純性癖ナイツ 作:ひかりねこ
お久しぶりです。諸事情あってしばらく更新が止まっていましたが、また投稿を再開したいと思います。好きなものを好きなように書いていくつもりですので、よろしくお願いします。
ロドス艦内、エンジニア部。
医療部に続くロドス第二の心臓部とも呼べる場所へ、私は足を踏み入れていた。
「わざわざ案内してもらってすまないね、メイヤー」
「いいよいいよ、これくらいお安い御用だって! 私の方もそろそろヤバいなー、どうしようかなーって思ってたからドクターが来てくれて助かったよ」
時間は既に夜の頃、大半の者は明日に備えて仕事を終えている頃なのだが、エンジニア部はこれから本番とばかりに人の出入りが多く活気に満ちている。私の隣を歩くメイヤーは自室のラボとこちらを行き来しているところ、偶然捕まえて道案内を頼んでいた。
機械の油の匂い、人の流す汗の匂い、むせかえるような鉄の香りに響き渡る施工の音。普段静かな執務室で作業している私にとって、ここは同じロドスとは思えない空間だ。普段ほとんど来ないのもあって異空間に感じてしまう。
「しっかしドクターも大変だねー。いつも仕事で手一杯だってクロージャさんも言ってたのに、このうえお使いだなんて」
「構わないさ、たまには散歩でもしないと医療部に怒られてしまう。ただでさえケルシーもフォリニックも怖いのに、これ以上怒らせたくない」
「アハハ、神算鬼謀のドクターにも怖い物はあるんだね」
「いくらでもあるさ、そんなもの。ああ、ミーボはすごく怖いな、囲まれてしまったらもう大変だー」
「だからってミーボは貸してあげないからね、前に興味本位で爆発させられた時は驚いたんだから」
ちぇっ、と小さく零す。極東の小噺にあやかってミーボを強請ってもダメらしい、お茶くみとか覚えさせたいなーと密かに考えていたのだが。前に
ともあれメイヤーの案内もあり私は目的地へとアッサリ到着した。少し薄暗い照明、作業台いっぱいに広げられた何かの設計書や小さな部品たち。それらに脇目も振らず向き合っているのは金の髪と尻尾が豊かなクランタ、重装オペレーターのブレミシャインだった。
「やあ、マリア。頑張ってるね」
あの耀騎士ニアールの妹というのもあり、もっぱら彼女はコードネームではなく本名で呼ばれることが多い。本人の性格的な親しみやすさもそれを助長しているのは間違いない。騎士家系に産まれ騎士としての功績も挙げたマリアは現在、工匠技術を磨くのに夢中だった。
「……………」
「おーい」
「……え、あ、ドクター! わ、こんなところまでどうしたの!?」
二度目の呼びかけでやっとマリアはこちらに気付いたようだ。弄っていたドライバーと機材を置くと満面の笑みを浮かべてくれる。いつも通り弾けるような明るい笑顔、しかし目元に浮かぶちょっと怖いくらいの隈は誤魔化せていない。
「うわっ、相変わらず寝てないの……? 女の子なんだから睡眠時間を削っちゃダメだって、作業台と結婚するんじゃないんだからさ」
「あ、メイヤーさんまで来てたんだ! これくらい全然大丈夫だって、まだ高々──」
「三日も自室に戻ってないんだってな。ウィスラッシュから話は聞いてるよ、それで君をエンジニア部から連れ戻してきてくれってお達しだ」
「うげぇ……」
露骨に嫌そうな顔をされた。しかし残念ながら三徹は"高々"の内に入らない。かつて身をもって体験し盛大に体調を崩した私の言だから間違いないのだ。
それに、と改めてマリアの格好を見る。白いシャツに厚手のズボンというラフな格好、首には汗を拭うためかタオルまでかかっていて、完全に工事や製作に携わる人間といった風貌だ。騎士競技の鎧と比べて動きやすそうな一方、鍛えられたしなやかな肢体が少々無防備に晒され過ぎてる気がする。
「あともうちょっとで一区切りつきそうなんだよ、だから見逃して! お願い!」
「それ、二日前に私と会ったときも言ってたでしょ。ドクターには通用しないと思うけどなー」
「私が見逃してあげてもウィスラッシュが絶対怒るから止めた方がいいと思うけど」
うーん、困った。私とメイヤーの説得に応じる様子もなく、どうしても作業台から離れる気配が無い。以前マリアのプロファイルを読んだ際に「作業台と結婚するきなの!?」とメイヤーがコメントを残していたことがあったけども。目の前にいる"恋人"より優先するとは中々重症だ。
「マリア、これは女性相手に非常に言い辛いことなんだが、どうか覚悟して聞いてくれ」
故に今回ばかりは仕方ないと私も心を鬼にし、先ほどから気になっていた爆弾を投げ込んだ。
「今の君は結構その……臭う」
「……へ?」
「言葉の通りだ。三日も自室に帰らずここに張り付いてるとなれば、当然シャワーだって──」
「わ、わっ、わああああぁぁぁぁっ!? うそ、ドクターこっち来ないで!」
凄まじい変わり身の早さだった。騎士競技で鍛えられたクランタの俊足を以て瞬時に私と距離を取り縮こまってしまう。こちらが一歩近づこうとするたびに手をブンブン振って寄せ付けようとしない。
まあ、その、うん。年頃の女性は自然体で良い香りがしそうなものだが、さすがに染み付いた鉄と汗の匂いまでは打ち消せない。そして工匠技術が趣味のマリアとて中身は女の子である、ハッキリ臭うと言われてショックを受けるのは当然だ。
「あー、私は気にしてなかったけどドクターからすればそうだよね。エンジニア部自体その辺りの意識がちょっと抜けがちなところあるし……」
ちなみに私はラボでしっかり身体洗ってます! と聞いてもいない情報をエッヘンと語るメイヤー。彼女はアレで料理もできるらしいし、身嗜みはキチンと気にしているようだ。
「寝食忘れて打ち込むのは素晴らしい才能だと思うが、節度は守ろう。な?」
「うぅ……ドクターにあんなこと言われたら立ち直れないよ……分かりました、今日はいったん切り上げます」
「よろしい。ちゃんと温かくしてゆっくり眠るように」
「はーい……」
耳と尻尾をシュンと垂らし、太陽のような金髪まで心なしかくすんだ様子でとぼとぼマリアは去って行った。彼女の入れ込み具合は知っていたつもりだが、改めてみると圧倒されるほどの熱意だ。
さてと、これでエンジニア部でこなすべき仕事は完了した。頼んできたウィスラッシュにも顔向けできることだし、私もさっさと退散するとしよう。
「それじゃあ私もお暇するよ。悪かったねメイヤー、時間を取ってもらって」
「最初に言ったよ、これくらいお安い御用さってね! じゃあねドクター!」
元気いっぱいに挨拶をしてメイヤーもエンジニア部の雑踏の中へ消えて行った。一人立ち尽くした私はマリアの作業していた机を一瞥する。複雑そうな設計書に細かな道具たち、とてもじゃないがニアール家のお嬢様であるマリアと連想できるものじゃない。
「さてと、帰るか」
しかしそういうギャップもまたマリア・ニアールという女性の魅力であり──私の恋人の可愛らしいところでもあるのだ。
◇
私とマリアが恋人であると知る者はほとんどいない。
これに関してはケルシーはもちろんアーミヤにだって秘密だ。いずれ露見するにせよ、彼女たちにプライベートのすべてを曝け出す必要も無いだろう。
逆にマリアの家族であるマーガレットやゾフィアは知っている。というか、友人から恋愛関係にランクアップする狭間でいの一番に相談したらしい。幸いこの二人が反対したり吹聴することなく、ごく静かに我々の交際は続いていた。
エンジニア部から自室に戻った私は端末を取り出すとチャットアプリを開いた。相手はもちろんマリアである。既に三回ほど、部屋に戻る途中で逆戻りして作業台に舞い戻ったところを捕まえている。
『ちゃんと部屋に戻ったかい?』
連絡してみる。ピコン、返信はすぐに来た。
『今回は大人しく戻りましたよーだ。もうシャワーも浴びてベッドに潜ったところ』
『なら良かった。あ、部屋に工具を持ち込んだりしてないよね?』
『してないよ! ドクターって私のこと疑いすぎだよ、とほほ……』
文面からも伝わるわざとらしい言葉に自然と口元に笑みが浮かんだ。やっぱりマリアは可愛いなぁと思いながらさらに文章を打ち込んでいく。
『そうやって前にもこっそり作成途中のドローンを持ち込んでいたからね。前科有りは厳しいんだよ』
『うぅ、ドクターが意地悪する……そんなに疑うなら私の部屋に来て寝るまで見張ってみればいいじゃんか』
話の流れで出た誘いだったが、ドクンと胸が高鳴った。
夜に女性の部屋に行く意味は大きい。恋人同士でもあれば尚更だ。私とマリアはそういう関係を既に何度か結んでいるから、余計に意識してドギマギしてしまう。
一瞬言葉に詰まってどう返信しようか迷っている内、さらにピコンと通知音が。画面へと目を落とせば、そこには純白の下着姿となったマリアの自撮り姿が写真いっぱいに映っていて。
『ほら、ちゃんと着替えてもいるんだよ。ドクターは、来てくれないの?』
『待っててくれ、すぐ行く』
これまで一番早い文字入力終えた私は、端末を放り出すと取るものもとりあえずマリアの部屋へと向かったのだった。
◇
マリアの部屋を訪れたことは何度かある。
出入りするところを見られたら大事になるから頻度は少ないが、初めて招いてもらったときは少年のように興奮を隠せなかったのを覚えている。好きな女性の部屋に入るのがあんなに高鳴るものとは思いもしなかった。
そして今は慣れてしまったかといえば、ちっともそんなことはなく。敷居を跨いだ途端に女の子らしいフローラルな香りに脳が揺さぶられてしまう。
「あ、ドクター! 良かった、来てくれてー……寝ようと思っても目が冴えて眠れなくて」
マリアはベッドに腰かけてこちらを見上げていた。お湯を浴びたばかりの金髪はストレートにおろされていて、濡れ輝く艶と合わせて色気が凄い。さすがに下着姿ではなく黒のキャミソールで最低限肌を隠してはいるが、下は何も変わっていなかった。おかげで綺麗な素足も裾の下のショーツも全然隠せていない。
「あんな写真を送られたら黙ってられないさ。話し相手になって欲しいってことかい」
「うん。だめ、かな?」
もちろんダメじゃない。肯定の意を示すように隣へ座った。マリアに近づいたことでシャンプーとボディソープの良い香りがさらに鼻腔をくすぐる。先ほどまでの彼女とは天と地ほども差があってビックリした。
隣に座った私へマリアはリラックスした様子で身体を預けてくる。柔らかな二の腕の感触が悩ましい。片手を彼女の頭へ置いてゆっくり髪や耳を撫でると、クランタ少女から明らかに身体の力が抜けていた。
「ふー……こうしてドクターに寄り添ってもらうの、すごく安心するなぁ」
「喜んでもらえて良かったよ。他にしてほしいことはあるかい?」
「ん、大丈夫。しばらくこのままいさせて……」
エンジニア部に居るときのマリアは一種のハイ状態だ。熱中しすぎて疲れも睡眠も吹き飛んでしまっているが、一回連れ出すことに成功すれば途端に睡魔に襲われる。男の前で無防備に眠ってしまうのも、それだけ信頼されている証と思えば悪くない。
それにしても、とマリアの頭を撫でながら室内を眺める。壁には騎士としての装束と、いつかのハロウィンで来た魔王の仮装が飾られていた。机の方には途中まで分解されたドローンらしき何かと、逆に組み立て途中らしい四足ロボの姿がある。ニアール家の騎士らしい部分と、マリア個人らしい部分を掛け合わせた面白味のある部屋だった。
「おや、アレは」
ふと見つけたのはベッドの下からチラリと見える、妙に不自然な白い箱。男ならベッドの下にいかがわしい本を隠すのが定番だが、まさかマリアに限ってそんなことは無いはず。だけどもあからさまに怪しい。下世話な話だが仮にエッチなグッズや本だとしたら、彼女の秘密を暴くことに背徳的な好奇心が抑えられない。
チラリと横目で確認。既にマリアは夢うつつの状態だ。これならバレはしないだろうと、ゆっくり身体を屈めて手を伸ばし──箱に手が触れた。音を立てないよう蓋を開ければ、果たしてその中身は、
「へぇ、これは意外だ」
想像以上にアダルトな玩具でいっぱいだった。
小さなローター、電動歯ブラシみたいな玩具、電動マッサージ機、エグイ形のディルド、驚くくらい選り取り見取りだ。あの細くてデコボコの付いた棒状のはアナルスティックというやつだろうか、隣にはご丁寧にアナルビーズとローションまである。いや、思ったよりディープだぞこれは……
ただ、そのどれもが無骨な銀色をしており、ピンク色のあからさまな玩具はほとんどない。よく観察すればどこか形も不格好だが、つまりこれはもしかして。
「自作?」
「あれ、ドクター、何してるの……?」
「あ」
「あっ」
ヤバい、マリアが起きてしまった。手に取ったローターをぶら下げた間抜けな姿でマリアと目が合う。恋人の秘密を勝手に暴いてしまったこの状況、どうやって弁明しようか。久しく覚えの無かった冷や汗が額を流れて止まらない。
ギギギギ、なんて効果音が聞こえそうなほどスローリーに首が動き、マリアの瞳が私を捉えた。あまりの迫力に思わず生唾を呑み込んだ。
「えっと、その……見たんだよ、ね?」
「…………はい」
「わっ、その、あわわわわっ! これは違うの! 好奇心の結果というか暴走というか、今の冶金技術でこういうのも作れちゃうのかなーって深夜のノリで作っちゃったというかー……ごめんなさい、引いたかな?」
顔を赤くしたり青くしたり、マリアはすっかりしどろもどろだ。先ほどまでの眠気も吹き飛んだまま不安そうに私を見上げているのは、女性として当然のものだろう。確かに驚かされはしたが、当然こちらの返事など決まっていた。
「大丈夫だ、ちっとも引いてなんかいないさ。むしろ君らしいなと思ったくらいだ」
「それって、私がエッチな子ってこと?」
「あー、そういう側面も無くはないけど──」
ベッドの上で意外と自分から腰を振るマリアの姿を思い出しながらさらに言葉を続ける。
「何かを作るのに夢中な君らしさを感じたということさ。たとえアダルトグッズの自作でも、きっと活き活き作ってるんだろうなと思えば嬉しくなる」
「うっ、ストレートに言われちゃうのは恥ずかしすぎるよ……」
「自業自得だ。それにしても、何でこんな物を作ろうと?」
目についたアナルビーズを手に取ってみる。じゃらりと音を立てたそいつは先端から持ち手に近づくにつれ球が大きくなっていて、ちゃんと既製品に近づけようとする努力が垣間見えた。やっぱりこれ、マリアのお尻の中に入ってたことがあるんだろうか……? じっくり観察しようとしたら凄まじい形相で即座に奪い取られてしまった。
「最初はホントにその、えっちなことへの好奇心だったんだ。造ってみて『こんなの入るのかな~』ってドキドキして、後は笑いながら仕舞いこめば良かったのに……ドクターと会えない夜に気が付いたら使っちゃって」
「すまないな、寂しい思いをさせてしまって」
「ううん、忙しいのは分かってるから大丈夫だよ! 気を紛らわすのに自分で作った道具でお、オナニーしたらとっても背徳的で、気持ち良くて……」
「ドハマりしたと」
「はい」
なるほど、と大きく頷く。ツンツン人差し指を合わせて俯くマリアの肩を安心させるように抱き寄せた。どう考えても悪いのは彼女を一人にした私だし、そも人の秘密を嗤うつもりは毛頭ない。どうであれ私の恋人は綺麗だった。
ただし、それはそれとして。こちらにだって同じような言い分はあるのだ。
「君の釈明は良く分かった。ああ、しかしこの三日間誰かさんがずーっと顔も見せてくれなくて寂しかったなー」
「うっ」
「やっと二人きりになれたと思えばおひとり様事情が判明してしまうし、頼ってもらえなかったとは悲しいなー」
「ぎくっ」
とんでもなくわざとらしい言い草。マリアの顔が一々「ごめんなさい~」と言いたげな表情をするのが愛らしかった。もちろん怒っている訳では無く、いわばこれは前振りだった。
「ドクターは、どうしたいの……?」
半ばこの後の展開を察した様子で恐る恐る尋ねられた言葉に、してやったりと悪い笑みを浮かべた。
マリアお手製のおもちゃ箱から無骨なローターを手に取って一言。
「これ、使ってみたいな」
もちろん、彼女に断る選択肢など残されてはいなかった。
◇
「ど、ドクター……それ、だめぇ……♡」
「ほらどうした、まだ少し押し当てた程度じゃないか」
レース仕立ての純白のショーツ越しに電動マッサージ機を押し当てる。陰部を布越しに刺激されるだけでもマリアにとっては十分すぎるほど気持ちいいようで、早くも弱った調子で喘ぎ声をあげてしまっていた。
現在、ベッドに座り込んだ私を背もたれにマリアが足を開いて背中を預けている状態だ。このまま挿入すれば背面座位となるだろうが、今はそれよりもお手製玩具でマリアを苛めることに集中したかった。
カチリ、ブィィ……ン。
「おお、すごいな」
スイッチを押せば振動の強弱もしっかり変化する。お手製ながらきちんと細かいところまで再現しようとする熱意は素晴らしい。なら最大出力で使わせていただこうと『強』にしたマッサージ機を無慈悲に近づけた。すっかりグショグショになった布切れの奥でピンと勃った肉芽がヒクりと震え、いやいやするように尻尾で顔を叩かれたが、構わず一気に押し付けた。
「あ、あぁあああぁぁぁぁ……っ♡ これ、刺激、強すぎて……っ♡」
「イっちゃいそうかい?」
「こんなの、我慢できない、ってぇ♡ ドクターの意地悪♡ 鬼畜ぅ♡」
などと言われても、熱っぽく潤んだ瞳では説得力の欠片も無い。ジタバタ動く手足はまったく力が入ってなく、騎士競技で培った膂力の一割も出せていないだろう。男に無理やり抑えられて玩具責めされるシチュエーションを楽しんでいるのは明らかだった。
さらに期待に応えるべく──そして私の欲望を満たすため──片手をマリアの胸にやった。キャミとブラの中に手を入れてまさぐれば、柔らかくふよふよした感触で満たされる。姉やおばと違って豊かではないが、掌にちょうど収まる程よい美乳がお気に入りだ。
「んっ、おっぱいまで、触るなんて……♡」
「ほら、乳首をキュッとされるの好きだろう?」
「好き、だけどっ♡ おまん──お股と一緒はダメだって……ひぅ♡」
カリカリ引っ掻いたり、キュッと指の腹で摘まんでみたり、貧乳は感度が良いなんて俗説もあるが、マリアはこちら側に該当しそうなほど胸が弱い。いや、胸
いったん掌を胸から引き上げて玩具箱をガチャガチャ漁る。その中から目当ての小さな一品、ローターを取り出すと再びおっぱいへと手を滑らせて。低い振動音を微かに響かせながら、乳首まで振動責めを開始した。
「……っ♡ あっ♡ んむっ♡ まだ、いじめたりないの……?」
「しばらく顔も見られなかった分、たくさん愛したいんだ」
「でもこれ私の玩具──ひゃうっ♡ ご、ごめんって、口答えしたの謝るからぁ♡ 胸もお股もいじめるの、やめてぇ……♡」
自分で作った性具に翻弄され、白い肢体をくねらせるマリアの姿は美しかった。快感に炙られじっとりと汗ばんできた身体も、洪水のように愛液を漏らし続ける割れ目も、何もかもが興奮を煽ってくる。早く彼女の中に屹立した一物を叩き込んで善がらせたい。獣になってひたすら犯しつくしたい衝動に駆られる。
もちろん乱暴な性交など絶対ご法度。だからゆっくり楽しませてもらっているのに、マリアは金色の瞳を情欲に塗れさせながら振り返ると、
「ドクター……おもちゃばっかじゃ、寂しいよ……♡ もっとドクターの熱、感じさせてほしいなぁ♡」
「君はそうやって……!」
私を燃え上らせるようなことばかり言う。ある種無自覚というか、たぶん狙ってやってるわけじゃないのが恐ろしい。
寄せられた唇へ吸い寄せられるようにキスを重ね、すぐに舌同士が絡み合う熱い口づけへと変化する。ピチャピチャと水音を立てながら必死に吸い寄せ、唾液を絡ませ、互いの内部を味わい尽くす。その間もマリアの身体を苛む振動は一切止まっていないから、キスの最中に熱い吐息が混ぜられて。
「ん、ちゅっ……♡ ろくたー……♡ んっ、んん゛っ♡♡」
子供のように私へ背中を預け、胸と陰部を好きに責められる恥ずかしい状態で、相手を求めて情熱的なキスをせがみ続ける。酸欠になりそうなほど深く深く、いつまでも舌で性交を続けて。ビクリとマリアの足が跳ねたのはこれだけで絶頂した証だろう。ドロリと濃い粘液が濡れそぼったショーツから溢れだす。
「いつまでも玩具じゃ寂しいか。そろそろ一度、思いっきりイこうか」
「うぅ、もう何度もイっちゃってるのに……私、これ以上玩具でイかされちゃうのが怖いよ」
「大丈夫だから安心して。君の作ったもので君を傷つけたりはしないよ」
頭を撫でてよしよしすると、リラックスしたマリアの身体から力が抜けたので、最後の仕上げに取り掛かることにした。いい加減、無機質な機械たちにマリアを明け渡すのも癪だった。
電動マッサージ機を放り投げ、胸を責めていたローターを膨らんだクリトリスへと這わせた。ショーツ越しにしっかり自己主張する突起の周辺を優しく責め上げながら、空いた片手で指を揃えてショーツの中へと潜り込む。過剰なほど蜜に溢れた入口をこねるとそれだけで嬌声が一オクターブ高くなった。
「入れるよ」
ズブブブ……と指がマリアの膣内へ侵入する。内部は熱くて狭い。騎士の名に恥じない鍛え方のおかげか途方もなくキツくて、指二本だけで驚くほどぎゅうぎゅうだ。爪で傷つけないよう慎重に指先を進めて、今まさにローターで苛められている陰核の裏側に到着した。
少しザラついたそこをトントンと軽く刺激。これだけで気持ちいいのかピンとマリアの両足が伸ばされてしまう。これから与えられる巨大な快感を予兆して身体がぶるりと震えていた。
「ど、ドクター、嘘だよね? 私の弱点これ見よがしに責めたりなんて、優しいドクターならしないよね?」
質問ではなく半ば以上懇願する調子だった。普段の快活で気安い友人のような態度と違う、上位者への許しを乞うような怯えた姿に背筋がゾクゾクしてしまう。
もちろん私の答えは決まっていた。言葉の代わりにゴシゴシと、明け渡されたスイートスポットへの柔らかな処刑を開始する。同じくローターをクリへと押し当てて一瞬でマリアを頂きまで連れて行った。
「~~~~っ♡ ぁあ゛ッ♡ ごれ、おかしくなるっ♡ ゆるし、てぇっ……♡ イっ、ぐぅ♡♡」
ぷしゅっ、ぷしゃあと間欠泉のように潮が吹きあがる。透明でサラサラした液体がシーツを濡らし、私の下半身まで垂れてしまった。その最中に膣内を擦り上げ、女芯をローターで刺激すると追加の潮が面白いように湧き上がり止まらない。まるで愛液を指で掻き出しているような感触が面白くて、何度も繰り返せばその分だけマリアから嬌声があふれ出る。
痛いくらいの膣内の締め付けと、たまに力が抜けてふわっとする感触とを楽しんで、目いっぱいマリアから水分を絞り出させて。最後はお漏らしのようにちょろちょろと潮が零れ出た。
「こんな、おしっこしてるみたいに……潮吹き見られちゃう、なんて……」
「とても可愛かったよ。少し無理やりにしてしまったけど、受け入れてくれてありがとう」
「ど、どういたしまして……でもやっぱり恥ずかしいよ!」
ぼすんと金の尻尾で顔を叩かれた。柔らかな毛並みとマリアの香りに包まれてむしろご褒美なのだが気付いているのだろうか? 顔を真っ赤にして俯いているし、気付いていないかも。羞恥でへにょりと折れたクランタの耳を撫でてあげると面白いように顔がほころんだ。
そっと顎に手を寄せ、顔を上げさせてから優しくキスを落とす。先ほどのねっとりしたベロキスと違い、唇同士を合わせるだけの穏やかなキス。些細な接触だけでムクムクと性欲が膨らむほど私の理性は限界を迎えていた。
「疲れてるところ悪いけど、マリアの中に入れたい。ダメかな?」
「……いいよ、大丈夫。ここまでされて寝ちゃおうなんて言われても無理だよ。私も、ドクターの硬くて大きいの、欲しいな」
「ありがとう」
我が儘を聞いてくれた恋人へ感謝するようにキスを落とした。ちゅっ、と軽い交わりは次の激しい行為への呼び水だ。
私の上でくるりと器用に回転したマリアは、黒のキャミソールとその下の白いブラジャーを大胆に脱ぎ捨ててしまった。先ほどまでの絶頂地獄で上気し、僅かに汗ばみ光る艶めかしい上半身が露わとなってしまう。お椀サイズのおっぱいは乳首がツンと上向いてとても綺麗だ。
その間にこちらもズボンを下ろして一物を取り出した。ずっとお預けを喰らっていた猛りは先端から涎のように先走りを垂らし、柔らかな媚肉を食い荒らそうと待っている。巨大に膨れ上がった剛直の先端がマリアのお腹を押して所有権を主張し、彼女本人も「あっ……♡」と媚びるような声が零れてしまう。
「今からこれが、私の一番深いところに入るんだね」
「君が作った玩具とどっちが良いか、感想を聞かせてほしいな」
「そんなの……んっ♡
もはや意味を為さなくなったショーツがずらされ、女の子が一番隠すべき部分が露わとなった。恥丘に生え揃った金の茂みは愛液でしとどに濡れてくすんだ輝きを放っており、その下の割れ目はパックリ割れて真紅の内部を曝け出している。ぷにぷにとした白い陰唇の対比と合わさってこれだけで射精しそうな光景だ。
「だっていつも私は、ドクターのこれを想像して作ってるんだから……本物が一番素敵だって、知ってるんだよっ♡」
宣言と共に、細い腰が焦らすようなスピードで切っ先を受け入れ始めた。
「ぐっ──つっ」
亀頭が捕食されるみたいに膣内へ飲み込まれて消えていく。指を入れたときから分かっていたが、やはり狭く蕩けている。まして太い剛直で押し広げている分かかる圧力は増す一方で、グニグニ蠢きながら一物を食いちぎろうとするかのようだ。
この時点で気をやりそうなほど気持ちいい。熱いゼリーの中に押し込んだような感触は最高の一言で、何度味わっても慣れることがない。肉棒が暴発しないよう歯を食いしばって我慢して、マリアの最奥に先端が届くまでどうにか耐える。
膣襞を掻き分け進むほんの数秒が永遠のように感じられた。まだかまだかと呼気を漏らしながら耐え抜いて、やっと亀頭がコツンと輪っかに当たる。マリアの一番大事なところ、子供を作るための部屋の入口だった。
「あはっ……♡ ドクターの大きいの、私の中に全部収まっちゃった……」
「マリア……」
対面座位の姿勢でお腹を愛おしそうに撫でる様子にまたしても興奮を煽られる。
あのニアール家のお嬢様にして騎士競技を戦い抜いた騎士、ブレミシャインの子宮に私だけが謁見することを許されている。その優越感と征服感と満足感に包まれて、このまま動かずとも満足できてしまいそうだ。
一方、私がある種の感動に浸っているのを横目に、マリアはお腹を触りながら感慨深げに呟いていた。
「うん、やっぱり本物が一番だね……今までドクターのを思い出して何度も玩具を作ったけど、どれもこれには及ばないや。熱くて、硬くて、逞しいもの」
「ありがとう、で良いのかな?」
「あはは、お礼言われちゃうのもちょっと変な感じするね。だけどやっぱり、私の大事なところはドクター専用だと思うとお腹がポカポカしてきちゃうんだ」
だからね、とマリアは言葉を切ると、
「もっともっとドクターの熱で温めて、お願い」
などと上目遣いでおねだりしてきて。その瞬間に私は紳士ぶることを放棄した。
騎士と工匠技術に取り憑かれているはずなのに、果たしてどこで男の悦ばせ方を学んだのか。こんなことを告げられて滾らない男など存在しない。きっと天性の魔性なのだろうと納得しながら極上の女体を味わうことに集中する。
ガシリと流麗な腰を掴んでまずは小さく奥を小突いた。トントンと優しく子宮口を亀頭でノックし、『これから蹂躙されるんだよ』と丁寧に宣言する。既にマリアの内部は屈服準備までしているようで、雄からの一方的な通告を前に膣内をより柔軟にして受け入れる姿勢を見せることで返事とした。
「マリア──!」
「っ、んんっ♡ ドクター、急に激しくなったぁ……♡ 私の中でビクビクしてるのが分かるよ♡」
ばちゅん! ぐちゅん!
腰を上下に揺すりながら何度も温かな膣内を出入りする。カリ首で入口を穿り返したり、亀頭で子宮口の輪を叩いたり、絡みついてくる膣襞の一枚一枚をこそげ落とすように擦ったり。マリアが気持ちよくなることで私の肉棒は快感を得て、その快感を元手により激しく動くことでまたマリアが感じて膣を締め付ける。永久機関に等しい快楽のループへ一瞬にして溺れていった。
「ドクター♡ ドクター♡ これ好きっ、もっといっぱいしてっ♡」
「もちろん、そのつもりだよっ!」
今や非力な私でも容易に持ち上げられるほど、マリアの身体は弛緩して快楽全部を受け入れていた。小ぶりな美乳がプルプルと跳ね、結合部からは飛び散った愛液が互いの陰毛をさらに濡らす。すらりと伸びた両足はどっちもガッシリと私の腰に回され、尻尾は快感の大きさを物語るようにピンとしながら毛を逆立たせている。
普段の明朗な様子はどこへやら、貪欲にセックスを楽しむパートナーに私もどんどん遠慮が無くなっていく。さらに新しい部位を触ろうと丸いお尻へ手を伸ばしたところで、先ほどまで使っていた玩具たちが目に入る。
「そういえばマリア、君はどうして──」
「ふぇっ? どうしたの、ドクター♡」
気持ち良さそうに喘ぐマリアのお尻を両手で掴み、グイっと尻を押し広げる。露わになった谷間の奥、こちらからは見えない秘密の窄まりへと指を伸ばし、皺の凹凸を感じながらスルリと一撫で。
「ひゃっ♡ そっちは、汚いからダメだよっ♡」
「わざわざお尻まで手を出したんだい? こんな玩具を作ったということは、興味があったのだろう?」
「えっと、そのー……あうっ♡」
意地悪くなじるように喋りながら、動かぬ証拠となるマリアお手製のアナルバイブを目の前に突き付けた。凸凹した細身のそれはシリコンに覆われた柔らかなもので、ちゃんと排泄器官に入れても問題無さそうな造りをしている。感心する私に対してマリアの顔は火傷したように真っ赤だが。
これまで何度も私とマリアは身体を重ねてきたが、いわゆるアナルセックスはしたことが無い。どころか話題に挙げたことだって無かった。こちらは前での交わりだけで十分満足していたのに、マリアは不満だったのだろうかと。嬲るように肛門の表面を指で刺激しながら口ごもる恋人を問い詰める。
「ほら、教えてくれないとずっとこのままだよ。私は別に汚いなんて思わないからいつまでだって触ってられる」
「うぅ……分かったよ。ほら、いつも私たちって避妊してるでしょ?」
頷く。無責任な
「だけどね、やっぱり好きな人の精液を直に受け止めたいなって気持ちもあって……そんなときに雑誌で読んだの。お尻の穴なら絶対妊娠しないし、こっちで気持ちよくなれる人もいるって」
「それで手を出してしまったと」
「元々ちょっと興味もあったし──って今のは無し! そんなはしたない真似私はしませ、ひゃう♡ グリグリ、だめぇ♡」
……どうして一言余計に喋って自爆してしまうのか。呆れと愛おしさを感じながら指を動かせばお尻で感じていることの証拠が耳朶を叩く。先ほどの絶頂ですっかり愛液塗れの菊皺は指の一本くらい簡単に受け入れられそうだ。
私にそちらの趣味は無かったが、彼女の要望通りこちらを犯すのもアリだ。けれどアブノーマルな行為はキチンと準備してからと聞くし、今回は己の分身の代わりに
細身のアナルバイブに愛液をしっかり塗して準備してから先端を押し付けた。既に菊門はクパクパと物欲しそうに疼いている。
「後ろの力を抜いて」
「えっ、それってまた私が作ったやつ──んっ、ぐぅ♡ つぶつぶが、入ってくるぅ……♡」
グブグブとマリアのお尻の中に玩具が滑り込んでいく。想像していたような抵抗は一つもない。肛門括約筋は慣れた様子で異物を受け入れ、嬉しそうに咀嚼しながら奥へ奥へと引き込んだ。実にアッサリと全体が直腸の中に潜ったことで、薄い壁越しに膣に収まった肉棒の方まで硬い感触が伝わってきた。
さて、成り行きで二穴責めをすることになった訳だが、やってみると中々悪くない。ゆっくり腰を動かしてみるとお尻側からも圧迫されてただでさえ狭い膣内がよりキツく締まっている。細かい襞の一枚一枚まで直に感じられてさっきよりも気持ちがいい。アブノーマルな気持ち良さに焦がされるマリアの姿も素晴らしかった。
だけど性感帯を同時に責められることになったマリアの方は、私以上に快感の波に翻弄されているようだ。
「あっ♡ あっ♡♡ お尻も前も、同時だなんてっ。こんなの、恥ずかしすぎてっ、イっちゃう……♡」
ぎゅぅぅと、痛いほどの圧迫。肉棒が潰されそうなそれはマリアが羞恥心をスパイスに絶頂したことを意味していた。え、これだけでイけるほど後ろ開発しちゃったの? とはおくびにも出さずひたすら腰を動かし続ける。藪蛇を突いてマリアの機嫌を損ねたら大変だ。
それから段階的に膣を擦り上げるスピードを速め、元の勢いへ戻って行く。お尻にハマったバイブは全然動かしていないのだが、入っているだけで裏筋に硬い感触が当たって心地よい。さらに内部が狭まったことで良いところに頻繁に当たってしまうようで、すっかりマリアは嬌声をあげっぱなしだ。
「あ……あぁ゛っぁ、あ…゛っっ゛……ん゛…っ♡……゛っ ごれ、づよすぎるって……♡ こんなきたないかお、みないでぇ……」
「汚くないさ、可愛いよ」
すっかり蕩けて涙と涎を垂らしながら喘ぐ彼女はどこまでも美しかった。いつもの明るい姿とも、騎士としての凛々しい出で立ちとも違う、快感に屈してひたすら雄に貪られるだけの雌の痴態。私以外の誰にもこんなマリアは見せたくないし、彼女自身にさえ否定されたくないと思える綺麗な姿だった。
何度も何度も腰を打ち付け、水音を響かせ、子宮をノックしながらマリアを追い詰め、私自身も気付けば限界間近に迫っている。膣内射精はご法度と分かっているからどうにか一物を引き抜こうとしたのだが、それを察知したようにガシッと細足が絡みついた。
「マリア、何を──」
「ドクターの温かいの、一度でいいからここに欲しいなぁ……♡」
誘惑するようにお腹を撫で上げる様子は恐ろしいほどの色香を放っていた。絶対に私を逃がさないとばかりに凄まじい力で抱き着かれ、子宮口に密着した亀頭を1ミリたりとも動かせそうにない。このままでは絶対
「何のために、君は自分でお尻の開発までしてたんだ……!」
「それとこれとは話が別っ! 私だって女の子なんだから、好きな人の精子をここで受け止めたいんだよ……? ね、お願い♡」
「ぐっ、そんな可愛くおねだりされても……」
グラリと理性が傾くのが分かった。私だって好きな女性に自分の種を思うままぶちまけたい。今まで我慢してきた欲望を開放できるチャンスを前に、刻一刻と理性が蝕まれていた。
きっとマリアも後一押しだと分かっているのだろう。魔性のごとき笑みを浮かべた彼女は、そっと口元を耳に寄せると、一音一音ハッキリと囁いた。
「ドクターのカッコイイ射精、受け止めてみたいな~……♡ ほら、ビュービューって、たくさん射精しちゃおう? もし出来ちゃってもドクターに迷惑はかけないから──」
そこまでが私の限界だった。火事場の馬鹿力とばかりにクランタを力で押し倒しベッドへ縫い付ける。唐突に雄に組み敷かれる形となったマリアは目を丸くし、私はこれから男に食い荒らされる哀れな雌を見下ろした。征服感と射精欲でこれまで以上のサイズに肉棒が膨れ上がった。
「もし子供が出来てしまったら、その時は私も同罪だ。絶対に君を一人にはしない」
「うん……うん! お願いドクター、私の中にたくさん出してぇ♡」
びゅくっ、びゅるるるっ♡♡ びゅーっ♡♡♡
お互い両手を伸ばしてギュッと抱きしめ合いながら、一番深いところで射精してしまった。ついにやってしまったと理性は敗北を訴え、本能はようやく愛する女に種付け出来たと喝采を上げている。ドクドクと吐き出される欲望の塊がマリアの子宮内をべっとり穢し、何者も許したことが無い聖域は私の色に完全に染め上げられてしまったのだ。
「あは……やっとあなたの精液、私の中に出してもらえた……嬉しいな♡」
「すまないマリア、私は……」
「謝らないでよ、これは私が望んだことなんだから。たーっくさん射精してたドクターの顔、とってもカッコよくて可愛かったよ」
可愛いと言われても何だか照れるが、これはお互い様なのだろうか。
やっと一段落ついた肉棒を膣内から出してあげると、外気の冷たさがとても心地よかった。それだけマリアの内部は熱かったということだろう。水音と共に愛液と精液の混合液が膣から垂れ落ち、まだお尻にハマったままの玩具へと伸びていく。そういえば、最後まで嵌めこんだままだったけど、いい加減に抜いてあげよう。
「マリア、お尻の方のを抜くよ」
「えっ、ちょっと待って、実は私またイったばっかりで──んお゛っ♡♡」
ズブブブッ! と思いのほか勢いよくアナルバイブが抜けてしまって、マリアは肛門快楽で盛大に潮吹き絶頂した。ぷしゃりと何度も潮を吹いて私のお腹を濡らしていく。
あー、これは後で怒られそうだとどこか他人事に考えながら、ヒクヒクと蠢くお尻の穴を労わるように撫でたのだった。
「今度は当初の予定通り、こっちの方で射精させてもらおうかな」
「むぅ……意地悪するドクターには使わせてあげませーん」
「ごめんね」
枕を抱いて頬を膨らませるマリアへ、謝罪のキスをそっと落としたのだった。
◇
その後の顛末を語るならば、疲れ切ったマリアが寝落ちするまで何度も身体を重ね、彼女の中に精を吐き出した。一回膣内出ししたなら同じだろうと、ある種の開き直りがあったのは間違いない。最後は四つん這いにしたマリアを背後からガツガツ犯して、射精した直後に二人とも限界が来て繋がったままダウンした。翌朝身体とベッドがとんでもない事になっていたのは言うまでも無いだろう。
幸いなことに、その日が原因でマリアが子を宿すことはなかった。
ロドス謹製のピル剤の効果に感謝すべきだろう。一時の欲望に流されて愛する女性の今後を滅茶苦茶にするなど許されることではない、心底ホッとした私は胸を撫でおろした。
だけどいつか、お互いの立場が落ち着いて時間を取れるようになったら、そういうこともありではないかと思えてしまって──果たしていつになる事やらと、苦笑が浮かんでしまうのだ。
「ドクター! 遊びにきたよー」
「……マリア、いくら私と君の中でもノックくらいはしてほしいが」
「それくらい別にいいでしょ! それより見て! メイヤーさんのミーボを参考にお手伝いロボットを作ったんだ──」
まあ、子供ができる事だけが幸せではないのだから。
こうして好きなことに没頭して、嬉しそうに私へ報告してくれるマリアの笑顔を見るだけで元気になれる。さてと、せっかく持ってきてくれたこのロボットへ、マリアと一緒にお茶くみ機能でも覚えさせてみようか──
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