吸血鬼聖杯 Fate/Criminal Minds 作:日脚の吸血鬼
なぜ殺さなくてはならなかったのだろうか。
「
降り立つ風には壁を。
怨嗟、いじめ、正義はなく、神はいない。
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる
罪の償いは済んだ。だが……、まだ足りないと思っている。
「────告げる。
聖杯の寄るべに従い、この意、この
誓いを
我は
我は常世総ての悪を敷しく者」
もう一度、友と話したい。もう一度……。
「
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ──!」
乱雑に書かれた陣から煙が上がり、人影が現れる。
「サーヴァント、■■。召喚に応じて参上した。お前がマスターか?」
「あぁ、そうだ。
お前さんの願いはなんだ?」
隻眼の剣豪はフッと笑う。
「剣豪ならば誰しもが願うことだ」
……
………………
………………………………
強欲だと罵られた。
「
降り立つ風には壁を。
恥知らずだと罵られた。
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる
触れれば裂ける、金属ですら……。
「────告げる。
聖杯の寄るべに従い、この意、この
誓いを
我は
我は常世総ての悪を敷しく者」
聖杯があれば、聖杯さえあれば……。
「
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ───!」
召喚陣からゆらりと人影が出てくる。
「サーヴァントォ、■■。召喚されちまったぜぇ……あんたがマスタァかぁ?」
「あぁ、そうだよ。クリスティーン・ロバーツ・レイキン。気軽にクリスと呼んどくれ」
……
………………
………………………………
こんな世界は間違っている。
「
降り立つ風には壁を。
何度も思う、何度も語る、何度も否定される。
「
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる
親から罵られ、無視され歪んでゆく。価値観、心、人間性。
「────告げる。
聖杯の寄るべに従い、この意、この
誓いを
我は
我は常世総ての悪を敷しく者」
傲慢がそこにいた。何もかもを見下していた。世界ですらも。
「
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ───!」
少し間を置き、召喚陣が反応する。
「サーヴァント、■■。……君が僕のマスターかい?」
「あぁそうだ……俺のために頑張って働いてくれよ、■■」
三騎士が揃った。聖杯戦争が近い。