聖槍に選ばれたマクギリスはハーレム王になるそうです 作:生死郎
マクギリス・レラジェは最後の休日を人間界の領地で過ごすことになった。
同行者は彼の眷属で『王』を護衛する任務を任されることが多い騎士《ナイト》に転生した
そして眷属となる予定のジャンヌ・ダルクだった。ラヴァルとの戦いのときのような額当てや鎧を付けた姿ではなく、ノースリーブのシャツに紫色のネクタイ、ショートパンツ、ハイソックスという私服姿だった。
「マクギリス様、何故私は制服なのでしょう?」
「女子高生風の制服は不服かな? 人間だった頃の君の年齢ならば、おかしくはないと思うけど」
「そういう話をしているのではないんですよ。何でわたしに着させたのですか」
しのぶは柔和な笑みを浮かべながらも、静かに怒気を湛えていることは付き合いの浅いジャンヌにでもわかった。
「何を言う女子高生の制服は都会の迷彩色だ。それを着て街を歩いても目立つことはないぞ」
「本当は?」
「制服姿のしのぶを見てみたかった」
正直な告白にしのぶは嘆息をついた。
「制服を渡してきたのがあなたでなければ、制服をその場で燃やしていましたよ」
美女二人を連れて街を出歩き遊ぶのは、先日までの忙しさとは異なりゆっくりと時間を消費することをマクギリスは楽しんだ。
◇◆◇
異界からマクギリスたちが人間界の廃墟とかした建物へ帰還したのと、教会側の勢力がやって来たのはほぼ同じタイミングだった。
教会に所属する神父、シスター、異形と戦える戦士たちを束ねているのは年若いシスターだった。頭部にベールをしっかりと被り、髪の毛の色や長さもわからない。
北欧的な顔立ちで青い目をした女は、目鼻立ちも端正な美女で、柔和な表情を浮かべている。それだけであれば優しそうな雰囲気を纏うのだが、
マクギリスの隣にいるジャンヌは驚いたように、清純な雰囲気漂うシスターを見た。
「シスター・グリゼルダ。あなたが教会からの追手でしたか」
「いいえ。わたくしたちはラヴァル司祭の追討部隊です。ジャンヌ、あなたにかけられた嫌疑はすべて撤回されました」
ジャンヌは困惑した様子だが、マクギリスは用心深くグリゼルダたちを見渡す。彼女たちがジャンヌへの嫌疑が晴れたとはしてもジャンヌをどうするのか気にかかっていた。
「マクギリス、紹介します。彼女はシスター・グリゼルダ。主のため、天のため、悪魔や堕天使と戦ってきた女性エクソシストであり、精鋭の
「それほどの精強な戦士を差し向けるとは、教会もラヴァル司祭に欺かれていた者ばかりではなかったようだな」
ジャンヌはマクギリスへ知己を紹介した。
「シスター・グリゼルダたちの仕事を奪ってしまったが、ラヴァル司祭の一件は片付けさせてもらった。彼の研究の産物も異空間へ放り出されて散逸してしまったので回収することは困難だろう」
世界として安定していない異空間は、例外を除けば放り込まれたならば形を失い消滅してしまう。自分の遺体を消滅させる準備までしていたラヴァルが、研究を流出する可能性のあることをしているとは考えられず、自分の神器の力が失効すれば研究の産物もすべて消滅させていると、マクギリスは推測した。
グリゼルダの青い瞳が、マクギリスへ向けられる。
「聖槍使いのマクギリス・レラジェさんですね? お話はかねがね伺っております。数々の武勲を挙げていらっしゃる少壮気鋭の悪魔。わたくしたちも知らないはずがありませんわ」
柔和に微笑みながらグリゼルダは続ける。
「七つの大罪のひとつ色欲が大変お強いそうですね。美女を蒐集して欲望のままにこの世を跋扈する聖槍に選ばれた悪魔。……うふふ、刺激に弱いうちの若い信徒が訊いただけで卒倒しそうなフレーズです」
マクギリスは愉快そうに笑い声をあげる。言葉とは異なり悪意を感じないシスターの言葉を涼しげに受け流していた。
「教会側にも名が知られているとは光栄だな。それで、君たちの仕事はなくなったわけだが……我々とはここで分かれるとしようか」
「今日はあなた方と事を構えるつもりはありません。ですが、ジャンヌをどうするおつもりですか」
「ジャンヌは我が眷属に迎える。そういう契約なのでね」
マクギリスの言葉にグリゼルダは瞠目して、ジャンヌへ視線を向ける。それは先程までの柔和なものではなく厳しい視線であり、ジャンヌは困ったように微苦笑を浮かべていた。
「ジャンヌ、あなたは自分自身を対価として差し出したのですか!」
グリゼルダは怒っているというよりも、ジャンヌを心配している様子だった。
「……ジャンヌを教会に再び迎え入れる準備はできています。対価もこちらで何とかしましょう。ジャンヌの身柄をわたくしたちへ渡していただけませんか」
「シスター・グリゼルダ。ジャンヌの代わりになる者など存在しない。彼女の代わりとなる対価など存在しない」
「シスター・グリゼルダ。私も今更契約を違えるつもりはありません」
「本気ですか……?」
「もしも、彼女を力づくで取り返すと言うのであれば」
マクギリスの黄金の髪が、頭部のうごきにつれて揺れた。彼の手もとに
「こちらは黙って抵抗するだけだ」
聖槍の威光は凄まじいものだった。最上位の
「ああ、オーリック神父が倒れた! お年をめしていたから刺激が強すぎたんだぁぁぁ!」
「目がぁ、目がぁぁっ!?」
「シスター・オリアナが悪魔のもとへ行こうとしている、誰か一緒に止めてぇぇ」
失神する神父、網膜が焼き切れた戦士、威光に魅了されたシスター、等々まるで毒をばら撒いたような騒ぎになった。
ジャンヌも思わず跪いて聖槍へ祈りを捧げるし、グリゼルダも恍惚な表情で酩酊したような足取りで数歩マクギリスへ近づいたが、理性の光を瞳に取り戻して、次なる歩みを踏みとどまる。
「……まったく、あなたたちと事を構えるつもりはないというのに」
グリゼルダは先程の醜態を取り繕うように言って、嘆息を吐いた。そうして混乱も極めた後、二つの勢力は分かれることとなった。
◇◆◇
「ま、まさかここでしなくても……」
戸惑うようにジャンヌは見渡す。場所は廃墟と化した教会。既に聖域としての威光もなく悪魔が立ち入っても問題がない。そこに連れて来られたジャンヌは気まずそうだった。
「かつて聖女とも呼ばれた君とここでするというのも燃えるだろう? それにここは既に教会ではない。君の常識と信仰心には一時、居眠りをしてもらおう」
そう言ってマクギリスは彼女の隣に寄り添って腰に腕を回す。
「あ……マスター」
ちゅ、とマクギリスは唇を合わせることで返事をした。ジャンヌよりもマクギリスのほうが身長は高いため、ジャンヌが背筋をのばした形になる。
「んっ……あぁん……んちゅ………はぁ……」
先日から愛撫でジャンヌも舌の絡め方の要領を把握したようで、彼女のほうからもキスに応じている。マクギリスは右手で大きな胸を撫でつつ、左手は肩に回してキスを続ける。
「マスター……んっちゅ……ちゅぅ…………あぁん」
とろけるような甘い声が耳元で囁かれて、マクギリスは胴震いを禁じ得ない。
「……ちゅ……んっ……ちぅ……はぁ、はぁ……んーっ!」
激しい吸引に、ジャンヌは応戦する形で吸引するかのように返してきた。互いを貪るようにキスを繰り返して、相手の顔を確認したい欲求に襲われて名残惜しく口を離した。
マクギリスとジャンルが突き出した舌からだらりと銀の糸が垂れる様子は、なんとも淫靡な攻勢であった。
「はぁ、はぁ……。マスター……」
「ジャンヌ……」
金髪の美少女は熱情に潤んだ瞳でマクギリスを見つめている。
「眷属の皆さんから、マスターを楽しませる方法は伺っています。私に……任せて頂きませんか」
「じゃあ、まずは口で抜いてもらおうかな」
「は、はい……」
長椅子に腰かけて背もたれに身を預けたマクギリスは脚を開く。ジャンヌは頬を赤らめ、躊躇い気味に足の間で膝を付くとおずおずと手を伸ばし、バックルに指を絡めていく。
ベルトを緩めている細い指が股間の隆起に触れてしまうと、ジャンヌの肩が小さく跳ねた。ぶわっ、と紅潮も広がっていく。
ベルトを緩めるとフックを外してチャックを下ろしていった。戦場でも果敢に戦うジャンヌも緊張しているようで、動きが硬い。
「はあああっ……」
勇壮と屹立する逸物を見てジャンヌの身体の火照りが増した。今にも蕩けてしまいそうで、陶然と見つめている。ベルトを緩める時は躊躇していた手も、今は抵抗なく、吸い寄せられるように伸びていく。
「熱い……ぁぁっ……」
逞しい肉幹に五本のしなやかな指が巻き付き、ゆっくりと上下に動く。掌まで密着している。
「口も使って」
「はい……」
従順に口を開いたジャンヌの桃色の舌を裏側にあて、裏筋の先まで這わせていった。
(あああああ……)
その一嘗めしただけでジワァッと快感が広がり、脳髄を灼いていく。舌を伸ばして、根元の方にまでべったり貼り付け、ゆっくりと舌を登らせていく。
「んふぁ、ん……はあああ、ん……へぁぁぁ……」
根元を指先で挟むように支えて、嘗められる全ての肉幹に舌が這い回った。ジャンヌの口は唾液を溢れさせて、肉幹はすぐにヌラヌラと輝き始めた。
ジャンヌは裏筋をなぞると、姿勢を低くし、肉袋の下方に舌を潜らせる。玉の一つをネットリと掬い上げた。
ジュジュッ……! ジュボッ! ジュジュルゥ~~~!
そして今度はその玉に唇を押しつけて、音を立てて吸い込み、口内で転がす。
官能に刺激されてマクギリスの身体が僅かに震える。快美な刺激に逸物も跳ねる。
(ああっ……感じてくれている……)
さすっている肉幹がピクンと跳ねるとジャンヌは瞳を蕩かせて、もう一つの玉も恭しく愛撫する。手ほどきを受けて初めて実践する自分の性技で快感を得て貰えているのだと思い、嬉しそうに蜂腰を捩っていた。
玉を甘く転がすと、舌で掬い上げて、肉袋の皺を伸ばすように擦る。ねっとりと念入りに嘗めつけられていく唾液で肉袋が妖しく濡れ光っていった。
玉袋を湿らせながらすりすりと茎胴をさすると、舌先を菊門上部まで及ばせ、裏筋の先までゆるゆると這わせた。そうして蜂腰を震わせると、舌を口内へ収めて、唇を大きく開く。
「んふうううっ……」
名工の描いたように美しい唇に肉槍の矛先がおさめられていく。ジャンヌは頭をクラクラさせ、重力に従うように顔を埋めていく。剛槍に口内を満たされ、咽喉まで制圧されると、頭の中が白く爛れていた。愛液がしとどに溢れ、パンツの底が秘部に張り付く。
「んぅっ、んぶっ……んふぅ……んんっ、ぢゅる……んふう……」
ジャンヌが頭を揺らすと、喉への圧迫感を何度も味わえ、彼女の頭の中がボー、としてくる。口内粘膜を擦られることにも快感を得て、ジャンヌは無意識に頬を窄めていた。
「んうううううっ、っっ、ん……ぢゅぅぅぅ……」
どぴゅっ、と吐き出された粘液からは雄臭が漂い、途端に甘美な電撃がジャンヌの脳髄に迸り、痺れた。精液に宿る膨大な魔力がピリピリと快感の火の粉を撒く。どっと押し寄せた快感に彼女の肢体がビクビクと震える中で、肉幹に残る精液を搾り上げるように吸いながら頭を動かしていた。
ジャンヌが手を口元に持っていき、息を吸い込んで精液が口からこぼれ出ないようにしている。そして、頭を引いていき、マクギリスの逸物を口から抜き取った。
「ん、ひゅ、ひっひゅないれふか」
口腔内にあった精液をどうするか困っているらしく、辺りを見回すジャンヌに、今まで離れてところで控えていたしのぶは、近づいてきて手を差し伸べる。
「お疲れ様です。ここに出していただいて構いませんよ」
「へ? ひいんれふか」
「はい、ここに」
ジャンヌは一瞬躊躇った後、唇を開く。端正な唇から透明で粘性のある唾液が垂れて、続いて精液がこぼれ落ちていく。それらはすべて、しのぶの画家がデッサンしたくなるような白い手のひらの上に滴り落ちる。
ジャンヌの唾液と混じった精液が手のひらに溜まってゆく。ジャンヌがすべて吐き出すと、しのぶは手を顔へ近づけてやわらかな薔薇の唇は、ゆっくりと唾液混じりの精液に啜りついている。ゆっくりと味わった末に飲み干した。
ジャンヌはその様子を驚いたように眺めていた。マクギリスは自然と、ジャンヌとしのぶの頭を優しく撫でていた。
グリゼルダの設定が原作ではほとんど判明していないので独自設定で滅却師ということにしました。あとグリゼルダも聖文字があるけど、滅却師全体では珍しいという設定。
教会と滅却師には縁が深いのでラヴァル司祭も複製人間に必要な情報を盗みやすかったとか、そんな裏設定。
ジャンヌが吐き出した精液をしのぶが飲むといシチュエーションは今回一番書いてみたかった場面でした。