※この作品はR-18です。

魔法戦士リリンセイバー ~パラレル~   作:神流し

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突撃!隣の魔法戦士のアジト!


第6話「侵入と発見」

                  

 

「よし、そのまま入って指示通りの作業をしてから、指示があるまで普通に仕事していろよ。」

 

「はい・・・・。」

 

夜になって活動を開始した俺は、あらかじめ洗脳しておいた女性職員の後ろについて行く。

表の学園でも事務員として仕事をしていて、裏の組織としても事務員として活動していて魔力体などは一般人であるとはっきりとわかっている。

今夜は組織の勤務であると聞いていたので、彼女の後ろについて行って組織内部に潜入するのだ。

 

しかしいくら後ろについて行っても、ただの一般人である俺はせいぜい門前払いか悪ければ学園内部に不法侵入したことによって警察に通報されるだけであろう。

 

「ここで俺の獲得した能力が役に立つわけだな。」

 

俺自身の侵食以外に、最初に獲得したのも含めて3つの能力を有している。

 

1つ目は緑の亜人から手に入れた毒の生成能力

 

毒といっても毒と薬は表裏一体なので、成分を変えることによって薬にも変えることができるので、利便性では一番の使いやすさであろう。

爪や牙から体内に直接注入したり、周辺の空気に撒き散らしたりして吸入させる他に、あらゆる体液や肉体の一部を口から摂食させるなどの方法がある。

 

基本的に注入が最も即効性が高いが必然的にゼロ距離となるので、攻撃を受けるリスクも極めて高い。

気付かれにくさでは吸入であろうが、屋外では使えず屋内であっても効果が出るまで時間がかかる。

前回あんなに短時間で効果が発揮したのは、ひかりとエルシアの魔力の高さと時間をかけて高濃度に充満させていたからだ。

 

とはいえ、今はこの能力は役には立たない。

 

2つ目は赤い亜人から奪った気配隠蔽能力

 

これは自身の存在感を希薄にし、まるで透明人間のようにふるまえる能力だ。

しかしこの能力は物理的に何かの変化をするのではなく、あくまでも認識の変化を促す能力だ。

なので、タイマンで注視し続けられると効果を発揮しずらい。

大人数によって注意力を分散させることによって、この能力を最大限に発揮できるのだ。

 

潜入に関していえば役立つようでいて、姿を隠せないことには意味がない。

そこで、この3つ目の能力が役に立つ。

 

それが3つ目の能力、透明化能力

 

周辺の景色に同化することによって物理的に見えにくくする、余の男どもが喉から手が出るほどほしくなる能力だ。

以前に語った、前にいた町でとある亜人が持っていた能力だ。

どうやら進化した直後だったらしく、能力を使いこなす前に奪えたのが幸いした。

 

普通なら戦闘にも役に立ちそうだが、この透明化は物理的に消失させるのではなく、周辺の景色に合わせて変化させる能力だ。

静止していたり歩くぐらいにはほとんどわからないが、激しく動き回るほど景色との変化に追いつけず下手するとかえって目立つことすらあるのだ。

 

だがこの能力、隠蔽能力と合わせて使うことによって絶大な効力を発揮することが分かったのだ。

気配を希薄にした上で姿を景色に合わせて同化させることによって、より見つかりにくくなったのだ。

普通は複数の能力を持つことなどありえず、まして持ち合わせた能力が相乗効果を発揮するなどさすがの俺も想像できなかった。

 

ちなみに、これと気配隠蔽能力は触れている者を一人だけに同じ効果を発揮することができる。

とはいっても話してしまうと瞬時に解けてしまうので、今連れてきても意味はないが。

 

(なんにしてもこの能力のおかげで、内部を捜索するのが格段にやりやすくなったぜ。)

 

施設内に入ってしまえば、セキュリティの厳しいところ以外は問題なく歩き回れる。

一度の潜入で一気に終わらせられるとは思っていない。

今回は施設内部の一通りの配置の確認と、一人でも入っていけるようにするための手筈を整えるのが第一目標だ。

 

さっきの事務員に俺用のセキュリティカードを作らせている間に、歩き回りながら第二目標の場所を探す。

 

(もう少し誰かいるかと思ったが、思ったよりは人気がないな。)

 

魔法戦士は出動やら待機やらで、この辺にはいそうもない。

もっとも、今は会いたいとも思わないが。

 

いかに極限までわからないようにしているとはいえ、魔力は出ているし感知系の能力持ちの魔法戦士がいたりすると危険だ。

俺の隠蔽能力は魔力すら感知されにくくするが、敵意や害意が出てしまうと一気に効力が薄れてしまう。

この中で見つかってしまうと一巻の終わりなので、余計なことは考えないようにする。

 

(やはりこの手の建物はかなり広いな。地下の施設も含めると、どれほどの広さなんだか・・・・)

 

見つかった場合のリスクを考えると、生きた心地はしない。

早いところ、当初の目的の場所を見つけてオサラバしたいが・・・・。

 

(ん・・・・セキュリティカードが出来たのか。今日のところはこれで引き上げるかな・・・・お?)

 

事務員からカードが完成したとの連絡が入り、今日は帰ろうかとした矢先、目的の場所をようやく目的の場所を見つけることができた。

 

魔力技術研究部門――――

 

(ようやく見つけたぜ。ここに例のモノがあればいいんだがな。)

 

                    ~第6話・完~




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