純性癖ナイツ 作:ひかりねこ
申し訳ないです、こちらだけ投稿が漏れてしまっておりました。ススーロのえっちな短編です。
今回は普段と結構書き方が違うので、そこだけご容赦いただければと思います。内容はやや無理やり寄りの和姦……みたいな感じです。
「今回の任務には特殊な毒を扱う原生生物の危険がある。そこで医療オペレーターを連れて行きたいのだが……ススーロ、僕は君にお願いをしたいのだけど良いだろうか?」
「うん、もちろんだよ。私を頼ってくれてありがとう、ドクター」
ドクターから直々に声掛けされた時は、嬉しくて舞い上がりそうだった。まだまだ医者としては未熟な身だけど、やっとドクターに信頼してもらえるようになったんだって。こんなすごい人に頼りにされたんだから、懸命に頑張ろうと誓ったんだ。
──なのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう?
「もう少し! あともう少しだから! 頑張って、ドクター……!」
「あ、ああ……っ、ぐぅ……」
脳裏に過る疑問を必死に振り払って、ふらつくドクターを懸命に支える。あともう少しでセーフハウスがあるはずだから、そこまでの辛抱だと言い聞かせて自分の小柄すぎる体躯に鞭を入れた。背丈が小さくて得したことは無いけど、こういう時は本当に恨めしくて仕方ない。
緩やかな斜面の山林という歩くには最悪の地形を、毒に侵されたドクターと一緒に懸命に歩く。肩を貸したドクターからは苦しそうな呼吸音がするけど、まだ自力で歩けてる。とにかく今のうちに安全地帯へ移動しないと……!
「ねぇ、ススーロ……我々が今日、どういう任務でやって、きたのか……聞いてもらっても、いいかい?」
何を当たり前のことを、なんて聞き返しはしない。簡単な事柄でもいいから、喋り続けることで意識を保ち混濁してないことを確認するのは基礎事項だから。遠くに見えてきたセーフハウスの輪郭を睨むように見つめながら、ドクターの言葉に頷いた。
「今日、私たちがここに来た理由は?」
「天災の通過後……ざわめきだした山林の調査と、源石による二次被害が無いかの確認……だ」
「うん、その通りだね。こうなっている、経緯は?」
「原生生物が、感染生物と化したことで狂暴化して……手に負えないことになってしまった。私は、オペレーターを庇って毒を負ったばかりか……ぐっ、つぅ……!」
「ドクター、それ以上は喋っちゃダメ! 体力はギリギリまで温存しないと」
いけない、想像以上にドクターの身体に毒が回ってしまってる。喋るだけでも体力を失ってしまうのは非常に危険だから、早く解毒しないと最悪の事態も十分有り得ることになる。
……本当は、他にもたくさんオペレーターの人たちと一緒に来てたんだ。だけどドクターは、後方へ抜けてきた感染生物を前に動けなかった私を咄嗟に庇ってくれた。その時はまだ「自分の指揮の不手際は自分で何とかするさ」と笑ってたけど、すぐに毒に倒れた結果大混乱に陥ってしまって。
予想を遥かに上回る原生生物の猛攻と、ドクターのダウンにかき乱されてロドスの小隊は散り散りになった。結局すぐ近くにいた私がドクターと一緒にその場を離れて、二人きりで近くにあるはずのセーフハウスを目指すことになったんだ。
「あともう少し……あと、ちょっとで……!」
そんなことを考えながら、ドクターの体重を支えて必死に歩く。無我夢中で歩を進めている内に、セーフハウスの扉が手を伸ばせば届く距離にまで来ている。これが最後のひと踏ん張りと気合を入れて、扉を押し開けた。
「ドクター! セーフハウスに到着したから、まずは横になって! 服を緩めて、楽な体勢を取るよう心掛けること!」
「あ、ああ……」
中は思ったより小奇麗で、清潔な白いシーツの掛けられたベッドにドクターを横たわらせた。改めてドクターの様子を観察しても、荒い呼吸に止まらない発汗が酷い。額は熱いのに身体の末端は冷たくて、代謝がおかしくなってるんだ。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……! 焦りで心がおかしくなりそう。でも医者がこういう時に取り乱して良い事は一つもないから、今できる最善を追い求めるしかない。
ドクターの苦しそうな呼吸を注意深く聞きながら、持ってきた鞄の中を漁って小さな錠剤を取り出した。万が一のために持ってきた、認可されたばかりの新しい薬だ。
「解毒薬は──これを使うのが、一番確実だけど」
正直に言えば、この薬をドクターに服用させるのに大きな躊躇いがある。だってこの薬は、身体に回った毒を精巣に集めて、精液と一緒に排出させるものだから。冗談みたいな効能だけど、実際男性にとって万能じみた解毒薬になるのは実証が済んでいる。
でも、これを飲ませれば当然、男性であるドクターを射精させないといけなくて……十年前、まだ6歳だった頃に父の男性器を見た程度の異性経験しかない私には、あまりにも荷が重い。
「ううん、違うよ。今はそんなことを言ってる場合じゃないんだから!」
ピシャリと頬を叩いて一喝。目の前に苦しんでいる
コップに水を注いで、そっとドクターへ近寄った。もう意識も朦朧としているのか、私がすぐ傍にいても反応が無い。いよいよ躊躇ってる場合じゃないと確信して、錠剤を口の中へと押し込んだ。ゆっくり水を流し込んで、嚥下を促すために背中を擦る。
「ドクター、今のが解毒剤だからね。きっとすぐ良くなるから大丈夫、心配しないで。私がちゃんと付いてるから、安心して」
「うっ、ああ……ありがとう、ススーロ」
弱弱しい感謝の言葉は、きちんと薬を飲み込んでくれた証明でもあった。これなら、希望はある。この薬はかなり即効性が強いから、一時間もしない内にドクターの身体はだいぶマシになるはず。だからその間に、私はやれるだけのことをしよう。
小さなコンロでお湯を沸かして、ぬるま湯で温めた清潔な濡れタオルを用意する。山林を歩いて汚れたドクターは顔も体も汚れているし、汗で気持ち悪いはず。だからこれは看病の一環なんだと言い訳しながら、彼のマスクをはずいて服を脱がした。滅多に見ることは無い、まだ年若い端正な顔立ちにドキリとさせられて、次いで意外と男の人らしく引き締まった上半身に妙な気分になりそうで。
「身体を拭いていくから、痛かったりしたら言ってね」
雑念を振り払ってドクターのお世話を続けた。やっぱり毒のせいで冷や汗が凄い、このままだとすぐ体温が下がって風邪も発症しちゃうはず。タオルが身体の上を撫で、汗を拭きとる感覚がくすぐったいのか、何度もドクターの身体がビクリと跳ねる。
ある程度上半身を済ませたら、今度は下半身だ……ごめんなさいと心の中で謝って、ズボンの方も脱がしてしまった。薬の影響か、男の人の匂いと一緒に膨らみ始めている局部から目を逸らして、足先や太もも、腰回りの汗を拭っていく。股間周りだけは、怖くて手出しできなかった。
「えっと、後は……」
おおよそドクターの身体を綺麗にできたら、飲みやすい温度に調整した白湯を用意して、このセーフハウスに備え付けられた無線機に向き合った。今回の作戦で利用される連絡先はちゃんと覚えてる。そんなに遠くまではぐれた訳じゃないから、一日もすれば迎えが来てくれるはず。それまでの辛抱だ。
あっさり繋がった無線機の連絡で現状を説明すると、やっぱり明日まで到着が掛かりそうみたい。向こうも部隊の立て直しとかあるし、夜間の行動は危ないから仕方ない。朝いちばんで迎えに行くと約束してもらって、ホッと息をついたところで、背後から身じろぎする音が聞こえた。
「ススーロ……」
「大丈夫、ドクター? 苦しくない?」
「あ、ああ……君が飲ませてくれた薬が、随分効いているようだ。今なら多少喋れるし、身体だって動かせるよ」
「良かった……!」
力ない笑顔で手を上下させる姿に、思わず泣きそうになってしまった。もしこの毒でドクターが死んでしまったら、私は自分を許せない。医者としての矜持が壊れ、助けてもらったお礼すら出来ないまま終わることが無くて、本当に安心した。
ひとまず、最悪の事態にならなくて良かったけれど、まだこれで終わりじゃないんだ。私が飲ませた薬の特性上、今は身体を巡っていた毒が一か所に収束しただけ。体外へ排出させないと、いずれ薬の効果が切れれば身体に毒が回り出してしまう。
「身体も拭いてくれたのかい? ありがとう、どうやら僕はすっかり君のお世話になりっぱなしのようだね」
「そんなことないよ、ドクターのおかげで私だって無事だったんだから。だけど指揮官なんだし、自分の身体も大切にしなきゃダメだよ」
「ああ、そうだね。こうして心配を掛けさせたんだ、身に沁みて理解したよ」
はぁ、と憂いを帯びたため息をしたドクターは、少しソワソワしてるように見えた。原因は明白、あの薬のせいで男性器が気になって仕方ないのだろう。射精を促すための性的興奮剤が、少量ながら混じっているのだから。下着の奥で大きくなっているのが、チラリと見えてしまった。
でも、性的興奮を女性である私の前で見せる訳にはいかないと気遣ってくれるドクターの気持ちは嬉しい。小柄で、とてもじゃないけど女性とは見られ難い私なんかにも、紳士になってくれるのが嬉しくて。だから……うん、大丈夫。緊張するけど、きっとやれるよ。
「ねぇ、ドクター……ここ、苦しいんじゃないのかな?」
「っ!?」
意を決してドクターのペニスの上に手を添えた。下着越しなのに熱くて、硬くて、不思議な感じ。心臓の鼓動がドクドク鳴ってすごくうるさい。でも、視線は決してドクターから逸らさない。
「違うんだ、ススーロ、これは──」
「大丈夫、ドクターが悪い訳じゃないよ。さっき飲ませた薬はね、毒を精液に集めて射精させることで無害化するものなんだ」
「それは……」
「冗談みたいだけど、本当なんだ。ちゃんと効能は証明されてるし、現にドクターもすぐ楽になったでしょ? だから後は、射精すれば解毒は完了するの」
精液とか、射精とか、医学を学んでいれば普通に習う程度の単語なのに、今は口にするだけで羞恥心に襲われる。ドクターの顔はすっかり真っ赤だけど、きっと私はその倍は顔を真っ赤してるはず。逃げ出して部屋の隅っこに隠れちゃいたい気持ちを堪えて、グッとドクターの下着を引きずりおろした。
「わっ……! こんなに、大きいんだ……」
ボロンと零れ落ちたペニスは、浅黒い色をして血管が浮かび上がったグロテスクなもの。ぼんやりした記憶の中の男性器と違って、リアルな質感と男性の匂いが否応なしに伝わってくる。その大きさも含めて、まるで鉄パイプがそそり立ってるみたいな印象を受けた。
意を決して、手袋越しに触れてみる。ペニスは敏感だと聞いているから、優しく丁寧に握り込む。ビクンとドクターの身体が跳ねて、うめくような声があがった。こんな時なのに可愛いなんて思っちゃって、少し気が楽になる。
「待ってくれ、射精が必要なら私が自分でやるから……!」
「自慰行為をするより、私が射精を促した方が早いから。それに今、ドクターの体力を必要以上に奪う行為はするべきじゃないよ」
理屈は最初から通ってる。これはあくまでも治療行為なんだから、そのために全力を傾けるのは医者として当然のこと。そう自分に言い訳をして、男性へ初めての性奉仕を試みた。ゆっくりと、巨大なペニスを手で扱き始める。
「や、止めるんだ、ススーロ……」
「ううん、止めない」
制止する声には、どこか期待するような声音も混じっていた。別に軽蔑はしないよ、男の人なら女性にペニスを触ってもらえるのは嬉しいことって聞いてるから。むしろ私に興奮して、早く射精してくれるなら都合がいい。少しだけ、嬉しくもある。
ゆっくり、撫で擦るようにペニスを刺激していく。万が一にも傷つけたら大変だから、力を籠めず壊れ物を扱うくらい慎重に、刺激を与えていく。裏側の部分を指でなぞるのが気持ちいいみたいで、何度もペニスが震えてビクビクしてるのが分かる。
「どう、ドクター……気持ちよくなれてる?」
「あ、ああ……」
たどたどしい手付きでも、ちゃんとドクターは感じてくれていた。もう少し力を籠めて握ってみたり、先端をクニクニってやってみたり、子供が玩具で遊ぶみたいに弄ってみる。ペニスの先端から汁が溢れて、ドクターの気持ちよさそうな吐息が室内に響いた。
でも、まだ射精しそうな雰囲気はない。もっと刺激が必要なのかな? それなら、別のやり方をやってみよう。さっき身体を拭いたタオルで、サッとペニスの先端を拭ってあげてから──パクリと先端を口で咥え込んだ。
「あむっ……んむっ」
「す、ススーロ、それは──」
「んっ……
性行為の知識に疎い私でも、口での愛撫が有効なのは知っている。確かフェラチオって言うんだっけ? 男の人を悦ばせるために女性が奉仕すやり方は、ドクターの反応を見る限り満更でも無さそうだった。
ただでさえ私は口も小さいのに、ドクターの規格外のペニスを咥え込んで顎が外れそう。頑張っても3分の1程度しか入らないから、代わりに舌を使ってみたり、アイスキャンディーを舐めるみたいに横からペロペロしたりする。
「あむっ……じゅるっ、れろっ……じゅぽっ」
ペニスはお世辞にも美味しいとは思えない。しょっぱくて苦くて、しかも大きすぎて呼吸も辛い。なのにどうしてだろう、舌先での奉仕が嫌じゃない。口に含めることへの抵抗が全然ない。むしろ愛おしさすら感じながら、ドクターへの口内奉仕を続けていく。
口で咥えられない部分は手で握って、必死にドクターの射精を促して。自分は何をやってるんだろうと思いながら、でも必要なことだからと言い訳をして、その中に性的奉仕への奇妙な愉しさすらうっすら感じながら、ひたすらペニスを気持ちよくすることだけを考えていたら、
「ススーロ……もう、
苦しそうな申告が聞こえてきた。射精間近だからか、さっきより膨らんだペニスはもう口じゃ呑み込めない。だから両手での奉仕に切り替えて、舌先でチロチロと亀頭部を舐めながら、ドクターへと語り掛ける。
「いいよ、たくさん精液を出して元気になろ? 我慢しなくていいよ、声をいっぱい出したっていいから──我慢しないで」
「うぁ、
ビュッ、ビュッとペニスから精液が噴き出して、覆い代わりにした掌へ掛けられる。すごい量、ドクターも男の人だから溜まっていたのか、それとも薬のせいなのかな? どっちでもいいけど、不思議な達成感を覚えたのは誤魔化せない。
手袋越しだから精液の感触は無いのに、ねっとり粘ついているのが分かってしまう。独特の青臭い匂いが鼻に届いて、嫌なのに嫌じゃない。これを飲む人が居るというのが信じられない、でも試してみたい気持ちは何となく分かってしまう。なんだかはしたない考えばかりの自分が恥ずかしかった。
「うん、これで精子を出せたから、もう大丈夫なはず……ドクター、身体の調子はどう?」
「まだ少し倦怠感はあるけど、だいぶ楽になった、と思う。ありがとう、ススーロ」
「どういたしまして。こんな方法になっちゃってごめんね、恥ずかしかったでしょ?」
冷静に考えて
ただ、ドクターは何か気になってるようで。どうしたのかなと思ったら、ふいに私と視線が合った。性行為をしたばかりなのもあって、ドキリとさせられる。
「その、今の薬は……他にも試したことあるの?」
「医療部の方で実験はされてるはずだけど、それがどうかしたの?」
「いや、もしかしたら……君は以前にもこれを使って射精させたことがあるのかなと、思ってしまって」
「え……」
驚く私を尻目に、「ごめんね、こんな失礼なことを聞いてしまって」とドクターは謝った。確かに失礼な問いだけど、もしかしてドクターは、この特殊な薬による解毒が一般的だと勘違いしてるのかな? だとしたら、誤解は解いておきたい。
「えっとね、この薬はまだ最近認可されたものだから、あんまり実践での報告は上がっていないんだ。私だって今回が初めてだったし──」
「そう、だったのか……君は僕以外の男が相手でも、こういうことをするの?」
「し、しないよ! 射精させるだけなら、男の人でも出来るし……」
ちょっといけない絵面になるけど、それは紛れもない事実だった。治療行為だからって女性に娼婦の真似事じみた行為をさせるほど、ロドス医療部は腐ってない。もちろん女性側に抵抗が無いならやっても構わないけれど、基本的に同性ないし機械による搾精が推奨されていた。
でも、ドクターは半信半疑の表情をこちらへ向けている。その視線にはどこか嫉妬のようなものと、心配する色が混じっていた。もしかして、私が他の男性を射精させてるかもしれないって不安と、この薬が本当にいけないことに利用されていないか気にしているのかな?
だとしたら、私は……
「ねぇ、ドクター。もし信じられないようなら、私の身体を触って、ドクターの目で確かめてみていいよ」
涙目になっているのは、信じてもらえないからなのか、それとも心配してもらっているから?
ドクターの表情からはどっちも窺い知れてしまって、悲しいのか嬉しいのか心が迷子になってる。なら私は、そんなドクターを安心させてあげたいし、自分は清い身体だと信じてほしい。自棄みたいな思考だけど、さっきの口内奉仕のせいでブレーキはとっくに壊れていた。
躊躇いがちに伸ばされ、引っ込みかけたドクターの手を掴んだ。小さくて魅力の無い胸に押し当てて、「触っていいよ」と小さな声で呟くのがやっと。ドキドキしすぎた心臓が、口から飛び出ないか心配で仕方なかった。
「ススーロ……!」
「さっきの薬はね、射精し易くするための興奮剤も入ってるの。だから、ドクターの性欲処理をするのも医者としての仕事に入るから……平気だよ」
とんだ理論武装だ。もしケルシー先生やフォリニック先生に聞かれたら呆れて怒られちゃう言い分。
でも、この場における建前としては十分だった。
「分かった……それじゃあ、触るよ」
もうお互いに止まれない。これからエッチなことをしちゃうんだなって、どこか他人事のように考えてしまっていた。
◇
きっと私は、エッチな事柄と無関係なまま生きていくんだなと、漠然と考えていた。
シラクーザの大学に在籍してた頃は、同じ年ごろの女の子が性的な話題を明け透けにしたり、セックスに関して仲間内で話の種にしているのを聞いたこともある。だけど私は生来の性格なのか、あんまり興味を持てなかった。第二次性徴すら迎えていないと思われそうな、未発達な子供の身体に興奮する男の人もいないとも思ってた。
「んっ……あっ、そこ気持ちいい……」
「ここかい?」
「う、うんっ」
そんな私が、ドクターの手で小さな胸を弄られているなんて。一日前の自分に話したところで一蹴されるだろう行いを、してしまっている。
ベッドの上に座り込んだドクターの膝の上に、背中を預けるように座り込んだ状態で、背後から回された両手に胸を触られて。服も下着も脱いでないからあんまり刺激は強くないけど、男の人に触られてると考えるだけでピリピリしたものが脳内を走った。これが快感なのかな? 思ったよりも悪い気はしない。
「こっちの方はどうだろうか?」
そう言って伸ばされたのは私の足の間、女性器のあるところ。こっちも当然タイツとショーツに守られているけれど、ドクターの指はお構いなしに縦筋の上をなぞってくる。
「えっ、あっ、そっちも触るんだ……?」
「それはまあ、ね。エッチなことをするなら避けられないよ」
胸はまだしも、性器を触られるのはやっぱり怖い。でもドクターの指は止まらず、カリカリと引っ掻くように刺激を与えてくる。くすぐったいような、ビリビリするような、変な感じ。とりわけ、陰裂の一番上に位置する突起を優しく押されたとき、ビリッとした快感が走った。
「んひゃぁっ!? な、なに、今の……?」
今までとくらべものにならない気持ち良さに、思わず耳も尻尾も逆立っちゃってる。一瞬だけど頭が真っ白になる強烈な快感に、頭も心も混乱しっぱなし。ショーツの奥が、じっとりと湿ったのを自覚してしまう。
「陰核を触ったんだけど……ススーロはもしかして、オナニーをしたことがない?」
「な、ないよ……勉強に忙しくてそれどころじゃなかったし、興味もないし……」
知識としては知っている。でも、実際にやってみるのはどうもイケナイことな気がして、十数年の生涯でついぞ自慰はしたことが無かった。クリトリスを触るとか、膣内に指を入れてみるとか、赤裸々に話し合う女友達の話を聞くだけで顔を真っ赤にしてたほど免疫が無い。
だから、ドクターから与えらえる快感はどれも未知のもので、知らないから翻弄されてしまう。直接触られた訳でもないのに、乳首やクリトリスを指圧されると身体がビクンと跳ねて、「ひゃあっ!?」って変な声が出ちゃう。咄嗟に口を塞ごうとしたらドクターの手に邪魔されて、恥ずかしい声は垂れ流しだった。
「んあっ、ひうっ……これ、ドクター、やめて……」
「ごめん、痛かった?」
「痛いんじゃなくて、その……」
素直に認めるのは羞恥心が勝ちすぎるけど、私は正直に告げることにした。
「…………気持ち良くて、怖いんだ」
「なるほど。ススーロ、本当に君は性行為の経験に乏しいんだね」
「さっきからそう言ってるでしょ……あうっ!」
今度は、もっと直接的にドクターの手が侵入してきた。裾の間からキャミソールの中にまで侵入して、ブラをズラして直接乳房を揉んでくる。大胆でいやらしくて、他の男の人なら怖くて泣いてしまう行為。でもドクターにやられるなら、耐えられるし気持ち良さすら感じてしまう。
乳首を指で挟まれて、クニってされるとさっきより遥かに気持ちいい。胸の先っぽから身体中に電流がビリビリ走るみたい。短い髪を振り乱して、いやいやする子供みたいになってるのに、本心ではもっとしてほしいと願うように抵抗できなかった。
「こんな小さい胸、触っても楽しくないよ……」
「そんなことはない、小さくてもとても可愛いよ」
「うぅ……ドクターのえっち」
服をほとんど脱がされないまま、胸だけですっかり感じさせられてる。ビクビクって四肢が跳ねて、自分で制御できない。ジンワリ濡れていたショーツはすっかりぐしょぐしょに濡れてしまって、改めて自覚した途端に大きな波が身体の奥で湧き上がって──爆弾みたいな感覚に戸惑う内に、ギュッと強く乳首を摘ままれた。
「ひゃうっ──ぅあぁぁー……っ!」
「おっぱいを責められるだけでイってしまったんだ。普段からは考えられなくほど蕩けてて、すごく可愛い」
……今のが、イく感覚なの?
人生で初めての絶頂に頭のふわふわした感覚が収まらない。絶頂、オーガズム、イく。性的昂ぶりを示す用語だけは知っていたけど、絶頂の実体験は知識より遥かに雄弁だった。これは確かに、エッチなことにハマっちゃう子が居るのも分かってしまうほどの衝撃。
もっと欲しい、もっと触ってみたい──浅ましくもそう考えてしまった自分を恥じた。だって、これじゃあ淫乱な女の子みたいで、ドクターに幻滅されてしまう。あれ、でもさっきドクターはイった私のことを可愛いと言ってて……ダメだ、思考がまとまってくれない。
「ススーロ、脱がすよ」
「えっ、わっ!?」
快感の波に浸りながらボケっとしてる間に、ドクターは私のタイツとショーツをずり下ろしてしまっていた。水色のちょっとだけオシャレな下着は、いつだったかに背伸びして買ったもの。今日この日に付けていて良かったと、心から思った。
そのショーツのクロッチ部分からは、陰裂と結ぶように愛液が線を引いて伸びていて。私がこれだけ感じていたんだって、ドクターが一目で分かってしまう。恥ずかしすぎて毛布に包まってしまいたかった。
「これがススーロのおまんこか……小さくて、毛も生えてなくて、すごく綺麗だ」
「子供っぽい、よね……身体が小さいから仕方ないけど、全然大人って感じがしないんだ。だから、あんまりジッと見ないでね……?」
一応ドクターに釘は刺したけど、やっぱりジッと観察されてる。あまつさえ指を陰唇に這わせて、見せびらかすように広げられた。空気が内部粘膜に触れてスースーする。羞恥のせいで燃えるように秘部が熱くて、なのにドクターに指を掛けられている部分からは仄かに快感が伝わってきた。やっぱりここは性器なんだなと、改めて実感させられる。
いつの間にか、シーツの上で仰向けに横たえられていた。両足を大きく開かれてその間にドクターが収まる。上は一つも脱いでないのに、下は何も付けていないアンバランスな格好。全裸でない安心感と、半裸ゆえのいやらしさが同時に襲い掛かってくる。
「君のここに、僕のを
ドクターのペニスが、無防備に晒された陰唇へ擦りつけられる。さっき触ったばかりの肉の棒は、信じられないほど熱くて硬くて、大きかった。これが、私の膣内に入るの? 無理じゃないのかな、だってこれ、イヤホンジャックにUSB端子を差し込むようなものだよね?
「……ひっ」
気付けば、私はこれから先の行為に恐怖を覚えていた。
彼の助けになりたい。性欲が増大して苦しいのも本当だろう。でも、別に直接セックスしなくたって、口や手で何とかすることはできるんだから。こんな凶器を無理やり私の中にねじ込む必要は無いって、今更になって怖気づいてしまう。
「や、やっぱり止めよ! 私が初めてなのはもう分かったでしょ!?」
慌てて自分の手で秘部を隠して、これ以上の行為が始まらないよう抵抗する。優しいドクターなら、ここまで言えばきっと理解してくれるはず。自分から許可を出しておいて申し訳ないけど、やっぱりこの先に進むのはまだ怖くて──
「ごめん、もう止まれそうにないんだ」
「えっ……?」
ミチリ、そんな音が聞こえた気がした。
秘部を隠していた手は、既にドクターの腕に跳ね除けられていて。大きすぎる先端が私の膣口に埋まっていく瞬間が見えてしまう。うそ、もしかしてドクターは、このまま続けるつもりなの? やだ、怖い、お願いドクター止まってと、心の中で願いながら、両脚は受け入れるようにもっと大きく開いていた。
「僕は今から、とても酷いことをする。後でいくら怒ってくれても構わないから、このまま受け入れてほしい」
「ま、待って……か、はっ……! おおき、すぎるよ……はいるわけ、ないって……!」
苦しい、息が詰まる。陸に打ち上げられた鱗獣みたいに、舌を突き出して悶えるしかできない。
身体が股から二つに裂かれるみたいな痛みは、処女膜を破られかけてる痛みなのかな。ううん、単純にドクターのペニスが大きすぎて、身体が異物を拒もうとしてるだけなのかも。現実逃避な思考すら始まったけど、現実は何も変わらず陰茎が私を串刺しにしようとしてて……ぶちぶちって音が、何故か聞こえてしまった。
「あぐっ、
言い訳の余地なく、ぶつんと音を立てながら無慈悲に処女膜が破られた。
ぶちぶちと音を立てながらドクターのペニスが突き破って、これまで守ってきた純潔を散らされる。とんでもなく痛い。耳と尻尾の毛がとんでもなく逆立ってる。訓練で思い切り吹き飛ばされてしまったときの数十倍は痛い。世の中の女の子たちは、みんなこの痛みに耐えて初体験を済ませたのが信じられない。
つぅと垂れる感覚は愛液ではなく血液なんだと、感覚で分かった。赤色の鮮血がシーツを染めていくのがチラリと見える。あまりに痛々しい光景が、自分の股で起きているんだ。
「はーっ、はーっ……! これで、入った、の……?」
無意識にシーツを掴んで、引き裂いてしまいかねない強さで握り込んでいた。食いしばった歯が砕けそうなんて、小説の中だけの表現と思っていたのに、本当に砕けかねないほど口を強く引き結ぶ。
強烈な痛みの代償──あるいはご褒美──か、強張った身体は何とかドクターのペニスを受け入れるのに成功した。薄い下腹部が押し上げられ、僅かに膨らんでいて現実味がない。
ただ、ジクジクと痛む膣内は、処女膜を破られたときをピークに少しずつマシになり始めていた。
「ど、ドクター……」
助けを求めるように伸ばした手が、ドクターに優しく握られて。
「ゆっくり動くよ」
「……せめて、優しくしてね?」
「善処する」
マシにはなったけど、まだ膣内がかなり痛い。でも今更ドクターが止まってくれると信じられるほど、私も楽観的ではなかった。覚悟を決めて、身体の力を抜いた挿入を受け入れる姿勢になる。せめてドクターに楽になってもらいたい気持ちと、こうなったら
「んっ……ふぅ、ひゃっ、あんっ」
ゴリゴリってお腹の中を硬いのが戻ってる。幸いなのか、前戯である程度濡れてしまったおかげで、動かれても痛みはない。むしろその……ペニスの出っ張ったところが引っ掻いてくるみたいで、ちょっと気持ちいい。はしたない声が思わず漏れてしまう。
変な感じ、普通はお腹を異物に串刺しされたら重症じゃすまない。でも、女の子には男性を受け入れるための穴が備わっていて、私も例外では無いと思い知らされる。挿入なんて不可能なサイズ差だと思ったんだけどな。
「入口まで抜けたよ。また奥まで戻っていくけど、平気そう?」
「う、うん、大丈夫……でもまだ、慎重にお願いね」
抜けるギリギリまで膣内を逆戻りしたペニスが、今度はズブズブって奥まで遡ってくる。処女膜を破られた痛みを思い出して身構えたけど、今度はそんなに痛くない。軽い痛み程度だけで、女の子の意外な適応力に驚いてしまう。
そして今度は、先端が最奥に当たる瞬間までハッキリわかった。グリグリって、子宮口に亀頭が押し付けられる。お腹を下から上へ圧迫されてるはずなのに、グリグリされるのが気持ち良かった。ゾクゾクした快感が性器を伝って頭まで一気に駆け上がって、視界が白く染め上げられる。
「あっ……うそっ、イ、くっ」
信じられないことに、これだけの動作で私はイった。小さな爆発に頭を
ドクターも今ので気をよくしたのか、今度はもう少し早いペースで腰が動いた。ペニスが引き抜かれて、奥を突いて、また引いて、また挿入して。とん、とん、とんってリズミカルに膣内を揺さぶられて、その度に誤魔化しようのない快感が生み出された。
「あっ、あんっ、あんっ、ああっ!」
挿入を続けながらもドクターの手が貪欲に伸びてくる。胸と、性器の上部に伸びた手を振り払うことなく、されるがままになってしまう。
最奥を小突かれると気持ちいい。ペニスの出っ張りに膣内を擦られるのが気持ちいい。指でクリトリスを挟まれても気持ちいいし、服を捲られて小さな胸を触られても気持ちよかった。痛みを上回る快感の奔流を与えられて、すっかり喘ぐことしかできなくなってる。
「ススーロ……ススーロ……!」
「そんな必死に名前を呼ばなくても、私はここにいるよ、ドクター」
両手を伸ばしてドクターの腰に回しながら、彼の欲望を受け止めてあげる。結構無理やりなんだし、本当はもっと泣いて怒るべきなのかな? だけど、別にいいやと思った。少なくとも悪意によってセックスしてるんじゃないと分かるくらい、ドクターを信頼しているから。
ガツガツ、ゴツゴツって、抜き差しのペースがもっと速まった。すっかり遠慮が無くなってる。私ももう、痛みはあまり感じなかった。快感ばかり身体は拾い上げて、ドクターの更なる射精を促すべく勝手に膣内が蠢いている。
「マズい、そろそろ射精しそうだ……!」
「いい、よ……あっ、今日は私、大丈夫な日だから、さ……」
その瞬間、ドクターの瞳に獣欲が宿った。私を雌として組み敷き、孕ませたいと願う欲望の発露。そんなものが理解できたのは女の本能なのか。怖いけど、なんだか愛おしいとも思えたから、腰に回したままの手を決して離さない。
大きく腰がグラインドして、パァンって音を立てて最奥へ突き立つ。その直後にまた腰が戻って、最奥まで叩いてを繰り返す。きっともう射精しちゃうから、ラストスパートなんだろうな。今更になってぐちゅりって水音も一緒に聞こえてきて、それだけ私も感じてたんだと思い知らされる。
「
「うんっ、来てっ、ドクター……! あっ、あああぁぁっ!」
一際勢いよくペニスが押し込まれた次の瞬間、ドクターの射精が始まった。ビュクビュクって音が聞こえるくらい激しい射精。男の人の遺伝子が、私の小さな子宮の壁を叩いてるのが分かる。内部から燃えそうなくらい熱い。なのに膣内は美味しそうにペニスへ吸い付いて、ゴクゴクと精子を子宮で飲み干してた。
ああ、これがセックスなんだ。ハマる子がいるのも理解できてしまう。初体験の私だってここまで気持ちよくなれたのに、慣れてきたらどうなってしまうんだろう。新しい扉を開いてしまったみたいで、お腹の奥がうずうずする。
「あっ……ドクターのが、抜けて……」
ちゅぽん、ちょっと間抜けな音を立ててペニスが膣から抜けていった。最初と比べて明らかにサイズは小さくなってる。テラテラと濡れ光ってるのは精液と愛液と、血液なんだろうか。膣口からは精子と一緒に赤い血も混じっていて、本当に処女を失ったんだと改めて自覚させられる。
「はぁ……ねぇ、ドクター? すっきりできた、かな……?」
「ああ、満足できたよ。ありがとう」
「なら……良かった、よ……」
その言葉に頷きながら、体力を使い果たした私の意識はスッと落ちていくのだった。
◇
「君を信じられなかった挙句、乱暴にしてしまって本当に申し訳なかった!」
「や、やめてよドクター! 頭を上げて!」
目が覚めた途端、ドクターから誠心誠意謝罪をされた。
床に頭が埋まっちゃうんじゃないかってくらい低頭低身な態度に、思わず面食らってしまった。確かに、ドクターの行為は見方によっては強姦と呼んで差し支えないものだけど……結局私だって納得した上で身体を許したんだから。一人だけを悪者にしちゃうのは寝覚めが悪いよ。
「私はその、怒ってないよ? ドクターになら、エッチなことをされても良いって思ったのは本当だから」
「それでも僕は、とても酷いことをした。謝って済む問題ではないかもしれないけど──むぐっ」
続けて謝罪をしようとしたドクターの口を、無理やり手で塞いじゃった。患者にするべき行為じゃないけど、すっかり毒も抜けて元気そうだから別にいいよね。でないと、いつまでも謝り続けてきそうだもの。
「謝って済む問題だと、私が思ってるから別にいいんだよ。でもそんなに気にしてるなら、一つだけ聞かせてほしいな」
「何だろうか?」
「私は初めてだったけど……ドクターも、初めてだったりするの?」
根拠は何もない。ただの好奇心で聞いただけ。もしお互いに初めてだったら、ちょっとは素敵かなと願望の籠った質問に、ドクターはハッキリと頷いた。
「恥ずかしながら、私もその、初めてだったよ……だからこそ、歯止めが利かなかった」
「そっか……うん、そうなんだね」
何だか嬉しかった。女の子に慣れてるんだなと勝手に想像していたけど、ドクターもまた初めての経験で。私と同じなんだと分かって、不思議と心が暖かくなる。
「それなら、さ……おあいこだから、乱暴にしたのは特別に許してあげる……」
「すまない……いや、ありがとう、ススーロ」
「どういたしまして」
それから、これも伝えなければならないだろうと。
勇気を出して、私はドクターを真正面から見つめると、
「
精一杯いたずらっぽく微笑んで、唇へとキスを重ねたのだった。
今のペース・文字数で書き続ける方がいい?
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今のままでいい
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1話の中にもっと濡れ場があってもいい
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1万文字以下でたくさん投稿してほしい