「ええ!? 先輩としず子、もう付き合ったんですか!?」
屋上にかすみの驚いた声が響き渡る。
今は昼休みの時間。俺たちは昼食を取っていたが、いつものように4人で食べているわけではなく、ここに天王寺の姿はない。なんでも、同好会の先輩である宮下愛先輩と食べる用事があるのだとか。
「うん。だからよろしくね、かすみさん」
「う、うん。よろしくしず子……」
若干歯切れの悪い様子で返すかすみ。恋人を増やす話をした翌日に彼女が増えていたとか、誰だって戸惑うに決まった話だ。
ちなみにあの一件以来、俺としずくは恋人同士になった。正妻や側室については特に話して無いが、このまま恋人が増えるといつか話す日もくるのだろう。
「そういえば、天王寺が一緒に弁当食べてる宮下先輩って、どんな人なんだ?」
宮下愛は運動部でよく助っ人をしている、とは聞いたことがあるが、他には何も知らない。ふと気になって尋ねると、しずくは笑顔で教えてくれる。
「そうですね……一言で言うなら、楽しいの天才です。明るくて、面白くて、優しいんですよ」
「へぇ、すごいんだな……」
想像以上なしずくの高評価に思わず驚いてしまう。どうやら宮下愛という人物は、相当に出来た人のようだ。
「愛先輩ってファンクラブもあるんです。かすみんだってまだ出来てないのに……ぐぬぬ」
悔しそうに拳を握るかすみを見て、思わず苦笑いを浮かべる。宮下愛という名前は、女嫌いのこの身体でも記憶に残っている。そんな知名度の高さなら人気が出るのも納得だ。
「それより先輩、良かったら同好会に入ってみませんか? しず子も彼女になったことですし、その内りな子も落とすなら人数がいた方が有利ですよ!」
「んー、そうだなぁ……」
かすみの提案を聞いて考える。確かに、同好会に入れば部員と接触しやすくなるだろう。だがしかし、それでは自分を安売りしすぎでは無いのだろうか。
それに女子しかいない部活に入るのも、逆オタサーの姫みたいで何か嫌だ。一応この世界ではオタサーの騎士などと呼ばれてちやほやされているようだが、俺としては遠慮したいところである。
「まあ気が向いたら頼むよ」
「むぅ……分かりました」
かすみは不満げながらも了承してくれたようで、小さく息をつく。これ以上勧誘されたところで断りようが無いから、諦めてくれてよかった。
「先輩」
「ん、どうした?」
何故かかすみは頬を膨らませながらこちらを見つめてくる。その表情の意図が分からず首を傾げると、かすみはゆっくりと口を開く。それはどこか怒りを含んだような口調で、俺としずくは一瞬ビクッとする。
「今日……泊まりますから」
どうやら俺に拒否権は無いようだ。
放課後になり、荷物を持って教室を出る。かすみには合鍵を渡しているので、先に帰っても大丈夫だろう。昇降口を抜け、校門をくぐり抜け帰ろうとすると、そこには1人の女の子がうろちょろしているのが見えた。
青みがかった黒のウルフヘア。制服には三年生特有の水色のリボンをしている。身長は160cm前後といったところで、スラリとしていてその顔つきは非常に整っている。彼女は何やら校門の前でキョロキョロしている。
俺はその少女に見覚えがあった。名前は確か……朝香果林だったはずだ。前にかすみが写真で教えてくれたのを思い出す。
彼女は読者モデルをやっていて、雑誌の表紙を飾ったこともあるらしい。貞操観念が真逆の世界で女性が読者モデルは変に思えるが、恐らく男受けのいいファッションの紹介でもしてるのだろう。
もしかすると誰かを待っているのかもしれないと思ったが、その割には挙動不審すぎる。
彼女の様子を見る限りまるで道に迷っているような感じだが、ここはまだ校内だ。普通こんな場所で迷うはずもない。だとすると、一体何をしてるんだろう。
そう考えると少し心配になるが、とりあえず声をかけてみることにする。
「大丈夫ですか?」
「は、はいっ!」
声をかけると、肩をびくりと震わせて振り返る。そしてその瞳は驚愕の色に染まっていた。
「あなたはかすみちゃんのビデオの……いや、これって間違えたらセクハラで捕まるわよね……」
何やらボソボソと喋っているが、よく聞こえない。どうすればいいか反応に困ってしまう。
「あの……」
「え、ええっ! もしかして、私に何か用かしら?」
声をかけただけなのになぜか驚かれてしまう。いやまあ、確かにいきなり声をかけられたら驚くかもしれないけど。
「こんなところで何してるんですか?」
「それはその……人を待っているのよ」
「あんなに挙動不審でですか?」
「うっ……」
俺の言葉にたじろぐ朝香先輩。これはもう何かを隠しているに違いない。俺が責めるように追求すると、朝香先輩は少しずつ喋りだす。
「迷ったのよ……」
「……へ?」
「だから、道に迷ってるのよ!」
顔を赤くしながら叫ぶ先輩。まさか、ただの人待ちではなく方向音痴という理由だったとは。なんだかどっと疲れてしまった。
「そうですか……じゃあ案内しますよ」
「いえ、遠慮しておくわ。男に道案内してもらうのも悪いし」
男に色々してもらうことに遠慮するのは、この世界ゆえか。そういえば内容はよくわからないが、レディーファーストならぬマンファーストなんて言葉も聞いたことがある。蝶よ花よと男性を丁寧に扱う、この世界らしい言葉だ。なお当の男性たちからは過保護すぎて煩わしいと思われており、そのことにまだ気づいていないのはどうかと思う。
「そういうのいいんで。早く行きましょう」
「ちょっ、ちょっと!」
俺としてはそんな気遣いは鬱陶しいだけなので、そのまま素直に案内されて欲しかった。なので俺は彼女の手を無理やり掴み、部活練まで引っ張っていく。
「な、なんで私の手を握っているのかしら!?」
まるで女の子に手を握られた初心な中学生かのように、顔を真っ赤にさせ叫ぶ先輩。読者モデルだというのに、男と触れ合ったりしたことがないのだろうか。
「別に深い意味は無いですよ。それより、部室練でいいですよね?」
俺が淡々と質問すると、先輩は小さく息を吐きながら諦めたように口を開く。
「ええそうよ。でも、ここがどこなのかも分からないわ」
この先輩、本当に大丈夫なのだろうか。 手を繋いで歩いている時もずっとそわそわしているが、多分気のせいだろう。ぶつぶつと『男の手……』と呟いているのも気のせいだ、そう思いたい。
「ほら、ここです」
部室練に着いたので、朝香先輩とはここでお別れだ。俺が指さすと、彼女は目を丸くする。
「まだ同好会に着いてないわよ?」
「部室練まで来たんだから、もう大丈夫でしょう」
「いや、全然大丈夫じゃないんだけど……」
朝香先輩は不安げに呟く。俺も同好会の場所は知らないんだが、どうしようか。そう思案に暮れていると、廊下から聞き慣れた声が聞こえる。
「あれ、お兄さん。それに果林さんも。こんなところでどうしたんですか?」
そこには不思議そうな顔を浮かべながらこちらを見つめるしずくの姿があった。俺はしずくに事情を説明する。
「そういうことだったんですね。だったら私に任せてください」
「ああ、頼んだ」
しずくは胸を張って言うと、果林の手を引いて歩き出す。これで安心だろう。
「ちょっと待って。その……ありがとう。おかげで凄く助かったわ」
「礼には及びませんよ」
どうせ家に帰ってもすることは決まっているし、いい暇つぶしになった。俺はそう言って、足早に部室練を駆けていく。
「しずくちゃんがお兄さんって呼んでるってことは、かすみちゃんのビデオの人と同じだったのね……」
既に部室練を出ていた俺には、その言葉が聞こえることは無かった。
「先輩、今日は一緒にいたいです」
俺の家に入って開口一番、かすみはそう言う。突然の発言に困惑するが、別に断る理由もないので了承する。
「ありがとうございます」
そう返事をするといきなり、胸元に鼻を埋めて匂いを嗅ぎ始める。普段はあまり見ない光景に、俺は若干戸惑う。
「えっと、どうしたんだ」
「その……しず子に先輩は取られたみたいで寂しくて……」
俺の疑問に対して、かすみは少し恥ずかしそうに答える。きっと昼食の不機嫌そうな態度も、これが理由だろう。
「それは……悪かったな」
「いや、先輩が悪いわけじゃないんです! かすみんが嫉妬深かったってだけで……」
謝ると慌ててフォローを入れてくれるかすみ。別にかすみを蔑ろにしたつもりは一切ないが、寂しく思わせてしまったことに若干の罪悪感を覚える。
何か俺に出来ることはあるのかと考えるが、この世界に来てまだ日が浅いため、何をしたら女性が喜ぶのかわからない。困った俺は、選択権をかすみに任せることにする。
「いいぞ、かすみ。今日は好きにしても」
「……はい?」
俺の言葉にかすみはきょとんとした表情を見せる。意味がわかっていない様子なので、もう一度今度は分かりやすく伝える。
「俺のこと、好きなようにしていいぞ」
「……本当ですか?」
その言葉を聞いた瞬間、かすみの目がぎらり、とまるで野獣のそれのように鋭く光る。
「本当にいいんですね、もう訂正はできませんからね?」
「ああ…。なるべく優しく頼むな」
「ッ……」
食い気味なかすみの問いに、俺は首を縦に振る。一体何が起こるのだろうかと内心ドキドキしながら、彼女の動向を見守る。
すると俺の身体がベッドに押し倒され、そのままかすみが馬乗りになる。普段のかすみからは想像できない行動に、俺は硬直してしまう。一体何が起こったというのだ。
しかし、すぐにそんな考えは吹き飛ぶ。なぜならば、次の瞬間には視界いっぱいに広がった、かすみの顔。そして唇に触れた柔らかい感触。
キスをされたのだと気づくと同時に、俺の舌は激しく絡め取られる。まるで自分の物かのように口の中を自由に蹂躙していくその感覚に、俺は思わず吐息を漏らしてしまう。
「あんなこと言われて優しくなんて、無理ですよぉ……。んっ、ちゅ、れろ……」
そう言いながらもかすみは動きを止めない。俺の頭を片手で押さえつけ、ひたすらに口づけを繰り返す。彼女の激しい攻めや身体が酸素を欲したことで、頭がクラクラする。
「ふっ、んっ、ちゅぷ、ちゅぱ、ぬちゅっ……!」
そうしてしばらく経った後、ようやく彼女は俺から離れる。お互いの唾液が糸を引き、名残惜しそうに離れていくのがわかる。
「はぁ、はあ……。先輩のせいだから、先輩のせいですからね……」
「な、なんで俺のせいなんだ?」
荒くなった呼吸を整えながら、俺はかすみに尋ねる。
「だって……先輩が可愛いことばかり言うからいけないんですよ……。我慢できるはずないじゃないですか……」
頬を紅潮させながら、かすみはそう言う。どうやら俺は目覚めてはいけないものを目覚めさせてしまったらしい。この世界では言動に注意して喋ろう、そう思ったのも束の間、再び身体を押さえつけられる。
力を込めて抜け出そうとするも、抜け出せない。鍛えているはずなのになぜかかすみの方が力があり、抵抗虚しくベッドに固定される。
「ねえ先輩。もっとしましょう? 大丈夫、かすみんは先輩のことが大好きですから……」
かすみは再び顔を近づけてくる。先ほどまでの強引なものではなく、ゆっくりと優しいキスだ。それが逆に背徳的な気持ちを高めてしまう。
「んっ、はむ、ちゅる、ちゅ……! せんぱいぃ……!」
愛情が伝わってくるソフトキスに、顔が蕩けてしまっていくのを感じる。更に身体の力も抜けていき、本能が危険を知らせてくる。しかし、俺の力ではかすみを押し戻すことはできない。
「……しず子なんかに先輩は渡しません。先輩の一番はかすみんなんですぅ……」
切なげに呟き、かすみは首筋に顔を埋める。そしてちうちうと首を吸われ、小さな痛みとくすぐったい感覚が脳内に走る。
「先輩、好き……です」
愛おしそうな声で囁くと、かすみはもう一度首筋にキスをしてくる。そして俺の首元に赤い跡をたくさん残した後に、ようやく解放された。
「ごめんなさい、ちょっとやりすぎちゃいました……」
「いや、気にしなくていい」
しゅんとして謝るかすみに対して、俺は笑顔で返す。女性に上位を取られるのは初めての経験なため、正直、少しわくわくする気持ちもあった。
その前に、一つかすみの誤解を解く必要があるな。
「なぁかすみ」
「なんですか先輩?」
「俺の一番はかすみ、お前だよ」
そう言って俺はかすみの頭に手を置き、優しく撫でる。すると、かすみは驚いたように目を丸くした後、嬉しそうに微笑む。
「そ、そうだったんですね! かすみん先輩がしず子に目移りしちゃったのかなんて思ってましたけど、やっぱりかすみんがナンバーワンですよね!」
「ああ、そうだ」
俺はかすみの言葉に肯定の意を示す。かすみが不安に思うのは当然のことだろうし、正妻もいつか決める必要がある。それが今日になるのは想定外だったが、結果的には良かったのかもしれない。
「その、先輩…。続き、してもいいですか…? 子宮が疼いちゃって……」
かすみは頬を赤らめてスカートをたくし上げ、下着を見せつける。そこには染みができており、俺との行為で興奮していたのが見て取れた。返答はと言うと、かすみに全てを委ねている俺の答えはもちろん決まっている。
「じゃあ、そこで座っててくださいね」
ズボンに手をかけパンツを脱がし、既に硬くなっていた肉棒を見てクスリと笑った後、俺の上に跨るように乗ってくる。そして肉棒を秘所へとあてがい、そのまま腰を沈めていく。
「んっ……先輩のおちんちん、やっぱりディルドなんかよりも気持ち良いです」
俺の分身はゆっくりと飲み込まれていき、中に入ると膣内の温かさに包まれる感覚を覚える。やがて根元まで入ったところで、かすみは動きを止める。
「いつもは先輩が動いてばっかりですから、今日はかすみんが動きますね」
そう言うとかすみはゆっくりと上下に体を動かしていく。最初はぎこちなかったものの徐々に慣れてきたようで、スムーズに動くようになる。
「あっ、ふぅ、はっ、あんっ!」
それに伴い快感も増していき、俺のものはさらに大きくなっていく。
「あっ、また大きく……んふぅ、はんっ、あっ、ひぁっ!」
かすみの表情からは普段のあざとさは一切感じられず、ただ快楽に溺れているように見える。俺もかすみの動きによって少しずつ快楽が溜まっていき、限界が近づいてくる。
「せんぱい、かすみんもうイっちゃいますぅ……! 一緒に、一緒にぃ……!!」
かすみも絶頂が近いらしく、ラストスパートをかけるかのように動きが激しくなる。そしてかすみの身体が大きく震えると同時に、俺の精液は中に吐き出された。
ぶびゅる〜、ずびゅ、どびゅ、びゅるるっ!
「はぁ、はぁ……。せんぱい……大好きです……」
満足げに呟きながら倒れ込んでくるかすみを抱き留める。かすみは荒くなった息を整えた後、幸せそうな笑みを浮かべて眠りについた。
しかし、まだ俺の性欲は昂ったままだ。せっかく寝ていることだし、これを処理するためにかすみの中を使わせて貰うとしよう。俺はかすみの秘部に肉棒を差し入れ、欲望のままに腰を打ち付けていく。
「んっ、ふぅ……んんっ……!」
寝ていても快楽は感じるのか、かすみは悩ましげな声を上げる。そんな様子を楽しみつつ、俺はかすみの身体を貪り続けた。
虹ヶ咲以外にグループ追加するとしたら何が見たい? ※今後の参考にするだけです。筆者の気分によって、出てくるアイドルグループは変わります。
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