糸纏わぬ状態でありながら、彼女に恥じらいや恐怖の気配はない。

 それも当然だろう。この場でわたしが、彼女に全力で攻撃を仕掛けても、傷一つ付けられない力の隔絶がある。

 

 わたしも急いで服を脱ぎ捨てる。傷一つない玉のような肌を前に、わたしの男根はすでに固くそそり立っていた。

 

「ん……。準備は完了しました。さあ、あなたの男性生殖器をわたしに挿入しなさい」

 

 作り物めいた秘裂が、わずかに開いて中の肉を覗かせる。綺麗なピンク色のそこから、透明な液体が太ももを伝っていった。

 透明な無表情に僅かに朱がさす。それだけで酷く興奮させられる。

 情けない話、前戯など彼女の前では、生殺しの拷問と言ってもいい。だからこのような風情にかける準備も、とてもありがたかった。

 

「円錐形の先端が穴に接触。そのまま体重によって穴に侵入……。なるほど、これが快感というものですか」

 

「ええ、この快感を求める性ゆえに人間という生き物は愚かしく、そして狂おしいまでに懸命に生きようとするのです。あなたに、それを僅かばかりでも体験していただきたい」

 

 まるで抵抗なく肉棒を飲み込んでおきながら、食いちぎらんばかりに強烈に締め付けてくる。名器を通り越して、神器と表現するのが相応しい強烈な快感に、気を抜くとすぐにでも精を放ってしまいそうになる。

 

 それではまるで意味が無いという打算は、もはや何の価値もない。マグマのような衝動を、必死に堪えているのはこの快感をもっと長く味わいたいというだけの理由だった。

 

「ん……。継続的に快感が発生し続けています。なるほど、個体としての利益には合致しない、繁殖という種全体への奉仕を、快感という報酬によって実現させる……。一定の合理性は認めましょう」

 

 ただの挿入だけで、ここまで消耗しているのは、神という存在に対して萎縮しているだけではない。

 相手は一級神という無数の魂を持つ存在。それとのまぐわいは、フクマンとの性行為のように魂の浄化をもたらしていた。

 異次元の狭間の、無限の退屈によって澱んでいたわたしにとって、これは耐え難い快楽をもたらしていた。

 

 逆に言えば、わたしの汚染がクエルプランに吸収されているとも言えるのだが、圧倒的な魂の質量差の前には、僅かばかりの影響も認めることが出来なかった。

 やはり魂の汚染のような裏技ではなく、純粋な性技をもって挑む他ないだろう。

 

「ふふっ、セックスの本質は合理とはかけ離れた所にあります」

 

「んっ……♡あっ……♡乳房への刺激は、繁殖には、不要なはずです……♡」

 

 形の良い乳房を、愛撫する。羞恥心が育っていない彼女は、その行為に疑義を呈することもなく快感を受け入れている。

 この様子だと、もっと激しい行為も行えそうだ。

 

「あっ♡あっ♡んんっ♡あ、あなたの生殖器がわたしの中で擦れています……♡」

 

「生殖器は良くありませんね。男性器はちんぽ、女性器はまんこと呼称しましょう」

 

「それが、セックスには必要なのですか?了承しました。先程の言葉を言い換えます……♡あなたの……ちんぽがわたしのまんこの中で擦れています……っ♡」

 

「良く言えました……ッ」

 

 造られてからこれまで、ひたすら魂の管理のみを繰り返してきたある意味で究極の箱入り娘とも言える彼女に、卑猥な言葉を教え込む。

 話術レベル3の黒き聖女には及ばないが、わたしとて心を弄び動かす術は心得ている。

 これが何かしらの形で結実することを、祈るように強く念じて腰を突き上げる。

 

「あっ♡い、いきなり突き上げるのはやめなさいッ♡」

 

「ああ、申し訳ない。では事前に了承を取るとしましょう。これから、射精に至るまで、何度も何度も腰を突き上げて、あなたのまんこをわたしのちんぽで抉らせていただきます」

 

「承諾、しました……♡これから、あなたのちんぽが……♡わたしのまんこを、腰を突き上げて抉り、ます……♡これは、あなたが……♡射精に至るまで続きます……♡」

 

 許可を得たので遠慮なく腰を突き上げる。先程とは異なり、ゆっくりとした動き。その力をもって自分から性感を目覚めさせていたクエルプランはやがてその遅さにもどかしさを覚え、拙いながらも腰を揺らすようにして更なる快感を得ようとし始めていた。

 

「あっ…♡ああっ……♡んっ♡何故、わたしの腰を掴んで固定するのですか?射精のための刺激を……♡んんっ♡与えるのならば、お互いに動いた方が効率的です……♡説明を求めます♡」

 

「確かに、あなたの言う通り男女で呼吸を合わせるのがセックスの秘訣です。しかし慣れない女が無理に男に呼吸を合わせようとするよりも、男が自由に動くのにされるがままでいる方が、より効率的に射精に至れることもあります」

 

「なるほど……♡では、これよりわたしは一切の動作を停止します……♡あなたはあなたの好きなように動いて、射精に至ってください♡」

 

 あまりの素直さに笑ってしまいそうになる。とはいえすぐにでも射精してしまいたくなるような快感を、必死になって堪えている状態は変わらない。

 ここで少しでも気を抜いてしまって、女神を絶頂させることなく行為を終えるような無様を晒すようではなんの意味もない。

 

「おっ♡おっ♡おっ♡おお゛っ♡おお゛っ♡」

 

 一切の贅肉がなく、それでいて女性的な柔らかさに満ちた腰を、両腕で持ち上げた状態で個体して、思い切り腰を突き上げる。

 その度に、まるで人形のように身動きを止めたクエルプランから、喘ぎ声が漏れ出る。

 それは羞恥の取り繕いがない生の快感を、そのまま吐き出しているかのようで、彼女も強い快感を覚えていることを窺わせた。

 

「おお゛お゛っ♡♡♡おお゛お゛っ♡♡♡おお゛お゛〜〜〜〜ッ♡♡♡」

 

 涙さえ浮かべて快感に悶える様すらも、芸術品のように美しい。

 一際強く、腰を突き上げて最奥に思い切り亀頭を叩きつけると、クエルプランは深く絶頂する。

 それに合わせて精を放つと、膣襞がうねるようにまとわりついて、精を一滴残らず搾り取ろうとしてきた。

 それは女神の抱擁というには、余りにも生々しい、肉の快感だった。

 

「はぁ……、はぁ……、ご満足、いただけたでしょうか?」

 

「う……♡あぁ……♡終わったのですね……♡なるほど、セックスの……その本質を理解出来ました……♡アイゼル、あなたに感謝します……♡」

 

「ふふ、叶うのならばセックスの、更なる快楽についても教授したいのですが……」

 

「……不要です。セックスというのが魂の製造行為以外の側面に、その本質があることは理解しました。それはつまり、わたしの担う魂の管理には関わりがないということです。あなたへの報酬も、すでに充分なほどに払っていると判断します」

 

 更なるまぐわいへの誘いは袖にされてしまった。しかし、それに落胆することは無かった。

 

「これよりも更に大きな快楽……?そ、そんなことをしたら魂の管理業務に支障が……♡」

 

 クエルプランが、小さくそう呟いていたのが聞こえていたからだ。

 それは、ちょっとしたきっかけで、彼女とはまた見えることが出来ると確信を抱くには充分だった。

 

「あなたと、その使徒二名、下界へと帰還させます」

 

「はい、重ね重ね感謝を。またお会い出来る時を楽しみにしています」

 

「ええ、その時は魂管理局の名のもとに、あなたの魂を導かせていただきます。あなたの中の、異世界の魂も含めて」

 

 ここに来た時と同じように、一切の変化を伴うことなく眼前の世界が切り替わる。

 当然と言えば当然だが、わたしの前世のことを見抜いた上で、何の反応も示さない超然ぶりに、改めて神と人のスケールの違いを感じるのだった。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 そうしてわたしは、この世界に帰ってくることが出来た。

 災い転じて福を為すというべきか、異次元の狭間に存在する魂を持たない歪みを利用する術や、志津香の完全な屈服、一級神クエルプランとの邂逅など様々な成果を得ることが出来た。

 

 それらをこれからの策に組み込む前に、まずはヘルマンの革命の成就を祝うとしよう。

 自らの意思で奴隷へと堕ちた気高い皇帝と共に。




というわけで一級神クエルプランとの邂逅でした。
唐突な展開でしたが、罪深い人間が作り上げたバベルの塔は神の眼に留まるほどに巨大だったのです。
これにて本当の意味で導く者との因縁は決着となります。

敵対しながらも、お互いがお互いを最大限に利用しようとする関係性は、どうだったでしょうか?
アムちゃんの超然さや、アイゼルの狡猾さを、感じていただけたら幸いです。

そして次回、いよいよシーラの処女喪失となります。
気合いを入れて書いていきますので、どうぞご期待ください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。