※この作品はR-18です。

聖槍に選ばれたマクギリスはハーレム王になるそうです   作:生死郎

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予定を変更してエロへの導入回になりました。


世の中には悪魔よりも恐ろしい人間というのがいるものなのね

 マクギリス・レラジェに仕えるという運転手が駆る高級車に乗り、奈瀬(なせ)歌織(かおり)は侯爵が治めている街にあるタワーマンションへ連れてこられた。

 

 マンションはマクギリスが手をつけて愛妾となった人間の女性を囲い込むため作られたもの。愛妾の住処になっており、さながら後宮のような役割を担っている。

 契約の対価に自分自身を差し出した歌織は、マクギリスの愛妾として残りの人生を送ることになった。アイドルとしての活動は制限されることはなかったが、未だ休業中である。

 彼女はマスコミの目を逃れるため各地を転々とする生活をやめて、このマンションを生活の拠点になる。

 マンションに入った歌織をメイドが出迎えて、恭しく挨拶を始める。

 

「お待ちしておりました、歌織様」

「ええ、今日から世話になるわ。よろしくね」

「では、お部屋へご案内します」

 

 歌織はレイカという名前のメイドの案内で高級ホテルのように広い通路を歩き、エレベーターに乗り込む。エレベーターから降りるとすぐに扉があり、その中へ入っていく。部屋の中は広く綺麗だった。そこはリビングで過度な華美さのないが良いものだとわかる家具や調度品が置かれている。

 部屋の奥にベッドルームがあり、キングサイズのベッドが置かれている。部屋は一人で過ごすには広すぎるほどだった。綺麗な洗面所やシャワールームもあって、まるで高級ホテルのような内装や設備に、歌織は驚く。

 

 歌織はソファーに腰掛ける。そして、テーブルに置かれていた茶菓子と紅茶に口をつけた。

 

(この紅茶もお菓子も美味しい。さすがマクギリスさんが用意させただけあるわね)

 

 給仕をしていたレイカに、歌織は気になっていたことを訊ねてみる。

 

 歌織にメイドとして給仕をしていたレイカに、歌織は気になっていたことを訊ねてみる。レイカはかつてグラビアアイドルとして活動していたレイカ本人ではないかということだ。

 

「レイカさんはもしかしてグラビアアイドルのレイカさんですか?」

 

 突然失踪したにもかかわらず、その失踪も不自然なくらい報道されなかったグラビアアイドルにレイカはよく似ていた。名前だけなら同名の別人と思ったが、色白で大層目の大きな、一見西洋人風の顔立ちをした美人な容姿からレイカは本人ではないかと思ったのだった。

 歌織がその疑問を口にすると、レイカはほんの少しの沈黙の後に答える。それは肯定だ。

 

「歌織様、私はたしかにかつてグラビアアイドルをしておりました」

 

 やはりあの失踪したグラビアアイドルはレイカだったのだ。

 

「失踪はあまりに突然だったのに貴女のことは報道されなかった。噂では男と駆け落ちしたとか、療養中のため休業したとか言われていて誰も本当のことを知らなかったわ」

 

 歌織が訊ねるとレイカは一瞬だけ口ごもり、それから歌織の疑問に答えた。

 レイカはある日、人身売買組織に拉致されてしまいその身柄を売られてしまったのだった。彼女の壮絶な過去に歌織は絶句する。

 

「あの突然の失踪はそんなことになっていたなんて……。でもどうして拉致されてしまうなんてことになったのかしら?」

「私が所属していた芸能事務所が暴力団や人身売買組織と通じていました。私は社長に売られてしまったのです」

「じゃあ、レイカさんは……」

「ええ、私は信じていた人たちに裏切られたのです」

 

 裏社会と密接に繋がっていた芸能事務所に通じて売られたレイカは大臣クラスの政治家の愛人として囲われていた。愛人として何不自由のない生活を与えると言われたが、実際はクスリ漬けにされて逃げることもできない状態で自分を買い取った主人の愛玩動物になっていた。

 そしてあるとき、人身売買組織はマクギリスによって潰され、組織に紐づいていた芸能事務所や顧客だった政治家もマクギリスによって罪を暴かれ、裁かれると同時にレイカは助け出されたのだった。

 

 レイカの思いがけない話を訊いて、歌織は自分が関わってしまった教団のことを思い出した。彼らもまた闇に潜み、自分たちのために人々を犠牲にしていた。

 

「世の中には悪魔よりも恐ろしい人間というのがいるものなのね」

「マクギリス様は私を救ってくれました。あのころの私はまるで抜け殻のようでした」

 

 マクギリスに保護されてクスリの後遺症を完全に快癒してもらい、信じていた人たちに裏切られたショックと奴隷として飼われていた日々に希望を失い、思考も停止していたレイカは立ち直れずにいた。

 そんなレイカへ親身になってくれたマクギリスに彼女は惹かれて、彼のもとにいたいと願うようになった。そのためレイカはメイドとなりレラジェ侯爵家に仕えている。メイドとしてまた、彼の愛人としてもマクギリスに忠誠と愛を捧げている。

 

「私は救ってくれたマクギリス様に心からの感謝と忠誠を捧げています」

 

 救い出されて自分を取り戻しても人の世界に生きることを恐れ、嫌うようになってしまったレイカに、マクギリスはメイドとして働くことを提案したのだ。

 

「人によっては私が主人を変えた奴隷だと思うでしょう。ですが、私はそれでも構いません。私はマクギリス様ただ一人を愛して忠誠を誓う女なのです」

 

 レイカは心からマクギリスを慕っているのだと歌織にもよくわかった。彼女はマクギリスに身も心も尽くして仕えることに喜びを感じているのだ。

 

「そう、大変だなんて言葉では言い表せないような過酷な目に遭っても今が幸せならば良かったわ」

 

 歌織は言う。レイカはマクギリスを愛しているのだ。そして彼女の愛はメイドとしてマクギリスに仕えている今だけでなく、かつての過去も含めて彼女を支えているものなのだと理解したのだった。

 

「マクギリス様の愛妾には私のような身の上で彼に助けられた人は多いのですよ。そして愛妾でも彼のもとで働く人も多くいます」

 

 レイカが言うようにレラジェ侯爵家が持つ屋敷や企業には、メイドとして仕える者や企業を経営したり、社員として働いたりする愛妾もいた。

 

「……ここに来てからは驚かされてばかりだったわ。せっかくだから色々と教えてくれない」

「かしこまりました」

 

 歌織を歓待するための準備が整うまでの間。レイカの話を歌織は訊いた。

 マクギリスの子を産んだ愛妾はレイカを含めているが、彼女らが産んだ子はレラジェ侯爵家に仕える悪魔たちが養育しているらしい。

 会うことは禁じられていないとはいえ、母親から引き離されてしまうのは魔力を持つ悪魔の子供の養育に対する知識が愛妾たちにはないことと、子供は領内の開拓地の代官など官吏となったり、レラジェ侯爵家の軍幹部候補になったりするため幼い頃から教育するためだ。

 

 上級悪魔、貴族としては扱われないが、文官であろうが武官であろうが悪魔社会において地位はかなりのものにはなる。その母となれば、産んだ者にも恩恵は大きく、そのため冥界では厚遇を求めてマクギリスの寵愛を求める下級、中級悪魔も多いのだ。

 

 そうして悪魔の社会についての知識を深め、自分と同じ愛妾として母娘でマンションの入居者になった家族もいるという驚きの話も聞いて時間は過ぎていった。

 

 レイカに促され、歌織は浴室でシャワーを浴びて。マクギリスを迎えるため、彼女は愛妾として相応しい身なりを整えるための準備を始めるのだった。

 

 風呂から上がると、今度は別のメイドが現れて歌織の髪を整え、爪を磨いてネイルアートを施す。彼女の指先は艶やかに美しく輝くようになった。

 

(このメイクも素敵ね。もっと綺麗になりたい)

 

 それから歌織は侯爵家お抱えの美容師がやって来て髪をセットしてもらった後、同じく侯爵家お抱え専属のメイクアップアーティストから化粧を施される。彼女の美貌は更に磨き上げられた。

 一通りの身だしなみを整えて、メイドたちが歌織の服装を着替えさせる。白のワンピースにピンクのカーディガンを羽織っており、足元はハイヒールだ。

 清楚で上品なお嬢様といった出で立ちになった歌織の姿はまさしく白鷺の精ようで、その姿はこのマンションの住人に相応しいものだった。

 これからマクギリスと面会する時間だと告げられたため、準備を終えた歌織はエレベーターで最上階へ向かう。




陵辱系官能小説みたいな境遇に陥った色々な女性と遭遇することが多く、助けたあとに悉く主人公にゾッコンになるからハーレムが拡大するという裏設定が開示された回。
アンケートで結構人気があった食蜂操祈や藍羽浅葱とかも入れらるように設定を作らないと。彼女たちが中学生、高校生というのも相手は悪魔なので問題ないです。(たぶん)
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