※この作品はR-18です。

純性癖ナイツ   作:ひかりねこ

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ドロシーの善意と危うさのバランスがとても好きです。

アナル要素、全裸土下座要素が軽くあります。個人的な性癖ですが、イチャラブ全裸土下座はもっと流行ってほしいですね。


ドロシーとイチャラブ孕ませエッチする話

 トン、トン、トンと最奥を突く度、魅力的な女体が大きく跳ねた。

 スラリと長い手足は無防備に広げられ、綺麗な金髪は汗を含ませながらシーツへ散らばっている。正常位の格好で犯されているザラックの彼女は太い肉棒を秘部で咥え込み、雄に組み敷かれながら陶酔の笑みを浮かべていた。

 ばちゅん! と一際強く腰を打ち付ける。その衝撃で軽く絶頂したのか、膣内がキュッとしまって精液をねだってくる。思わずイきそうになるのを歯を縛って堪えるが、限界が近い。

 

「んっ♡ あっ、ん……いいわよ、ドクター……♡ 中にいっぱい、びゅーってしてぇ……!」

「っ、ドロシー……!」

 

 こっちは必死で我慢しているというのに、ライン生命の誇る才女は妖艶に私を誘惑してくる。普段の様相からは想像もつかないほど淫靡で甘く、しなやかな甘え方。一歩掛け違えば男を惑わし堕とす魔性の女性となれたかもしれない──それほど魅力的な肢体と声音で膣内射精(なかだし)を希う様は、恐ろしい誘惑に満ちていた。

 もちろん、その誘惑に乗る気はない。こうして身体を重ねていても、やはり超えてはならない一線がある訳で。避妊具こそ付けていないが、安全日なのは分かっているし膣内射精する気も無い。

 

「我慢しなくていいの、よ……っ♡ あなたとの赤ちゃん、欲しいから……っ♡ あんっ」

 

 私の意図はドロシーも知っているはずなのに、毎回彼女は子作りをせがんでくる。そうすればきっと私が折れると信じているかのようだ。実際、何もしがらみが無ければとっくにドロシーを孕ませていただろう。

 ただ、現に私は誘惑を断ち切ることに成功している。今も肉竿を離すまいと吸い付く膣襞を振り切って、一息に温かな洞窟の外へ自分自身を取り戻した。爆発寸前になっていた鈴口から白い欲望がドクドクと吐き出され、ドロシーの白いお腹や胸元、さらに恥丘に翳った金の茂みまで白く穢していく。

 

「もう、また外にお射精してる……膣内(なか)に出しても大丈夫な日なのに」

 

 性行為の余韻に顔を赤らめながら、しかし『不満があります』とばかりに美女はこちらを見やる。

 

「すまないドロシー、それは分かってるんだ……だけど、万が一を思うとダメだから」

「ほんとう、真面目な人ねあなたは……そういうところが素敵でもあるけれど」

 

 それでドロシーはいつも納得してくれる。正直助かっているが、好意を無碍にする申し訳なさもあった。

 無責任に立場ある人間を孕ませるなど言語道断──そういう理性も確かにある。だけどそれ以上に私に硬い理性を齎すのは他でもないこの身体の秘密であって。

 

「君の気持ちに向き合い切れず、すまない」

「……ううん、謝らないで。あなたがナニカと葛藤しているのは、よく分かっているから」

 

 寝転がった身体に抱き着いてくる柔らかな身体は、熱を帯びているのにどこからヒンヤリして。そのおかげで射精の快感に浸っていた脳は一つの恐ろしい可能性を思い浮かべてしまうのだ。

 もし鉱石病(オリパシー)に侵されない種から子供ができたら、どのような()()を持ってしまうのか。その、テラを揺るがしかねない可能性をドロシーが知ったら、どうなるのか。

 

 ◇

 

 その招待状が届いたのは、ロドス号がクルビアに到着した翌日のことだった。

 

「ライン生命での共同研究誘い?」

 

 届いた書面の裏表を眺めながら、私は驚きと共に呟いていた。

 

 差出人はオリヴィア・サイレンス、つまりは現在ロドスから離艦中のオペレーター・サイレンスである。トリマウンツでの騒動を経た後、今は統括課を管理するサリアと共にライン生命の実質的なツートップとして日夜奮闘中だと聞いている。

 サイレンスは信頼できる人間だが、今やクルビアの科学界を代表する人物の一人なのも事実だ。故においそれとロドスに関わっては政治的な意味も含んでしまうからと、あくまで患者の一人として非公式的に関係性を保っている間柄。なのにこうも直接的な誘いが届くというのは、多分に裏の意味を勘ぐってしまうものだが──

 

「大丈夫よドクター。あのサイレンスさんからの招待だもの、決して悪いようにはならないはずよ」

「それは分かっている、分かっているが……あまり純粋に考えすぎても痛い目を見ることがあるんだ、ドロシー」

「あら、そうかしら?」

 

 私の疑念に対してドロシーは何でもないことのように微笑む。スラリと背の高い彼女はライン生命でアーツ応用課の主任を務める才女であり、やはりロドスともオペレーターとして協力してくれている間柄だ。権威ある立場として忙しいはずのドロシーが、わざわざサイレンスからの招待状を届けてくれたのだから無碍にはしたくない。

 とはいえここはクルビアで、無数に渦巻く悪意と策謀など珍しくもない土地である。よってこういう、クルビアの大物──となってしまった相手と──プロジェクトを進めることの複雑さと危険性は十分留意する必要があった。

 

 そういう意味では、政治的な駆け引きに興味の無いドロシーを仲介したのは当然の帰結と言えるだろう。まさかサイレンスが()()()()()()を知っているはず無いのだし。

 

「そうね、私も359号実験基地の件で色々と学んだわ。他人(だれか)のための実験でも、時に違うことへ利用されてしまう、そうでしょう?」

「サイレンスは信頼に足る人間だし、サリアもまた同様ではあるが……裏にある()()しれない意志を無視できない。この『鉱石病(オリパシー)に対する、アーツと血清を用いた抑止効果に関する研究』が面白そうな題材なのは認めるが──」

「ふふ、実はそれ、私が提出した研究プロジェクトと言ったら驚くかしら?」

 

 悪戯っぽい笑みを向けられ、反射的に「えっ、そうなの?」と言いかけた口を慌てて止めた。だけど表情までは止められず、バイザーの裏ですっかり驚いてしまった。そんな私の様子などドロシーにはすっかりバレているようだった。

 

「あなたの事だから本当はとっくに気付いてると思ったわ。そうでなければ私が仲介役に選ばれたりしないもの」

「なんだ、それなら早く言ってくれれば良かったのに」

「驚く顔が見たかったから、つい、ね? お顔は見れなかったけど面白かったわ」

「止めてくれ、恥ずかしい。君の前ではもうちょっとカッコつけさせてくれると嬉しいが」

 

 ということは、つまり。

 

「これは本当にライン生命の内部でのみ動いているプロジェクトという事なのか?」

「ええ、そうよ。主題はアーツ応用課主任のドロシー・フランクスによる実験だけど、そこに外部からの識者を招いて共同実験をしたいというだけ──国に対して報告するべき大事(おおごと)じゃないでしょう? って、サリアさんがそう言ってたわ」

「なるほど、そういうことか」

 

 どうやら先ほどまで語っていた懸念のほとんどは、幸いにも取り越し苦労で終わるようだ。

 現ライン生命の体制は間違いなく信頼できるし、クルビアという国家が横やりを入れてこないなら僥倖と言うか、俄然私も興味が出てきた。アーツ研究のスペシャリストであるドロシーとの共同研究とは中々楽しそうではないか。

 ……ただ、よく読むと期間が一週間という短さなのは少し気にかかる。私の長期休暇には十分すぎるが、実験期間としてはまるで少ない。この辺りにドロシーの真意が隠されていそうだが、それはそれだ。私はドロシーを始めオペレーターを信じている。

 

「よし、それなら乗ってみよう。是非サイレンスからの……いや、君からの招待を受けるよ、ドロシー」

「まあ、嬉しいわドクター! あなたも忙しいし、もしかしたら断られるかもと思っていたのだけど……」

「私だって博士(ドクター)と呼ばれる以上、そういう学術的興味はあるさ」

 

 それに何より、と手に持っていた書面を机に置く。

 嬉しそうな表情のドロシーがすぐ近くにいて、良い香りが仄かに漂ってきて。吸い込まれそうな金の瞳は太陽のように輝きながら私を見つめていた。

 

「君としばらく一緒に居られるのだろう? 私にとっては願ってもないことだ」

「ありがとう、ドクター……私の我が儘を聞いてくれて」

 

 恋人では無いが、恋人よりも密接な関係性。世間的には爛れているとか、依存しているとか、そうやって表現される間柄。それが私たちを示すのに相応しい言葉である以上、静かに唇を重ね合わせるのも当然のことだった。

 

 ──ドロシー・フランクスという女性との関係性は、一言では言い表し辛い。

 

 いわゆる恋仲とは少し違う。お互いに相手を想っていることは確かだが、純粋な恋慕や愛が成した関係性とも違っていて、そこにはある種の打算的な要素も含まれていた。

 いや、打算というとそれも語弊があるか。求めているのは安心感だ。共に『相手からの信頼』を受け取っていることを重要視して、この人だけは何があっても信じられるという結びつきを求めているから。そのための手段として身体の関係も構築されていた。

 

『ドロシー……私は、疲れているんだ。神経をすり減らす策謀の匂いが常に付きまとって離れない。だから君と過ごす時間が、私にとって離れがたいものなんだ』

『ええ、分かってるわドクター。あなたはとても頑張り屋さんだから、私にできることがあればなんでも言ってちょうだい』

 

 私にとってのドロシーは、謀略や策謀に対して無知故に純粋な、政治的で難しい空気を一切纏わせない研究肌の女性である。権謀術数を操る相手との対峙は十八番といえど、やはり人間だから疲れることもある訳で。裏を感じさせず、毒にも似た善意のみで構成された才女との時間は薬のように荒んだ心を癒してくれた。

 逆にドロシーにとっての私は、何があっても傍に居てくれる最後の砦になっている。我が身を省みない無償の善意を持つ彼女だが、それでも自分の研究(ぜんい)が受け入れられない可能性に怯えていて……だから私だけは常に支えで居てほしいとある日懇願されて、それを受け入れた時から今の関係性へ進んだのだ。

 

『お願いドクター……誰が私を拒絶しても、あなただけは私の傍に居て……支えになってほしいの』

 

 ある夜、暗がりに沈む研究室で、潤んだ瞳でこちらへ縋るドロシーを突き放すなど出来なかった。

 

 分かっているとも、これが健全な関係であるものか。

 どちらにも弱みがあって、それを他者に寄りかかることで解決しようとしていて、だから相手が離れてしまうのを怖がっている。精神的な関係だけじゃ安心できないから肉体関係にも頼り、短絡的で強い快感でお互いをより強固に結びつけようとするのだ。事あるごとにドロシーが膣内射精をねだるのも、より密接で直接的な関係を築きたいからだと思っている。

 これは一種の停滞で一種の堕落だ。爛れた関係という名の沼に足を取られ、気付けば後戻りできないところまで身体は沈んでしまっていた。抜け出そうと藻掻いたところで意味は無い。

 

 それに……私は、もうどうしようもないのだ。

 私にだけ弱音を吐いてくれるドロシーの姿を知ってしまって、そんな彼女を独占したいと願ってしまう。彼女に頼られる自分で在りたい気持ちが日を追うごとに大きくなるのを自覚していた。これがある種の恋心と指摘されれば否定はしない。

 きっとそれはドロシーの方も同じことを考えているから……互いに相手に寄りかかりたくて、でも寄りかかって頼られることに喜びを覚えてしまう。そういう仲になってしまったのだ。

 

 だというのに、真の意味で深い関係に踏み出す勇気を持てないのは──やはり自らの過去から来る恐れが邪魔するからなのか。それとも心のどこかで、ドロシーのある種狂気的な善意を信用しきれないでいるからなのか。

 私は間違いなく彼女に好意を覚えているし、彼女もきっと同じだろう。そうでありながら踏み込み切れず、いつまでも身体の関係を続けている。

 

 関係性が壊れるよりも、泥濘に沈む方が心地よいから。

 

 ◇

 

 ドロシーとの共同研究に端を発するロドス本艦の離艦申請だが、私が想像した以上にアッサリと通過した。

 もっと私が懸念していたようなクルビア政府への警戒心とか、あるいは私の体質に関わる重大な秘密とか、そういうものがあるから難航すると考えていた。しかしそこは根回しを既にしていたようで、私は多少の念押しをケルシーから受けるだけで済んだのだった。

 

 そうして車に揺られて到着した研究所は、クルビアの荒野に建てられた小さなセーフハウスに似た建物であった。

 

「へぇ、ここが研究所か。郊外にあると聞いていたが、中々立派じゃないか」

「そうでしょう? 研究室を除けば普通の家として使うこともできるもの」

 

 既にサイレンスとサリアとは久しぶりの再会を果たし、改めて今回の件の説明を受けている。曰く「おおよそ理論は固まった仮説に対する検証の後押しをしてほしい」とのことで、余計な目が入らないよう少し離れた土地に建てられた研究所を用意してくれたらしい。気遣いの裏には確かに他意の無さを感じられた。

 外界からほとんど途絶された陸の孤島じみた小さな小屋。これから私たちはここで、研究のため世捨て人じみた探求生活を一週間ほど続けることになる。

 

 ……という事前の説明が建前なのは、テーブルに山と積まれたお菓子や映画のビデオを見た時点で察した。よく見れば避妊具の入った小さな箱や、滑りを良くするローションまでさも当然とばかりに置かれている。誰が用意したかなど火を見るより明らかだ。

 

「随分期待してるというか、ここでくつろぐ気しか感じられないな」

「……ええ、そうよ。だって私はそのつもりであなたを呼んだのだから」

 

 さすがに恥ずかしそうに俯きながらもドロシーは否定せず言い切った。

 内心の不安を誤魔化すように彼女の腕と尻尾が私の腕に絡められる。

 

「これはまだサイレンスさんも含めて誰にも伝えていないけど、研究の大部分は既に終わらせているわ。最後の大詰めにあなたの力を借りたいのは本当だけど……お察しの通り、一週間なんて時間はいらないわ」

「つまりは君と二人きりで、一週間を思うように過ごすための"巣"なのか、ここは」

 

 わざとらしい確認。ドロシーはコクリと頷いた。頬はもう真っ赤になっていて、腕に絡んだ尻尾が痛いほど締め付けてくる。どこにも行かないで、離れないでと無言で訴える可愛らしい女性を断るなんて出来るはずがない。

 ドサッ、と音を立ててドロシーをソファへと押し倒した。誰が見たって男が女性を手籠めにする場面、安い映画のワンシーンにも似た光景だ。夕日とも言えない陽光が美しい金髪をキラキラと照らしていた。

 

「こういう事をするのも織り込み済み、ということで良いのかな?」

「私は最初からそのつもりだったわ……あなたに求めてもらえるなら嬉しいもの」

「今日は研究を進められなくなると思うが」

「時間はまだたっぷりあるのよ……たくさん私に溺れてちょうだい、どくたぁ♡」

 

 耳元で直接流し込まれるドロシーの甘い声には、糖分が蜜のように纏わりついて粘っこさすら感じられた。ひたすら甘くて都合の良い、雄の欲望を叶えるための媚びた声音。だけどそこにはただ相手を喜ばせる気持ちだけでなく、必死に繋ぎ止めたいと願う感情も含まれているのだ。

 だから私もまたドロシーからは離れられないし逃げられない。これほどの女性に甘えられて、逆に甘えられる快感を知ってしまったら。蜜に絡めとられた蟲のように落ちるしか道は無かった。

 

「脱がせるよ」

「ええ、どうぞ」

 

 逸る心を抑え、ソファに横たわるドロシーの胸元へと手を掛ける。ノースリーブの上衣は胸元が大胆に開いているから豊かな乳房の上半分が明らかだ。だけど実際に全容を見ることができ、あまつさえ触れることすら許されているのは私だけ。世の男性が思わず視線をやってしまう白い果実を独り占めできるのだ。

 白い布地を下へグイと下げると、パステルイエローのストラップレスなブラに覆われた双丘がまろび出た。硬い下着で覆われてなお柔らかさを想起させる極上の胸部。雄の視線に晒されて逃げるように僅かに揺れた。

 

「可愛い下着だ、よく似合ってる」

「本当? 嬉しいわ、気に入ってるけどちょっと子供っぽい気もしたから……」

 

 フリルや花柄の白い刺繍は大人びた可愛さを醸し出し、それがドロシーの美貌や危うい雰囲気をいっそう妖しく引き立てていた。美人は何を着ても似合うというが、下着一つとっても例外でないようだ。

 胸を思い切り触りたい欲求を抑え、さらに下腹部へと不躾に手を伸ばす。ブラウンのショートパンツに手を掛けると、意図を察したドロシーが自分から腰を持ち上げてくれた。スルスルと下半身を守る布地が取り払われ、上とお揃いのデザインをした三角の布切れが晒されてしまう。

 

 あっという間に頼りない上下共に下着姿になり、顔を赤らめて視線を逸らすドロシー。けれど私に獣欲を向けられることを楽しむ余裕はあるらしい。

 

「あなたがこんなに求めてくれるの、嬉しいわ」

「いつも下品なくらい求めているつもりだったが」

「今日はいつにも増してあなたの興奮が伝わってくる気がするもの。ほら……ね?」

 

 伸ばされた手が私の頬に触れる。滑らかな肌から少しヒンヤリした体温が伝わってくるが、その冷たさは思考を冷却せずにむしろ性欲を煽るばかり。この美女を手籠めにして、自分のものであると証をぶちまけてしまいたくなる。

 逸る気持ちを抑えきれない。すぐにでもドロシーを犯して、喘がせて、無茶苦茶にしてしまいたい。下卑た欲求が止められず、上から覆いかぶさりにじり寄った。まるで強姦する直前のようだなと思いながら、それでも欲望に正直なまま強引な口付けを行ってしまった。

 

「んっ……ちゅっ、んむ」

 

 溶けてしまいそうな唇の柔らかさを堪能するより早く舌を差し入れ、ドロシーの口内を蹂躙して回る。声が甘ければ唾液まで甘いのか、味覚から伝わる感覚だけで射精しそうなほど気持ちいい。なのに柔らかくて温かな彼女の舌が無礼者を拒むことなく歓迎してくれ、貪るようなキスが続いていた。

 気付けば彼女の右手と指を絡め、その肢体にのしかかって逃げられないようにしながら、無我夢中で唇と舌を絡め合わせた。時折息継ぎのために離れる度に唾液の意図が淫靡にかかり、金色の瞳がもっともっととせがむように私を促す。口内を犯しているはずなのに、犯すことを強要させられているかのよう。

 

「ちゅ、あん……っ、どくたぁ……♡ とっても情熱的ね♡」

 

 艶めかしく手足と吐息を絡ませて、ドロシーの砂糖菓子より甘い声音を耳元で堪能して。まだ雌雄が交わる前だというのに、お互いの境界線が脆く崩れ去ったと思える一体感を覚えていた。

 ようやく満足して口元から離れた時、銀色の吊橋は名残惜しくしがみついて二人の別れを惜しんでいた。けれどそれも最後は次なる欲求を求めてプツリと切れると、ドロシーは残念そうに自分の唇をなぞるのだった。

 

「キスだけで達してしまいそうなほど、心地よかったわ……まだ私たちの()()は始まったばかりなのに、これじゃあこの先が大変ね?」

「それなら、次はドロシーがどれだけ耐えられるかの耐久実験でもしようか」

 

 すっかり蕩けたドロシーの頭を軽く撫でて、力なく垂れ下がった両足へと触れた。スベスベしてしなやかな白い足を持ち上げ、その中央を拝むべくゆっくりと開いていく。さしものドロシーも羞恥を覚えて軽く身じろぎするものの抵抗せず、実に呆気なく守られるべき秘部が雄の前に明かされてしまうのだった。

 パステルイエローのクロッチ部分は黒い染みができ、じっとりと湿り気を帯びていた。驚かさないよう指先をそっと当たるとくち……と湿った音が鳴る。

 

「もう濡れてる」

「言わないでちょうだい……!

 

 意地悪にドロシーを見やると彼女はサッと顔を横に逸らした。

 

「だって、あなたとするキスが好きだから……♡」

 

 少しいじけたように呟く姿が愛らしかった。

 

「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ」

 

 感謝を述べながら秘められた花園を無遠慮に暴いていく。クロッチを横へズラすと白くぷっくりした陰裂と、ふんわり生い茂った金毛の花畑が出迎えてくれた。むわりと漂う雌の香りが鼻腔から肺を満たして堪らない。

 しっとり潤んだ下の唇にもキスを落とすべく顔を寄せた。僅かに開いた隙間からヒクヒク揺れる膣穴がのぞき見えた。軽く芽生えた悪戯心で息を「ふっ」と吹きかけると、「ひゃうっ♡」と非常に可愛らしい悲鳴が上がった。ビクンと跳ねた脚が艶めかしい。

 

「あんまり焦らさないでぇ……♡」

「分かった、それじゃしっかり準備しようか」

 

 こちらも既に限界気味だ。早くドロシーを味わいたくて仕方ない。

 指先で陰唇に手を掛けると、そっと左右へと引っ張った。鮮やかな紅色の内部が白とコントラストを成して目に眩しい。何度も交わってなお処女の頃と同じ清らかさを保つ美しい秘唇であった。

 いよいよ淫靡な香りが立ち込め、その源泉地へ慎重に舌先を伸ばした。高級なチョコレートをそっと舌先で味わう気分に似てるだろうか。すぐに食べ尽くして満足してしまわないよう、時間をかけて丁寧に味わうべくペロリと割れ目を縦になぞった。

 

「ひゃっ♡ あっ……ドクター……やあっ♡」

 

 下から上へ舐めるだけでドロシーは嬉しそうに喉を震わせた。さらに上から下へ降りていき、会陰をツンと突くとくすぐったそうに身体を跳ねさせた。蕩けたような声音に拒絶感は一切ない。

 ペロペロと獣の如く舐める様は女主人を喜ばすペットの気分だろうか。しかし才女はその天才的な頭脳へ襲い掛かる快楽に見悶えて抵抗せず、ペットが自由に女陰の泉から溢れ出る蜜を啜るに任せている。これでは女主人とペットのどちらが真の飼い主であるか分からず、その倒錯した関係性がまたお互いの興奮を煽るのだ。

 舐めて奉仕すればするだけ愛液が湧き出て掬い切れない。干からびた旅人がオアシスで水を呷るかのごとく、一心不乱に柔らかな谷間へ口付ける。甘くて酸っぱいような、不思議な味が舌の上で踊っては弾けていく。いつまでも味わっていたい美味なのは間違いない。

 

「あっ♡ んっ♡ ぺろぺろってされるの、気持ちいい……」

 

 もっと濃いものを恵んでもらいたい、そんな考えが脳裏を過ぎった時にはもう、舌先は膣穴の浅いところをツポツポと何度も出入りしていた。これでは足りないと本能が把握したら後は早くて、ぬるついた入口から脱出した舌先は上部でピンと主張した雌芯へ触れていた。

 

 ぴとっ♡ れろっ……♡

 

「ひゃぁっ。そこは、敏感すぎるから、だめぇ……♡」

 

 ちゅぅ、と水音を立てて真っ赤な突起へ吸い付いた。控えめなサイズながらも自分から皮を持ち上げ、しっかり自己主張している陰核が愛おしい。美しく才能ある女性にもこのような快感のためだけの部位があるのがどこか不思議で、いやらしく思えてならない。

 鋭敏な部位を傷つけてしまわないようじっくり舌で転がし、弾いて、歯で触れるように甘嚙みする。その度にドロシーが身をよじらせて甘い声音で嬌声をあげてくれた。膣口から零れ落ちる愛液は白く濁ったドロリとしたものとなり、彼女が本気で悶えていることを伝えてくれる。

 

「ドロシー、そろそろ……」

 

 この極上の雌穴をいつまでも堪能したい気持ちを抑え、口元を陰裂から離した。ここまで準備が出来たのだから、早く彼女と一つになって思うままに味わい尽くしたい気持ちが強い。

 それをドロシーも悟っているから、ぐっしょり濡れたショーツを自分で脱いでしまうと足を大きく開いてみせた。長い足を折り曲げ、こちらへ媚びるように赤い媚肉を開き、一刻も早く雄を咥え込みたい膣穴を見せつける。

 

「ええ、いいわよドクター……あなたの逞しいもので、私を貫いてちょうだい」

 

 追い打ちとばかりにドロシーからも懇願されて、すっかり理性はグズグズに蕩け落ちていた。

 テーブルにあった避妊具を慌ただしく掴み、乱暴に開けた薄い皮膜を膨れ上がった肉竿へ被せる。蕩け落ちた理性でも『孕ませてはならない』と警鐘を鳴らすものだから、不満気に見つめるドロシーの前で準備完了したのだった。

 

「もぅ……用意したのは私だけど、直接びゅーってお射精してくれていいのよ?」

「気持ちは嬉しいけど、孕んだら君の方が大変だろう。そこは節度を守らせてくれ」

 

 本当は私の方こそ万が一にも孕ませることを恐れている、とは微塵も表に出さない。

 ドロシーはジッとこちらを見つめてから「もぅ」と小さく頬を膨らませた。

 

「私は別に、それでも構わないのだけど……でも優しいドクターも好きよ」

「ありがとう」

 

 ドロシーの優しさに溺れてしまえばきっと取り返しがつかないことになるだろう。そんな危うさも彼女の魅力の一つと思えるくらいには、既に私も彼女に夢中になってしまっていた。

 気を取り直し、被膜で覆われた肉槍を蜜壺の中へと沈めていく。しっかり潤いきった柔らかな膣内(ないぶ)は侵入者を優しく受け止め、ふんわりと吸い付いてきた。それなり以上に大きい肉棒でも特に苦にする様子は無く、あっさり最奥まで受け入れてくれるのだった。

 

「んっ、ふぅ……こうしてあなたとまた一つになれたこと、とっても嬉しいわ」

「ああ、私もだよ」

 

 ドロシーの細くて長い手足が身体に絡みついてくる。凹凸が合わさり一つとなるだけに飽き足らず、睦み合って抱き合って、男女が一体になろうとしているようだ。

 これから数日間を二人きりで過ごすのに、この時点で互いを求める感情が止められない。繋がるだけじゃ到底満足できず、より深くて強固な楔を打ち込んで彼女に己を刻み込みたいと──交わった視線はそっくり同じことを想っていると物語る。

 

「動くよ」

「ええ、来て……♡ んっ、あぁっ!」

 

 どちゅん! と水音を慣らしながら大きく腰を動かして。

 私たちの爛れた一週間を始めるのに相応しい、濃密な交尾が始まったのだった。

 

 ◇

 

 どこの誰が残した言葉か知らないが、「美女は数日で飽きる」という言葉がある。

 世の中にとってその真偽がどうであるかは定かではない。けれど私にとっては間違いなく嘘であり、何度ドロシーを抱いても飽きるという感情は頭の片隅にも浮かばなかった。

 

 そう、たとえば三日間ほとんどずっと繋がりっぱなしでも、まだまだ味わっていたいと思えるほどに。

 

「んっ、ドクター……いいわよ、もっと奥まで、突いてぇ……!」

 

 ぐちゅっ、ぐちゅっと粘ついた重い音が響く。

 すぐ傍には書きかけの論文や試験管のサンプルが散らばる机があって、研究室であることを忘れさせてくれない。行為にはとても似つかわしくない場で私とドロシーは夢中で肌を重ねて、男女の快楽を思うままに貪っていた。

 。壁に片手を突かせた立ち後背位(バック)の姿勢で、中途半端にはだけた衣類の間からグレーの下着と白い肌がチラリとのぞく。片手を引きながら腰を強くぶつけ合うと淫靡な水音が部屋中に木霊した。

 しっとり潤んだ膣内は今日だけでも複数回男根を咥え込んでおり、変わらぬ締め付けと柔らかさで私を歓迎してくれる。どこまでも私にピッタリとなった性器は幾度貫き、かき回しても飽きるはずがない。

 

「ドロシーの膣内(なか)、柔らかくて温かい……」

 

 今回も避妊具を付けたままの交わりだが、それでも気を抜けば簡単に射精しそうだ。優しく包み込まれる感触と、きゅうと吸い付く奥の奥が心地よくて堪らない。動かなくても満足してしまいそうな気持ち良さ。

 だけども傲慢に、強欲に、次の快感を求めて腰を揺らす。グリグリと亀頭で子宮口を刺激し、魅力的な女体へ暴力的な快楽信号(シグナル)を送り込む。ギュッと締め付けが強まり、膣内の湿り気がまた増した。

 

「イっちゃった?」

「だって、あんなにグリグリってされたらぁ……♡ あっ♡ あんっ♡」

 

 耳元で囁くだけでドロシーの身体がゾクリと震えた。汗で微かに湿り気を帯びた金髪からふわりと良い香りが漂ってくる。見とれるような金の川にそっと顔を埋めると恥ずかしそうに身じろぎして、また膣内がキュッと締まった。

 ぽた、ぽた、と床に垂れた愛液が小さな水溜まりを作っていく。既に床に散乱した使用済みの避妊具まで淫猥な水溜まりに沈んでしまうのではなかろうか。それくらいドロシーは何度も絶頂し、(わたし)を愉しませてくれていた。

 

「またドロシーの膣内(なか)射精()してもいい?」

「それ、なら……んっ、ちゅっ」

 

 振り向きざまに唇へキスを落としてから、ドロシーがうっとりした目つきでおねだりする。

 

「今度はあなたの大きいの、お口で受け止めさせてほしいわ……♡ 直接子宮で受け止められないから、お腹が寂しくて仕方ないのよ」

「わかった、それなら喜んでお願いするよ」

 

 白く丸い尻を掴んで腰を引く。くぱぁと開いた秘唇からにゅるんと飛び出た肉竿は大きくグロテスクで、なのに黄緑色の被膜で覆われているのがどこか不似合いだ。これが先ほどまでドロシーという美女を貫いていたのがどこか信じられない。

 己を串刺しとしていた肉槍が抜けた才女は、そのまま壁に背中を預けつつしゃがみ込んだ。ちょうど私の股間付近に頭がくる高さに調整すると、何の躊躇もなく「あむっ」と本気汁を纏った肉竿を咥え込む。

 

「んっ、んむっ……あむっ、ふ、よいしょ……っと。ほら、これで無粋なものは取れたわ」

 

 嬉しそうに舌先へ乗せられているのは伸びきった黄緑色の避妊具で。どうやらドロシーは口淫奉仕の前段階すら淫靡にこなせるよう学習したらしい。あまりの吸収力の高さに驚きながらもグイっと腰を突き出した。それなら、もっと奉仕をしてもらって楽しまなければ。

 

「もう待ちきれないわよね……分かってるわ、たくさん気持ちよくしてあげるから♡」

「ああ、頼むよ」

「ええ──んむっ、ちゅっ……♡ じゅるっ……んっ……れろぉっ♡」

 

 まず挨拶として亀頭に軽くキスを落としてから、ドロシーは小さな口で長大な一物を咥え込んだ。先ほどの被膜外しと違って喉奥まで使ったディープスロート。口周りは唾液でぬるついて温かく、喉まで行くと狭くなって締まる。違った快感がまとめてやってくるのだ。

 その状態で彼女はグーっと頭を動かし、亀頭をパクリと咥えるくらいまで一物を外へ追いやって。今度はまたにゅるりと喉奥まで咥え込んでみせる。自分の口から喉を一本の筒と見立てた奉仕。紛れもなく雄への服従であり、蹲踞させた姿勢も相まって征服感を覚えた。

 

 くぽっ♡ くぽっ♡ くぽっ♡

 

「んっ、んっ……どうかしら(ほうはひは)気持ちいい(ひもひいい)?」

「ああ、すごくいいよ。上手だ」

「じゅるぅ、んっ……良かったぁ、嬉しいわ」

 

 最初の頃はえずいて涙目になっていたディープスロート。お世辞にも気持ちいいとは言えなかった。

 それが今ではスムーズに雄棒を咥え込み、必死になって悦ばせようと吸い付いていた。さらには舌でチロチロと裏筋を舐めて、優しくも心地よい刺激を付け加えることまで忘れない。天才的な研究者は性技の覚えにおいても間違いなくその才を発揮していた。

 純真で、相手の為を想って無私の方向をしてしまう才女を己の欲望で染め上げる、下卑た快感。単純なフェラチオの気持ち良さ以上に精神的な満足感を高められて、もう射精欲を我慢できない所まできていた。

 

「ぐっ、うぅ……ドロシー、もう射精()そうだ……!」

「じゅるっ、んぐっ……いつでも、お射精して……♡」

 

 ドロシーの頭を掴む。フワフワした金髪がクシャリとなって、申し訳ないと思いながらも止められない。まるで物か何かのように腰ごと肉棒をグッと押し付けて、喉奥の一番深いところまで亀頭を迎えこませると──

 

射精()る……っ!」

 

 びゅくっ……! びゅるるるるっ♡ びゅるるっ……♡

 

 膣でも交わりで高められていた射精欲が、ドロシーの口内で思い切り爆発した。

 白濁の奔流が美しい声を紡ぐ喉を穢し、雄の欲望を無理やり飲み込ませる。ごくっ、ごくっと何とか精液を嚥下しようとする喉の動きすら剛直には快感となった。直接彼女の内部を染め上げ、自分のものだとこれ以上なくマーキングしてしまう。

 やっと吐精が終わり小さくなった一物を口から出すと、ドロシーは小さく咳込みながら深呼吸した。瞳には涙が浮かんでいて、ともすれば傷つけてしまったかと心配になるが、そのような事は無いと分かっている。

 

 精飲しながら恍惚とした表情を浮かべているのに、悪いことをしたと思う必要は無い。

 

「けほっ、こほ……ふふ、すごい量ね。お腹の内側からドクターに犯されているみたい」

「ありがとう、すごく良かったよ。水でも飲むかい?」

「ええ、お願いしようかしら……でもその前に」

 

 と妖しく微笑み、小さく萎んだ肉棒をドロシーが手に取る。細い指先が恭しく亀頭を持ち上げると、赤い舌がチロリと鈴口を舐め上げる。そしてカプリと咥えて精子を吸い上げるお掃除フェラ。

 じゅるっ♡ じゅぽっ……ちゅるるっ、ちゅぱっ♡ 小さな水音が卑猥に響いた後、唇から解放された先っぽはすっかり綺麗になっていたのだった。

 

「はい、これで綺麗になったわね。って、あら──もう我慢できなくなっちゃったの?」

「こんなことされて萎えてる方が難しいよ」

 

 もちろんその後、我慢できずまたドロシーと身体を重ねてしまったのは言うまでもない。

 

 ──爛れた交わりはこれだけで終わらず、他にもたくさんある。

 

 たとえば、他にもこの機会に初めて試してプレイも存在した。私がまだ貰っていなかったドロシーのもう一つの処女を貫くことができたのも、時間がたっぷりあるから実現できたことである。

 

「そんな、とこ……舐めて、ひゃうっ♡ 汚いから……だめぇ♡」

「汚くないさ、とても綺麗だ」

 

 この実験施設と言う名の爛れた巣に籠ってから4日目の夜。

 ベッド上のドロシーは腰を持ち上げられた恥ずかしい恰好のまま、黒いハイサイソックスに包まれた美脚を自分で抱え込んでいた。天井へ向け差し出された割れ目も魅力的だが、今の私は儚い窄まりへの舌奉仕に夢中となっていた。

 淡いピンク色をした美しい花弁は普段キュッと締まっているが、執拗に舐められたことですっかり綻び花開いている。そこに彼女の言う汚さの混じる要素はどこにもなく、芳醇な甘い香りと味わいに頭をクラクラさせられるだけだけ。むしろ奥にチラリと見える紅色の腸粘膜にドキリとさせられる。

 

 つぅ、と穴の縁を指でなぞると物欲しそうに花開き、「あんっ♡」と明らかに快楽を纏った嬌声が零れた。じっくり時間をかけて柔らかくした今なら受け入れられるだろうと、避妊具を被せた一物を差し向ける。これまでに何度避妊具を使い捨ててきたか、もう数えてもいない。

 

「もうすっかり解れたみたいだし……挿入()れるよ」

「ええ、きて……んっ、くぅっ♡」

 

 それから私は、ドロシーのアナル処女を呆気なく奪い、幾度も挿入しては蹂躙した。

 キツイ入口の締め付けに逆らい、筒のような直腸を往復して肛門を穿り返す。その度に雄に幸福した排泄器官が襞を捲り上げて肉竿に媚び、離すまいと吸い付いては射精をねだってきた。膣のように繊細で柔らかな良さとは違って、尻穴を犯す背徳感と出口(いりぐち)の締め付けを楽しめるのが肛門性交だった。

 

 ばちゅんっ♡ ぐちゅんっ♡ どちゅっ! ぐりゅっ♡

 

「や゛っ♡ おくっ、ふか゛いっ……♡ ごれ、へんなこえ、でちゃ……っ♡」

 

 長い肉棒で温かな直腸を耕す度、面白いようにドロシーは悶え喘いでくれた。ライン生命で一部門の主任(トップ)を務める若き才媛が不浄の穴を犯されて喘ぐ姿ほど興奮するものはないだろう。まして雄に組み敷かれて抵抗せず、自分から足を抱えて後孔を差し出している体勢で──全てを委ねて犯されるままになっているのだから。

 

 ぐぽっ♡ ぐぽっ♡ どちゅっ♡ ぷしっ……♡

 

「やだ、見ないでちょうだい……♡」

 

 排泄感を身体が勘違いしたのか、割れ目の上部から尿とも潮ともつかない液体が吹きこぼれた。ぱっくり開いた鮮やかな二枚花の奥、針で空けたような小さな穴から水飛沫が上がる様は圧巻だった。ましてそれがドロシーの潮吹きであるなら尚更に。

 

「そろそろ、射精()すぞ……っ!」

「ん゛っ♡ おねが、っ♡ お射精、して……ぇ♡」

 

 ドロシーの恥ずべき痴態と懇願。それらがアナルを犯す背徳と共に引き金を引いて、理性にせき止められていた白濁が一気に尿道を駆けあがった。爆発するような快感が射出される寸前、腰を一気に打ち下ろしてドロシーの最奥へ亀頭を近づける。

 

 びゅーっ♡ びゅるるるっ♡ びゅくっ、びゅるる……♡

 

「ひゃ、あ……ビクビクしてるの、伝わるわ……私のその、おしりの中で……いっぱいお射精してくれたのね……♡」

 

 熱くて深い直腸のお口で勢いよく吹き上がった精子は被膜に包まれ、ドロシーの直腸へ注ぎ込まれることはなかった。ここまで来たら体内の全てを白く染め上げたいと願うのは雄の(さが)だろうか。

 ともあれ極上のアナル射精に脳が蕩け落ちそうになりつつ、別れを惜しむ腸襞と肛門括約筋を振り切って肉竿を引き抜くと──にゅぽん♡

 

「おっと」

「ひゃん♡ ……もぅ、恥ずかしいからあまり見ないで……♡」

 

 雄棒だけが避妊具から抜け落ちて、淡いピンクの花弁にゴムが咥え込まれてしまう。それでも元の形に戻ろうとヒクヒクする内に、避妊具に吐き捨てられた精液がトロトロと零れ落ちて……まるで直腸射精をしたかのように、ドロシーを淫靡に飾り立てるのだった。

 

 ◇

 

 一週間という滞在期間の内、ドロシーの実験を手伝う場面はほとんど無かった。

 

 朝から交わり、互いの秘部を舐め合い、時には裸のまま食事をしたり、肛門処女を奪った後はそちらでも回数を重ねたり……頭を馬鹿にしてひたすら爛れ切っていた。

 それでも、時折彼女の実験に対して私の知見を話す機会はあった。その時ばかりは性欲を忘れて真面目な議論に終始したものの、残念ながら実験自体は芳しい成果を挙げられなかった。何せドロシーの掲げた『鉱石病(オリパシー)に対する、アーツと血清を用いた抑止効果に関する研究』は、最初から大きな効果を認められるものではなかったからだ。

 

「分かっていたわ、この実験が最初から無謀なものであることは」

 

 と、私の隣に腰かけたドロシーは呟いた。

 既に結合を終え、精子の詰まった避妊具がベッド脇に幾つも投げ捨てられている。一週間の内、もう6日が経過して避妊具も在庫切れに陥っている。我ながら随分とドロシーに欲望をぶつけたものだ。

 むせ返るような雌雄の性臭が立ち込める中、ドロシーは控えめに肩を預けてきた。そっと抱き寄せた身体は華奢で柔らかく、羽織らせたシャツの上からでも儚さを覚えてしまう。

 

 性交後にピロートークをする際、彼女はいつも胸に秘めた弱音や本音を曝け出すものだった。

 

「でも、ドクターの知恵を借りたらもしかしたら、なんて……夢を見てしまったのね」

「君が成そうとしたことは大事な一歩だろう。この実験が失敗に終わったとしても、次につながる糧になる」

 

 などと、ありきたりな慰めの台詞を吐くしか私にはできなかった。

 私が手伝えることなどあまりに少ない、それは一週間という期間の短さからも承知の上だ。出来ることと言えば、交わりの中で彼女の心を受け止めるくらい。これでは研究者というより男娼だ、と自嘲する。

 

「ええ、そうね……有効な成果は立証できず、『上手くいかなかった』という結果報告を書くしかないけど、それも一つの知見にはなるわね」

「すまない、もっと力になれれば良かったが……」

「ううん、気にしないで。あなたのせいじゃないもの」

 

 でも、とドロシーは続ける。

 さりげなく繋いでいた手がギュッと結びつきを固くする。それは離れたくないというより、むしろこちらを逃がさないようにしているかのようで。一瞬、背筋にゾワリとしたものが走ったのは気のせいと思いたい。

 

「これは、あなたの為の実験ではあったから。何としても成功させたかったわ」

「私のため? それはどういう──」

「……ドクターの血液が鉱石病(オリパシー)の血清になるというのは、本当なのかしら?」

「──ッ!?」

 

 ──あまりにも唐突に投げ込まれた予想外の言葉に、私は数瞬思考を失っていた。

 

 何故それを知っているのか。それはロドスでも最高機密であり、ごく僅かな者しか知らない情報だ。なのに何故、どうしてドロシーが知っているというのか。想像だにしなかった質問にかつてない動揺が走る。

 そして今、素肌で触れ合っているドロシーには私の動揺など筒抜けのようで、私は自分で彼女の質問が正しいと答えたも同然なのだった。

 

「……ごめんなさい、前にあなたの秘書をしていた際に、置かれていた資料を読んでしまって。最初は半信半疑だったのだけど、ドクターの医療データの厳重さにもしかしてって……」

「……このことを誰かに言ったりしたのか?」

 

 自分の間抜けさ、忙しさにかまけた杜撰さに呆れ果てながら、やっとの思いで確認する。

 

「いいえ、私の胸の中に留めているわ。偶然だけど盗み見てしまったデータだし……吹聴すればあなたがどうなるか、それくらいの想像はつくもの」

 

 鉱石病(オリパシー)という不治の病への特効薬、血清。そんなものが存在すればテラの大地の全人類が血眼になって求めるだろう。たとえば私を捕まえて、死ぬことも許さず永遠に血を搾り取ろうとする国家権力が現れたって不思議じゃない。

 特にこのクルビアはそういう気風が顕著だ。故にドロシーが秘密を守ってくれたことに安堵するが……であれば彼女は、どうしたいのだ?

 

「君は私の血を使って実験をしたいのか? 今回の実験はもしや最初からそれを目的としていたのか?」

「ううん、違うわ。むしろね、あなたと全く無関係に同じような血清を作れたら良いなと思ってた。だってそうすれば、あなたは特別じゃなくなるから」

「特別じゃなくなる?」

「そうよ、鉱石病(オリパシー)の血清があなただけのものでなくなれば、誰もあなた一人に全てを背負わそうとしない……あなた自身だって、きっと重圧は感じていたと思うもの」

 

 そう言ってドロシーは私の腕を持ち上げた。覆い隠すもののない二の腕には、乱雑な注射痕や切り傷といったものが無数にある。それらはどれも消えかかっているが、一方で私が付けたものではない。

 いや、正確には『今の記憶を持った私』はやっていない。であればきっと……記憶喪失以前の私は、とても苦心していたのだろう。そうやって己の過去を考察したことは幾度もある。

 

「理論は分からない。でも、あなたという成功例があるのに諦めることもできない。そう思って始めた実験だったのだけど……理想が砕け散るのは、思ったよりも呆気ないものね」

 

 答えだけがそこにポンと置かれた状態。ならば研究者であるドロシーが過程を求めて手を伸ばそうとするのは極めて自然な反応だろう。

 そして志半ばで不可能を悟ってしまい、どうしようもない手詰まりへ陥る。これも研究者であれば必ず遭遇する悲しい場面だから、私はドロシーにまた慰めの言葉を掛けようとして、

 

「でもね、こうも思っているの。もしドクターの子供ができたら、その子は同じ特性を引き継ぐのかしらって」

「ドロシー……君は」

 

 ポツリと零された疑問はどこか狂気的な仮説であった。倫理を捨てた科学者への第一歩。

 だけど私はその疑問を咄嗟に遮れなかった。何よりその疑問こそ、私がずっと避け続け悩んでいた命題であったから。

 

「遺伝的な要因で鉱石病(オリパシー)への耐性を持った子供が産まれるとしたら、とても重大なことよ。実験、研究する価値があるわ」

「君は、自分が何を言っているのか分かっているのか?」

 

 気付けば詰問するままにドロシーの肩を掴んでいた。痛そうに顔が歪むことに申し訳なさを覚える暇も無い。

 その可能性は私だって何度も考えた。だからこそそれ以上踏み込む気になれない仮説であったというのに。

 

「私に実験動物(モルモット)となって子供を孕ませろと? そして産まれた子供を私の代わりにサンプルとするのか?」

 

 出来ることならドロシーを信じたい。だけど彼女には()()がある。善意によって倫理観を捻じ曲げた途方もない実験の過去があった。その事実がどうしても敵対的な態度を取らせてしまう。

 だけどドロシーは必死な顔つきで私の手を握ると、真正面からこちらを見据えた。瞳に涙を浮かべて必死に私へ訴えかけてくる。

 

「違う、違うわ……! そんなこと思ってないの! だって私は……あなたが私以外と結ばれるところなんて、見たくないもの……」

「……気持ちはとても嬉しいよ」

 

 搾り出すようなドロシーの訴えは本心なのだろう。痛いほど想いは伝わってくる。

 その気持ちは素直に嬉しい。私だってドロシーのことは好きだ。でも、自分の過去(ひみつ)が素直な気持ちを吐露させてくれない。

 

「あなたの子供を孕みたいと願ってることも本当よ。血清のことを知らなくても、私はずっとあなたとそういう関係になりたかった。でも、もし、産まれてくる子供によってドクターの呪縛をほどけるなら……私は研究者としても最善を尽くしたい。実験動物(モルモット)になんて私がさせないわ」

「だがそれは、君にもまた業を背負わせることになる」

「それでも良いわ……好きな人の為なら、覚悟はあるもの」

 

 ドロシーはスッと立ち上がると、羽織っていたシャツを脱いで生まれたままの姿となった。ザラックの長い耳の先端から足元まで、隠すものは何もない。女性らしい柔らかさのある肢体が眼前にさらけ出されている。

 それから膝を折りたたんで正座をすると、上体を前に倒す姿勢を取って──全裸のまま、三つ指を付いて(ぬか)ずいた。流麗な金髪の流れる白い背中をこちらに見せて、誠意を示す最上位の姿勢を取った。

 

「まず、あなたの秘密を勝手に盗み見たことを謝罪するわ……その上でどうか、私に子種を恵んでほしいの。あなたとの子供を、孕ませてください……」

 

 あのドロシーが、全裸のまま土下座をしている。

 一糸まとわぬ格好で恥も外聞もなく跪き、床に額を付けている。しかもそれは自らを孕ませてほしいという雌としての屈服宣言も同然で、最大限雄に媚びるための代物だ。今この時、ドロシーは自分の尊厳を(なげう)ってでも孕ませてほしいと懇願していた。

 それは無様で、彼女には似つかわしくなく、そんな姿を取らせる己に男なら満足感を覚えるのだろうか。けれど私は言葉に詰まった。こんなことをする必要はないとドロシーを止めるべき? それとも軽蔑して足蹴にするのが相応しいのか? 分からない、だけど彼女の気持ちそのものは本気で本心だと嫌でも伝わってきて、意志の強さに圧倒される。

 

「浅ましい女と嗤っても、倫理観の無い女と怒ってもいいわ……孕ませた後、私を捨てて別の(ひと)と幸せになってもいい。だからどうか、あなたとの子供を授からせてちょうだい……お願い、します」

「どろ、しー……」

 

 まるで壊れたレコードだ。私がやっと搾り出した声は名前を呼ぶだけ、なんの解決にもなってない。

 今この時、必死に跪くドロシーに対して私は何ができるのか。何でもできてしまう。だから様々な発想が頭に浮かんでは消えていくのだ。何を選択しても、床に額を擦りつけた彼女に拒む余地は無いから。

 もう一度足元のドロシーを見やる。全裸で頭を下げて、微動だにせず私の言葉を待っている。その姿はやはり美しくて、嫌いになどなれなくて。

 

 だから、私は。ゴクリと喉を鳴らして、カラカラになった喉の奥から再び声を搾り出した──

 

 ◇

 

「嬉しいわドクター……こんな私の我が儘を聞いてくれるなんて。夢みたい」

 

 微笑みながら手を伸ばすドロシーに掌を重ねて握り返す。その温もりからは安堵と感謝がありありと伝わってきた。

 結局私はドロシーを拒めなかった。私は彼女のことが好きだという感情を否定できなかったし、重大な秘密を知った上で今まで変わらず接してくれていた事実は変わらない。そのうえ孕ませてほしいとあれだけ懇願されて振り払うなど出来なかった。

 この選択はきっと愚かなのだろう。後先考えておらず、情に流されたと指摘されたら否定できない。ただ、不思議と後悔の念は欠片も無かった。

 

「もう避妊具(ゴム)は必要ないか」

 

 ここに来て男女を隔てる薄い被膜の出番は無い。そもそも残数すら無いこの状況は、最初からドロシーが計算していたのだろうか。

 ベッドに横たわったドロシーの片足を抱き込み、剥きだしの亀頭を陰裂に添える。柔らかくぷにぷにして、一度も生挿入はしてこなかった膣口。すっかり潤んだそこはくちゅり♡ と水音を鳴らしてこれからへの期待を物語る。

 

「私は、君のことが好きだ」

「ええ、私も同じ気持ちよ」

「だから、孕ませても絶対に捨てたりしない。ずっと一緒に居てほしいし、願うなら私の業に付き合ってくれるとありがたい。もし君が道を踏み外すなら必ず止める、覚悟してくれ」

「ああ……ドクターの言葉、とっても嬉しわ」

 

 本当に嬉しそうに涙を流し、水滴を指で拭いながらドロシーは笑った。

 夢を語る少女のようにあどけない笑みだった。本当に心の底から幸せそうで私の胸まで温かくなる。

 

「ならお願い……ドクターの熱い子種をいっぱい、私の子宮(なか)に注いでちょうだい。何人でも沢山産んで、一緒に一歩ずつ問題を解決していきたいわ」

「ああ、分かった」

 

 素晴らしい理想の為ならドロシーは己を偽らない。

 必要であるなら、きっと善意を下敷きにして様々なことを成してしまうだろう。私のために、子供のために、そのようなお題目で気付けば倫理観を失う可能性はある。何度も肌を重ねた私は彼女の危うさをよく知っていた。

 

 でも、敢えて言おう。時に感情は合理性を遥かに超えた選択を取る。

 

「いくよ」

 

 考え得る問題は『いずれ時が解決してくれる』と楽観視して、精神的な障害など一笑に伏してしまおう。私はもうドロシーに対する好意を抑えることができなくなっていた。

 

「ドクターの性器、とってもカッコいいわ……それで私のこと、孕ませてくれるのね♡」

 

 ハチミツよりも甘くて粘っこい声音の賞賛を受け、雄の本能が導くままにズブズブと肉竿を肉壺へと収めていく。無粋な被膜は当然無い。巨大に膨れ上がった剛直はドロシーの膣内(なか)と直接触れ合いながら、ミチミチと貫いているのだ。

 薄い皮膜が一枚無いだけ──たったそれだけで驚くほど膣内(なか)の感覚がダイレクトに剛直へ伝わってくる。沈み込む雄竿をみっちり包み込むように襞が纏わりつき、ちゅうちゅう吸い付いて、中々奥へと進ませてくれない。まるで水中を潜っているようなもどかしさ。ダイレクトに密度を感じられる避妊具無し(子作り孕ませ)セックスの凄まじさに驚いてしまう。

 

 ぐぐぐっ……こつん♡

 

「あっ……♡ ドクターの先っぽ、子宮の前に来てるわ♡」

「私も分かるよ、ドロシーの一番大事な部分がすぐ傍で姿勢をねだってる」

 

 グリグリと腰を動かすとコリコリした感触が亀頭に走る。輪っかになった子宮口が下りてきて、精子を注いでもらうべく必死に雄へ媚びているのだ。少しでも多く精子を飲み干し、確実に子宝を孕むべく赤ちゃん部屋の準備は万端であった。

 ならこちらも期待に応えなければ、と気合を入れ直して腰を引く。ずるるるっ♡ と勢いよく引かれた肉槍に膣が痙攣し、女体がビクンと大きく跳ねた。

 

「はうっ♡ ま、まって、一気に引き抜くのはダメぇ……っ♡ やっ♡ ああ゛っ♡」

 

 ずるるるるっ……♡ ぐぐっ、どちゅん♡ ぬちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡

 

 咄嗟に腰を逃がそうとするが、今は片足を抱えた体勢だから逃げられない。もちろん直後にまた肉棒が戻ってきても同様で、好き勝手に子宮口を叩かれても抵抗なんて出来ようもなかった。

 ガッチリ私に下半身をホールドされ、襲い来る快感を真正面から受け止めるしかできないドロシーは雄を悦ばせる雌オナホも同然だった。どちゅっ♡ どちゅっ♡ と最奥をノックされると頭をのけ反らせて喘ぎ、陰核裏のザラザラした弱点(スイートスポット)をグッと擦ると呆気なく潮吹きした。ぷしっ♡ ぷしゃぁぁ……♡ とお漏らしじみた潮が胸元にまで飛んでくる。

 

「潮吹きしちゃうほどっ、気持ちいいのかっ!」

「ええっ゛、そう、よ……あん゛っ♡ そこ、こすられると……っ♡ おなかが、うずうずしちゃって……! ひぐっ♡ だめ……ぇ♡」

 

 白く美しい女体がシーツの上を跳ね踊る。

 整った顔は涙と涎に濡れ、金の瞳はすっかり快楽の虜だ。男を魅了する大きな胸は一突きごとに揺れ動いて赤い先端をこれ見よがしに暴れさせた。思わず片手で鷲掴みにすると「やん……っ♡」と可愛い声が漏れ、ただでさえ赤い頬をいっそう紅潮させる。

 視線をさらに下へやると、白いお腹と小さな臍が内側からうっすら膨らんでいた。私の肉棒で膣内を満たされていることが視覚的に分かってしまい、ならば子宮はこの辺かな? と再び手を伸ばす。亀頭で感じる最奥のさらに上を手で撫でる。

 

 こちらの手付きにドロシーも気付いたようで、そっと自分の掌を上に重ねてきた。

 

「ふふ、ここが私の子宮よ……そして、これからあなたに孕ませてもらう場所でもあるの♡ もしかしたらここから、この大地全てを変えてしまう発見が、文字通り産まれるかもしれないわ」

「そう、だな……怖い気持ちもあるが、楽しみでもあるよ」

 

 言いながら回すように腰を動かす。最奥の子宮口をこねくり回し、「もう降参ですっ♡」ととっくに白旗を挙げている雌の部位へ雄の優位性を分からせていく。ドロシー自身が語った通り、これから私の子を孕ませるのだから。手綱を握るためにも上下関係は明確にしておかねばならない。

 トン♡ トン♡ トン♡ と子部屋をノックする度にドロシーの白い喉が嬌声をあげ続ける。その姿に興奮を促され、さらに生殖本能を刺激されて一物が肥大化する。

 

「んっ、んあっ……♡ また、なかで大きく、なって──ひゃうっ♡ やっ♡ あんっ♡」

 

 ドロシーは170センチの長身もあり決して膣は小さくないし、サイズの大きい私のモノでも優しく包み込んでくれている。なのに今では縦も横もギチギチになるほど膨張し、かつてない勢いで精子が作られているのが本能的に分かってしまう。雄として、この雌に自分の子供を産ませたいと身体が訴えかけているのだ。

 

「ドロシー、そろそろ……!」

「ええ、ええ……! おねがいドクター、わたしの大事なところ、あなたのものにしてぇ……♡」

 

 雄に媚びきったドロシーの懇願に導かれるまま、ラストスパートをかけて腰を打ち込む。もうとっくに射精欲は振り切れている。早く彼女の一番大事な場所を白く穢して欲望をぶちまけたい気持ちでいっぱいだ。

 ああ、それにしても──不思議なものだ、先ほどまで全く考えてもいなかった、子作りセックスをドロシーとしているなんて。まるで将来を誓い合った夫婦みたいで、現に掌同士が重ね合わさることで愛を確かめ合うように握り合う。これまで抱いていた逡巡が全て幸福感と快感に洗い流されていく。

 

「ぐっ、射精()すぞっ! ぜんぶ受け止めてくれ……っ!」

「あっ♡ わたしも一緒に、イっちゃ♡ っ、ぁあ──~~~~っ゛♡♡♡」

 

 びゅくっ♡ びゅるるるっ♡ びゅーっ♡ びゅっ♡ びゅーっ……♡

 ぷしっ♡ ぷしゃぁぁぁ……♡

 

 射精による爆発的な心地よさが脳天を貫き弾けていく。自分の中心から生命の源を解き放って、好きな女性の胎内へ無尽蔵にぶちまける。これまで避妊具で遮られていた射精とはまるで違う、男女が互いを預け合った膣内射精(なかだし)に精液が止め処なく溢れ出た。

 そしてドロシーの方も雄の欲望を受け止めながら、自身も絶頂の快楽に揺蕩っているようだった。何度目かの潮吹きをしながら膣襞がギュッと締まり、今も射精を続ける雄竿から一滴でも多く子種を搾り取ろうと蠢く。子宮は明確に雄棒の奴隷であると格付けは済み、その証明に媚びるよう子宮口は亀頭を完全に包み込む。やはり僅かの漏れも無いよう精液をゴクゴクと飲み干し内部をタプタプにしているのだ。

 

「んっ……あぁ、ドクターの精子が、私の子宮に注がれてる……♡」

 

 心底から嬉しそうなドロシーの様子にこちらまで誇らしい気持ちになってしまう。私の種で妊娠させられることをこんなに喜んでくれて、感極まった様子で微笑みかけてくれるなんて、男冥利に尽きるというか。こんなにも幸せな気持ちになれるなんて少し前は想像すらしなかった。

 

 ぐぐ……にゅるんっ♡

 

「あっ……♡ ドクターの、お射精して小さくなってる……可愛いわね」

 

 余韻でビクビク震えながら今も精液と愛液でコーティングされた肉竿へ、ドロシーは躊躇なく顔を近づけた。チロリと先端を舐められ、くすぐったい感触に「うっ」と情けない声が出る。奉仕精神に溢れたドロシーのお掃除フェラをされるといつも次戦に向けての準備が整ってしまうもので──

 

「くぽっ♡ んちゅっ……♡ んあ……ふふ、また大きくなってくれたわね♡」

「まったく、君は誘うのが上手だな」

 

 すっかり硬さと大きさを取り戻した肉竿へうっとりキスするドロシーは、たとえようもなく淫靡であるのだった。

 

 ◇

 

「ねぇ、ドクター……」

「なんだい?」

 

 すっかり夜も更け、最終日の朝日が既に近くなった頃。

 互いの体液でドロドロになったシーツで抱き合いながら、私たちはピロートークを愉しんでいた。ドロシーの大きな耳やふわふわの金髪を優しく撫で、あやすように腕枕を貸す。

 

「とても今更なことだけど……後悔とか、してないかしら?」

「本当に今更だな……もう決めたことだ、覆せない」

 

 一回でも膣内射精(なかだし)をしたなら、二度目三度目を躊躇う理由はどこにもない。

 四つん這いにした状態で後背位(バック)から犯して射精し、騎乗位でドロシーが必死に腰と胸を揺らすのを眺めながらまた射精し、さらに壁に手を突かせた立ち後背位(バック)でダメ押しの射精をした。最後の方はドロシーが足をガクガク震えさせ、こちらも精魂尽き果てたとばかりに限界まで子作りセックスに励んだのだ。

 ……という感じにこれでもかと膣内射精(なかだし)し、最後には子宮に収まりきらない精子がボタボタと床に零れ落ちるまで注いだのだ。これだけやってまだ妊娠してないと思う方がおかしい。

 

「私が責任をもって君と、君が産む子供を守りたいと思ってる。だけど君が私のために研究をするというのなら……やはり一緒に歩んでいきたいと思う」

「ありがとう……私、今日だけで何度人生最高の幸せを味わえば良いのかしら。本当にね、夢みたいなの」

 

 ぴと……と彼女の手が私の頬に添えられる。少しヒンヤリして、けれど温かい。柔らかく繊細な掌だった。

 

「私ね、たまに怖くなる時があるの。みんな私の傍から離れて、最後は裏切られて傷ついて、一人きりで最期を迎えるのかなって……でも、あなたが居れば大丈夫ね。私の支えになってくれる、あなたなら」

「ああ、そうだな……私が支えになるから、君も私の支えになってくれると嬉しいよ」

「ええ、もちろん。これからもずっとよろしくね、ドクター♡」

 

 研究者としてのドロシーが時に一線を容易く越えてしまうことは承知している。

 ただそれでも彼女が持つ善性は本物で、その気持ちがある限り最悪の事態にはならないと信じたい私がいた。ならば信じたい未来のために、この才女と一緒に頑張ってみるのも悪くない気がするのだ。

 ……まあ、ドロシーが私の子供を妊娠したとなったら、ロドスは揺れるだろうし私も色々大変だろうが、それはそれだ。理想の為に足を止めない、開拓者らしい理念を持つドロシーに倣うとしよう。

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