僕の名前は紐手草男(ひもてくさお)。
運動ダメ、勉強苦手、顔悪いといいとこ無しの男だ。
そんな僕は今年から彩南高校に通っている。
そう、あの彩南高校だ。
もともとかわいい女のコの多い高校と一部じゃ有名な彩南高校。
そして、ララ・サタリン・デビルークという外国人の美少女が転校してきたとたん、爆発、暴動、人が飛び服弾けるトラブル多発で有名な彩南高校。
クラスは別な僕だけど、破天荒な天才の彼女の巻き起こす騒動はあまりにも大きい。
むしむしと暑くなってきた6月。
僕の巻き込まれた騒動は、僕の人生を大きく変えてしまったのだった。
その日の昼休み、廊下を歩いていた僕は突然の強い光に気絶した。
そしてそのまま放置された僕が後で調べた顛末では、テレビで超能力者の特集を見たララさんが作ったなるなるサイキッカーというサイ型メカが暴走し暴れまわりそこそこの数の生徒が巻き込まれ。
しかし誰一人超能力には目覚めず、何故か皆蝶と蛾の見分けが付くようになった、つまり発明は失敗。
ということになっていた。
だけど、そう、もうわかるだろうけど、僕だけは超能力に目覚めていた。
そして身に付いた超勘の良さで理解した。
ララさんにはどうあがいても敵わない。
生物としての格が違う。
湧き上がる力がもたらした万能感はその力を校内一の美少女へ向けようと考えた途端にぺしゃんこになった。
身の程を知った僕は、ララさんとララさんが異変に気づくであろう周辺の人には力を振るわないと決めた。
少なくともあの結城リトって男はまあ別に男をどうこうする趣味はないから置いておいて、
かなり好みだけどララさんと仲のいい西園寺春菜ちゃん、をはじめ念の為ララさんと同じクラスの女子には手を出すまい。
それからなんとなく嫌な予感のする、保険医の御門先生にも力がバレないようにするべきと能力は告げていた。
だけど、目覚めたこの力を使わないなんて選択肢はない。
僕のターゲットは、僕のクラス、1−Bのクラス委員長。
古手川唯ちゃん。
僕の能力は出力に限界はあれどほぼ万能。なんとなくこうふわっとこうしたいと考えれば勝手にそうなる便利な能力。
まあ流石に無い物を出すとか死体を生き返らせるとかは無理だけど。
学校ひとつに簡単な暗示をかける位は出来そうかな。もちろん対象を絞れば出来ることも増える。
なのに手を出しちゃいけないと思わせるララさんは本当に何者なんだろうか?まあもしかしたら能力が成長してどうにかできるかもしれないね。
先ずは、ひとつづつ、一人づつ。
黒髪清楚(身体はドスケベ)委員長いいよね。