舞台を変えて、新章に突入です。
舞台設定的にはこっちの方が好きなんです。
第54話「帰ってきた日常、戻らない平穏」
~ひかり視点~
「んん・・・・・あ、あれ・・・・ここは・・・・・私たちの・・・部屋?」
日の光を瞼越しに浴びて、目が覚める。
布団をかぶった状態で眠っていて、ゆっくりと体を起こした。
「もう、朝・・なの?時間は・・・・・火曜の朝7時・・・・。」
ベッドの横に置いてある時計を見てみると、時間は火曜日の朝7時を少し過ぎた時間になっていた。
表示通りなら、連休が終わり今日の授業はお昼からである。
隣のベッドに目をやると、エルちゃんがいつものようにベッドの中でまだ眠っていた。
「今までのは・・・・・・夢、だったの?」
そんなことを思い、おもむろに首元に手を伸ばす。
もしも今までのが夢だったのであれば、首には『それ』がないはずである。
『そうだとするなら、今までの記憶がないのはどういうことになるのか?』という根本的な疑問はあるし、色々と無理がある考えなのよくわかっている。
しかしそれでも、そんな希望的観測に縋りたくなってしまうのもまた事実である。
おそるおそる指を首元に近づけ、首に触れる・・・・・直前に何かに指が当たる。
その瞬間に、私の心の中が改めて絶望感で埋め尽くされていく。
「んん・・・・ひかり・・・・・ちゃん・・・・・。」
その横でエルちゃんが寝返りを打ち、そちらの方を見てみればエルちゃんの首元にも朝日を反射して『それ』が光を反射していた。
「・・・・・やっぱり、夢じゃ・・・・なかっ・・・たんだ・・・・・ひぐ・・・うあああ・・・・・。」
今までが夢であってほしいという淡い夢を断ち切るかのように、私たちの首元には『服従の首輪』が存在していた。
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「おはよー、ひかりちゃん、エルちゃん!」
「うん・・・・お、おはよう・・・・。」
「おはよう・・・・ございます・・・・。」
寮から学園へ向かう途中、友達に挨拶され私とエルちゃんは何とか挨拶を返すが、気持ちは沈んだままだ。
本来は今日の授業は昼からなのでまだ学園に行く必要はないのだが、部屋にいても気持ちが晴れそうにもなく他にすることもなかったので、とりあえずは学園に向かうことにしたのだ。
「どうしようか・・・・エルちゃん。」
「わからないけど・・・・・ひとまずは学園に行ってみようよ。もしかしたら、何か首輪を外す方法が見つかるかもしれないし。」
エルちゃんはなんとか前向きになるようにそう言ったが、私たちはすでに理解しきっていた。
学園に行く前に部屋で何回も試したが、目に見えている首輪はすぐに外すことはできるが、白い亜人の言っていた通り本体は私たちの魔力体に一体化しているらしいのかいくら外してもすぐに首元に出てきてしまい無意味だった。
ならばとトーコ先生に相談しようとスマホを手に取ったが、電話をかけることができなかった。
誰かに相談しようと頭の中で思い浮かべる度にその考えは打ち消されてしまい、誰かに話そうとしても言葉が出てこないのだ。
(首輪の力で、私たちは他の誰にもこのことを話せない。この首輪も、他の人には見えていないみたいだし。)
例外的に同じ状況であるエルちゃんとだけは話すことはできるが、解決方法はなにも思いつかず、せめて気を紛らわせるために早めに学園へ向かうことにしたのだ。
「私たち、これからどうなるのかな?」
「これで終わりならいいんだけど、そうなるわけないよね・・・・・。」
本当ならエルちゃんと一緒に連休を楽しむはずだったが、白い亜人に罠にはめられてしまい『服従の首輪』をつけられて逃げられなくなってしまう。
そしてその休みの間に、誰にも気づかれることなく私たちはひたすら苛烈な調教を受け続けた。
エルちゃんは暗い顔をしたまま、私の隣を歩いている。
ひとまずは解放されて日常に帰ってきたが、以前とは状況は全く変わっていた。
解放されたといっても逃げたり相手を倒したりして自由になったわけではなく、文字通り首輪をはめられて飼われているも同然の状態になった。
「エルちゃん・・・・・。」
本当ならもっとエルちゃんと話し合ってどうにか打開策を考えるべきなのだが・・・・・・
(やっぱり・・・・話しかけづらいな。)
調教を受け続ける間に、私のエルちゃんへの信頼は揺らがされてしまった。
そのせいでエルちゃんとは心の距離が離れてしまったように感じ、こうやって一緒に並んで歩いているがその間の距離も少しだけ離れていた。
(前なら手を繋いで帰ることもあったのに、今はそんなことができる感じがしない。離れている距離が少しだけ広がっただけのはずなのに、なんだかとても遠くになっちゃった気がする。)
エルちゃんの方も時折こちらの方を見ながら、距離感を図りかねている感じだ。
(本当ならエルちゃんともっと話さないといけないのに・・・・・でも、そうすると・・・私がされたことや、今の私がどうなっているのかを話さなきゃいけないよね。)
そう考えただけで、調教されていた時の記憶が思い出される。
最初こそ嫌だったが、それを受け入れ始めると次第にその気持ちよさに次第に身を委ね始め、あまりの気持ちよさに自ら腰を振り、
途中からは私の方から求めるようになり、快楽を貪るようになったのだ。
休憩をはさみつつエルちゃんと交代させられながら、最後の仕上げとして一緒に調教されたりもした。
その調教の最後にはお互いを慰め合うように、壁越しとはいえエルちゃんとキスまでしてしまった。
(あんなに気持ちよくさせられちゃって・・・・・私・・・・んん・・・・ああ・・・・!!)
あの調教によって、私の身体は別物と言っていいほどに変わってしまった。
ちょっとしたきっかけで身体が熱くなり疼いてくるほど、私の身体はすっかり淫らに感じるように作り変えられてしまったのだ。
きちんと話し合ってはいないが、エルちゃんもまた同じように淫らに変えられてしまっただろう。
連休前の時と比べてみても、自分たちの身体が比較にならないほど変わってしまっているのは一目瞭然だ。
調教の時のことを思い出すだけで、
挿入や乳首を触られておらず、すでに媚薬の効果もとっくに切れている。
(それなのに・・・・こんなに乳首が固くなっちゃって、アソコからも・・・・愛液が溢れてきちゃってる・・・・やっぱり・・・私・・・こんなにいやらしい女の子になっちゃったんだ。)
こんな身体になってしまったことを恥じ涙を浮かべつつも、そんな身体を気持ちよくさせたいと思ってしまう。
(で、でも・・・・それでもやっぱり、気持ちよくなりたい。乳首を触りたいし、アソコやクリトリスを刺激したい。そ、そんなこと・・・・考えちゃ、ダメ・・・・なの、に・・・・ああ・・・・!!)
周りに気付かれないように微妙に身体をよじらせつつ、沸き起こる快楽を必死に抑え込もうとする。
~エルシア視点~
「んん・・・・・だ、だめ・・・・・!!」
我慢しきれずにかすかに喘ぎ声を上げながら、ひかりちゃんが沸き起こっているであろう快楽を抑え込もうとしている。
身体をわずかによじらせながら必死に抑え込もうとしているようだが、やはり我慢しきれずに無意識の内に手が胸や股間に移動させようとしている。
服の中にこそ手を入れようとしてはいないが、外から触って少しでも刺激を求めようとしているようだ。
(ひかりちゃん・・・・やっぱり、気持ちよくなりたくてしょうがないんだ。)
赤く染まったその顔には、今まではほとんどなかった色気が滲み出てきていた。
きっと今の私の顔にも同じようになっていることだろう。
(そんなひかりちゃんを見ていたら・・・・ああ・・・わ、私も・・・・・感じてきちゃう!!)
そんな私自身も今考えた通り、身体が熱くなって刺激を求めたくてしょうがなくなってきている。
アソコももちろんだが、何よりもお尻の方が熱くなってきてしょうがない。
登校中ということで何とか我慢できているが、これが人気のないところであったらすぐにでも自慰を始めて身体の熱を冷まそうとしていたかもしれない。
(お互いにちゃんと話し合ってないけど、私も・・・・ひかりちゃんも・・・・すっかりいやらしくなっちゃってる。何もされていないのに、身体が勝手に熱くなってきちゃって・・・・ああ・・・・さ、触り・・・・・たい・・・・・。思いっきり・・・・アソコと・・・・アナルに・・・指を入れて・・・・お、思いっきり・・・・う・・動かす・・・の。そ、それで・・・・気持ちよくなってきたところで・・・・思いっきり・・・・・・んんんーーーーーーっっ!!)
そんなことを想像しただけで感覚が高まってしまい、
周辺には気付かれないように身体をビクビクと震わせ、崩れそうになる足を必死になって支える。
すでにパンティは、
(なにもされていないのに・・・・ただ歩いてるだけなのに・・・・それだけでイっちゃった。いやあ・・・・・このままじゃ・・・・・私たち、これから学園でも耐えられるの?)
こんな状態だからこそ、何もできなかったとしてもひかりちゃんとしっかりと話し合わなくてはいけないのに、お互いに距離を取ってしまう。
私は調教されている時にお父さんの存在を聞かされてしまい、少しでもその情報を得たいがためにひかりちゃんに断りもせずに、白い亜人と首輪とは別に自らの意思でお父さんの情報を得るのと引き換えに服従の契約を交わしてしまった。
しかしその契約は事実上反故にされてしまい、私が自らの意思で己の身を差し出しただけも同然の状態にさせられてしまった。
このこと自体は、誰かに話してはいけないということではないのでひかりちゃんに話すことはできるのだが、自分がしたことの愚かさと後ろめたさから話しずらい。
それ故に、自然とひかりちゃんと距離を取ってしまっている。
しかしひかりちゃんの方からも距離を取られているような感じがするので、ひかりちゃんの方もまた白い亜人と調教とは何か別にされられてしまったのかもしれない。
ひかりちゃんの方もそれを後ろめたく思っているようで、お互いに腹を割って話し合うことができずもどかしい状態が続いていた。
今から考えてみれば、あれだけ白い亜人が言葉で責め立ててきたのはこう言う状況を作るためだったんじゃないかと思えてくる。
「だ、大丈夫・・・・・エル・・・・ちゃん・・?」
身体を蝕む快楽に抵抗しつつ軽くイってしまいながらもそんなことを考えていると、不意に腕を支えられているのに気付いた。
いつの間にかひかりちゃんがすぐに私のすぐ隣に来て、腕を持って支えてくれたようだ。
「う、うん・・・・ありがとう・・・ひかりちゃん・・・。」
「エルちゃん・・・・もしかして・・・・エルちゃんも・・・・イっちゃった?」
「・・・・・う、うん・・・・・もしかして、ひかり・・・・ちゃんも?」
私の言葉にひかりちゃんは無言で頷く。
見れば瞳には涙が浮かんでおり、足も小刻みに震えていた。
私がイく少し前にひかりちゃんも想像だけでイってしまったらしく、私がどうなっているかもと見ていたのでとっさに自分と一緒に支えようとしてくれたようだ。
(こんな身体になっちゃって・・・・・私たち、普通に生活できるのかな?)
イってしまったことで少しは落ち着いたが、身体の熱は完全には冷め切らずに常に微熱状態のようなものだ。
気を張っていればなんとか抑え込めるのだが、常に緊張状態でいるようなものなので長続きさせられるものではない。
そして、その緊張の糸が少しでも緩むとそれまで我慢していた快楽の波が一気に押し寄せてくる。
それを繰り返している内に感覚が蓄積され我慢ができなくなっていき、軽くでもイってしまう以外に抑えることができなくなってしまう。
(身体がそうなるたびに、心の方も少しずつだけどそれに身を任せたいって思ってきちゃう。多分、これも白い亜人によるものなんだろうけど。)
ひかりちゃんは気付いているのかわからないが、身体が快楽の波に襲われる度に心も快楽の波に飲み込まれるように『何か』に染まっていくような感覚がする。
その『何か』はたまにしか来ないが、その分だけ確実に染まってきているのも感じるのだ。
しかもその感覚は、気のせいでなければ少しずつだが間隔が短くなっていているような気がする。
(多分、ひかりちゃんはまだ気が付いていないんじゃないかな。私の能力がそういう感覚的なものに鋭いから感じられるんだと思う。)
だからといって、抗うとかができるわけではない。
これも首輪の効果によるものなのか、そういうのに抵抗しようとすることができないのだ。
現状では『何か』に染まっていくのをただ理解できているだけで、むしろ恐怖ですらある。
(この『何か』に染まりきったら、きっと私たちは完全に快楽から逃れられなくなっちゃうんだ。その前に、なんとか現状を打破する方法を見つけないと。)
まずは学園に行き、なんとかトーコ先生に会わなければいけない。
何も話せなかったとしても、高い観察力を持つトーコ先生ならば察してくれるかもしれない。
今はそれに賭けるしか方法がなかった。
「い、行こう・・・ひかりちゃん。学園に行って・・・トーコ先生に会えれば、何とかなるかもしれない。」
「そ、そうだね。それまで・・・・なんとか・・・・・んん!!」
学園に向かおうとするが、ひかりちゃんの感覚がまた高まってしまっているようだ。
「頑張って、ひかりちゃん。こんなところで・・・・もしも・・・誰かに気付かれちゃったら・・・・。」
「う、うん・・・・わかってるんだけど・・・・・エルちゃんの、肌の熱を感じちゃって・・・・・。エルちゃんも・・・私のように・・・・されちゃったんだって・・・・考えちゃったら・・・・・あああ・・・・。」
ひかりちゃんが熱のこもった眼差しで私を見つめてくる。
いつの間にか私を支えてくれた腕をつかんで、胸を制服越しに擦り合わせてくる。
咄嗟に支えてくれたのは嬉しいが、そのまま私の肌の感覚を感じてしまっているようだ。
「だ、だめだよ、ひかりちゃん・・・・・そんなこと・・・言わないで・・・・・んん・・・そんな、こと・・・・言われ・・・たら・・・・私も・・・・また・・・・・んああ!!」
せっかく冷めかけた私の身体の熱も再び高まってくる。
学園の授業システムから遅刻の心配はなかったが、いつもはすぐにつくはずの学園になかなかたどり着けない。
何とかたどり着いた時には、何回も軽く絶頂をしながら息も絶え絶えになりながらであった。
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~白い亜人視点~
「ふっふっふ、身体の開発は順調のようだな。」
ようやく学園に到着した2人を校舎の屋上から眺めながら、俺はほくそ笑んだ。
2人は沸き起こる快楽に翻弄されながら小さい絶頂を繰り返しており、遠目から見ても足取りがおぼつかないのは一目瞭然だ。
調教が終わった後、アジトに連れ込んだ時と同様に2人を傀儡状態にしてから身体を綺麗にさせ自室に帰るように指示を出した。
深夜ではあったが、寮に住んでいる魔法戦士が深夜に出動するのも珍しくはないので自由に出入りすることはできる。
誰かに見つからないか侵食で洗脳させた生徒に見張らせていたが、その心配はなく2人は無事に自室へと戻っていった。
「心は耐えようとしているようだが、身体の方はすでに無条件に発情するようになってきているようだな。」
あいつらに注入した媚薬などの効果はとっくの昔になくなっている。
俺の生み出す毒や薬などは、中毒性や体内に残せるかどうかなども自在に調整可能だ。
しかし今回はそれらは一切残さないように中和剤を注入し、体内には全く残っていないし依存性なども全くない。
あいつらの中で湧き上がる快楽は純粋にこれまでの調教の成果であり、あいつらの身体がそれだけ淫らになってしまった何よりの証拠である。
そして体が感じる度に、心の侵食も徐々に進行してきている。
ひかりは自覚症状がないようだが、エルシアはなんとなく気付いているようだ。
「アジトでも感付いていたから、そういうのに対する感覚が鋭いんだろうな。もっとも、それでどうこうできるわけでもないが。」
普通ならそこから抵抗して侵食を抑えることも可能だが、首輪の力で抵抗力を奪われているので侵食を受け入れることしかできない。
「だが、そのままで放っておくわけもないがな。」
いくら感じやすくなっているといっても、そのまま何もしなければ徐々に抑えられていけるようになるだろう。
完全に戻すことはもはや不可能だが、今よりも改善させることはそんな難しいことではない。
「その首輪がある限りは決して逃げることはできない。侵食も進んできているし、お前たちの心の中は筒抜け状態だ。」
解放したのは、時間切れになっただけではない。
日常生活に戻ってきたことで一安心させ、そこからまた一気に調教によって快楽漬けにするのだ。
「その状況の変化に心が耐えきれるかどうか、実に見ものだな。」
~第54話・完~
ここまで読んでいただきありがとうございます。
現状の二人は肉体的には8割方陥落ぐらいで、心の方は6割ぐらいでしたが解放されたことで3~4割ぐらいに回復しているぐらいです。
この辺りのバランスでじわじわと調教していくのが大好きなんですよね~~。