※この作品はR-18です。

純性癖ナイツ   作:ひかりねこ

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こちら、お題箱より発想をいただきました。
>グラベルとの甘々性欲処理+甘々エッチのSSをお願いします!

今回は通常版衣装を意識して書きましたけど、コーデの黒い装い+白い外套の組み合わせがめちゃくちゃ好きです。


グラベルに甘々ご奉仕エッチをしたりされたりする話

「うあ~、疲れた~……」

「ふふ、お疲れドクター。毎日大変ね」

 

 ドカッとソファに座り込んだドクターは疲労困憊といった有様だった。

 時刻はようやく昼の3時を過ぎた頃。まだ終業には程遠いが、やっと書類と認可と会議の山積みが一区切りしたのだ。まだ急ぎでない仕事はたくさん残っているが、身を粉にして働いたのだし少し休んでもバチは当たるまい。

 そして、他では見せない情けない泣き言を面白そうに見ているのは、ドクターの秘所を務めているグラベルだった。秘書、と一口に述べても実態は護衛のようなもの。かつてカジミエーシュで培った騎士の技量で、要人たるドクターの身辺警護を行うのが彼女の仕事だ。

 

「はい、コーヒーを淹れてきたわよ。あとこっちは一緒に食べると美味しいクッキーね」

「ありがとう……とっても助かる」

「礼には及ばないわ、私はこれくらいしかドクターを手伝ってあげられないのだもの」

 

 とは言うものの、決して小さくない働きであることをドクターは知っていた。

 元奴隷の征戦騎士という異色の経歴を持つグラベルは、確かにロドス運営に関する業務を補佐できる知識は無い。だけどドクターが見やすいように書類をまとめたり、期限をチェックしてリマインドを作成したり、的確なタイミングでリフレッシュになる行いをしてくれたりと、彼女なりによく工夫して尽くしてくれる。もしこれらのサポートが無ければ、仕事効率は数段落ちていたことだろう。

 そもそも本職は護衛なのだから別に手伝う必要も無いのに、わざわざ手を貸してくれること自体がドクターは嬉しかった。なのでついつい、ドクターもグラベルには甘くなってしまう。

 

「あまり謙遜しないでくれ、君のおかげでとても助かっているのだから。いつも世話になりすぎて、お礼をさせてほしいくらいだよ」

「あたしとあなたの仲なのだから、今更かしこまらなくても──ああ、いえ、それならお礼を受け取らせてもらおうかしら」

 

 おや、珍しいとドクターは目を丸くした。グラベルが自分からそんなことを言い出すなんて、明日は矢の雨でも降るのだろうか。

 訝しむドクターの前でグラベルはかがみこむと、ゆったりとした手付きでドクターのズボンの上、股間へと手を置いて……硬くなっている一物を痛くない絶妙な力加減でスリスリとこね回した。隠していた昂ぶりを目ざとく見つけられて、ドクターはバツが悪そうに目を逸らす。

 

「あの、グラベル?」

「いつも遠慮しているのだし、たまにはあたしに奉仕させてくれてもいいのよ? それを以てあなたからのお礼とさせてもらおうかしら」

「いや、それだと私が得してるだけだな気が──」

「ドクターに尽くして、気持ちよくなってくれる姿を見るのが好きなの。ほら、あたしがやりたい事をさせてもらうなら、十分お礼になっているでしょう?」

 

 うーん、と声に出して悩んでしまうドクターだった。都合のいい女、などと失礼すぎる文面が不意に頭を過ってしまう。

 

 護衛として常に傍に控え、しかも好意を隠さずスキンシップも過激目なグラベルと肉体関係を持つまでそう時間は掛からなかった。最初はいわゆる疲れマラの処理から始まって、性欲処理を繰り返してもらう内に情が芽生えてズルズルと、なんて具合だ。今では仕事終わりの一番の楽しみまである。

 ただ、自身への好意を都合よく性欲の捌け口として使っているようで、気が引けるところもあった。今のやり取りのように、グラベルにとってはドクターが喜んでくれることが一番のご褒美らしく、性行為でも存分にご奉仕してくれる。男からすればあまりに自尊心を満たされ、支配欲をくすぐられる都合のいい在り方。それを一切苦に感じないのがグラベルだった。

 

「ほら、迷ってるってことは乗り気ってことよ。大人しく私に身体を委ねて、ね?」

 

 より強くドクターの股間が揉まれて「うぐっ」と情けない声が漏れた。実際、グラベルの口淫はそれまでの手による自慰など児戯にすぎないと思い知らされる気持ち良さで、思い出すだけで先走りが溢れてしまう素晴らしさ。女性側からここまで迫られて我慢できるほどドクターも悟ってはいない。

 

「ああ、そうだね。気持ちよく射精して、スッキリ次の仕事に迎えるようにしてくれ」

「喜んで」

 

 ニッコリ微笑んだグラベルの笑顔に目を奪われたのもつかの間、遠慮なくくつろげられたズボンの下からズルリと陰茎が飛び出した。相当なサイズに勃起しているが、これでもまだ全力の8割程度だと互いに承知している。雄の象徴を見せつけられたグラベルはうっとりを目を細めた。

 

「ふふ、相変わらずすごいサイズ……お仕事頑張ってたから、とっても雄臭くて立派ね」

 

 スンスンと臭いを嗅いで堪能してから、開かれた両足の間に膝を付くと恭しく頭を下げた。まるで眼前の剛直が主人であるかのように、熱烈な服従のキスを切っ先へと捧げてしまう。それを座ったまま見下ろすドクターの背筋にゾクゾクしたものが走った。強くて美人なザラックの女性を屹立の前に跪かせる、その背徳感に。

 

「これから、このカッコよくて逞しい一物に精一杯奉仕させてもらうわ。敢えて言っておくけど、せっかく淹れたコーヒーだから冷めない内に飲んでもらえると嬉しいわね」

「分かった、そうさせてもらうよ」

「嬉しいわ。それじゃあ遠慮なく──」

 

 グラベルはサッと右手でピンク色の髪をかき上げると、チュッと竿へキスを落とした。愛しい恋人への口づけを連想させる行いを皮切りに、情熱的なご奉仕フェラチオが始まったのである。

 

「あむっ、ちゅっ……♡ れろっ、ちゅっ♡」

 

 チュパチュパと唾液の音を鳴らしながらキスの雨が降り注ぐ。丹念に肉竿を唇で吸いながら、チロチロと舌を伸ばして擽るように刺激する。まるでドクターの一物を味わうように丹念で、雄の味を受け取ることを目的とした口接が繰り返された。

 そして、一度キスが落とされる度に陰茎はビクビクと震えて反応してしまう。当然だろう、愛しい相手から無償のご奉仕を受けて感じない方が難しい。まだ口で咥え込まれてもいないのに、丁寧なキス責めだけですっかり剛直はいきり立ってしまっていた。

 

 愛情溢れる奉仕は最初からラストスパートな有り様だ。しかしドクターは贅沢にもコーヒーを飲みながら、まるで日常業務のついでみたいに奉仕をさせているのだ。口の中に広がる苦みはインスタントらしい低品質さだが、グラベルが淹れてくれたおかげで美味しく感じられた。

 

「ちゅむっ、あーんっ……♡ ふ~ー……っ♡」

「ぐぅっ……」

 

 不意に、敏感な先端にそっと息が吹きつけられる。グラベルなりの悪戯は効果覿面で、ドクターは腰を震わせて射精を堪えるしかできない。カタカタとカップの擦れる音が鳴る。右手に持ったコーヒーカップを零さないよう我慢するので精一杯だった。

 果たして、悪戯を仕掛けた張本人はと言えば、「ごめんなさいね」と謝るように微笑みながら舌を伸ばした。さっきまでキスをしていた箇所を今度は飴のように舐めしゃぶり、彼女の唾液でテラテラとコーティングを重ねていく。赤色の鮮やかなベロが肉棒を通過する度に透明な液で覆われ、肉槍は太く大きく磨かれた。

 

「っ、ふー……」

「ちゅぱっ、れろっ♡ あむっ、ちゅっ♡」

 

 肥大する陰茎と反比例して、段々とドクターの方に余裕が出てきた。足の間で跪いたグラベルに奉仕させながら、改めてコーヒーと菓子受けを楽しむ余裕が出始める。まだ熱い黒い液体を啜り、渋みと苦みを味わいながら股間を舐めさせ性欲を満たしてもらう。日常的な動作をしながら、非日常の奉仕をさせる非現実感に頭がクラクラしてしまった。

 王侯貴族が奴隷に性奉仕させるときは、こうして自身は別のことをしながら行わせるのだろうか──と、知りもしない想像の中で考えてしまうほど。

 いつもなら口淫してくれるグラベルへ礼を述べたり頭を撫でたりするが、今回はコーヒーを味わうのに忙しく、手が塞がっているため何も返せない。返ってそれが、あたかもグラベルを性処理玩具として扱っているようなイケナイ感情を芽生えさせ、いっそう興奮を高めてしまう。

 

「……♡♡」

 

 今回のグラベルの口淫奉仕に手は一切使われていなかった。時には両手で扱いたり、あるいは胸を使って圧迫(パイズリ)したりするのだが、今回はノーハンドフェラを選んだようで。ドクターの腰に手を回して積極的に口づけを落とす姿は娼婦のように淫靡で、しかし無垢な少女の如く健気である。

 気付けば、肉竿でグラベルのキスを受けていない個所は皆無だった。先端から根本まで、表側から裏筋まで、満遍なく丁寧に彼女は口づけ(マーキング)を施してくれた。嫌な顔一つせず、嬉しそうに匂いを嗅ぎながら口奉仕してくれるだけで嬉しいのに、いよいよ『ぐぽっ♡』と先端を咥え込んだ。温かな口内に亀頭が迎え入れられ、更なる快感がドクターの腰を駆け抜けた。

 

「んぐっ、んむっ♡ じゅぽっ、ちゅっ……♡」

「っ、それは……!」

 

 唾液の絡んだ舌が亀頭を包み込み、さらにねっとりと竿まで迎え入れた。別にグラベルの舌が特別長いわけじゃないのに、まるで常人の数倍あると錯覚させられる淫靡な動き。縦横無尽に先端を舐め、裏筋を刺激し、根本をくすぐって、器用に動き回る。グニグニと舌先で亀頭を擦られ、変則的なキスまで行われた。

 だけどもっと恐ろしいのは、グラベルの口内が一つの筒みたくなっていることだ。ドクターの太くて大きな肉棒を迎え入れるために、自身の口内を"奉仕穴"と見なしているのだろう。唾液でぬめる口内で剛直を擦り、締め上げて、何度も顔を前後させてグポグポと音を立て続ける。己への遠慮や躊躇など欠片もない、ひたすらドクターを気持ちよくするためだけのご奉仕だった。

 

「じゅるっ、じゅぽっ……♡ あふっ、はふっ♡ ぢゅるるっ……♡」

「これは、さすがに……!」

 

 強烈な口淫奉仕を前にドクターも優雅にコーヒーを嗜む場合じゃなくなった。まだ熱いコーヒーを一気飲みすると、震える手を伸ばしてカップをテーブルに戻してグラベルの強烈なフェラチオへ集中する。気を抜けば呆気なく射精させられそうだ。

 既にグラベルの方ではラストスパートに入っているようで、咥えられた一物が何度も何度も口内を出入りしては唾液が塗されていく。膣内でのピストン運動に類似した動きは、間違いなくイラマチオと呼ばれるもので。喉奥まで陰茎を迎えるなど絶対苦しいはずなのに、彼女の表情にはドクターを悦ばせることへの喜びしか溢れていないものだから。

 

「もう、射精()るっ!」

 

 精液が一気に出口へと殺到する。巨大な波の予兆に一物が震えたのをグラベルは目敏く感じ取ると、一気に喉奥まで迎え入れてしまった。根本までしっかり咥え込み、ガッシリと両腕でドクターの腰をホールドする。ドクターすら引き剥がすことすらできない状態で、口内射精を受け入れる準備を整えて。

 どう足掻いても精液を飲み込むしかない体勢、それを確認した直後にドクターの限界が訪れた。

 

 びゅるっ! びゅるるるっ! びゅーっ、びゅっ♡♡

 

「あむっ、ごくっ♡ じゅるっ、んむっ♡♡」

 

 肉竿がドクドクと脈動し、白く粘ついた塊がこれでもかと放出される。雄の欲望は余すことなくグラベルの口内へぶちまけられ、彼女の体内へと飲み込まれては消えていく。飲む、というよりもはや注入してるかのような、それくらい喉奥深くまで差し込まれているのだが、本人は幸せそうにイラマチオ射精を受け止めていた。

 口淫奉仕の快楽をを煮詰めた果ての射精は数十秒にも及んだ。やっと勢いが落ち付いた頃、ぐぽ……っ♡ と粘ついた音と共に少し小さくなった一物が口内から引き抜かれる。微かな精液の残り汁をまだ口内にぶちまけて、白濁の糸がキスした後の唾液みたいに繋がっていて、あまりにもエッチな光景だった。

 かと思えば、ちゅうちゅうとストローを吸い上げるみたく亀頭へ追い打ちのキスして、僅かな精液まで残さず搾り取る。精液による汚れすら欠片も残さないお掃除により、ドクターの一物はフェラ前よりも綺麗だった。

 

「ふー……♡ ドクターの情熱的な射精、ごちそうさまでした♡ 後はほら、ここに残っている精子を飲めば終了よ」

 

 最後の仕上げに、あーんと見せつけるように開かれた口内には僅かだが精液が確かに残っている。舌の上で大事に転がされていた子種の余りを、グラベルは目を閉じてゴクンと飲み込んだ。白い喉が嚥下し、今度こそ全ての精液がグラベルのお腹の中へと収まった。

 あまりにも、雄の優越感を刺激する奉仕だった。服従の口づけを幾度も捧げ、主人が別のことに気を取られていようと奉仕を続け、自身の身も顧みず喉奥まで迎え入れ、精子の一滴まで残さず飲み干してしまう。それが当然、それこそが自分の幸福だと示さんばかりの態度に、ドクターの中でグラベルへの愛おしさが天井知らずに上がってしまう。

 

「あっ……♡ あら、今日のドクターは積極的ね。嬉しいわ~」

 

 気付けば、グラベルの細い身体を抱き寄せていた。露出の多い騎士甲冑がカチャリと音を立てたが気にしない。彼女の体温を感じられるくらいにギュッと抱きしめ、労わるように頭を撫でる。

 

「とても気持ち良かったよ、ありがとう。コーヒーも美味しかった」

「それなら良かったわ。これで、この後もスッキリ仕事を続けられそうかしら?」

「ああ、バッチリだよ」

 

 本当はこのまま交わってしまいたい。白いハイレグのインナーをズラして、奥に隠された泥濘へ火照った一物を沈めたい。だけどドクターはギリギリの理性をかき集めて、彼女を抱きしめるだけで我慢する。

 代わりに、耳元でそっと囁くのだ。

 

「今夜、私の部屋に来てくれ。一緒にたくさん気持ちよくなろう」

「ええ、もちろん♡ 喜んで向かわせてもらうわね、ドクター♡」

 

 改めて二人きりで交わろうと、しっかり約束を交わすのだった。

 

 ◇

 

 業務そのものはつつがなく完了した。

 唐突に明日まだ書類が来ることもなく、また暗殺者が急に乱入してくることもない。いたって平和に夜を迎え、ドクターはグラベルを自室へと連れ込んだ。護衛とはいえ堂々と連れ込めば周囲の視線は避けられないのだが、不思議とこの関係が露見しないのはドクターの手腕によるものなのか。

 

「不思議よね」

 

 黒い上着を脱ぎ落とし、カチャカチャと胸当てを外しながらグラベルが呟いた。

 

「何がだい?」

「あなたのことがよ、ドクター。私を堂々と使う割には誰にもバレてないの、どうやってるのかしら? やろうと思えば誰にも悟られずにロドスに隠れられたりしようよね」

「さあ、どうだか。試したことはないから分からないよ」

 

 ドクターも既に服を脱いでの臨戦態勢を整えている。昼にご奉仕フェラで射精した一物は、数時間の休憩時間を経てすっかり元通りだ。それどころか、ギンギンに張り詰めた最大長を惜しげもなくグラベルへと晒していた。

 

「ふーん、できないと言わないのがドクターらしいわ。それとね、実はもう一つ不思議なことがあるの」

 

 白いレオタード状のインナーと黒いサイハイソックスだけとなったグラベルが、ドクターの前に立った。比較的小柄な彼女は相手を見上げる形となり、見下ろすドクターは鍛えられた肢体の美しさにほぅと息を吐く。

 

「あなたもご存じの通り、あたしって元は奴隷だから性奉仕も仕込まれたりしたのよ」

 

 チラリと剥きだしの右肩付近を見れば、元奴隷の証であるバーコードが分かりやすく印字されている。かつて商品として扱われ、その境遇を脱した今でも堂々と見せつけているのは、過去を受け入れ隠さない精神の証左だった。

 とはいえ、奴隷時代の経験を根掘り葉掘り聞くなんて真似はしたことない。グラベルも積極的に話すことは無いから、珍しい語りにドクターは無言で続きを促した。

 

「幸い、大旦那様に買われて以降そんなことはしなくて良いと叱ってもらえたし、あたしだって出会ってすぐの男性に奉仕するなんて最悪だったわ。だから仕込まれた技術は二度と日の目を浴びないまま、嫌な記憶と一緒に忘れ去ってしまえればと思っていたのに──」

 

 グラベルの顔がドクターへ近づく。

 チュッと頬にキスを落とされ、それから軽く唇を合わせられた。ピンクがかった瞳が真っ直ぐドクターを見ている。そこに宿っていたのは多大な信頼と愛情だった。

 

「あなたになら、いくらでも奉仕して良いと思ってしまえるの。ふふっ、惚れた弱みなのかしら。奴隷扱いして乱暴にする人じゃないから、奴隷みたいな奉仕をしても嫌じゃないのよ」

「光栄だね……と言っていいんだろうか?」

「ええ、いいのよ。身も心も捧げられる相手に出会えたってことだから。ドクターに喜んでもらえるなら、元奴隷って肩書も少しは誇れそうだもの」

 

 本当に裏の無い綺麗な言葉にドクターはホッと息をつく。こうして性行為を重ねて、性奉仕を何度もしてもらう仲になったのに、実は内心で負担に思っていたら悔やんでも悔やみきれないところだった。

 けれど実際には負担どころか見たまま喜んで行ってくれていて──改めて健気で可愛い護衛への愛欲が湧き上がる。もはや勃起を隠そうとせず、雄の象徴をレオタード越しにグラベルのお腹へ擦りつけた。グイグイと子宮を押されたグラベルから、「んっ……♡」と艶やかな声が漏れる。

 

「すっかりやる気満々ね、楽しみだわ~」

「君が私を煽るようなことを言うから悪いんだ」

「あたしは単に事実を言っただけ、それをどう受け止めるかはドクター次第よ?」

「なるほど。なら私の方も、君の信頼に値する人物だと行動でちゃんと示さないとな」

 

 まずは額にキスを落として、それから頬、唇と下っていく。グラベルは目を閉じて素直に受け入れたのだが、ドクターはまだ止まる気がない。さらに首筋にキスマークを付け、印象的な肩のバーコードにまで口づけを続けていく。

 

「んっ、ドクター……♡ くすぐったいし、ちょっと恥ずかしいわ♡」

「いつも君がしてるスキンシップには及ばないさ」

 

 などと嘯くドクターだったが、明らかに見える位置にまでキスマークを付けるのはグラベルもしていない。なのに自分のものだとマーキングするみたいに、全身いたるところへ口づけを続けた。

 ザラックの丸耳を食むようにキスをし、インナー越しにピンと張った乳頭を吸い上げるよう唇を重ね、お臍の部分へキスをして、手の甲へ恭しく口づけをしたと思えば、腕周りに刻まれた戦いの古傷まであまさず愛を証明する。

 

「あっ、んんっ♡ ドクター、これ……♡」

「気持ちいい?」

 

 無言でコクリと頷いたのが答えだ。普段から自身の愛を示すことに躊躇の無いグラベルも、逆に愛を証明され続けるのには弱かった。

 さらにドクターからのキス責めは続いていく。ソックスを履いたままでもお構いなく、太もも、足の甲にまでしゃがみ込んでキスをする。地肌に触れない形式的なそれは、『愛してくれるための儀式』感をより強めて余計にグラベルを昂らせる結果にしかならない。 

 

「ここも当然、たくさん愛してあげるから」

 

 そしていよいよ、インナーの際どい角度をした股布部分がズラされた。グイっと横に引っ張られた布は既に湿って変色している。本格的な愛撫の前に濡らしてしまったとバレ、グラベルの顔が真っ赤に染まった。それすら構わず、ドクターは更なる愛を捧げようと止まらない。

 露わになった恥丘に生え揃う、控えめな桃色の茂みへ顔を埋めてキスをした。その下にある陰核を唇で優しく食むと「ひゃうっ♡」と可愛らしい声があがって楽しくなる。割れ目の方は、大陰唇と呼ばれるだけあってクパクパと口のように震えていて、ベロキスを交わすようにむしゃぶりついた。愛液がボタボタと垂れ落ち、グラベルの足が快感に悶え揺れ動く。

 

「んふっ、ああっ♡ ドクターが、あたしの下の口とキスしてるなんて……♡」

 

 うっとり嬉しそうに変則的なクンニリングスを堪能するグラベルだったが、まだドクターには愛を誓うべき場所が残っている。愛液を涙に変えて別れを惜しむ割れ目から顔を離して、今度はお尻へと回り込んだ。やや褐色の入った白い素肌はすっかり赤く染まっており、まるで桃のように思えた。むっちりと張りのいい尻肉を揉みつつ当然のようにキスを続けて、グイっと双山を割り開いた。

 

「えっ、ドクターまさか──」

 

 次に何をされるか察したグラベルが身を捩った。けれどキス責めで力の抜けた身体はドクターを振り払えない。健気な抵抗を破ったドクターの口は最も秘された窄まりへ一直線に進むと、肛門へと迷わず深い口づけを果たしたのである。

 

「ひうっ!?♡ そこは、いくらなんでもダメよぉ……♡ ドクターを汚しちゃうから……」

「汚くないさ、とても綺麗だよ」

 

 弾力あるピンク色の皺が寄り集まった後孔は菊の花を連想させる儚さだった。匂いも付着物も一切ないこの場所が排泄に使われるための器官と信じる方が難しいくらい。故にキスをするのに躊躇は無かった。

 とはいえ、一般的には不浄とされる部位へ熱烈なディープキスを落とすのは、それこそ性奉仕を強要された奴隷くらいなものだろう。時折グラベルがアナル舐め奉仕をする際も、かつて仕込まれた技と聞いていた。それだけの行いを葛藤なくできる、主人の方が奴隷のように(かしず)いても構わないほど愛していると、証明するには十分すぎた。

 

「まったく、もう……お尻を舐められてるのに嬉しくて涙が出ちゃいそうだわ。性癖がねじ曲がったらどう責任を取ってもらおうかしらね~」

「心配せずとも、ちゃんと開発して育てる方向で責任は取るさ」

「あら、怖いわね。あたしの身体どうなっちゃうのかしら」

 

 愉快そうに笑うグラベルの目元には、確かに涙が一粒浮いていた。冗談めかして言っていたが、これだけ愛されてることが嬉しくて仕方ないと誤魔化すことなく訴えかけているのだ。

 

「さてと、それじゃあベッドに──うわっ!?」

 

 愛を誓う前戯を終えて、グラベルをベッドに寝かせようとしたドクターは、気が付けば自身の方がベッドに押し倒されていた。目にも止まらぬ早業は武の欠片も無いドクターが対抗できるものでなく、実行したグラベルからすれば赤子の手をひねるより容易いことだ。

 仰向けに寝転がったドクターの腰上にグラベルが馬乗りとなった。ずらされた股布の先、花開いた割れ目から零れる愛蜜がトロリと肉竿へ掛けられる。まるで蜂蜜を上から塗しているような光景が眼前で繰り広げられていた。

 

「グラベル……?」

「あたしからもお返しさせてもらわないと。礼節には礼節で応じるのが本来騎士の持つべき美徳よ」

「任せてしまっていいのかい?」

「もちろん。ドクターに愛してもらった分だけ気持ちよくしてあげるから、そのまま堪能してちょうだい♡」

 

 M字に開かれたグラベルの両足が、ゆっくりと沈み込む。亀頭が膣口にあたるとクチュりと音が鳴る。太く雄々しく育った雄の象徴を前に、彼女は臆することなく腰を進めて胎内へと迎え入れ始めた。柔らかな襞の内部へ、切っ先が潜り込んで──

 

「んぐっ……♡ んああっ♡♡」

「っ、ぐうぅ……!」

 

 熱くほぐれた膣内へズブズブと肉竿が吞み込まれていく。竿が膣襞を掻き分け進むたび、まるで水を張ったコップに手を突っ込んだように愛液が押し出されて根本へと零れた。それを追いかけて肉襞が下へ下へと降りていき──コツンと亀頭が止まったのは、最奥(しきゅう)にぶつかったからで間違いない。

 どちらともなく、絶頂せず乗り切れた安堵の息が漏れ出た。片や膣内の具合があまりに良すぎて、片や受け入れた剛直があまりに逞しすぎて、結合するだけで絶大な快感を享受してしまう。身体と心を落ち着かせる時間が必要だった。

 

「ドクターの大きいの、ちゃんと呑み込めたわよ……ふふ、お腹が中から持ち上げられてるのが分かるわ」

「ああ……君の膣内(なか)もすごく気持ちいい。気を抜いたら射精してしまいそうだ」

 

 薄いお腹を大事そうに擦る姿は子を宿した母親のよう。もちろん彼女の子袋に新たな命は宿っておらず、あやしているのは極大のドクター自身に他ならない。肉棒は僅かに感じる手の動きに刺激されてドクンと脈打ち、御託は良いからはやく射精させろと強請っていた。

 そんな雄の本能を無視して、ドクターは大きく深呼吸した。閾を責めていた射精欲はひとまず収まり、ピストン運動に耐えられそうだ。であれば、グラベルの奉仕を期待したいと願い、彼女もまたしっかりドクターの意思を汲み取った。

 

「もう大丈夫そうね。たくさん動いてあげるから、好きな時に射精してちょうだい」

「いやいや、イくなら君と一緒がいいな」

「あら、ありがとう。それじゃあ増々燃えちゃうわね」

 

 ペロリと唇を舐めたグラベルの笑みは妖艶そのもの。捕食者を連想させる様相を呈しながら、一物を咥え込んだ腰をゆっくりと上下に動かし始めた。

 ぐぐぐぐっ……♡ と膣襞が絡みつきながら上へと引っ張られ、かと思えば今度は下への移動に巻き込まれながら動いたり。千切れるくらいギュッと膣圧を強めたと思えば、ふわっと包み込む方へ変化するのはグラベルの意思だろう。締め付けの緩急によるドクターの変化をしっかり窺っているから間違いない。

 プリプリの膣襞とは別にコリコリした粒状の個所もあって、そこに亀頭やカリ首が差し掛かると思わずドクターも声を漏らしてしまう気持ち良さ。子供の手で握り込まれる柔らかさと、肌理細かいスポンジで擦られるような硬さの両立は、欲張りな男を悦ばせるための名器に相応しい構造をしていた。

 

「あはっ、ドクターも感じてくれてるようで何よりだわっ♡ 遠慮しないで、射精()したいときに好きにビューってしちゃって良いのよ♡ あんっ♡」

 

 最初は慎重に動いていた腰遣いも、最初の数回のピストンで慣らしが終われば一気に加速した。湿った重い水音をこれでもかと響かせ、男女の肉が打ち付け合う様を楽器として、嬌声と願望を歌にした淫らな演奏が繰り広げられる。

 いつの間にかインナーレオタードの胸部分は中央に向けて寄せられ、豊かな胸部が支えもなく揺れていた。グラベルが騎乗位で腰を打ち付ける度にプルンと縦に揺れ、視界でもドクターを楽しませる。視線に気づいた彼女は自分で胸を触ると、敢えて乳首を摘まんで挑発的に見せつけた。

 

「もちろんっ♡ おっぱいだって好きに触ってくれていいわっ♡ ドクターを楽しませるための玩具として、たくさん弄って構わないからっ♡」

 

 自分を卑下する言い方はある種のプレイと似ていた。優しいドクターに性処理道具として扱われる背徳感、乗り越えたはずの奴隷としての在り方、それらをくすぐられるのは何とも不思議な快感をグラベルへと与えてくれる。だからこの時だけは、ドクターのために全てを捧げてもいいと思えるのだ。

 ならばとドクターも提案に乗って、片手を伸ばすとむんずと胸を鷲掴みにした。マシュマロのごとき感触が手の平いっぱいに伝わり、指を沈めればどこまでも沈んでいきそうな柔らかさ。なのに元の形に戻ろうとする張りと弾力もあり、揉めば揉むだけ楽しませてくれる美乳だった。

 

「いいわっ、とっても素敵っ♡ ドクターが、こんなにあたしを求めてる♡ 嬉しくてもう、イっちゃいそう──っ♡♡」

 

 ビクビクとグラベルの身体が震えて、膣内が不随意に痙攣して締まった。ぷしゅりと愛液が吹きこぼれる。言葉通りに軽い絶頂を迎えたことで、さらに膣内の具合は良くなっていく。竿と膣壁の間に1ミリの隙間も許さないほどピッタリと張り付き、愛しい雄の形を完璧に覚え込もうと蠢いた。

 精神的な絶頂を迎えていっそう雄を悦ばせる雌壺となったが、本人的にはあまり喜ばしくないようだった。

 

「ごめんなさい、奉仕する方が先にイっちゃうなんて……ちゃんとドクターが射精するまで我慢しようと思ってたのに……」

「別に気にしてな──いや、やっぱり気にしてる。グラベル、攻守交替だ」

 

 下手に慰めるよりは健全な範囲で罰を与える方がいい。そう判断したドクターは、起き上がるとグラベルを持ち上げ一物を引き抜き、代わりにザラックの肢体をベッドへうつ伏せに寝かせた。ふわっと広がるピンクの長髪と短い尻尾に隠れて、白い背中が見え隠れする。

 いわゆる寝バックの体勢はグラベルが深く感じてしまう、かつドクターが好きに責め立てられる体位だ。これから起こる蹂躙劇を予期して身を震わせたザラックは、自分から雄を迎え入れるべく"くいっ"と腰を持ち上げた。

 

 先ほどまで一物を咥え込んでいた秘裂はパックリ割れて、空洞からトロトロと愛液を垂らしている。

 

「奉仕を忘れて先にイった淫乱で敏感なおまんこを、どうぞ心行くまでお仕置きしてください……♡♡」

 

 言葉とは裏腹に、流し目は明らかにドクターの性欲を煽り、誘っていた。謝罪と服従すらも一種のスパイスにして互いを楽しませる腹積もりだ。

 ならば容赦は不要と悟ったドクターは切っ先をあてがうと、勢いよく最奥まで突き込んでしまう。ごちゅん!♡ と音が鳴るほど子宮を叩いてから、間髪入れずに限界まで引き抜いて膣壁をこそいだ。ゾリゾリと掘削して、押し広げ、最奥をノックして愛しい雌を屈服させんと猛った。

 

「あっ♡ あんっ♡ んあっ♡ ひぐ♡ ああっ♡♡ あうっ、んぐっ♡♡」

 

 騎士として鍛えられた女体がドクターの下で面白いように跳ねた。本来なら即座に跳ね除けられる重さも、快楽漬けにされた身体ではちっとも抜け出せない。むしろ本人がこのまま屈服させられるのを楽しむみたいに、与えられる巨大な快楽を受け止め続けていた。

 褐色がかった白い肌は今や全身が赤く染まり、羞恥と快感を色濃く纏った淫靡な雰囲気を醸し出す。覆いかぶさるドクターの荒い呼吸が丸い耳に当たる度にビクリと震わせ、連動して身体がまた跳ねる。騎乗位の時は自分から話す余裕が残っていたが、今や意味を為さない嬌声しか紡がれていなかった。

 上半身に圧し潰された豊乳を指で捏ね回し、引き締まったお尻をベチンと叩いて強く膣を締めさせたり。丁寧さと乱暴さを両立させながら、ガツガツ貪る激しいピストンでひたすらグラベルの膣内を穿り返していき──

 

「セノミー」

「んあっ♡ なぁに、ドクター……?♡」

 

 ドクターが、グラベルの本名を呼んだ。同時にアレだけ激しかった腰の律動が嘘のように凪ぐ。

 その名を捧げた主にのみ許される声掛けに、ひたすら喘がされたグラベルが瀬戸際で正気を取り戻した。快感にやられてぽわぽわした頭のまま、ドクターの次の言葉を待つ。だけど、本当は既に本題は察していた。

 お腹に収まった一物が、いっそう膨らんで脈動しているのは、射精を堪えている証拠なのだから。

 

「君のお腹の中、一番大事な子宮に全部射精し切ってしまいたい。いいだろうか?」

「ふふ……今更聞くまでもないって、分かってるクセに」

「すまない、ズルい聞き方だったね」

 

 なら言い換えようとドクターは耳元へ口を近づけて、

 

「今から君の膣内(なか)で思い切り射精する。逃げようなんて許さない、最後の一滴まで全部吐き出すからきっちり受け止めてほしい」

「…………っ!!♡♡」

 

 有無を言わさぬ口調で宣言された途端、グラベルは耳から駆け抜けた衝撃で絶頂した。

 雄としての優位性をこれでもかと雌へ押し付ける、自分本位な射精宣言。普通なら幻滅するそれも、優しいドクターが敢えて放った言動となれば被虐の悦楽に酔いしれてしまう。きゅうきゅう締まる膣内はもう射精を受け止める気で満々、一秒でも早く慈悲を恵んでほしいとヒクヒクしながらその時を待っていた。

 子宮口をこね回していた亀頭が離れ、焦らすようにじっくりと竿が引き抜かれていく。これが嵐の前の静けさ、力を溜めている段階だとグラベルは理解した。ギリギリまで肉棒が引き抜かれ、もはや入口で引っ掛かるだけとなった状態で、ガシリと細い腰が掴まれた。

 

「行くよ」

 

 これはもう逃げられない、観念してドクターの欲望を注がれるしかないわね──悦びと諦観の入り混じった思考と共に、グラベルは脱力して完全にドクターへと身を委ねた。

 永遠にも感じられる数秒が続いた後、ついに一物がぐーっと膣内へと逆戻りを始めて……一気に膣内を駆け抜けた先端が、どちゅん!!♡♡ と体重を掛けながら子宮口に正面衝突した。

 

「ぉぁ──っーーーー~~~~~~…………っっ♡♡♡」

 

 びゅくっ!♡ びゅるるる!!♡♡ びゅーーっ!♡♡ びゅくーーっっ!♡♡

 

 子宮を容赦なく叩かれた瞬間、雷すら彷彿させる大きすぎる絶頂の電撃がグラベルの全身を貫いた。両足がピーンと伸びて少しでも快感を許容しようと藻掻き、喉からは声になり損ねた絶叫が迸る。剛直を受け入れた膣内は万力じみた圧力で精液を搾り出そうとするのだが、肉竿は痛いほどの締め付けを微塵も介さず膣内射精を始めていた。

 屈強な雄棒を前に子宮はとっくに白旗を上げ、最奥への入口を緩めて一滴でも多く精液を取り込もうと努力する。そんな健気さを涙ぐましい努力と嘲笑うように射精の奔流は止まらない。べっとり粘ついた雄の欲望が、わが物顔で子袋を満たしてお腹いっぱいにさせてしまう。強制的に飲まされる精液量に限界を感じた子宮が『ごめんなさい♡ もう無理です♡』と更なる屈服宣言を行うものの、グリグリ押し付けられた亀頭はそれすら跳ね除け無理やり白濁を注いでしまう。

 

「おぐっ、あ゛ー……っ♡ あぐっ、はふ……♡」

 

 長々続いた射精がやっと終わったとき、グラベルはもう疲労困憊だった。精液の熱と脈動だけで何度もイかされ、被虐心が疼いてまたイって、それらが呼び水となり感度が高まればまたイって……終わらない絶頂地獄に叩き落され、無意識に潮吹きを何度も行っていた。サラサラの液体がシーツへと零れ、受け止めきれず溢れた精子を混ざり合ってシミを作る。

 

「もう……射精()しすぎよ、ドクター。お腹の中がタプタプになっちゃったわ……♡」

「あー、いや、その……すまないね」

 

 ようやく身体の上から退いたドクターがバツの悪そうな顔で頬をかいた。もっと丁寧に交わるつもりだったのに、こんなレイプじみた射精をしてしまうとは。万が一にもグラベルを傷つけてしまったらどうしようと謝るドクターへ、当の本人は薄く微笑んだ。

 

「とても良かったわよ、ドクターもたまには激しいところがあるのね……♡ すっかり気持ちよくさせられちゃったわ♡」

「喜んでもらえたなら良かったけど、私の方こそすごい気持ち良くて大変だった」

「お互い様ね、なら良かったわ~」

 

 獣のような交わりを行ってなお、グラベルの余裕ぶった態度は崩れない。さっきまでアレだけ絶頂し手玉に取られていたとは思えない様子に、ドクターはホッと息を吐いた。純粋に気持ちよくなって、セックスを楽しんでくれたのが一番の快感なのだから。

 ……などと感慨に浸るドクターへ、よろよろと起き上がったグラベルがにじり寄る。視線の先にはついさっき射精したばかりで、白濁と愛液でコーティングされたペニスがクタッと萎えていた。今度はドクターの方が何をするのか察して、グイっと腰を近づける。

 

「あら、ありがとう。それじゃあお掃除、しておくわね」

「うん、すまないね」

「いいのよ、お昼にも言ったけどしたくてやってることなんだから」

 

 チロリと伸びた舌先が、陰茎に付いた白濁を掬い上げた。そのまま口内へ迎えてちゅぽちゅぽと、音を立てながらお掃除フェラをこなしていく。跪いたグラベルに事後処理までさせるのは申し訳なさと同時、やっぱり背徳的な愉しみを覚えてしまうドクターであった。

 

「んむっ、あむっ……はい、綺麗になったわ。お疲れ様」

 

 最後にそっとキスを亀頭に捧げて丁寧なお掃除フェラは完了した。

 が、こんな男心をくすぐる奉仕をされては、またも一物が復活するのは仕方ないことだろう。射精する度にグラベルは綺麗にしてくれるが、その度に復活してはまた交わるループ。こうなればあと数回は射精しないと終わらないのに、彼女は欠かさず行ってくれるのだ。

 

「グラベル……いや、セノミー」

「なぁに、ドクター?」

「まだ続けたいけど、いいよね?」

 

 確認というより、半ば強制にも似たニュアンスが込められた言葉に、

 

「もちろんよ。あたしはあなたの影な以上、望むことだって同じだから」

 

 足を開いて陰部を見せつけながら、ドクターの欲望を受け入れたのだった。

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