悟堂夏海はその日、屋敷から二駅離れた喫茶店に来ていた。
頼んだ紅茶を飲みながらここに来る時に買った雑誌に目を通している。
待ち人が来たのは夏海が喫茶店に入って十五分経ってからだった。
夏海が座っている席に褐色肌で赤茶色の髪をした中年が止まる。
相手が来たのを察して夏海は読んでいた雑誌を閉じる。
「ゴメン、遅れて」
「ううん。時間丁度だよ、お父さん」
今井和良。
悟堂夏海の実の父親である。
向かいに座ると今井も飲み物を頼み、夏海も追加でケーキを頼んだ。
「今月分の養育費は振り込んで置いたから、後で確認してね」
「別にいいのに……」
「そういう訳にはいかないよ」
夏海は母である悟堂美季から毎月かなりの額を振り込まれている。
学生身分には大きすぎる額だ。
そこから学費やその他が賄われているのだが、父である今井和良からも養育費を毎月振り込まれている。
その代わり、毎月の面会に応じていた。
尤も、養育費など貰わなくても面会ぐらいいつでも応じるだろうが。
それから他愛ない近況を話し合う。
学校や夏休みに入って姉妹で海に行った事も。
「そう言えば前に神門の新しい跡取りと一緒に暮らしてると言ってたね。その子とはどうだい?」
「うん。仲良くしてる」
「そっか。上手くいってるなら良いんだ。うん」
ホッとしたような。それでいて不安そうな表情をする父に夏海は内心で疑問に思う。
そこであることを思い出した。
「母さんが、今屋敷に居るんだけど……連絡する?」
夏海の父である和良は未だに結婚していない。
神門の傘下であるスポーツ用品店の社長という肩書きから女性との出会いも有るだろうに。
それでも独身を貫いているのは、悟堂美季に未練が有るからではないかと夏海は思っていた。
しかしそれは夏海の思い違いだ。
「いや、いいよ。あの人との関係はとっくに終わってるし。それにね。僕にとって美季さんはなんと言うか、現実感の無い人なんだ」
父の言葉が理解できずに夏海は首を傾げる。
和良が美季と出会ったのはプロのテニスプレイヤーだった頃だ。
しかし戦績は徐々に落ち始め、無理をして肘を痛めて引退を余儀なくされた。
その時に交流のあった美季と身体の関係になり、今の仕事を紹介されたのだ。
「優しくしてくれたし、今の職を紹介してくれたのは感謝してる。だけど、あの人と恋人とか、家族になれるビジョンが僕には持てなかったよ。それに夏海を妊娠していた事を黙っていたのもあるしね」
ひたすらこちらを甘やかしてくる女性。
しかし美季は夏海を妊娠すると用が無くなったとばかりに離れていった。
和良も新しい仕事に慣れる必要があり、忙しい日々を終えて夏海の存在を知ったのは彼女が小学校に上がる少し前の話だ。
当時は和良が夏海を引き取る旨を悟堂の本家に伝えたが、夏海自身が初めて会った男性よりも悟堂の家を選んだ事により、今の関係が続いている。
時間が過ぎると和良は伝票を取る。
「次会えるのを楽しみにしてるね。それと夏海。少し早いけど、十七歳の誕生日、おめでとう。当日も電話するから」
そう言って誕生日プレゼントを渡してくる。
「うん。分かった。ありがとう」
「ハンッ!? あふっ! アンッ! あ、あ……イイっ!? 四季様のチンポが、アタシの膣内で暴れて────ウヒッ!?」
四季の膝に乗って腰を振る夏海。
胸を吸われると背をのけ反らせる。
唾液まみれになった胸を強く揉む四季の背中に爪を立てる。
こうして密着するのを好む夏海は快感を我慢する為に爪や歯を立てる事がある。
四季は夏海を押し倒して手の平を重ねて腰を動かす。
その間、夏海は脚を絡ませて密着していた。
夏海が四季の耳を唇で挟み、舐めてくる。
「う、あ……!」
その刺激に堪えきれず、四季は射精した。
普段から鍛えている夏海のマンコはキツくとも全体で動きシゴいてくる。
特にペニスの先端を捏ねる感触は病みつきになりそうだった。
一度射精してもペニスを抜かずに体位を変える。
片足を上げさせてそれを掴み、再び奥へと突き入れる。
「ハァ、アンッ! 四季、さま……またおおきくぅっ!?」
パンパンと腰を突き出す度に感じている夏海の声が聞こえる。
「夏海ちゃ……夏海っ! 膣内、スゴく……っ!?」
「うん! イイっ! また、四季様の熱いの、いっぱいぃ!?」
上げていた脚を回すと、健康的に引き締まった尻を見せながら積極的に腰を振る夏海。
両手首を掴んで夏海の体を引くと、膣内が絞まり、再び射精感が高まる。
「ハァ……夏海! 僕、また……もう……!」
「きてぇ!? アタシの膣内に何回、でもぉ!?」
その声が引き金となって四季は再度夏海の膣内へと射精する。
ドクドクと夏海の子宮に精液が注がれていき、溢れた液体が落ちる。ペニスをマンコから引き抜くと、うつ伏せになっている夏海ののし掛かる形で抱く。
「まだ、する?」
短い呼吸を繰り返して訊く夏海に四季はううん、と返した。
「明日、夏海ちゃんの誕生日だよね?」
「そうだけど……」
「だからさ。明日はどこか出かけようか、2人で」
「え?」
四季の提案に夏海は目を瞬きするさせた。
「つまり、何をプレゼントしたら良いのか分からないから、
「……今まで同い年。それも女子に贈り物なんてした事なくてさ。だから何をプレゼントしたら良いのか分からなくて」
視線を反らしながら申し訳なさを笑って誤魔化す四季。
彼自身、神門の屋敷に来る前は特に女子との接点もなく、定時制高校に入学してからはバイト三昧な上にその稼ぎも母親に搾取されていた。
最初は適当な流行り物でも買おうと思ったが、それが夏海に取って良いのかも判らず、本人に選んで貰おうとなったのだ。
情けない話だが、要らない物を貰うよりは良いだろうと思って。
幸い、今はビックリするくらいお金に困ってないのだ。大抵の物なら買えるだろう。
そんな四季の様子に夏海は呆れた様子で息を吐く。
「分かった。それじゃあ今日は宜しくね、四季様」
「此方こそよろしくお願いします」
自分の不甲斐なさを表すように四季は頭を下げた。
買い物だけではなんだからと映画を観てから簡単な食事を摂る。
周囲には二人が
夏海自身人にねだってまで欲しい物は無く、何か気になった物があったら買おうくらいの気持ちだった。
歩きながら話していると夏海がポツリと言い出す。
「実を言うとね、ちゃん付けで呼ばれるの、あんまり好きじゃない」
「あ。そうなんだ、ごめん」
なんとなくちゃん付けで呼んでいたが、実はお気に召してなかったらしい。
「絶対嫌って程じゃないけど、呼び捨ての方が好きってだけ。だから、これからは呼び捨てにしてくれると嬉しい」
真っ直ぐ見つめてお願いする夏海。
四季は頬を掻いて照れた様子で。
「……夏海」
そう呼ばれると、夏海は小さく笑う。
「変だね。エッチの時は普通に呼ばれてたのに、改めて呼ばれると、少し照れくさいかも」
「う。そう、かな?」
エッチの時は夢中で、呼び捨てにしてるのかイマイチ思い出せない。
そしてもう一つ。
「ねぇ。アタシも四季様を、"四季"って呼んでいい? 家で呼ぶと冬雪姉さんがうるさいから、こうして二人っきりの時だけだけど」
「えっと……僕もそっちの方が楽、だよ」
正直、今でも様呼びには馴れないところがある。
冬雪は言わずもがな。秋葉は楽しんでいる節があるし、春花は違和感を持ってないように思える。
夏海はもしかしたら最初から馴れなかったのかもしれない。
それでも姉妹に合わせてきたのか。
「改めてよろしく。四季」
「うん」
手を差し出された手を握る四季。
握手を離すと夏海の視界にある看板が映った。
「欲しい物、見つかったかも」
「ホント?」
「こっち」
夏海に手招きされて入った店はゲームセンター。
案内されたのはぬいぐるみクレーンゲームだった。
「どれでもいいから取って。ちなみにアレを取ってくれたらスゴく嬉しい」
夏海が指差したのは、有名な漫画に出てくるマスコットキャラクターである。
「僕、こういうのやったことないんだけど」
「期待してる」
「……分かりました」
観念して神門四季は人生初のクレーンゲームに挑戦した。
勿論簡単に取れる訳もなく、一万円を丸々溶かす事となり、最後には気を利かせた店側からぬいぐるみを譲って貰うという何とも締まらない結果となった。
それでも四季から渡されたぬいぐるみを夏海は嬉しそうに抱えていた。
「そろそろ帰ろうか」
ゲームセンターを出た時は既に夕時であり、そろそろ帰るにも良い時間だ。
今日は夏海の誕生日という事で、料理を豪勢にすると言っていた。
「四季……最後にいい?」
「どうしたの? 忘れ物?」
「そうじゃなくて……」
人混みから外れた、人の眼のない場所まで移動すると夏海が唇を重ねてきた。
見ると、熱っぽい顔で四季を見てくる。
「なんだか今、すごくシタくて……近くにホテル、あるから。連れて行って」
夏海が四季の手を自分の股間に当てると既に濡れていた。
夏海の言う近くのホテルに入った後に、どちらかだったか唇を重ねた。
「~~~~」
夏海が四季の首に腕を回してキスする中で、四季はスカートの中に手を入れて夏海のショーツを下ろしている。
太腿の途中までショーツが下りると夏海の手が離させ、跪いて四季のペニスをしゃぶり始める。
「はぁ……四季の、もうおっきくなってる……」
竿の真ん中から先端の割れ目を滑るように舌を這わせ、亀頭を舌が何度も上下する。
その間に夏海は嬉しそうに自分のシャツを捲ってブラを外すと自分の胸を肉棒に押し当ててきた。
冬雪や秋葉程の大きさはないが柔らかな胸の谷間で擦ってくる。
「あんまり、大きくないけど、アタシのおっぱい気持ちいい?」
「うん……すぐに射精そう……」
「よかった」
「でも、時間もないから……」
四季はベッドに夏海を押し倒し、ショーツを脱がすとマンコに指を入れる。
「あはっ!?」
声を漏らす夏海を無視して膣内を確かめるように指で肉壁を指で弄る。
膣内を押したり擦ったりする度に夏海は体をくねらせて声を漏らす。
「うあ……ハァ、ハァ……四季……はやく、きて……」
「うん、分かってる……」
一度勃起したペニスで夏海の陰部を撫でるように擦った後に膣内へと挿入する。
「う、は……っ!? いきなり、奥まで……」
「一気にいくよ!」
力強く肉棒突き入れて、速いペースで腰を動かす。
グリグリと子宮口を押し込むと夏海の表情が蕩ける。
その途中で夏海のスマホから着信音が鳴った。
手を伸ばしてスマホを見ると父の名が表示されている。
「お父、さん……」
『夏海。何か声がおかしいけど、大丈夫かい?』
「そう? いま電車で、うたた寝してた、から……」
セックス中に電話に出る夏海。
相手が父親であることから止めるかと手でジェスチャーするが夏海は首を横に振る。
『そうかい? なら長々と電話は出来ないね。誕生日おめでとう、夏海』
「うん。ありがとう……」
用事はそれだけだったのか、それとも電車内と聞いて気を遣ったのか、父親は電話を切る。
悪いことしたな、と思いつつスマホを手から離すと四季が体重を預けてきた。
密着するのが好きな夏海は安堵したように背中に腕を回す。
「四季……四季……っ!」
四季の名を呼んで腰を動かし、膣内で肉棒に奉仕する。
それに応えるように四季も夏海の名前を何度も呼んだ。
我慢も長くは続かずに精液を射精する。
「っ……あ、ハァ……!? あ、あ、あぁ!? あぁあああっ!?」
四季が射精すると声を堪えずに上げる夏海。
射精を終えると疲労感から動かない夏海は満足そうに微笑んだ。
「随分と遅かったですね」
『……ごめんなさい』
屋敷に戻るのが少し送れて非難する視線を送る冬雪に素直に謝罪する二人。
「まぁいいじゃない。遅いって行ってもまだ7時過ぎよ? 今時小学生だって出歩いてるわよ」
「そう言うことでは」
席に座っている母を見て夏海が瞬きする。
「お母さんも祝ってくれるの」
「……私だってたまには娘の誕生日を祝うわよ」
「ボクは一回も祝われたこと無いけどねー」
「奇遇ね、秋葉。私もよ」
「貴女達ね……」
長女と次女の言葉に少しだけバツの悪そうにする美季。
「夏海お姉ちゃん。冬雪お姉ちゃんと一緒にお料理頑張ったよ」
「ありがとう、春花」
夏海が妹のアタマを撫でて褒める。
秋葉が四季にクラッカーを渡してきた。
「四季様ー。タイミング合わせてねー」
「はい」
「いっせーの!」
『お誕生日おめでとう! 夏海!』
夏海に向けて全員が一斉にクラッカーを鳴らした。
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