親友に敗北した退魔師が式神と融合させられてTS悪堕ちする話 作:ナメクジ次郎
分家筋の子である鬼龍院菊花ちゃんのイラストは家畜様が書いてくださいました、ありがとうございます!
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某日、鬼龍院本家のお屋敷。
私は芦屋九曜討伐隊の近況報告の為、実家へ訪れていました。
芦屋九曜を殺し、そして兄さんを連れ戻す。その使命を果たす為に本来は一刻も早く討伐に向かわなければならないのですが、お父様とお母様に呼ばれたのならば、仕方ありません。
それにしても、事前の情報通りとはいえ兄さんが女になりあの男の下僕となったことなど、どう説明すればいいのでしょうか……。
「それにしても、随分と静かですね」
一歩、一歩と本邸へと歩を進めるけれど、人の気配を感じない。
迎えは不要だと予め言っていたので出迎えがないのは理解できますが。東京が滅びて討伐隊に召集されてすぐの頃は随分と仕事を振られたことで分家も巻き込んでの大騒動になっていたはずだというのに。
そんなことを考えながら、変わらず人気を感じない庭園を超え、そして本邸の玄関へとたどり着きました。
「ただいま戻りました」
「あ、おかえり~桔梗ちゃん。待ってたよ?」
戸を開け、家の中へと入った私を待つのは。予想もしていなかった随分と明るい声。
本来この家では聞くことは無いその声に驚いてしまい、反応が一瞬遅れてしまう。
その小さな隙のうちに、今しがた開けて入った戸が閉まり、そして消える。
実家だからと油断した。最早退路は断たれてしまったけれど、今はそれどころではない。
何故なら今私の目の前に居るのは、絶対にこの場には居ないはずの人間なのだから。
「菊花、何故退魔師ではないあなたが本邸に? 他の人間はどうしたのですか?」
「えぇ~? 桔梗ちゃん、昔みたいにお菊ちゃん、って呼んで欲しいんだけどな~?」
「質問に答えなさい!」
そのとぼけた子供のような返答と表情に、思わず声を荒げてしまう。
何故この子がここに? 分家で一般人として暮らしていると聞いていたはずなのに。閉じ込められたのがこの子の力だとしたらどうやって? 仮にこの年で才能が開花したとしても、他の家の人間はどこへ?
頭の中ではぐるぐると、余計に思考が回ってしまう。それほどにショックだったのです。
鬼龍院菊花は、私の幼馴染は、もっと大人しい子だったはずだ。少なくともこんな、おぞましい笑みを浮かべるような人間ではなかったはずなのに。今目の前に居るこの子は、記憶の中それとは違い過ぎるから。
「んもう、桔梗ちゃんはせっかちさんだなぁ。どうして私がここに居るのかって? それはね……」
菊花が妖しい笑みを浮かべると、その体から闇を煮詰めたような霊力が噴き出し彼女の体を、そして鬼龍院の屋敷全体を包み込む。
「あなた……その姿は……!」
コツン、とヒールの音を響かせ闇色をした霊力の渦の中から現れそれは、まさに異様だとしかいいようのないものでした。
光沢のあるタイツに包まれた脚、ボディラインを際立たせるレオタード。白く染まり長く伸びた髪はリング状に編み込まれていて、そしてさらに目を引くのは、本来人間にはあるはずのないパーツ。
頭頂部からはぴょこん、と二対の兎耳が生えていて。本来人の耳があった場所からはまるで枝のような角が生えています。
ゆっくりと開かれたその眼は赤く染まり、元の姿よりも幼くなったその顔に浮かべられた笑みは狂気すらも感じるほどで。
「んっ……はぁんっ」
そして、気を抜けば思わず惚けてしまいそうな艶声と共に背中から何本ものおぞましい形をした触手が生えて来る。
バニーガールから触手の生えたようなその異様な、恐ろしさと共に強すぎる色気を持ったその姿に、同性であるはずなのに思わず息をのんでしまう。
「菊花……あなた、退魔師の娘でありながら妖魔に魅入られ魂まで捧げてしまったのですか!?」
「うふふ、違うよ桔梗ちゃん。妖魔なんかじゃなくて私に力をくれたのはカミサマだよ? それにね、こうなったのは私だけじゃないの。ねえみんな?」
「みんな……?」
菊花が後ろへと声をかけると、さっきまでは人気の無かった屋敷から突如として人間が現れます。
そしてああなったあの子が「みんな」と呼んだそれが、普通の人間であるはずが無く。
揃いのバニースーツを着用し、小さいながらも菊花と同じ枝のような角を持った少女達が十、二十と増えていく。
皆一様に狂った笑みを浮かべ、股間から彼女と同じ男性器を模した触手を生やした群れ。そんなものを見せられよく正気を保てているものだと自分でも思ってしまうほどに、恐ろしい光景。
「この者たちは……っ!」
「凄いでしょ? この家の人間を使って私が増やしたのっ!」
そして告げられる更なる恐怖。
増やした? この家の人間を使って? まさか妖魔の苗床に? 前に来た時から一か月も経っていないはずなのにこの人数をどうやって?
「あはっ可愛い! わからないって顔してる。 そんなに気になるんだった見せてあげるよ? ねえ、アレを連れて来て」
「かしこまりました、菊花様」
そう近くのバニーガールに菊花が告げれば、屋敷の奥から一人の人間が数人に拘束されたまま運ばれてきます。
それは、私に更なる絶望を与えるのに十分過ぎるほどの人物で。
「くっ……離せ! お前たち退魔師としての誇りはどうした!」
「父……様……?」
そう、運び込まれたのは服を引き剝がされ全裸の状態になった実の父。
当主ではなかったとはいえ威厳のあった姿はとうになく。バニー姿の少女達に力で勝つこともできず身じろぎして声を荒げることしかできない哀れな姿で無様を晒していました。
「その声は……桔梗か! この家はもうダメだ! 母さんももう奴らに穢されてしまった……お前だけでもっ!」
「誰が喋っていいって言ったの? あなたは桔梗ちゃんに説明する為だけに呼んだんだから勝手に喋っちゃダメなんだよ?」
「んんんーっ!?」
お前だけでも逃げろ、そう言葉を発そうとした父の口は菊花が無理やり触手を押し込んだことにより遮られ、息ができないのか苦しそうに声を上げるだけになってしまいます。
「ようやく静かになったね、それじゃあ桔梗ちゃんに見せてあげるね? 私がどうやってこの家を壊しちゃったのかを!」
そう言って取り出されたのは菊花の背中から生えているものとはまた違う、まるで何かにはめ込むように中央に穴の開いた形状をした触手。
それを彼女はおもむろに、父様の股間へとあてがい始めたのです。
「んむーっ!?」
「これはね、種みたいなものなの。ニンゲンの体に植えつけて、眷属に必要ないものを全部吐き出させるエッチな種!」
植えつける、と。そう言った表現が指すように、父の男性器の上から被せるようにあてがわれたそれは少しずつ肌との境界線を無くし、初めからそこにあったかのように一体化していく。
そうしてできあがったのは、ぐったりと萎えた状態だというのに元よりそこにあったものより大きく、そして脈打っているグロテスクな……人間の体にはおおよそ似合わないおぞましいものでした。
「うふふ、かんせーい! それでぇ、この触手チンポをこうするんだよ」
「な、何をするつもりだ! やめろ! 触るなあひぃっ!?」
「こうやって気持ちよくしてあげて、カミサマのことをわかってもらうの!」
私は一体、何を見せられているのだろうか。
動けない父の横に立った菊花が、股間の触手を優しく撫でている。
まるで娼婦が客に奉仕するかのような、相手に快楽を与える為だけのいやらしい手つき。それによって父は情けない声を上げながら、ビクビクと時折体を震わせています。
「ほら、こうやって触手チンポ扱くとカミサマのことよくわかってくるでしょ? お・じ・さ・ま?」
「ひゃっ……ぐっ、何、がっ、カミサマだ。あんなものただの妖……まぁっ!?」
「あー! いけないんだカミサマの事悪く言って! 触手チンポ貰ったくせにそんな事言うんだったらこうだよ」
父の反論に気を悪くしたのか、その顔に不快感を露わにした後、触手を扱く手つきの質を変える。
痛くはないのかと心配になるほどに強く、早い手淫。
しかしその刺激に呼応するように、半勃ちといった様子だった触手はさらに大きく、固さを増していく。
「ほら触手チンポでイって♡ イけ♡ カミサマの偉大さを理解っちゃえ♡」
「あぁっ……! イっぐぅ……! 見ないで、見ないでくれぇ!」
ついに限界が訪れたのか、父は体を大きくのけぞって痙攣させながら、その触手から噴水のように白濁した汚らわしいものを吐き出しています。
満足げな顔をしている菊花の横で、数十秒も続いたそれはまるで父から男である部分を、いや、生きて来た全てを排出させているようにも思えるもので。
そして、触手からの吐精が終わり、力が入らないのかぐったりとしている父の体から。菊花から放出されていた霊力、それと同質のものが噴き出し体を包み込む。
「あはっ! 来た来た! 始まるよ桔梗ちゃん!」
その体を包んだ黒い霊力の中でミシリ、パキリと、まるで体を力ずくで作り替えるような音が響く。
目視はできないその中で何が起きているのかなどわかりきっているからこそ、恐怖を煽られ体がすくんでしまいます。
そして……。
「あはっ!」
闇の中から出てくるのは、バニースーツを着た一人の少女。
顔つきに父の面影はほんの少しだけあるものの、縮んだ身長が、女のものになったその体つきが。そして何よりも股間から生えた蠢く触手を誇るかのように突き出した姿が、かつて父であった一人の人間は完全に死に。菊花がカミサマと呼ぶものの眷属へと生まれ変わってしまったのだという事実を否応なしに突き付けてきます。
「無事に生まれ変われたみたいだね、えらいえらいっ」
「あぁ……菊花様……私などにそのような、身に余ることを……」
まるで我が子を抱きしめ慈しむかのように菊花は父であったバニーガールの少女を抱き寄せ。そして少女は恍惚の表情でそれを受け入れる。
その異様な光景を見せられて、全てが狂い、もう手遅れなのだと悟ってしまう。
「それじゃあ最後は桔梗ちゃんの番だねっ。大丈夫だよ、怖いことも痛いこともない。当主の使命に縛られることも、戻ってこないお兄ちゃんを気にすることもない。また昔みたいに二人で一緒に楽しく暮らそう?」
「桔梗、お前も早くこっちに来なさい。菊花様に全てを捧げること、それこそが鬼龍院家の使命なのだと理解するのです」
二人の触手が、まるでこちらを誘い、捕らえ、そして逃がさないと言うようにゆらゆらと揺れる。
「桔梗ちゃんはどこまで耐えられるかなぁ……壊れちゃったら嫌だからあんまり我慢しないでね?」
「戯言を……私は鬼龍院家の現当主。薄汚い妖魔に……触手になど絶対に負けません!」
そう、私は兄さんが帰って来るこの家を。鬼龍院という名を守らなければならないのだから。
こんな触手なんかに、負けるわけにはいかないのだ。