そしてさらにお気に入りが1000件突破しているという。
え、これ夢ですか? いや、あの本当にありがとうございます!
こんな沢山の方に見ていただいてるのと皆さんのお気に入りの1つになれた事を凄く嬉しく思います。2年間待っていてくださった方も最新話から知った方もこれからも引き続きよろしくお願いいたします。
とかなんとか言っておきながら最新話はエロではございません。期待している方、本当に申し訳ありません。
これは1つの物語。
この物語は本来、彼が居なくても始まり、そして終わる。
日常が始まり世界が変わり強敵と出会い戦い思いを確かめ絆を深め友情を得る。
そして新たな出会い戦い迷い悲しみ笑い、かけがえのない友を得て強くなる。
そんな女性達の話にもし男がいたら?
これはそんな1つのIFストーリー。
――織主 耕一郎(おりぬし こういちろう)
彼が所謂、正統派オリジナル主人公である。
前世の彼は高校生だった。
彼曰く『平々凡々な生活を送るどこにでもいる普通の学生』。
それが例え両親が海外に行き、毎朝美人の義妹に起こされたり、
学校に行くときは美人の幼馴染と毎日3人で登校したり、
学校ではボーイッシュな幼馴染の親友でもある美女と遊んだり、
昼休みは屋上で学園のアイドルである美人生徒会長も加わりご飯を食べ、
美人の保険の先生とも交流をしたりしていても。
そしてその全員が彼に好意を持っていてたのにも関わらず、彼は気づかなかった。
義妹が幼い頃本当の両親を亡くした時も、義兄でも兄として慰め。
幼馴染に振り回されても困りつつも最後まで面倒を見。
男勝りの女の子をきっちり女性として扱い。
アイドルと言われ持て囃されて困っている生徒会長にも普通に接する。
彼にとっては『当たり前の事を当たり前』にしているだけなのだ。
彼にとっては全員好きだとハッキリと言える。だがそれは家族愛、友愛、お世話になってる人。
だが、ふとしたきっかけで彼が誰かを意識する。もしかすればハーレムになる。そんなこともあったかもしれない。
そんな些細なきっかけが『ある』かもしれないところまで彼らの日常は変わりそうになっていた。
――しかし、そうなる前に彼は死んでしまった。
よくある恋愛ゲームのフラグの1つである、知り合いがストーカー被害に遭う。
そのストーカーの対象は義妹だった。
運命では、義妹はそこでストーカーに刺され生涯を閉じる……はずだった。
だが彼はその運命を捻じ曲げ、義妹を庇い凶刃に倒れる。
そこで生きていれば、『もしかしたら』義妹と結ばれる日常に入れたかもしれない。
しかし彼は死んだ。
そして――彼は生前の行いや死ぬ間際の行動を気に入られたのと、神様のミスも重なり、転生者に選ばれた。
最初はミスで死んだ事に対し怒り元の世界に戻りたいと願ったが、本来は義妹が死ぬと聞かされ彼が生き返ると義妹が死ぬ以外は戻れないと知ると、さらっと諦めた。
義妹には死んでほしくない、義妹が傷つき死ぬくらいなら自分がそうなった方がマシだ。
自分は新しい道を行こう。
転生先は『魔法少女リリカルなのは』。
唯一の男友達……悪友に勧められて見た事があった。
個人的には彼は熱血アニメや少年アニメの方が好きだけれども。
さすがにあんな派手なドンパチで戦うのは嫌だ。
だがあんな少女が傷ついたり、事件のせいで無関係の人が傷ついていたのも覚えている。
そして何より、困ってる人がいるのは放っておけない……もし見つけたら彼女を助けようと心に誓う。
彼は
『前世の義妹などの家族や幼馴染と、自分と関わりが深い人物が幸せになる事』
『ドラゴンクエストの魔法と技』を願った。
始めは戦う力は欲しくはなかった。
だけどその世界は戦いがあった。ならば自分は守る力を手に入れよう。
そして彼は転生した。
新しい両親に新しい家。
ああ、本当に『前世』になってしまったんだな。両親や義妹、幼馴染達には二度と会えない。そんな悲しみが彼を襲う。
だがもう戻れないし進むと決めた。だから皆、幸せにと願い、自分もこっちで頑張るよと呟いた。
赤ん坊からの転生はさすがに予想していなかった彼だ、が思っていたよりも楽しく過ごせた。
それもこれも優しい両親のおかげだろう。
愛を笑顔を優しさを教えてくれた。愛情を与えてくれた。
前世の記憶もあるせいか周りの子供より遥かに大人びた子供を、少しも怖がらずに可愛がってくれていた。
そんな優しい両親を彼は前世の両親とどこか重ねつつも尊敬し、やはりこっちでも自分らしくあろうと決めた。
困ってる人がいれば助け、強い者が弱い者を虐めれば弱い者を助ける。
そのためには前世より『鍛える』事が必要だ。
いつか来る原作のために、魔法を正しく使い少女達を守るために。
――そして運命の日。
その日も八束神社で鍛錬をした帰りの夕方。
彼はいつもの近道である公園を突っ切ろうとしていた。
幼稚園児にも関わらず一人で出歩けるのも、大人びた性格のおかげなのもあるだろう。
約束を守る事や我侭を言わない分、信用は大きいと自信がある。
だが晩御飯までには帰らないとさすがに心配される。
そう思い彼は歩く速度が速くなる。
歩きながら公園内を見るとそこそこ大きい公園なのだが、夕方になると、当たり前だが自分と同じ年齢の子はいない。
晩御飯時なのもあるし、治安が良いとは言え子供が一人でいるのは危ないからだ。
いつも見回りしているので、そう言う子は居ないだろうし、今まで居なかった。
だけど今日初めて、一人でブランコに乗っている女の子を見つけた。
綺麗な茶色の髪を白いリボンで左右に結ぶ、所謂ツインテールと言う髪型。
年齢は今の自分と同じくらいかもしれない。と彼は判断した。
――そろそろ暗くなり始めてるのに、なんで子供が一人でいるんだ?
と自分を棚に上げつつ周りを見るが、両親などもいないようだ。
となると自分がなんとかしないといけない。
もうすぐ夜になるし、『もしかしたら』があるかもしれない。
突然誘拐犯があの子を……という可能性もあるのだ。
それになにより彼が気になったのは、女の子の表情だ。
前世の義妹と出会った時にも見た表情――寂しさ悲しさを抱えた顔。
恋愛事にはリアル恋愛原子核野郎やら超絶鈍感野郎と言われていたが、その他の事……特に誰かが困っている時は良く気がつく男だった。
だからこそ、そんな表情の子を見捨てるなんてできなかった。
彼はゆっくりと女の子に近づき、手を差し伸べる。
――ねぇ、どうして寂しい顔をしてるの?
――え……?
これが主人公と主人公の運命の出会いだった。
ブランコに座っていた悲しみの少女、名前は『高町なのは』。
そう、この物語の原作の主人公だ。
彼女は泣いていた。涙は出なくても確かに泣いていた。
――寂しいよ。
数日前、父親である『高町士郎』がボディーガードの仕事中にテロに遭い、生死の境を彷徨う重傷を負った。
父親が死ぬかもしれない。それだけでも寂しかったが、それ以上に家の中が変わってしまった。
母親である『高町桃子』は、経営している喫茶『翠屋』を臨時休業し、士郎の病院に泊まり込みで看病。
兄である『高町恭也』は、父の仇を討つべく、父から受け継いだ『小太刀二刀御神流』と言う剣術の鍛錬を鬼気迫るように毎日行っていた。
姉である『高町美由希』は、そんな危うい兄を心配し、無茶しないように一緒に鍛錬しつつ父の回復を祈っていた。
では、一番下であるまだ小学生ですらない幼稚園児である『なのは』は?
母は父を、姉は兄を、兄は敵を見ている。
なのはは……『皆』を見ていた。
お父さんが怪我をして入院している。お母さんはお父さんの看病をしている。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは修行を頑張っている。
――誰もなのはを見てくれていない。
ご飯は作ってくれる。帰ってきてくれる。でもそれだけだった。
一緒に『居る』けど『見てくれていない』。
でも仕方ない。皆大変なんだもん。だからなのはだけ我侭なんて言っちゃいけないんだ。
だから笑顔で居なきゃいけない。一人でやらなきゃいけない。
なのはは大丈夫……なのに泣いてしまう。
泣いていたら、お母さんやお父さんが来て眠るまで一緒にいてくれた。
寂しかったら、お姉ちゃんやお兄ちゃんが遊んでくれた。
……だけど今は違う。
自分の部屋で泣いても、誰も来てくれない。誰も遊んでくれない。
今、なのはが泣いても、誰も心配してくれない……。
だからなのはは外に出かけた。なのはは大丈夫だし、心配されなくても大丈夫だから。
だって出かける時も家に誰も居なかったから。
そしてこの公園に来るまで、家族に気づかれることなくきてしまった。
誰かが気づいて、一人で危ないと怒ってくれたり心配してくれたりするかもと言う期待をした。
――『やっぱり』誰も来てくれなかった。
仕方ない。分かってる。今は大変なんだ。
お母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんもお父さんも、忙しいんだもん。
家族の皆は『ワガママ』を言ってないんだから、なのはも言っちゃいけないんだ。
何度も何度も自分に言い聞かせた。
でも感情と行動は別である。
大人でも我慢できない悲しみがあるのに、子供であるなのはが我慢できるわけが無かった。
公園のブランコに座る。
――このまま帰らなくても、ここに居ても、誰もなのはの心配をしないのかもしれない。
夕方になり暗くなり始める。
それ以上に、なのはの心は暗く重く悲しみに溢れていた。
叫べない泣けない。叫びたい泣きたい。
もしかしたら……なのはは『いらない子』なのかもしれない。
だったら……だったら……。
――ねぇ、どうして寂しい顔をしてるの?
――え……?
それが、高町なのはの初恋の彼『織主 耕一郎』との出会いだった。
なのはは全て耕一郎に話した。
初めて会った子に話すには重い話。
でも誰かに話したかった。聞いてほしかった。見てほしかった。
そして、全てを聞いた耕一郎はなのはを抱きしめた。
辛かったんだね。もう大丈夫だよ。
優しく頭を撫でると……なのはは久しぶりに声を出して泣いた。
寂しかった。一人は嫌だ。なのはを見てほしい。一緒に居てほしい。
魂の叫び、悲しみの心――こんな子供がなんでこんな辛い思いをしないといけない?
耕一郎は、なのはをここまで深く傷付けるまで放って置いた高町家を許せなかった。
家族は誰よりも家族を守るものだろ。
産んだ娘の心配が出来なくて、何が母だ!
妹を守れなくて、辛い思いを気づけなくて、何が兄と姉だ!!
他人の家庭の事情もあるだろうが、そんな事知ったこっちゃない。
今、俺の前でなのはが泣いている。助けを求めてる。
原作主人公だとかそんなものは関係なく、ただこの少女を救いたい。
それだけで耕一郎が動くのは十分だった。
当たり前の事を当たり前にする。
前世の皆に誇れるように行動する。
そう決めた耕一郎の行動は速かった。
――俺に任せろ!! 俺が絶対にお前を助けてやる!
――う、うん!
なのはの涙を拭き、手を取り、高町家に向かう。
そして高町家付近で、遅くもようやくなのはが居ない事を心配し探している恭也がいた。
なのはを見つけた恭也は、真っ先になのはを叱った。
なんで誰にも言わずに家を出た。みんな心配したんだぞ。
その言葉をなぜ、なのはがこうなる前に言えなかったのか。
それが耕一郎をより一層怒らせた。
なのはを叱る恭也の言葉を遮り、耕一郎は怒った。
まさかいきなり知らない、それもなのはと同じくらいの子に怒られるとは思わなかったのだろう。
少し驚いたが、君には関係ない、速く帰りなさいと怒った。
なのはと約10歳も離れてる恭也はこの時、大体中学1年生。
既に原作同様、年齢の割りにかなり落ち着いた雰囲気を持っていた。
本来は冷めた中にも熱く優しいまっすぐな心がきちんとあるのだが、それを知らない耕一郎はそれが冷めたような態度に見え、より一層怒りを増し恭也を責める事になる。
――自分はもう義妹と会えないのに。お前はなぜそこに見ている妹を兄として見てあげないんだ!
もう出来ない自分とまだ出来る恭也をどこか重ね合わせていたのだろう、その心の怒りが爆発していた。
耕一郎の年齢不相応の態度と発言。
不甲斐ない自分へのストレスや怒り。敵に対する恨みが重なった恭也は、本当に彼にしては珍しく熱くなってしまい耕一郎を殴り飛ばしてしまった。
中学生が幼稚園児をぶん殴る。普通ですら一撃。しかも武術を習ってる恭也の攻撃。
さすがに殴った瞬間に、なのはの悲鳴と自分の行動に冷静になった恭也だが、次の瞬間――耕一郎に殴られ吹っ飛ばされていた。
やるならとことんやってやる。かかってきやがれ! 目を覚まさせてやる。
そう啖呵を切って、魔法で強化した身体で耕一郎は恭也に戦いを挑んだ。
なのはと同じ年齢とは思えない、拳の重さ蹴りの鋭さ動きの速さ。
そのありえない強さに恭也も危険と感じて本気になるしか出来ず、その結果が幼稚園児と中学生のガチンコ真っ向勝負の殴り合い。
殴り殴られ、蹴り蹴られ、投げ投げられ、血を吐き傷ついても、それでもお互い止まらない。
その後は騒ぎに気づいた桃子と美由希によって、どうにか殴り合いは止められた。
それと同時に魔力が尽きた耕一郎は倒れつつもなのはに言いたい事は言えと伝え、なのはは自分の思いを皆に聞かせた。
なのはの全てを聞いた桃子はなのはに謝り、耕一郎にお礼を言った。
そしてそのまま、怪我をした耕一郎を連れて織主家に高町家総出で謝りにいった。
特に恭也は、初めてみる母桃子の怒りに土下座する勢いで謝り倒した。
それを耕一郎は、二度となのはを悲しい目に遭わせないなら許すと言った。
耕一郎の両親も、耕一郎の性格を理解していたので恭也を許した。
これがきっかけで織主家と高町家の交流が始まり、耕一郎となのはは幼馴染になった。
士郎が回復し退院した後は、一緒に鍛錬をするようになったりする。
そしてこの件でなのはが耕一郎に惚れるのだが、それに耕一郎が気づくのはいつになるやら……。
ちなみになぜ恭也と真正面から戦えたかは、怒りでなんとなくしか覚えてないと誤魔化したようだった。
まぁ、なのはのファーストキスも処女も後ろもエロ主くんが奪うんだけどな!
初めての相手は耕一郎ではないッ! この強だッ!
と言った感じでエロ主くんではなくオリ主くん、そしてなのはをメインに書かせていただきました。
寝取りやら寝取られに大事な事、それはただ寝取る寝取られるだけじゃ面白くない。
面白くなるには主人公とヒロインの絆の深さだと私は思っております。
まぁ私が面白く書けるかはわかりませんが・・・w
次回は女主に視点を当てたいと思います。
投稿ペースはゆっくりになりますが頑張って次も書きたいと思います