戦う正義のヒロイン敗北もの作品集 作: 霜月ナル(元Hpinch_like)
今回はブレスオブファイア1のニーナです。
ブレスオブファイアのニーナといえば、たぶん2作目のニーナが一番人気だと思ってるのですが、私は1作目のニーナが好きなんですよねぇ。
なぜなら王女なのにエロいハイレグレオタード!ロンググローブ!そして、序盤で敵に捕まるというオイシイ展開!
ということで、今回はその敵に捕まった展開のIFみたいな感じです。
飛翼人の国、ウインディアの王女ニーナ。彼女の父である国王が病に倒れた原因が、西の塔に住む魔法使いが仕掛けた毒であると知った時、ニーナの心には悲しみと共に激しい怒りが燃え上がった。
(許さない……! 私が必ず、父上の仇を……!)
おてんばで行動的な彼女は、誰にも告げず、たった一人で魔法使いを討つことを決意し、夜陰に紛れて城を抜け出した。
魔法使いの塔へと続く唯一の道、アウラの洞窟。そこでニーナは、彼女を心配して後を追ってきた城の兵士たちに見つかってしまう。
「お戻りください、姫!」
と説得する兵士に対し、ニーナは絶対に退かないと固い意志を示す。彼女の決意の強さに、兵士たちは、姫一人で行かせるわけにはいかないと、同行を条件にニーナの先行きを了承した。
アウラの洞窟を抜けた先にあるロメロ村。陰鬱な雰囲気が漂うその村で、ニーナたちは魔法使いに関する不穏な噂を耳にする。
魔法使いは、近隣から攫ってきた若い娘たちの生命力を使い、不老不死の薬を精製しようとしているらしい。
父の仇討ちに加え、非道な魔法使いの行いを止めねばならない。新たな決意を胸に、ニーナと兵士たちは魔法使いの塔へと乗り込んだ。
塔内部では、魔法使いの配下との激しい戦闘が繰り広げられた。ニーナたちは苦戦しながらも、囚われていた娘たちを解放することに成功する。
しかし、魔法使い本人の力は強大だった。追い詰められた魔法使いが最後の手段として使ったのは、「モロミの実」と呼ばれる禁断の果実だった。
焚かれた実から立ち昇る特殊な煙は、飛翼人の翼の力を奪い、その動きを鈍らせる効果がある。煙を吸い込んでしまったニーナは急激に力を失い、身動きが取れなくなってしまう。
「くっ、体が……!」
抵抗むなしく、ニーナは魔法使いの術中に落ち、囚われの身となってしまう。共に戦った兵士たちも、主を失い、あるいは魔法使いの反撃によって倒れていった。
(ここまで来て……こんな……!)
薄れゆく意識の中、ニーナは己の無力さと、これから待ち受けるであろう運命に、静かな絶望を感じるのであった。
――ひんやりとした石の床の感触で、ニーナは意識を取り戻した。塔の魔法使いに捕らえられた後、気を失っていたらしい。薄暗い牢の中、鉄格子の向こうには見慣れた兵士たちの姿はなかった。彼らとは別の場所に閉じ込められたのだと悟り、不安が胸を締め付ける。
(皆は無事なの……?)
万能薬を求めるあまり、無謀にも危険な塔へ足を踏み入れてしまった。その結果がこれだ。自責の念と、仲間や故郷を案じる気持ちで、ニーナの心はかき乱される。
その時、重い足音が牢の前に響いた。ゆらり、と現れたのは塔の主である魔法使いだった。歪んだ笑みを浮かべ、鉄格子越しにニーナを見下ろす。
「お目覚めかな、ウィンディアの姫君。ずいぶんと無茶をするものだ。父のためか? 」
魔法使いは嘲るように続ける。
「どちらにせよ、もう助けは来ぬぞ。お前と共に来た者どもは全員捕えている」
その言葉に、ニーナの中で何かが切れた。
「黙りなさい!」
怒りに任せて立ち上がろうとするが、捕らえられた際の衝撃か、それとも魔法の影響か、体はまだ自由にならなかった。足がもつれ、ニーナは無様に床に手をついてしまう。
「ククク……威勢だけは良いようだな」
魔法使いはせせら笑いながら、こともなげに牢の扉を開け、中へと入ってきた。
「な……っ!」
ニーナは最後の力を振り絞り、魔法使いに飛びかかろうとする。しかし、その動きは鈍く、魔法使いは余裕でそれをいなした。
彼は指を鳴らすと、床からぬるりとした黒い触手を召喚し、瞬く間にニーナの体を縛り上げた。
「離して!」
もがくニーナを押さえつけ、魔法使いはクツクツと喉を鳴らす。
そして、戦いで破損したニーナの鎧の隙間――露わになった胸元へと、冷たい指を這わせた。
「ひっ!?」
突然の辱めに、ニーナの体が硬直する。魔法使いは構わず、その指でゆっくりと肌の感触を確かめるように触れていく。
「ほう……飛翼人の姫とは、これほどか弱いものだったかな?」
絶望と屈辱に、ニーナの瞳から涙が溢れそうになる。しかし、彼女は唇を強く噛みしめ、魔法使いを睨みつけた。
体は囚われ、辱めを受けても、その誇り高い魂まで屈服させることはできない、とでも言うように。
魔法使いは、ニーナの抵抗するような強い眼差しを面白そうに眺めていたが、やがてその冷たい指をさらに大胆に動かし始めた。
捕らえられたままのニーNAの、小ぶりながらも形の整った胸を、鎧の隙間から探るように揉みしだく。
「んぅ……っ!」
予期せぬ感触に、ニーナは息を呑む。魔法使いは構わず、指先に力を込め、硬く尖った先端を意地悪くつまんだ。
「ひゃあっ!?」
びくり、とニーナの体が跳ねる。それは痛みとは違う、けれど決して心地よくはない、痺れるような奇妙な感覚だった。
これまで自ら慰めることすら知らなかった清らかな体に、経験したことのない種類の刺激が電流のように走る。
(な、なに……これ……?)
頭では屈辱と恐怖を感じているのに、体は正直に反応してしまう。ピクピクと全身が細かく震え、呼吸が浅く、速くなっていくのが自分でもわかった。
頬が熱を持ち、生理的な涙がじわりと滲む。そんな自分の体の反応が、ニーナには何よりも恐ろしく、そして恥ずかしかった。
魔法使いは、ニーナのそんな初々しい反応を愉しむように、執拗に指を動かし続ける。
やがて魔法使いは、ふと指の動きを止めた。しかし、それは解放を意味するものではなかった。彼は冷笑を浮かべたままニーナから手を離すと、何事か呪文を低く唱え始める。
すると、ニーナの体を縛り上げていた黒い触手の一部が蠢きだし、まるで魔法使い自身の指のように、鎧の隙間から覗く胸を直接嬲り始めた。
「んんっ……!?」
指とは違う、無機質で滑らかな感触が、より一層の屈辱と異様な感覚をニーナにもたらす。
そして、魔法使いは空いた手をゆっくりとニーナの下腹部へと伸ばした。薄いレオタードの上から、彼女の最も秘められた部分に触れる。
「ひ……ぁ……!」
ニーナは体を強張らせる。魔法使いの指が、布越しに柔らかな場所をなぞり、軽く押し付ける。
その部分が、ニーナ自身の意思とは無関係に、じわりと熱を持ち、湿り気を帯び始めているのがわかった。
レオタードには、その証拠となる染みがじんわりと広がっており、彼女が感じてしまっていることを無情にも示していた。
胸を責める触手の刺激と、下腹部を撫でる魔法使いの指。二方向からの未知の感覚に、ニーナの思考は完全に麻痺していく。
屈辱と恐怖、そして抗いがたい体の反応。その狭間で、彼女はもはや自分の声を抑えることができなかった。
「あ……ぅ……ん……はぁ……」
まるで壊れた人形のように、吐息のような、それでいて甘く掠れた喘ぎ声が、ニーナの唇から無意識のうちに漏れ始めた。
しばらくの間、魔法使いはニーナの反応を観察していたが、やがて満足そうにニヤリと笑うと、触手の動きを止めさせた。
そして、おもむろに顔を近づけ、固く尖ったままの乳首に、軽く歯を立てた。
「んんんっ!?」
突然、鋭く走った強い刺激。それは、これまでのどんな感覚とも比較にならないほど強烈だった。
ニーナの脳髄を直接揺さぶるような衝撃に、彼女は思考を完全に手放してしまう。
「あああああぁああぁっ!」
甲高い絶叫が、牢獄に響き渡る。それと同時に、下腹部がきゅっと収縮し、熱い奔流が内側から迸った。
ビシャッ、と生々しい水音を立てて、レオタードのクロッチ部分が一気に濡れそぼり、濃い染みを作っていく。
人生で初めて経験する絶頂と、潮吹きという現象。その事実に打ちのめされる間もなく、魔法使いは容赦しなかった。
彼はコリコリと音を立てるように、ニーナの乳首を歯で噛み続け、執拗に刺激を与え続ける。息つく暇も与えず、快楽の波状攻撃でニーナを責め立てた。
「あっ、あぅ、ひ、ぅううッ!!」
ビクンッ! ビクンッ!
もはや意思とは無関係に、ニーナの体は何度も何度も激しく痙攣を繰り返す。涙と涎で顔はぐしゃぐしゃになり、焦点の合わない瞳で虚空を見つめるその姿は、もはや気高いウィンディアの王女の面影をどこにも残してはいなかった。
どれくらいの時間が経っただろうか。魔法使いは飽いたように、ようやくニーナの乳首を嬲るのをやめた。
「はぁ……はぁ……っ……」
解放されても、ニーナは浅く速い呼吸を繰り返すばかりで、瞳の焦点は合わず、ぐったりと脱力している。初めて味わった快楽と絶頂の嵐は、彼女の思考能力を完全に奪い去っていた。
王族としての教育で、男女の交わりに関する知識はあった。しかし、お転婆な彼女はこれまで有り余る活力を運動で発散させており、そのような行為に興味を持つことも、実践することもなかったのだ。
そんな純粋な心身を襲った激しい感覚に、ニーナはただ呆然とするしかなかった。
しかし、魔法使いは彼女に回復する時間を与えるつもりはないらしい。さらなる責め苦が、抵抗する気力すら失ったニーナに迫る。
魔法使いは卑しい手つきで、ぐっしょりと濡れたニーナのレオタードのクロッチ部分を横にずらした。
そして、自身のローブの前を寛げて禍々しい男根を取り出すと、無防備に晒された彼女の秘所へと、その先端をピタリと押し当てた。
それは、人間のものとは思えないほどおぞましい形をしていた。ゴツゴツとした硬いイボのようなものがいくつも表面に浮かび、異様なまでに長く、そして太い。
「ひぃっ!?」
目の前に突きつけられた悍ましい存在に、ニーナは恐怖で声を引きつらせた。残った最後の力を振り絞り、懇願する。
「や、やめて……! それだけは……おねがい……!」
か細い声は、魔法使いの冷酷な心を揺さぶることはない。彼はニーナの必死の訴えを鼻で嗤う。
「恨むなら、己の無謀さを恨むのだな! このお転婆姫が!」
その言葉が終わるか終わらないかのうちに、魔法使いは腰に力を込めた。
一切の躊躇なく、その巨大な杭がニーナの狭く、未経験な体をこじ開けて一気に奥まで貫いた。
「ああああああああーーーーーっっ!!!!」
肉が裂けるような激痛。ニーナの絶叫が、再び牢獄に響き渡った。
熱いものが体を無理やり押し広げ、貫いていく感覚。痛みで意識が飛びそうになりながらも、ニーナは別の絶望に打ちのめされていた。
(わたしの、初めてが……こんな……。未来の、夫となる人に……捧げるはずだったのに……!)
純潔を守り続けてきた誇りと、ささやかな夢。その全てが、今この瞬間に、穢され、踏みにじられていく。
涙が溢れ出し、痛みに歪む顔を濡らした。
「くくく……残念だったなぁ、姫君」
ニーナの絶望を読み取ったかのように、魔法使いは愉悦に満ちた声で嗤う。そして一切の慈悲なく、その太く硬い杭を容赦なく動かし始めた。
ズブリ、ズブリと肉を抉るような音を立てて、彼女の子宮を蹂躙していく。
「い、痛いッ! いやぁっ! やめ……あああああっ!」
巨根が動かされる度に、体を貫く激痛でニーナは顔を歪め、甲高い悲鳴を上げた。
「ふむ……泣き叫ぶ姿はそそるが、流石にうるさいな」
魔法使いは顔をしかめると、鬱陶しげに呟いた。彼はニーナを縛っていた触手の一本を器用に操り、抵抗する間もなくその太い先端を彼女の口の中へと深くねじ込んだ。
「んぐっ……! むぐぅううう!!」
喉の奥まで突き込まれ、ニーナは声にならない悲鳴を上げる。呼吸すらままならず、苦痛に顔を歪める。さらに魔法使いは、残りの触手に再び命令を下し、ニーナの胸を執拗に責めさせ始めた。
口を塞がれ、声も出せず、体は上下から同時に弄ばれる。ニーナはもはや、ただただ与えられる苦痛と屈辱に耐えることしかできなかった。
しかし、人間の体とは皮肉なものだ。あれほど激しかった痛みは、繰り返される抽送の中で徐々に変質していく。
体は自己防衛のためか、それとも抗いがたい本能か……潤いを帯び始め、巨根が動くたびに響く音は、肉を引き裂くような悲鳴からグチュグチュと粘着質な淫らな水音へと変わっていった。
そして、痛みと共に、あるいはそれを上書きするように、体の奥底からじわりと熱い痺れが込み上げてくる。快楽。この忌まわしい陵辱の中で、あってはならない感覚だった。
(いや……いやっ! こんな……感じてしまうなんて……!)
ニーナは心の中で絶叫する。誇り高いウィンディアの王女が、父を救うために飛び出した自分が敵である魔法使いに体を蹂躙され、あろうことか快楽を感じてしまっている。
その事実が、肉体的な苦痛以上にニーナの心を打ちのめし、深い絶望へと突き落とした。
彼女の内面の葛藤など知る由もなく、魔法使いは愛液で滑りが良くなったのを好機とばかりに、腰の動きをさらに激しくしていく。
ガツン、ガツンと最奥を抉るような突き上げが繰り返され、それに同期するように、胸を責める触手の動きも速度と激しさを増していく。
「ん……んんんーーーっっ!!」
口を塞がれたままのくぐもった絶叫が、ニーナの喉から絞り出される。激しい快楽の波が、彼女の意識を何度も白く染め上げた。
そして、その激しさが頂点に達した瞬間。
「ン……!!」
魔法使いが低く唸り声を上げると同時に、体内で熱い奔流が迸る。それと全く同じタイミングで、胸を責めていた触手の先端からも、ドロリとした粘液が噴き出しニーナの肌を汚していく。
子宮の奥深くまで注ぎ込まれるおぞましい精液と、体にぶちまけられる粘液。内外から同時に大量のザーメンを浴びせられ、ニーナの意識は完全に穢され、暗闇へと沈んでいった。
たっぷりと己の欲望を注ぎ込んだ魔法使いは、満足げに息をつくと、ニーナの体内からゆっくりとその巨根を引き抜いた。
ズプン、と湿った音と共に、溢れんばかりの白濁した精液が、だらしなく開かれた秘所からどろりと流れ出す。
それとほぼ同時に、全ての緊張から解放されたせいか、ぐったりと意識を失っているニーナの股間から、ジョロロ……と生暖かい液体が垂れ流され始めた。
魔法使いの精液と混じり合いながら、黄色い染みが床に広がっていく。
「……ふん」
魔法使いは、精液と尿にまみれ、無様に体を投げ出している王女の姿を冷ややかに見下ろし、鼻で嗤った。口を塞いでいた触手も、胸を責めていた触手も、するりとニーナの体から離れていく。
意識のないニーナの耳元で、魔法使いは愉しげに囁いた。
「ククク……まだまだこれからだぞ、姫君……」
その言葉は、返事のない牢獄の中に、不気味に響き渡るのだった。
どれほどの時間が流れたのか。次にニーナが意識を取り戻した時も、やはり同じ薄暗い牢獄の中だった。体は重く、思考もぼうっとしている。しかし、鼻をつく生臭い匂いと、口の中に残る独特の苦みが、失っていた間の忌まわしい記憶を容赦なく呼び覚ました。
(あ……あ……)
思い出してしまった。魔法使いに嬲られ、犯され、穢されたおぞましい出来事を。胃の奥から激しい吐き気がこみ上げてくる。
「う……ぇ……っ! げほっ、ごほっ!」
ニーナは床に蹲り、胃液しか出てこない嘔吐を繰り返した。屈辱と絶望、そして自分自身の体への嫌悪感で、涙が止めどなく流れ落ちる。
そんな彼女の前に、再びあの魔法使いが音もなく現れた。足音に気づき顔を上げると、憎むべき男がそこに立っている。
ニーナは涙で濡れた顔のまま、それでも残った全ての意志を込めて、キッと魔法使いを睨みつけた。その瞳には、まだ王女としての矜持が宿っている。
魔法使いはそんなニーナの様子を面白そうに一瞥すると、口元に歪んだ笑みを浮かべた。
「ほう、まだその目を失くしてはいなかったか。感心、感心。今日は姫君に、ゲストを連れてきてやったぞ」
ゲスト、という言葉にニーナは訝しむ。魔法使いが指を鳴らすと、牢の入口に数人の人影が現れた。それは、ニーナと共に塔に来て、捕らえられたはずの部下の兵士たちだった。
「皆! 無事だったのね!」
思わずニーナは安堵の声を上げる。しかし、すぐに彼らの様子がおかしいことに気がついた。兵士たちの目は虚ろで焦点が合っておらず、まるで操り人形のように力なく立っている。そして、ぶつぶつと何かを呟いていた。
「ひめさま……ひめさま……」
うわ言のように繰り返されるその言葉は、忠誠心から来るものではなく、どこか狂気を帯びているようにニーナには感じられた。
次の瞬間、ニーナは信じられない光景を目の当たりにする。兵士たちの体が、メリメリと音を立てて変貌し始めたのだ。
筋肉が異常に隆起し、肌は緑がかった褐色に変わり、顔つきは獰猛な獣のように歪んでいく。それはまさしく、醜悪な怪物――オークのような姿だった。
「な……! あなた、皆に何をしたの!?」
目の前の惨状に、ニーナは震える声で問い詰める。魔法使いは肩をすくめ、悪びれる様子もなく答えた。
「なに、実験がてら、その華奢な体を少々改造してやったまでだ。オークの因子を注入して筋肉を増強し、より戦いに特化した肉体を与えてやった。感謝こそされど、恨まれる筋合いはないと思うが?」
「ふざけるな!!」
ニーナの絶叫が響く。しかし、その声に反応したのは魔法使いではなく、変貌した兵士たち――いや、もはやオークと呼ぶべき存在だった。
彼らは低い唸り声を上げながら、じりじりとニーナを取り囲むように動き出す。その虚ろな目には、もはやかつての主君を敬う光はない。
「待って! 私よ、ニーナよ! 正気に戻って!」
怯えながらも、ニーナは必死に呼びかける。わずかでも彼らの意識が残っていることに賭けて。しかし、その願いは無情にも打ち砕かれる。
「グルァァァッ!」
獣のような咆哮と共に、忠実な兵士だったオークたちが一斉にニーナへと襲いかかった。
「いやぁぁぁっ!」
ニーナは悲鳴を上げ、逃れようとするが、多勢に無勢、そして変貌した者たちの怪力の前にはなすすべもなかった。
あっという間に床に押さえつけられ、手足を押さえ込まれる。
そして、想像を絶する陵辱が始まった。かつての忠実な部下だった者たちが、その醜悪な巨躯でニーナを囲み、欲望のままに彼女の体を貪り始める。
抵抗するニーナの口には、無理やりオークの太い杭がねじ込まれる。秘められた場所も、そしてこれまで誰も触れることのなかった後ろの穴までも、容赦なく巨大な肉の杭でこじ開けられ、蹂躙されていく。
「んぐぅ!……あぐぅ……!!」
声にならない悲鳴と嗚咽が、塞がれた口から漏れる。
さらに、自由なオークたちが、ニーナの両手を掴み、自身の屹立したそれを握らせて無理やり扱かせ始めた。
守るべき主君の手が、今は自身の肉棒を慰めるための道具とされている。
絶え間なく続く苦痛と屈辱。ニーナの意識は、もはや限界に近づいていた。
一気に全身を穢され、蹂躙される感覚。つい先ほど、魔法使いによって初めてを奪われたばかりだというのに、今度はかつての部下だった者たちの、人ならざる規格外の巨根によって3つの穴を同時に犯される。
それはニーナにとって、想像を絶する、あまりにも酷な責め苦だった。
さらにオークたちは、空いている手でニーナの胸を弄び始めた。繊細な乳首を無造作に指で強く引っ張ったり、あるいは直接歯を立てて噛みついたりといった、荒々しい責めが加えられる。
「んんんーーっっ!! ……あ……うぅ……っ!」
体のあちこちから襲い来る激しい痛みと、それに抗うように湧き上がる不快な快楽。
2つの相反する感覚が脳の中でぐちゃぐちゃに混ざり合い、ニーナはもはや自分が何を感じているのか、何が起きているのかさえ、何もわからなくなっていた。
ただ、されるがままに身を捩り、くぐもった呻き声を上げ続けることしかできない。
やがて、オークたちの動きが一段と激しさを増し、最高潮に達した。獣じみた低い雄叫びを上げながら、彼らは一斉にその汚らわしい種をニーナの体内に注ぎ込み、そして体外にもぶちまけた。
「おごごごおおぉぉ……っ!」
再び内外から熱い奔流に襲われ、ニーナは汚い叫び声を上げながら白目をむき、意識を手放しかけた。
たっぷりと射精し終えたオークたちは、満足したようにニーナの体からその巨根をぞろりと引き抜いていく。ゴポ……と生々しい音を立てて、ニーナの口や秘所、そして後ろの穴から、粘り気のある白い液体が溢れ出した。
朦朧とする意識の中、体の自由が僅かに戻ったことで、ニーナは一瞬、「終わった……の?」という淡い安堵を覚えた。しかし、その希望はすぐに打ち砕かれる。
オークたちは互いに顔を見合わせると、ポジションを入れ替え、再びニーナの体にその肉の杭を押し当ててきたのだ。
「いやぁぁぁぁっ! もうやめてぇぇ!!」
再び始まる苦痛と陵辱に、ニーナは絶望的な叫び声を上げる。その様子を見ていた魔法使いは、壁際で冷ややかに嗤っていた。
「オークの性欲は無尽蔵だぞ? せいぜい、お前の部下たちと“楽しむ”んだな」
そう言い残すと、魔法使いは興味を失ったように牢獄から去って行く。
「待って! 行かないで!」
ニーナは必死に手を伸ばすが、その手はオークに掴まれ、再びその硬い巨根を握らされた。
その日、魔法使いが牢獄に戻ってくることはなく、翌日までニーナは自我を失いかけたまま、翼の生えた異形のオークとなり果てたかつての部下たちに、休みなく犯され続けるのだった……。
――翌日、魔法使いが再び牢獄へと足を運んだ時、まず鼻をついたのは凄まじい汚臭だった。精液と汗、そしておそらくは失禁したであろう排泄物の匂いが混じり合い、眉をひそめさせるほど空気が淀んでいる。
牢の中では、昨日ニーナの部下たちを改造して生み出したオークたちが、未だに飽くことなくその醜い腰を振り、ぐったりと意識のないニーナを犯し続けていた。
「……やめろ」
魔法使いが短く命じると、オークたちはぴたりと動きを止め、命令に従ってニーナの体から離れた。魔法使いは汚れた床を踏みしめてニーナに近づき、その鼻先に指をかざして呼吸を確かめる。
……微かだが、息はしている。これだけの陵辱を受けながらも、辛うじて命は繋いでいるようだった。
しかし、その姿はもはや見る影もない。髪は乱れ、顔や体は様々な液体で汚れ、力なく手足を投げ出した様は、打ち捨てられたボロ雑巾のようだった。
かつての気高い王女の面影はどこにもなく、ただ消耗しきった肉体がそこにあるだけだ。そして、腹部だけが異様に膨らんでいる。一晩中注ぎ込まれたオークたちの精液で、パンパンに膨れ上がっていた。
魔法使いはつまらなそうに鼻を鳴らすと、指先にパチパチと小さな電光を纏わせた。そして、気絶しているニーナの体に、その電撃を軽く押し当てる。
「ぎゃあぁぁあ!?」
凄まじい絶叫と共に、ニーナの体が大きく跳ねた。痛みと衝撃で、無理やり意識を覚醒させられたのだ。
「ふぅ……ふぅ……っ」
電撃の余韻に震えながら、ニーナは途切れ途切れの呼吸を必死に整えようとする。しかし、覚醒した意識と共に、胃の奥からの強烈な不快感がこみ上げてきた。
今の彼女に我慢できるほどの気力は無く、ニーナは再び床に突っ伏し、びちゃびちゃと音を立てて大量の白濁した液体――昨日から注ぎ込まれ続けた精液――を吐き出した。
「おや、どうやら存分に楽しんでいたようだな。部下と仲が良くて結構なことだ」
魔法使いは、その惨状を見ても眉一つ動かさず、嘲るような口調で言った。
ニーナはもはや、その言葉に怒りを覚える気力も、睨みつける力も残っていなかった。ただただ、苦悶に顔を歪め、浅い呼吸を繰り返すことしかできない。
そんなニーナの様子を満足げに眺めながら、魔法使いはニヤニヤと笑い、不意に呟いた。
「ふむ……そろそろか」
その不審な言葉に、ニーナは弱った意識の中でも警戒心を抱く。
(一体、何を企んで……?)
そう思った矢先、突如として腹部に異変が起きた。昨日からパンパンに膨らんでいた下腹部が、まるで内側から何か生き物がいるかのように、ぐにゃぐにゃと蠢き始めたのだ。
先ほど感じた吐き気……あれは、単なる気持ち悪さだけではなかった……? まさか、そんな……!
ニーナの思考が、最悪の答えに辿り着いた瞬間――。
「――っっっ!!!!」
腹部を内側から引き裂かれるような、凄まじい激痛が襲った。それは、彼女が知識としてしか知らなかった痛み……陣痛だった。
「くくく……始まったか」
魔法使いは、苦痛にのたうつニーナを冷徹に観察しながら、独りごちるように説明を始めた。
「オークの精子はな、一度受精すると母体の魔力を糧に急速に成長するのだ。おまけに、極めて多産でな。うまくいけば、お前のその飛翼人の特性……その翼の力を受け継いだオークを大量に産ませることができる。そうなれば、我が軍勢にとってこれ以上ない戦力となるだろう」
戦力、実験、繁殖……。そんな言葉が、激痛の合間に辛うじてニーNAの耳に届く。自分の体が、ただの道具、化物を産むための苗床として扱われている事実に、新たな絶望が彼女を襲う。
「ふー……っ、ふー……っ!」
ニーナは荒い息を繰り返しながら、必死にいきみを逃そうとする。
(産みたくない……! こんなもの、絶対に産みたくないっ!)
心の中で何度も叫び、出産を拒む。しかし、自然の摂理と、魔法によって歪められた生命の力は、彼女の意思などお構いなしに進んでいく。
波のように寄せては返す激痛の合間、下腹部に強い圧迫感を感じる。そして、無情にも、ニーナの股の間からぬるりとした感触と共に、緑がかった醜い赤子の頭が覗き始めているのが見えてしまった。
「いや……いやだぁあぁあ!?」
ニーナは最後の力を振り絞って泣き叫ぶが、その抵抗も虚しく、赤子はぬるりと滑り出るように、その全身を露わにしていく。ぶちゅり、と生々しい音を立てて、それは完全に母体から離れ、汚れた床に生まれ落ちた。
「オギャア、オギャア!」
か細い、しかし力強い産声が牢獄に響く。もしこれが祝福された状況下での、愛する人との間に生まれた赤子であれば、それは何物にも代えがたい幸福な光景だっただろう。
しかし、現実はあまりにも残酷だった。
生まれ落ちた赤子は、顔立ちこそどこかニーナの面影を残し、飛翼人に近い印象を与えるものの、体つきや緑褐色の肌の色は明らかにオークのものだった。
そして何より、その小さな背中には、母親から受け継いだであろう一対の翼が、粘液に濡れながらも確かに生えていた。
「ほう……! やはり翼持ちが生まれたか! 実験は成功だ!」
魔法使いは目を輝かせ、満足げに頷く。そして絶望に打ちひしがれるニーナへ、追い打ちをかけるように告げた。
「素晴らしいぞ、姫君! お前は実に優秀な母体だ! さあ、休んでいる暇はないぞ? もっともっと、我が軍勢のためにその子を産んでもらうからな! 頑張ってくれよ!」
これから永遠に続くかのような、化物を産み続けるための道具とされる未来。その想像を絶する己の末路に、ニーナの心は完全に折れた。
「あ……ああ……いやああああああああっっ!!!!」
もはや抵抗する力も残っておらず、ただただ絶望に泣き叫ぶニーナの声だけが、冷たい牢獄に虚しく響き渡るのだった……。
――ニーナが塔の魔法使いに囚われてから数日後。飛翼人の国、ウィンディアは未曾有の危機に瀕していた。
突如として現れた、見たこともない異形の軍勢が王国に襲いかかったのだ。その者たちは、緑褐色の筋骨隆々とした体に、飛翼人のものに似た翼を持ち、オークと飛翼人を掛け合わせたような悍ましい姿をしていた。
王国の兵士たちが必死に応戦するも、翼を持つオークの軍勢は手強く、戦況は悪化の一途を辿る。その時、ウィンディアを訪れていた白竜族の少年リュウが立ち上がった。
彼は竜の力を解放し、その圧倒的な戦闘能力で次々と翼持つオークを打ち倒していく。リュウの獅子奮迅の活躍により、ウィンディアは辛うじて滅亡の危機を免れた。
戦闘後、リュウは捕らえた襲撃者たちの様子や、彼らが飛んできた方向、そしてニーナが向かったとされる魔法使いの塔。
真実を確かめるため、リュウは単身、魔法使いの塔へと向かうことを決意する。
塔に辿り着いたリュウは、待ち受けていた魔法使いと対峙。激しい戦いの末、リュウはその内に秘めた竜の力で、ついに邪悪な魔法使いを打ち倒した。
魔法使いを倒し、塔の脅威を取り除いたリュウは、ニーナの安否を確かめるために塔内部の探索を開始する。やがて、彼は地下深くにある牢獄の一室を発見した。
鉄格子を開けて中へと足を踏み入れたリュウは、そこに広がる光景を見て言葉を失い、思わず口を押さえた。
悍ましい汚臭が漂う牢の中。そこにいたのは、かつて出会った気高く美しい飛翼人の王女ではなかった。
虚ろな目で虚空を見つめ、絶えずオークの子を孕み、そして産み落とし続ける、精神が完全に崩壊してしまったニーナの姿だった……。
本来ならば共に旅をするはずだった仲間。
その残酷すぎる末路を前に、リュウはただ立ち尽くすことしかできなかった。