ランスが女の世界で魔人アイゼルに転生〜洗脳能力と原作知識で魔王を目指す〜 作:斧池 数馬
ある意味本当のボス戦?
「あなたの計画、とても興味深いわ。そして、わたしの求めるものとも大きく外れていない」
「ええ、しかしこの計画には大きな障害がある」
「第二次魔人戦争……。魔物によって、人間界が蹂躙されればすべてはお終いということね」
「ゆえに、わたしには一人でも多くの戦力が必要なのですよ。わたしの野望を成し遂げるために」
「分かったわ。わたしも、あなたに力を貸してあげる。ううん、力を合わせて戦わせてちょうだい」
「感謝します」
こうしてわたしは、アム・イスエルとの協力関係を取り付けた。
◆ ◆ ◆
「アイゼル様、やはりわたしは反対です。この者は危険過ぎますし、祝福を授けるに相応しくないかと」
「ふふ、わたしは法王様の慈悲に触れて心を入れ替えたのよ。ほら、だからこうして、罪人としての装束に身をやつしているでしょう?」
今回の騒動の一番の元凶、アム・イスエル。
彼女は黒い革製の拘束具でその身を戒められ、無防備な姿を晒していた。
その神秘的なアイスブルーの瞳はアイマスクによって隠され、手足は鎖で繋がれた枷を付けられて自由を奪われている。
唯一自由になる口も、首から下げているボールギャグによって簡単に制限させることができる。
その死人めいて白い肌はほとんど隠されておらず、罪人と言うにはいささか扇情的だ。
聖女とも言える彼女も、こんな格好をしては男を喜ばせるためのハードなプレイに従事する娼婦にしか見えなかった。
「ふふっ、人形のような白い肌と身体つき、美しい顔。わたしの愛を授けるのに何の支障もありません」
「……分かりました。【祝福はアイゼル様が性的興奮を覚える女性に与えられる】。納得は出来ませんが、理解しました。ところで、どうしてわたしもこのような格好をさせられているのでしょう?無知で申し訳ありませんが、罪人の装束を着せられるような罪に心当たりがありません」
AL教の司教であるクルックー・モフス。
法王のわたしの命に従ってひたむきに働いていたはずの彼女も、ボンテージファッションに身を包まされていた。
薄い肉付きの身体を強調するように革製のベルトを巻きつけ、盲目の片目も眼帯のようにベルトで隠している。
アムとの対比のように衣装は白いが、淫靡であることには何ら違いがない。
「単にわたしがその方が欲情するからです。信徒クルックー、わたしは今少々魂が汚染された状態にあります。これを発散するため、あなたにも獣欲をぶつけたいのですが、構いませんね?」
「魂の汚れを抑えるのは、AL教の使命です。わたしの身体程度いくらでもお捧げします。……今も多くの美しい女性たちに祝福を授けているアイゼル様にとって、わたしがお役に立てるかは分かりませんが」
罪人に罰と称して辱め、信徒に祝福と称してその身を弄ぶ。
涜神と背徳もここに極まれりといった所業だが、この場はアムとの協力関係を確約するという狙いもある。
それならばこのような乱業はむしろ望ましいことだろう。
それはさておき、聖女とも称することの出来る女性を、思うがままに汚すこのシチュエーションに興奮が止まらない。
汚染も相まって理性が麻痺する感覚を覚えながらも、むしろそれに危機感ではなく高揚を覚えながら二人の身体に手を伸ばした。
「あんっ♡アイゼル……、わたしの胸、好きなだけ触っていいのよ」
「黙ってください。アイゼル様、この者の言葉には耳を貸さないように……。んんっ♡わたしの、胸の感触だけに集中してください……」
掌で乳房の柔らかさを楽しみ、指先で円を描いて乳輪をなぞり、乳首を弾く。
どちらも膨らみの慎ましいサイズだが、ベルトによって強調させられている。それを好きなように弄ぶのはとても楽しい。
そしてアムがわたしを支配すべく甘い言葉を囁けば、クルックーがさせじと自分の身体を使ってわたしの気を引こうとする。
結果として二人は競うようにわたしを誘惑してくることになり、優越感と興奮で笑いが止まらなくなりそうだ。
「アイゼル、触るだけで良いのかしら?わたしのおっぱい、吸ってみたくないかしら?ああんっ♡くすくす、赤ちゃんみたいに一生懸命おっぱいを吸って、とても可愛いわ……♡」
「汚染人間が何を母性を感じているのやら。アイゼル様、わたしの胸も吸ってください。んんっ♡ううっ♡」
二人の乳首を交互に舐め回し、舌で転がし、吸い上げる。
彼女たちは慈母のようにわたしの頭を優しく抱きしめて、すべてを受け入れていた。
わたしはそれに気を良くして、歯を立て、痛みを織り交ぜて二人の乳首を責め立てた。
二人の胸板を枕にしてみると、アムは冷たい肌が心地よく、クルックーは羞恥に高まる胸の鼓動に安らぎを覚えた。
二人を抱き枕にして眠ればさぞや気持ち良かろうと思いながらも、それを凌駕する性欲に駆られて二人の股に指先を差し入れた。
「くすっ、わたしの寵愛が欲しければ、囀ってわたしを楽しませなさい」
「あっ♡あんっ♡ふふ、やっぱり経験豊富だから、女を責めるのが上手なのね♡わたしのことも、自分の女にするつもりなのかしら?」
「んんっ♡あっ♡そんなの、許されるはずがありません……。アイゼル様……、気持ち、良いです。んんっ♡わたしのことを、もっと、あんっ♡気持ち良くしてください……♡」
秘裂と陰核をなぞり上げることを繰り返すと、ぴったりと閉じていたそこがわずかに口を開いて愛液を滴らせ始める。
指先を入り込ませて膣の浅いところをかき回すと、こんこんと溢れ出る愛液が淫らな水音を立てた。
「ほら、アイゼル。わたしの中にその大きなものを入れて頂戴。好きなように使って、好きなように射精していいのよ」
「ダメです。アイゼル様。男性器を入れるならば、わたしの中にしてください。お願いです」
かつてのAL教の敬虔な信者であり、法王へと上り詰めたアム・イスエルは神の真実を知って絶望し、魂を汚すことを救済となす思想に目覚めた。
自身の魂を汚すために、自身の身体を徹底的に汚穢に晒した彼女は、その経験を活かしてわたしを誘惑する。
一方のクルックーは、ただ純粋にわたしの身を案じて、わたしのことを誘惑する言葉を紡いでいる。
対照的な二人の誘惑は、どちらから犯すべきか悩んでしまう。
「あっ♡んんっ♡ん、んん……♡」
「あらあら、そろそろイってしまいそうなのね?指だけで満足しちゃうのなら、おちんぽはわたしが貰うわ」
「そんなの、ダメ……♡あっ♡あっ♡ああっ♡」
アムとの身の破滅を孕んだ危険な性交と、クルックーとの慈愛に満ちた安らかな睦みあい。どちらを先にするのが良いか、思索を巡らせながらも指を動かしていると、クルックーが先に限界を迎えた。
ボンテージ衣装を纏った身体が跳ね、絶頂を迎える。指先に伝わる膣のうねりにこのまま肉棒を突き入れてしまいたいという欲求が湧き上がるが、それは後のお楽しみにとっておくことにする。
もう片方の手で感じる、絶頂を迎えるのを意思の力で堪えているアムの身体の状態も、十分以上に魅力的だった。
「も、申し訳ありません……。完全汚染人間との行為の前に、少しでも汚れを拭って差し上げたかったのですが……」
「ふふ、その気持ちだけで十分です」
性行為によって、魂の汚染率を軽減させるのはJAPANの癒し巫女のように実際に存在する技術だが、ここではクルックーの身体を弄ぶための方便でしかない。しかしそれを信じて真摯に尽くそうとするクルックーの姿には実際に胸が温まるものがあった。
「もう、そんなに警戒しなくて良いのよ?わたしとアイゼルは、一時休戦の約定を結んだんだから。これはそのお祝いのレクリエーション。ただそれだけのことなのよ」
そう、わたしとアムの目的はとおおよそのところで一致している。
神を殺すか、神を欺くかの違いで、どちらも不可能と同義であることに違いはない。
ゆえにわたしと彼女は、改めて盟を結んで協力関係を築いていた。
「そのようなこと、信じられるはずがないでしょう」
とはいえ、それを今のクルックーのような神の真実を知らない者には理解に苦しむことだろう。
AL教の信徒としての導く者への嫌悪も相まってその言葉は厳しい。
「本当のことなのに。アイゼルの野望とわたしの救済は、その過程において重なるところがある……。だからわたしは彼に力を貸す。ね、ありきたりなことでしょう?」
「だとしてもです。汚染人間は破滅しかもたらしません。むしろ良かれと思ってしたことが、アイゼル様の災いとなるでしょう」
「あらあら、手厳しいわね。くすっ、そんな風に心配してくれる司教さんがいて、法王様は幸せね」
導く者を前にして、その言葉に影響されないというのはなかなか出来ることではない。
クルックーの厳格な態度は頼もしいものがあった。
「くくっ、さてアム・イスエル。今からあなたのことを抱かせてもらいますよ」
「ええ、アイゼル。好きにしてちょうだい。魂が黒く染まった今のあなたなら、心から歓迎するわ」
視界を奪われアムは、そのことにわずかな恐怖も感じさせない微笑を浮かべて、脚を大きく開いた。
白い肌と黒い革のコントラストに、口を開いた性器だけが赤く映えている。
汚染状態の暴力的な衝動が命じるまま男根を突き入れると、そこは清楚な少女にしか見えない彼女にあるまじき淫蕩さと熟練ぶりで、わたしのものを受け入れた。
「ふふっ♡あっ、あっ、あっ……♡素敵よ、アイゼル。ねえ、このままずっと、黒いままでいましょう?わたしといっしょに、思うがままに力を振るって、汚染を振り撒くの。きっと、とても気持ちいいわよ♡」
性交を始めるとアムは本格的にわたしのことを誘惑し始めた。
アムを引き連れて、女を手当たり次第にその言葉で陥れ、操り、弄ぶ。
そうして白濁と汚染を注ぎ込んで穢す快感は、すでに知っているがゆえに魅力的に映る。
欲望の箍がすでに外れているわたしだから、倫理も罪悪感もそれを躊躇する理由にはならない。
「アイゼル様……、わたしとキスをしてください。この人の言うことには、耳を貸さないで、性欲を処理するだけの道具だと思ってください」
暗い欲望に惹かれていたわたしを引き戻したのは、クルックーの献身的な口付けだった。
まずは頬に、次は唇。わたしから舌を入れると、おずおずと舌を差し出してくる。
クルックーは顔こそ常の無表情だったが、耳まで赤く染まって激しい羞恥を覚えているのが分かる。
完全に汚染の衝動に身を任せてしまっては、この可愛らしさを楽しむこともできないだろう。
理性ではなく欲望で、アムの誘惑を振り切る。
「んんっ♡あんっ♡ああっ♡あらあら、本当に、玩具みたいに使われちゃってる……♡固くて、大きいのが……♡わたしの中をめちゃくちゃにしてるわ……♡」
「ちゅ……♡れりゅ……♡れろれろぉ……♡わたしの、キスと言葉だけに意識を集中してください……♡」
細い腰を掴んで引き寄せるようにして、男根を叩き込む。
膣襞に亀頭が擦れて背筋に快感が走る。
甘い吐息と体温が口内に入り込んで動き回る。淫靡な水音と甘いが、他に何も耳に届かなくなるほどに意識を占めていく。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ああっ♡」
「ちゅ♡れりゅ♡れりゅれろぉ♡ちゅっ♡」
興奮と欲情に意識を焼かれながら、わたしの胎内に白濁を吐き出した。
繁殖能力をほとんど持たない魔人の精液が、子を為すことのない完全汚染人間の子宮に注がれていく。
純粋に快感だけを目的とした性交だからこそ、その快感は一入だった。
「ああっ♡くすくす、すごい気持ち良かったわ……♡ねえ、もう一度シてくださらない?」
「ダメです。次はわたしの番ですから」
「あんっ、投げ捨てるなんて酷いわ」
話術レベル3を持つアムを相手にして、射精後の気怠さと共に行うピロートークこそ、ある意味最も危険と言える。
ゆえに、それをアムを引き剥がして中断させたクルックーの行為は、献身的だと言える。
だが、その前提を抜きにして見ると早く自分がしたいという欲望と、わたしと語り合おうとするアムへの嫉妬とも取れ、そんな妄想を弄ぶのはなかなか楽しかった。
「くすくす、そんなに待ち遠しかったのですか?」
「はい……、わたしも、早く気持ち良くなりたいです」
「ふふ、ならば自分から入れてみましょうか。わたしに跨って、好きなだけ動いて快楽を貪りなさい」
「はい……♡んっ、んんっ♡アイゼルさま……♡固いのが、奥に……♡」
揶揄うようにそんな言葉を投げかけると予想外の反応が返ってくる。
口の端に、わずかに笑みを浮かべていることから本当のことだと悟ると、喜びにも似た感情が湧き上がってくる。
AL教の教えと、ランスの信念。そこにわたしの欲望のままの言葉が混じり合って、敬虔さと淫靡さを矛盾なく同居させた魅力を漂わせている。
彼女は、少しずつ腰を下ろして肉棒を飲み込むと、自分から腰を振って快感を貪り始めた。
「あっ♡あっ♡あっ♡……アイゼル様、気持ち良く出来ていますでしょうか……?」
「ええ、あなたが快感を得ているのと同じように、わたしも快感を得ているのですよ」
「良かった……♡」
単調なリズムでクルックーが身体を跳ねさせて肉棒が出入りを繰り返す。白いボンテージ衣装は、大事なところを隠す機能を一切持っておらず、微かに揺れる乳房や男根を咥え込んで広がる女性器を目で楽しむことが出来る。
何より快感と羞恥を浮かべたクルックーの表情に心奪われて、興奮を覚える。
「くすくす、本当に可愛いわね。あなたが神の真実から、守ろうとした気持ちも分かるわ……」
「おっと、彼女の前ではまだ秘密ですよ。明かすにしてもタイミングというものがある」
「ええ、分かっているわ……。んっ!?んんっ!?もう、いきなりするなんて」
「ふふっ、あなたの脅威を封じるには、これが一番でしょう?」
腰を振るのに夢中になっているクルックーには聞こえていないだろうが、念の為アムに釘を刺しておく。
それに加えて、物理的な対処として、アムの唇を奪い、口内を蹂躙する。
「んっ……♡んんっ……♡アイゼル、さま……♡」
「ちゅ♡れりゅれりゅ♡ちゅちゅ♡ぷはぁ♡ふふっ、さっきとは逆ね」
先程はクルックーとの口付けを交わしながらアムを犯し、今はアムとの口付けとの口付けを楽しみながらクルックーと交わっている。
水と油の相性の二人をまとめて抱く贅沢さに、自尊心と支配欲を満足させられる。
「あんっ♡アイゼル、さまっ♡あっ♡やっ♡」
「わたしみたいな罪人ならともかく、可愛い可愛い信徒までオナホみたいにがっしりと腰を掴んで逞しいものを突き入れちゃうのね……♡くすっ、道具みたいに使われてるのに、あんなに気持ち良さそうにしちゃって、それだけ調教されてるのかし♡本当に、法王失格の悪い男だわ……♡」
言葉面だけならば、糾弾と言うべきアムの解説だが、実態は涜神と背徳をひたすらに称えている。
その言葉は聞くものを堕落へと導く邪悪さを宿しているが、すでに邪悪そのものであるわたしにとってはただただ心地良いだけだ。
「あい、アイゼル、さまっ♡……あっ♡ああっ♡」
「ほら、射精してしまいなさい……♡神の信徒の身体を、欲望のままに蹂躙してしまえ……♡」
アムの祝福の言葉を受けながら、わたしはクルックーの中で射精を迎えた。
いずれ子を宿す場所をわたしの精液が汚していくことに例えようのない興奮を覚える。
「クルックー、お疲れ様でした」
「はい……♡アイゼル様、祝福していただき、ありがとうございます……♡」
息も絶え絶えになりながら、クルックーはそう言った。
欲望によるものでしかない行為に感謝させるおかしみに、つい笑みが漏れ出てしまう。
「さて、アム・イスエル。開戦までの間、しばらく眠っていてもらうとしましょう」
「ええ、あなたの願いが叶うことを、わたしも心から祈っているわ」
そしてわたしは、アムと微笑みを交わすと、その身体を固く封印した。
今回の騒動のキーになったルーンの魂を封じたピトス。アムを封印し、鎖で雁字搦めにした箱は、それと同じような災厄の気配を宿している。
これを開くことが無ければ良いのにと思いながらも、彼女の白い肌を思うとすぐさま開けてしまいそうな欲望に駆られる。
そんな矛盾した感情に、わたしは苦笑した。