純性癖ナイツ 作:ひかりねこ
ティフォンのHなSSになります。戦闘時ボイスの「決断を下す時は冷静に。慌てなくていい。わたしが守る。」のボイスが好きすぎて気付いたら書いてました。サーミの統合戦略もティフォン軸で楽しんでるので愛用になりそうです。
──ドクターは凍えていた。
風雪が巻き上がりコートの裾を通り抜ける。その度に氷を押し当てられたような寒気が身体中を駆け抜け、骨身に沁みて仕方ない。仕事少々、学術的な好奇心山ほどに駆られてここまでやってきたことをドクターは若干後悔し始めていた。
「まさか、南部の街でもこれほど寒かったとは……」
呟いた言葉は寒風に紛れて白い息となって消えていく。開いた口のまま凍ってしまいそうな気温だ。
ドクターが居るのはサーミの南部、ウルサスとの国境近くにあるチャパットの街だ。雪と山と森に覆われた極寒の土地サーミにあって、文明の灯りを強く灯した数少ないの場所の一つである。比較的近代的な建物が多くドクターも慣れ親しんだ空気があるが、しかし寒い。北部地域に比べれば遥かにマシな寒さのはずだが、普段はロドスの執務室でぬくぬく過ごしているドクターには十分すぎるほど寒かった。
それでも屋内に戻らずひたすら耐えているのは、待ち合わせの指定が屋外の目立つ広場だったから。約束の時間より余裕をもって出てきたことをひたすら後悔すること数分、ようやく待ち人は現れた。
「すまない、待たせてしまったようだな」
声を掛けてきたのは小柄な体躯に大きな黒い角飾りと弓が特徴的な少女だ。紫色の髪を風に靡かせ、寒そうな素振りは一切見せない。サーミの風雪に慣れている証拠である。
「い、いや、気にしなくていいさ、ティフォン」
そしてドクターは震えながらも弾んだ声で、やって来た少女を歓迎したのである──
◇
「まったく、サーミを甘く見積もりすぎだ。お前のような賢い男ならしっかり対策をしてくると思っていたが」
「面目ない……次は気を付けるよ」
いったん近場のカフェ──随分寂れてカフェと呼ぶのも躊躇われるが──に逃げ込んだドクターとティフォンは、温かい飲み物を飲んで身体を暖めていた。といってもティフォンはちっとも凍えておらず余裕そうな表情だが。ちびちびとコーヒーを飲んでは「苦いな…」と呟き砂糖を混ぜている。
「お前は不用心だったが、けれど幸せ者だな。本来自然環境に"次"は無い、失敗すればその場で死ぬ。挽回する機会があるだけ儲けものだろう」
「まったくだ。今度は護衛だけでなく君に防寒着も見繕ってもらうとするか」
冗談めかしてドクターが笑うと、ティフォンは呆れたように目をすがめるのだった。
何故わざわざロドスから遠く離れた極北の地へドクターがやって来たのか。辺境の雪国への興味もあるが、それ以上に"悪魔"と呼ばれるサーミ特有の怪現象の調査が理由である。ロドスオペレーターでもあるマゼランが遭遇し、他のサーミ出身オペレーターも時折口に出す"悪魔"がどのようなものなのか、調査のために足を踏み入れた。
……といっても、悪魔が出没するのは主に北部であり、ドクターの体力ではまずそこまでたどり着けないのも分かっている。なので南部の比較的穏やかな方で運よくお目にかかれたらラッキー程度の認識だ。
「過ぎたことを言ってもしょうがない。お前用の装備は後で整えてやるから、今のうちにサーミで行動する上での鉄則を教えておく」
「ああ、頼むよ。今回頼れるのは君だけだから」
「まったく……普通はこんな物見遊山な相手なんか見捨てるところだぞ。頭脳という牙を持ってて良かったな」
それで悪魔の正体を見極めてくれれば良いのだが、と期待半分皮肉半分にティフォンはコーヒーを啜った。既に相当甘くなったはずの液体で喉を潤してから本題を切り出す。
「細かいのは色々あるが、まず覚えるべきルールは3つだ。わたしの傍から離れるな、些細な異変は逐次報告しろ、そしてわたしの指示は絶対に聞け」
「分かりやすいな」
「だが存外に守れない者は多い。事実、『これぐらいは平気だろう』と高を括って死んだ者をわたしは何人も見てきた」
単純な約束事ほど意外と守りにくい。むしろ単純故に境界線が分からず、己の基準という欲を出してしまうものだ。
その大前提を素直に受け止めたドクターへ頷き、さらにティフォンは続けた。
「まずわたしの傍から離れるな、これは分かるな? 一人で雪原に迷い込めばあっという間に獣たちの貴重な餌だ、迷って餓死するまでもない」
「では、些細な異変というのは?」
「幻聴、幻覚の類が主だ。もし僅かでも違和感を覚える現象があれば決して相手にせず私に報告しろ。対処法を教えてやる」
「分かった。だけどそれこそ"悪魔"の特徴と聞いているから、出来れば少しくらい体験して分析したいものだが」
「本物に遭遇すればそれどころじゃない、精々出くわさないことを祈っておくんだな。お前には悪いが、わたしはもう祈っている」
狩人として本気の視線を向けるティフォンに「なるほど、なら仕方ない」とドクターは同意しておいた。護衛からすれば確かに危険など遭遇しないに越したことはない。守られる立場な手前ドクターも我が儘を言う気は無かった。
「最後に、サーミの大地では絶対にわたしの指示を聞け。音を立てるなと言われたら立てるな、走れと言われたら走れ、川に飛び込めと言われればそのまま飛び込め」
「……他はともかく、最後はその後に低体温症で死ぬのでは?」
冗談かと思って笑い含みに疑問を呈したドクターに返ってきたのは、まったくこれだからという困ったような溜息だった。温かな店内の外では雪の舞う風が吹きすさび、揺さぶられたガラス窓がガタガタと音を鳴らす。
「今の疑問で迷っている間にお前は死んだ。その逡巡が命取りとなったからだ。今死ぬかこの後死ぬか、それだけの違いだとしても生きてさえいれば助かる可能性はゼロじゃないと覚えておけ」
同じような疑問を何度もされたことがあるのだろう、怒るでもなく諭すよう丁寧な口調だった。極限環境で幾年も生きて、戦い抜いた者が持つ独特の感性。安全地帯で指揮をするのが常なドクターはただただ感服するしか無かった。
「どうやら私もまだまだ愚か者のようだ。その道のプロを疑うような真似をしては誰も安全を買えないな」
「気にするな、サーミに初めて訪れた者は大抵そうだ。そして今の話を聞いてもなお土壇場でわたしを疑い死んでいく者もいるが……お前はそうじゃないだろう?」
「君が賢い奴と呼ぶに相応しい者でありたいものだね」
「ならばいい。さっきも言ったがお前は幸せ者だ、二度目の過ちを起こさないことができるのだから」
これで話は終わりとばかりにティフォンは席を立った。ドクターも慌てて温くなったコーヒーを流し込むと後に続く。二人並んで会計まで進んだところでティフォンが「そういえば」と振り返った。
「サーミで必要なのは金貨よりも食料と毛皮だ、丸い金属なんて雪原では腹の足しにもなりはしない。これは分かるな?」
回りくどい言い方にはどこか気まずさが滲んでいるようで、思わずドクターは笑顔になった。
「心配せずとも私が奢るつもりだったから安心してくれ」
「ふむ……外界での大事さは知ってるつもりだが、なにぶん手持ちは少なくてな」
食い逃げをする羽目にならず良かったと安堵する姿は、歴戦の狩人ではなく年相応の少女のもので。こういう可愛らしい一面もあるんだなと今後の旅が楽しみになるドクターであった。
──そして、カフェを出てから二時間後。
「ここから先はサーミの自然が容赦なく襲ってくる。南部だからと油断するなよ」
「ああ、気を付けよう」
時刻はまだ昼前の明るい頃合いで、太陽光が白い雪に反射して目に眩しい。さらにその先には白く化粧された木々が生い茂っており、いかにも原生的な森の姿に感嘆の息が漏れるドクターであった。
"雪国"と聞いて誰もが思い浮かべるステレオタイプのような光景だ。しかし一面の銀世界の中で生きてる人もいるし、弱肉強食もあり、また悪魔と呼ばれる不可思議な存在も関わっている。自然の雄大さと厳しさに想いを馳せるドクターだが、ティフォンの方は何の感慨も無く先へと進んでいた。
「ほら、行くぞドクター。悪魔を見たいというならもう少し北に向かわないと。足を止めてる暇はないぞ」
今回はあまり街から遠くへ行かず、雪原で一泊だけ野宿してから戻る予定になっている。さすがにひ弱な素人探検家を連れて何日も旅をするなどティフォンでなくてもお断りだ。そこはドクターも理解しているため、素直に彼女の後へと着いていく。
「すまない、つい見とれてしまってね。とても綺麗な景色だ」
「残酷でもあるがな。この雪の下にどれだけの死体が埋まっているか、考えるだけで億劫になる」
「……そうか、そうだな。すまない」
「謝る必要はない。お前のその感想も紛れもなくサーミの一部だ」
やはり狩人として身近に死に触れ、サーミを縄張りとするティフォンにとってこの銀世界の意味合いは違うのだ。浮かれ気味だったドクターはそのことを深く胸に刻むと雪上を前へ前へと進んでいく。
だがドクターの心とは裏腹にザクザクと雪を踏みしめる足取りは重かった。荷物は重く、防寒着もずっしりしていて、そのうえ足場も悪くて慣れない。大弓と荷物を持ちながら軽々と歩く小柄な少女はいったいどれだけの体力を秘めているのだろう?
「辛いならわたしが荷物を持つぞ。無理をする必要はない、倒れられる方がよほど迷惑だからな」
「いや、大丈夫だよ。これでもサーミに来る前に体力作りはしてきたから。まだちょっと慣れないだけさ」
「なら良いが、いざとなったら奪ってでもお前の荷物は持つ。ここでは──」
「ティフォンの指示に従う、覚えているとも」
至極あっさり自分の言葉を反芻されてティフォンはそれ以上追及はしなかった。これ以上言っても無駄だと悟ったのだろう。
しかし彼女の面倒見の良さにドクターは感心しきりである。以前ティフォンがロドスに滞在してた際もそれなりに言葉を交わし、任務を手伝ってもらった事もある。その時に抱いた印象は面倒見の良い母性のある女性だったが……やはりその印象は間違っていなかったようなので、ドクターは素直に伝えることにした。
「優しいな、君は」
「褒めても何も出ないぞ。口よりも頑張って足を動かすことだな」
ぶっきらぼうな口調は明らかに照れ隠しの裏返しだった。太くトゲトゲした尻尾が嬉しそうに揺れているのがその証拠だ。小さくも頼もしい狩人への親しみがいっそう強くなったドクターは、肩を竦めながら少しだけ軽くなった足取りで先を目指すのだった。
──それからしばらくは、特に問題もなくサーミ南部の旅は続いた。
目当ての悪魔には案の定遭遇していないが、単なるサーミ観光としても十分興味深いものが目白押しだ。巨大な樹木に先住民たちが残した記号、さらに寒冷地帯特有の動植物や凍った池までもドクターにとっては未知である。アレは何だ、これは何だと矢継ぎ早に質問するせいでティフォンの方が先に参ってしまった。
「まったくお前の知的好奇心には驚かされた……ほら、そのよく回る口を動かす前にそこの赤い木の実を取っといてくれ。全部は取るなよ」
「分かった……あ、これは一体?」
「悪いがわたしも喋り疲れた、後で答えてやるから我慢してくれ──先に言うが食べるなよ」
ティフォンがジト目で見つめる先には、既に一粒食べてみようとしているドクターの姿が。警戒心が無さすぎる、頭がいいのにバカなんだなと少女は呆れて木にもたれかかった。いつ襲撃されるかも分からない以上、こまめな小休止は大事だ。きっとドクターは言っても聞かないだろうが。
騒がしいしサーミの素人だし貧弱だが、一緒に居て嫌な奴じゃないとティフォンは思っている。だからアレコレ質問されても懇切丁寧に答えるし、再び街に戻るまで守ってやるのもやぶさかではない。むしろサーミについてちゃんと知ろうとしてるだけそこらの観光客より百倍マシだ。
「だが質問責めは勘弁してほしいのだがな」
まあその分精神的に疲れるのは否めない──諦めとも愉快さともつかない感情を伴いティフォンは微笑みんだ。どうやらドクターの方はまだまだ好奇心旺盛なようで、今は何やら焦った様子でティフォンの元へ駆け寄って……焦っている?
「どうした、ドクター!?」
「緊急事態だティフォン!」
狩人が小休止から一気に警戒のギアを跳ね上げたほどドクターは並々ならぬ様子を見せている。これはただ事ではない、ついに獣がこの脆弱な獲物を狙って動き出したかと大弓を手に取ったティフォンは、
「チャックが下ろせないんだ!」
「……ん?」
よく分からない言葉にぽかんと首を傾げてしまい。
「もう漏れそうなのに、手がかじかんでチャックを下ろせない……!」
「ああ、そういうことか……」
続く言葉にドクターの置かれた状況を理解して、心の底から『馬鹿馬鹿しい』と思ってしまうのであった。
大弓を持って厳戒態勢だった自分がとんだ間抜けのようだ、そんなことをティフォンは内心で毒づきながらドクターへと駆け寄った。アホらしいが、本当に漏らされたら服が濡れて体温を奪われて大変だ。こんな恥ずかしい原因でドクターを死なせるわけにはいかないだろう。
「落ち着け、焦って漏らしたら大変だぞ」
「だが、その、私もこれは想定外で……」
「仕方ない、今回だけの緊急措置だ。怒ったりするなよ」
はぁ、と大きくため息をついたティフォンはかがみこむと、躊躇せずドクターのズボンのをずり下げてしまった。低い悲鳴があがったが彼女はまったく気にしない。
寒空の下で研究者らしい白く細い足と、下着の奥で膨らんだ形がティフォンの目に飛び込んだ。さしもの百戦錬磨な狩人もすぐ前に異性の
「よし、脱がすぞ」
「あっ、待って──」
そして意を決して下着までずり下ろしたティフォンの眼前へ、ボロンと半勃ちになった男性器が飛び出したのだった。
「て、ティフォン……」
「恥ずかしいだろうが我慢しろ、わたしだって恥ずかしいんだ」
平静を装っているもののティフォンも内心ドキドキである。獣の交尾を見かけて雄の性器を目にしたことはあるし、男性冒険家が水浴びしてるのを遠目に目撃したことも。だがこれほど間近で異性の局部を見た事は一度もない。
黒々として長くて、血管が浮き出たグロテスクな造形。ティフォンの細腕と遜色ない太さがあるだろうか? 目元を覆われたら目隠しなりそうな長さまである。さらに下着越しに漂っていた雄の匂いが一気に強くなり、その強烈な匂いが何故だか嫌じゃないと感じて少女は困惑した。
「すごい匂いだ……それに、大きい……」
これを雌の膣へ突き込み射精することで子供ができると彼女は知っていたが……『こんなの入るはずない』と反射的に思ってしまう。女を傷つける恐ろしい凶器と思えるのに、何故だか目が離せない。初めて見る異性の性器に視線が釘付けとなっていく。
もし触ったり舐めたりしたらどのような感触なのだろう。こんなのを挿入されたら身体が裂けてしまうのではないか、子供を作る前に自分が壊れてしまいそうで──そこまで考えたところで、彼女は自らがこの剛直に翻弄される妄想をしてた事に愕然とした。無意識のうちに指と舌が逞しい肉棒へ伸びかけていたにようやく気付く。
「えっと、その、ティフォン?」
「な、何でもない! ほら、とっとと済ませろ! こんな格好してたらいつ襲われるか分からないんだからな!」
訝し気なドクターへ半ば叩きつけるような返事をしてティフォンは目を逸らした。その直後、せき止められていた水流が勢いよく流れ出る音が聞こえてくる。
伝わる熱気と音。振り向いて一部始終を観察したい欲求を抑え込んで深呼吸をしたティフォンは、直後に肺へ雪崩れ込んできた雄の匂いにむせ返った。あまりにも濃密で強烈で、狩人である彼女がただの雌に戻されてしまいそうな、本能に訴えかけるそれに腹の奥がジクリと熱くなったのだった。
◇
「今夜はここに泊まる。中は広くて暖かいから安心して休めるぞ」
「おぉ、それは助かるよ」
道中恥ずかしい緊急事態もあったものの、ドクターとティフォンは予定通りサーミの地を進んでいった。まだ外は僅かに明るい。だが夜間の行軍は危険と判断したティフォンに連れられ、宿泊地となる巨木に出来た洞へと誘われた。
物資が巧妙に隠されており、この地を歩く者は自由に使って良いらしい。そして余裕があれば今度は使った者が誰かのために物資を残し次へ繋げていく──こうした互助精神が根付いていると聞いて、ドクターは感心しきりだ。
「とても寒くて残酷な土地だが、だからこそ人々は結託して乗り越えようとするんだな」
「仲間割れなどしてはとても悪魔に対抗など出来ない。サーミの大地に生きる者すべてが味方でないと、生き残ることは出来ないんだ」
てきぱきと今宵の寝床を準備していくティフォンの話を聞きながら、ドクターはランプを弱めの光量で壁に掛けた。少し暗いが火や光源は良からぬものを近づけるため厳禁だと指示を受けていた。
「なるほど……だけど、私のようなよそ者が使っても良いものなのか?」
「ほう、何故そう思った?」
「過酷な土地で、隣人との結びつきが強い。得てしてそういう集合体は排他的になりがちだろう。まして明確な悪魔という脅威があるならよそ者に構っている暇は無いと思った」
ここに来るまでの道中、サーミで生きる原住民と会話する機会があった。大抵はティフォンが隣にいる事もあり友好的な態度だったが、一方で狩人や戦士といった者たちはドクターへの警戒を解かなかった。それが外見の不審感に対するものだけではないと気付くのにそう時間は掛からない。
もちろんドクターはそれを不愉快と感じてないし、自分が部外者である自覚もある。むしろサーミの閉鎖的なコミュニティの空気を肌で感じられて楽しかったとすら感じていた。
「ふむ、さすがによく見ているな、その通りだ。だが心配するな、この辺りに住む者はそこまで狭量ではない。節度と礼節を保てば問題は起きないさ」
「なら良かった。安心して休めるよ」
もし寝てる間に部外者として吊るし上げられでもしたらどうしようかと、若干不安だったドクターである。ただそういう野蛮で原始的な想像こそサーミに対する差別かと感じたが、ティフォンは続けて「だが樹痕は別だ」と人差し指を立てた。
「北部で戦うサーミフィヨドの戦士たちは、仲間内で意思疎通するのに言葉すら必要としない。同じ生活をし、同じものを食べ、同じ敵と戦い一心同体となる。故に外部の者を受け入れないんだ」
「それは……何というか、すごいな。私は絶対に馴染めなさそうだ」
「お前のように他者を操り指揮する者は拒絶されるだろうな」
ハッキリと言い切ったティフォンは柔らかく微笑んで、背負っている巨大な黒弓を手で示したのだった。
「だがこの弓を持っている時点でわたしも同じことだ。お前だけじゃないから気にするな」
「ははは、ありがとう」
「今回はそもそも彼らと遭遇するほど北上する事も無いからな。だがいつか出会うことがあれば気を付けろ」
真摯な忠告に「分かった」とドクターは頷いた。いつか極地へ足を向けることがあれば良いなと心を馳せて、地面に敷かれた毛布の上に腰を下ろす。木の洞の中は外と比べればマシな温度だが、それでも大地から伝わる冷気は骨身に沁みるほどのものがある。
「……うーん、やっぱり寒いな」
「冷えるか?」
ドクターの対面に腰を下ろしたティフォンが心配そうに尋ねてきた。しかも距離が非常に近い。自然に紛れるための植物エキスの香りと共に、女性らしい良い香りが漂ってくる。
ただでさえ小柄ながら胸もお尻も大きいティフォンなのに、昼の出来事を思い出すと否応なしに性的な意識をしてしまう。ランプの陰影が妖しい魅力を醸し出しているようで、気遣ってくれる彼女へ罪悪感を覚えたドクターは咄嗟に目を逸らした。
「大丈夫、と言いたい所だけど……申し訳ない、思ったより堪える」
「そうか。気に病むことはない、確かに今日は普段より冷える。いつもはもっと暖かいのだがな」
時にはこういう日もあるか、と呟いたティフォンは「道中で採った赤い実はちゃんと持ってるな?」と確認した。約束通り指示に従っていたドクターはポケットから数粒の木の実を取り出した。道中で口止め栗といった不思議な植物の話を聞いていたので、これらの持つ効果がずっと気になっていたのだ。
「うむ、ちゃんと持ってるな。この木の実は食べると身体を内部から暖めてくれるものでな、数粒食べるだけで吹雪の中でも凍えずにすむ代物だ」
「へぇ、それはすごいな。だったら君も含めてサーミの人は皆食べているのかい?」
当然の疑問だった。だがティフォンはやや答え辛そうに逡巡してから、若干顔を赤らめて回答する。
「それはな、獣が繁殖をする際に食べる実でもあるんだ。雪祭司はこの寒い地域で代を重ねるためにサーミが賜りし贈り物と語り、実際に多くの部族で新婚夫婦が子を作る際に食べる『子宝の実』として重宝されている」
「つ、つまり……」
「まあ、なんだ。食べると発情して性的欲求が高まる、そういう木の実という訳だ」
気まずい沈黙が流れた。すっかり陽の暮れた外を駆け抜ける風の音だけが聞こえてくる。それと共に気温がさらに下がっているように感じられて、ドクターが身体をブルりと震わせた。元々冒険家とは程遠い生活をしているからか、一向に身体が寒さに適応してくれない。
ドクターの手の平にある小さな赤い実。これを食べればマシになるのだろうか。しかし昼に醜態を晒した挙句、この上性欲に苛まれる姿をティフォンに見せたくない気持ちがあった。
「ドクター」
その様子を間近で見ていたティフォンが大真面目に彼を見やった。
覗き込まれるような体勢。長すぎる薄紫の髪がサラリと揺れ、穏やか瞳を目線が合う。
「な、なんだい?」
「食べるのを躊躇する必要はない。寒いと感じるならば生存のため手段を選ぶべきではないだろう」
「だ、だけどほら、寝袋や毛布を使えば我慢できるだろうし──」
「南部の方でここまで冷え込むのは予想外だったから、あまり毛布も多くないんだ。だから念のため保険を掛けていた訳だが」
自然の猛威に立ち向かうためには何でもするべきであり、躊躇してる暇は無いとティフォンは語る。たった一日とはいえサーミの雪原を歩いた今のドクターにはその言葉の重みが良く理解できた。
「それに、性作用はともかく身体を暖める効能自体は本物だ。私もまだ未熟だった頃……その、一度だけ世話になったことがある」
「えっ」
「……お前にばかり恥ずかしい思いをさせるのは不公平だからな。その日の晩は眠れなかった、とだけ言っておく」
本当に恥ずかしそうに手をモジモジさせる姿に、ドクターはつい良からぬ妄想が浮かんでしまった。つまりそれは、火照った身体を自分で慰めたという訳で。可愛らしくも勇ましいこの少女が大きな胸を揺らしながら嬌声をあげる姿を想像してしまい、一気に雄の象徴が硬くなる。
ゴクリ、喉を鳴らす音がいやに大きく響いた。ドクターの手元にある赤い木の実を食べれば、性的興奮を言い訳に自慰が可能になる訳で。たった今脳裏に思い描いた妄想を頼りに肉棒を扱きたい欲求がムクムクと湧き上がってしまい、彼の中を自己嫌悪と期待感が胸の中を駆け巡った。
しばし脳内で考えた末、ドクターは決断を下した。
「その、色々と気を遣ってもらって申し訳ない。お言葉に甘えさせてもらうよ」
「別に構わない、これでもお前のことは気に入ってるんだ。幻滅などしないさ」
ティフォンの言葉に嘘偽りは無かった。彼女は終始ドクターに友好的で、今だって暗い欲望があるのを承知の上で手段を選ぶなと後押ししてくれている。だからドクターは「ありがとう」と呟くと、せめて理性を保とうと決意して『子宝の実』を頬張ったのだった。
だがすぐに、自らの決意が浅はかだったことを思い知らされることになる。
「……っ、これ、は……っ!」
変化はあまりに早く、そして如実に表れた。
ドクンと大きく心臓が跳ね、それを皮切りに身体中が一気に熱を帯びた。熱いほど温まった血潮が全身を駆け巡り、額からうっすら汗すら浮かぶほど。荒くなった呼吸は全力疾走した後のようにハァハァと酸素を求めている。
しかし何より顕著なのは股間に集まる血流の多さだ。あっという間に剛直は下着の中で完全勃起を果たし、今もまだ硬さと長さを求めて膨張を続けている。クリアだったはずの思考はピンク色の靄に塗り潰され、眼前の少女をオカズにした卑猥な想像ばかり浮かんでは消えていった。
「待ってくれ……! これは、思っていたより……!」
「ふむ、ドクターみたいな貧弱なタイプには効果が大きすぎるのか……? どうも私の想定が甘かったようだ、すまない」
いやに冷静なティフォンを前にドクターは獣欲を抑えるのに必死だった。これはさすがに効きすぎている。自慰どころかティフォンを組み敷いて無理やりに犯したい欲求が止まらない。たとえ少女の方が腕力で強かろうと傷つける真似をしたくないから、ドクターは歯を食いしばって耐えている。
せめて端の方によって極力ティフォンを視界に入れないようにしよう──そう考えて立ち上がろうとしたドクターは、いつの間にか黒い尻尾にガッチリ足を絡め取られていることに気が付いた。
「ティフォン!?」
「こうなったら仕方ない、我慢しすぎで狂う方がマズいだろう。勧めたわたしにも責任の一端はあるから、お前が嫌で無ければ処理を手伝ってやる」
「ま、待て──」
制止も虚しくティフォンはさっさとドクターのズボンを下ろし、内側でいきり勃った一物を露出させてしまった。『子宝の実』も影響で昼に見たそれより遥かに雄々しい肉塊に少女が息を呑む。だが嫌悪感や仕方なしといった雰囲気はなく、むしろどこか乗り気さすら感じられた。
「わたしもこういう知識は多くないが……お前を満足させられるように頑張ってみるつもりだ。ダメか?」
ダメだ、そう理性的にドクターは叫ぼうとした。
しかし性欲の奔流とあざといほどの上目遣い懇願に呆気なく理性は立ち消えて、首を縦に振るしか選択肢は残されていなかった。
◇
「男は胸が好きなんだろう? よく見られているのを感じるからな──よいしょ」
ティフォンは背中へ手を回すと、豊満な胸元を隠す黒い薄布を取り払った。やはりというか下着は付けてないらしい。布地の圧迫から解放されてぶるんと弾けるようにまろび出た巨乳を前に、ドクターの視線はすっかり釘付けだ。大きな声では言えないが彼もまたティフォンの胸を目で追ってしまうことがあった。
それが今、邪魔な布が何もない状態で間近に曝け出されている。日焼けを知らない真っ白な柔肉はたぷたぷして大きく、とてもじゃないが片手では掴み切れないサイズ。だが中央で色づく赤い乳輪はサイズに反して小さめで、さらに真ん中にあるはずの乳首は内側に少し埋まったいわゆる陥没乳首であるようだ。
「……」
「ど、ドクター、目が怖いぞ……」
サーミの山々にも匹敵するほどの巨峰にして絶景を前にドクターは見入ってしまった。小柄な体躯に備わった豊かな双峯のアンバランスさが奇跡的な美しさを醸し出し、触れ難い芸術品を思わせる出来栄え。
ただ、ティフォンの方はドクターの反応に不安げなようで。自分の腕で陥没乳首を隠してしまうと、不安そうな声で訊ねた。
「その、わたしの胸は他とは違うようなのだが……お前は、嫌じゃないか? 見苦しいと思うか?」
「まさか」
即答で否定した。こんな素晴らしい巨乳を批判するようなら彼女の弓に射抜かれて死ぬべきだろう。陥没している様子すらいじらしくて可愛いのに、どうして見苦しいと思う必要があるのか。だから「もっとよく見せて欲しい」とドクターが懇願すると、ティフォンは安心したように腕をどけたのだった。
「見ているだけで満足するのか? してほしい事があるなら遠慮せず言ってくれ」
「いいのか?」
「最初にも言ったぞ、『ここではわたしの指示に従え』と。だからお前はわたしに対して遠慮せず要望を言う必要がある」
指示を出して性的な指示を出させる、その倒錯的な状況にドクターはクラリとした。いっそう昂った一物がビクンと震えて先走りが垂れ落ちる。
逆にティフォンもドクターの剛直をジッと見つめている辺り、少なからず好奇心があるようだ。それなら誘いに乗らない方が失礼だろうと思い直して、遠慮なく内心で願っていたことを口にする。
「なら……胸で挟んでもらいたいな。パイズリって言うんだけど、できる?」
「ふむ、少し待て、やってみる」
ずっしりと重量を感じさせる柔肉の塊が両手で持ち上げられ、ドクターの股間へと少女の上半身が寄った。おっかなびっくりな様子で乳の谷間へ一物を迎えこむ姿すら興奮を煽るスパイスだ。
たぷん、ぐにぃ……そんな擬音が聞こえてきそうな感触。両サイドから挟まれた肉竿は8割ほどが埋もれ、根本から先端の方まで満遍なく柔らかい感触に包まれていた。まるで水風船のような感触なのに、肌触りはきめ細かくて素晴らしく、何より少女の体温が直に伝わり暖かい。
「やっぱり凄い特徴的な匂いだ……それにビクビク震えてる……」
一方でティフォンの方も間近にある雄の象徴に興味津々だった。昼に見た時よりなお強烈で大きな肉棒。女を突き殺して泣かせる凶器が自分の胸の間から先端を覗かせて、透明な汁を胸に垂らしているのだ。ビクビク震えて奉仕を待つ卑猥な光景を前に、まだ触れてもいない股間がジワリと湿り出したのを自覚する。
「もし嫌なら止めても構わないが──」
「嫌じゃない……むしろその、悪くないと思ってるくらいだ……」
恥じらいながら正直に告白してくれるティフォンを前に、ドクターの理性がまた一段階吹き飛んだ気がした。
ただ包まれるだけで十分すぎる極楽だが、もっと欲張ってしまいたい。人どころか獣の本能に身を任せる勢いで両手を伸ばし、剛直を挟み込む少女の巨乳へ五指をあてがった。
「んっ、むぅ……触ってもいいが、優しくしてほしい」
「善処する」
とは言ったものの、どこまで優しくできるかドクターには自信が無かった。
ずっしり重い果実に似た巨峰はまるで新雪に足を踏み入れるかの如く、軽く力を入れた指先がズブズブと沈んでいく。張りと弾力がありながらもっちり柔らかい感触はいつまでも揉めそうな素晴らしさがある。
ともすれば乱暴に揉みしだきたい欲望をグッと堪え、慎重に両手へ力を籠めると中心部の肉竿目掛けて乳圧を押し上げていく。むにぃ……と形を変えた双丘が縦方向に柔肉を零れさせた。
「うぉ……すごい圧迫感だ……!」
「ま、待って、ドクターの熱が、伝わってきて……!」
ティフォンの巨乳に包まれた感触は、至福の一言だった。
ドクターを襲ったのは肉棒全体にピッチリ乳肉が絡みついてくる快感だ。一物のカリ首から裏筋の凹凸まで、その全てにフィットするよう乙女の柔肌が吸い付いてくる。両側から手で押し込まれた圧力が適度に希釈されて肉棒に伝わることで優しく扱かれているようだ。
ぎゅむ、ぎゅむとドクターの手のひらが豊満な球体を押し込む度に肉竿がビクリと跳ねて我慢汁を垂れ流す。少女の胸元に落ちて雄の匂いをマーキングする度、胸を使われているティフォンはいっそう雌の昂ぶりを覚えてしまうのだ。
「はぁ、ふぅ……硬くて、大きい……ドクターは気持ちいい、か?」
「ああ、すごく気持ちいい……ティフォンのパイズリは最高だ」
そうか、とティフォンは微笑んだ。彼女にとっては重く邪魔なだけな胸だったが、それでドクターが喜んでくれているなら素直に嬉しかった。男性器を弄られてる余裕の無い姿も普段は泰然自若としたドクターの姿とは正反対でどこか微笑ましい。時折間抜けな姿を見せるものの、指揮官として底知れない姿がティフォンは好きだったし、今の性感に悶えているギャップすら愉快に感じられた。
「お前の、すごく熱くなってる……こんなに硬く張り詰めてて痛くないのか?」
「痛いというか、すごい敏感になってて……! でもティフォンの胸が柔らかくて気持ちいいから、全然気にならないっ」
「ふむ、そういうものなのか」
なら、とティフォンは自分の両手を胸に添えた。小さな掌ではとても包み込めないサイズの果実を押し込み、今度は自分からパイズリをしてみる。やってみると思ったより簡単で抵抗感もなく、胸の形が変わる度にドクターの小さな呻き声が聞こえてきた。楽しくなってより強く押し込んでみると、またドクターの声があがる。
「ティフォン、それ……!」
「気持ちいいのか? いいぞ、好きなだけ感じてしまえ。射精するなら受け止めてやろう」
ぎゅむ、ぎゅむと少女の掌が胸を圧迫して、揉みしだき、中心に挟まれた肉竿へ無限に快楽を叩きつける。温かな柔肌に包まれた剛直はとっくに先走りを垂らしてビクビク震えていた。
男性の射精など当然見た事のないティフォンにとって、自分の胸で果てようとする様はあまりに刺激的だ。僅かな嫌悪感と多大な好奇心、そして勘違いでなければ愛しさのようなものすら覚えながら、早く射精して♡ とばかりにグニグニと挟み込む。
「んっ……♡ 先端が、擦れて……」
気付けば隠れていた乳首の先っぽが顔を出し、亀頭とぶつかってコリコリと刺激されていた。男を悦ばせながら自らも気持ちよくなる感覚がゾクゾクと身体中を駆け抜け、まだ布で覆われた下半身が濡れそぼる。異性に奉仕することへの被虐じみた悦びにティフォンは戸惑い、そんな彼女を安心させるようにドクターの手が頭に触れた。
「な、なんだ、どういうつもりだ?」
「その、ありがとうと思ってね。嫌ならやめるが」
「嫌では、ない。そのまま続けてくれ……角飾りは取るなよ」
自らの乳で奉仕する姿を褒めてもらえるのは、不思議な快感をティフォンに齎していた。嬉しい、もっと良くなってもらいたい、気持ちよく射精してほしい、そんな感情が胸中に溢れて止まらない。それを嫌だと感じなかった彼女は、心の命じるままに豊満な胸で肉棒を捏ねて、押し潰して、扱いて、甘やかして──
「
気付けばドクターが限界を迎えて、気持ちよくパイズリ射精をしてしまったのだった。
「うわっ、これは……すごい勢い、だな……」
びゅるりと吹きこぼれた精液は噴水じみた勢いで吹きあがり、ティフォンの胸や顔周りを白く汚してしまった。精液の嗅いだことが無い独特な匂いがツンと鼻にくるものの、何故か抵抗感はない。本能が雄の遺伝子を知っているのだろうか、なんてティフォンは思った。
「その、上手くできただろうか?」
「ああ、最高だったよ……ありがとう」
◇
心地よい射精の余韻に浸る暇もなく、むしろ絶頂を呼び水として更なる性的欲求が身体の底から呼び覚まされる。一度吐精したはずの肉槍は瞬く間に硬さを取り戻して自己主張し、眼下のよく実った雌を食い荒らしたいと訴えかけているようだ。
「ふむ、お前のそれはまだ元気なようだな」
「いや、ははは……すまない。さっきからずっとエッチなことしか考えられないくらいで」
「アレはそういうものだから責める気は無い。しかし、そうか……」
ちょっと考え込んだ様子のティフォンはうーんと唸り、数秒の考慮の果てに結論を導き出した。
パイズリ射精の精液が付着したままの上半身を隠すことなく、さらに残るボトム部分まで一息に脱いでしまう。後に残ったのはティフォンの白く滑らかな裸体と、申し訳程度に身体を隠す左右非対称の靴下とベルトだけだ。
当然、それら全てがドクターの視界にしっかり収まっている。呼吸の度に揺れる胸はもちろん、むっちりした太ももとお尻も、切れ込みじみた小さなお臍も、その下で大人っぽく翳る薄紫の茂みも、そこに隠されたふっくらした割れ目も、何もかもが露わだ。
「木の洞の中は暖かいが、ここまで脱ぐと寒いな」
そしてティフォンはいっそわざとらしい調子で嘯くと、ドクターが止める間もなく『子宝の実』を食べてしまうのだった。
「なっ……!」
「これを食べるのは二度目だが……身体が火照って、自分が自分で無くなるようだな。だけど、うん、悪くない気分だ」
これでティフォンもドクターと同じく、性的欲求を抱えた仲間になった訳で。
狭い空間に発情した男女が二人。これで何も起きない方がどうかしてるし、彼女の意思表示もまた明白だった。ドクターが躊躇いがちに伸ばした腕を掴んで自身の胸へと押し当てる。
「ほら、心臓がドキドキしてるのが分かるか? 今のわたしはお前と同じ性欲に支配された獣だ」
「どうしてここまで……」
「お前が決断を下したならば手助けするのがわたしの役目だ。いつも言ってる通りに、な」
『慌てなくていい、わたしが守る』──戦闘中、確かにティフォンはそう言ってドクターの決断を後押ししてくれる。その言葉に安堵を覚えて冷静な判断を下せたことだってある。
「それに、わたしだって興味があるし、ちゃんと相手は選ぶ。こんなことをするのはお前が初めてだし、たぶん最後になるだろう」
こっちも触ってみろ、ともう片方の手をティフォンは誘導した。その先には彼女の最も大事な部分が蜜を溢れさせながら待っていて、指先が触れた途端にくちゅり……といやらしい水音が鳴った。恥丘に生えたフワフワの茂みまでしっとりと湿り気を帯びているようだ。
いいように胸を使われて精液を吐き出され、そんなことをされてティフォンは濡らしてしまったのだ。その事実を認識するだけでドクターの肉棒は再び硬さを取り戻し、密着した少女のお腹をグイグイと押してしまう。
「男性は射精すると萎えると聞いてたが……お前のはすごいな。あるいは、これも『子宝の実』の効果か?」
「そうかもしれないが……その、君が魅力的すぎるのもあると、思う……」
「ふむ、容姿を褒められたのは初めてだが、存外嬉しいものだな」
長く伸びた逞しい肉竿は少女のお腹にピッタリ裏筋を付け、亀頭はお臍の先に当たっている。小柄な少女へ収めるにはあまりに大きすぎる凶器だが、ティフォンの方に怯えた様子は無い。むしろ自分から肉槍へお腹を近づけ、大きな乳房をドクターの胸板へむにゅりと押し付けてしまう。
「ひ弱で抜けたところもあるが、わたしに無い武器で助けてくれる──そんな相手になら、身体を捧げても良いと思える。これでもお前の事は気に入ってるんだぞ?」
だから、とティフォンはゆっくり背中を向ける。敷かれた毛布の上に膝を付き、そのまま上半身を逸らした四つん這い──獣の交尾の姿勢を自ら取った。獣の交わりを見てきた彼女にとってはこれが性行為のスタンダードだった。
長い髪が左右に流れて白い背中がむき出しとなり、腰部から生えた黒い尻尾が落ち着かなさそうに揺れていた。丸いお尻がドクターへ捧げるように持ち上げられ、隙間からつぅ……と透明な液が垂れる様まで見て取れる。
「遠慮はいらない、お前の逞しいそれで一息にわたしを貫いてくれ」
「分かった……あまり優しくできなかもしれないから先に謝っておく、ゴメン」
「謝るな、承知の上でお前に身体を明け渡したんだからな」
決して義務感でも嫌々でもなく、彼女自身がそうしたいと願ったから交わることを許可している。それが分かった時点でもうドクターが遠慮する理由は何処にも無かった。頭を支配する性欲に身を任せ、徹底的に二人で気持ちよくなろう。
そそり勃った切っ先を温かな泥濘へ擦りつけると、くち、くちゅといやらしい水音が鳴り響いた。軽く前後に往復して愛液を馴染ませるだけで「んっ、あっ……!」と鼻にかかった嬌声が漏れ出す。これだけで感じている少女への愛おしさが止まらない。
ドクターはお尻を両手で掴むと、グニグニと揉んだり引っ張ったりしてみた。狩人の引き締まったお尻は安産型の程よい弾力で胸に勝るとも劣らない極上の感触である。ふと悪戯心に駆られて左右にぐにぃ……と広げてみれば、綺麗なピンク色をした後孔がキュッと窄まる様が目に入る。
「可愛いな、お尻の穴までヒクヒクしてるよ」
「ばかっ、そんな汚い所まで見るな……!」
微塵も汚さを感じさせない無毛で滑らかな菊皺だが、尻尾でバタバタと抵抗されたドクターは大人しく視線を外した。代わりに愛液で濡れ光る剛直をティフォンの正しい入口へと押し当て、『これからここに入るんだよ』と丁寧に教え込む。
挿入しやすいようにか、あるいは挿入が待ちきれないとばかりに丸いお尻が突き出される。「はー、はー」と興奮した吐息がどちらのものか、もう分からない。
「
「ああ、来てくれ……んっ、ああ゛っ!」
ドクターが腰に力を籠めると、硬くそそり立った肉槍がズブズブと膣内へ潜り始めた。キュッと締まった膣口部分を強引に押し広げ、より狭くてキツイ膣内をゴリゴリと進んでいく。体躯に違わず狭い胎内は驚くほど熱く、肉竿をギュウギュウ圧迫する様は万力すら彷彿とさせた。まだ硬さの残る膣襞が四方から纏わりつくとぎこちなく一物に奉仕すべく絡みつく。
一方で太い異物の侵入を受け入れるティフォンは白い背中をビクンと跳ねさせ、これでもかと男性器の大きさを感じ取っていた。自分の中を無理やり押し広げれる感覚に苦しそうなうめき声を漏らすが、その中にどこか甘い声音が混じっているのに本人も気付いていた。異物への違和感がゆっくりと快感になり始め、本能的に雄へ媚びようとコプリと愛液があふれ出る。
「そろそろ、一番奥に……!」
「あっ、ふぐぅ……んぐっ……! お腹、広げられて……んあ゛っ!」
コツン、小さな音がティフォンの奥から聞こえた気がした。
ついに亀頭が少女の一番大切な場所、子宮の入口まで到達したのだ。子作り部屋は初めて迎え入れた雄の逞しさにブルブルと震え、慈悲を乞おうと入口部分がチュッと亀頭へキスをする。もちろんそれは逆効果でしかなく、ティフォンの子宮を認識した肉槍は挿入されたままいっそう勃起し存在感を示していく。
「まだ、大きく……っ、これ、お腹疼いてダメなやつだ……♡」
熱に浮かされたようなティフォンの呟きがドクターの耳に届いた。荒い呼吸をしながら剛直を受け入れた少女だが、痛みに呻いてる様子は無い。どうやら初めてのセックスながらちゃんと適応できているらしい。ならばとドクターは先端で円を描くようグリグリと子宮口を捏ねくり回して反応を見た。
「んっ、ひぎゅっ♡ 待て、そこっ♡ 押すなぁ……♡」
「気持ちいい?」
「…………うん」
羞恥に塗れた頷き。ティフォンの身体が特別男に媚びるようになっていたのか、それともあの木の実の効果なのか。どちらでもいいし、どちらもあるような気がした。全身ムチムチの女体がしっかり快感を拾えているなら、もう次の段階で良いだろうとドクターは判断する。
そう、ここまではまだ挿入しただけ。この時点でティフォンの膣内は熱く潤んで気持ちいいし、彼女もしっかり快感を拾っているのに、動き始めたらどうなってしまうのか。ドクターは自分のペースで動き始められるが、お尻を差し出し後ろから貫かれている少女にはそれすらも分からない。
いったいいつ、どのタイミングで動き出され、そしたら自分はどうなってしまうのか──被虐的な想像にサルカズの少女は打ち震えた。犯されている雌の獣に成り下がった背徳感にぷしゃりと潮まで吹いてこれからされる行為への期待を露わにする。
「挿入されただけでイっちゃったんだ、エッチだね」
「お、お前が悪いんだ……こんな凶悪なのをお腹に収めたら、身体が勝手に勘違いするんだ……!」
「へぇ、どんな風にだい?」
意地悪く囁くドクターはさっきまでと違いとても余裕がありそうで、ティフォンは一言くらい文句を言ってやろうと思った。だけど実際は口から文句が出ることは無く、それどころか雄棒に屈服しかけの身体が勝手に本音を代弁してしまう。
「わたしが、お前の番にされて……この逞しいのに、雌は絶対に勝てないんだって……♡ 分からされているような気がして、ダメなんだ♡」
「──ティフォン!」
いつも凛々しい狩人が甘えた口調で男に媚びるそのギャップに、ドクターは一瞬でやられてしまった。あまりにも可愛くて健気で、この少女を征服して自分のものにしたい下卑た気持ちに支配されてしまう。
細い腰をガッシリと掴んだドクターは遠慮も無しに腰を動かし始めた。愛液の纏わりついた肉竿がズルリと入口まで引き延ばされ、「お゛っ♡」と濁った嬌声があがる。だがそれで終わる訳もなく、すぐにばちゅん! と音を立てて最奥まで突き込むのだった。
「おあ゛っ♡ ま゛っ、でぇ……♡ イ゛っちゃ、ぅ~~っ♡♡」
膣襞を強烈なカリ首で抉られながら最奥を小突かれ、ぱたたっ……♡ と地面に向かって絶頂潮が吹きこぼれた。女の子の大事な部分を玩具のように弄られ絶頂させられて、ガクンと手足から力が抜けていく。しかし地面に突っ伏すことはできず、今も結合したままの肉棒に無理やり腰を持ち上げられている。快楽から逃げられない。
初体験の衝撃はティフォンにとっても大きすぎて、脳裏に怯えのようなものが走った。たった一回膣内を擦られるだけでこれなのに、何度も繰り返されたらどうなってしまうのか。その恐ろしくも甘美な想像に身体は従順に反応し、無意識にいっそうお尻を突きだしてしまう。逃げ出したいのに、求めてしまう。
もちろんドクターからすれば、「もっと♡ もっと♡」と誘われているようにしか見えなかった。
ずるるるる……♡
「あっ、また、抜けて……♡」
どちゅん♡
「んぎっ♡♡ ひぎゅっ、もっと優しく、してぇ♡」
ばちゅん♡ どちゅん♡ グリッ、ぐちゅん♡!
「それっ、ダメだっ♡ 強すぎて、まだっ♡ イ゛っちゃう……♡」
段々とこなれてきた雌肉を、凶悪な雄棒で丹念にほじくり返して耕していく。
最初にあったぎこちなさはとっくに消え去り、今はぷりぷりの膣襞が我先にとドクター自身に密着して吸い付いてくる。愛液を含んでよく濡れた媚肉がぎゅーっと抱き着き、抜け落ちる肉棒に一秒でも奉仕しようと引き伸びて。直後にまた戻ってきた際は嬉しそうに歓待しながら抉り込まれ、ゾリゾリと自分から苛められに向かってしまうのだ。
特にキツめの入口に対してフワッと柔らかくなり始めた膣内の対比にドクターは腰砕けになりそうで、歯を食いしばって力強くティフォンの腰を握り込む。入口は狭く圧迫感があるのに、内部は強烈な締め付けながらもどこか包み込むような感触で、一番奥はコリコリした粒に亀頭を刺激されているようだ。いわゆる名器と呼ばれる心地よさは、ドクターを射精まで導くには十分すぎる威力があった。
「ティフォン……!」
「どく、たー……♡」
少女の名を呼んだのを皮切りにきゅうっと膣内が締まったことで、ビクビク震える切っ先は我慢の限界を迎えたのだった。
最後に残ったドクターの理性が反射的に肉竿を引き抜いた直後、先端から思い切り白濁がぶちまけられた。空洞となった膣口やその上部の後孔、果てはお尻や尻尾の根元にまでドロリとした精液が降り注ぐ。そこに宿ったドクターの熱にすら快感を覚えるのか、ティフォンは腰を震わせ何度も甘イキを繰り返す。長い尻尾が天井に向かってピンと伸び、身体はぐったりと地面に突っ伏してしまっていた。
「はぁ、はぁ……すごいな、二回目なのにこんな
先ほどのパイズリ射精にも劣らない素晴らしい吐精はドクターにも多大な満足感を与えていた。なのに肉棒は意思とは関係なしにまたも勃起し、息も絶え絶えな雌をまだ犯せと主張してくる。この欲望に乗ってしまって良いものか、彼女の意思を窺おうとしていたドクターだったが、
「なんだ……外に、出したのか……♡ わたしは別に、中に射精しても良かったが」
顔だけドクターに向けたティフォンは、いっそ淫蕩なほど妖艶な瞳を向けたのだった。
「中出しはさすがにマズい、何かあった時に困るのは私ではなく君だ」
「心遣いは嬉しいが、今日はその、大丈夫な日だから……お前に孕まされる心配は、ないぞ?」
たぶんな、とティフォンはクルリと体勢を変えた。四つん這いから一転して仰向けとなり、自分から大きく足を開いて手を差し出す。クパクパと開閉する膣口も、先ほどまで一物を挟み込んでいた大きな胸も、快感に蕩け切った可愛らしい表情まで──彼女が隠したがる全てがドクターの前にさらけ出された。雌の濃厚な香りがむわりと沸き立つ。
「お前が満足するまで付き合ってやるし、わたしだってまだ足りないんだ……これで終わりだなんて、そんなことないだろう?」
「っ、そうやって煽るなら……!」
まだまだ疲れの見えない身体を叩き起こしてドクターは容赦なくティフォンへ覆いかぶさった。先走りを垂らす切っ先を無我夢中でほぐれた膣口へあてがい、慣らしもそこそこに一気呵成に奥へと突き込んでしまう。最奥にゴツンと当たった衝撃で巨乳が揺れ、少女の顔が快楽に歪んだ。
「あっ♡ んむっ♡ 今度もまた、ずいぶん激しいな……♡」
「君がそんなにっ! 煽るのが悪いんだっ!」
正常位でガツガツと腰を振って貪る。その度に愛液が溢れだしてドクターの腰を濡らし、地面へと飛び散っていく。粘ついた本気汁が竿の根元の方に白い輪っかを作り、どれだけ少女の内部へ侵入したかを視覚で分かりやすく伝えてくれた。
そして今度は仰向けの体勢になっているから、強欲に双丘にまでドクターは手を伸ばす。掌ではとてもじゃないが収まらないサイズの巨峰を鷲掴みにして揉みしだく。パイズリで感じた柔らかさは改めて触れても至高のもので、ティフォンもまた揉まれることで敏感に快感を拾っているらしく、声のトーンがさらに高くなる。
「あっ♡ あっ♡ んっ♡ ひゃっ、んみゅっ♡」
普段持っている勇ましさの欠片も無い可愛らしい嬌声をもっと聞きたい。その一心でドクターは指先をピンと張りつめた乳首へと向かわせた。最初は陥没して隠れていた小さな先っぽも今やしっかり露出して、弄って欲しそうに自己主張している。その期待を裏切らないよう優しく指で摘まんでコリコリ♡ と転がせば、
「ふみゅっ♡ そこ、ダメだっ♡」
甘いイき声と共に背筋がグッと逸らされて、ぷしゃりと潮を吹いて絶頂した。
大きいと感度が鈍くなる、なんて通説をドクターは聞いたことがあったが、ティフォンの場合はしっかり性感帯として機能しているようだ。むしろ性器に負けないほど敏感なようで、先端でカリカリ♡ と苛めるだけで面白いほど反応してくれる。
緩く肉槍で貫きながら、ふっくらとした両乳首を指先でカリカリ、カリカリと擦るように転がす。口ではダメだと言うティフォンだったが表情はすっかり蕩け、敏感な乳首を責められていっそう蜜壺のぬめりが良くなる始末だ。
「おっぱいたくさん苛められるのが好きなんだね」
「すっ、好きじゃない♡ だから止めてくれ、おかしくなるっ♡」
「へぇ、分かった」
と言いながらドクターはギュッと赤色の先端をつねった。わざと嘘をついて止めさせようとするティフォンへの軽いお仕置きのつもりだったが、反応はどこまでも劇的で。ビクンと身体を跳ねさせて膣内がギュッと締まった。今の一瞬で絶頂したのは明白だ。
大きな胸をパン生地でも捏ねるように揉みしだきながら、ドクターは少し緩めていたピストン運動をさらに早めた。すっかり肉棒に押し広げられた内部はドクターの形に型を取られ、ピッタリ吸い付いて離さない形状になっている。それを無理やり引き剥がしながら出し入れする感触が心地よくてペースが上がると、ティフォンの方もスイートスポットを小突かれて「あっ♡ ん゛っ♡」と濁った声が出てしまうのだ。
「分かったっ♡ みとめるっ、むね弱いからっ♡ そんな、いじめないでくれっ♡」
「素直が一番だ。おまんこの方はどうなのかな?」
「そっちも、同じだからっ♡ どくたーのに、拡げられて、形変わって──ひぎゅっ♡ ずっと、イってるからっ♡」
「うん、知ってる、よっ!」
一際強くどちゅん♡ とドクターが突き込んだ。その勢いを受け止めた子宮がぐにぃと撓み、快感を逃がそうと頑張って踏ん張ろうと試みる。しかし雌の儚い抵抗で雄の暴虐を防ぐことは不可能で、許容できなかった快感が一瞬で絶頂にまで到達し、少女の身体中を駆け巡る。
ぷしゃぁぁぁ……と噴水のように飛沫があがったのは、尿なのか潮吹きなのか。透明な汁がぱたぱたと降り注いでティフォンの激しいイきっぷりをこれでもかとアピールする。犯される雌の香りがいっそう強く立ち込め、ドクターの理性が削られていく。
「あ゛っ♡ ああ゛っ♡ またイぐっ♡ イっちゃう──♡♡」
肉がぶつかる音が弾け、少女の嬌声が幾度も木霊する。
何度絶頂しても終わらない快楽責めに許しを乞うても終わらない。獣のような激しいセックスに翻弄され、音の出る玩具みたいに弄ばれて声と汁を搾り取られてしまう。
だけどそれを望んだのが自分だと言う自覚もティフォンにはあったから、無意識の内にドクターへ手を伸ばしていた。彼を求めるように空中を彷徨った手が、ガッシリした大きな掌に握られる。指を絡めた恋人同士がやるようなつなぎ方。激しさの中にある優しさに安堵した身体が弛緩して、いっそう深くまでドクター自身を受け入れる。
「今度は、
「いい、ぞっ♡ お前の熱いので、わたしを暖めて、くれ……っ♡」
ティフォンの懇願が最後の切っ掛けとなって、互いの指が強く強く絡まった直後に限界が訪れた。
びゅくっ♡ びゅるるるるるっ♡ びゅーっ、びゅるる……っ!
「ふぁ♡ あっ、あぁぁぁ……♡」
熱い精液が一番大事な所へ注がれる感覚に、ティフォンは打ち震えて甘い声をあげた。とっくに屈服して雄に明け渡した子作り部屋に遠慮なく精子を注ぎ込まれ、占領される被征服感。なのに身体はポカポカで多幸感に包まれて、これまで全く知らなかった被虐の悦びに本能が勝手に悦んでしまっていた。もっちりした脚を尻尾ごと絡め、一滴でも多く深い部分で飲み込もうと強請っていた。
ドクターの方もそれは同じで、本来するべきでない膣内射精の背徳感に三度目ながら白濁の放出が止まらない。小さくも頼りになる女の子を自分の遺伝子で犯し、わが物にする征服感。うっとりとした顔で気持ちよさそうに射精を受け止めるティフォンの顔がすぐ傍にあって、無我夢中で舌先を伸ばした。
「あっ……んむっ、あむっ♡ ちゅっ、れろぉ……っ♡」
ピチャピチャ、舌先から伝った唾液が混ざり合って嚥下される。上下の口で深く繋がったことによる一体感に酔いしれながら、今も続く射精と絶頂の感覚に身体を委ねて溶け合っていく。快感と性愛と、ドロドロに入り混じった欲望の果てがここにはあった。
「はふっ、はぁ……♡ お腹の中が、タプタプだぞ……♡ これで満足したか、ドクター?」
「満足した、と思う……きっと」
その言葉通りにいくらか小さくなった一物がズルリと抜け落ち、栓を失った膣穴からゴポリと白濁が零れ落ちた。愛液と精液のミックスジュースが泡立ちながら割れ目を垂れ、会陰を伝って肛門まで届きながら、ポタポタと地面に染みを作っていく。事後特有の淫靡な光景は息を呑むほどにエロく、そして美しかった。
「その割にはあまり小さくなってないようだが……まあいい、ほら、こっちにこい」
言われるがままにじり寄ったドクターの一物がパクリと口内に咥えらた。まさかのお掃除フェラに驚く間もなく舌先でじゅるりと先端を舐められ、つぅ……と竿全体を裏筋に至るまで舌が這う。
明らかにたどたどしい舌遣いで慣れてない。時折歯が当たることすらある。だけど不慣れながらも奉仕してくれる姿が健気だった。鈴口に吸い付いてちゅーちゅーと残った精液を吸いあげようとする様など、四度目の射精をするんじゃないかと不安になるほど性欲を再燃させてくる。
「ど、どこでこんなのを覚えたんだ……」
「覚えた? 何の話か分からないが、汚れたままにする訳には行かないだろう。貴重なタオルで拭くよりも口で綺麗にした方が早いし節約になる」
つまり、ティフォンは性奉仕自体は完全に無知なまま『合理的だから』という理由だけでお掃除フェラを導き出した訳で。偶然噛み合ったが故の背徳的な奉仕は、ドクターの剛直を再び臨戦態勢にするには十分すぎる要因だった。
「……綺麗にしたつもりだったが、また大きくなったな」
「もう少し付き合ってもらえたりする?」
「まったく、仕方ない」
ジト目で呆れ気味のティフォンは、「だが条件が一つだけある」と切り出した。
「サーミの夜は長いから……もっと密着して暖めてくれると、嬉しい」
もちろん、その言葉にドクターが頷かないはずが無かったのである。
◇
小鳥の囀る音が、遠くから聞こえてきた。
「んっ……朝、か……」
朝日に顔を照らされてたまらず起き出したドクターは、身体中を走る倦怠感に昨夜の全てを思い出した。あの赤い木の実を食べた後、ひたすら獣のようにティフォンを犯し抜いた。その情欲の痕跡がそこら中に残っているし、何なら空気中にすら漂っている。
「おはようドクター、寝坊助だな」
「あ、ああ、おはよう……」
そしてティフォンの方はといえば、昨日の激しい交わりが無かったかのようにけろっとしている。既に服をしっかり着込んだ状態で、いつでも出発できるよう準備を整えている最中だ。というより、ねぐらにした木の洞内部の掃除をしているようだった。
「ほら、ボケっとしてないで早く起きろ。ここを掃除したらすぐに出ないと、今日中にチャパットまで戻れるか怪しくなる」
「す、すまない」
「……お前があれだけ激しくしたせいで、至るところ痕跡だらけだ。こんな状態で次の誰かに使われるわけにはいかないからな」
小さく「まだお腹に何か入ってるような感覚がするぞ……」と呟くのが聞こえて、昨夜の情事を思い出してしまう。
たっぷり膣内射精してお掃除フェラまでしてもらった後も、結局性欲は収まらずに夜通し交わり続けた。壁に手を付かせて立ち
「その、ティフォンは昨日のことをどう思ってるんだ? 正直やり過ぎてしまったと思ってるから、その……」
「怒ってるのか聞いてるのか? 心配するな、あれはわたしも望んだことだからな。お前に怒るならばわたし自身にも怒らなくてはいけないな」
安堵するドクターに、ティフォンがスッと身体を寄せた。柔らかな身体を布越しに感じられて否応なしに昨晩の情事を連想させる。心なしか彼女の頬も赤く染まっていた。
「もし次があるなら、もっと身体を鍛えておけ。あれだけ発情してるようでは、いざという時に生き延びることもできないぞ」
「あ、ああ、気を付けるよ」
「それと……その、まだあの実が残っているようなら、捨てるな」
「えっ」
その言葉にドクターは驚いてしまった。これから帰る予定なのだしもう必要は無いだろう、むしろ迂闊に食べしまってまた迷惑を掛けるのも良くない。そうドクターは考えていたから、完全に予想外の言葉だった。
「だけどほら、また君に負担を掛ける訳にもいかないし捨てた方が──」
「思い出せ、ドクター。『ここではわたしの指示に従え』、そう告げたはずだが」
有無を言わせぬ口調で断言されて頷くしかできないドクター。確かにそういう約束だったが……と口ごもる姿に少女は満足気に微笑んだ。
「チャパットの街にはわたしも時折訪れるから、郊外に自分の寝床は確保してあるんだ。もしお前に時間があればだが……招いても良いと、思ってる」
「つまり、それは」
「それ以上は言わせるな」
プイっと顔を逸らされてそれ以上の追及は出来なかった。ただ頬はもっと赤く染まり、耳まで真っ赤になっている様子を見るに、きっとドクターが想像したことは勘違いでは無いのだろう。
「狩人も獣も、一度補足した獲物は何が何でも逃がさない。恨むなら、こんなことをわたしに教えてしまった自分を恨むことだな」
「なるほど、それなら望むところだ」
ドクターは笑った。昨夜のティフォンは美味しく頂かれる獲物だったが、やはり彼女は狩人な訳で。今度はドクターの方が仕留められる側になるというのも悪くないなと、そう感じるのだった。
今のペース・文字数で書き続ける方がいい?
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今のままでいい
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1話の中にもっと濡れ場があってもいい
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1万文字以下でたくさん投稿してほしい