親友に敗北した退魔師が式神と融合させられてTS悪堕ちする話 作:ナメクジ次郎
討伐隊への威力偵察を行った日の深夜。俺は都庁の一室にソファを利用して作ったベッドで一人、悶々としていた。
(眠れない……)
その理由はわかりきっていた。あの時、ビルの上で芦屋にイかされてしまったが、俺の体はそれだけでは満足していないからだ。
一度絶頂を迎えれば終わりの男の体と違って、イった後にもまだその先があるこの女の体はまだ欲しいと、もっともっとと快楽を求め続けていた。
しかし退魔師達の実力に満足した芦屋は、上機嫌に酒を浴びるほど飲んで別室で熟睡中だ。起こすわけにもいかないだろう。
それに……。
(寝ているところに自分からだなんて、まるで夜這いじゃないか!)
夜闇が深まっている頃に恋人や思いを寄せる異性の寝床へ忍びこむ。確かに退魔師の業界ではそう珍しいことではなく、それで恋人や優秀な子種を手に入れたという話も同年代から聞いたことはある。
しかし、しかしだ。今は女の体になっていても元は男、それに芦屋が抱いてくれたとしても子供を欲しがっているわけではないのだから。自分から襲おうだなんてそんな。
違う、そんな気持ちはないのだと頭を振って否定してみるが、体の奥に灯ってしまった快楽の火は消えることはない。
いやむしろ、芦屋の事を考えてしまったことによってそれはだんだんと、大きくなっていくようで。
「んっ、あっ……あんっ」
肥大化していく体の火照りに気づいてしまった体は、自然と発散を求めてその手を伸ばす。
向かう先は、ビルで芦屋に触られたすっかり大きな、女性のものになってしまった乳房だ。
自分自身の胸を鷲掴みにし、そしてそのまま揉み続ける。
あの時されたように、まるで相手のことなんて考えていないような無造作な触り方。恐らくただ再現しただけであれば少しも気持ちよくならないであろうそれも、芦屋がしてくれたものだと思うとその快楽は極上のものだ。
「やっ……んっ……もっと、もっと強くぅ♡」
しかし今の細くしなやかになった俺の指では、芦屋のあの男らしい指でされる快感には及ばない。
それ故に体はもっと強く、過激な刺激を求めて本能的に次なるステップを求めた。
今までの揉むだけの動き、その時にも手や指が触れれば一際大きな快楽をもたらしていた箇所——乳首へと。
「んっ♡ 乳首っ、しゅごっ♡ これっ、イイ!」
快楽によって。いや、今思えば最初からもうすっかりと勃起していた乳首を人差し指と親指でつまんでみれば、頭の先まで電流が走ったような快楽が突き抜ける。
男だった頃も、女になってからも乳首でオナニーなんてしたことがないのに、芦屋にされていると思うと痛みなんかはなくて。気持ちよくてたまらない。
快感のままに、心の赴くままに乳首を捏ねて、つまんで。時には強く弾いて。それも全て快楽になる。
今の俺の姿を見れば芦屋はなんと言うだろうか? 淫乱だと笑うだろうか。色ボケとなじるだろうか。それとも、式神として相応しいと褒めてくれるだろうか?
快楽が深まれば深まるほどに、妄想が止まらなくなる。頭の中が快楽とご主人様の、芦屋のことでいっぱいになって、他に何も考えられなくなってしまう。
「あしっ、やぁ……♡ もっと、もっとぉ……」
高まっていく快楽のボルテージと欲望に従って、乳房を弄っている両手、その片方を自身の秘所へと持っていく。
尻と太ももがきつくなってしまったズボンのチャックを開けて下ろしていけば、ぬちゃり、と湿った水音が響いた。
そしてズボンと同様に、愛液に濡れてもはやその役割を成していない男物のボクサーパンツ。その中へと指を滑り込ませた。
「んっ……ひゃっ……」
既に愛液が溢れ、濡れそぼった秘所は抵抗もなく自分の指を受け入れ。その膣内へとゆっくりと指を沈めていけばクチュリ、と湿った水音が響いた。
芦屋と初めて行為をした時以来の膣での快楽。それはあまりにも甘美で、まるでそれを待ちわびていたかのようにも感じる
しかし──
(足りない……)
待ちわびた快楽であっても、今の女になった自分の指では物足りない。
長さも、太さも、熱さも。全てが芦屋の肉棒には遠く及ばないのだからそれも無理もない話だ。
ハジメテの女の快楽であれを焼き付けられてしまっては、最早他のもので満足しようといのもおこがましい。
それでもここで満足しなければ、それこそこのまま生殺しが続くだけ。芦屋に迷惑はかけられない以上、自分でこの疼きを治めるしかないのだから。
「んっ、んっ♡ やっ……あぁっ♡」
だからこそ更なる快楽を求めて、その手の、指の動きをさらに早く強く、大きくしていく。
「芦屋♡ 芦屋っ♡ もっと、強くしてくれ♡」
想像するのは芦屋の肉棒、胸板、体温、声、息遣い。男らしいもの全部。
抱かれた時の事、式神にされた時の事、都庁で見た横顔、膣内射精の熱さ。
すっかり火照って惚けた頭は、ふわふわとしていて定まらなくて。けれどあいつの事だけは、鮮明で。
「芦屋っ、俺っ♡ いくっ♡ イっちゃう♡ もっと、芦屋♡ しゅっ……」
快楽の奔流に流されながら、とんでもない事を口にしてしまいそうになった気がする。だけれどその気づきも、気持ちいいことに支配された今この瞬間には必要なくて。
乳首を捏ねる手には更に力が入り、秘所へとやった手は膣だけでなくクリトリスも刺激していく。
求めるままに手を動かし続ければ、次第に頭へと抜ける快楽がチカチカとしたものになり、大きくなっていく。
「いくっ♡ いくっ♡ 芦屋をされるの想像して俺ぇ♡ イくっっっっ♡」
全身に巡った快楽が一気に弾けて、絶頂を迎える。
そのあまりにも大きい快感に体は痙攣し、腰は小刻みにカクカクと動いてしまう。
「はっ……はっ……ひゃっ♡ あぁあああっ♡」
ぷしゃああっ。と、何かが放出される感覚とそれに伴う快楽に、力の入らなくなった体はさらに脱力してしまう。
そして中々治まらない快楽の余韻と共に、心地よい眠気が襲ってきて……。
「気持ち、よかったぁ……♡」
その言葉を最後に。俺の意識は深い微睡の中へと落ちていった。
次の日の朝、愛液や色んな体液で大きなシミを作っているベッドを芦屋に見られたのは、言うまでもない。