※この作品はR-18です。

戦う正義のヒロイン敗北もの作品集   作: 霜月ナル(元Hpinch_like)

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宝石姫 Darkside~穢される翠玉~

 今日の買い出しは上々だった。央都の市場で新鮮な野菜や果物をたくさん手に入れることができ、子供たちの喜ぶ顔が目に浮かぶ。

 孤児院へと続く道を、少しばかり弾んだ気持ちで歩いていた。この穏やかな日常こそ、エメラルドが守りたいと願うものだった。

 

 「ただいまー……あら?」

 

 孤児院の門をくぐろうとした瞬間、ふわりと鼻腔を掠めた異質な匂いに足を止めた。それは微かでありながらも明確な、禍々しい魔晶の気配。

 しかも、その発生源は間違いなく、この孤児院の中からだった。

 

 (まさか……!? 子供たちが危ない!)

 

 背筋に冷たいものが走る。買い物かごをその場に放り出し、エメラルドは咄嗟に自らの武装――長年共に戦ってきた大盾を呼び出した。

 普段は子供たちを怖がらせないよう、その姿を見せることは滅多にない。だが、今は躊躇している場合ではなかった。

 

 「みんな、無事でいて……!」

 

 祈るような気持ちで、孤児院の扉を蹴破るように開け放つ。飛び込んだ先のホールには、息を呑む光景が広がっていた。

 子供たちが集まるはずの空間にいたのは、たった一人。彼女の大切な子供の一人である少年と、そして……彼と向き合うようにして佇む、一体の異形の魔晶。

 それは今まで彼女が見てきたどの魔晶とも違う、ねっとりとした濃密な瘴気を纏い、まるで空間そのものを歪ませているかのような不気味な存在だった。

 

 「その子からッ! 離れなさい!」

 

 考えるより先に、怒声と共に盾を構える。かつて「四聖公・碧楯」と呼ばれた威厳を声に乗せ、魔晶へと叩きつけた。宝石姫の本能が、子供を守らねばならないと叫んでいた。

 しかし、魔晶の反応は予想外のものだった。その威嚇に怯むでもなく、反撃してくるでもない。

 ただ、ゆらりとその輪郭を揺らめかせると、まるで最初からそこに存在しなかったかのように、すぅ……っと音もなく姿を消したのだ。

 

 (消えた……? 一体、何だったの……?)

 

 呆気に取られながらも、最優先すべきは子供の安否だ。エメラルドはすぐに盾を消し、少年へと駆け寄った。

 

 「きみ! 大丈夫だった!? 怪我はないの? 怖かったでしょう……」

 

 少年の小さな肩に手を置き、覗き込むようにして安否を確かめる。だが、少年はエメラルドの呼びかけに何の反応も示さない。

 ただ、焦点の合わない瞳で虚空を見つめ、ぼーっとしているだけだった。まるで魂が抜けてしまったかのようだ。

 

 (どうしよう……魔晶の瘴気に中てられてしまったの……?)

 

 焦りが胸を締め付ける。早く治療をしなければ、という焦りが彼女を襲った、その矢先だった。

 

 「……エメラルドママ……」

 

 傍らに立つ少年から、か細い、けれどはっきりとした声が漏れた。

 ハッとして、その顔を見る。ああ、よかった、意識が戻ったのね――安堵の表情を浮かべようとしたエメラルドの動きが、凍りつく。

 

 ――少年の顔には、先程までの虚無感とは全く違う表情が浮かんでいた。それは、唇の両端を奇妙に吊り上げ、瞳の奥に暗い光を宿した……ニィッと歪んだ、笑顔だった。

 

 (え……?)

 

 理解が追いつかない。その笑顔が何を意味するのか、エメラルドの思考が完全に停止した、次の瞬間。

 

 「――ッぐ……ぁ!?」

 

 腹部に、凄まじい衝撃が突き刺さった。

 視線を落とすと、信じられない光景が広がっていた。少年の小さな拳が、まるで杭のようにエメラルドの腹に深くめり込んでいる。

 

 (な……んで……)

 

 その小さな体躯から繰り出されたとは到底思えない破壊的な一撃が、エメラルドの意識を容赦なく刈り取っていく。

 宝聖姫としての耐久力も、長年培ってきた防御の術も、何の意味もなさなかった。

 遠のいていく意識の中で最後に見たのは、ゆっくりと拳を引き抜き、崩れ落ちる彼女を冷ややかに見下ろす少年の姿。

 

 その口元には、満足げな嗤いが浮かんでいた……。

 

 (……う……っ)

 

 ――鈍い痛みが全身を苛む。特に腹部の奥深く、まるで内側から抉られるような衝撃の後遺症が、意識の覚醒を促していた。

 ゆっくりと瞼を押し開けると、見慣れたはずの天井が目に映る。……いや、ここは孤児院の子供部屋ではない。エメラルドが普段使っている、彼女自身の個室のようだ。いつの間に運ばれたのだろうか。

 

 (私……気を失って……そうだ、あの子に……)

 

 一瞬、今の状況が悪夢なのではないかという淡い期待が胸をよぎる。だが、身体を起こそうとしてすぐに、その希望は打ち砕かれた。

 両の手首には、ひやりと冷たい金属の感触。見れば、禍々しい紫の光を帯びた鎖が巻き付き、ベッドの支柱へと繋がれていた。

 それはまるで、固形化した瘴気そのもののようであり、肌に触れる部分からは不快な冷気が伝わってくる。足首も同様に、紫黒の鎖で戒められていた。これは、紛れもない現実だった。

 

 「……目が覚めた? エメラルドママ」

 

 部屋の入り口に、影が差す。ゆっくりと視線を向けると、あの少年が静かに立っていた。先程ホールで見た時と同じ、昏い光を宿した瞳でエメラルドを見つめている。

 

 「 ねえ、この鎖を解いてはくれないかしら……? お願いよ……」

 

 できるだけ穏やかに、語りかけるようにエメラルドは言った。だが、少年は表情を変えず、彼女の言葉を意にも介さない様子で部屋に入ってくる。

 そして、ベッドの脇に置かれた椅子へ腰を下ろし、まるで品定めでもするかのように彼女を眺めた。

 

 「どうして……どうしてこんなことをするの……? 私には分からないわ……。お願いだから、私に分かるように教えてちょうだい。ね?」

 

 混乱と微かな恐怖を抑え込み、努めて優しい声色で問いかける。目の前の子供が、かつての優しい面影を失っていることに胸を痛めながら。

 すると、少年は初めて表情を動かした。それは哀れむような、それでいて嘲るような、奇妙な微笑だった。

 

 「……なんでって……それは、エメラルドママが悪いんだよ?」

 「私が……悪いの……?」

 

 悲しげに、困惑しながらエメラルドは繰り返した。一体、自分がこの子をここまで追い詰めるような何をしたというのだろう。

 

「そうだよ」

 

 少年はこくりと頷く。

 

 「僕はね、ママのことが、ずーっと大好きだったんだ。誰よりも。……大きくなったら、ママと結婚したいくらい、本当に……」

 

 その声には、かつての純粋な響きが僅かに残っているように聞こえた。だが、すぐにそれはどす黒い感情に塗り替えられる。

 

 「……なのに、あの男が現れた! 『救星主』とかいう奴が!」

 

 少年の瞳が、一瞬、毒々しい紫色に揺らめいた。声にも抑えきれない憎悪が滲む。

 

 「あいつが来てから、ママは変わった! 僕のことよりも、あいつのことばかり気にかけるようになった! 僕がどれだけママのことを見ていたか、知りもしないで……!」

 

 瞳の奥の紫光が、嫉妬の炎のように明滅する。

 激しい嫉妬の炎が、その小さな体から噴き出しているかのようだ。魔晶は、彼の心の奥底にあったこの感情を、ここまで増幅させてしまったというのか。

 

 「そして……僕は見たんだ……!」

 

 少年は顔を俯かせ、絞り出すように言った。その声は怒りに震え、双眸が再び紫色に激しく揺らめく。

 

 「……この部屋で……このベッドで……! ママが、あの男と……! 救星主と……!」

 

 言葉を切った少年の視線が、エメラルドに向けられる。その瞳に宿るのは、絶望と、裏切られた子供の深い傷。そして、それらを覆い隠すような、歪んだ憎しみ。

 

「……っ!」

 

 彼の言葉の意味するところを理解し、エメラルドの顔にカッと血が上り真っ赤に染まる。

 確かに、救星主とは星光の受け渡しや治療のために、人目を忍んでそのような行為に至ったことが……あった。まさか、それを見られていたなんて。

 羞恥と動揺で声が出せないエメラルドに構わず、少年は続ける。感情の昂ぶりに合わせ、紫色の光はもはや瞳全体を覆い尽くさんばかりに強く輝いていた。

 

「あんな汚らわしいことをして……! 僕のママなのに……! 僕だけのママのはずなのに……ッ!」

「ち、違うのよ……! あれは、その……必要なことだったの……!」

 

 しどろもどろになりながらも、どうにか言葉を絞り出す。少しでも誤解を解かなければ。

 どうにか呼吸を整え、エメラルドは必死に、そして優しく語りかけることを心がけた。

 

 「……あなたの気持ちは……とても嬉しいわ。でも、私は……あなたのその想いには、応えることはできないの。私はあなたの『ママ』なの……」

 

 母として、この子を歪んだ道から引き戻さなければならない。その一心だった。

 

 「お願い……もうやめて。元の優しいあなたに戻ってちょうだい。孤児院のみんなも、元に戻して……? ね?」

 

 エメラルドの言葉は、果たしてこの子の心に届くのだろうか。縋るような思いで、少年の瞳を見つめ返した。

 その必死の懇願も、目の前の少年には嘲笑の種にしかならなかったようだ。彼は薄笑いを浮かべ、まるで聞き分けのない子供に言い聞かせるかのように首を横に振った。

 

 「ふふ……ママの言うことなんて、もう聞かないよ」

 

 その声には、先程までの激情とは違う、底なしの闇を感じさせるような冷たさが宿っていた。

 

 「ボクは『選ばれた』んだ。あの禍々しい魔晶に! そして、大きな力を手に入れた……そう、『救星主』みたいにねぇ!」

 

 そう言い放った瞬間、少年の小さな体から、禍々しい紫色の瘴気が奔流のように噴き出した。

 それは部屋の空気を重く淀ませ、甘ったるいような、それでいて腐臭にも似た異様な匂いを放つ。魔晶の気配そのものだ。

 

 「うっ……!」

 

 思わず顔をしかめるエメラルド。この瘴気は、ただ不快なだけではない。精神に直接干渉し、正常な思考を奪っていくような危険な気配があった。それでも、彼女は最後の望みを託して言葉を続ける。

 

「やめなさい……! その力はあなたを蝕むだけよ! どうか、正気に戻って……お願いだから……!」

 

 だが、その声は少年の耳には届いていない。彼はエメラルドの懇願を完全に無視すると、ベッドの上に軽々と乗り上がり、抵抗できない彼女の身体の上に跨ってきた。

 子供とは思えない膂力で両肩を押さえつけられ、完全に動きを封じられてしまう。

 

 「ひっ……!?」

 

 次の瞬間、少年はなんの躊躇もなく、その両手をエメラルドの胸へと伸ばしてきた。豊満な双丘を、子供の小さな手で、しかし容赦のない力で鷲掴みにする。

 

 「んんッ……!?」

 

 荒々しく揉みしだかれ、思わず声が漏れる。なんて乱暴な手つきだろうか。かつて救星主が触れてくれた時の、慈しむような優しい愛撫とは全く違う。痛みすら感じるほどの強い力だ。

 しかし――。

 

 (あ……ぁ……な、に……これ……っ)

 

 不快なはずの感触なのに、身体の奥から奇妙な熱が湧き上がってくる。少年の体から発せられる瘴気のせいだろうか。意に反して、腰が微かに震え、吐息が熱を帯びていく。

 

 「ん……ふぅ……ぁ……」

 

 抑えようとしても、微かな喘ぎ声が唇から漏れ出してしまう。

 

 「……ふぅん? 感じてるんだ、ママ」

 

 エメラルドの反応を敏感に察知した少年は、満足げに口元を歪めた。そして、さらに悪意を込めるように、指先で彼女の乳頭を捉え、執拗に弄り始めた。

 服の上からでも分かる、硬く尖った感触。

 

 「ひぁッ……!? んんッ……! あ……ぁん……!」

 

 びくん、びくんと、身体が勝手に跳ねる。脳が警鐘を鳴らしている。だめだ、こんなこと、あってはならない。相手は彼女が育ててきた子供なのだ。

 こんな子供の拙い責めで感じてしまうなんて……ましてや絶頂を迎えるなど、絶対にあってはならない。

 

 (だめ……だめよ……! しっかりしなさい、エメラルド……!)

 

 内心で必死に己に言い聞かせ、奥歯を強く噛みしめる。込み上げてくる快楽の波に抗い、ただひたすらに耐える。

 だが、少年の指は止まることなく、的確に弱い部分を攻め立ててくるのだった。

 

 少年は愉悦に顔を歪めながら、エメラルドの乳首を執拗に嬲り続けた。強く抓んでは硬くなった先端をコリコリと指先で擦り、かと思えば、限界まで伸ばすように引っ張り上げる。

 その度に、エメラルドの身体はびくん、びくんと大きく跳ね、吐息が漏れそうになるのを必死に堪えた。

 

 「ん……くっ……!」

 「ほら、ママ。もっと正直になっていいんだよ? 気持ちいいんでしょ?」

 

 少年は彼女の反応を楽しんでいる。その純粋な悪意に満ちた瞳に見つめられると、羞恥と屈辱で気が狂いそうだった。

 息はどんどん荒くなり、額には汗が滲み、シーツを濡らす。そんなエメラルドの必死の抵抗も、少年には更なる興奮材料でしかなかったようだ。

 彼の紫に揺らめく瞳が、より一層強い光を放ち始める。

 

 「……ママ、すごく……エロいよ……」

 

 少年はうわごとのように呟くと、エメラルドの胸から手を離し、おもむろに自身のズボンの前をまさぐり始めた。

 そして――露わになったものを見て、エメラルドは息を呑んだ。

 

 「なっ……!? そ、れは……!?」

 

 そこにあったのは、子供の小さな体には到底不釣り合いなほど、大きく、太く膨れ上がった男根だった。

 禍々しい魔晶の力を受けて変質したそれは、グロテスクなまでに黒光りし、表面には血管のような筋が浮かび上がり、意志を持っているかのようにピクピクと蠢いている。

 ティンクトゥラがかつて語っていた、魔晶のそれを彷彿とさせる、おぞましい光景だった。

 

 (こ……こんなものが……あの子に……!?)

 

 恐怖と嫌悪で全身の血の気が引く。だが、その異様な光景から目が離せない。

 そして、最悪なことに、エメラルドの脳裏には、ある比較対象が浮かんでしまっていた。

 

 (……マスターくんの……より……お、大きい……?)

 

 ――ハッ!?

 

 自身の思考に気づき、エメラルドの全身が総毛立つ。何を考えているのだ! こんな状況で、しかも相手は……! 必死で頭(かぶり)を振り、その不敬で場違いな考えを消し去ろうとした。

 だが、一度浮かんでしまった比較の念は、更なる混乱と自己嫌悪となって彼女を苛むのだった。

 そんなエメラルドの内心の動揺を知ってか知らずか、少年は嗤いを深めると、その黒光りする巨大な男根をエメラルドの顔のすぐ側へと突きつけてきた。

 そしてあろうことか、エメラルドの豊満な胸の谷間へとその先端を押し当て、無理やり挟み込ませる。

 

 「んぅッ……!?」

 

 柔らかな膨らみが、硬く熱い異物によって押し分けられる。少年はそのまま腰を動かし、強制的に胸で己のものを扱かせる――いわゆるパイズリを始めたのだ。

 同時に手は再びエメラルドの乳首を捉え、執拗な刺激を再開する。

 

 「ん……ぁ……はぁ……っ」

 

 目の前には、禍々しく脈打つ巨根。そこから放たれる、むせ返るような濃厚な雄の臭いが鼻腔を突き、脳髄を痺れさせる。

 抗いがたいその存在感は、エメラルドの奥底に眠っていた原始的な「雌」としての本能を無理やり引きずり出していくかのようだった。

 息がどんどん熱くなり、顔が火照っていくのがエメラルド自身にも分かった。視線は、もはや目の前の醜悪な存在から逸らすことができない。

 ただ、呆然と、その激しい動きを見つめてしまう。

 

 「……ふふ、どうしたのママ? そんなに熱い顔しちゃって……」

 

 エメラルドの様子に当然気づいている少年は、耳元で囁くように、しかし明確な悪意を込めて問いかけてきた。

 

 「もしかして……ボクの『これ』、すごく気に入っちゃった? ……あの『救星主』なんかより、ずっとすごいって、思ってるんじゃない?」

 「――ッ!?」

 その言葉に、エメラルドは激しく反応した。まるで冷水を浴びせられたかのように、一瞬にして意識が覚醒する。

 

 「そ、そんなわけ……ないでしょう!?」

 

 思わず、強い口調で反論していた。

 

 「あ、あなたのは……ただ、魔晶の力で異常になっているだけよ! マスターくんとは……比べ物にもならないわ!」

 

 そう言い切ったものの、声の端々には隠しきれない動揺が滲んでいた。エメラルド自身も気づかぬうちに、少年の挑発に心が揺さぶられていたのだ。

 

 「ふはは! 強がっちゃって……可愛いなぁ、ママは!」

 

 エメラルドの必死の反論は、しかし少年にはただの強がりにしか聞こえなかったようだ。

 嗤い声を上げると、少年はさらに腰の動きを早め、エメラルドの胸の谷間で己のものを激しく扱き始めた。

 同時に、乳首を抓んでいる指にも一層力が込められ、ギリギリと捻り上げられるような鋭い痛みが走る。

 

 「あっ……! んぁ……ッ!?」

 

 痛みと、それに抗えない快感が同時に襲いかかり、エメラルドの身体が大きくビクンと跳ねた。もはや理性で抑え込める限界を超え、くぐもった喘ぎ声が止めどなく漏れ出す。

 

 「んんっ……はぁ……ぁ……!」

 

 その反応に満足したのか、少年の動きが一層激しくなる。胸の肉が擦れる音と、少年の荒い息遣い……そしてエメラルド自身の喘ぎ声が、静かな部屋にいやらしく響き渡る。

 ――次の瞬間だった。

 

 「ん……ッ!」

 

 少年が短く呻くと同時に、その体から不釣り合いなほど巨大化した男根が、白濁した粘液を勢いよく噴き出した。熱を持ったそれが、放物線を描いて――エメラルドの顔面へと、容赦なく浴びせかけられる。

 

 「……んむっ!?」

 

 視界が白く染まり、生暖かく粘り気のある液体が額から頬へ、そして唇へと垂れていく。むせ返るような、魔晶の瘴気にも似た独特の雄臭と、肌を焼くような熱。

 その直接的で屈辱的な感覚は、しかし、エメラルドの身体の芯に更なる火を点けてしまった。

 

 (あ……ぁ……だめ……なのに……っ!)

 

 抗う術もなく、身体の奥から突き上げてくる激しい衝動。羞恥と嫌悪、そして抗えない生理的な反応の奔流に呑まれ、エメラルドの意識は白く染め上げられていく。

 

 「んく……ぅ……ああぁ……ッ!」

 

 短く、しかし激しい痙攣が全身を襲い、エメラルドは己の意思とは無関係に、浅く短い絶頂を迎えてしまった。

 顔を汚す生暖かい液体と、それによって引き起こされた屈辱的な反応に、エメラルドはただただ打ちのめされるしかなかった。

 浅い絶頂の余韻に身体が震えていると、少年は満足げに喉を鳴らし、嗤いながらその身をエメラルドの胸元から下ろした。

 そして、今度は彼女の股の間へとゆっくりと移動する。

 

 「ひっ……!?」

 

 少年の意図を察し、エメラルドは恐怖に身を竦ませる。だが、魔晶の力でできた鎖はびくともせず、逃れる術はない。

 少年はそんなエメラルドの様子を愉しむように見下ろすと、その手を彼女の下着――既にぐっしょりと濡れそぼって肌に張り付いているそれ――越しに、秘裂へと押し当てた。

 

 「んぅ……っ!」

 

 布越しに柔らかな丘を撫で、中心の秘裂を指でなぞる。

 ぐちゅり、と湿った卑猥な水音が響き、エメラルドが先程までの責めで感じ、既に大量の愛液を漏らしていたことを無情にも示していた。

 

 「や……やめて……っ!」

 

 顔を真っ赤に染め上げ、エメラルドは必死に身体を捩って抵抗する。だが、その動きは少年の指の動きを助長するだけだった。

 少年は下着の薄い布地ごと、その指をゆっくりと秘裂の中へと侵入させていく。そして、掻き回すように、抉るように、粘膜を執拗に弄り始めた。

 

 「んぅっ……! ふ……ぅ……」

 

 エメラルドは声を押し殺し、シーツを握りしめて耐える。だが、指は容赦なく奥へと進み、内部の敏感な壁を擦っていく。

 その時、少年の指がある一点――柔らかく膨らんだ箇所をぐり、と強く押した。

 

 「ひゃあっ!?」

 

 今までとは比較にならない鋭い快感が背筋を駆け上がり、エメラルドの身体が弓なりにしなる。そこが彼女自身の弱点であることを、この子供に知られてしまった。

 

 「……ふぅん、ここが好きなんだ?」

 

 少年はニヤリと嗤うと、的を絞ったように、その一点――Gスポットだけを集中的に、ねちっこく刺激し始めた。押し込み、擦り上げ、円を描くように嬲る。

 

 「あ……あんっ……! も、や……やめ……んぅっ……!」

 

 もはや喘ぎ声を我慢することなどできない。快楽の波が繰り返し押し寄せ、思考が蕩けていく。

 興が乗ってきたのか、少年はさらに空いていた方の手で、硬く尖ったままの小さな蕾――クリトリスを探り当て、コリコリと弄り始めた。

 

 「んひぃいぃぃーーーッ!?」

 

 2つの異なる、しかし強烈な快感が同時に脳天を突き抜け、エメラルドは思わず甲高い悲鳴を上げてしまった。羞恥に顔は燃えるように熱く、涙が止めどなく溢れ出す。

 

 「ああ……! あっ、ん、だめ……! らめぇ……!」

 

 Gスポットとクリトリスへの同時攻撃は、どんどんと激しさを増していく。少年の指は狂ったように動き回り、エメラルドの身体を快楽の地獄へと突き落とす。

 そして、少年は嗤いながら、トドメとばかりに2つの敏感点を同時に強く、深く抉るように刺激した。

 

「―――ッ!! ああああああああああああ!!!!」

 

 全身が激しく痙攣し、エメラルドの意識は完全に白く塗り潰された。身体が勝手に大きく仰け反り、秘所からは熱い飛沫――抑えきれなかった潮が、シーツを濡らして噴き上がる。

 完全に理性を失い、虚ろな目で喘ぎながらアヘ顔を晒し、ビクンビクンと身体を震わせるエメラルド。

 その無様な姿を満足げに見下ろし、少年は嗤った。

 そして、自身の黒光りする巨根を掴むと、ぐっしょりと濡れたエメラルドの秘所へと、その硬い先端をゆっくりと押し当てる。

 熱く、硬く、絶望的な存在感。その感触に、エメラルドの意識がかろうじて現実へと引き戻される。

 最後の抵抗のように、か細い声が漏れた。

 

 「やめてっ、そこは……マスターくん……だけ……」

 

 その言葉が、少年の逆鱗に触れた。

 紫に揺らめいていた瞳が、瞬間、燃えるような怒りの色に染まる。

 

 「――うるさいっ!! エメラルドママはボクのモノだッ!!」

 

 怒りの咆哮と共に、少年は一切の躊躇なく、その身の丈に合わない巨根を、エメラルドの狭い入り口へと一気に突き立てた。

 

 「ああああああああああーーーーーーッ!!!!!」

 

 肉が裂けるような激痛と、内部を無理やり押し広げられる凄まじい衝撃。エメラルドは絶叫し、再び白目を剥いて身体を激しく仰け反らせた。

 信じられないほどの質量が、強引に彼女の最も柔らかな場所を蹂躙していく。

 その規格外の太さは、エメラルドのしなやかな下腹部の形すら歪ませ、内部で蠢く異物の存在をありありと示していた。まるで身体の内側から破裂してしまいそうな圧迫感に、エメラルドの意識は朦朧とする。

 だが、少年はそんな彼女の状態などお構いなしだった。怒りに燃える紫の瞳を爛々と輝かせながら、エメラルドの身体に跨ったまま、容赦なく腰を突き動かし始めたのだ。

 

 「んぐ……ッ! あ……ぁっ……!」

 

 狭窄な内部を、熱く硬い巨根が乱暴に抉り、突き上げる。その度に、悲鳴とも喘ぎともつかない声がエメラルドの喉から迸った。

 痛みと、そして先程までの責めによって無理やり引き起こされた身体の熱が混ざり合い、意識を混濁させていく。

 さらに、少年の魔性の巨根には、その表面に歪な隆起――まるで硬いコブのようなもの――が存在していた。

 それがピストン運動の度に内部の最も敏感な一点、先程少年が指で執拗に嬲ったGスポットを、的確に、そして繰り返し削るように刺激してくる。

 

 「ひっ……あぅ……! ん、ぅう……ッ!」

 

 その度に、強烈な快感が奔流となってエメラルドの身体を貫く。痛みで悲鳴を上げたいのに、それ以上に強い快感が全身を支配し、喘ぎ声しか出てこない。

 我慢しようにも、身体は正直に反応してしまう。

 巨根が一番奥を突き上げる度に、びくんびくんと腰が勝手に跳ね上がり、少年を受け入れるような形になってしまうのがたまらなく屈辱的だった。

 

 「はぁ……あっ……ん、ぁ……や……め……っ」

 

 涙で視界が滲み、もはや彼女がどのような表情をしているのかも分からなかった。

 ただ、激しい抽送の合間に聞こえる少年の荒い息遣いと、時折漏れる愉悦に満ちた嗤い声だけが、この悪夢のような現実を彼女に突きつけていた。

 

 「どうなんだよママ! ボクとあの男、どっちが気持ちいい!? 言ってみろよぉ!」

 

 少年は耳元で叫ぶように問いかけながら、さらに腰の速度を上げる。異形の巨根が、休む間もなく内部の敏感な一点を抉り続ける。

 

 「ちが……う……! あな、たなんか……んぁッ! あぁっ!」

 

 必死に否定の言葉を紡ごうとするが、連続する強烈な刺激に声は途切れ途切れになり、甲高い喘ぎに変わってしまう。

 その言葉とは裏腹に、エメラルドの身体は正直すぎた。

 Gスポットを繰り返し打たれる度に、浅い絶頂が何度も訪れ、ぷしゅり、ぷしゅりと熱い潮が少量ずつ噴き上がり、結合部から溢れ出す。

 そんな様を晒してしまっては、彼女の否定の言葉に説得力などあろうはずもなかった。

 

 「……あはは! 全然説得力ないよ、ママ」

 

 その光景を見て、少年は満足げにニタリと嗤った。そして、不意に、激しく突き上げていた腰の動きをぴたりと止めた。

 内部に巨根を突き刺したまま、ぴくりとも動かない。

 

 「は……ぁ……はぁ……な、に……?」

 

 突然の静寂に、エメラルドは困惑の声を漏らす。激しい快楽の嵐から解放されたものの、内部には依然として巨大な異物が存在し、熱と圧迫感を与え続けている。

 少しだけ熱が引き、思考が戻りかけたその時――。

 

 「んっ!?」

 

 再び、少年がゆっくりと腰を動かし始めた。先程までの乱暴さはないが、ねっとりと内部を擦り上げるような動きが、新たな種類の快感を引き起こす。

 そして、また絶頂が近づいてきたかと思うと、少年は再び動きを止める。

 

 「ま……だ……! あ……ぅ……」

 

 完全に果てさせてはくれない。熱を持て余し、解放を求めているのに、寸でのところで焦らされる。完全な絶頂を迎えることができず、ただただ少年の意のままに翻弄されるしかない。

 そのもどかしさと屈辱に、エメラルドの目には再び涙が浮かび始めていた。

 

 「あれぇ? どうしたの、エメラルドママ? もっと欲しいの?」

 

 少年はそんなエメラルドの様子を見て、心底楽しそうにとぼけてみせる。内部で蠢く巨根の存在をこれでもかと主張しながら、何食わぬ顔で何度も何度も、動かしては止める、という焦らしを繰り返していく。

 

 「フー……ッ、フー……ッ……!」

 

 エメラルドの呼吸は極限まで浅く、速くなっていた。快楽と苦痛の狭間で嬲られ続け、もはや正常な思考を保つことすら難しい。

 気が狂ってしまいそうだ。このままでは、本当に……。

 プライドも、かつての誇りも、母としての立場も、何もかもがどうでもよくなっていく。ただ、この苦しみから解放されたい。早く、楽になりたい。

 その一心で、ついにエメラルドは、最も言いたくなかった言葉を口にしてしまった。

 

 「おねが……ぃ……! もう……むり……イかせて……ちょうだ……ぃ……!」

 

 涙と涎でぐしゃぐしゃになった顔で、喘ぎながら懇願する。かつての「四聖公・碧楯」の姿は、そこにはもうなかった。

 その懇願を聞き届けた少年は、しかし、すぐには望みを叶えてくれない。

 意地の悪い笑みを浮かべ、残酷な交換条件を突きつけてきた。

 

 「えー? でも、さっきボクのこと否定したじゃない。……じゃあさ、ボクの方があの救星主なんかよりずっと気持ちいいって、ちゃんと認めてくれたらイかせてあげるよ?」

 「そ……そんな……!?」

 

 エメラルドは驚愕に目を見開いた。そんなこと、口が裂けても言えるはずがない。救星主への想いは、たとえ今の状況であっても揺らぐことは……。

 

 「できるわけ……ないでしょう……!」

 

 最後の力を振り絞って、拒絶の言葉を口にする。だが、その間にも少年はゆっくりと腰を動かし、再び焦らしを始めた。

 じわじわと込み上げてくる快楽の波が、エメラルドの決意を容赦なく蝕んでいく。

 

 (ああ……でも……もう……本当に……耐えられない……っ!)

 

 羞恥。屈辱。そして、抗えない快楽への渇望。全てがぐちゃぐちゃに混ざり合い、エメラルドの精神はついに限界を超えた。

 顔をこれまでにないほど真っ赤に染め上げ、涙をぼろぼろと流しながら、彼女は絶叫した。

 

 「……ッ! あ……あなたの……! あなたの……おちんぽ……の方が……ッ! き、きもち……い……! きもち、いい……ですぅぅぅぅぅーーーーーーッ!」

 

 それは、魂からの敗北宣言だった。

 その言葉を聞いた瞬間、少年は全てを手に入れたかのように、甲高い声で高らかに笑い出した。

 

「――――アッハハハハハハハハハハ!」

 

 その狂的な嗤い声は、エメラルドの絶望的な告白と共に、静かな部屋にいつまでも響き渡っていた。

 少年は心底満足した様子で、その顔には歪んだ達成感が浮かんでいる。

 

 「正直に言えたママには、とーっておきのご褒美だよぉ!」

 

 少年はそう叫ぶと、それまでの焦らしが嘘のように、腰の動きを最大まで加速させた。

 硬く巨大な魔性の杭が、エメラルドの内部を狂ったように猛烈な勢いで突き上げ、抉り、掻き回す。

 

 ――パァン! パァン! パァン!

 

 激しく肌がぶつかり合う乾いた音が、部屋中に響き渡る。それと同時に、ぐっちょ、ぐっちょ、と内部で粘液と愛液が掻き混ぜられる卑猥な水音も、遠慮なく鳴り響いた。

 

 「あああああっ! ああっ! んんんぅうううう!」

 

 もはやエメラルドに抵抗する力も、理性を保つ力も残されていなかった。これまでに溜め込まされ、寸止めにされていた絶頂感が、堰を切ったように連続で襲いかかる。

 顔は完全に崩れ、焦点の合わない瞳で虚空を見つめ、舌をだらしなく垂らした、完全なアヘ顔になってしまっている。

 ただただ快楽の奔流に身を任せ、甲高い嬌声を上げ続けるだけだった。

 

 「い、イグッ! イっちゃううぅぅ!ああああんっ!」

 

 その無様な姿を見て、少年はさらに興奮したのか、嗤いながら最後の仕上げに入る。

 低く唸り声を上げると、渾身の力で一気に最奥――子宮口と思われる場所まで、その硬い巨根を全力で突き上げた。

 そして、そのまま内部で、魔晶由来の精液を迸らせ始めたのだ。

 

 「あぁああぁぁあっ……!」

 

 内部で熱い奔流が爆ぜる感覚。それは、尋常な量ではなかった。

 まるで最大まで捻られた蛇口から噴き出す水のように、ドクドクと、凄まじい量の白濁したザーメンが、エメラルドの子宮内へと注ぎ込まれていく。

 あっという間に子宮は満たされ、それでも止まらない精液は逆流し、膣内を埋め尽くし、さらに溢れ出すほど。

 そのあまりの量に、先程まで平坦だったエメラルドの下腹部が、不自然なまでにぽっこりと膨らんでしまうほどだった。

 少年はまるで尽きることのないかのように、たっぷり数分間もの間、エメラルドの胎内へと自身の魔性の種を注ぎ込み続けた。

 そしてようやく満足したように長く息を吐き出すと、膨れ上がった腹からゆっくりと、ぐぽり、と鈍い音を立てて巨根を引き抜いた。

 その頃にはもう、エメラルドは完全に意識を失っていた。だらしなくアヘ顔を晒したまま、ぐったりとベッドに横たわっている。

 激しい絶頂と凌辱の果てに括約筋が弛緩してしまったのか、股間からは生暖かい黄色い液体――小便が、とろとろと垂れ流され、ベッドのシーツをじっとりと黄色く染めていくのだった。

 だが、少年はまだ満足していなかった。その歪んだ支配欲は、失神したエメラルドを前にしても、なお留まるところを知らない。

 

 「まだ終わりじゃないよ、ママ……もっと、めちゃくちゃにしてあげる」

 

 少年は嗤いながら、その小さな手に魔晶の力を集中させる。すると、彼の背後から、あるいは影からというべきか、禍々しい紫黒の触手がずるりと数本、姿を現した。

 それは粘液に濡れてぬらぬらと光り、それぞれが少年の男根にも劣らないほどの太さを持っている。

 少年はそれらの触手を器用に操ると、意識のないエメラルドの身体へと這わせる。

 そして――一本は開かれたままの口へ、一本は固く閉じられた肛門へ、さらに残りの二本は、先程まで少年自身が嬲っていた乳首の頂点にある小さな孔を無理やり押し広げて侵入させた。

 

 「んぐぅぅぅぅーーーーーーッ!?」

 

 口、肛門、そして乳首という、本来ありえない場所からの凄まじい異物感と圧迫感、そしてそこから直接神経を焼くような強烈な快楽の奔流。

 それは、失神していたエメラルドの意識を強制的に覚醒させた。

 脳が理解することを拒絶するほどの情報量が、全身の穴という穴から流れ込んでくる。

 

 「あああああっ! あがっ……! んんんーーーっ!」

 

 声にならない絶叫を上げ、エメラルドは再び激しく身体を震わせる。

 その反応を見て、少年はさらに嗤いを深くした。そして、自身の巨大な男根を、再び膨らんだままのエメラルドの子宮内へと深々と突き刺し、先程中断していた腰の動きを再開する。

 

 「どう? ママ。ボクと触手で、こんなにめちゃくちゃにされて……救星主じゃこんな快感、得られなかったでしょ!」

 

 少年は勝ち誇ったように叫ぶが、もはやエメラルドの耳には届いていなかった。凄まじすぎる快楽で頭の中は完全に真っ白になり、ただただ喘ぎ、涎を垂らし、身体を痙攣させることしかできない。

 少年の巨根が子宮を激しく突き上げ、同時に口内では触手が喉奥まで達し、肛門は内側から抉られ、乳首からは信じられないほどの異物感と快感が絶え間なく送り込まれ続ける。

 少年も、そして魔晶の力の化身である触手も、一体となってエメラルドという存在そのものを全力で穢し、壊し尽くしていく。

 

 (なんで……どうして……こんなことに……。マスターくん……ごめんなさい……わたし……もう……)

 

 一瞬、エメラルドの意識の片隅にかろうじて残っていた理性が、愛しい救星主への謝罪の念を形作る。

 だが、それも次の瞬間には全身を襲う強烈すぎる快楽の波によって跡形もなく押し流されてしまった。

 触手はただ前後に動くだけではない。内部で蠢き、回転し、細かく震え、あるいは膨張と収縮を繰り返す。

 それは、ただの男根による交合では決して得られない未知の、そして抗いがたい種類の刺激となって、エメラルドの精神と肉体を際限なく嬲り続けるのだった。

 もはや限界だった。少年の巨根による子宮への激しい抽送と、口、肛門、乳首の穴というありえない場所を同時に蹂躙する触手による責めは、ついに最大ボルテージへと達した。

 

 「ああああああああああああああっ!!!!」

 

 エメラルドの絶叫とほぼ同時に、少年もまた獣のような咆哮を上げ、その巨大な男根から再び白濁した奔流を彼女の子宮奥深くへと叩きつけた。

 それだけではない。エメラルドの身体を貫いていた数本の触手からも、まるで呼応するかのように、粘り気のある白く濁った液体が一斉に放出されたのだ。

 口内を満たし喉奥へ流れ込む液体、肛門から溢れ直腸を焼くような熱さ、そして乳首の孔からじわじわと染み出し胸全体を覆っていく粘液。

 さらに腹の中で膨張するほどのザーメンと合わせ、エメラルドの全身は内も外も、少年と魔晶の汚濁によって完全に塗り潰されていく。

 かつて彼女が持っていた瑞々しい翠玉の輝きはその白濁の中に掻き消され、もはや見る影もなかった。

 

  「……ふぅ……ふふ……あはははは!」

 

 全ての孔から白濁液をだらだらと垂れ流し、虚ろなアヘ顔を晒して痙攣を繰り返すエメラルド。

 その無残な姿を見て、少年は満足げに嗤った。そして、用済みとばかりに全ての触手を消し去ると、ぐったりとして意識のないエメラルドの身体を軽々と抱え上げる。

 そのまま少年は禍々しい瘴気と共に、孤児院から姿を消した。

 後に残されたのは、おぞましい凌辱の痕跡だけだった……。

 

 ――数日後。

 

「エメラルド! ご無事かー!?」

 

 救星主とその仲間たちが、ようやく孤児院へと駆けつけた時には、既に人の気配は消え失せていた。眠らされていた子供たちは別の部屋で無事保護されたものの、肝心のエメラルドの姿はどこにもない。

 嫌な予感を胸に、救星主はエメラルドの個室の扉を開けた。そして、言葉を失う。

 部屋の中は、凄惨な状況だった。ベッドのシーツは黄色い染みと、カピカピになった白濁した液体でぐっしょりと汚れ、異様な臭気を放っている。

 床には乱暴に引きちぎられたような服の残骸が転がり、壁には何かが激しくぶつかったような跡。そして、何よりも空気中に未だに残る、濃密な魔晶の瘴気……。

 この部屋で何が行われたのか。救星主たちは、そのおぞましい事実を悟らざるを得なかった。

 

「エメラルド……」

 

 誰かが絞り出した声は、悲しみと、そして犯人に対する燃えるような怒りに震えていた。

 

 ――さらに一週間後。

 

 エメラルドの捜索は困難を極めていた。有力な手がかりは何1つ見つからず、救星主たちの間にも焦燥と無力感が漂い始めていた。

 そんなある日、救星主の元へ、差出人不明の小さな荷物が届けられた。警戒しながらも、彼はその荷物を開封する。

 中に入っていたのは、小さな記録媒体と……見覚えのあるアクセサリーだった。それは以前、エメラルドの誕生日に、感謝の気持ちを込めて救星主が贈った、ささやかなペンダント。

 なぜ、これがここに? 最悪の想像が脳裏をよぎり、救星主は息を呑んだ。

 

 「……再生するぞ」

 

 傍らにいた仲間たちも、ペンダントを見て事態の深刻さを察していた。皆、固唾を飲んで記録媒体が再生されるのを見守る。再生装置に媒体をセットすると、すぐに映像が映し出された。

 そこに映っていたのは、あの孤児院の少年だった。しかし、その表情は以前救星主たちが知る無邪気なものではなく、全てを見下すような、傲慢で冷たい笑みを浮かべている。

 背景はどこかの薄暗い部屋のようだ。

 

 『お久しぶり、救星主』

 

 少年は、まるで親しい友人に語りかけるかのように、しかし明確な侮蔑を込めて言った。

 

『あ、いや……ボクのことなんて知らないか。あんたは『エメラルドママ』のことしか眼に入ってなかったもんなぁ?』

 

 その言葉に、救星主は唇を噛み締める。少年がエメラルドに歪んだ執着を抱いていたこと、そしてその原因の一端が自身にあるかもしれないという事実に、改めて打ちのめされる。

 

 『ボクは……そうだなぁ……あんたが『救星主』なら、さしずめボクは『魔王』ってとこかな。よろしく』

 

 少年――いや、『魔王』と名乗った存在は、ふふん、と鼻を鳴らした。その尊大な態度に、救星主の仲間たちは怒りに拳を震わせる。

 その時、救星主は気づいた。映像の背景から、微かに、しかし確実に聞こえてくる音に。

 パァン、パァン、と湿った肌がぶつかり合うような音。そして、それに混じる、苦痛と快楽が入り混じったような、か細い喘ぎ声……。

 

 (まさか……!)

 

 背筋に悪寒が走る。魔王は、まるで救星主のその反応を待っていたかのように、にやりと笑った。

 

 『おっとそうだ。ただの自己紹介じゃつまらないよね。ほら、エメラルドママ。ちゃんとみんなにご挨拶しないと』

 

 魔王がそう言うと、カメラの画角がゆっくりと変わる。そして、映し出された光景に、救星主たちは絶句した。

 そこには、変わり果てたエメラルドの姿があった。虚ろな瞳で喘ぎながら、ベッドの上で……『魔王』によって、犯されていたのだ。

 その表情には苦悶と、そして抗いがたい快楽の色が浮かび、救星主たちが知る慈愛に満ちた彼女の面影はどこにもなかった。

 

「エメラルド!」

 

 救星主の絶叫が、部屋に響き渡った。モニターの中では、エメラルドが四つん這いに近い、屈辱的なバックの体位を強要されていた。

 そして、『魔王』は、その背後から容赦なく極太の巨根を突き入れ、愉悦に満ちた表情で腰を振るっている。

 パンッ! パンッ! と魔王の手がエメラルドの豊かな臀部を叩く音が響く。その度に、彼女の白い肌が赤く腫れ上がっていく。

 そして――数発叩かれた瞬間、叩かれた刺激が引き金になったのか、エメラルドの身体が大きく痙攣した。

 

 「んんっ!? あ゛……! お、おほぉぉおぉぉぉっ!?!?」

 

 人間離れした奇声に近い絶頂の声と共に、びくびくと震える秘所から再び熱い潮が勢いよく噴き上がった。もはや彼女にそれを恥じるだけの理性は残っていないように見えた。

 だが、息も絶え絶えになりながら喘いでいたエメラルドは、不意に何かに気づいたように目を見開いた。おそらく、自身が今まさに『撮影』されているという事実に、ようやく気がついたのだろう。

 

 (……!? カメラ……? うそ……とってるの……!?)

 

 その顔に、絶望と、極度の羞恥の色が浮かぶ。そして、最後の力を振り絞るように叫んだ。

 

 「いやぁぁぁっ!? み、観ないでぇ! マスターくぅぅぅん!!!」

 

 涙ながらに叫び、僅かに自由がきいた両手で自身の顔を隠そうとする。だが、魔王がそれを許すはずもなかった。

 

 「駄目だよ、ママ。ちゃんと見てもらわないとね」

 

 魔王はせせら笑いながらエメラルドの両腕を背後から掴み上げ、その抵抗を容易く封じ込める。顔を隠すことも許されず、辱められる姿を晒され続けるしかない。

 そして、魔王はさらに腰の動きを激しくし、エメラルドの奥を抉るように突き上げ始めた。

 

 「あ……あっ……んぅ……あへぇ……」

 

 もはや抵抗する気力も失い、エメラルドはただただ揺さぶられ、虚ろな瞳でよだれを垂らしながら、無様なアヘ顔を晒して喘ぎ続けるだけだった。

 突かれる度に情けない喘ぎ声を漏らし、びくびくと身体を震わせては少量の潮を噴き上げる。

 

 「やめろ……もう、やめてくれぇ……!」

 

 モニターの前で、救星主は力なく呟いた。仲間たちも、顔を覆う者、怒りに唇を噛み締める者、ただただ呆然と画面を見つめる者と、反応は様々だが、誰もが深い絶望と無力感に打ちひしがれていた。

 その時、救星主はある異変に気がついた。エメラルドが絶頂し、潮を噴く度に、彼女の外見が僅かずつ、しかし確実に変化しているのだ。

 艶やかだった翠色の髪には僅かにくすんだ色が混じり始め、純白だった衣服の裾が、まるで墨汁を垂らしたかのように黒く染まっていく……。

 

 (まさか……絶頂する度に、魔晶の瘴気に……!?)

 

 最悪の予感が、確信へと変わっていく。それを裏付けるかのように、映像の中の魔王は、嗤いながら責めをクライマックスへと移行させた。

 

 「これで……終わりだぁっ!!」

 

 魔王は掴んでいたエメラルドの両腕を力任せに引っ張り上げ、その肢体を限界まで弓なりに反らせる。

 そして自身の魔性の巨根を、絶叫するエメラルドの子宮最奥目掛けて渾身の力で突き上げながら――再び、その内部へと灼熱の精液を叩きつけた。

 

「んひぃぃぃぃぃいいいいぃぃっ!?」

 

 今度こそ、魂ごと砕け散るかのような絶叫。エメラルドの身体が激しく痙攣し、最後の、そして最大の絶頂が彼女を襲う。

 それと同時に、彼女の身体に起こっていた変化が一気に加速した。

 胸元で微かに輝いていた宝石姫の核――エメラルドのそれが、禍々しい紫黒の瘴気を奔流のように吸い込み始めるのが、モニター越しにもはっきりと見えた。

 

 ――そして、変化は完了した。

 

 美しかった翠玉色の髪は完全に色褪せ、生気のないくすんだ緑へと変わっている。透き通るようだった白い肌は、病的なまでに薄い紫色へと変色していた。

 そして、かつて彼女が身に纏っていた清楚な白い衣服は見る影もなく、身体のラインを強調する淫らな黒いエナメル質のボンデージへと変貌していたのだ。

 もはや、そこにいるのは救星主たちが知るエメラルドではない。放心したようにアヘ顔を晒していた彼女の瞳に、ゆっくりと焦点が戻る。

 その瞳に宿るのはかつての慈愛ではなく、どろりとした色欲と絶対的な服従の色だった。

 変貌を遂げたエメラルドは、未だ自身の中に突き刺さったままの魔王の巨根に自ら顔を寄せると、まるで極上の馳走にありつくかのようにその竿体へと舌を這わせ、しゃぶりつき始めた。

 

 「ん……んちゅ……はぁ……魔王さまぁ……もっと……くださいぃ……」

 

 ねっとりとした猫なで声で、恍惚とした表情で媚びを売るその姿。

 それはもはや、人々を守り、子供たちを慈しんだ宝石姫エメラルドではない。

 魔晶の力に染まり、快楽と服従にその魂を売り渡した――魔晶姫とでも呼ぶべき、禍々しい存在へと成り果てた瞬間だった。

 『魔王』は、自身に媚びへつらう変わり果てたエメラルドの頭を満足げに撫でると、カメラに向かって嗤いかけた。

 

 『ほら、ママ。最後にあんたを助けにられなかった、情けない救星主クンに、ちゃーんと『お別れ』を言ってあげるんだ。そしたら、ご褒美にもーっといっぱい犯してあげるからさぁ?』

 

 その言葉に、魔晶姫――エメラルドは、うっとりとした表情でこくりと頷くと、自らカメラの前へと進み出た。

 そして、変貌した自身の身体――黒い淫靡なボンデージに包まれ、薄紫に変色した肌をこれ見よがしに見せつけながら、甘ったるく……しかし残酷な響きを伴った声で語り始めた。

 

 『んふふ……ごめんねぇ、マスターくん? 見て? こんなになっちゃったぁ……』

 

 くねくねと身体をくねらせ、誘うような視線をカメラ――その先にいるであろう救星主へと向ける。

 

 『でもね、魔王さまのおちんぽが、あなたのなんかより、ずぅぅぅぅぅっと気持ち良くってぇ……もうこれ無しじゃあ生きていけなくなっちゃったのぉ。もうあなたに星光を注いでもらう必要もなくなったしぃ? 魔王さまので、じゅーぶんだから……』

 

 かつての恩人であり、想いを寄せていた相手への配慮など微塵もない。

 ただただ、今の主への隷属と、過去の繋がりを嘲笑うかのような言葉が続く。

 

 『だから……ばいばーい』

 

 最後に、魔晶姫は艶めかしく微笑むと、カメラに向かって軽く手を振った。

 その直後、ぷつり、と映像は途切れた。後に残されたのは、息を呑むような静寂と、そして……。

 

 「あ……あ……エメラルド……うそだ……そんな……」

 

 救星主は、呆然と呟いた。目の前で繰り広げられた、信じがたい光景。敬愛し、守りたいと願っていた女性のあまりにも惨い凌辱と、絶望的な変貌。

 そして、最後の決定的な別れの言葉。

 それらは、彼の精神の許容量を完全に超えていた。

 視界がぐにゃりと歪み、立っていることすらできなくなる。仲間たちの叫び声が遠くに聞こえる気がしたが、それに応える力も残っていなかった。

 そのまま、救星主の意識は、深い闇へと落ちていった。バタリとその場に崩れ落ち、彼は気を失ってしまったのだった。

 

 

 

 救星主が深い失意の底へと沈んでいる頃――。

 場所は変わり、禍々しい瘴気が渦巻く、どこか異様な装飾が施された広間。

 かつての孤児院の少年――今や自らを『魔王』と名乗る存在は、玉座のような椅子にふんぞり返り、愉悦に満ちた表情でほくそ笑んでいた。

 

 「ふふ……今頃、あのマヌケな救星主のところに、最高の『NTRビデオレター』が届いてる頃かなぁ? どんな顔してるか、見ものだねぇ……アハハ!」

 

 先程送りつけた記録媒体の内容を思い出し、魔王は声を上げて嗤う。計画通り、救星主の心を折るには十分すぎる内容だったはずだ。

 

 「ま、ボクにはもう『エメラルドママ』がいれば充分なんだけど……」

 

 傍らに侍らせた、変わり果てたエメラルド――今はただ主によって与えられる快楽に蕩ける魔晶姫のくすんだ髪を指で弄びながら、魔王は続ける。

 

 「可愛い部下の魔晶たちの為にも、他の邪魔な宝石姫には消えてもらわないとねぇ~。あの輝き、魔晶たちの大好物だし」

 

 そう言うと、魔王はにやりと口角を吊り上げた。玉座から立ち上がると、彼は居城の地下深くに設けられた牢獄へと、ゆっくりと足を踏み入れる。

 そこには、既に新たな獲物が捕らえられていた。

 薄暗い牢の中には、二人の宝石姫がぐったりと壁にもたれかかるっていた。

 二人とも忍びのような装束を着ており、傷を負い、ぴくりとも動かない。意識を失っているようで、かろうじて、浅く不規則な呼吸だけが聞こえる。

 彼女たちは忍石と菊花石。

 近隣の魔晶が異常に強化されているという情報を掴み、その調査のためにこの地を訪れていたが、運悪く魔王本人に見つかり、そして圧倒的な力の差の前に敗北。

 あっけなく捕縛されてしまったのだ。

 

「やあ、二人とも。せっかくボクのテリトリーに来たんだ。ゆっくりしていくといいよ。……まあ、今はそれどころじゃないみたいだけど?」

 

 魔王は牢の格子越しに、意識のない二人を嘲るように語りかける。

 何の反応も返ってこないことを確認すると、満足げに頷いた。

 

 「エメラルドママみたいに、可愛いお人形にしてあげないとね」

 

 魔王は独りごちると、再び嗤った。そして、まるで遠くの救星主に語りかけるかのように続ける。

 

 「救星主……あんたの大事な宝石姫は、これからもっともっと、地獄を見ることになるよ」

 

 その瞳には、底なしの悪意と、全てを破壊し尽くさんとする狂気が宿っていた。

 

 「あんたから、ぜーんぶ奪ってあげる。エメラルドママみたいに、他の宝石姫もみーんな、ボクの色に染め上げてやるんだ。楽しみに待ってなよ!」

 

 そう宣言すると、魔王は再び高らかに笑い出した。

 

「ハハハハハハハハハハ!」

 

 その狂気の嗤い声は、意識のない宝石姫たちの存在を嘲笑うかのように、暗い牢獄、そして魔王の居城全体へと響き渡るのだった。




Geminiで小説を書く実験第三弾。
宝石姫シリーズからエメラルドです。一応設定は初代よりですが、どっちのキャラもいる……ティンクトゥラとリア・ファルが同時に存在する都合の良い世界という感じにしてます。今後のために一応。

宝石姫シリーズはエッチなキャラいっぱいなんで、陵辱系二次創作増えないかな~と思いつつ色々あったので、そういうのに拒否反応ある人いそうだな~と。

気が乗ったり、人気があれば宝石姫 Darksideシリーズとして続けるかもしれません。
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