戦う正義のヒロイン敗北もの作品集 作: 霜月ナル(元Hpinch_like)
この作品世界にはメッツァーが存在しない代わりに、地上世界の技術を取り込んだりと柔軟でより残酷なゼーロウ幹部が存在しています。
プロローグ
異世界ロアにあるゼーロウ本拠地の中に新設された科学部門の研究室。
スーパーコンピューターや科学実験用の機材、薬剤などが並ぶこの世界ではありえない施設。
魔法技術が進んだこの世界に異色な施設がなぜ存在するのか?
女神近衛団に手こずり侵攻が遅々として進まなくなってしまった時、あるゼーロウ幹部が地上世界の技術を取り込み、女神近衛団を打ち倒す戦力を作り上げることを目的とした科学研究部門を立ち上げたのだ。
この科学部門によって遺伝子技術による下魔の改良やクローン、科学技術により魔法技術の解析などロアの常識を破る研究が行われた。
そして今その研究の成果、「強化下魔」と「クローン下魔」によって捕らえた女神近衛団第1騎士団隊長の「フェリセス」を利用して更なる成果を生み出そうとしていた……
「さて、今の気分はどうかな?フェリセス」
「レディを寝かすにはこのベットは硬すぎですね……ゼーロウの方々は女性の扱いがわかっていないみたい」
フェリセスは彼女の体を舐めるように見渡す男をキッと睨みつけた。
鉄の拘束台によって半裸で大の字に縛り付けられたフェリセスは明らかに不利な状況であっても、正義の心を失っていなかった。
「この状況で悪態をつく余裕があるとは、流石は女神近衛団の第一騎士団隊長といったところか」
「私を舐めないで頂けるかしら?たとえどんな拷問を受けようとあなた達に屈することはないわ!」
「……ふむ。君は何か勘違いをしているようだ」
「なんですって?」
「君、彼女に分かりやすく説明したまえ」
ゼーロウ幹部の後ろに控えていたメガネをかけた白衣の男が前に出てくる。
顔立ちはロアではあまり見かけないタイプの男でどうやら地上世界の人間のようだった。
「フェリセスさん、端的に話すとあなたには新たな下魔を生み出すための母体になっていただきます」
「……は?」
研究者の言っていることが理解できず、思わず呆けた顔になるフェリセス。
それもそのはず、女神近衛団の魔法戦士には賊や魔物に襲われた時の対策として避妊魔法がかけられている。
また、万が一何かしらの要因で避妊魔法がうまく動作しなくても、人間とは別種族である下魔の子供を孕む確率は限りなく低い。
「ああ、魔法戦士の避妊魔法のことでしたらすでにこちらで解除済みですし、あなたが下魔の子供を孕めるように下腹部に専用の淫紋魔法を刻んであります」
「なっ何を言って……」
「この淫紋魔法には孕みやすくするために排卵を誘発させる効果と受精後の成長促進、出産後にすぐまた孕めるように子宮を回復する効果がありますし、最低限の生命維持は行いますので安心してください」
研究者はなんの感情を籠もっていない視線でフェリセスを眺めながら捲し立てるように説明を行う。
彼にとっては彼女の美しい肢体よりも研究を進めることが大事なのだ。
「遺伝子改良によってある程度、あなた方魔法戦士の攻撃に耐性をつけることに成功しましたがまだまだ不完全です」
「そこで魔法戦士と遺伝子改良を施した特殊な下魔を使って交配を行えば生まれてくる下魔の魔力耐性をさらに高めることができると考えたのです」
「そして現状、魔法戦士の中でも最強である貴女を母体とすることにしました」
滔々と研究者から語られる悍ましい計画。
フェリセスはあまりの内容に恐怖を覚えた。
戦場で強大な魔物と戦った時ですらこのような恐怖を感じたことは無かった。
「なんて事を……!あなた達がやろうとしていることは生命に対する冒涜ですよ!?」
「道徳に縛られていては発展はないのですよ。それに魔法戦士から生まれる下魔がどんなものかとても興味深いとは思いませんか?」
「説明はそこまででいいだろう。どうせこいつには理解できんだろうし時間の無駄だ」
「それもそうですね。では始めますか」
そう研究者が言うと、近くのコンソールを操作し始めた。
すると、部屋の片隅にあったポッドがプシューと音を立てて開き、中から下魔が現れた。
「これが貴女のお相手となる下魔です。繁殖用に精力も大幅に強化してあるので永遠に貴女を犯してくれます」
「ゲー……」
ポッドから解放された下魔は側から見ても興奮しており、すぐさまフェリセスに近づく。
「いや、来ないで……」
あの勇敢な女神近衛団の魔法戦士が下魔に怯えていた。
戦場で死力を尽くした結果、死ぬ覚悟はいつだって出来ていた。
だが、このような悍ましい実験の被害者になるなど誰が想像できようか。
「い、いや、こんなのいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
フェリセスの悲痛な叫び声が部屋に響き渡る。
研究員がスイッチを入れると、フェリセスの下腹部の淫紋が光り輝き、下魔を呼び寄せた。
「グギィ……ッ」
「ひっ……」
フェリセスの目の前に現れた下魔は人型の個体であった。
しかし、全身が黒く染まっており、瞳からは理性というものを感じられない。
その姿を見たフェリセスはこの下魔の異常性をすぐに感じ取った。
「うぅ……ぐすっ……誰か助けてぇ……」
今まで気丈に振る舞っていた彼女の心は折れかけていた。
これから起こるであろう恐ろしい出来事に対して本能的な拒絶反応を起こし、涙を流し始める。
「ゲェ……ゴォ……ッ!」
そんなフェリセスの様子を見て、下魔は興奮した様子で舌なめずりした。
「あ……ああ……!」
「さぁ、フェリセスさん。存分に楽しんでくださいね」
研究者は満足そうな表情を浮かべると部屋から出て行った。
「ふふふ……フェリセスさん。貴女のことはしっかりと記録しておきますよ」
「嫌!見ないで!お願いだからここから出して!」
「それはダメですよ。せっかくの母体なんです。しっかり観察させていただきます」
「そ、そんな……」
フェリセスは絶望に打ちひしがれ、泣き崩れてしまった。
いくら強靭な精神力を持つ彼女でもこのような仕打ちに耐えられるはずがない。
「……くっ……このぉっ……!」
彼女は拘束台を外そうと必死にもがくが、強化された鉄の拘束台はビクともしない。
その様子を見て下魔はニヤリと笑うと、フェリセスへと近づいていく。
その股間はすでに大きく膨れ上がっていた。
その大きさは人間とは比較にならないほど巨大であり、その先端からは既に先走り汁が垂れている。
そのあまりにもおぞましい姿に、フェリセスの顔色は真っ青になった。
「いやっ……来ないで……」
「ゲヒヒッ……」
フェリセスの弱々しい抵抗を無視して下魔はその巨大なイチモツを近づけていく。
そして、ゆっくりと挿入を始めた。
「んぎぃっ!?」
フェリセスは処女膜を破られる激痛
「あ"……が……あぁ……っ」
膣内を押し広げられる圧迫感に苦悶の声をあげる。
(痛いっ!苦しいっ!!)
あまりの質量差により、結合部から鮮血が流れ落ち腹に巨根の形が浮き上がっていた。
「やめ……抜いて……」
「グヘヘッ」
下魔はフェリセスの言葉に耳を傾けることなく、腰を振り始めた。
「あがぁ!」
「グゲッ……グフッ……」
下魔は無慈悲に抽送を繰り返す。その度に、フェリセスの身体には激痛が走った。
下魔は、まるでフェリセスの反応を楽しむかのようにゆっくり動き続けている。
それがかえってフェリセスにとって苦痛であった。
フェリセスの頭の中には痛みと苦しみしか存在しない。
「あぐっ!ぐぎぃ!もう…やめっ…」
下魔の動きが早まり、絶頂が近いことを悟らせる。
そして、一際激しく腰を打ち付けると、大量の精液がフェリセスの中に注ぎ込まれた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ドピュルルッと音を立てて吐き出される精液。
その量は人間の比ではなく、あっという間に子宮を満たしていく。
それでもなお射精は止まらず、フェリセスのお腹は大きく膨れあがる。
ついに限界を迎えたフェリセスの秘裂から白濁とした精液が逆流し始めた。
ブチッ……ブリュリュッ……
破瓜の血と共に流れ出す下魔の子種。
それは彼女の純潔が奪われた証でもあった。
同時に、フェリセスの心も完全に砕け散った瞬間でもある。
下魔の巨体が離れると、フェリセスは力なく項垂れた。
「はぁはぁ……中に出された……うっ!?」
ドクン、と刻まれた淫紋が輝き出した。
そして感じる新たな生命の誕生。
そう、研究者の言葉通り淫紋の効果によって下魔の子供を妊娠したのだ。
「い……嫌ぁ……っ」
フェリセスは涙を流しながら首を横に振った。
「ゲヒャッ♪」
下魔は嬉しそうな声を上げると、フェリセスの乳房を鷲掴みにする。
「ひぐぅ!」
乱暴に揉まれ、乳首を強く摘まれるとフェリセスは悲鳴を上げた。
そして、下魔の子供を妊娠したことを証明するかの如く下魔に摘まれた乳首から勢いよく母乳が噴き出た。
「ゲヒィ」
「くっ……やめてぇ……」
下魔は、フェリセスの懇願を無視して彼女の胸に吸い付く。
「んっ……んあぁっ!」
下魔の口内で弄ばれる胸。
その先端からは、次々と母乳が溢れ出ていた。
そして淫紋が再び輝き、フェリセスの腹部に大きな変化が訪れた。
「ーー嘘、お腹が大きくなって……」
淫紋の効果により、妊娠した下魔の幼体が凄まじいスピードで成長しフェリセスの腹部が膨らんでいく。
あっという間に臨月を迎えた母体と同じ状態までに変化した。
そしてーー
「いぎぃ!」
下魔の子供が胎内を動き出し、外に出ようとし始める。
出産が始まったのだ。
「いや、産みたぐない……っ」
フェリセスはあまりの痛みに思わず体を激しく動かそうとするが、厳重に固定された体は全く動かない。
「ひっ!ひぎぃっ!あがぁっ!」
下魔の子が動く度に、彼女の体はビクビクと跳ね上がる。
だが、下魔の子は止まることなく暴れ続けると遂にフェリセスは耐え切れずに絶叫をあげた。
「いぎゃああぁっ!!!」
フェリセスの股間から勢いよく飛び出したのは人間ではない何かだった。
「う、産まれる……こんな……化け物が私の中から出て来るなんて……」
フェリセスは絶望に満ちた表情を浮かべながら呟いた。
「グギャァ」
下魔の子供は元気に鳴き声を上げている。
母体となったフェリセスの体液を吸収して育ったため、通常の個体よりも成長しているようだ。
しかし、まだ出産が終わったわけではない。
これからが本番なのだ。
この状態でもフェリセスは魔法戦士であるため生命維持は行われるが、下魔の子を孕んでいるという事実が彼女を精神的に追い込んでいた。
やがて次の陣痛が訪れ、再び下魔の子供を産み落とすことになる。
何度も、何度でも。
「い、いや、こんなのいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
その後、研究室からはフェリセスの悲痛な叫びが響き続けたのだった……
――――一ヶ月後。
研究者はとある下魔のデータを確認して興奮していた。
コンピューターの画面に映された下魔は通常の個体とは体色が黒色で覆われ、筋肉質な体型をしており纏う雰囲気が異なっていた。
「おぉ……!これは凄い!今までの結果よりも高い数値が出たぞ!やはり彼女を母体にしたのは間違っていなかった!」
一度目の出産の時点では大きなショックを受けていたものの正気を保っていたフェリセスだったが、休む間もなく再度下魔に犯されまた妊娠・出産を繰り返すうちに精神が摩耗し数日後には完全に壊れてしまっていた。
今はもう何の反応もなく虚な表情で犯され続け、下魔を産み続けるただの母体となってしまった。
そんな彼女の下腹部には、以前とは違う淫靡な雰囲気を放つ紋様が浮かび上がっており、下魔の子を孕むたびに子宮の回復が行われているため、彼女が孕めば孕むほどに下魔の遺伝子が強化されていく。
また、母体であるフェリセスの魔力を利用して肉体を強化しているため、通常よりも強力な個体が生まれてくるようになった。
そして今日も、彼女は下魔を産み続けている。
その瞳は何も写していない。
ただひたすらに下魔に孕まされるだけの日々だ。
彼女にとっては、もはや自分が何故生きているのかすらわからないだろう。
それでもなお、彼女の美しい肢体が保ち続けられているのはひとえに母体として優秀なためだ。
そうでなければとうに死んでいたに違いない。
下魔に陵辱されて孕んだ子を産むために、生き続けることを強いられているのだ。
今の彼女には、それが唯一の生きる理由となっている。
そして……
「どうだ?これで女神近衛団を滅ぼせそうかな?」
「まだ、遺伝子改良を続ければ改善する余地はありますが可能でしょう。出来れば一度試験的に実際の魔法戦士と戦わせたいところです」
「――ふむ、それならちょうどいいのがいるな」
「地上世界を守る女神近衛団第13騎士団スイートナイツだ」
作中の避妊魔法のくだりは独自解釈で、下魔や人間にめちゃくちゃ犯されてる割に妊娠しないのでそういう風に対策されてるのかなぁと考えました。
(捕らえて調教して戦力にするシステム上、使い物にならなくなる妊娠/苗床系は実装しづらいのかもしれませんが……)
また、メッツァーが存在しないのでココノはアップルナイツに在籍したままです。