※この作品はR-18です。

春夏秋冬姉妹と御主人様な僕。   作:赤いUFO

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誕生日【春花】

 その日悟堂春花は一週間後に入学する高校の制服を受け取りに来ていた。

 頼んでいた制服を受け取って店を出る春花。

 店を出て少し離れた所に在る駐車場に着く。

 

「制服は受け取った?」

 

「はい。四季様」

 

 制服の入った袋を見せると四季は車のドアを開けて中に入るよう促す。

 

「すみません、久しぶりのお休みなのに足に使っちゃって」

 

「いいよ。どうせ暇してたし、これくらいはね」

 

 そう笑って返すが、四季が今日休みを取る為に忙しくしていたのを知っている。

 四季が神門の家に迎えられてもうすぐ三年が経とうとしていた。

 その間に四季は大学生となり、車の免許も取得した。

 

「まさか、免許を取得したその日にポンと軽自動車をプレゼントされるとは思わなかったよ」

 

 足として使うようにと贈られた車。

 実際に助かっているのだから文句もない。

 

「大学やお仕事はどうですか?」

 

「順調だよ。大学の講義は面白いし、友達も居る。仕事の方はやり甲斐はあるね」

 

 神門の跡取りというだけで会社を継げれば苦労はしない。

 四季は大学生活の傍らに神門傘下で幾つかの経営が危ない会社の立て直しに奔走している。

 

(あの時までは、神門も結構落ち目だったんだけど。今は……)

 

 四季が儀式を行なったあの日以降、神門は緩やかに上向き修正されていった。

 後になって知った事だが、落ち目になっていた神門から手を引いた協力会社や投資家も少なくなかったらしい。

 

(父さん達があの人との関係を重視してるのも分かる)

 

 四季も今は色んな会社を回っているが、現在に至って大きな失敗はない。

 まだまだ様子を見なければならない会社はあるが、今のところ四季の判断で経営が傾いた会社はないのだ。

 勿論経営については父や冬雪から学んだが、それでも実際に何年も会社を存続させてきた大人達とは経験が違う。

 四季自身も最初は大人達から遠回しに邪魔者扱いされたが、財閥の次期当主とあってはぞんざいに扱う訳にもいかず、リスクの少ない範囲で成功を収めていった。

 そうした小さな積み重ねで今は大分話が通りやすくなっている。

 そして神門から手を引いていた協力会社や投資家も再び擦り寄って来たが、大半はやんわりと断っている。

 落ち目になった神門に問題があったのは事実だがそれはそれ。これはこれである。

 信頼関係が崩れた以上、そう簡単に元の関係に戻る訳にはいかない。

 そこで四季はある事を思い出す。

 

「そういえば、近々にアメリアが日本に来るって」

 

「またですか? 以前来たのは新年の少し後でしたよね?」

 

「うん。今度は春に公開されるアニメの映画を観に来るんじゃないかな?」

 

 アメリア・マーティンとの関係は今も続いている。

 二、三ヶ月に一度は日本に来日し、お互いの会話もそこそこに、アニメ映画の観賞に来る。

 四季との関係をその為に利用してる節はあるが、特に問題はない。

 ちなみに四季の方も年に二、三回はアメリカに飛んでいる。

 

「アメリアも大分日本語が上手くなったよね。随分と聞き取りやすくなった」

 

 会う度に日本語が上達し、今では発音がほぼネイティブである。

 むしろそこらの日本人より聞きやすいかもしれない。

 

「春花ちゃんも彼女と仲良くしてくれてるみたいで嬉しいよ、ホント」

 

「……」

 

 四季の言葉に春花は物凄く微妙な笑みを浮かべる。

 春花は実写やアニメーション問わずに映像関係に興味があり、アメリアと話が合うと言えば合うのだが、四季を挟むと微妙な空気になるのだが、その事に本人だけが気付いてない。

 

「今日は春花ちゃんの御実家でいいんだよね?」

 

 今日は春花の誕生日である。

 神門の屋敷ではなく、悟堂の実家で祝う予定だ。

 ついでに言うと神門夫妻は今も海外に飛んでいるという理由もある。

 

「はい。でも買いたい物もあるので付き合ってもらってもいいですか?」

 

「もちろん。何処に行けばいい?」

 

「えっと。この先の突き当りにある────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 春花の買い物に付き合った後に悟堂の屋敷に到着する二人。

 すると、既に先に来ていた冬雪が出迎えにやってくる。

 

「四季様、ようこそいらっしゃいました。少し時間がかかった様子ですが」

 

「はい。ちょっとだけ寄り道してまして」

 

「そうですか」

 

 チラッと冬雪の視線が春花に向くた、本人が視線を明後日の方向に向けたのを見逃さない。

 どうせ春花に頼まれて寄り道したのだろうが、今日は本人の誕生日なので、大目に見る事にした。

 妹の誕生日を祝う前に四季にはやってもらう事もある。

 

「四季様。儀式の件ですが……」

 

「……今から向かった方が良いですか?」

 

「はい。お願い出来ますか?」

 

 姉としての本音で言えば、妹の誕生日を祝ってからにしてほしいが、悟堂の人間を優先したと思われて機嫌を損ねたくない。

 

「その為の僕でしょう? すぐに準備をして向かいます」

 

 羽織っていた上着を脱いで冬雪に渡す。

 

「それじゃあわたしも」

 

 儀式、と聞いてそそくさと春花が実家の中に入っていく。

 初めて四季が彼女に会ってもう二年。何度もあの部屋に足を運び、既に段取りは頭に入っている。

 誰もが慣れた様子で準備に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいで。四季」

 

「はい」

 

 手招きしてくる縁種に近づく四季。

 手の届く距離まで来た四季の頭を抱き、嬉しそうによしよしと撫でてくる。

 初めて会ってから数年。四季は彼女に特に悪感情を抱く事なく今日まで会っている。

 縁種はいつも四季を笑顔で出迎えてくれた。

 話を聞き、時折アドバイスなどもしてくれる。

 それは母親を放棄していた実母や、厳しい今の母である神門姫子よりも求めていた母の姿だったからかもしれない。

 少し長めの抱擁を終えて、四季が話を始める。

 

「そういう理由で、最近は色々な会社を回っていて、勉強させてもらっていますね」

 

「そうか。妾の夫も商会が大きくなるにつれて忙しなく動いておったわ」

 

 懐かしそうに過去に思い返す縁種。

 それを聞いて、四季は今まで躊躇いから訊こうとして訊けなかった事を質問する。

 

「縁種さんは、神門朱季さんを恨んでいますか?」

 

 それは愚問だったかもしれない。

 こんなところに長い間閉じ込められて、どうして恨まずに要られるのか。

 四季の質問に縁種はまるで幼子に言い聞かせるように語る。

 

「そうさな。妾を裏切った事は恨んでおる。いや、恨んでいた、という方がよいか」

 

 いた、という過去形を用いる縁種。

 

「ここは退屈で窮屈じゃからな。封じられてしばらくはあやつに呪詛を吐いていたが、長く独りになれば寂しさの方が上回ってしまった、というところか。あやつなりに家族を守ろうとしたのは今は理解しておるつもりじゃしなぁ。尤も、もしもあやつともう一度会う機会があるなら、その頬を拳で打つつもりじゃがのう」

 

 ふふふと笑いながら話す縁種。

 例えその言葉が子孫を気遣っての言葉であっても、裏切った先祖を今は恨んでないという言質に四季は少しだけ安堵する。

 

「恨みはした。怒りはある。しかしそれでも妾は今もあやつを────」

 

 眩しい過去に想いを馳せて遠くを見る縁種。

 一息吐いた後に帰るように促す。

 

「さ。もうお帰り。次は四季の婚約者の話をもっと聞かせておくれ」

 

「はい。分かりました」

 

 立ち上がって四季は用意された出口に足を向ける。

 出口を潜ろうとする直前に縁種の方を向く。

 

「あの! いつか────」

 

 この狭い世界から解放される日が来るのか? 

 その疑問を口にしようとしたが、そう出来るのならこんな事になっていないと口を閉ざした。

 四季は笑顔を浮かべて小さく手を振る。

 

「また、来ますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「春ちゃん誕生日おめでとー!」

 

 秋葉がクラッカーを鳴らして妹の誕生日を祝う。

 他も手を叩いて春花を祝っていた。

 

「年度初日が誕生日だから、高校で一番に年齢が上がるのどう?」

 

「どうって特に思うことはないよ」

 

 夏海の質問に春花は苦笑して返す。

 誕生日を祝ってくれるのは嬉しいが、早いとか遅いとかは気にした事もない。

 プレゼント貰えて、いつもより豪華な食事が出来て楽しければ後は気にする事もない。

 純粋に大人に近づくのは嬉しいが。

 そこで水を差すように冬雪が春花に苦言を呈する。

 

「春花。貴女ももう高校生になるんだからこれまで以上に自分の言動には気を遣って────」

 

「あーはいはい〜。冬姉、こういう席で固いことは無しだよー。空気が悪くなるからぁ」

 

 パンパンと手を叩いて秋葉が冬雪の話を強制的に終わらせる。

 確かにこんな席でそういう話をされても頭に入らないだろう。

 

「春花。今年は四季様から何を贈って貰ったの?」

 

「うん。春用のカーディガン。前のはサイズが合わなくなってきてたから、助かっちゃった」

 

「春ちゃん背、伸びたからねぇ」

 

 中学二年も終わる頃から春花は急激に背が伸び、女性らしい身体つきに成長している。

 成長痛に悩まされる時期もあったが、今はそれも治まっている。

 三つ編みにまとめていた銀髪も最近では辞めて流していた。

 姉達や祖母からもプレゼントを貰い、美味しい料理に舌鼓をうって終わりにする。

 

 

 

 

「いつもお泊りになられているお部屋は用意は終わっていますので。もうお休みになりますか?」

 

「そうですね。明日のお昼前に屋敷に戻ろうと思います」

 

 四季の答えに悟堂宗子はそうですか、と頷く。

 

「春花。案内してあげなさい」

 

「はーい。四季様、こちらです」

 

 気の抜けた春花の返事に祖母が眉を動かすが、何か言われる前に四季の手を引く。

 悟堂の実家には既に何度も泊まっているので今更案内も必要無いのだが。

 神門の人間が使う客室に案内されると、春花が溜息を吐く。

 

「冬雪お姉ちゃんもおばぁちゃんもしつこいったら」

 

 不満そうに眉間にしわを寄せて腰に手を当てる春花に四季は苦笑する。

 実家に戻る度に同じようなお説教を受けてうんざりしている。

 

「春花ちゃんは頑張ってるよ。実際に助かってるし」

 

 屋敷で料理を始めとした家事全般で支えてもらっている。

 あの屋敷に住む数年前まではあまり身嗜みに気を遣ってなかったが、他人から見ての清潔感とかが如何に大切かを痛感していた。

 

「いつも気遣ってくれてありがとう、春花ちゃん」

 

 そうお礼を言って頭を撫でると、やっぱり背が伸びたな、と実感する。

 しかし、その褒め方がお気に召さなかった様子で春花は四季の胸に頭を預ける。

 

「それよりわたし、四季様とシたいです。四季様も、でしょう?」

 

 そう言って寝間着用の浴衣を帯を緩める。

 着崩れた浴衣から三年前より大分大きくなった胸元が見える。

 それを見てごくんと生唾を飲んだ。

 

「四季さまぁ……わたしも、ここ最近は全然できなかったから……ずっと溜まってて……夜の誕生日プレゼントが欲しいですぅ」

 

「そういうのさ。どこで覚えてくるの?」

 

 ハァハァと少しだけ呼吸が荒く、火照った顔で求めてくる。

 娼婦のような艶を幼さが残る顔立ちの少女が、だ。

 

「四季様は我慢出来るんですか?」

 

 疑問とも挑発とも取れる問いを投げかける春花。

 その質問に答えるように四季は春花を押し倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……四季様のオチンポォ……」

 

 下は四季で上は春花の69体勢で互いの性器を舐め合っている。

 春花はたわわになった乳房で肉棒を挟み、先端の亀頭の臭いを嗅いだり舌で舐め転がしたりしていた。

 

「やっぱり、四季様も我慢してたんですね。だってもうこんなに大きくなって……」

 

 言いながら玉袋も揉み始める。

 確かに最近は忙しくて性欲を処理するよりも睡眠を取る事を優先し、疲労回復に務努めていた。

 だからというか、本当は四季もセックスしたかった。

 春花のクリトリスを指で擦ったり、腟内に舌を入れて分泌される液体を飲む。

 

「あ、やん……四季さまの舌、あったかくて……」

 

 四季の愛撫に動きが疎かになった春花にお仕置きとしてクリトリスを少し力を入れて擦る。

 

「アンッ!? ハァ……ハッ……あふん……っ!」

 

 しかしこのくらいではお仕置きどころか更に感じさせるだけだったらしい。

 だから腟内に指を突っ込んで掻き回す。

 

「春花ちゃん気持ちいい?」

 

「は、いぃっ!? 四季様のゆびぃ……がぁあっ……腟内で暴れて……っ!? こっちに集中、でき────っ!?」

 

 そこまで言って軽く絶頂したようで、春花の液体が顔にかかった。

 

「……僕、まだ全然気持ち良くして貰ってないね」

 

「ごめんなさい……」

 

 熱っぽい声で謝罪する春花。

 もう充分に濡れているし、このまま挿入してしまおうと体勢を変えようとする。

 そこで春花からストップがかかった。

 

「春花ちゃん?」

 

「ちょっと……やってみたいことがあるんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 客室から場所を移しそこは実家内の庭の目立たない場所だった。

 そこで今日受け取ったばかりの制服に着替えた春花が塀の壁を背にしている。

 下着は付けておらず、捲ったスカートから股間を見えやすくする為にはしたなく片脚を上げ、露わになった膣口から肉棒を押し進む。

 

「んはぁっ!? イイッ! やっぱり家の中でするより、こういう場所のほう、がぁっ!?」

 

「今日受け取ったばかりの制服でこんな事していいの?」

 

「だ、ってぇ……! あたらしいせーふくで、四季さまと、したかったんですもん。それに、四季様も、腰……止まってな、アンッ!!」

 

「……正直、いつもより興奮してる」

 

 春花の制服と云えば中学で着ていたセーラー服のイメージだったが、今は高校で着るブレザーで、ちょっとだけ大人っぽく見える。

 四季はシャツのボタンが開かれて出ている胸を手で包んで捏ねるように揉む。

 

「ふふ。四季様が大きくしてくれたおっぱいですよ。あふ……!」

 

「そりゃあ、毎日のように触ってたけどさ……」

 

 揉んだら大きくなるって迷信なんじゃ、と思ったが口にするのを止めた。

 春花を壁に押し込むように腰を動かす。

 その度に耳元では春花の甘い声が聴こえてきた。

 

「ハァ……ッ! ここをぉ、誰かが通るか想像すると……! 逆にこえが、おさえぇ……っ!?」

 

 若干の露出癖のある春花はこの状況に昂ぶりを覚えていた。

 乳首を引っ張り、唇をキスで塞ぐ。

 夜にくちゃくちゃと唾液の混ざる音が大きく響くのを感じる。

 実家の庭で隠れるように交わっているというプレイに春花はいつもより強い興奮を覚え、神門の屋敷やホテルを利用した時よりも膣内がキツく締まっていた。 それでいて四季の肉棒に馴染んだ膣壁は的確に蠢き、竿を射精へと導こうとする。

 亀頭が奥へと押し込まれると子宮口が一瞬離すまいと狭まってくる。

 何度もピストンを繰り返して射精感が高まっていく。

 

「春、かちゃん……僕もう……っ!?」

 

「はいぃ……っ!! わたしも……きてくださいぃ!? 一滴も余すことなくわたしの子宮(おく)にぃ……っ!?」

 

 既に数え切れない程にした同時の絶頂。

 タイミングを合わせて互いに腰を動かして性器の感じる場所を当て合った。

 

「あ、あ、あっ、はうっ、んんっ!! あぁああああぁあっ!?」

 

 最初は堪えていた声も、流される精子の量が多くなると我慢の限界を越えて大きくなっていく。

 ドクドク、と脈打っていた射精が終わると春花は首に腕を回すと耳元で囁いた。

 

「四季様……わたし、しあわせです……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戻った客室で四季の寝顔を眺めながらその髪を指に絡める。

 きっとこの先、自分が四季の伴侶に選ばれる事はないだろう。

 だけどそれでもこの人の傍に居ようと決めた。

 これまでの悟堂の女のように。

 

「ずっとお傍に居ます……わたしの御主人(四季)様────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




春の章終わったぁああああっ!!
去年までに終わらせる気だったのにもう三月も後半だよチキショーめ!

次回から夏海ルートの夏の章を始めます。
ちょいネタバレ。四季くん、刺される(予定)。

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