続いて個別の弱点だ。
ひかりの場合、圧倒的な回復を誇る代償として、一回の使用に一定の魔力を使用する。
問題は、死にかけの重傷でもほんのかすり傷の治療であっても、常に使う魔力量は一定なのだ。
使える回数はそれなりに多いとはいえ、小回りの利かなさゆえに気軽に使えないというのが欠点である。
一度に回復させられる人数が一人だけという制限もあるが、今は基本的にエルシアとのコンビが基本なので問題になりにくく、能力を使い慣れていくうちに多少は増やしていけるのでは考えられている。
また、離れたところにいる魔法戦士も魔力を飛ばして回復させることができるが、その魔法が敵に当たってしまった場合も回復させてしまう。
総じて言えるのは、効果は圧倒的だが小回りも応用も融通も利かない魔法ということだ。
エルシアの場合、テレポートは触れることができないと効果を発揮しない。
シールドに関しては、それ自体に触れているので、問題なく飛ばすことができる。
シールド自体は空間の歪みを利用したもので防御力は強固であり、大きさもある程度は調整可能だ。
しかし、形は円形に固定されており、全体を包んだりや部分的に変形させることはできない。
最大の欠点として、テレポートにしろシールドにしろ一度に両手の分しか発動できない。
テレポートやシールドは同時に発動できるが、一度にシールドを2つしか作れないし、同時にテレポートさせるのは2つまでが限界だ。
ちなみに、テレポートに重量の制限はないが、テレポートさせる物体を魔力で包み込まなくてはならないので、あまりに大きい物体だと魔力で包み込むのに時間が掛かるしそもそも包み込みきれない可能性もある。
これに関しては慣れの問題であろうが、能力発動中は激しく動くことができない。
シールドはともかく、テレポートはほとんどお互いに静止していないと発動が難しい。
これらが主な長所と短所だ。
もちろん、知っただけではどうすることもできないし、こちら側に最低限の戦力がないことには話にならない。
準備させている道具などの細かい効果を聞いた上で、綿密に作戦を練り上げる必要がある。
「よし、細かい詰めの作業に入るとするか。」
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それから一週間後、
魔具などの準備が整い、いよいよ作戦決行の日がやってきた。
本当ならばもう少し準備を整えたかったのだが、思った以上に魔具の量産がはかどったことと、ひかりたち側の事情が好都合な状況になってきたこと、そして作戦の舞台である廃工場の取り壊しが間近に迫ってきたこともあって状況的に今しかないと作戦を決行することとした。
「さあ、時が来たぜ。楽しみにしていろよ、ひかり、エルシアよ。ふっふっふ・・・・。」
~第12話・完~
次回からようやく本番です。
とは言っても、エロに関してはまだまだですが。
話の中にたまに出てくる『赤い魔女』ですが、舞坂みらいという名前で別作品のヒロインです。
ひかりの姉は設定とキャラデザインは存在します。
どちらも現時点で出す予定はありませんが。