睡眠姦クランハウス ~S級美少女冒険者眠り姫たち~ 作:日ノ一 大介
どうにかエッチシーンをねじ込もうとして試行錯誤したせいで難産でした……(しかも結局入れられないと言う
港町ポートポルタに飛行船がやって来て数日。
大きい街ではありますが、流石に初めて来航した飛行船と言う事もあり、街はその話題で持ちきりになっていたりします。
もちろんその噂はあなたの耳にも届いています。
例えばその飛行船からはエルフが降りてきたとか、船にはエルフのやんごとなき身分の方が乗船しておられるんだとか。
最初はたまたまでしょと思っていたあなたでしたが、最近ではハイエルフの
その所為で色々な事に手がつかなくなっているあなた。
エルフの飛行船だったと言う噂を耳にした時点で歓迎する準備を進めてくれた
そんなあなたですが、現在は街を散歩しています。
雨が上がって数日経ったので影響も少なくなり、クランメンバーたちは冒険に出掛けているので暇を持て余していました。
溜まっていた書類仕事も雨の間に聖戦士ちゃんが手伝ってくれていたので、それくらいの暇はあります。
逆から言えば、まだ片付ける仕事は残っているのですが、あなたはどうにも落ち着きません。
仕事に手がつかなかった為に気分転換でもと思い、散歩に出たのですがその足は自然と港の方まで向かってしまいます。
S級冒険者と呼ばれて人の枠を外れた英雄と大衆からは見られるあなたも結局は人の子であり、端的に言えば昔の女に未練タラタラでした。
人の前、特にクランメンバーたちの前では別れたからと割り切った風の雰囲気を装っていますが、あなたにとっては前世も含めて一番長く隣にいた女性だったのでそりゃ思い入れもあるわと言った感じです。
しかし大賢者ちゃんから貰った手紙にはいつ頃にどの様な手段であなたに会いに来るのか書いておらず、あの飛行船が以前にあなたも口にしたとおりでマジで何の関係もないただのエルフの商船と言う可能性も捨てきれません。
自然と港の方まで足を運んでしまったのは少しでも情報が欲しいからでしょう。
そして港の方までやってくると、確かに幾人かのエルフを見かけます。
主な生息域が内陸部であるエルフは珍しいとは言え、港町であるポートポルタでは見ないワケではありません。
しかしその多くは旅慣れした旅人や冒険者のエルフでありその服装の多くは旅装をしています。
ですが今日見かけたエルフの多くはエルフの民族衣装か騎士の鎧で身を包んでおり、どう見ても長旅をしてきた格好ではないので飛行船がエルフの所持物だった事がすぐに分かりました。
気になるのは騎士のエルフで、国を守る武装組織である彼ら彼女らがこんなにも大人数を派遣されるとなると飛行船にやんごとなき身分のエルフが乗っていると言う話も事実の可能性が高いでしょう。
と、ここまで予測出来てもこの船に大賢者ちゃんが乗っていると言いきれない理由があります。
それはあなたがS級冒険者である事です。
ただ単純にあなたの力を貸して欲しくて身分のある人物が出張ってきた可能性もありますし、そもそもの話で冒険絶頂期のあなたは何度かエルフの国々を救っていたりもするので知り合いも多かったりします。
例えば悪いドラゴンに連れ去られたエルフの小国のお姫様を助けたり、悪い帝国にて魔女と処刑されそうになっていたエルフの魔術師を助けたり、悪質誘拐奴隷組織を壊滅させたらその中で捕まっていたハイエルフの幼子を助けたりとか。
兎に角、そう言った話を上げればキリがない程にエルフを救っているあなたは、やんごとない身分のエルフだけでは人物を絞り込めないのです。
「えぇ~、本当でありますかぁ~?」
「マジマジ、オレとクリソツでしょ? その
あなたがふらふらと港の方へと歩いていると、渡航者や荒くれの多いこの街では珍しくないナンパの光景に出くわしました。
いつもと違う点を挙げるとするならば、ナンパ男たちに囲まれているのが純朴そうなエルフの娘と言う事くらいでしょうか。
エルフの娘は緑の丸目に童顔の顔つき金髪のおかっぱ頭が特徴でエルフの国の騎士装をしていますが少しおバカっぽそうな娘でした。
ただのナンパならばあなたも見過ごしたでしょうが、どう見ても世間知らずの田舎騎士を騙そうとしているようにしか見えません。
事実エルフの国はそののんびりとした人種性から犯罪等の危険が多くない為に他国に出るとどうしても犯罪に巻き込まれがちだったりします。
あなたは止めに入る事にしました。
エルフ娘が心配と言うのもありますが、エルフ娘のステータスを閲覧したあなたはナンパ男たちの身も心配になったからです。
と言うのもこのエルフ娘、騎士装をしているだけあって優れたステータスを持っている他に「怪力」などの強スキルを幾つかと「龍の因子」と言う特殊スキルを所持していました。
もしあなたが見逃した場合に、ナンパ男たちは翌朝には惨殺死体で発見されるかも知れません。
「ああ、なんだテメェ!?」
「野郎! スッゾコラァ!」
「す、すいやせん……っ!」
「へへっ、あっしらはここらへんで失礼しやす!」
えっちな女の子ならば嬉しいですがチンピラの何も嬉しくない即オチ2コマを敢行したあなた。
何だかんだ巻き込まれ体質のあなたにとっては日常茶飯事過ぎてもはや何の感慨も浮かんできません。
エルフの娘に「ここら辺は治安が悪いから」と帰る様に言い含めますがエルフ娘は不服そうな顔をしていました。
「貴方はなんて事をするんですか~!?」
助けた事を感謝される事は多くありましたし、「たすけなど不要」と言うパターンも何回も見てきました。
しかし助けた事自体を非難されるのは初めてです。
あなたが頭に疑問符を浮かべているとエルフ娘は一枚の紙を押し付けてきました。
何なんだと思い、その紙を覗いてみるとそれには誰かの似顔絵と何らかの文章が記してあるポートレートです。
「せっかく見つけたのに~!」
どうやらポートレートに描かれている人物を探しているらしく、しかしその似顔絵は
ならば文章を、とも思いましたがエルフの言語で記されている為にあなたは読むことが出来ません。
「……仕方ありません! 貴方は騎士……と言っても新米ですが、騎士であるワタシに協力するべきであります! ……ありますか? たぶんありますよね?」
知らんがな。
最初は高圧的な態度をとろうとしていた
面倒ごとには慣れっこのあなたは元々協力するつもりでしたが、頼まれたなら断るつもりはありません。
「っ! ありがとうございますであります! それではえっと……特徴は……せの、たかさが、3、パース、くらい」
新米騎士ちゃんが書かれた情報をたどたどしく読み上げます。
パースと言うのはエルフが独自に使う長さの基準でこの世界に於けるヤード・ポンド法、世界基準からかけ離れた数値の為に3パースがどの程度の身長なのかはあなたにも分かりません。
それを指摘すると新米騎士ちゃんは「ああ確かに」と言った感じで、うーんと唸りながら自身の目線の高さに手を持ってきました。
「た、多分このくらいであります!」
その言い方に少し不安が残りますが、新米騎士ちゃんの目線の高さだと男性の平均……と言っても人種によって大分異なりますが、人間種なら平均程度でなんの情報にもなりません。
ちなみに今世のあなたは健康的な食生活を心掛けていたお陰か、若い頃には結構身長が伸び、現在は割と背が高かったりします。
「それで……くろかみの……あっ!? 待つでありますっ!!」
新米騎士ちゃんは途中で大声を出すと、いきなりその場から駆け出しました。
あなたは新米騎士ちゃんの突然の行動に少々驚きますが、新米騎士ちゃんの駆けていく先を見て納得します。
そこにはスリがいました。……いましたが雑踏の中500mくらい離れた場所だったのです。
あなたの超感覚ならば問題なく発見出来ますが、平時にはそんな遠くまで集中していません。
それを発見、補足しているあたり新米と言えど騎士として優秀なのが見てとれました。
「待ちなさ~いっ!」
何もない空間でならばスリ相手に500m程の距離ならすぐに追い付きますが、人混みの中を全力疾走するワケにもいかず、人にぶつからない様に配慮してスリを追いました。
あなたはチート転生者なので見失うなんてお間抜けな事はしませんが、相手も中々やるようです。
小柄な体躯を利用した股抜けやショートカット、そして通行人をわざと脅かして後方への牽制をやってのけました。
小人族の
「捕まえたでありますっ!!」
最終的にはステータスで勝っているあなたたちが追いかけっこに勝利しました。
スリが人混みから殆んど人のいない路地裏に道を変えた為に思ったよりも時間は掛かりませんでしたが。
「は~な~せ~よぉ~っ!!」
「貴方が先に盗んだ物を返すでありますよ!」
「っダメだ! この金が無いと姉ちゃんが助けらんないんだっ!」
目深に被ったフードがとれると、先程感じた違和感にすぐ気が付きました。
小人族はその小さいと言うハンディキャップの為に非常に優れた直感力を持ちます。
もし彼が小人族の盗賊だった場合はS級冒険者に追い掛けられたら、生存確率を少しでも上げるために財布を放り捨てて逃げるでしょう。
スリの正体は孤児の少年でした。
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少年から事情を聞いた新米騎士ちゃんが解決を申し出て、何故かあなたも手伝う事になりました。
どうやら少年のお姉さんが悪党に捕まったらしく、金を払えば返してやると言われたそうです。
あれ、サブクエスト始まった?
現在は少年と姉が暮らしていた教会の廃屋で作戦会議を終えて休憩を取っている所で、作戦自体は正面からの突入役が暴れて潜入役がお姉さんと他に捕まっている人が居たら助けると言う至極簡単な役割分担です。
実際には、言うは易く行うは難しと言った感じですが新米騎士ちゃんの先ほどの身のこなしと高いステータスを見て突入役は問題なくこなせるだろうと確信しています。
「……そういや、お姉さんはなんて名前なの? あ、オレはショーターってんだ!」
「そう言えば自己紹介もまだでありました! ワタシはピュセルと言います。ユグドラ王国の騎士であります!」
流れであなたも自己紹介しました。
色々とあった為に完全に忘れていましたが、あなたたちは全くの初対面です。
少年はあなたの自己紹介にはあまり興味がない様ですが、新米騎士ちゃんはぱちぱちと拍手してくれます。
「お~、貴方も団長殿だったのですねぇ! それにしても団長殿のお名前どこかで聞いた覚えが……」
「それで夜まで休憩すれば良いんだね」
あなたは頷きました。
夜の闇に乗じて悪党のアジトを襲撃する作戦です。
あなたは超感覚、新米騎士ちゃんは魔術によって暗闇でも夜目をきかせる事が出来るので、夜の闇で不利になる事はありません。
そんなワケで夜まで暇になったのですが、時間的に一度アジトに帰るのも微妙な時間なので夕食に屋台で3人分の食事を買ってきました。
今は三人で食事を取っていて、少年は食べる努力はしていますが少し食は細いように思えます。
その反面で新米騎士ちゃんは意外な事に大食漢な様でかなり多めに買って来た夕食をぺろりと食べてしましました。
エルフと言うのは普通一日一食程度しか食べないので新米騎士ちゃんは非常に珍しい存在と言えるでしょう。
もしかしたら「龍の因子」によって食欲が強化されているのかも知れません。
「くあ……食べたらなんだか眠くなってきました……夜になったら起こしてほしいであります」
ご飯をぺろりと平らげた新米騎士ちゃんは一度大きなあくびをすると、窮屈なのか軽鎧を脱ぎ捨ててしまいました。
中にはエルフの民族衣装を着ており、薄い緑色のドレスのスカートには大きなスリットが入っていて新米騎士ちゃんの大きなお尻がより強調されています。
更に薄布の服が汗でぴったりと身体に張り付き、小さなお胸の先っぽの色素が僅かに分かってしまいます。
そのエッチな光景に少年は顔を赤らめて思わず顔を背けてしまいました。
「むにゃ……ちょっとお膝を貸してもらうであります~」
コイツ無敵か?
うとうととしていた新米騎士ちゃんは枕になるような物を少しの間探していましたが、この教会の廃屋にはその様な物が無いと諦めると長椅子に座るあなたの足を枕に眠り始めました。
エルフ族が種族的にのんびり屋と言えどここまで奔放なエルフはあなたも初めてです。
まるで懐いた犬の様に膝に頭を乗せてきた新米騎士ちゃんにあなたは一つため息を吐きました。
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