薬はダメ、絶対!!
~ひかり視点~
「あの薬にはそういう効果が・・・・白亜が意味もなく渡すわけないとは思っていたけれど。」
次の授業が終わってすぐにエルちゃんが私の教室を訪ねてきて、あの薬にどんな効果があるのかわかった限りの彼女なりの考察を聞かせてくれる。
「うん・・・まだ確証を得たわけじゃないけど、間違いないと思う。すぐにひかりちゃんに知らせなきゃいけないと思って。」
「ありがとう、エルちゃん。心配してくれたんだね・・・・。」
私の中に生まれたエルちゃんへの不信感は授業中に飲んだ薬の効果によるもの。
身体の疼きを抑えてくれる代わりに私たちの中にある黒い感情を呼び覚まし、仲たがいさせようという目論み何だとエルちゃんは教えてくれた。
「ってことは・・・・エルちゃんも、私に対してそういう感情を抱いちゃったってこと?」
「・・・・う、うん・・・・ごめんね、ひかりちゃん。でも、『エルちゃんも』ってことは・・・ひかりちゃんも・・・やっぱり・・・・?」
「・・・・うん・・・・多分・・・そう・・・なんだと・・・思う・・・・。」
エルちゃんとさっき別れた際に『今はエルちゃんを信じよう。でも次に何か隠し事をしていたら、その時はエルちゃんから距離を取ろう』という感情を抱いてしまった。
さすがにそこまで説明するのは躊躇われ、あくまでもそういう感情を抱いてしまった程度の説明だけにしておく。
(あんなことを考えておいて私の方が先にエルちゃんに隠し事をするなんて、それこそ裏切り行為だよね。)
いくら薬による悪影響と説明され納得できても、やはりこんな感情を抱いてしまったことを説明しようという気にはなれなかった。
(だって・・・だって・・・そんなことを言っちゃったら、エルちゃんが私を信じてくれなくなっちゃう・・・いやあ・・・やっぱり・・・私・・・心のどこかでエルちゃんを信じられない気持ちを抱いちゃってる・・・・。)
身体の疼きは消えたままなので薬の効果がまだ継続していると思われるので、精神面の不安定化も継続していると思われる。
「ひかりちゃん、大丈夫?もしかして、まだ感情が・・・?」
「う、うん・・・ごめんね、エルちゃん。まだ薬の効果が効いているみたいだから、油断するとすぐに黒い感情が湧き上がってくるようで・・・・。」
「やっぱりそうなんだね。私もふとした瞬間に・・・ひかりちゃんへの・・・嫌な感情が強くなってくるみたいで・・・。」
現状は薬による影響が強いから時間が経てば自然と治まってくるだろうけど、逆にそれは身体の疼きが抑えられなくなってしまうことを意味している。
そうなれば性的に満たさないと治まらなくなってしまうが、それをすると白亜の侵食が進んでしまい私たちに残された時間がより少なくなってしまう。
この薬を飲んだだけでは侵食は起こらないようだけど、その代償は私たちにとってはあまりに大きすぎる。
「薬の量から考えてもより多くの量を飲ませたいみたいだから、そんな長時間の効力があるとは思えないよ。何とか効果が治まるまで耐えることができれば、この黒い感情も出てこなくなると思うんだけど・・・・。」
「でもエルちゃん・・・そうすると、また私たちの身体が熱くなっていやらしい感情が出てくるようになっちゃう。正直言って、もう抑えられるような気がしないよ。」
「そうだよね・・・それに・・・それとは関係なく、反応しちゃったら相手をしなくちゃいけないし。」
たまたまだったのか薬を飲んだことの効果の一つなのかまだわからないけど、薬を飲んでからは男子が私たちのフェロモンに反応しそれを解消しなければならない状況にはなっていなかった。
「白亜も周りに気付かれるリスクを気にしていたし、授業中は過度に反応しないようになっているのかもしれないよ。今日の休憩時間中に反応しなかったのは、たまたまだったのか薬のせいなのかはまだわからないけど。」
もしも後者なら私たちにとってはある意味でありがたい効果ではあるけど、それでもこれ以上の服用をしようという気にはならない。
それに私たちが身体を使って解消をせずにすむのは負担が減って良い事だけど、一方でそれは洗脳された人たちを放置し続けるということに他ならない。
現状では反応した人以外は自覚症状もなく日常生活を送っているみたいだけど、いつ白亜に操られて悪事を働かされるかわからないし放置し続けて悪影響が出ないという保証もない。
「今の状態のままで放置したら白亜のいいように使われちゃうかもしれないし、他に悪影響がない保証もないよ。それに何より、その状態を白亜が放っておくわけもないよ。」
エルちゃんの指摘通り、私たちに課せられたノルマは期限も回数も設定されていないがそれは逆に言えば無制限に強制される可能性もあるということだ・・・・というよりも、そっちの方が都合がいいと思う。
それなのに私たちにとって他に重い効果があるとはいえ、それを回避できる可能性がある薬を渡しておいてそのまま放置して何も行わないなんてことをするとは思えない。
「私もひかりちゃんも快楽に耐えられないって白亜もわかっているだろうから、どっちに転んでも大丈夫だって思っている・・・・とかなのかもしれない。」
「つまり、薬を飲んでも飲まなくても白亜にとっては問題ないってこと?」
私の問いにエルちゃんはゆっくりと頷き、自分なりの考えを話してくれる。
まずは錠剤の効果についてわかっている範囲で薬の効果や可能性をまとめる。
香水はまだ使ったことがなく、説明された以外の効果があるのかわからないので今は無視しておく。
1・飲めば私とひかりちゃんの身体の疼きやいやらしい感情を一気に治めてくれる
2・その代わりに精神が不安定になり、ふとした拍子に互いに対する黒い感情が湧き上がってきてしまう
3・身体と心、それぞれの持続範囲は現時点ではまだ不明(常に効果が一定ならば、1時間以上は確実)
4・薬の効果がある間は男子が私たちのフェロモンに反応しない可能性がある
5・他の効果があるのかは現時点では不明
これらを踏まえた上で、白亜の薬を渡してきた思惑の一つに私たちに互いの不信感を植え付け仲違いさせようとしていることなのは間違いない。
しかしそんなことをする理由は現時点ではわからないままだ。
次に、仮に薬の効果にフェロモンに反応しないような成分があったとしても白亜にとってはどちらでもいいのではないかとエルちゃんは指摘する。
薬を飲まなかったら場合は黒い感情は湧き上がりにくくなるとは思うが、身体と心は淫らに感じるままになり男子は私たちのフェロモンに反応し、私たちは身体を使って解消しなくてはならない。
そうすると私たちの侵食は間違いなく進行し、これからも続く白亜の調教も合わせてそう遠くない内に私もエルちゃんも堕ちてしまうだろう。
逆に薬を飲み続けた場合、身体は正常を保ち続けられ心に関しても淫らな思いは抱かずに済む。
それにフェロモンは反応せず男子の相手をすることがなくなり、心身がより淫らになったり浸食が進むスピードを多少なりとも落とすことができる。
しかしそうなると、常に黒い感情が心の中に渦巻いた状態のままになる。
いくら気を付けてもふとした拍子に湧き上がってくるので制御できる自信はなく、いずれ私たちは致命的な決裂を迎えてしまうかもしれない。
何より、いずれにしても白亜からの調教自体はなくなるわけではないので、いずれはそちら側から堕とされてしまうのには変わりない。
「つまり白亜にとっては遅かれ早かれ私たちを堕とせるわけってことで、薬を飲もうと飲むまいと計画自体には大きな支障はないってことなんだよ。」
「なる・・ほど・・・そういうこと・・・なんだね。」
エルちゃんの考えに大きな間違いはないだろうと私も肯定する。
簡潔にまとめると、最終的には白亜自身の調教がある以上は遅かれ早かれ私たちは堕とせてしまえるので、どっちを選んでも最終的に別に問題はないということだ。
「白亜は私たちを犯しながら色んな調教を施して、私たちがそれに苦しみながら快楽に染まっていくのを楽しんでいるんだよ。白亜のアジトの調教の時から薄々と感じていたけど、その過程に色んな方法を用意しあえて私たちに選ばせるようにして、理不尽な選択を強いているんだよ。」
「そ、そんな・・・ひどい・・・・。」
悪魔のような所業であり、まるで私たちをモルモットのように扱いその反応を見て悦に入っているマッドサイエンティストのようだ。
でもそれから私たちは逃げることはできない。
私たちに残された最後の希望は少しでも長く耐えて白亜の計画を遅らせて時間を稼ぎ、トーコ先生が戻ってきて先生の観察眼や洞察力によって自力で気付いてくれることだけだ。
それも確実ではなく、気付いてもらえない可能性は常に孕んだままだ。
仮に気付いたもらえたとしても、すぐにではなく時間が掛かる可能性だってある。
そうなってしまった場合、希望はほぼ潰えてしまう。
一応、それ以外の人が勘付いてくれる可能性もあるが、現時点ではほぼないと言っていいだろう。
(そしてそうなっちゃったら・・・・心が折れちゃって、一気に侵食が進んで堕ちちゃうかもしれない。)
人は希望があるから生きていられる。
それが完全になくなったと思ってしまったら、一時的にでも絶望してしまうだろう。
希望のよりどころを完全に失ってしまった私たちでは、それだけで完全に堕ちてしまいかねない。
少なくとも、私たちにとって最悪のゴールが間近になってしまうのは間違いない。
「白亜にとっては、どっちを選んでも構わないし楽しめるから問題ない。向こうにとっての一応の期限はトーコ先生が帰ってくるまでだけど、それも私たちにとっては確実に助けになるとは限らない。むしろ可能性はどんどん低くなっていると見た方が良いかもしれない・・・・もう・・どうすればいいの・・・?」
その時点での情報を整理する度に絶望感が心の中に広がっていくのを感じる。
もうそれだけで心の中の浸食が進んでしまいかねないぐらいだ。
エルちゃんの瞳には涙が浮かび、恐怖で身体をかすかに震わせている。
かく言う私も涙目になっているし身体は恐怖に捕らわれているのには変わりない。
逃げ場もなく助かる可能性ばかりがどんどん潰えていく中で、心を強く保ち続けることなど容易ではない。
ましてや、みらい先輩やお姉ちゃんのようなベテランの魔法戦士ならまだしも、私やエルちゃんは魔法戦士になってからまだ日が浅くそれまでは普通の少女だったのだ。
もちろん魔法戦士としてのトレーニングは積み続けてきたし、もしも敵に捕まった時にどんな目にあわされるのかは何度も説明されて覚悟はしていた。
現に私の周りの仲間の魔法戦士たちも、ほとんどは一度か二度はそんな目にあってしまっている。
でも幸か不幸か、一番身近にいたお姉ちゃんとみらい先輩だけはその強さゆえに被害を受けていなかったので、私自身がそんな目にあうまでは十分に覚悟できていなかった面は否めない。
そしてエルちゃんとコンビを組み2人揃って辱めを受けた時も何だかんだで自力で二人とも助かることができたので、心のどこかで最終的には何とかなると思ってしまったのかもしれない。
白亜の罠に嵌められた際、エルちゃんは「気を付けた方が良い、油断しない方が良い」と何度も言ってくれたのに真に受け取らず心のどこかで軽んじてしまったのかもしれない。
その結果、今のような状況に陥ってしまい恐怖と絶望に支配されながら心も身体も淫らに染まっていく日々を送ってしまっている。
(逃げ場はない、助けも来ない。最後の希望であるトーコ先生も確実じゃないどころか、可能性はむしろ下がりつつある。そこにさらにこんな薬を突きつけられて、エルちゃんとの仲も引き裂かれようとしている。仮にそれが避けられたとしても、白亜からの調教もフェロモンによる反応が続き男子の相手をするのも続けなければならない以上は心の侵食も止めようがなく、私たちにとっての悪夢の終わりはもう間近に迫っている。いやああ・・・・考えれば考えるほど・・・恐怖が・・・絶望が心を覆ってきちゃう・・・・もう・・・・もう・・・・)
――――ドクン
「ふああ・・・ああ・・・いやああ・・・・っっ!!」
「ひかりちゃん、どうしたの!?ま、まさか・・・身体が・・・?」
「違うの・・・・その・・・身体じゃなくて・・・心の方が・・・・。」
「――――!!まさか・・・侵食が・・・また・・・・?」
エルちゃんの言葉にゆっくりと頷く。
絶頂どころか犯されてもいないのに、浸食が進んでしまった。
私にとってはこれが少なくとも2度目であり、エルちゃんも一度は経験している。
「多分だけど・・・エルちゃんも昨夜に一緒に経験しているよね?」
「うん・・・・もしかしたらと思っていたけど・・・ひかりちゃんも気付いていたんだね。」
エルちゃんは持っている固有能力の違いからかそういう感覚に鋭いので、私が気付いていたのならエルちゃんも気付いていてもおかしくはないだろう。
「犯される以外にも負の感情が大きくなると浸食が進んじゃうみたい。もしかしたら、これも白亜が薬を渡してきた理由の一つなのかもしれない。」
私たちがお互いに不信感を募らせ仲違いさせると同時に侵食も進める。
エルちゃんの新たな考察は私たちをさらに恐怖させる。
「だったら・・・なおさらこの薬を飲むわけにはいかないよ。エルちゃんとケンカをするだなんて・・・エルちゃんを信じられなくなるなんて・・・・そんな風にはなりたくないよ・・・!!」
「ひかりちゃん・・・私も同じ気持ちだよ。だから気をしっかり持たないと、また浸食が進んじゃう。」
「うん・・・わかってる・・・でも・・・他に何の方法も見いだせないのに、心をいつまで強く保ち続けられるか・・・・。」
私の言葉にエルちゃんも押し黙ってしまう。
エルちゃんもわかっているのだ、心を強く保つためには確固たる希望や可能性が必要なのだ。
でも今の私たちにはそんなものは一切存在しない。
心の支えが存在しなければ考えはネガティブ一方に傾いてしまい、私たちの場合はそれが致命傷になってしまうとわかっていても止めることは困難である。
(どうすれば・・・どうすればいいの・・・?このままじゃ、私はエルちゃんも悪く考えちゃうしエルちゃんも私を信じられなくなってきちゃう。そのためには薬を飲まなければいいんだけど・・・・でもそうすると・・・・。)
そんなことは困難になってきているのは、すでに十分に理解できてしまっている。
(んん・・・・な、なんだろ・・・・身体がむずむずしてきて・・・・ま、まさか・・・・!?)
絶望的な状況ばかりが見えてくる中で、暗い雰囲気の私たちをさらに追撃するかのように身体に違和感が出てくる。
「うう・・・はああ・・・やああ・・・ひ、ひかりちゃん・・・だいじょう・・・ぶ・・?」
見ればエルちゃんの方も身体を震わせ始めており、顔も紅潮し始めていた。
「エルちゃん・・・エルちゃん・・も・・・?もしかして・・・薬の効果が・・・切れたのかな・・・?」
「た、多分・・・そうだと思う。ほとんど同時に・・・薬を飲んだから・・・・んん・・・こ、効果も同時に・・・切れたんだと・・・思う・・けど・・・ああ・・・。」
私たちが薬を飲んだのは授業が半分ぐらい残ってからだった。
学園の授業は基本的に開始は9時半からで一時限に1時間ごとであり休憩時間は30分、二時限目の後は昼休みであり1時間の休憩がある。
今は三時限目が終了しての休憩時間でポケットからスマホを取り出し時間を確認すると、まだ10分も経っていなかった。
「そこから考えると・・・く、薬の効果は・・三時間・・・くらい・・なのかな・・・んん・・・や、やあああ・・・・!!」
疼いてくる身体を何とか抑えながら、エルちゃんが薬の効用時間を分析してくれる。
より多くの薬を飲ませるためには長時間の効果があるとは私もエルちゃんも思っていなかったので、有効時間の長さはそれぐらいといった感じだろう。
「で、でも・・・こんな・・・いきなり・・・身体が・・・熱くなってくる・・なんて・・・うう・・・はああ・・・・!!」
飲んでからの効用が早かったが、切れた時の反動の波もまた早い。
「うう・・・もうすぐ・・・授業なのに・・・こ、こんな・・・状態で・・・授業なんて・・・う、受けられる・・の・・・?」
実際にさっきの授業も耐えきれずに薬を飲んでしまったのに、一気にこんな状態になってしまって抑えきれる自信がない。
さっきまで普通の状態だった反動なのか、心なしか今までよりも身体の疼きが激しい感じがする。
(昨日は・・何だかんだで・・・耐えられたし・・・さっきの授業も・・・白亜に一気に身体の疼きを促進させられた・・せいだから・・・まだ・・わかるけど・・・こ、これ・・は・・・・。)
急激な快楽の波に私もエルちゃんもあっという間に飲み込まれてしまう。
それだけ私たちの身体の開発がさらに進んでいるのだろうか?
「うう・・・・い、いやあああ・・・・・。」
「だ、だめだよ・・・ひかりちゃん・・・・く、くすりを・・・飲んじゃったら・・・・。」
ポケットの中にある薬の瓶を握りしめていると、エルちゃんが握っている腕を掴んで必死に止めようとしている。
こんな薬に頼っていけないのは私も十分にわかっている。
飲めば疼きは抑えられるが、心にどんな黒い感情が芽生えてエルちゃんを悪い風に思ってしまう可能性が非常に高い。
白亜の最終的な目的はわからないが、私たちを仲違いさせようとしているのは間違いないのでそうなると白亜の思うが儘だ。
「で、でも・・・エルちゃん・・・このまま・・・だと・・・授業をさぼることも・・・できないし・・・・はああ・・・・っっ。」
とはいえ、こんな状態で授業をまともに受けられるわけがないし、だからといって授業中に自慰をして熱を冷ますなんてことはしたくない。
第一、誰かに見られたりしたら一巻の終わりだ。
それならばと授業をさぼってどこか人の見えない場所で自慰をするなんてこともできない。
今日は白亜の命令によって、放課後まで授業をさぼったり休憩時間に人気のない場所などに行くことを原則禁止にしているからだ。
(やっぱり・・・こう言う状況になることを想定して・・・こんな命令をしてきたんだ。)
白亜は首輪を通してか侵食の効果によってかで私たちの動向を把握していているので、密かに行動するなんてこともできない。
それどころか、白亜の能力を考えたら常にどこかで見張っている可能性だってある。
強制力はないので命令を破ることはできなくはないが、そうすると周りの人たちにどんな危害が及ぶのか想像もつかない。
無数の人質を取られているも同然の状態なので、そんな私たちの都合で周りの人たちに迷惑をかけるわけにはいかない。
(で、でも・・・それだと・・・薬を飲むしか選択肢が・・・なくなっちゃう・・・・そ、それとも・・・・。)
薬の瓶から手を放すと、一緒に入れていた香水の瓶の方に手を伸ばす。
白亜が渡してきたもう一つの道具であり、これを嗅がせた相手を興奮状態にしすぐにセックスが可能な状態にすることができ、その後にさらに嗅がせると一時的に眠ってその間の記憶を完全に消すことができるというものだ。
白亜は人気のない場所に行くことを原則禁止にしたが、私たちが性的行為を行う時だけは例外として人気のない場所に行ってもいいと言ってきたのだ。
(つまり・・・飲まなかった場合は・・・こ、こうやって・・・私たちが身体を使うことを・・・強要させるつもりなんだ・・・・。)
しかしそうすると身体の侵食は進んでしまい、白亜に完全に篭絡させられる可能性がさらに上がってしまう。
どっちを選んでも負の可能性しかなく完全に悪循環に嵌ってしまい、白亜が計画通りに事が進んでいるのをほくそ笑んで楽しんでいるのが目に浮かぶようだ。
「え、エルちゃん・・・ど、どうする・・の・・・?も、もう・・・私・・・我慢・・できそうに・・・ないよ・・・あああ・・・はああ・・・く、薬を飲まないんだったら・・・どうにかして・・・発散・・さ、させない・・と・・・んんん!!」
すでに身体は限界寸前に達しており、無意識の内にもう片方の手をアソコや胸に持っていってしまいそうになっている。
エルちゃんを見てみるとすでにエルちゃんも限界が近いらしく、表情に余裕はなく赤みが増しており身体は小刻みに震え続け手を身体に触れさせたいのを必死に我慢している感じだ。
もう少しすると、私もエルちゃんも人目も憚らずに自慰に耽ってしまいかねない。
人目があるのでなんとか顔が赤らむ以外はわかりにくいようにしているが、それももう決壊寸前だ。
「んん・・・ああ・・・う、うん・・・そ、そうだよ・・ね・・・も、もう・・・しかたが・・ないよね・・・・く、薬を・・・飲むよりは・・・ぐうう・・・だ、だったら・・・ひかりちゃん・・・するなら・・・お、お口で・・・して・・・自分で・・・慰める方が・・・いいと・・思う・・・それなら・・人気のない場所に・・い、行けるし・・・も、もしかしたら・・・絶頂だけは・・我慢できて・・・んん・・・侵食だけは・・・ふ、防げるかも・・しれないし・・・それに・・・そ、そこまで・・する・・・時間は・・たぶん・・・な、ないし・・・・ぐうう・・・・っっ!!」
他に選択肢はないと、エルちゃんもやむを得ず承諾する。
エルちゃんの言う通り、さすがに本番までする時間はもうないしお口で咥えるだけで自分を自慰で慰めるだけなら、絶頂とそれに続く侵食だけはなんとか避けられるかもしれない。
それにやむを得ないとはいえ、洗脳されてもいない人と自分から進んでセックスするのはこんな状況でも躊躇われた。
男の人を相手にするのはフェラチオでも問題ないはずだし、もしも相手が洗脳されている人だったら解放させることにも繋がる。
実際には絶頂も侵食もしない確率は限りなく低いだろうが、すでに私たちはそんなことを考慮する余裕はなかった。
ただこの身体の疼きを発散させるために「これはやむを得ないことであり、必要な行為である」という理由を並べ立て、罪悪感や後悔を少しでも誤魔化すために過ぎない。
「じゃ、じゃあ・・・ひかりちゃん・・・わ、わたし・・・は・・・あっちの方に・・・行くから・・・んん・・・が、頑張って・・ね・・・あああ・・・っっ!!」
そう言ってふらつきそうになる身体をなんとか抑え、エルちゃんは向こう側に歩いていった。
さすがに同じ場所で一緒に行うわけにはいかないので、少し離れた場所に向かって行きこの場所を譲ってくれてのだ。
「ご、ごめん・・ね・・・エルちゃん・・・ううう・・・わ、わたしも・・・急がないと・・・・!!」
薬が切れたからなのか、そのエルちゃんの行動に対して素直に感謝することができた。
もしも効果が残っていたら、そんなエルちゃんの気遣いにも変な感情を抱いていたかもしれない。
でも今、その思いを伝える時間も精神的余裕もない。
休憩時間も残り20分ほどしかなく、それまでに一連の行為を終わらせなければならない。
なるべくならその教室の近くで済ますことができればとまずは教室まで足を運ぶと、幸か不幸かすぐ隣にトイレがあった。
「あ、あそこ・・なら・・・ちょうど・・いい・・かな・・・んん・・・!!」
ともすれば駆け込んでしまいそうな思いを必死に抑え込んで、周りに人がいないかどうかを確認する。
いくら香水で記憶を消せるといってもそれは嗅がせた当人だけだし、仮に見られた人全員の記憶を消去しようとするものならそれだけの人数を最終的に相手をしなければならなくなる。
(そういえば・・・これって・・・女性の人が相手だったら・・どうなるのかな・・・?)
ふとそんな疑問もわくが、今は後回しだ。
この学園のトイレには横に必ず掃除用具室があるし、常にカギがかかっていないのもありがたい。
『掃除中』の看板を持ち出し、周りの芽がこちらに向いていないのを確認しながら男女トイレ共に誰もいないことを確認してから廊下に出てくると、タイミングが良いのか悪いのか男子生徒が一人でこちらの方に歩いてきた。
(他に誰も一緒に歩いていない・・・あの人にしよう・・・ご、ごめんなさい・・・その代わり・・・き、気持ち良く・・・してあげますね・・・ああ・・・!!)
自分の中の罪悪感を誤魔化しつつ相手の男性に心の中で謝罪しながらも、自らそういう行為を行おうとすることに興奮を隠しきれない。
薬の効果で増幅されているのは事実だろうが、私の中にそういう純然たる淫らな思いが根付いているのが実感できる。
「さてと、次の授業はここだな・・・・ん?」
どうやら男子生徒も同じ教室での授業だったらしく、教室に入ろうとしている。
そんな彼のすぐ側までゆっくりとすれ違うように近寄り、ポケットから瓶を取り出す。
「・・・あ、あの・・・ちょっと、いいですか・・?」
「ん・・・・なに?俺に何の・・・・」
「ごめんなさい!!」
「うわっ!!な、なにを・・・・?」
話しきるより前に男子生徒に薬品を吹き付ける。
突然のことに向こうも驚くが、これもまた即効性なのかすぐさま男子生徒の反応が変わってくる。
「うう・・・な、なんだ・・・か、身体が・・・熱くなって・・・・なんだか・・・興奮してくる・・・き、君・・・すごく可愛いね。俺をこんな気分にさせて、一体何をさせるつもりなんだ?」
私を見る目が一気に変わり、私に何かを求めているのが分かる。
「だ、大丈夫・・・ですよ・・・すぐに・・・スッキリ・・・させて・・あげます・・からね・・・・。」
今にも私に飛びかかってきそうな彼を男子トイレに押し込み、『掃除中』の看板を表に立てておく。
もちろんこれだけでは不安が残るので、個室トイレに入り鍵をかける。
「私が全部・・・してあげますから・・・・あ、貴方は・・・なるべく・・・声を出さないように・・・お願い・・・します・・・。」
「ああ・・・いいぜ。君がしっかりとしてくれるんだったら、何も問題ないからな。」
大きな声を出してしまうとすぐにばれるだろうし、色んな意味でそんな姿を見られたくはない。
(でも・・・なんとなくだけど、大丈夫なんじゃないかって思ってる自分もいる。)
何度も白亜が言っていたことだが、こんなところを見つかってしまうとさすがに周りに気付いてくれるだろう。
でもせっかく手に入れた、私たちという極上の獲物を手放す危険な行為をそのまま野放しで行わせるとも思えない。
昨日の調教の時も白亜は周りに気付かれないように色々と気を使っていたし、エルちゃんもそんなことを
言っていた。
私たちの動向をある程度は常に把握しているだろうし、今も見張っていてもおかしくはない。
こんな薬を渡してくる以上は私たちがこうするであろうことも予想しているだろうから、気付かれにくいように見張りを立てていたり人払いをしているかもしれない。
事実として、休み時間中で次の授業のために教室を移動する人が多いはずなのに、都合のいいように男子生徒が一人で通った以外はほとんど姿が見えなかった。
――――もっとも、この時はそんなことを考える余裕はなかったが
「ああ・・・・もう・・こんなに大きくなって・・・んん・・・す、すぐに・・・楽にしてあげます・・・からね・・・・。」
男子生徒にトイレに座ってもらい、ズボンのチャックを下ろしペニスを露出させる。
薬の影響なのかすでに大きくなっており、ビクビクと脈打っている。
「じゃあ・・・失礼します・・・んむ・・・むぐ・・・ちゅむ・・・んっむ・・・・。」
そのまま一気に咥え込んでいく。
白亜のペニスよりやや小さいのか、この前の調教の時よりも奥まで咥え込むことができた。
それでも全部を飲み込むにはやや苦しく、根元まで飲み込む少し手前で止まってしまう。
(うう・・・白亜のペニスより小さいといっても、やっぱり私が咥えきるには大きいみたい。でも私が咥えるとビクビク震えてるのがわかる・・・・私に咥えられてるから、気持ち良くなっちゃってるんだ。でもまだ咥えてるだけで何もしていないのに、これ以上刺激しちゃったら・・・どうなるのかな・・・?)
いつの間にか羞恥心ややむを得ない行為という考えも消え去り、どうすればこの人にペニスを気持ち良くさせられるのかということばかり考えてしまっている。
「むぐ・・はむ・・んむ・・ちゅ・・・ペロ・・・クチュ・・・チュパ・・・・ど、どうですか・・・私のお口・・・舌・・・気持ち・・・いいですか・・・・?」
「ああ・・・口の中も・・・舐めてもらっている舌も、最高に気持ちいいよ。何も知らなそうな可愛い顔しているのに、ずいぶんと手慣れたような感じなんだな。誰かに教えてもらったのかな?」
白亜に教えてもらった以外は咥えさせられたこともなく、それも二回だけしか経験がない、
しかもやり方を教えてもらったのは一回だけだというのに、すでに私はどう刺激をすればいいのか理解でき始めてしまっている。
教え込まれた性教育が私の中でしっかりと根付いてしまっているのが理解できた。
「なあ・・・どうなんだよ?誰かに教えてもらったのか、それともいきなりこれだけのことができる真正の変態なのか?」
私に教えられたのかどうかを執拗に聞いてくる。
「んぐ・・むぐ・・・は、はい・・・これは・・・教えられたんです・・・ある男性に・・・この方法を・・・実践形式で・・・教えられて・・・そ、それで・・・・」
これは命令でも洗脳を解除するためでもないので質問に答える必要はないのだが、思わず私は素直に答えてしまう。
魔法戦士がらみの問題もあるので相手が亜人であるとまでは言えないし強制的であるとも言わなかったが、それ以外はあるがままに彼の質問に答える。
「へえ・・・そうだったんだな。しかし・・・おお・・・こんなに的確に刺激しながら咥えてくるなんて・・・かなりの回数のフェラをこなしながら教えられたってことか?」
「はむ・・・むうう・・・い、いえ・・・二回・・・だけです・・・ちゃんと教えられたのは・・・後の一回だけですし・・・。」
「なんだよ、それだけ教えられていないのにこんなに上手になったのか?だとしたら教えたやつが上手かったのか、お前がよほどフェラの才能があるってことだな。」
「そ、そんな・・・・わたし・・・覚えたくて・・・覚えた・・・わけじゃ・・・・」
質問してくる彼の顔を見上げてみると、彼の顔に別な変化が表れてきていた。
困惑しながらも楽しんでいるだけだったのが、下卑た笑みを浮かべ瞳の輝きにも別な欲望が見えてきている。
「お前くらいの女が、一度や二度のフェラくらいでこんなに上手になるわけないだろ。いくら教えた相手が上手かったんだとしても、お前の呑み込みが早くてそういう才能があったとして思えないだろうが。それに俺が気付いていないとでも思っているのか?そんなにもどかしそうに身体を動かしやがって、疼いてしょうがないんだろ?」
「うう・・・・んむ・・・ちゅ・・・むぐ・・・・」
彼の言葉を無視して咥え続けるが、彼の言うとおりであり身体の疼きはまだまだ健在であった。
もしかしたらフェラだけで治まってくれるのではと期待したが、そんな虫のいい話はないようだ。
「遠慮することないさ、あんたも次の授業があるんだろ?そんなに時間もないし、早いところ発散させないと間に合わなくなるぜ。ああ、どうせするんだったらちゃんと下着をずらして部位をちゃんと見せてくれよな。あんたからしてきたんだったら、それぐらいのサービスをしてくれないとな。」
笑みを浮かべ続けながら自慰を促してくる。
少なくとも今は彼の言うこと聞く必要などはないのだが、私の都合で巻き込んでしまった罪悪感もあって素直に頷く。
上着とブラをたくし上げ胸を露わにさせ、スカートのホックも外しパンティをずり下ろしていく。
「やっぱりな、下ろした途端に愛液が床に滴り落ちてくるじゃねえか。思った以上に身体が発情していたんだろ?そんな可愛い顔して淫乱女だなんて、最高に興奮してくるぜ。」
「そ、そんな・・・わたし・・・淫乱なんかじゃ・・・・。」
「お前から一方的に迫ってきて、いきなりフェラをしてきておいてか?しかも何もしていないのに愛液を垂れ流している状態で、誰がそんな言葉を信じるってんだよ?」
「うう・・・ひぐ・・・ひっく・・・こ、これは・・・・んむ・・・ちゅむ・・・・・。」
心無い言葉に涙が溢れてくるが、彼の言葉に何も反論できなかった。
侵食による洗脳もされていない何も知らない彼からすれば、私は初対面で彼を誘惑しいきなりペニスを咥えながら愛液を流し続ける変態にしか見えないだろう。
しかもそんな状態でも咥え続けてしまっており、彼の言葉にますます反論できなくなっていく。
「亜人に調教されてしまった結果」と説明しても、とても信じてくれるとは思えない。
「言い訳なんかしている暇があったら、早いところオナニーでもしたらどうなんだ?もう授業まで時間がないぜ。俺は一回ぐらいは休んでも問題ないからあんたが良いならそれでもいいけど、そうじゃないなら早いしないといけないんじゃないか?」
しかしそんな私の思いとは裏腹に時間はどんどんと過ぎていく。
残り時間がどれほどかはわからないが、残り少ないのは間違いないだろう。
「んん・・・ご、ごめんなさい・・・じゃ、じゃあ・・・お、オナニー・・・しますね。わ、私が・・・オナニーして・・・イっちゃうところ・・・・み、見ていて・・・くださいね・・・んん・・・ああ・・・はむ・・・むうう・・・っっ!!」
涙を浮かべたまま再び彼のペニスを口と舌で刺激させつつ、右手で乳首を刺激しながら左手でアソコに指を挿し込みオナニーを開始する。
「むぐ・・ちゅむ・・・ぺろ・・・むちゅ・・・んんう・・・うぐうう・・・ふああ・・・ど、どうですか・・・・?き、気持ち・・・いいですか・・・?私の舌と・・・お口で・・・もっと・・・気持ち良くなって・・・ください・・ね・・・・んむ・・・むふうう・・・はああ・・・・♥」
「あ、ああ・・・本当に気持ちいいぜ。あんたの口と舌・・・・気持ち良すぎて・・・もう・・・出ちまいそうだ・・・しかもあんたのオナニーしているところを見せられて・・・どんどん興奮してきちまうぜ。よく見れば乳首も固くなってきているんじゃないか?どうだ、あんたも興奮してきているのか?」
「んぐ・・・むふ・・・は、はい・・・私も・・・だんだん・・・興奮してきて・・・います・・・だ、誰かに・・・見られたらどうしようかとか・・・考えたりするだけで・・・どんどん・・・興奮・・・してきています・・・・うう・・・むぐ・・・。」
身体の疼きを抑えるためにやむを得ずしているはずなのに、すでに身体と心は今の状況を楽しもうとしていた。
他の誰かに見られたらと思うだけで身体がゾクゾクと震えてしまう。
(こんな姿を見られちゃったら、間違いなく変態だって思われちゃう。そうなっちゃったら・・・香水で記憶を消去しないと・・・それで、その人の相手もしないと。でも・・・お口は塞がっちゃってるから・・・アソコか・・・アナルで・・・相手をしてあげないと・・・・ね♥)
侵食される可能性を少しでも下げるためにフェラをしているのに、そんなこともすでに忘れて見つかったらどうやって相手をしようかという考えが頭の中で埋め尽くされている。
「んぐうう・・・むうう・・・むぐうう・・・ふむ・・・ちゅむ・・・ああ・・・・か、身体が・・・震えて・・・わ、わたしも・・・もう・・・イっちゃい・・・そうです・・・・あ、あなたも・・・そろそろ・・・出そう・・・なんですね・・・ビクビク・・・震えて・・・わかっちゃいます・・・いいんですよ・・・思いっきり・・・出して・・・くださいね・・・ふふ・・・♥」
白亜から出された精液は受け止めろと言われているので、口でしている場合は飲み込まなければいけない。
でもそれは侵食された人を解放するための時であって、今回の場合はそれに当てはまらないのかもしれない。
「言うまでもなく出してやるよ。お前みたいな変態は飲み込まなきゃ、満足できないんだろ?せっかくだから、飲み込みながらイっちまう感覚を味わえよな。きっと気持ちいいだろうぜ~?」
彼の言う通り、私ももうすぐ絶頂してしまいそうであった。
元より身体が疼いていたのに加えてオナニーもしていてはそうなるのも当然であった。
それにこの現状に興奮しているという事実も、身体の感度を引き上げていた。
「は、はい・・・貴方の言う通りにしてみます・・・・むぐうう・・んむうう・・ちゅ・・ぺろ・・・くちゅ・・・むうう・・・・むぐうううっっ!!」
タイミングを合わせるように身体の愛撫を激しくさせ、自身の性的部位である乳首とクリトリスに一気に刺激を与えていく。
「ああ・・・す、すごい・・・です・・・気持ち良すぎて・・・も、もう・・・イっちゃいそうです・・・あ、あなたも・・・はやく・・・・出して・・・も、もう・・・・わた・・・し・・・・」
「ああ、いいぜ。存分に飲み込んで、そのままイっちまえよ!!うおおおおおっっ!!」
「んぶうううう・・・むぐうううううっっ!!」
言うと同時に彼の精液が私の口の中に勢いよく射精される。
むせかえるのを耐えながら必死に受け止めつつ、クリトリスと乳首をつねるように一気に刺激を与え感覚を押し上げていく。
「んぐ・・・むう・・・うう・・・ううううううーーーーーーっっっ!!!」
強烈な快楽に脳を犯されながら、精液を飲み込みながら絶頂を迎える。
――――ドクン――――ドクン
それと同時に、私の中の浸食が進んでしまう。
やはり堪えられるわけもなく、それどころかさらなる快楽を知ってしまう。
「んぐ・・・んく・・・んく・・・・んん・・・はあ・・・はあ・・・ああ・・・・ふはああああ♥♥」
その感覚に酔いしれながら精液を嚥下していく。
すでに慣れてきたからなのか白亜よりも精液の量が少なかったからなのか、今回はほとんどを飲み込むことができた。
喉を伝わり胃に落ちていくのを感じ取り、それだけでも私の心の中を快楽で満たして行ってしまう。
「ふう・・・はあ・・・ふへへ、なかなかよかったぜ。あんたもかなり気持ち良さそうだったな。精液を飲み込みながらイっちまうなんて、やっぱりかなりの変態なんだな。」
「はあ・・はあ・・・うう・・・こ、これは・・・その・・・・」
イってしまったのは事実なので、精神的に消耗しているとはいえ反論することはできない。
「そんな状態で挿れられたら、どうなちまうんだろうな?授業なんてどうでもよくなっちまったし、あんたもこのまま続けたいと思ってるんだろ?存分に楽しませてやるから、俺に跨るか壁に手を・・・うわ!!」
続けてそのまま私を犯そうとする生徒に再び香水を吹き付ける。
「な、なにを・・・・あ・・・・う・・・・。」
そのまま呆然となったかと思うと、眠るように俯いてしまう。
念のために確認してみると、寝息を立てているだけで眠ってしまったようだ。
「こ、これで・・・この間の記憶は消えているはず・・・だよね?ちゃんと消えているって、思うけど・・・・。」
さすがに目を覚ますまで待っていられないので、ズボンのジッパーを締め自分の服の乱れを直すとトイレの鍵を閉めたまま、上から誰かがいないか確認してから廊下に出てくる。
普段から鍛錬しているおかげで、それくらいは変身していなくても問題なくできる。
『掃除中』の看板を片付け時間を確認すると、少しだけ時間に余裕があったので、女子トイレに入って口を水でゆすぎトイレットペーパーでアソコの愛液を拭き取る。
「んん・・・はあ・・・・。」
白亜の徹底的な調教によって、こんな日常的な動作だけでなく大小に関わらずトイレで用を足すだけでも敏感に反応してしまう。
その度に感度が上がってしまい、その熱を抑えようとするだけでも一苦労だ。
しかし何より問題なのは、そのブレーキが弱くなってきているのがはっきりと感じられるようになってきていることだ。
それ自体は白亜のアジトでの調教の途中から感じていたことだが、日常生活の中での調教や生徒への様々な奉仕が、私やエルちゃんの理性を確実に壊してきている。
「やむを得ない事情があるにしたって、フェラチオをすることも精液を飲み込むことにもそんなに嫌悪感を感じなくなってきちゃってる。それに・・・・彼から『このまま続けたいと思ってるんだろ?』って言われた時に、思わず従いそうになっちゃったし。」
もしも「彼が洗脳されていた」だとか「私が犯されないと身体の疼きが解消されない」という理由があれば、私も授業を放棄してそのまま彼との性行為に耽っていたかもしれない。
「なんとか身体も心も落ち着いてきたし、授業に出ないと・・・あ・・・。」
トイレから出ると、その直後に先ほどまで相手をしていた男子生徒が男子トイレから出てきた。
頭を掻きながら、不思議そうな顔をしている。
「あれ・・・俺、どうしてトイレで寝ていたんだろ?授業に向かっているところまでは覚えているんだけど・・・・なにか・・・とってもラッキーな出来事に遭遇したような気がするんだけどな・・・・あれ?」
どうやら香水に効果はたしからしく、彼の記憶は消去されたようだった。
しかし私の姿を見ると、何やらじっと見つめてくる。
「あ、あの・・・なにか・・・・?」
「え・・・あ、ああ・・・ごめん!!どこかで会ったような気がしたもんだから・・・でも気のせいだったみたいだ。君もこの教室で授業なのかな?だったらもう始まるみたいだから、もう入っておいた方が良いよ。」
「はい、ありがとうございます。」
軽く会釈すると彼は教室の中に入って行く。
(どうやら記憶自体は完全には消えても、なんとなく印象には残るみたい。あの人的には、夢でも見ていた感覚だったのかも。)
いずれにせよ気のせいで流してしまう程度のようだし、今のところは後遺症があるようには見えない。
とりあえずは問題なさそうだ。
「私の都合だけで付き合わせて、ごめんなさい。」
彼には聞こえないように呟くと、私も教室の中に入りそれと同時に授業のチャイムが鳴る。
やみりが出てくることもなく、何とかこの授業は無事に受けられることができた。
(エルちゃんは・・・・無事に授業を受けられたかな?)
~第67話・完~
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