純性癖ナイツ 作:ひかりねこ
でも今回は性癖控えめです。これまでと違いお尻要素はほとんどありません。
記憶というのは、その人物を形成するもっとも重大な要素の一つだ。
過去の経験が記憶となり、血肉となることで人格は形成されていく。だから年齢を重ねた人間ほど思慮深くなるのは道理だし、まだ記憶の積み重ねが少ない子供が無鉄砲にいなるのも道理だろう。
では、思考力は通常の大人と同等のものがありながら、記憶そのものに致命的な欠陥が起きていたらどうだろう?
たとえば記憶喪失。これはまあ、
私の場合は上書き、だろうか? 目覚めてすぐの頃は状況に振り回されて感情的となることも多かったが、最近はすっかり落ち着いた。これはある種、
次に記憶喪失の真逆……
考えてみてほしい、知っている自分が自分でないのはかなりの恐怖だ。記憶喪失が真っ白な紙に例えられるなら、記憶過多は真っ黒に塗り潰された紙である。多すぎるが故に自己が分からない、どの
記憶喪失と記憶過多。
正反対の言葉だが、どちらも記憶の多寡によって自己が成り立たなくなるのは同じだ。それ故に共感できることも多いし、他者には分からない微細な感覚も共有することができる。欠陥から生じる不思議な絆は妙なくすぐったさを以て私たちを繋いでいた。
そう、この私とオペレーター・スルトを結びつける奇妙な縁は、互いの不完全な記憶が切っ掛けだった。
◇
夜、午後10時を回ったころ──
ようやく仕事に一段落付けられた私は、椅子の上で大きく伸びをした。相も変わらずロドスの仕事は山積み、これに加えて各地のオペレーター達にも必要に応じて指示を出す必要があるのだから、身体がいくつあっても足りやしない。昼間の間は秘書を務めるオペレーターに全力で手伝ってもらってもこの有り様だ。
非常に疲れた、このまま熱いシャワーを浴びてベッドで泥のように眠りたい。そんな抗いがたい誘惑をどうにか抑え、私は睡魔を跳ね除けるため目元を揉んだ。既に夜も遅い時間だが、これから約束があるのだ。
手元の携帯端末を立ち上げた。昼過ぎ頃に届いたメールを開けば、ごく簡潔な文章が目に入る。
『これから帰還する。戻ったらあんたの所に行くから』
いかにも彼女らしい直截的な文面だった。詳細もへったくれも無い内容だが、これでも事前に連絡を寄越してくれるだけマシになった方である。以前はいきなりやって来ては秘蔵のアイスを食べて行って、随分と困らされた。
何時にやって来るかは知らない。しかし一時間程前、外勤の車が戻ってきたという連絡を受けているため、もう間もなく訪ねてくるというのが私の予想だ。
「邪魔するぞ」
読み通り、執務室の扉がスッと開いて赤髪に黒い装いの少女が入っていた。サルカズ特有の黒い角を輝かせた彼女は真っすぐ備え付けの小型冷蔵庫へ向かうと、私が貯蓄してある高級アイスの蓋を開けた。今夜はラムレーズンか、渋いな。
「やぁ、スルト。今日の成果はどうだった?」
どっかりとソファに腰を下ろしアイスを食べ始めた彼女──スルトへ私はのんびり声を掛けた。昔は無視され気まずいことも多々あったが、最近はちゃんと受け答えしてくれるから気楽なものだ。
スルトはスプーンを動かす手を止めると、少し不機嫌そうに私を見やった。
「別に、今日も空振りだ。行ったはいいが手掛かりなし、私の記憶は全然暴けなかった」
「そうか……それは残念だな」
「あんたが残念がる必要は無いだろ。これは私個人の問題よ」
「しかしオペレーターの問題なら、私が気に掛けるのは当然だろう」
「ふん……勝手にしろ」
吐き捨ててスルトはアイスを食べる作業に戻ってしまった。しかし決して気分を悪くしたわけでないのは、仮にも深い仲となっている私だからよく分かる。紫の瞳がやや逸らされた時は照れ隠しの合図だ。
机周りの書類をさっさと片付け、スルトの対面のソファへ私も腰かける。互いに無言。余計な言葉を交わさず、私はただ黙々とアイスを頬張る少女を眺めているだけだが、こういう時間が嫌いじゃなかった。
「…………今夜はするのか?」
心地よい沈黙を破ったのはスルトが先だった。食べ終わったアイスのカップをテーブルに置き、私へ期待と不安の入り混じった視線を向けている。彼女が何を訊ねているかは明白だ。
空気がやけに乾いて感じた。確かに私とスルトはそういう関係を持っているが、さりとてそう回数は重ねていない。故にこうして彼女の方から誘ってきたとき、私は喜ぶべきか止めるべきか迷ってしまう。
だが結局、私は自身の欲を我慢することはできなかった。
「スルトが望むならば、私はしたい」
「ズルい言い方だな。でもいいよ、あんたはその方が似合ってる。だから私も、あんたを選んだんだから」
テーブル越しにスルトが身を寄せる。良い香りのする彼女の顔が、唇がこちらの眼前へとやって来て──そっと重ね合わせたキスはラムレーズンの味がした。
◇
──私とスルトは肉体関係を持っている。
最初に断っておくと、恋人とかそういう関係じゃない。誤魔化さず語るなら利害の一致であり、もっと踏み込むならばスルト自身が望んでこの関係を持つに至った。
スルトは複数の記憶が並列して脳内に存在している"記憶過多"とも呼ぶべき症例だ。故にどれが今の自分と関わりある記憶なのか分からず、その手掛かりを求めて各地へ足を運んでいる。ただ、その記憶は何も場所に紐づくだけでない。人間関係や物品といったものから、性行為に関するものまで含まれているらしい。
『私はおそらく処女だと思うが、ハッキリ言って自信が無い。だからあんたさえ嫌でなければ……私と身体を重ねてみてほしい』
などと大真面目に言われたときはさすがにたまげた。もっと身体を大切にした方がいいと諭したし、そんなことせずとも調べる方法はあるだろうとも告げた。けれど大人としておそらく正論を述べた私を待っていたのは、スルトからの容赦ない平手打ちである。
『あんたにとって記憶の真偽を確かめるためだけに肉体関係を持つなんて馬鹿らしいかもしれないが、私にとっては重要なことなんだ。それに……私は、あんただからこの方法を取ってもいいと思った! なのにあんたは真面目ぶって否定するのか?』
共に記憶障害を抱える者同士、ある種のシンパシーを感じていたとスルトは言う。それは私も同感であり、だからこそ驚いた。普段のスルトからそういう態度はちっとも感じられなかったからだ。
だけど今こうして、実利と勇気と、驕りでなければ信頼を以て私へ話を持ち掛けてきたスルトの決意を蔑ろにしたくなかった。故に私はスルトを抱いた。優しく丁寧に、可能な限り彼女を尊重しつつもしっかりと"スルト"としての性行為を彼女の心に刻み込んだのである。
結論から言えばスルトは処女だった。やはり記憶は他人のもので、本人の実体験ではなかったらしい。
だけどそれ以来、スルトが外勤から戻ってくると身体を重ねることがあった。意外だったのは彼女も性行為が嫌ではなかったようで、あちらから誘ってきた際に抱くのが私たちの暗黙の了解だ。私から誘うとすげなく断られるため、いつの間にか誘われるのが密かな楽しみとなっていた。
もどかしい、けれど悪くない。単に快楽だけ追及してもスルトの身体は極上の部類であるし、いつも気が強くてツンツンしている彼女が行為の間だけは無防備に甘えてくれる姿も良い。そして本人は語らないが、きっとセックスを通じて一つでも強烈な記憶を自身の中に植え付けようとしているのだろう。淫らで背徳的で、短絡的なアプローチかもしれないが、自己の拠り所の一つとなるなら私も本望だ。
私もスルトも似た者同士。傷の舐め合いではこれ以上なく適任であるが故に、こうして今日まで歪で不可欠な関係を続けられているのだ。
◇
ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅ。
淫らな印象を与えるリップ音が室内に木霊する。立ち上がった私とスルトが激しく舌を絡め合っている水音だった。
柔らかい舌を絡め、唾液を混ぜ合い飲み込んで、相手の口を支配せんと跳ねまわる。ふんわりした唇の感触と、しっとり嫋やかな舌の感触が快い。二人して呼吸も忘れて互いを求めあい、気を抜けば舌の逢瀬をいつまでも続けてしまいそうだった。
「ん……ぷはぁ。あんたがしつこいくらい前戯から入る奴だとは知ってたが、ここまで執拗だったか?」
「久しぶりなものだから、つい昂ってしまってね」
「そうか、なら好都合だな。私も今は、あんたが欲しくて仕方ない」
私の手がスルトの胸元へと誘導された。ベルトと布地に隠された豊かな胸に手が埋まり、吸い込まれるように沈んでいく。きめ細やかで白い双丘はふるふると揺れながら私に触られるままとなっている。
行為の時のスルトは比較的受けのタイプだ。発言は攻撃的だし挑発的なプレイも多いが、一方で責められると弱いしそれを望んでいる節もある。誘い受け気質というか、可愛がり甲斐のある少女なのは間違いない。
「脱がせるよ」
「ああ、好きにしろ……ん……♡」
胸元を押さえつけるベルトを外して、上着部分を大胆に下へと落としてしまう。抑えつけられていた巨乳がぷるんと溢れながら自己主張し、下着代わりに貼られたニップレスまで大胆に白日の下へ晒されてしまった。胸の谷間まで見えてしまう普段着では通常の下着など着けられないから仕方ない。
シミ一つない白磁のような肌、女体の柔らかさを象徴するような胸だ。カリカリとニップレスを爪先で剥がすと、その下からは勃ち上がった赤い突起が挨拶してくれる。白い素肌によく映える真っ赤な蕾は美しく、紳士ぶる努力を放棄した私は無遠慮に手を伸ばした。
くにくに、こりこり。
こね回すように乳首を指で挟み、ぐにぐにと動かす。指先にグミのような弾力と芯のある硬さが伝わり心地いい。もちろん張りのある乳房を下から持ち上げて柔らかさを堪能させてもらうのも忘れなかった。微かに漏れるスルトの喘ぎ声がさらにこちらを勢いづかせる。
「や、やめろ……! 乱暴に扱うな、バカ……♡」
「痛かった? 不快だったならやめるけど?」
「…………嫌では、ない」
わざと意地悪に聞いてみれば、顔を真っ赤にして瞳を逸らしながら正直に答えてくれた。普段と違ったこういう態度が本当に可愛い。だからスルトは苛め甲斐があるし、甘やかし甲斐もあるというものだ。
もう一度キスを交わしながらマシュマロのような胸を思うままに蹂躙する。手を沈めたり、覆いかぶさるように手のひら全体で触ってみたり、むにむにと揉んでみたり。その度に彼女は赤髪を揺らしながら善がってくれたが、段々と不満気な色が濃くなっていた。
「私ばかり責められるのも何だか癪だな。ねぇ、横になってよ」
「横に?」
「そうだ。床に寝転がれ、私もあんたを責めてやる」
それはまた、何とも嬉しい提案だった。私はすぐにスルトの指示に従って床に仰向けに寝転がる。ワクワクしながら待つこと数秒、スルトの両ひざが頭の左右に置かれた。仰向けに寝転がった私の視線の先は当然、彼女のスカートの内部が広がる事となる。
黒のふんわり広がったスカートの内側は白い布地となっていて、スルトの女の子らしさを強調していた。サイハイソックスとベルトによって強調された太ももはむっちりしており、触ればきっと胸と同じくらい気持ちいいだろう。そして彼女の最も大事な部分を覆い隠すショーツは白色に黒の装飾が施されたもの、清楚な雰囲気ながらもどこか妖艶さを漂わせるものだった。
「…………」
「どうした、何か言ったらどうだ?」
「すまない、スルトは何処を取っても綺麗だと思ってな」
「ふん……お世辞はいい、さっさとやるぞ」
そのまま私の顔に押し当てるように腰を下ろし、上半身は私の下半身へ向けて倒された。互い違いに陰部へと向き合う形になったため、私はスルトの秘部を好きにできるし、逆に彼女は私の股間を好きに弄ることができる体勢だ。
興奮で息が荒くなるのを感じる。極力焦りすぎないように自省をかけつつ眼前に広がる花園へと手を掛けた。薄っすら滲んだ後のある白いショーツをどければ、すぐにスルトの一番隠したい場所がお目見えとなってしまう。
「綺麗だ……」
「人の股間に向けて言う台詞か、それが?」
やや呆れた調子でスルトが言うが、私はもはやそれどころではない。
白の一本筋で構成された陰裂は何度か男を受け入れているとは思えないほど無垢であり、とろとろと蜜を垂らしながら僅かに口を開いていた。恥丘周辺は赤い茂みがしっかり整備されて生えそろっており、否が応でも彼女の肢体が大人であることを認識させられる。
「あ……開くな……♡」
欲張りにも大きな尻肉を両手で掴み、思い切りぐにぃと開いた。陰裂がくぱぁと左右に引き延ばされて内部の鮮やかな赤を露呈させてしまい、隠された窄まりまで不躾な視線に晒されてしまう。ピンク色をした小さな出口はとても排泄孔とは思えぬ美しさを保っており、複雑な性格を体現するかのごとく幾重にも皺が刻まれている。愛おしさを覚えてそっと指で菊蕾を撫でてあげると、スルトの身体が面白いようにビクンと跳ねた。
「や、止めろ……ぉ♡ お尻触るなぁ……♡」
「ごめんごめん。だけどスルトはここでも気持ちよくなれるもんな?」
「い、言うな……ひゃう♡」
気の強い女はアナルが弱い、などと下らない俗説がこの世にあるが、どうやらスルトに関していえば事実であるらしい。
くにくにとアナルを押し込んであげると非常に可愛い喘ぎ声がスルトから出てしまう。お尻の穴は彼女の性感帯の中でもトップクラスの弱点であり、甘く引っ掻きマッサージしてあげるだけでも絶頂できる程度には敏感だ。一度アナルセックスを試したときはおしっこを漏らしてしまうほど気持ちよくなっていた。
さて、こちらを責めてもいいのだが、準備も無しに弄ってしまえば待っているのは悲劇だけ。よって私は後ろ髪を引かれる思いで後孔から指を離すと、ひくひくと男を待ちわびる秘裂へと手をやった。中身はとても鮮やかな色合いで、先端にはちょこんと主張する小さな肉真珠が茂みに隠れるように鎮座している。
こんこんと愛液溢れる泉から漂う雌の香りは如何ともしがたく、むしゃぶり付きたい誘惑に駆られてしまう。あたかも砂漠で遭難した冒険者が一滴の水を求めるように、舌を伸ばしてゆっくりと雫を口に含もうとして──唐突に一物を襲った刺激に硬直した。
「あんただけ良い気分で終わると思わないで……ほら、出てきた♡」
カチャカチャとチャックの降ろされる音。気が付けば私のズボンは下着と一緒に取り払われ、痛いほど屹立した肉槍がスルトの眼前に引き出されてしまった。それなり以上の大きさを誇る陰茎にスルトは一瞬瞠目したが、既に何度か目にして受け入れているからか、すぐに気を取り直して手で扱き始めたのだった。
「ぐっ……」
「どうだ? こうやって手でしーこしーこされるの気持ちいいでしょ? 私が許してあげるから、惨めにイってしまうといいよ」
女性らしい細指が輪っかを作って私自身を責め立てる。亀頭周りを優しく擦ったかと思えば、今度は裏筋をなぞるように刺激して。さらにチロチロと伸ばされた赤い舌が鈴口周りを舐め擦り、極上の快楽を問答無用で与えてくる。あのスルトに奉仕されている優越感も相まってすぐにも射精してしまいそうだ。
とはいえ、相手を一度も絶頂させないまま呆気なく射精してしまうのは業腹だった。目の前に広がる絶景へと改めて舌を伸ばし、ぺろりと蜜を掬うように裂け目を舐め上げた。効果は覿面、スルトの肢体は面白いように跳ね、膣口から白く濁った愛液がとっぷりと溢れ出る。
「あっ、んんっ♡ あんたは、大人しくしてろ……♡」
「私だって、君に気持ちよくなって、もらいたいからね」
「だからってこんな──ん、ん~~~~っ♡♡」
くちゅ、くちゅ♡ ぺろぺろ♡
遭難者がやっと水にありついたかの如く、私は夢中で舌を走らせスルトの秘部を味わい尽くす。ふっくらとした陰唇を食み、膣口どころか尿道口にまで舌先を伸ばして刺激しながら、片手は赤い叢へと伸ばして隠れ潜む陰核を丁寧に引きずり出した。女体の急所ばかり責め立て絶頂の階を強制的に登らせる。
だがスルトの方も負けず嫌いなところが出たようで、快感に翻弄されつつ肉槍の責めを再開した。今度は手や口だけでなく、豊かな膨らみで挟むパイズリまで持ち出して、私を射精させようと尽くしてくる。特におっぱいにぎゅーっと挟まれたときの感触は極楽で、左右から迫る乳圧によって精液が押し出されてしまうと錯覚するほどの心地よさだ。
「ほらっ、イけっ! びゅーっと射精してしまえ♡」
「君の方こそ、好きなだけ潮吹き絶頂すればいい」
パートナーをひたすら責めながら、しかし根底は同じで『相手に気持ちよくなってほしい』という想いがある。故に与えられる快感に翻弄されながらも手は休めず、性感をとにかく高めて相手の絶頂だけを目指して突き進んだ結果は──
「
「イくっ♡ ぁ、あ゛~~~~っ♡♡」
びゅるっ、びゅるるるるっ!
ぷしっ、ぷしゃあぁぁあぁ♡
肉棒の先端から精液が噴水のように吹き出ると同時に、スルトの秘裂からは勢いよく潮が吹き出された。粘っこい白濁液がスルトの顔や髪の毛をデコレーションするようにぶちまけられ、サラサラした潮が私の口内にまで侵入して溺れさせようとばかりに溜まっていく。ゴクゴクと飲み下せば濃厚なスルトの味が体内にまで広がっていくようだ。
「はぁ……はぁ……♡ 気持ちよかったか、ドクター?」
「ああ、最高だった……君も気持ちよかったかい?」
「…………うん」
二人揃って絶頂まで到達するのは、一人だけで絶頂するより何倍も気持ちよかった。互いの境界線が溶け落ちてしまう感覚というか、お互いの為に尽くしている成果が実ったようで精神的にも充足感が得られる。これを知ってしまえば自慰行為などもはや児戯に等しいだろう。
感慨にふける私を他所に、スルトは自分の顔にくっついた精液を指で取っていた。しげしげと眺め、少しばかり匂いを嗅いで嫌そうに顔を顰めてから、パクリと口へと運んでしまう。驚く私が止める間もなくゴクンと嚥下してしまい、してやったりとこちらを見やった。
「あんたの精液、ビックリするくらいまっずいな。だけどほら、感謝しなさいよ。私の中に入ることはできたんだから」
「む、無理しなくていいんだぞ……」
「無理はしてない。これは私が、私自身の意志で、やりたいからやっただけだ」
起き上がったスルトの鋭い視線が私を射抜いた。つい先ほどまでの艶姿を忘れてしまう程の気迫に、私は何も言えずに彼女の次の言葉を待つ。
「こんな行為で自分を再確認しようだなんて、あんたからすれば馬鹿で間抜けな女かもしれない。だけど私にとっては……この瞬間、こうして喋ってることだって、貴重な私だけの記憶なのよ。まして普段の私が絶対考えつかないことだからこそ、強烈な印象として残ることになる」
どの思い出が自分のものか皆目見当もつかず、故に新しい記憶を次々に焼き付けていくしか自己と結び付けられない。そんな彼女だからこそ、思い出として鮮烈に焼き付く行為に飢えている。
スルト自身にとっては今この瞬間さえ代えがたい記憶であり、自らを真に構成するピースになっていくのだ。性行為だからどうだのと、一方的に決めつけてしまう方がよほど彼女にとって"悪"に他ならない。
「こうして居場所を与えてもらって、あんたに気にかけてもらって……私だって感謝してる。だから余計に、あんたが喜ぶ姿を見れば胸が温かくなるし、そういう記憶をたくさん仕舞いこみたいと思うんだ。他のおかしな記憶たちに負けないくらい、いっぱいに」
ツンツンしているスルトらしからぬ大胆な告白だった。本人も自覚はあるのかいっそう顔を赤くしている。
この素直になれない少女がそこまで言ってくれるのならば、私が応えないなどあり得ない。
「そうか……ありがとう、スルト」
「ふん、私だって感謝すべきことはする。当たり前だ」
照れ隠しのようにスルトは勢いよく立ち上がると、まだ寝転がる私の上で大胆に服を脱ぎ去ってしまった。特徴的な黒の衣装がパサリと床に落ち、サイハイソックスとショーツだけの格好となってしまう。赤の長髪と白い素肌の対比が美しく、ぷるんと揺れる巨峰は私の視線を惹きつけてやまなかった。
「入れるぞ、ドクター」
宣言と共にスルトが腰を下ろす。ショーツのクロッチ部分はズラされたまま、私の切っ先が蜜壺の入口と触れ合うとくちゅりといやらしい音が鳴った。くちゅくちゅと焦らすように入口同士が熱烈なキスを交わし合う。
これだけでもスルトの熱と柔らかさ感じてしまって気持ちいいくらいだが、先に我慢できなくなったのは彼女の方だった。ゆっくりと腰を下ろし始め、愛液を
ぐぷっ、ずずずずずず……っ♡
「さっき一度
本人の性格を反映でもしているのか、迎え入れられた膣内は驚くほどキツイ。全方向から満遍なく万力にかけられているかのようだ。大人の体躯だけあって奥行はしっかりあるのだが、あまりの締まり具合に未成熟の性器へ突き入れてしまったのかと錯覚するほどだ。
さらにいえばスルトの胎内は非常に熱い。蕩けた膣襞が無数に一物へと纏わりつくせいで熱の逃げ場がなく、ただでさえ勃起し熱を持った肉槍がオーバーヒートしそうなほど。
強烈な熱と締まりによってまるで拷問されているかのような状態なのだが……頭を埋め尽くすのは痛みではなく、ただただ純粋な快感だけだった。
「ぁぐっ……♡ どうだドクター、私の中はそんな気持ちいいか?」
「ああ、最高だ……!」
「あったりまえだ、この私が身体を許してるんだから。ほら、あんたを快楽地獄に叩き落してあげるよ」
ぐりぐり、くにくに、ごしごし。
足を開いたまま後ろに手を突いて、結合部を強調する姿勢を取った。濡れそぼった白いショーツはもちろん、結合部を覆い隠すような赤い茂みまでしっかり見えてしまうエッチな体勢。彼女の何もかもが包み隠さず眼前に晒されていた。
煽情的な光景に目を見開いたのもつかの間、スルトはにやりと笑うと腰を前後左右へ揺すり始めた。最奥部と甘いキスをしていた切っ先がすっぽり子宮口の輪っかに捕まり、きゅーっと締め付けられてしまう。そんな状態で腰を揺すれば亀頭だけがごしごし優しく磨かれているようなもの。射精欲が天井知らずに高まってしまう。
「んっ……♡ ドクターの、熱くて大きい……♡ 私まで気持ちよくなってしまう♡」
さらに竿を包み込む膣襞たちは相変わらずよく締まりながら絡みつき、こちらの射精をせがむように快楽だけを与えてくれる健気さがあった。温かいお湯の中でにぎにぎと擦られ甘やかされながら、亀頭だけは泣きそうなほど快楽漬けにされ。一度射精したというのに、私はもう二度目を堪えることができなかった。
「ひゃう!」
スルトの腰を掴み、ずんっと一度だけ思い切り突き上げる。
既に射精欲は我慢の限界。互いの陰毛が絡み合うほど腰を押し付け、何が何でも彼女の中へぶちまけると決意しながらスルトの最奥へと狙いを定め、解放の準備を整えた。
「だ、出すのか……? いいよ、なら私の中で情けなくびゅーっと射精してしまえ♡」
不敵な笑みと共に膣がきゅぅっと締まった。それが最後の一押しだった。
びゅくっ! びゅーーっ! びゅるるるっ!!
「あんたの熱いのが中に出されて……ダメだ、私もイく……っ♡」
どくどくと脈打つ肉槍はスルトの内部で大暴れしながら白濁を解き放ち、好き放題にもっとも大事な器官を精で埋め尽くしてしまう。二回目だというのに量も勢いもまったく衰えることなく、彼女の内部をマーキングするかのように塗り潰して止まらない。
その熱と脈動が切っ掛けとなったのか、スルトの方も目を瞑ったまま静かに身体を震わせ絶頂を甘受していた。いっそう膣の締まりが良くなり、一滴たりとも精液を無駄にしないとばかりに絞り取る。相手の自分勝手な種付けをすべて受け入れ、ぴったり重なり合った子宮口からゴクゴクと精液を飲み干し続ける様は私をいっそう興奮させた。
出せば出すだけスルトが快楽を拾い、それによって私が絞り取られる快楽の永久機関だった。
やがて射精の勢いが落ち一物も小さくなり始めた頃には、子宮に入りきらなかった精液が隙間を伝って零れ出してしまっていた。我ながらとんでもない量だ。
「はぁ……これで、打ち止めか……♡ たくさん出したな、満足したか?」
「いいや、まだだ」
まだ緩々と絡みつく膣から陰茎をぬぷりと引き抜く。愛液と精液で汚れたそれは現在進行形で硬さと大きさを取り戻し始めており、まだまだ戦えると訴えているかのようだった。
さすがのスルトも三連戦は予想外だったらしい。大きくなりつつある一物を優しく手であやしながら私へと呆れたような視線を向ける。
「まだ元気とは、つくづくあんたの性欲は底なしだな。体力全部こっちに回ってしまってるんじゃないの?」
「そうかもな。だけど今はスルトも気持ちよくさせてあげたいから、感謝しかないさ」
「な、おい……♡ 私は、別に」
期待しながら、けれど拒絶の色も滲ませるスルトへ、私は短く命令した。
「スルト、四つん這いになって」
「……っ♡ あんた、私に命令する気?」
「そうだよ。だから二度は言わせないでほしい、四つん這いになれ」
「分か……った……♡」
心底渋々嫌そうに、だけど隠し切れない喜悦を醸しながらスルトは四つん這いとなった。気の強い彼女だからこそ、こういう時に嫌々ながら相手に従うシチュエーションにも興奮を覚えてしまうのだ。
肉付きが良くて形の整ったヒップが私へ捧げられ、その奥で息づく窄まりまで完全に見えてしまう。私はふと持ち上がった悪戯心に従い精液と愛液を陰裂からすくい上げると、アナルへと塗り込むように指を押し付けた。
ぐりぐり、くにくにっ♡
エステでマッサージをするかのように、優しく丁寧に菊蕾の皺をなぞって入口部分だけを執拗に揉み込み擦り上げる。
「あっ、バカっ♡ そっちは、触るなぁ♡ ん、ん~~~~♡♡」
ぷしっ、ぷしゅっ♡
たったそれだけの刺激でスルトはあっさり高みへ昇りつめた。割れ目から断続的に潮を吹き、全身を震わせて「私はお尻だけでイきました♡」とアピールしてくれる。しかしこのサルカズ少女、あまりにもお尻が敏感すぎる。これは今度腰を据えて徹底的に躾けてあげたくなる弱さだ。
とはいえ今は前の方に集中するべく、改めてスルトの細い腰を両手で掴んだ。既に復活している一物をくちゅくちゅと膣口へ擦りつけてから、一息に奥までずぷんっ! と叩きつける。
「~~~~~~っ♡」
先ほどアナルでも絶頂した影響か締まりは凄まじい。いっそ痛みすら感じかねないキツさだったが、緩衝材となる愛液越し柔らかな膣襞が当たるせいで痛みは一切感じない。ただひたすらに雄を歓待し気持ちよくさせようと奉仕する、最高の雌穴というべき状態だった。
しかも度重なる絶頂で敏感になっているのか、スルトは入れられただけでまた甘イキしてしまう。白い背中を向けながら頑張って余韻に耐える姿が堪らなくえっちで、私は我慢ならず腰を動かした。
ずちゅん、ぐちゅん、ぱちゅん、ばちゅん!
「おっ♡ あっ♡ 硬いのが、私の中を、ごしごしって♡ くそっ、なんでまだこんな、元気なんだ♡」
何度も何度も執拗に腰を叩きつける。
バサリと広がった赤髪が振り乱され、まるで赤い川のように幾筋にも分かれては合流を繰り返す。あたかも美しい舞を鑑賞しているようだ。張りのある尻肉は腰がぶつかる度にぶるんと波打ち、さらに掌でぐにぃと揉んでみれば胸より弾力ある感触が返ってくる。ともすれば何時間でも揉み続けてしまいそうな魅力が彼女のお尻にはあった。
もちろん胸も忘れてはいない。四つん這いを維持できなくなったスルトは上半身が床へと臥せっており、豊かな胸はその間で哀れにも潰されてしまっていた。そこへ手を差し入れておっぱいを掴みながら上半身を持ち上げれば、好き放題に堪能できる状態へ早変わりである。
「あっ、あぅ♡ お尻と乳首まで、苛めるなぁ……♡」
ぐにぐに、こりこり、もみもみ、くにくに。
スルトの全身を思うままに弄び、こね回し、味わい尽くす贅沢。戦場では無類の力を誇る素直になれない少女をこの時だけは私の勝手にできる優越感。そのどれもが素晴らしいスパイスとなり、腰を打ち付ける原動力へと様変わりしていく。四つん這いで悶えるスルトへ後ろから突き込むというのも、まるでこちらが強姦しているようで背徳的な興奮へと繋がっていた。
「早くイけっ♡ イきなさいよっ♡ いつまで私を、責め続ける気だ……♡ ダメだ、また出ちゃうっ♡」
ぷしっっと可愛らしく潮を吹き、陰毛を濡らしながらぱたたっと床を濡らしていく。先ほどからスルトはずっとこの調子で、絶頂から降りてこられないようだった。現在進行形で高みを更新し続ける快楽に翻弄され、涙目になりながら溺れていく。脱力した姿勢は私へ身体を完全に委ねてくれているのだろうか、ならばその信頼に応えたい。
ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!
「ぉっ♡ まだ激しくする気、か♡ んむぅ……♡」」
激しく腰をぶつかり合う乾いた音が木霊する中で私はラストスパートへと入っていく。
膣内の陰核裏に位置するザラザラした部分を擦り上げる。子宮口付近の粒々した部分を亀頭で突き込んだ。入口周りは竿で何度もストロークしながら擦り続け、一秒たりとも快楽が途切れないよう責め続けた。
最高だった。一物をスルトの膣で扱く快感は例えようもなく気持ちいいし、その動きで彼女自身も気持ちよくなってくれているのがとても嬉しい。私が彼女を満足させられている、その充足感を胸に抱きながら射精の準備を開始する。
「スルト……! もっと、腰を持ち上げてくれ……!」
「ちっ、私に指図するな♡ んぐっ♡♡」
可愛らしく反抗されてしまったので、仕方なくヒクつく窄まりを指で撫でた。ほんのそれだけで彼女はビクリと身体を震わせ、指示通りに腰をより突き出す姿勢となる。これはいいな、今度作戦中に反抗されたらお尻で従わせてみよう。
「言われなくても、分かってる……♡」
「いい子だ」
「ふんっ」
背中を反らしてぐーっと腰を持ち上げる姿勢。あたかも私の陰茎を最奥まで受け入れ、種付けをねだるような妖艶な体勢を前に、こちらの理性も吹き飛ぶ寸前だ。
どちゅん! どちゅん! と勢いよくスルトの膣を耕し掘り返す。締まりは既に最高潮、いつでも出してとおねだりするように膣襞の蠢きは止まらず、愛液は白く濁りながらこぷこぷと垂れ流されている。止めとばかりにふわふわの茂みをかき分け陰核まで触りながら、私は無我夢中で腰を突き込み、そして──
「あっ、そこはダメだっ♡ 敏感すぎるから、触っちゃだめっ♡」
「
「あぅっ、うそだろ♡ また
びゅるるるるーーっ!!
都合三回目の射精だというのに、まるで萎えることを知らないまま無遠慮に白濁を吐き続ける。自ら耕した雌の最奥へ当然の権利とばかりに種付けを行い、捧げられた子宮へとどちらが上かを徹底的に教え込む。先の射精によって既に満杯となっていた子宮は想定外の追加に目を白黒させながら、頑張って雄の欲望を受け入れるべく広がろうと試みていた。その様子があまりに健気で可愛くて、射精の勢いが少し強まってしまう。
「もう、お腹いっぱい、だぞ……♡ どれだけ射精するつもりなんだ、変態ドクターめ……♡」
スルトはすっかり脱力仕切り種付けされるままとなっていた。セックスの余韻で全身に珠のような汗を浮かばせながら、満足そうな表情で私へと憎まれ口を叩いてくる。やはり彼女は素直であって素直でないのが一番可愛い。再認識した私は、彼女の頭を撫でながらそっと唇へと顔を寄せて。
「ん……ちゅっ……♡」
互いの絆を確かめるように、舌を絡ませ口づけを交わしたのだった。
◇
それからも体勢を変えて何度か情を交わし合った。
角を触りながら側位で突いたり、立ちバックでお尻を弄りながら突き込んだり、対面座位で抱きしめ合いながら交わったり。飽きることなくスルトの身体を堪能しながら、彼女の脳裏へ忘れられない記憶をこれでもかと刻み込む。
少しやりすぎてしまったか、何回も絶頂し潮吹きしたスルトは最後は身体をビクビクさせながら性器を締めるだけとなっており、まるで人形のように抱かれるだけとなっていたが。あれはあれで、大切な少女を壊してしまったようで興奮したのは内緒である。
そしてようやく興奮も収まり満足した私たちは、互いにシャワーを浴びると全裸のまま同衾したのであった。
「はぁ……随分と好き放題してくれたね」
「すまない」
「謝るくらいなら最初からするな」
私の胸元に顔を埋めながらスルトがむすっと頬を膨らませた。非常に可愛い。ツンと頬を突いてみたくなってしまう衝動をグッと抑えて、代わりに彼女を抱き寄せる。
「今回は満足してもらえたかな?」
「…………ああ。あんたに好き放題されたおかげで、この記憶が誰かと混じるなんて絶対あり得なくなったよ」
「そうか、なら良かった」
優しく髪の毛を梳くように撫でながら私はホッと息を吐く。複雑な事情の持ち主だが、どんな形であれドクターとして助けになれたなら本望だった。
そのまま黒い角まで丁寧に撫でつけてあげると、スルトから安心したように身体の力が抜けていく。疲れからか既にうとうと眠そうにしているが、最後にポツリと語ってくれた。
「ロドスに来てからは、色んな記憶がすごくリアルになって……私の記憶がちゃんと作られて、やっと自分は自分であると認めることができたんだ。だからその……いつもありがとう、ドクター」
「スルト……」
「…………すぅ」
「寝ちゃったか。まあ、あれだけ体力使えばな」
スースーと寝息を立て始めた少女へシーツをかぶせ、私もそっと目を閉じる。
思い起こせばこれまでに様々なことがあった。記憶喪失の人間が背負うにはあまりに大きすぎる数々だったが、幸か不幸か私は乗り越え今の"私"になることができた。きっとそれは、記憶が戻ったとしても失うことのない得難い経験と呼べるだろう。
願わくばスルトにも、後になって"これも良い経験だった"と笑えるような素敵な未来が待っていればいいのだが──いや、願うだけでは駄目だろう。私はロドスのドクターなのだから、彼女をその未来へと導く義務があるのだ。
私はエッチな短編だとストーリーより情事の描写に比重を置くタイプなのですが、こういうスタイルで良いのでしょうかね。あまり経験が無いので手探りで書いております。
予告という訳ではありませんが、今後書いてみたいキャラ一覧です。
・インディゴ
・ラプルマ
・マゼラン
・ブレミシャイン
・サイラッハ
・これまで書いたキャラの続編
情熱が続く限りは頑張ってみたいと思います。
今のペース・文字数で書き続ける方がいい?
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今のままでいい
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1話の中にもっと濡れ場があってもいい
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1万文字以下でたくさん投稿してほしい