これはどういう状況なのか?
いつも乗っている冬雪の車ではなく、悟堂姉妹の母である美季の車に乗っている。
「ふふふ。若い子とドライブなんていつ以来かしら。ドキドキしちゃう」
などと上機嫌で車を運転している美季。
何故か起きたら私服に着替えた状態で美季の車に乗っており、目が覚めると同時に発進していた。
(何が恐いって、車を出すまで全然気づかなかった事が……)
ここ数ヵ月慣れない事ばかりで疲れていたのもあるが、それにしてもなんで起きなかったのか。
「あの……さっきから何度も
置いてあるスマホが車が走って数分後に着信で鳴り、留守番に切り替わった数秒後にまた鳴るのを繰り返されている。
「あぁ。どうせ冬雪でしょう。四季君が居なくなったのに気付いたのね。もう遅いけど。それに運転中にスマホとか危ないしね」
取って付けたような理由を言いつつ、どうでも良さそうにしている美季に四季が戸惑う。
「冬雪がっていうかね。私が娘達を出し抜く事はあっても、あの子達が私を出し抜く事はあり得ないから」
笑ってそんな事を言う美季。
前々から感じていた事だが、どうにもこの人は娘達を下に見ている傾向にある。
娘だから、というよりは人間として。
そこで四季は自分のスマホに連絡が来ないのが不思議で見る。
「着信拒否になってる……」
「四季君を連れ出す時にちょっとね。GPSも黙らせてあるから」
指紋認証に四季の指を使ってロックを外したのだろう。
つくづくどうして起きなかったのかと思う。
拒否設定を解除すると、すぐに夏海から連絡がきた。
「もしもし?」
『繋がった! 四季無事?』
「あ、うん……ビックリしたけど。今は美季さんの車で移動してる。何処に向かってるかはまだ……え? スピーカー? うん、分かった」
スピーカーを音にすると同時に夏海のスマホを通じて冬雪の怒声が届く。
『貴女はっ!! いったいどういうつもりですかっ!!』
「驚いて事故起こしたらどうするの?」
『四季様を何処へ連れて行くつもりですかっ!!』
「秘密。今日は久しぶりに四季君が完全にお休みだし。気分転換に連れてくだけよ。夜には帰るわ。それじゃあ」
『待ちなさい! まだ話は────』
四季のスマホの通話を切り、再び着信拒否に切り替える。
「ダメよー。デート中に他の女からの電話を取っちゃ」
「デート? それより本当に何処へ向かってるんですか?」
「ちょっと遠くにある遊園地。仕事の関係で貰った入場券があったから、四季君も最近忙しかったし、リフレッシュして貰おうと思って。四季君は遊園地いつ以来?」
「行ったこと無いですね。旅行とかも夏休みのが初めてでした」
四季の母は本当に最低限しか息子の面倒を見なかったし、転校する前の高校ではバイト代を取り上げる程に親失格な人だった。
そんな人が息子を遊園地に連れて行く訳がない。
「あ~。まぁ、あの子だしね」
「母と知り合いで?」
「あの子が神門の使用人だったのもあるけど、高校時代の先輩後輩なのよ」
「そう、だったんですか」
あまり実感がなく、気の無い返事を返す四季。
今更実母に対する関心が限りなく0に近いのだ。
「そういう事なら今日は楽しみなさい。四季君の初めての遊園地の相手が私なんて嬉しいわー」
そう言いながら車を走らせた。
「ひゃあぁあああああっ!? たっのしいっ!!」
ジェットコースターに乗っている美季が楽しそうに声を上げる。
子供のようにはしゃぐ美季の横で四季は恐怖から粟立ち、顔を青くしている。
園内にある絶叫マシンを片っ端から乗り始めてこのジェットコースターが三つ目である。
高速でレールを走るマシンはどうやら四季には合わなかったらしい。
ジェットコースターを降りた後にぐったりとしている四季はベンチに座っていた。
「ごめんねー、私ばかりはしゃいじゃって。それにしても四季君はジェットコースターとか苦手なのね。コーラでいい?」
飲み物の入った容器を受け取り四季は力なく笑う。
「はは。でも、楽しいですよ。遊園地なんて初めてで」
その言葉に嘘はない。
絶叫マシンは恐かったが、無縁だと思っていた場所に来られて、色々な体験が出来るのはそれだけで楽しい。
いや、これはもしかしたら嬉しいという感情なのかもしれない。
「うんうん。そう思えるのは大事よ。変に苦手意識を持つよりも、楽しめる方が有益だしね」
自分の飲み物に口づける美季が話しかけてくる。
「それよりも四季君」
「はい? なんですか?」
「ウチの娘達の中で誰が一番タイプ?」
突然投げかけられた質問に吹いて、ストローを伝って中のコーラがブクブクと泡立つ。
「なんですかいきなり!?」
「だって気になるじゃない。私の娘だけあって、見た目は良い方だし、少し性格にクセはあるけど、まぁそれも個性だし。何より────」
座っている四季の前に立ち、下腹部に触れてくる。
「あの子達を抱くのは気持ちいいでしょう? 四季君にとってあそこまで都合の良い女は他にいないと思うけど」
「それは……」
否定したいが、姉妹を取っ替え引っ替えしているのは事実である。
だがそれとは別に疑問が浮かぶ。
「美季さんは、冬雪さん達には興味がないと思ってましたが」
「はっきり言うわね。確かに私はあの子達にはあまり興味がないわ。でも、あの子達のこれからには興味があるの」
「?」
美季の言わんとする事が分からずに四季は首を傾げる。
「そんな事はいいのよ。あの子達は私には及ばないけど、それなりに優秀だし。四季君があの子達を選んでくれたら嬉しいと思ってるわよ」
娘の幸せを願っている母の言葉にも聞こえるが、美季の娘に関する興味が希薄なのもあって、どうにも言葉通りに受け取れない。
それに気になる事もある。
「冬雪さん達を、随分下に見てるのですね」
「あの子達が私に勝てるモノなんて一つも無いもの。娘達は結局、私という人間の才能を切り分けた下位互換でしかないのよ」
何の疑いもなく、さも当然のように告げる美季。
美季のその言葉に僅かな苛立ちを覚える。
「そういう物言いは、好きじゃないです」
四季の言葉に美季は瞬きをした。
「彼女達にはそれぞれ素敵なところがあって。魅力的な女性だと思いますよ。簡単に上とか下とか決め付けるのは違うと思います」
「そう」
四季の言葉を肯定も否定も、ましてや嗤いもせずに目を細めた。
「四季君がそう思うならそれでいいと思うわ。でも、ウチの
「それってどういう……」
四季の質問には答えずに美季は手を引いてくる引いてくる。
「それじゃ、次に行きましょうか! 今度はもうちょっと心臓に優しいヤツを!」
「え~?」
明らかな話題そらしに四季は困惑した表情になった。
それから園内にある全ての遊具を体験し尽くすかのように色々な乗り物に乗った。
退園する時には四季が目を回しているくらいに。
帰る前の休憩を兼ねて近くに建てられていたホテルに入る。
美季に肩を貸してもらい歩いていた四季はベッドに寝かされる。
「ありがとう、ございます……」
「いえいえ。私の方こそ、こんなになるまで連れ回しちゃってごめんなさいね」
口だけの謝罪なのは理解しているが態々指摘する気力も気概も四季にはない。
早く、体調を元に戻そうと目を閉じて息を調える。
ベッドで両手を広げて休んでいると、柔らかな手が撫でるように四季の体に触れてくる。
その手が四季の下半身に到達した目を開ける。
「美季、さん?」
「はぁ……こういうの、久しぶりだわ」
美季が四季のズボンのジッパーを下げて中の肉棒を取り出すと、竿を手の平で摩擦し始める。
「美季さん! ちょっ! なにをやってっ!」
「なにってナニ? それにここはラブホよ? 気付かなかったの?」
「えぇ!?」
てっきり普通のホテルだと思っていた。
遊園地で疲れて何処に入ったのか全然見てなかったのだ。
「やめて、くだあぁっ!?」
「ふーん? ここら辺が弱いのね。すぐに気持ち良くしてあげる」
指と手の平で四季の弱点を探りつつ、竿に唇を滑らせて舌が巻き付くように刺激してくる。
正直に言えば、姉妹の誰よりも────。
「すぐにこんなに大きくして。かわいいのね」
「どうして……いきなりこんな……ひあっ!?」
質問の途中で肉棒のエラの部分を揉まれて声が出る。
「そうねー。今日四季君と一緒に過ごしてそういう気分になったから。それに、四季君の子供なら身籠ってもいいかなーって」
「なにを、言って……それは……」
神門と悟堂の間に子供は産まれない。
そう聞いているし、実際この数ヵ月、毎日のように姉妹と肌を重ねているが、誰も妊娠した様子がない。
半信半疑だったそれは、いつの間にか四季の中で真実味を帯びていた。
「そうね。確かに
「いっ!?」
射精しそうになったが寸前で美季の口と手が離れる。
「だけど、旦那様とは無理だったけど、私と四季君なら子供が作れるかもしれない。だから少しだけ協力して?」
言うと、美季は四季の玉袋を転がし、アイスクリームを舐めるように先端を舌で刺激してくる。
その動きが姉妹達よりずっと巧くて。
「あっ、ちょ、まっ……!」
「あらあら。女の子みたいな声だしちゃって。そんな顔をされたら、もっとイジメたくなるわね」
手慣れた美季の性技は遠慮なく四季の性感を刺激するのに絶妙なタイミングで射精するのを阻止していた。
何度もそれを繰り返さしている内に、四季の中でスイッチが切り替わる。
「おっ?」
ベッドではなく、床に美季を押し倒すと、服のからその乳房を握り、美季のズボンのベルトにカチャカチャと手をかける。
「そう。あの人と同じ。君も────んんっ!?」
ズボンの中に手を入れてクリトリスを擦り、膣口の中に指を突っ込む。
シャツを捲り乱暴にブラをズラすと、そこには年齢を感じさせない女体があり、見えた乳首にしゃぶりつく。
「うんっ!? ハァ……娘達にも私のおっぱいを吸わせたことないのにー」
美季の余裕の声が耳障りだった。
姉妹達と同じように鳴かせたい。
余裕を削ってその表情をぐしゃぐしゃに。
そう思ったら、四季は自分の肉棒を美季の膣口に当てる。
それを察して美季もクスリと笑った。
「きて……四季様?」
挑発するように様付けするその女の穴に自身の男根を捩じ込む。
勢い良く入れた肉棒に膣内のヒダが絡み付く。
完成された肉壺が四季の肉棒を締め付けてくる。
それでも四季はその感触に負けじと腰を振り、子宮を突く。
「ハァ……ハァ、ハァアッ!?」
「あは! わか~い! 久しぶりにイッちゃうかもっ!」
更に美季は膣内を強く締め付けてくる。
まだまだ余裕で、まるで子供の遊びに付き合う大人のような余裕を感じる。
「う……っ!?」
美季の膣内に射精すると、全てを吐き出させるように膣内の肉が動く。
最初の射精を受け止めた美季は頬を紅潮させて小さく吐息を吐いた。
「思ったよりも良かったけど。まだ終わりじゃないでしょ?」
逆に今度は上になって四季の顔を見下ろしてくる。
四季のお腹に手をついて腰を動かし始めた。
「一回だけじゃ萎えないのは流石ね。だから、私が全部搾り取ってあげる」
そう言って微笑む美季が四季には
腰を動かしつつ、美季が体を倒して四季の首筋を舐めてくる。
胸板を擦り、乳首を弄られる。
どれも姉妹にやって貰った筈なのに、刺激が段違いだった。
自分の乳房を四季の胸板に重ねて擦り、耳に吐息を当ててきた。
そこで背筋が震えて二回目の射精をする。
「まだまだ。もっと可愛がってあげる。坊や……」
クスクスと妖しげに笑う美季。
その瞬間、捕食する側とされる側がはっきりと決定した。
「まさか九回も射精されるとは思わなかったわ。そんなに私の膣内が良かったの?」
シャワーから出てきた四季に美季がそう質問するが四季はプイッとそっぽ向く。
その態度に美季はあらあらと肩を竦めた。
四季からすれば、姉妹の母に手を出したという事実が引きこもりたくなるくらいに自分の性が恥ずかしく、恐ろしいのだ。
「そう落ち込まないで。お詫びと言ってはなんだけど、これから貴方の為になるお話をしてあげるから」
「僕の?」
「そう。神門と悟堂の関係。四季君の変化する瞳の色や、これから先に挑まなければならない儀式。私が知るその大半を」
軽い口調ながらそれは聞き逃してはいけない確かな重みがあった。
その圧に呑まれて四季は身を強張らせる。
お伽噺を紡ぐように美季は口を動かす。
「神門が何故、あの土地を中心にここまで発展したのか。その始まり。神様との出会い。その古い物話を────」
美季としたのは以前のアンケート結果に依る物です。
このタイミングしかなかったので。
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縁種