今や彼女たちに安らぎの時など訪れない。
~ひかり視点~
「ハアアッッ!!」
「はあ・・・・やあーーーーっ!!」
「ギャアアアア!!」
その日の夜、私とエルちゃんは4日ぶりの魔法戦士としての任務を全うしていた。
いくら白亜に調教されている身ではあっても、任務を放棄することはできない。
魔力を奪われているとはいっても持っている分以上に奪われるということもなく回復もするし、そもそも任務に支障をきたすほどには奪ったりなどはできない。
「エルちゃん、大丈夫?そっちはどう?」
「うん・・・・こっちも大丈夫。ちょっと待って・・・・近くには亜人はいないみたい。」
普通の亜人を倒す分には、今の私たちでも問題はない。
任務中ということもあって緊張感が高まっているのに加えて、戦闘によってある程度は性的な昂りを抑えることができているようだ。
亜人によって淫らにされた私たちの昂りをある程度は抑えてくれるのが、魔法戦士による亜人の討伐任務というのが皮肉な話である。
私たち魔法戦士の任務は、決められた範囲内にいる亜人などの存在を討伐するのが基本である。
そのエリア内を変身した状態で待機しておき、亜人を発見したり警察の応援要請などがあったりするとそこに駆けつけたりする。
よほどの緊急事態でない限りは、その任務中は他のエリア外に出たりすることはない。
パトロールとはいっても、亜人は何をするにも人を襲うのが基本なので、出現するとどこからかすぐに連絡が入るのでこちら側からはあまり動き回ったりはせずにビルの屋上などで待機することが多い。
「「・・・・・・・・。」」
私たちも亜人たちを倒すと事後処理を学園の人たちに任せ、近くのビルの屋上に移動していた。
亜人は人が多いところに出没しやすいので、繁華街やビル街などを中心に配備される。
小規模ながらも何回か出没した亜人を討伐し、すでに今日の任務終了時間に近い。
普段なら待機している間はエルちゃんと色々を話しをするのだが、今日はお互いに最低限の仕事の会話以外はしていない。
(あんなことがあって・・・・やっぱり、話しかけづらいな。)
白亜に学園内で調教され、さらには白亜の事実上の人質にされた学園の生徒たちの洗脳を解くために、犯されることを強要させられるようになった。
あの後、夜の任務ギリギリまで学園に残り休憩時間までのと合わせると5人もの男子生徒に犯されてしまった。
今朝も話しにくい雰囲気があったが、さらに追い打ちをかけるようなそれらの出来事にいよいよもって話しづらくなってしまった。
さすがに任務中はそれを誤魔化すことができたが、一段落するとすぐに気まずい雰囲気が蘇ってしまう。
それに加えて、エルちゃんの方も先ほど話しかけられた時よりも重い雰囲気が強くなっている。
(白亜が言っていた通り、エルちゃんの方にも調教しに行ったんだ。それに、私のように生徒を人質に取られて自分から犯されに行くように仕向けられちゃったに違いない。私のように前だけじゃなくて、後ろの方も犯してもらっちゃって・・・・それに、自分から跨って腰を積極的に振っちゃったり男子生徒に抱え上げられて、何度も
私の回復能力でエルちゃんは私が回復してあげられるけど、自分自身には使えないので、今の私の体力は任務前から結構消耗していて、何より精神的にもかなり疲弊してしまっている。
(相手が普通の亜人だからこんな状態でも対処できるけど、これが今日だけで終わるわけもない。こんなことを続けてて、私やエルちゃんは大丈夫なのかな?)
今日は問題なさそうだけど、このまま調教が続けられれば心身ともに大きな消耗は避けられない。
このような状態で戦い続ければ、いつかは不覚を取って負けてしまうだろう。
(そうなっちゃったら、負けた亜人たちにそのまま犯されちゃうかもしれない。こんな身体の状態で犯されちゃった・・・ら・・・・んん・・・だ、だめ・・・・ま、また・・・・感覚が・・・・!)
「・・・・ひかり、ちゃん?だ・・・大丈夫?」
「――――!?え、エル・・・ちゃん・・?う、うん・・・・だ、大丈夫・・・・。」
また昂りかけたところにエルちゃんが声をかけてくれたおかげで、ギリギリのところで衝動を抑えることができた。
「ひ、ひかりちゃん・・・・あの・・・・今日・・・・大丈夫、だった?」
「え・・・・あ・・・も、もしかして・・・・エルちゃんのところにも、白亜が・・・・来たの?」
私の言葉に、エルちゃんはゆっくりと頷くのであった。
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~エルシア視点~
「も、もしかして・・・・エルちゃんのところにも、白亜が・・・・来たの?」
ひかりちゃんの言葉に私は頷いた。
任務開始からは何時間も一緒にいるのに、必要最低限以外は話していないのはさすがにダメだと思って意を決して私から話しかけた。
もうこの周辺に亜人の気配はなく多少の話はしても問題ないと判断して、任務終了まで恥ずかしくても今後の事をひかりちゃんと話し合うことにした。
「やっぱり、エルちゃんのところにも白亜が来たんだね。」
「う、うん・・・・それで・・・・今後の事を言ってきたんだよね?やっぱり・・・・その時に?」
私の言葉にひかりちゃんは何を言いたいのかを察し、うっすらと涙を浮かべながら遠慮がちに頷いた。
白い亜人・・・・白亜がひかりちゃんのところに現れたのは、私のところに来た時に話していたので知ってはいた。
具体的にそこで何をされたのかまでは聞かされなかったが、調教によって酷いことをされたというのは容易に想像できた・・・・私自身もそうされたのだから。
「うん・・・・ごめんね、エルちゃんに話せなくて。こんなこと、やっぱり話ずらくって。」
「ううん、私もこんなことをうまく話せなくって・・・・それで、やっぱりひかりちゃんも・・・・その後で・・・・あの・・・・。」
「・・・・う、うん・・・・エルちゃんも・・・・や、やっぱり・・・・?」
直接は話せなくても私が何を言いたいのかを察し、それを恐る恐る肯定する。
実はひかりちゃんがそれを実行し犯されているのを見ているのだが、さすがにそれを言うことはできなかった。
手を取り合いながら、屋上に置いてあったベンチに腰掛ける。
「ひかりちゃん・・・・私たち、これからどうなっちゃうのかな?」
「わからないけど・・・・もう、私たちにできることは・・・・。」
朝も同じようなことを話し合ったが、あの時は一時的にせよ解放された直後だったので何とかしようという意気込みあったしできる希望があった。
でも、すでに首輪は簡単には外せず誰にも話せないのも気付かれにくくなっているのは嫌というほど証明された。
一番の希望であったトーコ先生も白亜の手引きによって長期出張に出てしまい、いつ戻ってくるかわからない。
「やっぱり、トーコ先生の出張も白亜の仕業だったんだ。」
「うん・・・・白亜がそう言ってた。もしかしたらとは思っていたけど・・・・。」
私は聞かされなかったが、ひかりちゃんは白亜からトーコ先生のことを聞かされていたようだ。
そうじゃないかとは思っていたが、やはり想像通りだった。
直接は話せなくても組織の人からいつ帰ってくるのかは何とか聞き出せたみたいだけど、トーコ先生はあっちこっちの組織から引っ張りだこ大人気の人材らしく、ヘッドハンティングも多いらしい。
それらを全て断っていたが、ならばせめて講義だけでもと依頼がいくつも入っていたが、本来は数日程度の予定であったらしい。
どういう方法を使ったのかはわからないが、白亜がそれらを一気にねじ込んで今回の長期出張になったようだ。
「事務の人も、やたら一気に決まったのが不思議がっていたみたい。」
トーコ先生も疑問に思っていたかもしれないが、決まってしまったものは断れなかったようだ。
「白亜も言っていたけど、最低でも2ヶ月以上は確実なんだって。場合によっては、半年ぐらいはかかるかもしれないって。」
「そんなに長く・・・・。」
たとえ話せなくても、同じ学園内にいれば顔も合わせるだろうし会話もできるだろうからまだ気付いてもらえる可能性もあったのに・・・・。
最後の希望が完全に断たれてしまい、目の前が真っ暗になっていくように感じる。
(白亜の影響力がそんなに及んでいるなんて・・・・。)
同時に、白亜の能力の恐ろしさを改めて実感させられる。
直接的ではないにしても、組織の動向をある程度はコントロールできるぐらいには白亜の支配下に置かれているということだ。
(こうなってくると、組織の人間でも信用できなくなってくる・・・・。)
組織とは関係のない生徒や教職員などは、かなりの数が侵食によって洗脳されているというのだ。
私たちだけを狙っていると言っていたので、さすがに他の魔法戦士が白亜の手に堕ちているということはないだろうが、それでも組織と直接の関係ある人たちの何人かは洗脳下にあると思っていいだろう。
(一体、どれだけの数が白亜の支配下にあるのかがまったくわからない。)
今回みたいなことがない限りは、パッと見では私たちにもさっぱりわからない。
3人目の相手をする前に少しだけ変身して空間把握を使って他の人と比べてみたが、気配の感じ方に差はなかった。
かと言って、他の人に聞いて回るなんてできないしこれも首輪の効果なのか、そもそも聞こうという考えが打ち消されてしまう。
「トーコ先生がいつ帰ってくるかわからないし、他の人も信用できなくなっちゃった。一体、私たちどうしたら・・・・。」
誰に言うでもなく呟くようにひかりちゃんが言うが、私にもどうすればいいのか見当がつかない。
「とにかく、私たちにできることは白亜の思い通りにならないように、少しでも頑張ることだけだよ。長く帰ってこないって言ってもいつまでもってわけでもじゃないし、その内にトーコ先生の方から電話がかかってくると思う。何とかしてその時に、トーコ先生に気付いてもらえるように頑張るしかないよ。」
「う・・・ん・・・・そうだね。そう・・だよね・・・・。」
私の言葉にひかりちゃんは頷き返すが、その表情はとても私の言葉に納得できている様子はない。
(そうだよね・・・私の言ったことなんて、希望的観測でしかないよね。)
トーコ先生が気付くかどうかなんてわからないし、むしろ周りの反応を見るに可能性が高いとは思えない。
長期出張にしたって、白亜の手引きでさらに長引く可能性もある。
何より一番の問題として、私たち自身が最低でも2ヶ月以上も白亜に屈せずに耐えられるかどうかが分からない。
(・・・・ううん、白亜の方もトーコ先生の動向は把握しているはず。だったら、トーコ先生が帰ってくるまでに私たちを屈服させようとするかもしれない。そうなっちゃったら・・・・とても耐えられる気がしないよ。)
今や白亜が危惧しているのはトーコ先生の存在だけっぽいし、その可能性は高いと思う。
そう考えると、これから先に何をされるのか想像するだけで・・・・
「エル・・・・ちゃん?大丈夫、どうしたの?」
「あ・・・ううん、ごめんね。考え事をしていてボーっとしていたみたい。トーコ先生が早く帰ってこないかな・・・・って。」
「そうだったんだ・・・・もしかしたらエルちゃん・・・また・・・・感じてきたのかなって・・・・。」
見ればひかりちゃんの顔が赤くなっており、足をもじもじさせている。
「ひかりちゃん・・・頑張って・・・・今、こんなところで感じちゃったら・・・・。」
「ごめんね、エルちゃん・・・・でも・・・・これからのことを考えたり・・・・エルちゃんが、何をされたのかなって・・・考えたら・・・我慢・・・・できなく・・・なっちゃって・・・・んん・・・!!」
任務が一段落して会話している中で緊張感が緩んできたせいもあるのだろう。
私があれこれ考えていたので気が紛れていたが、ひかりちゃんはそちらの方に気がいってしまったようだ。
(私が必死にどうにかできないか考えていたのに・・・・ひかりちゃんったら・・・・。)
そんなひかりちゃんにかすかに苛立ちを覚えるが、頭の中からそんな考えを振り払う。
(何を考えているの、私ったら!ひかりちゃんも苦しんでいるのに・・・・私がしっかりしないと。)
「エルちゃん・・・・ごめん・・・・もう・・・私・・・・・」
「ひかりちゃん・・・・何を・・・?」
ひかりちゃんは握っていた私の手を引っ張り、ひかりちゃんの胸とアソコに触れさせてくる。
「なにを・・・・ひかりちゃん、どうし・・・たの・・・?」
なんとか『それ』を回避しようと分からないふりをするが、ひかりちゃんが何をしようとしているのかは一目瞭然だ。
「だめだよ、ひかりちゃん・・・・こんなことしたら・・・・それこそ、白亜の思い・・・通りに・・・ああ・・・・っっ!!」
白亜から何の指示も出ておらず、昼間に言われたようなノルマとも関係ない。
それなのにこんな行為に耽ったしまうのは、私が感じている私たちの中にある『何か』が進んでしまいかねない。
しかしひかりちゃんはそんな私の思いとは裏腹に、私の手を動かして快楽を得ようとする。
「ごめんね、エルちゃん・・・でも、もう・・・・自分の意志じゃ・・・止められないの・・・・んん・・・はあ・・・ほ、ほら・・・・感じない・・・エルちゃん?私の・・・身体・・・乳首も・・こんなに・・・固くなって・・・・私・・・乳首が・・・・特に感じる・・・・みたいなの。エ、エルちゃんは・・・・どこが・・・・一番・・・感じる・・・の・・・?」
ひかりちゃんの瞳に灯った情欲の色はどんどん強くなり、聞いてもいないのに自身の性感帯がどこかを教えてくる。
すでにひかりちゃんの手は私の手から離れていて、私の身体に触れたそうにしている。
何処が感じるかを言えば、すぐにでもそこを愛撫してくれそうだ。
「お願い・・・ひかりちゃん・・・そんなこと、聞かないで・・・・。」
「・・・・エルちゃん・・・お願い・・・私の身体を・・・もっと・・・・。」
何とか耐えようとするが、ひかりちゃんの瞳に反応するかのように私の身体もどんどんと反応してきてしまう。
仮に耐えたとしても、このままだとひかりちゃんが私を押し倒してきそうだ。
ひかりちゃんに添えられた指ももぞもぞと動かそうとしているし、私自身の身体も疼いてきてもじもじと動かし始めている。
(だめ・・・・もう・・・耐えられそうに・・・ないよ・・・・。)
その場を動くこともできず、ひかりちゃんを振り払うこともできない。
「エルちゃん・・・・もう・・・我慢・・・できない・・の・・・このまま・・・ねえ・・・?」
弱り切ったところに最後の希望も完全に潰え、ひかりちゃんの心の中にも諦めの感情が膨れ上がってしまったのだろう。
そこにタイミング悪く性的な昂りも重なり、もうそのまま流されてもいいような自棄に近い状態になっているのかもしれない。
(堕ち・・・る・・・そう・・・なれたら・・・・どれだけ・・・・トーコ先生も・・・いないし・・・・ひかりちゃんも一緒なら・・・・いっそ・・・・・。)
「エル・・・・ちゃん・・・・ふふ・・・・大丈夫・・・・だよ・・・・ずっと・・・一緒・・・だから・・・・。」
そんな堕ちかけている私の心を見抜いたのか、ひかりちゃんは今まで以上に色気に満ちた笑みを浮かべて私に顔を近づけてくる。
「ひかり・・・・ちゃん・・・・。」
抵抗もできずひかりちゃんの瞳から目を放せずに、そのまま私たちは――――
ピピピ!!ピピピ!!ピピピ!!
「――――っっ!!は、はい・・・・エルシアです!!」
唇が重なろうとする瞬間、任務終了を告げるコールが聞こえてきて私は正気を取り戻す。
一気に立ち上がってひかりちゃんを振り払い、その電話に出る。
「はい・・・・任務終了ですね。わかりました、帰投します。大丈夫です、今日はいつも通りでした、ひかりちゃんも一緒で問題ありません。・・・はい、お疲れ様でした。」
本当のことは言えないので適当にお茶を濁し、電話を切った。
「ひかりちゃん・・・・今日は、帰ろう。」
「エル・・・・ちゃん・・・・私・・・何を・・・・ひぐ・・・ひっく・・・・ごめんね、エルちゃん。私ったら・・・何を・・・・もう、自分の身体どころか・・・・心も・・・・コントロールできなくなってきちゃって・・・・・うわあああああっっっ!!!」
振り払われたことでひかりちゃんも正気を取り戻したが、そのままひかりちゃんは泣きじゃくり始める。
私以上にひかりちゃんの心は侵食されているのか、性的な感覚に心が反応しやすくなっているだろうか。
「大丈夫・・・・大丈夫だよ、ひかりちゃん。どこまで頑張れるかわからないけど、頑張れるだけ頑張ろうよ。私が一緒にいるから。」
「うん・・・・うん・・・・。」
そんなひかりちゃんを抱きしめ、子供をあやすように優しく語り掛ける。
――――よくそんな白々しいセリフが言えるな、自分からそいつらを売ったくせに
そんな思いが心の奥底から聞こえてくる。
アジトでの調教中に幾度となく心に刷り込まれてしまった、あり得るはずのない思い。
だけどそれは病巣のように私の心に住み着き、徐々にそれが本当であるかのように思わせてくる。
(そんなこと、あるはずがない・・・・でも、私の心を強く刺激してくる。)
――――第一、そんなやつと一緒にいる必要があるのか?お前が必死にどうしようか考えている間も、感じ入ってしまうような奴を?
ドクン――――
それに加えてさらなる言葉が私に語り掛けてきて、それと同時に衝動が私の中に響いた。
(私の中の『何か』がさらに進んだ感覚だ。それに、たぶんひかりちゃんも・・・・。)
抱き寄せ合って密着していたからなのか、自分に感じた『何か』が進んだ感覚がひかりちゃんからもほのかに感じられた。
ひかりちゃんも何かを感じ取ってはいるはずだが、具体的には何なのかは理解していない上に今はそれどころではないだろう。
少しするとひかりちゃんも落ち着いてきたのか、ようやく泣き止んでくれた。
「ごめんね、エルちゃん・・・・私・・・・だんだん、自分の中がコントロールできなくなってきちゃって・・・・。」
「うん・・・・私もそうなってきてるのは、感じてるよ。何をどうすればいいかなんてのは言えないけど、何とか頑張ろうよ。トーコ先生が帰ってくるまでは、希望を捨てないで・・・・ね?」
「・・・・・うん・・・・・。」
何とか返事を返してはくれるが、それはただ義務的に返した感が強くとても信じているようには感じられなかった。
「さあ、今日の任務も終わったし寮に帰ろっか。ゆっくりと寝て、明日に備えないと。」
ひかりちゃんは自分には回復能力が使えないので、休める時にはしっかりと休まないといけない。
・・・・今のまま調教が続けば、体力的にも精神的にもどこかで限界が来てしまうだろう。
「じゃあひかりちゃん、寮に・・・・。」
「・・・・エルちゃん、先に帰っててくれないかな。私、他に行くところがあるから。」
そう言うと私の返事も待たずに、ひかりちゃんはさっと駆け出して行ってしまった。
「他に行くところって・・・・ひかりちゃん、一体どこに・・・・?」
今は日付も変わって深夜の真っただ中で、コンビニくらいしかお店はやっていない。
それに今のひかりちゃんに、どこかに行こうだなんて気が起こるとは思えない。
考えれば考えるほど嫌な予感が強くなるが、それを追いかけようという気にはなれなかった。
仕方なく一人で帰路につくが、その間に色々と今後のことを考えてみる。
(追いかけて、なんて声をかければいいの?何か、具体的に案があるわけでもないのに。)
ひかりちゃんを慰めるために必死に色々と希望があるように言いはしたが、ひかりちゃんも私自身も何の希望もないことはよくわかっている。
(唯一の可能性はトーコ先生の存在だけ・・・・それも確実じゃないし、むしろ可能性は低い。しかも、仮に気付いてくれたとしてもすぐだとは限らないのだ。それを待っていられる余裕が私たちにあるかどうか・・・・ううん、とてもじゃないけど可能性は限りなく低い。)
正直に言って、もう私たちが快楽に耐えられる時間はそんなに多くないと思うし、私たちの心を蝕む『何か』もかなり進んできているだろう。
あとどれくらいの猶予があるのかはわからないけど、止める術がない以上はそれは確実に近づいてきている。
「『何か』が進む条件の詳細はわからないけど、調教が進んで快楽に溺れる度に進んでしまうのは間違いない。でも、それを止めることなんて今の私たちにはできないし・・・・。」
犯される度に快楽に溺れてしまう今の現状では、私もひかりちゃんもどうすることもできない。
考えをまとめようと集中して、いつの間にか考えいることを口に出してしまう。
「それに、白亜が関与していなくても快楽を求めるようになってきてるし・・・・。」
散々に調教された影響で、身体は何かあるとすぐに疼いてくる。
それに加えて理不尽なノルマも課せられてしまい、それをこなそうとすると浸食が進んでしまう上に、さらに快楽への抵抗力が下がってしまうという悪循環だ。
「白亜もそれを狙ってこんなことをさせようとしているはず・・・・なんとかしようにも、私たちには何にもできないし。」
一切の抵抗が許されない現状では、それを甘んじて受け入れるしかできない。
「でもこのままじゃあ、ひかりちゃんも私も・・・すでにひかりちゃんも危なくなってきてるし。」
絶望感と感じてきたことが合わさった結果とはいえ、白亜が何もしていないのにひかりちゃんは快楽に身を委ね今にも堕ちる寸前であった。
「私に体を触らせて快感を得ようとしていたし、最後には私と・・・キス・・・しようと・・・して・・・。」
あの時、任務終了のコールが後少しでも遅かったら私とひかりちゃんは間違いなくキスをしていただろう。
「もしもそうなっていたら・・・・本当に、堕ちちゃっていたかも・・・・んん、や、やあ・・・だめ・・・・こんな、ところで・・・・ふああ・・・はああ・・・・・っっ!!」
さっきのことを思い出すと、あの時の感覚が再び蘇ってくる。
「本当に・・・・ダメ・・・こんな・・場所で・・・うう・・・・やああ・・・・!!」
すぐにでも身体をまさぐりたい衝動を必死に抑えて、大急ぎで自室に駆け込む。
「いやあ・・・・お、おねがい・・・・治まって・・・・ふああああっっ!!」
そんなことを言っても身体の疼きが治まるはずもなく、むしろ我慢していた分だけ逆に高まってくる。
急いで帰ってきたためかひかりちゃんはまだ帰ってきていない。
何をしているのかは気になるが、そちらに意識を向けられる余裕は今の私にはない。
むしろ、帰ってきていないおかげで見られる心配がないと安心する。
「見られる心配がなくて、よかった・・・かな・・・んんぅっ!!」
安心すると同時に、自身の快楽を満たしたいという欲求が一気に強くなってくる。
寮に戻るまでに変身は解除しており、今の私は制服姿だ。
ドアが閉まっていることを何とか確認し、そこで私の我慢は限界を迎えた。
「は、早く・・・・んん・・・ふぐうう・・・・ふうう・・・んんむ・・・・っっ」
床に座り込んで胸を露わにさせ右手で愛撫し、パンティの中に左手の指を入れてアソコを刺激する。
「こんな・・・の・・だめ・・・なのに・・・もう、我慢・・・・できな・・・くて・・・あぐううう・・・・っっ!!」
今日の調教だけでさらに身体を開発され、すでに私の身体は快楽への抵抗力をほとんど奪われている。
それに加えて、抵抗する手段もほとんど奪われ精神的に脆くなってきたところに、ひかりちゃんが堕ちかけているという事実を身をもって知ってしまった。
「もう・・・・どうしたら・・いいのか・・・・わから・・・ない・・・はあああ・・・・はぐうううっっ!!」
性的快楽を満たすことによって、一時的にでもそれらを忘れようとする。
しかしそれは、ただ単にその場から逃げているだけに過ぎない。
おまけに快楽を満たせば満たすほど精神の侵食も進み、さらにどうしようもない事態が進んでしまうという悪循環だ。
「な、なんとか・・・・トーコ先生が・・・帰ってくるまで・・・・頑張ら・・・ない・・と・・・んんんっっ!!」
手を動かしながらも、自分を奮い立たせるように言い聞かせる。
そう考える一方で、本当にその頑張りが実を結ぶのかという疑問を拭うことはできない。
「だから・・・・は、早く・・・・帰って・・・きて・・・・トーコ・・先生・・・じゃないと・・・私・・・たち・・・ああ・・・あうう・・・・。」
そうこうしている内に絶頂が近づいてくる。
どこかを直接的に触られてこそいないが、ひかりちゃんとあんな風に肌を触れ合っただけで精神的に昂ってきていたのだ。
「こんな・・・・簡単に・・・イっちゃう・・・身体に、なっちゃって・・・・すっかり・・・淫乱に・・・なっちゃ・・・た・・・・ひぐ・・・うあああ・・・ふあああっっ!!」
そんな自分の浅ましさを卑下しながらも、愛撫する手を止めることはできない。
絶頂しないことには収まりがつかなくなっているので、手を止めるわけにもいかないのだ。
(でも・・・それ以上に、純粋に私が快楽を求めたいという思いが強くなってる。高まった身体の熱は、こうやって冷まさない限りは決して落ち着かない・・・・。)
身体に関しては完全に堕ち切ってしまっていると言っていいだろう。
それに比例して、心も快楽を求めるように引き摺られてきている。
「んん・・・で、でも・・・もう・・・それを・・・止める・・・ことなんて・・・でき・・・ない。」
こうやってどんな形でもいいから性的に絶頂しないと落ち着かないし、何よりもそれを自ら求めてきている。
「でも、男の人に・・・そんな・・・犯して・・ほしい・・なんて・・・うう・・はあ・・・んん・・・・い、言えない・・・・なんとか・・・こう・・・やって・・・自分で・・・落ち着かせ・・・ない・・・と・・・・んんっっ!!」
胸と乳首を愛撫しアソコに指を挿入してクリトリスを刺激しているが、どこか物足りないと考えてしまう。
「やああ・・・こんな・・事・・・考え・・・ちゃ・・・だめ・・・なのに・・・・ほ、ほしい・・・の・・・アソコと・・・お尻・・に・・・・太くて・・・・たくましい・・・ペ、ペニス・・・・はぐうううっっ!!」
そんな淫らな思いを断ち切るようにクリトリスを強く刺激して忘れようとするが、それはそれで性的快楽を刺激することに変わりはない。
淫らな考えを断ち切るために、別の淫らな思いで打ち消さなければならない。
結局はそのまま淫らな行為を続けなけばならず、心も身体も淫らな思いに侵食されていってしまう。
「こん・・な・・・どこかで・・・止めなきゃ・・・いけない・・のに・・ふああ・・・ひうう・・・んぐ・・・はあ・・・で、でも・・・・とめ・・・られない・・・・の・・・・はあ・・・・♥」
艶のある喘ぎ声が混ざっているのが自分でもわかるが、それを止めることはできない。
本当には『止められない』のではなく『止めたくない』のだが、せめてもの抵抗でそんな風に思い直している。
それに何の意味もなかったとしても、抵抗する意志だけはなくしてはいけないと思うから。
「負け・・・ちゃ・・・だめ・・なの・・・・んん・・・トーコ・・・・先生・・が・・・戻って・・・くる・・まで・・は・・・はぐううう・・・・ああ・・・・ああん♥」
あくまでも感じさせられているのであって、心だけは負けまいと必死に頑張ろうとする。
「ふああ・・・・も、もう・・・イっちゃう・・・・イきそう・・・・きちゃ・・・んん・・ぐうう・・・・ふああああーーーーーーーっっ!!!」
絶頂しそうなタイミングに合わせてクリトリスを強烈に刺激し、より強烈な刺激でもって絶頂を迎える。
「はあ・・・はあ・・・ま、また・・・・イっちゃった・・・・・。きょ・・今日は・・・このまま・・・もう・・・・。」
本当はひかりちゃんが帰ってくるまで起きていたいのだが、消耗が激しくて待っているのがつらい。
体力的には大したことはないが、精神的な消耗がかなりきついのだ。
不幸中の幸いだったのは、この一連の流れで『何か』が進行しなかったことぐらいであろうか。
ただ単に絶頂するだけで確実に進行するわけではないのだろうか?
(このまま、早く眠っちゃおう。せめて・・・・夢の中だけでも・・・・。)
しかし心身共に消耗しきった状態で何も考えることができず、パジャマに着替える気力もなかったので制服のままベッドに潜り込む。
「はあ・・・・・んん・・・な、なに・・・・?」
そのまま眠りにつこうとするが、不意に胸と股間に違和感を感じる。
「やああ・・・そ、そんな・・・・私・・・無意識の内に・・・・?」
見れば眠りながら股間と胸に手を伸ばし、アソコと乳首をまさぐっていた。
「お、お願い・・・もう・・・こんな・・・・ふあああっっ!!」
まだ刺激が足りなかったのか、乳首とクリトリスを強くつねり上げて強烈な刺激を与えてしまう。
「はあ・・・はあ・・・ま、また・・・・イっちゃ・・・う・・・こん・・・なあ・・・・っっ!!」
眠りにつく時までも快楽を求めてしまうほどに堕ちてしまった私の身体。
「ト・・・トーコ・・・せん・・・・せい・・・あぐうう・・・・おねがい・・・はや・・・・く・・・・この・・・まま・・・じゃ・・・・いやああああ~~~~~~っぅ!!!!」
そんな自分の情けなさに涙を流しながら、再び絶頂してしまう。
最後の希望であるトーコ先生の帰還にすがるしかない私とひかりちゃん。
――――しかし、それまで私たちの心は持ちこたえられるであろうか?
~第61話・完~
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