聖槍に選ばれたマクギリスはハーレム王になるそうです 作:生死郎
R18作品にあるまじきエロがない回が続いてしまい、読者の皆さんに飽きられるかもと不安。
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「さて、やろうか堕天使サタナエル。楽しませてもらうぞ? 勝手にな」
スカサハは性別を超越して魅了するだろう笑みを浮かべ、眼前の堕天使を迎え撃つ。彼女にとって残念なことは、暴走状態であるためかサタナエルに言語機能がなかったことだ。
「お前たち、機を見て城内へ入れ!」
「わかった。あの堕天使や有象無象を任せるぞ」
複製された堕天使サタナエルが天使を生み出そうとした実験の成れの果てである魔鳥の群れを率いて、レラジェ眷属の
紅い彗星のごとき魔槍と、光の槍、異常発達した魔鳥の爪。空中で激しく幾度もぶつかり合う。
一本の魔槍で魔爪を弾き、挟撃してくる魔鳥は手元に出現させたもう一本の槍による二槍流で魔鳥の群れを払う。魔鳥ごとスカサハを撃ち払うべくサタナエルがいっせいに十数の光の槍を投擲した。
「そぉらっ!」
それに対してスカサハは複数の魔槍を召喚して流星のように飛来させる。槍と槍がぶつかり合い、白熱の輝きを発し、暗黒の虚空にあって燦然ときらめく巨大な宝石となった。
スカサハと交戦することになり、サタナエルは自身の生命力を大量に消費することでスカサハと渡り合っていた。ラヴァル大司教がそれほどまでに異教魔境の女王を警戒している証左だった。
疑似空間内部に作られた城を鈍い衝撃が貫いた。スカサハとサタナエルの戦いで弾かれて光の槍が、魔槍が城塞外殻に衝突して巨大な穴が開いたのだ。壊れた城壁からマクギリスと眷属たちが次々と城内へ躍り込んできた。
「敵兵侵入! 敵兵侵入! 非常迎撃態勢をとれ!」
鋭い警戒の叫びが城内を満たしたとき、すでに上層部通路では魔法戦と白兵戦が急速に激しさを増していた。
マクギリスたちレラジェ眷属とジャンヌは、無謀なまでの勇敢さで突進し、城内を警備していた敵と交戦し始めた。
実験の副産物として誕生した爬虫類、醜悪な見た目の錬金生物、騎士の姿をした錬金生命体、金属の身体を持つ四つ足の錬金生命体。それら魔物どもの懐に踊り込むと、聖槍を、刀を、爪をふるって殺戮し、床や壁に、また天井に、鮮血のモザイク画を描き上げた。
◇◆◇
「あの司教が言っていた聖女と悪魔たちが来たようね」
「バンビエッタちゃん、あの人は大司教だったと思うの」
「どっちだっていいわよ!」
司教と間違えたのは長い黒髪の少女。太ももを大胆に出したミニスカートの白い軍服のような装束を着ている。軍服は豊満な胸元を強調するように稜線を描き、丈の短いスカートから露となる肉付きの良いスラリとした美脚を組んで椅子に座っている。
名をバンビエッタ・バスターバイン。
大司教と訂正したのはバンビエッタと多少意匠が異なるが同じように白い軍服を着た女性。
みるからにあどけなく、おっとりと可憐な顔立ちをしている。椿の花びらみたいに厚めの赤い唇、豊かに盛り上がっていつも大きく起伏しているような胸、スラリと恐れげもなくのびた四肢。
名前はミニーニャ・マカロン。バンビエッタと同じく滅却師である。
バンビエッタとミニーニャたち滅却師もラヴァル大司教によって作り出された
「ようやく、息抜きができるわ。あたし、この城が嫌いだわ。不気味だし、手頃なイケメンを摘むのも外に行かないとだし!」
侵入した敵を倒して鬱憤を晴らせるとバンビエッタは昏い喜悦を顔に浮かべている。
対してミニーニャはバンビエッタに相槌を打つが、戦意は低かった。
ラヴァルに作り出された
それをただ武器として保管され、担い手が必要なときに引っ張り出されるような状況に悲嘆していたからだ。
「相手は最強の
「わかっているわよ、ミニー! まあ、聖槍を持つって悪魔はイケメンらしいから、あの司教に渡す前に楽しむくらいのことはできるかもね」
バンビエッタは獲物を前に舌なめずりして嗜虐的な笑みを浮かべていた。短命であることはバンビエッタとて同じ、しかし
◇◆◇
「雑魚にかまうな、目的はラヴァル大司教だ。奴を探せ!」
マクギリスはそう眷属に命じた。聖槍をふるう彼の足元には、すでに数体の魔物が倒れて、二度と動かない。
「奴らを生かして城外に出すな。無謀さの報いを思い知らせてやるんだ!」
これはミニーニャたちと同じ、複製人間の滅却師、
その迅速さに、従う眷属たちはジャンヌ、オフェリアだけで、ほかの者は混戦の渦から脱することが出来なかったり、遭遇した強敵を引き留めたりするために離脱していた。
城塞の上層から深層へ移動したとき、光が飛来するのをマクギリスたちは避けた。光が乱舞し、轟音が響く。何かが連続して爆発しているのが分かる。避けながらオフェリアが攻撃魔法を放つ。
魔力光が交錯し、短い悲鳴とともに相手の四体の錬金生命体が床に横転した。室内にいま立っているのはマクギリス、オフェリア、ジャンヌ。そして白い軍服を着た美女が二人と魔物たちだけである。
「あんたが聖槍を持つという悪魔ね。なんでジャンヌ・ダルクと組んだのかわからないけど、こんな場所に来たのだから相応の覚悟はしてもらうわよ!」
飛翔したバンビエッタが、光の羽を広げる。強大な魔力が彼女に集中するのが分かる。
「そちらこそ、相応の覚悟をしてもらおう」
「戦わなければ前に進めぬならば、蹴散らします!」
マクギリスは聖槍を構え、ジャンヌは手元に聖剣を具現化させる。それがジャンヌの持つ聖剣を作り出す
「二人を補佐します。どうか存分に戦いください」
オフェリアがいつでも魔術を使えるように備え、マクギリスとジャンヌの後方に控える。
しかし、バンビエッタは彼らを嘲笑う。
「やれるものならやってみなさい! 全部壊してあげる。あたしの『
飛翔したバンビエッタの翼から放たれる霊子の塊による爆撃が、オフェリアの魔法が激突し激しい爆発が生じる。
爆発の中をマクギリスは瞬時に空中を駆ける。一瞬のうちに距離を詰め、バンビエッタに聖槍を突き放った。
「こんのっ!」
バンビエッタは翼で庇い防御姿勢を取る。そこを横からミニーニャが飛び込んでくる。彼女自身より遥かに巨大で重量の巨像を片手で掴み振りかぶってきた。
「簡単に倒せると思っちゃダメですよぅ~」
迫りくる大質量にマクギリスは聖槍の穂先から放つ聖なるオーラが巨像を切り裂く。
「!」
瞠目したミニーニャは不可視の力に弾かれる。
降り注ぐ瓦礫、バンビエッタが放つ霊子弾からマクギリスを護るようにオフェリアが魔術で障壁を展開して防ぐ。
「油断しちゃいましたぁ……」
「驚嘆すべき膂力だ。それがあなたの能力か?」
「その通りですぅ。これが私の
おっとりとした話すミニーニャを強大な敵手と認め、マクギリスはにやりと笑い聖槍を構えた。装束には点々と血のいろどりがみられ、不敵な表情とあいまって、彼は伝説にいう円卓の騎士めいてみた。
複製人間になった滅却師はバンビエッタ、ミニーニャ、
総合評価900ptを超えたことで1000ptになったときの特別企画を考えたいと思い、人気のあるグレイフィアとのエロ回を書こうかなと思います。