右手に持つビームサーベルで
しかし、
そこを、
はずなのに…
正面モニターに
[No Damage]
と表示されたのを見て、驚くユイ。
その隙をつかれ、
〈驚いたれすか?》
と、リコからの通信が入った。
「どうなっているの?」
と訊くユイに
〈どうやら、リコは
『カテゴリーF』になった
みたいなんれす☆》
と言うリコ。
「そ…そうなんだ…。」
と、驚くユイ。
「で、それは、どんな能力なの?」
と訊くユイに
〈リコも、よくわからないのれすが…
たぶん
低確率で、敵からの攻撃を無力化する
能力っぽいのれす。》
と言うリコ。
〈自分の能力も確認できたので、お開きにするれす☆》
とリコが言うと、トムリアット・ブルーサンダーの頭上に、降伏を示す、白い長方形のエフェクトが表示された。
そして、自動で退場ゲートへと向かっていった―。
◆
密林の中に降下した
そのまま、密林の中に身を隠す。
(これなら、みつからないはず…)
と思ったが…
「ひゃあっ!!」
と、
「な…なんでぇ〜っ!?」
と、密林の中を逃げ惑う
密林の中に身を隠したからといっても
レーダーには、ちゃんと映っている…。
「ひゃあっ!!」
と、またしても
密林の中に身を隠しても、
「このまま、やられてたまるもんか…!!」
と、
◇
ミモザは、
「きゃっ!?」
「よくも、やってくれたわね!!
お返しよ…!!」
と、ミモザは操縦桿を動かしたが…
(あれ?)
ガンダムアストレアJが起き上がるのに、タイムラグがあった。
(どうしたのかな?)
と疑問に思いつつ、
GNスナイパーライフルの銃口から放たれたピンク色のビームが、木々の間を通り抜けて、
◆
密林の中に墜落した
「ゑっ…!?」
正面モニターに映る、木々の間を通り抜けて飛んでくる、ピンク色のビーム…。
「ぃぎゃあぁあぁ…っ!!」
耐久値がゼロになった
◇
【ノーマン】のイートインスペース―。
「へぇ…。
リコも『カテゴリーF』になったんだ…。」
と、オレンジジュースを飲むミモザ。
「はい☆
おかげさまで☆」
と、ブラックコーヒー(無糖)を飲むリコ。
「どんな能力なの?」
と訊くミモザに
「低確率で敵からの攻撃を無力化する能力
なのれす☆」
と言うリコ。
「何よ…その…
低確率って…?
発動しない確率の方が高いってこと?」
と言うミモザに
「ダメージをうけないなんて、そんなチートな能力、毎回発動される方がイヤれす★」
と言うリコ。
「そうかなぁ?
私だったら、ダメージをうけない方がいいけどなぁ?」
と、オレンジジュースを飲むミモザ。
「ところで…
『カテゴリーF』なんて、どうしたらなれるの?」
と訊くユイに
「リコの場合は
『悠久の地の八戦神』のアリス様の銃で撃たれた
んれす☆」
と言うリコ。
「何?
その
『悠久の地の八戦神』
って?」
と訊くミモザに
「『悠久の地』に住む神様れすよ☆」
と言うリコ。
そして
「ミモちゃんは、誰から、その能力を授かったのれすか?」
と、ミモザが『カテゴリーF』に覚醒した経緯を訊くリコ。
「そんなの、知らないわよ。
ガンプラバトルを始めたら、いきなり、そんな能力に目覚めていたんだから…。」
と言うミモザ。
「ガンプラバトルを始める前に、誰かに刺されたとか、リコみたいに銃で撃たれたみたいな夢を見たことないれすか?」
と訊くリコ。
「うん…。
うろ覚えなんだけど…
おかっぱ頭の女の子の夢
を見たことあるの。」
と言うミモザ。
「おかっぱ頭…
それは、おそらく
『悠久の地の八戦神』のドローネ様
れすね☆」
と言うリコ。
「そうなんだ…。
でも…
何で、そのドローネって人は、私を『カテゴリーF』にしたの?」
と訊くミモザに
「それは、さすがにドローネ様に訊いてみないと、わからないれす…★」
と言うリコ。
「そりゃそうだ☆」
と笑うミモザ。
「ところで、さっきのバトルで
ちょっと気になることがあった
んだけどね…。」
と言うミモザ。
「どうしたの?」
と訊くユイ。
「私が操縦桿を動かしてから、ガンダムが動き出すまで、若干のタイムラグがあった
のよね…。」
と言うミモザ。
「ミモちゃん。
それは
経年劣化
れす。」
と言うリコ。
「経年劣化?」
と、首を傾げるミモザに
「はい。
経年劣化したプラスチックは、プラフスキー粒子に耐えられない
んれす。」
と言うリコ。
「えっ、そうなの!?」
と驚くミモザ―。
数十年前に発見された、反粒子同士の結合によって生成され、プラスチックに反応して流体化する特性を有した、謎の粒子物質
プラフスキー粒子―。
ガンプラバトルは、そのプラフスキー粒子の特性を利用したものだが、近年の研究で
経年劣化したプラスチックは、プラフスキー粒子に反応しなくなる
という事が判明したのだ。
それどころか
プラフスキー粒子がプラスチックの分子構造を破壊して劣化させてしまう
という事も判明したのだ―。
「ユイ。
私の
と訊いてくるミモザに
「私が小学生の頃に使っていた
よ?
そもそも
ガンダムアストレアJはガンプラバトルの練習用に
と、ミモザに渡したんだけど?」
と、ミモザに指摘するユイ。
「ということは、少なくとも4年は経ってるわけれすから…
パーツの交換とかをしていないのなら、もうすぐ動かなくなる
れすね…★」
と言うリコ。
「パーツの交換、した?」
と、ユイに訊かれたミモザは
「していないわ…★」
と答える…。
「だったら、決まりれすね☆
みんなでガンプラを買いに行きましょう☆」
と言うリコ。
こうして、ミモザ、ユイ、リコ、ラシューは、ガンプラショップコーナーに向かった―。