聖槍に選ばれたマクギリスはハーレム王になるそうです 作:生死郎
今回も独自設定多めの内容です。
お互いに裸のまま眠っていたマクギリスと織姫だが、寝起き早々にマクギリスは織姫を抱き寄せて朝一で性交をした。
マクギリスと織姫は互いに果てた後、抱きしめあいながら眠っていた。昨夜は織姫も大いに乱れ悩乱のうちに興奮の余韻に跳ねる肉幹を強く強く締め付けて、最後の一滴まで受け止めた。最後は萎んでいく肉幹が入ったまま寝落ちしていた。
織姫が目覚めたときには自分の中に入っていた肉幹が絶倫さを既に取り戻して既に大きくなり、自分の中に大きな存在感を知覚していた。
「──あ、マクギリスさん……オチン──」
「いやぁ、まあ、頼むからそれ以上言わないでくれ。昨日はスッカラカンになるまで搾り取られたんだがなぁ……」
「ふふふっ、マクギリスさんに頼まれちゃった。じゃあ、この私とマクギリスさんだけのヒミツですね……」
耳の辺りまで顔を持ってきて、首筋に腕を絡めて、ギュッとしがみついた織姫はそう言った。そのままマクギリスと織姫は朝一の性交を始めた。
男女の交わったいかがわしい香りの漂う寝室を出て居間で朝食を済ませる。朝食前にマクギリスは使用人へ織姫が眷属へ転生したことをレラジェ侯爵家内に共有するよう指示を出した。
もとより強い魔力を持つ織姫だが、転生悪魔となりさらに魔力が増大したのだ。人間だからと隔意を持っていた悪魔がいても多くの魔力を持つ悪魔となった織姫に、恭順の姿勢を示すことだろう。
中級・下級悪魔も、自分より魔力がないと思えば上級悪魔でさえも侮蔑の対象とするのだ。織姫が転生悪魔となれば、彼女に無礼な振る舞いをすることもなくなるはずだ。
朝食を終えるとマクギリスは織姫ともに冥界へと帰った。
冥界で帰るとマクギリスはソリュシャンから密猟者たちへの尋問の結果を訊いた。ソリュシャンのおもてなしでは、肉体的にも精神的にも多量の血が流された。そのあげく手に残された情報は、一単語を一グラムに換算しても、流された血の量に比してはなはだ少なかった。要するに捕らえた密猟者たちは、犯罪の実行部隊であって指令および立案機関ではなかったのである。
上級悪魔たちと繋がっていたらその情報を有効活用できないかともマクギリスは考えていたが、それも拾えたら儲けもの程度の気持ちだったので、恐縮するソリュシャンには気にするとフォローして密猟者組織の件は終わらせた。
自室に戻ると
「あんっ、は、あぁっ、お、ふぅ……」
羽織りを脱いで、壁に手を付いているしのぶは、耳まで紅潮を広げて口元には笑みを浮かべている。いつもの儚げな笑みではない、蠱惑的な笑みだった。突き出している臀部は丸出しの状態で、巨尻はプリッとした桃尻が可愛らしい。
マクギリスはその尻に腰を打ち付けている。いきり勃った逸物は当然のように膣孔をねじ開き、ピストン運動を繰り返している。
「んあっ! くんぅぅぅぅぅぅっ!」
壁に手をつき足を広げて立ったしのぶの陰部から、吐き出される牝の体液が脚を伝い、足首に絡まる隊服のズボンやショーツにまで落ちていった。
細い腰から胸へ手を回し込んだマクギリスは、隊服のボタンを外し、シャツの上からその豊かな乳房を鷲掴みにし、揉みほぐした。途端に膣壁が収縮し、陰茎に肉襞が絡み付く。
「んっちゅっ。ちゅっ……ちゅぅ…………しゅき…………んんちゅ」
首だけ後ろを向いたしのぶにマクギリスは唇を押し付ける。
「マクギリス様、綺麗にしますね」
「頼む」
愛液と精液に塗れた肉幹を、しのぶが清めるようなフェラで嘗めとっていく。しのぶの頭の揺れにあわせてジュブジュブと音が漏れる。窄められている唇の隙間を出入りしている肉幹は瞬く間にヌラヌラと輝きを放った。
「んぅっ、んぅぅぅんっ、んふぅぅっ……」
射精後のじんじんするような肉幹の敏感さを気遣った丁寧なしゃぶり方だった。マクギリスはしのぶからの無償の愛を感じる。
「ちゅっ」
最後に先端にキスをして、しのぶは口を離した。
魔法でマクギリスは自身としのぶの身体を清めると、濡れたタオルで身体を拭ったような爽快感があった。
「しのぶ。良い子良い子」
「んん~、もう。私は子供じゃないのですから」
肉幹を処理するために腰の高さに頭を下げていたしのぶの頭をマクギリスはよしよしと撫でる。
微苦笑を浮かべ苦言を呈するが、そこはかとなく照れたような表情で彼女は目を瞑った。
◇◆◇
マクギリスは午後遅くに
そしてもう一つは、リアスや朱乃と同じ学園に通う魔王レヴィアタンの妹ソーナ・シトリーとお目見え会の前に顔合わせしようという話があったからだ。
マクギリスが眷属を連れて学園へやって来るのを、ソーナの
「シトリー家次期当主のソーナ・シトリーです。 レラジェ卿の武名は私も聞き及んでおります」
「お初お目にかかるフロイライン・シトリー。此度はお目見え会前に一度挨拶にと参上した」
短めの黒髪と眼鏡をかけた、硬質の美貌の持ち主であるソーナは元七二柱シトリーの次期当主で、若手上級悪魔の中でも随一の才人であり若手の中でも優れた戦略眼と見識を持つと政府上層部からは見なされていた。
マクギリスとしては彼女と彼女の後方に控える眷属たちについて少しでも知ることができればと思い、この会談に参加することに決めたのだ。
マクギリスの眷属は
以上一二人。対して、シトリー眷属は───
以上五人。各眷属たちはそれぞれの主人の後方に控え、相手のほうを伺っていた。
「お噂の通り、レラジェ卿の眷属の皆さんはお美しいですね。そして、あの影の国の女王スカサハに前魔王レヴィアタン様の血筋を引く方に、他の方達も相当の実力者とみました」
「ああ、自慢の眷属たちだ」
ソーナは眷属たちが決して美しさのみが取柄ではないことは理解していた。
マクギリスのこともソーナは見定めていた。『王』として、指揮官としては兎も角、若手上級悪魔としての実戦経験では誰よりも上で、尚且つ聖槍の使い手。若手ナンバーワンと政府上層部から目されるサイラオーグと同じく最大級に警戒すべき相手という評価に間違いはないと、その覇気、魔力を知覚して確信した。
「そうか、フロイラインはレーディング・ゲームの学校を作るのが望みなのか。下級・中級も転生悪魔の区別なく、誰でも自由に通える学校を」
「ええ。例え困難でも成し遂げたいと思います」
レーティングゲームが生まれ、悪魔の中で浸透してきたが、一部の上級悪魔だけがレーティングゲームによる利益を独占して恩恵を受ける。それ以外の悪魔、下級・中級悪魔、転生悪魔には伝統、差別という
下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔のための奉仕する者であり、彼らに恩恵を与えることは伝統と誇りを重んじる名家の面子を潰す秩序壊乱者と嫌う傾向がある。
本来ならばゲームの中では如何なる者も平等であり、貴族以外の悪魔も養成機関で学ぶことができて、結果を正当に評価されるべきである。ソーナが自分の信条をここまで話したことを彼女の眷属たちは意外に思った。
「成し遂げるのは困難で課題も山積みだとは思うが、壮大な夢でいいじゃないか」
「……正直、意外な反応でした。呆れられるか笑われるかもしれないと思っていました」
ソーナの夢を受け入れ、応援してくれたのは姉と
「夢やその夢を追う者を笑うような失礼なことはしないさ。……それに私がレラジェの家を継いだときの悪口雑言に、まったく思うところがないわけじゃないからね」
「なるほど……」
元七二柱の血筋とはいえ家名を名乗っていたのは数代前で、しかも人間との混血。マクギリスが名跡を継ぐことへの反発する上級悪魔が何を言っていたのかは、マクギリスの耳にも届いている。
陋劣な悪口の隠花植物が育つ、不浄なる土壌は人間界、冥界問わずどこにでも存在しているのである。
「レーティングゲームのあり方を変えるならば社会そのものにも影響があるだろう。社会に対してなにかするためには、個人より組織のほうがなにかと有効だろう」
主同士の会談だからこそ言葉にはしないものの、シトリー眷属の少女たちの表情が心なしか誇らしげになる。主の夢が笑われることも軽侮されることもなく受け入れられたことが嬉しかったのだった。
「学校にはフロイラインや君の眷属たちには講師を務めるのかな?」
「そうですね、ゲーム戦術や戦闘術、魔法など将来的には教えることができるようにしたいと思っています」
ソーナたちは自分たちの技術や知識を教え授けることができるように、研究したり、知識を整理したりするなどを悪魔としての生業を続けつつ眷属たちと行っている。
「学校は作るだけでなくそれを有効に活用するには課題はまだまだあるね。下級・中級悪魔にとって上級悪魔の眷属になることは、昇格するほぼ唯一の道だから、眷属になるため自分を売り込んでくる下級・中級悪魔は多い。学校があればそこで学んで眷属として上級悪魔に自分を売り込もうとするだろうから、下級・中級悪魔からの支持は得られるだろう。だけど」
無難に返すだけではなく、自分なりの私見を披露するのは差し出がましいかと思い、マクギリスは言葉を途切れさすが、ソーナは続けてくださいと一言。聞く姿勢になり促されたマクギリスは話しかけたことを再開する。
「上級悪魔たちが自分の眷属として平民を選んだ話はほとんど聞かない。このことも学校を作る上での問題点が見えてくると私は思う。
悪魔は上級も下級も魔力をどれだけ保有・統御できるかで相手を判断する傾向がある。上級悪魔は膨大な魔力を保有するからこそ、下級悪魔も上級悪魔に服する。下級・中級悪魔が鼠であれば、上級悪魔は羆や虎であり、下級悪魔たちでは上級悪魔には及ばない。そう言った現実的な問題も下級・中級悪魔が眷属として選ばれることが少ない例なのだろう。
「確かに現魔王様たちも他の勢力や神話体系等からの優れた人材の引き抜きを推奨されていますね。かつての大戦で大きく数を減らして衰退した悪魔たちの力を補う目的もあったのでしょうから、それも仕方がないとは思いますけれど」
ソーナはしなやかな指を顎に添えて、彼女の頭蓋骨のなかにひろがる知性の畑のなかから、言葉を選んでいる。
「それではレラジェ卿としては学校設立には何が必要と思いますか?」
「必要だと思うのは実績かな。フロイラインが下級悪魔か中級悪魔を眷属として育成するんだ。最初は嘲笑の対象になってしまうかもしれないが、フロイラインによって育てられた転生悪魔がレーティングゲームで良い結果を出せば、みんなの注目は集まる。将来的に貴女が作る学校で学んだ悪魔たちは、第一線でも役に立てる人材になるだろうと期待を持たれるかもしれない。そうすれば君のやろうとすることを支持する味方も増やせるだろう」
「ですが、レーティングゲームで台頭するには相応しくない者だと嫌う貴族や上層部もいるのではありませんか?」
「そういう輩が言う相応しくない者が成果を出したとしたら、彼らではなく、彼らに敗れた者こそ実力不足を恥じ入るべきだろう。事実を見ようとしない連中はいずれ淘汰される」
「強気ですね」
「貴女も甘んじるつもりはないのだろう? 私も自分の子供たちがもっと窮屈な思いをしないで生きられる未来が欲しいと思うから、現状に甘んじるつもりはない」
それから三〇分ほどマクギリスとソーナは学校設立について語り合った。
「今日は楽しかった。貴女程聡明な方が同期とは私も素晴らしい好敵手に恵まれたな」
「こうして話せて楽しかったわ。お披露目会にまたお会いしましょう」
マクギリスはしなやかな動作で立ち上がり、二人の上級悪魔の会談は終わった。
◇◆◇
会談を終えたシトリー眷属たちは生徒会室に戻っていた。生徒会室の内装は質素なもので上級悪魔とその眷属たちの拠点とは思えないような部屋だった。ソーナは
会長席にソーナが座ると、椿姫たち眷属もソファーに座った。彼女らは先程まで会っていた。ソーナは自分の机に
「先程レラジェ卿がご提案されたことを考えているのですね」
「ええ、我がシトリー領で探してみようと思います。シトリー家の武官、大戦や内乱を戦った者、栄達を望む者。候補はいくつかありますので選考に忙しくなりますね」
「探すだけではなく、お披露目会のレーティングゲームに参戦できるほどに鍛えることも必要かと」
「難題ですが、やりがいはあります」
椿姫にそう言ってソーンは自分の腹心へ微笑んでみせた。話はマクギリスたちへ移った。
「聖槍の使い手というから、どんな恐ろしい大悪魔かと思ったら、感じが良い人でしたね。私達下僕の下級悪魔にも、全然見下している感じがなかったですし」
所感を言ったのは女性にしては長身であり、一見すると美少年にすら見える容姿を持った女性。駒王学園一年生でソーナの戦車である由良翼紗である。
「眷属に熟練な老魔法使いみたいな魔力している人いましたね……あれがスカサハ様ですか」
「スカサハ様もそうだけど百戦錬磨の武人みたいな人たちが何人もいましたよね」
老魔法使いとスカサハを称した椿姫に次いで意見を述べたのは、くせ毛の髪を二つに縛った同じく一年生の巡巴柄であり、彼女はソーナの騎士である。
「あれが同期か~」
由良も微苦笑を浮かべている。全国制覇レベルの剣道の実力を持つ巴柄、ジークンドーを習得している由良にとっては武術的な直感から脅威を感じ取っていた。
「脅威と言うならば戦車や僧侶、兵士たちだってそうですよ。当然と言えば当然ですが只者じゃありませんでした」
「旧き魔王の血筋の方や類稀なる武人たちも一つの兵士として受け入れるほどの駒価値を持つ方なのですね」
ウェーブのかかった長い髪の少女は一年生で僧侶の花戒桃。そして憂いているのが同じく一年生であり僧侶である草下憐耶である。
『王』とその眷属となる駒には密接な繋がりがある。各駒は『王』の力量によって、転生悪魔に出来る相手に必要な駒の数にも変化がある。同じ上級悪魔という括りであっても、その悪魔の力量によっては同じ対象であっても兵士の駒一つで転生させることができる者、兵士の駒を複数消費しなければ転生させることができる者にわけられる。
椿姫が嘆息する。
「……強敵ですね」
「ええ。それでも『夢』のためには、私達は彼や……いいえ、彼だけではなくサイラオーグたち、そしてリアスも超えていかないといけません。頑張りましょう」
〇ソーナの夢
上級悪魔の眷属でもない一般の下級・中級悪魔がレーティングを学校で学んでも、それを活かす場所がなさそうというソーナの将来の夢についてどうするのか問題について、原作でもわからない点だったのでオリジナル設定で本作の解答として出しました。単純に戦いの仕方なら貴族の私兵になったとき訓練されるだろうからそれで良さそうですからね。
ソーナは眷属に神器持ちでない人間を眷属にしているよりも、下級悪魔入れてたら良かったと思うんですよ。そうすれば夢についてももっと掘り下げられてわかったと思うんです。
〇匙について
原作一巻の約半年前なので匙、仁村は本作ではまだ眷属になっていませんでした。匙はイッセーとは悪魔に転生した時期が同じとのこと、仁村は時期がわかりませんが彼女も同じくらいの時期というのが本作。
13歳の時に両親を交通事故で、1年前に祖父を病気で亡くし、現在はシトリー家の援助を受けて弟妹と3人で暮らしていますが、ソーナに感化されて教師になる夢を持って、それを訊いた母親が感激したというエピソード。ソーナに出会う前に亡くなっている母親に報告できるということは、降霊術を使ったのか、お彼岸が会合より前にあって帰って来た母親に匙は報告したのだろうか?