※この作品はR-18です。

狙撃屋417 R18置き場   作:ムメイ

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わりぃなR18じゃねぇんだ!!!!


ど健全なIF END1

S09郊外に住み着いて潜入しながら……まぁ行き過ぎた連中を丸め込んだり、抱きかかえててなんとかする日々を送っていた。

日々日々悪化していく世界情勢、鉄血工造の反逆AI達はまーだ収まってないし。

戦線維持の専属指揮官、いつになったら確保されるんだろう……そう思ってたりしたよ。

ていうか……探してるのかよぉ……とかなり懐疑的な目を向けるしかなくなっていた。

表側から調べても動きは見えないし……社内ネットとかを漁ってもダメ。

そーなると……まぁ超グレーなやり方をするしか無いよね。

雇用リスト、求人票とかのデータを漁るのさぁ……勿論ハッキングでね?

どブラック?バレなきゃいーんだよ……ふふふ。

 

「どれどれ……あぁ本当に求人は出してるし応募もあるん……だぁ……?」

 

サクサクとハッキングして求人票の中に見つけた情報に開いた口が塞がらなくなった。

……応募している人員はあくまで若年層……だが、実際に応募してきてる人員は未成年まである。

雇用基準に即していないヤツまで……で、そこに見てしまったんだ……

私が一時的に表から抹消され死んだ扱いになった時にちらと会っていた……グイグイ来ていた少年の名前と顔を。

孤児院の資金繰りの為か……?それとも身売りに出されてしまったのか……?

彼が居た孤児院はそんなに資金繰りに困っている様子は無かったし……なんなら私が匿名でいくらか振り込んでたハズ……

 

「ふーっ……ま、まぁ落とされるよ……アホかな私……」

 

アホか、まずこういうのに通るのは数少ない。

前提条件からして厳しいのに門は狭い……まず通ることは無いだろうさ。

まぁでも……ちょっとは妄想しちゃうかな。

あの青いけど可愛らしい小僧が私の指揮官に……なんて、アホかな?

まぁ、S09の人員募集はしっかり掛けてるみたいだし……審査とか待ちっぽいな。

ボチボチ、大掃除の時間かなぁ……

 

「いくつか気に入ってる竿はあるけど……更生の余地無しは処分するしかないか……はぁ」

 

まぁ更生の余地無しがほとんど……みんな私の身体で余計に盛ったりしてたしなぁ……

いつまでも続かないから更生してよってキッチリ言ってたけど……ま、そういうコトだから。

お仕事になるから……この辺は容赦しないよ。

性犯罪者は再犯率が高い、ならどうするかって言ったら……私みたいなデコイを使って他に目が行かないようにするか……

そもそも性犯罪を犯さないように威圧するしかない。

このS09での性犯罪者はまぁそんなに居ないけど、クセが強いのが多い……

郊外に集めていたのも結局は私が処分する為に面倒にならないようにする為。

 

「おん?あぁ……マジか、お掃除依頼だ……」

 

掃除道具を引っ張り出して動作確認……

分解点検は良くやってたし……うん、大丈夫そうだ。

恐らくは指揮官のアテが出来たか……そもそも採用に至ったか。

 

「恨むならいつまでもぬるま湯が続くと思ってた己を恨んでよね」

 

ガッシャンと力強い音で掃除道具、M37イサカのコッキングを行う。

抵抗感がありしっかりと初弾装填されたな……

 

 

 

狩猟で使うかなって思ってたけど、バードショットなんてのは特に無かったし……

鉄血の人形の頭ぶっ飛ばした時以来か……マン・ハントの道具にしか使ってないな。

 

「な、なんで……オレはお前の言う通りにココから出てねぇし、お前以外襲って……もがっ……」

「更生もしろって……私は言ってたよ?更生する余地がないなら、残念だけど処分するしか無いよ、痛みは一瞬だから……ね」

 

引き金は今更……躊躇う事もない。

散々そうやってぶち殺して来てる、気に入った竿なんて後々でどうにでも確保出来る。

絶望に見開かれる瞳に映る私は……いつか見た様な死んだ目をしていた。

仕事でも無かったら……こんなお掃除でサヨナラなんてしたくなかったよ。

最悪な性犯罪者だったけどそれ以外はまぁ……普通に付き合えていた。

 

ズドンッ……ガション、からん、カラカラ……

 

命だったものが散って、殻が床に転がる。

返り血もついたなぁ……二人目からはこんな問答も無しになるかなぁ。

こういうのは慣れてるけど……うん、やっぱりもうちょっと穏便に済ませたかったなぁ。

私がこのままここに居続けて治安維持するなら別だったろうけど……

 

「恨んでくれても良いよ……許してなんて言わないから」

 

銃声を聞きつけて騒ぎ出したな……さて、獲物が逃げる前に……追いかけて潰すか。

 

 

 

さて、S09のたんこぶ、郊外に集まっていた犯罪者……特等酷い連中の掃除がこれで完了した。

ショットガンでキレイにぶっ飛ばして……その死体は転がしておいた。

それも仕事のオーダー、これからしっかりとした統制下に置く。

犯罪者を生かしておくような生ぬるい事はしない……ムショに入っても再犯するバカはこうだっていう……見せしめだ。

私は当分の間はS09郊外に身を潜め……新人指揮官……その中でも結構期待されているらしい新人のアンダーサポート。

 

『テメェも結局は人形に過ぎねぇんだな!!クソアマが……!!』

 

狩ってた性犯罪者とか、まぁ過激な連中の捨て台詞がこびりつく。

仕事で殺っただけ……なんだけどねぇ……

ま、それより……指定ポイントの指揮官サマとの合流地点に向かおうかな。

どうにも……S09の本格的運用前に全体の治安復帰の為の専属指揮官を配備……

ってぇ体だけど、私をお抱えしてS09を中心に動くクリーナーって感じになると思うんだけどね。

私みたいな訳ありといっしょになる基地予定地だって送られてきたけど……正直、私のセーフハウスに毛が生えた様なもんだな。

運用できるとするならば……ダミーリンクフルの人形5体までって感じだな。

 

「まぁ向こうから見つけてくるだろ……これみよがしなトラックが目印だし」

 

指揮官の詳細データは秘匿されてる。

ペルシカのやろー……なんか企んでるのか?

……誰かの専属配備になるのは初めてだな……どーなることやら。

すぐにでも切れるヤツか……そもそも表に出せない暗部も暗部な採用人員なのか……

 

 

 

 

 

おーやおやおや、これはまた派手な登場の仕方ですこと。

UH-60ブラックホーク……G&Kのエンブレムもペイントされた社用機か。

なるほどね、こりゃぁ良いわ……ヘリパイロットは人形みたいだけど、ありゃ規定通りに飛ばすだけのなんちゃってフライトコンピュータか。

さて、件の私が専属になる指揮官サマとやら……え?マジか……

 

「……ぁー……お久しぶり?」

「辛気くせー顔はしなくなったな、シーナ姉ちゃん」

「マジかぁ、へぇ……リック君が私の指揮官になるんだ?」

 

なーんとまぁ……街であった子供が私の指揮官になるとは。

ちょっと背も伸びて……たくましい顔つきしちゃってまー……

でもまだまだ子供って言って良いお年頃だし未成年者を雇用するのはどうなんだ?

特例措置ってのもあるかもしれないな……

 

「……指揮官になるために勉強したし頑張ったんだぜ、へへ」

「そりゃまぁ、スゴイねぇ……私の正体についても聞かされてる感じかな?」

「ざっくりとしか、まぁオレだってやべー事にには手を出してたりしたし……」

「ほほぉ?カワイイ顔してヤる事ヤるんだねぇ」

 

経歴情報の詰まったタブレットを渡されて見れば……中々エグい事をして金稼ぎしていたみたいだ。

それも天性の才能でね……天性の人形たらしであり戦闘指揮のセンスがあった。

街のパトロール人形をたらしこんで……どうやら街の高官の所有する倉庫とかを襲っていたらしい。

さらには違法なはぐれを仲間に引き込んだりね……こりゃ手に負えなくなっていったかもだね。

 

やるようになった背景は……孤児院のスポンサーが一人病死。

経営が少し傾いたのが原因で別なスポンサーが入ったけれども……ソイツが児童性愛者というクソっぷりだった。

……私が依頼でぶち殺してる相手だった。

犯罪者でスナッフビデオの元締めだった……背筋が凍るよ。

 

「し、シーナ姉ちゃん?」

「……よ、よく無事でいてくれたね……かなり、怖かったよね?」

 

ただ私は怖くなって……リック指揮官を抱きしめてた……

自分でもびっくりするくらいに……声が震えていた。

 

誰かを殺しているなら殺される覚悟は……なんてのは聞く。

私自身がぶっ殺されるのはしょうがないとも思わなくはない……けど。

416や45……9にG11ちゃんとかが壊されたらキレるし……リック指揮官みたいな顔見知りの子供が殺されたら……?

考えるだけでも恐ろしいったらない……

 

「大丈夫だって……な、姉ちゃん……落ち着こうぜ?それより基地の初期設定とか付き合ってくれよ、オレ一人じゃ大変だからさ」

「うん……うん、わかった。さぁさぁお姉ちゃんがしーっかりサポートしてあげるから……存分に頼ってよね♪」

 

さて……やることはやっていこうか。

気持ちは切り替えないと……小さくも頼もしい指揮官さんのお手伝いをしなきゃね。

 

 

 

 

 

 

 

その基地には鉄血の暴走人形を抑えきれない指揮官達からの救助要請が入る。

ときには占拠される力量不足を露呈する指揮官のパターンもあるが……

 

『作戦開始だ、皆戦場ではあまり喧嘩しないようにしてよ』

「はいはい……私はそんなつもり無いけど」

「フン……占拠目標に向かうわ」

「それじゃ行動開始、ほーら416はいつまでも噛みついてないで行くわよー」

 

その尻拭い……後始末に表には決して出ることがない部隊が投入される。

417ことシーナとグリフィンの暗部404小隊の面々。

大凡はシーナ単騎で終わらせているが……時折404の面々を食わせる為に仕事を割り振る。

 

「それじゃ私はサイドタスクをやってくるから……また後でね」

「あの指揮官は私のよ……アンタのじゃないから」

「二人で共有ってのはど……おぉ怖い怖い、独り占めは良くないと思うんだけどー?」

 

小競り合いをしながらも鉄血人形達の手に堕ちた基地、設備……はたまた大事な研究データを奪還していく。

指揮官は採用されたばかりの才能あふれる少年。

決して表には出ない、出せない存在だ。

 

『あー……大丈夫?』

「へーきへーき、それより……戦闘指揮お願いね、指揮官」

 

シーナの目は爛々と輝き戦場にありながら柔和な笑みと軽やかな足取りでいた。

 

 

人形は一人でいては十全な性能は発揮できない。

人は人と群れてこそ真価を発揮する……それはシーナという特殊な例でも変わりない。




END 1 少年指揮官の専属人形
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