※この作品はR-18です。

睡眠姦クランハウス ~S級美少女冒険者眠り姫たち~   作:日ノ一 大介

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ただ僕は睡眠姦メインのヤツが読みたかったのだ……。
一話目なので説明多めです。ガッツリ挿入シーンがあるのは4話からになります。


第一章・睡眠姦クランハウス
プロローグ・癒術士ちゃん①


 あなたは転生者だ。

 

 所謂チート転生者であり、名の売れた冒険者でもありました。

 過去形なのはあなたが今は休業中であるからです。

 

 と言うのも、あなたは10才と言う年齢で冒険者になり、それから20年間チート能力を駆使してありとあらゆる冒険を味わい尽くしてきました。

 世界は広いし未踏の地はあるでしょうが、人生15匹目のドラゴンを簡単に倒せてしまった時点であなたは気が付いてしまったのです。

 

「あ、もうワクワクしねぇな」

 

 そう、あなたは冒険に冒険(スリル)を見いだせなくなってしまいました。

 こうしてあなたはS級まで駆け上がった冒険者を一旦休業し、それでも全く別の事をするのもどうなんだと思い、新しい冒険者クラン(小さな会社の様な物)を立ち上げる事となります。

 

 寮を完備した新しいクランハウスも買い、一国一城の主となったあなた。

 さて、クランには目的が伴います。会社で言えば何で商売をするかと言う事です。

 

 ですが、あなた自身冒険者として稼いだ金が小国の国家予算に匹敵する程あります。ゆえに稼ぐ事を考えなくても良いのだからあなたは逆に悩みました。

 そうしてあなたが思い付いたのは「新人冒険者育成ギルド」でした。

 

 ぶっちゃけ普通であったらならば儲からない、あるいは大博打の様な事業……現に此れを冒険者ギルドのマスターに話した時は「道楽か?」と問われましたが。

 あなたには秘策、ならぬチートがありました。

 何せ鑑定で大成しそうな新人を見繕えば良いのですから。

 

 

 そうしてあなたが新人育成クランを立ち上げてから一年が経ちました。

 あなたは数人の新人冒険者をクランに招き入れ、あなたが20年で培った技術や前世由来の知識を教えています。

 クランとしては小規模の領域から出ていないのは、あなたのお眼鏡に適う新人冒険者は少なかったからです。

 

 そして今現在はクランメンバーたちが成長を確かめる為にダンジョンアタックを敢行しており、過剰戦闘力であるあなたはもちろんお留守番です。

 あなたは鑑定能力を駆使して大丈夫だと思えるラインより高めにクランメンバーを仕上げましたが不測の事態は起こるもの、親心としてやはり少し心配であります。

 

 とは言ったものの飛んでいった矢に対して出来る事は何もないので、あなたは日がな一日クランハウスの掃除をしていました。

 普段はクランメンバーがやっている(S級冒険者のあなたにやらせる訳にはいかないとも)のですが、あなたはそもそも綺麗好きなので掃除が苦ではありません。

 

 あなたが室内の掃除を一通り終えて中庭に出るとガーデンテーブルに誰かが伏せっているのを見つけました。

 基本的にクランハウスにはクランメンバーしか入れません。白い法衣を身に纏う少女にあなたはもちろん見覚えがある筈です。

 つい最近、幼馴染み三人で田舎から出てきたと言うちょっと特殊な出自を持つ癒術士(ヒーラー)の少女でした。

 

 彼女たち幼馴染み三人組は最近クランに加入したばかりなのでダンジョンアタックに参加はさせなかったがそれを落ち込んでいるのだろうか?

 あなたは癒術士ちゃんがそう言う性格には見えなかったが……とか思いながら癒術士ちゃんに近付きました。

 

 すると「すー……すー……」と癒術士ちゃんが寝息を立てている事にあなたは気が付きます。

 そう言えばと、あなたは癒術士ちゃんが具合が悪そうにしている所を何度か見掛けた事がありました。

 もしかしたら彼女は体が弱いのかも知れない。

 

 だがあなたはそれを少し不思議に思います。

 何せあなたは癒術士ちゃんのクラン加入時に彼女のステータスをしっかりと閲覧しており、貧弱な能力値はしていなかった事や病弱になるようなバッドステータスも持っていなかった事を覚えているからです。

 疑問に思いつつもあなたは癒術士ちゃんの肩を揺らしました。

 

「ふにゃぁ……ぁぅ……くらん長?」

 

 どうやらまだ頭が回っていないようでふにゃふにゃ声で話す癒術士ちゃん。

 彼女はまだ若い癒術士でミルクティー色の大きく纏めた三つ編みに少しタレ目の青い瞳、ぷりんと丸いお尻とお椀型の形の良い乳をしています。彼女が男にモテる事は想像に難くありません。

 何より彼女は非常に穏やかで優しい性格をしている為に、まだ加入して一月程ですがクランメンバーからの信頼が厚い事もあなたは知っています。

 

 そんな癒術士ちゃんにあなたは「こんな所で寝ていると風邪を引く。体調が悪いのか?」と声を掛けました。

 癒術士ちゃんは徐々に意識が覚醒してきたのか慌てて口元の涎をぬぐい椅子にシャキリと座り直しましたが、頬にはテーブルの跡がくっきりと残っており、あなたは思わず笑ってしまいました。

 何故笑われたのかは分からない癒術士ちゃんはテーブルの涎で出来た水たまりをぬぐいつつ、話を始めます。

 

「す、すいませんクラン長……最近寝不足で……」

 

 ふむ、とあなたは考えます。

 と言うのもこの世界では深夜まで夜更かししている理由があまりないからです。

 夜中起きていてもやる事はないし、そもそも明りに使う燃料が勿体ない。

 一応、優れた魔術師ならば光の魔法で夜中でも明るく保つ事も難しくはないのですが……。

 

 そこであなたは一つの可能性に思い当たりました。

 新人冒険者である癒術士ちゃんが寝不足に陥る程の娯楽を得る事は難しいですが、無料で出来る男女のアレがありました。

 癒術士ちゃんには二人の幼馴染がいて、一人が探索者(シーカー)の少女でもう一人が剣士(ソードマン)の少年であり……あなたは癒術士ちゃんと剣士くんが仲が凄く良い事を知っていました。

 あなたはやんわりと「男女のあれこれには口を出さないが寝不足になるほど盛るのは冒険者としていただけない」と注意します。

 

「はい……えっと……っ!? い、いえ、違います!? そう言うのじゃないです!!」

 

 癒術士ちゃんはあたふたと狼狽えました。

 どうやら剣士くんとの逢瀬で寝不足になっている訳ではなさそうです。

 では何故? あなたは疑問を率直に口にしました。

 

「え、えっと……最近眠ると悪夢を見るんです……」

 

 悪夢を? 確かにそれならばステータスに反映される事はありません。

 あなたは癒術士ちゃんを鑑定してみると「睡眠不足Lv5」のデバフが付与されていますが、それ以外は至って健康でした。

 でも「睡眠不足Lv5」と言う強力なデバフになるほどの悪夢を見るのはさすがに気になります。

 その原因がストレスであるならば、クラン長としてあなたは見過ごす事はできません。

 

「ストレス? ですか? いえ、クランの皆さんは仲良くしてくれますし、御飯も美味しいですし、ベッドもふかふかですし、毎日のお風呂も村にいた時は考えられませんでしたし……ストレスは無いと思いますけど……」

 

 そこであなたは一つの可能性を考えました。

 あなたは鑑定によって知っていますが、それは彼女のスキルに「聖女の卵」と言うスキルかある事です。

 この「聖女の卵」と言うスキルは非常に珍しいレアスキルであり、成長によって「聖女」に至るスキルです。

 「聖女の卵」は聖属性の能力を強化したり邪属性の攻撃を減衰したり非常に強力なスキルではありますが、その上の「聖女」は更に様々な付随する能力を持っており、その一つに「未来予知」の様な力があるとあなたは聞いた事があります。

 ゆえにあなたは癒術士ちゃんが眠る事によって低度の予知夢を見ているのではないかと考えたのです。

 

「どんな夢を見るのか、ですか……? あっ……えっとぉ……」

 

 途端に癒術士ちゃんが赤面し、もにょりだしました。

 内股をすりすりと合わせて品を作りだす彼女は先ほどまでの可愛らしい彼女とは違って少し淫靡な印象を受けます。

 あなたとしては眼福ですが答えてもらわないと診断が出来ません。あなたは心を鬼にして続きを促しました。

 

「お、男の人にえっちな事をされる夢を……」

 

 ……。

 いや、淫夢かよ。

 あなたは心の中でツッコミを入れつつもある種の得心をしました。

 何故ならこの世界では高度な保健の授業なんて行っていないのですからセックス=妊娠と言う考えが一般的です。発散方法を持たない彼女が欲求不満に陥っても何ら不思議はありません。

 

 あなたは言葉を選びつつ「欲求不満にはオナニーが効く」と言う事を遠回しに癒術士ちゃんに伝えました。

 すると彼女は(当たり前ですが)顔を真っ赤にしてあわあわと手を振って否定します。

 

「そ、そう言うのじゃないんですって!? ほ、本当に違うんですクラン長ぉ~……」

 

 あなたはとりあえず彼女の言い分を聞くことにしました。

 曰く、彼女は淫夢を毎晩見る事、昼間に寝た時は悪夢を見ない事、犯してくる男性はいつも同じ男性だけど癒術士ちゃんの知り合いではない事、そしてその行為が所謂イチャラブセックスではなくレイプの様な乱暴な物である事。

 そこまで聞いてあなたは彼女の悪夢の正体に関して完全に理解しました。

 

 彼女に悪夢を見せているモノの正体……それは夢魔です。

 サキュバスと言えば有名ですが、それの男バージョンであるインキュバスが癒術士ちゃんの夢に侵入している可能性が高いとあなたは癒術士ちゃんに伝えました。

 前世でこそ有名……男の夢の様な悪魔である為にオタク界隈では有名でしたが此方の世界ではかなりマイナーな悪魔(モンスター)の一種です。

 

「インキュバス? それはどの様な──」

「あれアーシア姉さん? それにクラン長?」

「珍しい組み合わせじゃん」

 

 あなたたちが話していると買い出しに行っていた剣士くんと探索者ちゃんが帰ってきました。

 食堂へ向かうのは中庭を通るのが一番近道な為にこうやって出くわしたようです。

 あなたは彼らに癒術士ちゃんが寝不足だった事を知っていたか訊ねると、剣士くんと探索者ちゃんはバツが悪そうな顔をして答えました。

 

「夜になるとうなされているのは知ってたけど……」

「アーシア姉さんが言いにくそうにしてたから深くは聞かなかった」

 

 あなたは仲間想いなのは美徳ではあるが相談して欲しかった旨を伝えると三人は気まずそうに視線を落としました。

 ですがしかし、インキュバスと言う魔物の恐ろしさを考えればあなたが叱る様な事を言うのも当然です。

 あなたは三人に癒術士ちゃんがインキュバスによって妊娠する可能性だってある事を伝えました。

 

「……えっ」

「に、妊娠!?」

「嘘でしょっ!?」

 

 癒術士ちゃんは顔を真っ青にし、剣士くんと探索者ちゃんは驚きに目を丸くしました。

 前世では知らぬ間に孕んだ赤子をインキュバスの所為にしたと言う逸話がありますが、この世界においてインキュバスは夢で犯した相手を本当に孕ませる力を持っている非常に危険な悪魔です。

 しかも夢の中に存在し、その実体が存在しない為に退治するのが困難な為に非常に厄介な悪魔とも言えます。

 

 あなたはとりあえず癒術士ちゃんは避妊魔法を掛けているか訊ねます。普通だったらセクハラですが、魔物の仔を妊娠するかも知れないのですからあまり猶予はありません。

 癒術士ちゃん真っ青になった顔をふるふると横に振ります。

 

「そ、性行為(そう言う事)は考えた事もなかったですから……」

「あ、アーシア姉……」

 

 あなたは財布から金貨を取り出して癒術士ちゃんに渡しました。

 このお金でこの後すぐに月の女神の教会へ向かい避妊魔法を掛けて貰いに行くようにと。

 今まで稼いだ事もない大金をポンと出されて癒術士ちゃんは慌てますが、あなたは必要経費だから受け取れと無理矢理握らせます。

 

「受け取っておこうアーシア姉。今の私たちの財布じゃお金出し合っても足りるか分かんないし……」

「……そうですね。ありがとうございますクラン長」

 

 続けてあなたは夢魔に対する対策の話を始めます。

 まず一番わかりやすい対抗方法として挙げられるのは癒術士ちゃん自身の精神力(MND)、もしくは抵抗力(RST)を上げる事です。

 夢の中で夢魔に良いように犯されるのは夢魔が支配の魔法を使って相手を支配する事に長けているからであり、それに対抗する高いステータスを育てる……と言う単純明快な方法です。

 ですがこれは一朝一夕で出来る事ではありません。直近の対策が必要な癒術士ちゃんには合っていないのです。

 

「じゃあどうすれば……?」

「あ、邪霊(レイス)とかを実態のない魔物を倒す魔法はどうなんですか?」

 

 探索者ちゃんの案は良い着眼点ですが、そもそも聖属性魔法が極端に苦手だったのならば癒術士ちゃんを狙ってはいないでしょう。

 また、夢魔は夢の中を移動して直接獲物の夢に現れる為に現実で見張っていても意味がありません。

 それを説明すると探索者ちゃんは「確かにうなされている所は見た事があるが危険は感じた事がない」と癒術士ちゃんの夜の様子を思い出して納得しました。

 

 ではどうすれば良いのか? 三人の視線があなたに集まります。

 あなたは言いました「夢魔は同性を嫌う。男性と寝れば悪夢を見る事はない」と……。

 

「……さ、最低ですっ!!」

「ちょっと! 夢魔に犯されない為に男とセッ……だ、抱かれるんじゃ意味ないじゃない!」

「ふ、二人とも落ち着いて……」

 

 言葉が足りませんでした。

 あなたは訂正して説明します。

 ここより北の夢魔が多く出没する(と言っても実体は伴いませんが)地域では集落内で夢魔の悪夢を見る女性が出た場合に村一番の豪傑と同じ布団で寝る事で夢魔を退け、逆に男性が夢魔の悪夢を見る場合は村一番の美人が同じ布団で寝る事で夢魔を退けると言う慣習があります。

 どうしてそれで退けられるのかはっきりとした理屈は分かっていませんが、あなたの知り合いの夢魔術師曰く「夢魔と言うのは非常に臆病かつ姑息なモンスターで、共に寝ている人が夢に侵入してくるのを恐れて男女同伴ならば基本的には襲ってこない」との事です。

 重要なのは男女が同じ布団で寝る事です。あなたは癒術士ちゃんと剣士くんが同じ布団で寝れば良いだろうと伝えました。

 

「え!? お、俺とアーシア姉さんが……!?」

「ちょ、ちょっとアンタ何想像してんのよ! 一緒の布団で寝るだけって言ってるでしょ!!」

「よ、よろしくねユウくん……」

「よ、よろしくアーシア姉さん……」

「!? ゆ、ユウが変な事しないか私も一緒に見張るからね!!」

 

 ラブコメをしている三人にあなたはさっさと教会に向かう事を言い含めると剣士くんと探索者ちゃんが買ってきた食材を持って食堂に向かいました。

 今日の夕ご飯は睡眠の質を高めるメニューを考えなくてはいけません。

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 それから三日後。

 傍目に見ても三角関係である彼女たちがどう言う感じで取り決めをしたのかは分かりませんが、夜になると同じ部屋で全員が寝ている事をあなたは知っています。

 あなたはチート冒険者として酸いも甘いも(甘さ9割)味わってきたので、彼女たちがエッチな事を夜な夜なしていても何ら気にすることはありませんが。

 

 ですが……。

 三日も経っているのに癒術士ちゃんのステータスには「睡眠不足Lv5」のデバフが残っているではありませんか!

 一つも下がっていないのはさすがにおかしいと思ったあなたは癒術士ちゃんたちに話を聞くことにしました。

 

「えっと……それは……」

「クラン長、一緒に寝てもアーシア姉は一晩中にうなされてるんですけど!」

「る、ルリスちゃん!?」

 

 インキュバスの仕業(犯されている)と分かって言い辛いのは理解できますが、どうやら彼女らには冒険のイロハを教える前に報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の大切さを教えた方が良さそうです。

 しかし……男と同衾しているのにまだ淫夢を見る理由とは?

 

 あなたは少し考えて夢魔術師から聞かされた文言を思い出しました。

 曰く、「村一番の豪傑と同じ布団で寝る事で夢魔を退ける」との言葉です。

 一番重要だったのは村一番の豪傑……つまり男性のレベルの高さ(強さ)が影響する可能性です。

 

 剣士くんはあなたの鑑定で合格が出るくらいには高い素質を秘めています。

 しかし現在の剣士くんは村を出たてのペーペーの新米なので大してレベルは高くありません。

 ゆえに失礼な言い方ですがインキュバスに格下と認識されているのではないのでしょうか? もしくは癒術士ちゃんに憑いているインキュバス自体が高レベルの個体である可能性も否めません。

 あなたはオブラート百枚重ねくらいの優しい言い方でそれらの事を彼女たちに伝えました。

 

「クソっ! 実体がある敵ならやり様があるのに……!!」

「そんな……じゃあどうすれば」

 

 うーんとあなたは考えて、高レベルの男性を一人思い出しました。

 あなた自身です。

 あなたは腐ってもS級冒険者です。そこらのサキュバスどころか魔王(デーモン)にすら負けません。

 

「えっ……クラン長とですか?」

「ちょ、ちょっとそれは……」

「あ、アーシア姉さん……」

 

 うん、あなたはこの反応は予想していました。

 いくらS級冒険者、みんなの憧れと言ってもあなたは30を越えたおっさんです。

 若い娘に俺と一緒に寝ようと言ったら引かれるだろうとは理解していました。ましてや彼女らはラブコメ時空を展開する若人です。

 

 ですがこれが一番わかりやすく簡単な対症療法である事は間違いありません。

 それが解っているので彼女たちも悩んでいます。

 そこであなたは更に助け舟を出しました「俺が手を出す事が心配ならば全員で俺の部屋に泊まれば良い」と。

 もちろんあなたはいくら癒術士ちゃんが可愛いとは言えど一回り以上も年が違う彼女に手を出す事は考えていませんでした。少なくともこの時は……。

 

 

 そうしてその日の夜、あなたの部屋には寝間着姿の三人がやってきました。

 癒術士ちゃんはゆったりとしたワンピースを探索者ちゃんと剣士くんはシャツと短パンと言ったラフな服装をしています。

 癒術士ちゃんは緊張からか少し気恥ずかしそうですが……あなたはそれが逆に扇情的だなぁと思いました。

 

 あなたは金持ちなので寝具にももちろん金を掛けています。故に広々とした大きなベッドなのですが、さすがに三人も四人も寝れる程広くはありません。

 癒術士ちゃん以外の二人は雑魚寝ですが質の良いカーペットが敷いてあるので身体を痛める心配はないでしょう。

 

「うわっ、クラン長のベッドめっちゃふかふかじゃん!」

「ふかふかすぎて逆に寝れるでしょうか……?」

「すっげぇ……これ幾らするんだ……?」

 

 三人はあなたの部屋にある調度品や神器の数々に目を輝かせますが、しかし彼女たちを招待したのは癒術士ちゃんを安眠させ寝不足を解消させるためです。

 あなたは三人を落ち着かせ、明かりを絞って安眠効果のある香を焚きました。

 癒術士ちゃんはあなたの隣、人一人分程スペースを空けて目を閉じます。

 

 あなたもベッドに横になり、とりあえず子守歌代わりにでもなるだろうとちょっとした冒険譚をゆっくりと落ち着いた口調で語る事にしました。

 その内容もワクワクする冒険ではなく、どちらかと言えば詰まらない、しかし冒険者としては教訓となったような話です。

 

 15分程語ると、あなたの隣から「すー……すー……」と寝息が聞こえてきました。

 あなたにとっては三日前に中庭で見た光景の焼き増しでしたが剣士くんと探索者ちゃんにとっては違ったようです。

 

「アーシア姉、うなされてないね……」

「良かったぁ」

 

 二人は安堵したように癒術士ちゃんの寝顔をのぞき込みます。

 あなたの鑑定を通して見ても癒術士ちゃんは完全に熟睡しており、またインキュバスに攻撃されていないのもチート転生者特有の超センスで理解できます。

 安心したように二人は自分の寝袋へと戻り、あなたは明かりを完全に落としました。

 

 さて、それから更に15分が経ちました。

 あなたは普段もう少し遅く寝ているのでまだ眠いと言う感じではありません。

 しかし明かりを消しているので本も読めませんし、かと言ってこの場から離れて、その間に癒術士ちゃんがインキュバスに襲われたら意味がないでしょう。

 ゆえにあなたはベッドの上でただ時間を無為に過ごしています。

 

 剣士くんと探索者ちゃんはどうしたのかと言えば……なんとぐっすり寝付いてしまっています!

 これには自分に対する見張りのつもりではなかったのかとあなたも困惑してしまいました。

 信頼されていると思えば嬉しいのですが、冒険者としてはいただけません。

 一応彼らの為に弁解をするならば、彼らは毎日うなされている癒術士ちゃんを毎夜毎夜に間近で見ており、彼ら自身も軽度の「睡眠不足」のデバフを受けていました。ゆえに安眠効果のある香が焚かれ、癒術士ちゃんがしっかりと眠っているのを確認して気が緩んでしまったのでしょう。

 

 

 ……さて、更に少しだけ時間が経過し、しかしあなたがまだ眠れない頃。

 あなたに、ふとイタズラ心が降って湧いてきます。

 寝ている癒術士ちゃんにイタズラをしたらどうなるんだろうか?

 

 先に断言しておくと、あなたは別に女に飢えていると言う訳ではありません。

 何たってあなたはS級冒険者なのですから。

 ですがそれとこれとは話が別です。

 

 今ここで癒術士ちゃんにイタズラをする事は……冒険(スリル)があります!

 何せイタズラをしている途中に癒術士ちゃん、もしくは探索者ちゃん剣士くんが目覚めてしまえば、それでお終いなのです。

 もちろんあなたの重要度や強さを考えれば罪に問われる事は無いでしょうが、重要なのはあなたがリスクを負うと言う事です。

 

 そう、それこそあなたが久しく忘れていた感覚です。

 モンスター退治余裕、冒険余裕、何ならギャンブルだって100%勝てるあなたが、寝ている小娘が起きるかどうかと言う一点のみで勝負に上がらなくてはいけないのです!

 そう考えてしまったから、あなたはこの勝負を降りると言う選択肢はありませんでした。

 

 

 あなたは布団の中から手を伸ばし癒術士ちゃんの乳に指を一本当てました。

 彼女のお椀型のおっぱいがふにゃりと形を変えて指が沈んでいきます。

 あなたはその指をゆっくりと動かして彼女の美乳の輪郭を優しくなぞり、すると彼女の着ていたゆったりとしたワンピースから彼女のおっぱいの形がくっきりと見えてきます。

 

 あなたは癒術士ちゃんに鑑定を掛けました。彼女のエロステータスを覗く為です。

 癒術士と言うのは聖職者のカテゴリの職業であり、清廉潔白である事が好ましい職業ですが処女信仰は神によってまちまちです。それこそ産めよ増やせよを推奨している神だっています。

 癒術士ちゃんの信仰する神は処女信仰ではなかった筈ですが、どうやら彼女は無垢な乙女の様です。

 

 そしてエロステータスを用いれば、癒術士ちゃんの身体はどの部位も開発度は低く、それこそオナニー一つした事が無いのがあなたには解ってしまいました。

 しかし更に見れば彼女のエロステータスには「色欲Lv4」の記載があります。

 これは女性では非常に高い数値です。男であれば色欲Lv4くらいは普通ですが女性で、それもオナニーすらしたことが無い癒術士ちゃんの数値としてはちぐはぐで異常と言えます。

 その他にも「マゾ気質Lv2」や「奉仕精神Lv3」など精神に於けるエロステータスが高めです。

 理由は単純で夢魔に毎晩夢の中で犯された為に成長してしまったのでしょう。

 

 あなたは癒術士ちゃんが可哀そうだと思いつつもイタズラを止めるつもりはありません。

 何故なら最高にスリルがあるからです。

 

 あなたはとりあえず癒術士ちゃんの乳首を開発する事に決めました。

 とは言っても抓ったり強く揉んだりすれば癒術士ちゃん、もしくは剣士くん探索者ちゃんが起きてしまうかも知れません。

 ゆえにあなたは服越しに癒術士ちゃんの乳首と乳輪をすりすり、すりすりと優しくなぞってあげます。

 

 すりすり♥ すりすり♥

 

「んん……っ♥」

 

 途中癒術士ちゃんが身じろぎすれば一旦止め、寝息が聞こえれば再開します。

 優しく擦る、乳首を押す、乳輪をなぞる、興奮して立った乳首をころころと弄ぶ。

 普通であったらスリルがあるだけで楽しくとも何とも無いでしょう。しかしあなたにはエロステータスが見えています。

 癒術士ちゃんの乳首・乳輪の開発度が僅か少しずつ上昇しているのが可視化されているのです。

 

 そうしてその夜あなたは、誰にもバレる事なく三時間と言う長い時間を掛けて癒術士ちゃんの乳首の感度を6%と乳輪の感度を10%程上昇させ、久しぶりのスリルに満足と達成感を得る事に成功しました。




プロローグなので長めでしたが二話目以降はここまで長くないと思います
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