※この作品はR-18です。

春夏秋冬姉妹と御主人様な僕。   作:赤いUFO

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家族からの脅迫

「空様と夏織さん。まだ妊娠のご様子がないでしょう? 大丈夫かしら?」

 

「ほらあの人。若い頃に大病を患ったじゃない? それが原因って噂よ」

 

「えぇっ!? でもそれじゃあこの家の後継ぎはどうするの? 弟の陸様は家を飛び出してご連絡も無いって話だし」

 

「大旦那様は元から血縁に拘るつもりはないって聞いたけど……」

 

 屋敷の中でいつものように繰り返される噂話。

 私が近くを通ると慌てて口を閉ざして仕事に戻る女中達。

 それを聞こえないフリをした後に私は人気(ひとけ)のないところで目を覆い、小さく息を吐く。

 

「早く……なんとかしないと……」

 

 こうした陰口は日を追う事に増えている。

 母や大旦那様である神門朱季は気にする必要はないと言ってくれているが、周囲の人間が騒ぎ立てている事も知っている。

 覆っていた手を下ろして視界が開けると、庭の隅に夫の姿が見えた。

 

「あな────」

 

 声をかけようとしたが、誰かと話している様子で足が止まった。

 空が話しているのは少し前、屋敷に雇われた女中の少女だ。

 確か名前は桑木遊子、だったか。

 何かを話しており、空が紙に包まれた菓子を渡しているのが見えた。

 別に問題はない光景。

 自分も子供の頃に大旦那様である朱季に優しくしてもらい、お菓子を貰った覚えがある。

 だから疑うべきところなどない。

 なのに、疑いの目を向けてしまうのは、自分の中にある焦燥と嫉妬が原因だろうか? 

 そんな風に考えていると、二人が移動しようとしている。

 声をかけようとすると、遊子が私の存在に気付く。

 

「────」

 

 その時に見せた笑み。

 勝ち誇るような。私を見下(みくだ)すような嫌な笑みだった。

 それを見て、声をかける事が出来ず、二人が去っていくと、その場に座り込んで頭を抱えた。

 

「わた、し……だって……!」

 

 小さい頃からずっと居た筈のこの屋敷で自分の居場所が無くなる恐怖に、耐えられなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ……ハァ……夏、海……っ!」

 

 休日の朝。四季は夏海の身体を貪っている。

 先日の件からこれまで以上に遠慮なく姉妹を抱く回数を増やしていた。

 恋人繋ぎで手を合わせたまま腰を振る。

 

(今なら、美季さんにも勝てるかも……)

 

 以前、こちらが先に疲れ果ててしまったのを思い出してそんな事を頭がよぎった。

 何をすれば勝ちなのか、四季自身にもよく分からないが。

 すると、夏海が不機嫌そうな表情になって手を外すと、顔を近づけてくる。

 

「……別の女の人のこと考えてたでしょ」

 

「……ソンナコトナイヨ?」

 

 視線を泳がせていると、夏海の方から唇を重ねてきて、舌を入れてくる。

 数回舌が触れ合うと顔を離し、脚を腰に絡ませてくる。

 

「今は、アタシことだけ見てよ、四季……」

 

「ごめん……」

 

 流石に悪い事をしたと思って夏海の身体に集中する。

 肉棒に絡みつく夏海の膣内が、精を搾り取ろうと強く締め付けてくる。

 普段から運動して鍛えているお陰か、膣内の締め付けの緩急が激して強い。

 簡単に達してしまいそうなのを堪えて、夏海の乳房にしゃぶりつく。

 

「ンッ……ア、やん……っ!?」

 

「やだ?」

 

「いじわる……」

 

 拗ねた様子で顔をそらす夏海。

 セックスに依るものとは異なる顔の赤み。

 

(かわいい……)

 

 心の中でそう思いつつ四季は夏海の胸を弄んだ後に、上半身を起き上がらせて、力強く抱きしめた。

 

「この体勢、好きでしょ?」

 

「うん」

 

 答えを返されて四季は腰を突き上げて奥の子宮を突く。

 そうする度に耳の近くで夏海が感じてくれる声が鼓膜を震わせる。

 四季の背中に腕を回した夏海が時折爪を立ててくるが、それすら心地よい。

 尻の肉を掴みながら何度も腰を突き上げる。

 夏海が肩に噛み付いたと同時に射精感が高まってきた。

 

「あふ……」

 

「ん、んんんんんあっ!?」

 

 射精が止まると同時に夏海が口を離す。

 

「ん……しき、すき……」

 

 疲労から眠そうな意識のまま口に出された言葉。

 だからこそ。

 四季は抱きかかえていた夏海をベッドに寝かせると、髪を弄り、頬にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝の運動を終えた後、朝食を食べていると冬雪から連絡が届く。

 

「旦那様と奥様が明後日帰国するそうです」

 

「あら。意外と早かったわね」

 

「貴女には言ってません」

 

 1番早く反応した美季に冬雪が冷たく返すと苦笑しつつ肩を竦める。

 

「父さん……」

 

 ここ最近色々とあって、実父の事をすっかり忘れていた。

 だって物心ついてから会ったこともないし。

 正妻の女性に関しては言わずもがな。

 

(奥さんの方にはよく思われてなさそうだな)

 

 ちょっとだけ気分を沈ませていると、冬雪からの連絡が続く。

 

「時間的に四季様は学校から帰宅後にお会いすると思います」

 

「……分かりました」

 

 少しの期待と大きな不安を抱えて四季は頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夏海から見てさ。父さんとその奥さんってどんな人?」

 

 夏海と二人で出かけていると、四季は夏海にそう質問する。

 いきなりどうしたの? と言いたげな夏海に四季は頷いてから答える。

 

「思えば僕って、父さんやその奥さんの事を何にも知らないんだなって」

 

 知りうとすればその機会はいくらでもあったろうに。

 これまで知る事を避けていたツケである。

 四季の質問に夏海を空を見上げて暫し間を置く。

 

「旦那様は優しい人だよ。お土産とかたくさん買ってきてくれるし、アタシ達にも色々と気を遣ってくれるし」

 

「たとえば?」

 

 重ねた質問にちょっと言いづらそうにしていたが、話す。

 

「うん。神門の家で悟堂が優遇されてるのが面白くないって人は一定数居るんだよね。表には殆ど出さないけど。冬雪姉さんもまだ、社会に出たばかりの年齢なのに、色々と大事な仕事を任されてるのを気に入らないって思う人もそれなりに」

 

 忘れそうになるが、冬雪も大学を出て、まだ二年にもならない年齢だ。

 若い女性が自分達より優遇されるのを気に入らないと思う者は多いだろう。

 

「四季が帰ってくる前に他の使用人の人達の解雇したり別の職場に移動させたりしたのも、屋敷に大勢人が居て、四季が変に気疲れしない為だろうし。それにほら。エッチな事とかアタシ達以外に手を出したり?」

 

「あ〜」

 

 言われて視線を泳がせる。

 屋敷に居るのは悟堂の四人姉妹だけだから良いが、他の女性が居たら昂った性欲に任せて手を出さなかった自信はない。

 または、神門の伴侶という立場を狙って迫ってくる女が居ないとも限らない。

 そういう噂は隠しきれない物だし、子供が出来たら隠しようもない。

 

「アタシはよく知らないけど、四季のお母さんが妊娠がした時は奥様との喧嘩がすごく大変だったって聞いてるし。旦那様は、二の舞いを嫌がったんじゃないかな?」

 

 予想だけどね、と付け足す。

 確かに、自分が出来た事で父と正妻の女性の仲がかなり拗れたのは想像出来る。離婚していてもおかしくない。

 

「じゃあ、奥さんの方は?」

 

「う〜ん。厳しい人? 少なくとも冬雪姉さんより厳しい。奥様が帰ってきたら、今よりずっと厳しく躾られると思う」

 

「そ、そう?」

 

 厳しい、と連呼する夏海に四季は困った様子で頬を掻く。

 

「でも、理不尽に理由もなく怒る人じゃないよ。だから、四季が自分が産んだ子供じゃないからってきつく当たったりはしないと思う」

 

 四季の不安を取り除くように付け足す。

 これ以上は会ってみないと分からないだろう。

 そこで、夏海が指を絡ませてきた。

 

「今、アタシ達って周りからどう見えるのかな?」

 

「どうって……どうしたの? 急に……」

 

 質問に質問で返すのは失礼だと思いながらもそう変えしてしまう。

 それが、逃げだと自覚しながら。

 

「うん……ほら、旦那様と奥様が帰ってくるでしょう。それで、もしかしたら、四季の婚約の話とかが出るかもしれないって冬雪姉さんが……」

 

「そう、なんだ……」

 

 驚くところなのかそうなのか分からない、というのもあるが、婚約など実感が沸かない。

 

「そうなったら、こういう風に気安く一緒に歩けないのかなってちょっと考えちゃって……」

 

 憂う様子で四季を見る夏海。

 何かを言わなければならないと思いつつも、上手く言葉に出来ない。

 もしもここで普通の高校生らしく好意を口にすれば良かったのだろうか? 

 誰も認めないと理解した上で。

 

「夏海……僕……」

 

 それでも何かを言おうとした四季に、夏海が思い出した様子で声を漏らす。

 

「ごめん。ノート買い忘れちゃってた。ちょっと戻るね。四季はここで待ってて」

 

「一緒に行くよ。デパートの中の文房具屋なんてすぐそこじゃないか」

 

「大丈夫。すぐに戻るから」

 

 突き放すような態度でそそくさとエスカレーターを上っていく。

 言われた通り待ってようとしていると、誰かが四季の視界を後ろから塞ぐ。

 

「だ〜れだ?」

 

 今時こんなイタズラ小学生でもしないのではないだろうか? 

 同時に聞き覚えのある声に心の底からの嫌悪感から身の毛がよだつのを感じた。

 視界を塞いでいる手を乱暴に外して振り返る。

 

「はぁい。久しぶりね、四季」

 

 馴れ馴れしく話しかけるその人物。

 染めた茶髪に年齢の割には若く見えるが、格好から水商売の女性に思える。

 

「……今更なんの用?」

 

 ここから逃げ出したい衝動を抑えながらなんとかそれだけ声を搾り出した。

 

「ずいぶん冷たいわね。母親に向かって」

 

「……貴女とはとっくに縁が切れている筈でしょう。育実さん」

 

 澤木育実。

 四季の実の母親だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノートとシャーペンの芯を買い足した後、夏海はエスカレーターで下りていた。

 四季が自分の質問を返そうと口を動かした瞬間、とっさに逃げてしまった。

 どう答えられたとしても、きっとお互いを傷付けるだけなのを理解していたから。

 元の場所への距離が近づくと足が重くなる。

 しかし歩いている限り到着しない訳もなく。

 

「アレ?」

 

 戻ってみると、四季の姿は何処にもなかった。

 

「トイレ、かな……?」

 

 そうとしか考えられず、スマホのGPSで位置を確認する。

 見ると、少し離れた喫茶店を表示していた。

 同時に着信音が鳴る。

 表示は母からだった。

 

『あ。繋がった。夏海〜。四季君と一緒よね? さっきから電話に出てくれないのよ。ちょっと連絡があって』

 

「四季、様は今……その……」

 

 少し離れている間に元の場所から消えた事を説明する。現在位置も把握してる事も

 それを聞いた母は少し間を置いた後に。

 

『夏海。そこから動かないで。すぐそっちに行くわ』

 

 普段聞かない。少し慌てた様子で母は通話を切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで? 本当に何の用だよ。接近禁止命令を忘れたのか。母さん」

 

 今更目の前の人物を母と呼ぶ事に抵抗があったが、他にどう呼ぶのか出てこず、業腹だがこれまで通り母さんと呼ぶ事にした。

 

「お母さん。ちょ〜っと今お金に困ってるの。だから少しばかり親孝行だと思って援助してくれない?」

 

 予想通りの理由に吐き気がした。

 この人が息子恋しさに会いに来るなど、明日突然世界大戦が始まって日本にミサイルが撃たれるくらいあり得ない。

 

「僕を神門に引き渡した時に貰ったお金があるだろ。まさかもう使い果たしたの?」

 

「まさか。ただ、今後の事を考えるとどうにも心許なくてね。だからかわいい息子に助けてもらおうと思ったの」

 

「馬鹿馬鹿しい。さっきも言ったけど、貴女とは縁が切れてるんだ! もう関わって来ないでくれ」

 

 吐き捨てて席を立つ四季。こうして話しているだけでストレスが溜まる。

 長居してたら手が出そうだった。

 

「もちろんタダとは言わないわよ。コレを売ってあげる」

 

 育実は鞄から二枚の写真を取り出し、テーブルに置く。

 それを見た瞬間、四季はその写真を誰にも見られないように叩きつける勢いで手の平で写真を隠した。

 

「ダメよ。そんな風に乱暴にテーブルを叩いちゃ」

 

「貴女は……」

 

 いつ何処でこんな写真を、と視線で訴える。

 写された写真。それは四季と夏海のいかがわしい写真だった。

 この間、昂りが抑えきれずに夏海を押し倒した物や、ホテルから出てきた写真。

 

「迂闊よね。これだけじゃなくて、学校内や中学生の女の子にも手を出してるでしょう。コレをゴシップ記事に売り込んだら困るんじゃない? 神(・)門(・)四季君」

 

 神門を強調して他の写真をテーブルに置く。

 

「探偵を雇うって思ったよりも高いのね。ものすごい出費だったわよ」

 

「こんな事をして、タダで済むと思ってるのか……!」

 

 こんな脅迫紛いな事に手を出した時点で神門は澤木育実を絶対に逃さない。

 四季が金を渡そうが、写真について口を閉ざそうが関係ない。

 必ず神門から何らかの手を打ってくる。その後、育実が無事である保証はない。

 それが四季の耳に入るかは判らないが。

 

「こんなことやめろよ! なに考えてんだ!」

 

 思った以上に口が荒くなる。

 その慌てようをどう受け取ったのか、育実は勝ち誇った笑みを浮かべる。

 

「四季だってこんなのが世間にバラされたら困るでしょう? そうね、今回は二十万で許してあげる」

 

「だから……!」

 

 息子を脅迫する事に驚きはない。この母ならそれくらい平気でする。

 ただただこんな厄介事を持ってきた事への苛立ちしか感じない。

 どうするかな、と頭を掻いていると、横から誰かが写真を一枚触れてくる。

 

「中々に腕の良いカメラマンね。でもこれは見過ごせないわぁ」

 

「美季さん……夏海……それと?」

 

 誰? と言おうとしたが言葉に詰まる。

 育実や美季と同年代に見える女性。

 名前の知らない女性はその鋭い眼で侮蔑を込めた視線を育実に向けている。

 美季から写真を受け取り、小さく息を吐く。

 それに呼応して夏海が背筋を伸ばした。

 

「こんな写真を撮らせるなんて、いくらなんでも気が緩み過ぎではなくて? 夏海」

 

「も、申し訳ありません、奥様」

 

 しゅん、と肩を落として落ち込む夏海。

 訳が解らず四季は混乱している。

 育実の方もわなわなと口を動かした後に言葉を搾り出す。

 

「せ、先輩……それに姫子……!」

 

「貴女に呼び捨てにされる覚えはないわよ。澤木さん。もう二度と、その顔を見たくなかったけど……」

 

「それに関しては同感。昔、就職が上手くいかなくて、先輩後輩のよしみで神門の使用人として雇ってもらえるように口を聞いてあげたのに、旦那様と子供を作るわ。その後に駄々をこねるわ。どれだけ私の顔に泥を塗ってくれるのかしらねぇ?」

 

 穏やかな口調なのに、ところどころで怒りを感じる。

 姫子、と呼ばれた女性が四季を見る。

 思わず腰が引けた。

 

「初めまして、四季。今日から貴方の母となる神門姫子よ。どうかよろしく」

 

「え? あ、はい……」

 

 差し出された手を碌に考えず握り返す四季。

 それにしても実母の前で母を宣言したのに驚いたのだ。

 実を言うと、この人が父の奥さんだと理解したのが握手をした時だった。

 姫子が四季から視線を外すと、再び育実を見る。

 ただその視線は汚物を見るような物だったが。

 

「冬雪から二度と神門。そして四季には近付かないと話をつけたと聞いてましたが、こうも早く決まり事を破るだなんて。相も変わらず可哀想な頭の出来ですこと」

 

 こんな些事で煩わせるなと言わんばかりの態度に育実が見を乗りだそうとするが、それを制して美季が写真をヒラヒラさせながら話す。

 

「四季君の周りをウロチョロするだけならともかく、これは見過ごせないわぁ。神門も悟堂(うち)も、全力で育実を潰しにかかると思うけど。終わったわね、貴女」

 

 呆れた声で通告する美季。

 

「先輩……あたし、は……!」

 

「言い訳は不要よ。神門はかなりの条件で四季君を引き取った。その時に交わした約束を反故したのは育実でしょう。自業自得って言葉をいい加減学んだら?」

 

 突き放す言葉に耐え兼ねた様子で育実は感情を爆発させる。

 

「だ……て……おか、しいじゃないですか!?」

 

「は?」

 

「四季(男子)を産んだのはあたしですよ! それにその女の娘も死んだんでしょう! なら、あたしがあの人と結ばれるのが筋でしょう!! だってあたしと倫也さんは────」

 

「馬鹿馬鹿しい」

 

 育実の主張に何の価値も無いと言わんばかりにその言葉を切り捨てる。

 

「貴女に神門の伴侶が務まると本気で思って? 身の程を知りなさい。所詮澤木さんは夫が体調不良の時に魔が差しただけの泥棒猫にすら値しない女。これ以上、こちらの手を煩わせないでくれないかしら」

 

 姫子の容赦ない言葉に四季は言葉を失い、美季はこっわ〜、と笑っている。

 夏海は後ろで身動きを取らずに待機に徹している。

 どちらにせよ、役者が違うと言うべきか。

 育実がここから言い返せるビジョンが浮かばない。

 その証拠に、育実は悔しさから身体を震わせている。

 

「それじゃあ屋敷に戻りましょう、四季。美季さん。彼女をお願いしても?」

 

「仕方ないわね〜」

 

 肩を竦めて了承する美季。

 話からするに、昔神門の屋敷を育実に紹介したのは美季らしいので、彼女なりに責任を感じてるのかもしれない。

 姫子が騒がせた事を店主に詫びて店を出ようとする。

 そこで金属音が鳴った。

 

「あの時もいつもいつもいつもずっと……あんたはぁあああっ!!」

 

 手に折りたたみ式のナイフを持った育実が姫子を目がけて突撃してくる。

 流石に驚きから動けない姫子に夏海が庇うように動いた。

 

「奥様っ!?」

 

 それを見て、四季も身を乗り出す。

 

「このバカ……ッ!?」

 

 気が付けば、夏海を突き飛ばしていた。

 ほぼ同時に横っ腹に初めての痛みと熱さが広がる。

 母が持っていたナイフは、四季の横っ腹を刺していた。

 口からも血を吐き、店内に悲鳴が飛ぶ。

 

「四季っ!?」

 

 痛みで意識を閉ざす最後に見たのは、涙ぐむ夏海の顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空さまぁ……あ、いしてます……ぅ」

 

 空様の魔羅を膣内に舐めながら何度も愛を囁やく。

 それだけで触れている魔羅は硬く大きくなる。

 神門の後継ぎである空様とこういう関係になったのは一月程前のことだった。

 その時は子供らしく甘える素振り見せることで御給金とかに色を付けてくれたらいいな、という下心から。

 何度かそれを続けていき、空様の部屋にお茶をお持ちした際に具合の悪そうな空様が居た。

 すぐに誰かを呼ぼうとしたが手を引かれ、無理やり唇を奪われた。

 それから服を乱され、身体を弄られた。

 わたしだってウブな小娘じゃない。その行為の意味を知ってる。

 慣れた手つきで女陰を指で擦られ、簡単に達せられてしまった。

 お小水のように膣から湧き出る粘りのある液体。

 そして空様はわたしに覆い被さり、初めてを奪っていった。

 あの日からこの関係が続いている。

 御給金が上がり、わたしの稼ぎではちょっと手が出ない贈り物をくれるようになった。

 

「空様……わたしのお胸、好きですか?」

 

「あぁ……肌が滑らかで、甘いね……菓子みたい」

 

「奥様と、どちらの方が?」

 

 もしかしたら、してはいけない質問だったかもしれない。

 これで怒らせて、呼ばれなくなったらどうしよう、と不安が過ぎる。

 

「あ……」

 

 空様がわたしを押し倒し、脚を開かせる。

 誤魔化された苛立ちと見放されなかった安堵が半々。

 魔羅がわたしの肉壺に合わせられた。

 いつもならここで魔羅が入れられるが、今日は違った。

 

「遊子……僕の子を産んでくれる?」

 

 不安の入り交じった顔と声。

 腰を掴んでいる手が少し震えていた。

 その言葉にわたしは確信する。

 

「はい。空様との子供、欲しいです。わたしに産ませてください」

 

 この人に必要なのは形だけの妻でしかないあの人じゃない。

 わたしなら空様の子を産んてあげられる。

 もう何度も空様の精を受けているのだ。もしかしたらもう────。

 そんな期待を胸にわたしは空様の魔羅を今日も受け入れた。

 

 

 

 




たぶん、次回はエロ無し。

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