日記を全て読み終えた四季は両手で顔を覆った。
神門と悟堂の成り立ちに知り、これからどうすれば良いのか迷っている。
「とりあえず、美季さんにこの日記は返そう。それから色々と聞いて。それから判断しよう」
日記を返す為に美季の部屋を訪れる四季。
数回のノックの後に部屋のドアが開く。
「はぁい。そろそろ来る頃だと思ったわ。読み終わった?」
「はい。ありがとうございます。それで、いくつか質問があるので今、お時間構いませんか?」
「えぇ、もちろん。
クスリと笑って四季を中に招き入れる。
開かれているノートパソコンを見て、仕事中だったかと思い、タイミング悪かったな、と思った。
四季の表情でそれを読み取った美季が苦笑する。
「これね。育美との裁判で使う証拠やら資料を纏めて弁護士に送ってたの」
四季の実母との裁判。
「それは、その……迷惑をおかけします」
「いいのよ。四季君は被害者だし。夏海も守ってくれたしね。それで?日記を読んでどうだった?」
四季が持っている日記を指差して感想を聞く。
「その、色々とショックな内容でした。この夏音という人が今の悟堂を作ったんですか?」
「そう。昔は今よりギチギチだったらしくてね。子供を二人産み、長女は神門を慰める為。次女は跡取りとして育てられてたらしいわ。大正昭和平成と時代が変わって緩和されたけど」
小馬鹿にするように自身の家系を鼻で笑う美季。
美季はひとりっ子だし、彼女は四人も娘を産んでいる。
「そして、悟堂の家系で男の子が生まれることは滅多になかったし、神門も女の子が生まれるのも滅多になかった。四季君の異母姉である姫乃さんが二人目よ」
「姉が……」
そこまで異性が生まれる可能性が低いのか。
驚いていると、美季が四季の後ろに回って抱きしめ、耳元で囁いてくる。
「このままだと夏海と一緒になれないわよ」
悪魔のような甘い囁き。
「旦那様も、いずれ神門にとって都合の良い婚約者を四季くんに宛てがうでしょうね。そうなると、夏海は性欲を発散させる為の道具として扱わなきゃいけなくなる。四季くんは、それで良いの?」
嫌だな、と息を止める。
これまで散々そういう扱いをしてきてなにを今更と言われれば否定出来ないが、それでも将来は夏海に自分の傍にいてほしい。
それが、神門からしたら我儘だとしても。
美季が四季の見えない位置で笑みを深める。
四季のファスナーに手を伸ばして股間を弄り始めた。
「美季、さん……!なにして……」
手を離させようとする四季だが、美季の指の動きに肉棒がすぐに反応する。
それだけでムラムラと性欲が肥大化し、堪えきれなくなる。
呼吸の荒くなる四季に美季が語りかける。
「ここ数年は落ち着いてきてるみたいだけど、旦那様も神門の性欲には大分悩まされていたのよ」
「父、さん……が?」
「えぇ。大体四十くらいから徐々に性欲が衰退していくのかしら?四季くんはあと二十年以上、それを抱えていくことになるのね」
「二十年……」
自分が生きてきた年数よりも長い時間、この性欲を持て余し続けるのに目眩がした。
その間も美季は四季の肉棒を弄る。
「私もね、今四季くんに触れてすごく興奮してる。遊園地の時みたいに奉仕してあげたい」
熱の籠もった艶のある声なのに、何処か苛立ちと嘆きを含んでいるように感じる。
「どんなに距離を取ろうとしても、結局悟堂の女は神門に繋がれているのよ。ねぇ、四季くん……もしもその鎖が切れても、変わらず娘達は君に好きで居てくれると思う?」
訊かれたくない質問だった。
四季だってこの家の内情を知ってそれを考えなかった訳ではない。
姉妹が自分に優しくしてくれて、身体を許してくれるのは、神門と悟堂だから。
夏海に気持ちを伝えてもその疑念は消えてない。
「四季くんに、あの娘達との……その内の誰かとの絆が本物だと信じられるなら……」
そこで美季の手の動きが速くなり、四季の意思とは関係なく射精を促される。
「う、あ……」
大量の精液が美季の手を汚すが、彼女は躊躇いなく付着した精液を舐めた。
「神様に会った時に必ず――――」
「四季」
「ん?」
「ホームルーム終わったよ」
「あ。そっか……ボーッとしてたよ」
いつの間にか教室には数人の生徒が残っているだけ。
そんな四季を夏海は心配そうに見てくる。
「大丈夫?もしかしてまだ怪我が……」
退院してから夏海は頻りに四季の体調を心配するようになった。
その度に四季はそれを否定する。
「もう怪我は大丈夫だって。ちょっと考え事をしてただけだよ。心配してくれてありがとう。帰ろうか」
鞄を持って教室を出て下校する四季。
帰り道を歩きながら、苦笑いを浮かべて話しかける。
周りに聞こえないように小声で。
「前まで、学校や帰り道やらで好き勝手にどこでもセックスしてたけど、流石にもう出来ないね」
「……ばか」
恥ずかしそうに返す夏海。
実母である澤木育実からの脅迫。
理由や経緯はどうあれ、隙を見せたのは四季達の落ち度だ。
これからは余程必要に迫られない限りは屋敷で済ませるように、神門の両親から注意を受けている。
「少し残念。学校が、四季を独占出来る時間だったのに」
なんだかんだで屋敷には他の姉妹もいる。
順番だったり複数だったりと、夏海が必ずしも四季を独占出来る訳ではない。
「まぁ、アタシ一人だと四季の性欲を受け止め切れないんだけどね」
「……お世話になってます。本当に」
息を吐いてから四季は夏海の手を握る。
「四季……」
不思議そうに四季を見る夏海に、四季は相手を見ずに問いかける。
「もしも、さ。僕が神門の人間じゃなくて、夏海と出会ってたらさ。どうなってたのかなって思って」
「そんなの、想像できない」
「うん」
きっと、互いに意識する事もなかったのではないかと思う。
この関係も気持ちも二人が神門と悟堂だからで。その因果が失くなればあっさりと――――。
不安から血の気が引いた四季は強く夏海の手を握る。
「でも……」
夏海が腕を絡ませてくる。
「今のアタシが四季を好きなのは本当、だよ」
「うん。ありがとう夏海」
「ん、はぁ……や、んんっ!?」
「夏海……好きだ……」
夏海の胸にしゃぶりつきながら、何度も愛を囁く四季。
「どう、したの?四季……今日は、なにか、変……んふっ!?」
乳首を強く噛むと声が漏れる。
そこから体を下にズラして夏海のお腹にキスをする。
夏海には今の四季が何処か必死なように見えた。
「別に……ただ、もっと夏海を感じたくて」
愛撫を続ける四季に、夏海は身じろぎして上下を入れ替える。
「夏海?」
「アタシも、四季にしてあげたいから」
そう言って四季の肉棒に触れて、亀頭を舌で濡らす。
既に勃起している肉棒を舌が撫でる。
徐々に迎え入れ、口の中で転がす。
肉棒の大きさが増したら一旦顔を離して胸での奉仕を始める。
「やっぱり、もう少し大きさが欲しいかも」
「夏海も充分だと思うけど……」
「大きい人が近くにいるから」
姉二人の胸の大きさを思い出して、夏海は少し眉間にしわを寄せる。
それでも肉棒を包み込む乳房は気持ち良かった。
「ハァ……あ、つい……滾ってるのが分かる」
肉棒の熱さと硬さに酔いつつ、夏海は乳房で肉棒をシゴく。
滑るように肉棒に乳房を上下させ、刺激を与えてきた。
出会ってまだ一年も経たないのに、夏海は四季がどうすれば気持ち良くなるのか、理解している。
パイズリで射精しそうになるのを、やめさせる。
「四季?」
「早く、夏海の膣内に入れたい」
出来るだけ多く、夏海の子宮に子種を注ぎたかった。
神門と悟堂の間に子供は作れない。
それに反発したかったのかもしれない。
ベッドで座り、抱き合いながら夏海が四季の性器を迎え入れる。
「んあ……はっ、やぁ……んつっ!?」
脚を四季の腰に回す夏海に対して、四季は夏海の肩に軽く歯を立ては舐めた。
いつもより激しく腰を動かしてくる四季に夏海は問いかける。
「し、き……きょ、は……すこし、へん……だよ?」
「夏海!なつ、み……!好き、だから……っ!」
名前を呼び、何度も何度も好きと告げてくる。
だけどそれは、なにか焦っているようで。
「アン……ア、あふ……んんっ!?四季の、あついの、もうすぐ……んんっ、あぁああああぁっ!?」
肉棒を押し込んだまま射精し、精液を注ぐ四季。
ドクドクと、肉棒の脈を感じながら精子が夏海の子宮を満たす。
「はあ……はぁ……はぁ、ん……しき?……んあっ!?」
射精が収まり乱れた呼吸を整えようとすると、四季は肉棒を入れたまま夏海をベッドに押し倒した。
「ま……っ!すこ、し……やすま……ひゃんっ!?」
また胸を強く吸い、お尻の穴に中指を入れてきた。
「四季……いいかげんに……っ!?」
キスで唇を塞ぎ、四季は再び腰を振り始めた。
行為を終えた後に、夏海はそっぽを向いてぷくーっと頬を膨らませて拗ねている。
「……乱暴者」
「はい……ごめんなさい」
困ったような笑みで謝る四季。
あれから膣内から抜かずに四回も射精された。
まるで一滴も溢さないとばかりに。
四季が夏海のお腹を優しく撫でる。
それを訝しむ夏海。
「本当にどうしたの?なにかあった?」
四季の前髪を掻き分け、額に手を当ててくる。
少し迷った後に問いかける。
「もしも、さ。僕との間に子供が出来るなら。夏海は……僕との子供を、望んでくれる?」
探るような問いに夏海ははにかんで答えた。
「うん。欲しいね。四季との赤ちゃん。好きだって気付いた時から、意識してた。でも……」
仕方ないと諦めの表情で笑う。
「無理だもの。四季が神門で。アタシが悟堂だから」
何代も神門の男と悟堂の女は交わってきた。
何度も子種を注がれようと、決して子を成さなかった。
だから、その仮定自体がただの妄想でしかない。
諦めた表情で話す夏海を横から抱き締め、手でお腹を撫で続ける。
その手は震えていた。
「だい、じょうぶ……僕がなんとかする。きっとなんとかするから。だから、僕との子供を作ろう。そうしたら――――結婚しよう、夏海……」
言葉だけなら愛の告白。
その筈なのに、夏海には四季が懺悔をしているように見えた。
「嬉しい……ありがとう、四季」
それに気付かないふりをして、夏海は四季の頭を抱き締めた。
『神様に会った時に必ず――――神門と悟堂を縛っているあの姑を殺しなさい。それが今考えられる、呪いを解く方法よ』
お気軽に答えて欲しい女性人気投票。
-
悟堂冬雪
-
悟堂秋葉
-
悟堂夏海
-
悟堂春花
-
悟堂美季
-
神門姫乃
-
悟堂咲子
-
悟堂夏織
-
縁種