メッサーラは、左のブースターの側面からピンク色のビームサーベルを発振した。
そして、すれ違いざまにボルトガンダム・マキシマムを斬った。
「うおぉおぉおぉ…!!」
と、月面に落ちるボルトガンダム・マキシマム…。
・
「先輩!!
大丈夫れすか!?」
と、ボルトガンダム・マキシマムにかけよるトムリアット・ブルーサンダーとドラゴンガンダム・ストライカー。
その時、レーダーが11時方向から接近してくる機体を捉えた。
正面モニターに、捉えた機体のデータが表示される。
【機体名】
ドクターTHE-O
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 △
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HGUC THE-O
【ガンプラタイプ】
宇宙戦用モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
シロッコ
【機体名】
パラス・アテネ
【戦場適応】
宇宙戦 ◎
空中戦 ✕
地上戦 ◯
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 ◯
【ベースキット】
1/144 HGUC パラス・アテネ
【ガンプラタイプ】
汎用型モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
レコア
ドクターTHE-Oもパラス・アテネも、見た感じは無改造機のようだが、メッサーラ同様、外見からはわからない改造が施されているだろう…。
「メッサーラはリコにまかせて、サイ君とアルゴ先輩はTHE-Oとパラス・アテネをおねがいしたいのれす。」
と言うリコ。
《いいだろう。〉
《まかせてくれ☆〉
と答えるアルゴとサイ。
こうして、トムリアット・ブルーサンダーは上空を飛びまわるメッサーラに挑むべく、飛び上がった―。
◇
飛び上がってきたトムリアット・ブルーサンダーに、メッサーラがさっそくメガ粒子砲を撃ってきた。
メッサーラからの攻撃を回避したトムリアット・ブルーサンダーは、両足の4連マルチポッドからミサイルを発射した。
だが、メッサーラは凄まじいスピードでミサイルの追撃を振り切った。
目標を見失ったミサイルは自爆する…。
(う〜ん…。
サイ君とアルゴ先輩にTHE-Oとパラス・アテネの相手をおしつけて、リコは楽そうなメッサーラの相手をしようと思った
のれすが…
いやはや
思ってた以上に手強い
れすね…★)
と、苦笑いするリコ…。
・
リコにTHE-Oとパラス・アテネの相手をおしつけられた
ドラゴンガンダム・ストライカーとボルトガンダム・マキシマムだが…
男子ガンプラバトル部の部員のサイは1年生で
謎の新感覚スポーツ【カンフーサッカー】の同好会も掛け持ち
している。
そんなサイの愛機はドラゴンガンダム・ストライカー。
無改造の1/144ドラゴンガンダムなのだが、サイの技量もあり、無改造でも十分に強い―。
・
パラス・アテネが、バックパックに装備されている対艦ミサイルを発射した…
が…
なんと
発射されたミサイルの先端からピンク色のビームが放たれた!!
そう…
レコアのパラス・アテネの対艦ミサイルはファンネルに改造されていた
のだ…!!
だが!!
ドラゴンガンダム・ストライカーは被弾を気にすることなく、一気にパラス・アテネに突進する…!!
そして―
「ゥオラァッ!!」
と、右足でパラス・アテネを蹴飛ばすドラゴンガンダム・ストライカー。
蹴飛ばされて、仰向けに倒れたパラス・アテネを蹴り上げて
「セイヤァッ!!」
と、右足でオーバーヘッドキックするドラゴンガンダム・ストライカー。
ドラゴンガンダム・ストライカーのオーバーヘッドキックで蹴飛ばされたパラス・アテネは、一度は立ち上がるも、直後に両膝をついて、うつ伏せに倒れ、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
・
ドクターTHE-Oに立ち向かったボルトガンダム・マキシマムだったが…
ドクターTHE-Oの動きが、やけに鈍いことが気になった。
機動性は高いのだが、運動性が低い…
それは、つまり…
ボルトガンダム・マキシマムは、右手に持つ300ミリ滑腔砲を撃つ。
その攻撃は回避されたが…
ドクターTHE-Oが回避した方向に向けて、ボルトガンダム・マキシマムは300ミリ滑腔砲を撃つ。
すると、ドクターTHE-Oは回避できず、ボルトガンダム・マキシマムの攻撃をくらってしまった。
それを見たアルゴは確信した。
(やっぱりな…。
アポジモーターを減らし
てやがる…★)
【機動戦士Zガンダム】に登場するモビルスーツ・THE-Oは、その鈍重そうな外観とは裏腹に、機体各所に設けられたアポジモーターにより、非常に高い運動性をほこる。
ガンプラバトルでも、その設定は反映されており、慣れない者がTHE-Oを使おうものなら、その高い運動性に振り回されるのがオチだった。
そのため、アポジモーターを減らして運動性を落とすというデチューンを施す者が大半だ。
偶然とはいえ、THE-Oのパイロットと同名のガンプラファイターにして本業は歯科医のシロッコも、そうしたガンプラファイターの1人だった。
THE-Oを、自分が扱えるくらいにまでアポジモーターを減らし、運動性を低下させていたのだ。
だから、本来の運動性であれば、ボルトガンダム・マキシマムの攻撃を回避できたはずだ。
ただし、低下しているのは運動性であって、機動性はそのままだ。
どうやら、シロッコは高い機動性をいかした一撃離脱戦法で戦うガンプラファイターのようだ。
それはそれで手強いのだが、相手の手の内がわかれば、対処は容易い。
しかも、ここは月面。
宇宙ステージとはいえ、THE-Oにとっては不利なバトルフィールドだ―。
ビームライフルを撃ちながら迫りくるドクターTHE-Oの足元を狙って、300ミリ滑腔砲を撃つボルトガンダム・マキシマム。
ボルトガンダム・マキシマムが撃った300ミリ滑腔砲の弾は、ドクターTHE-Oの手前に着弾。
爆発に巻き込まれたドクターTHE-Oは転倒してしまった。
宇宙空間なら、こんなことにはならなかったのだが…。
「くぅらえぇぇぇ…ッ!!」
と、倒れているりドクターTHE-Oに300ミリ滑腔砲を撃つボルトガンダム・マキシマム。
転倒して動けないりドクターTHE-Oに、次々と300ミリ滑腔砲の弾が命中する。
そして、ついに…
ドクターTHE-Oの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
・
パラス・アテネ
ドクターTHE-O
も撃墜され、残るはメッサーラのみ―。
「パラス・アテネもTHE-Oも撃墜されたのれす。
3対1では、あなたに勝ち目は無いのれす。
降参してください。」
と、レコアに降伏を呼びかけるリコ。
〈ならば、せめて、お前だけでも落とす!!》
と、メガ粒子砲を撃つメッサーラ。
「しょうがないのれす…。」
と、両足の4連マルチポッドからミサイルを発射するトムリアット・ブルーサンダー。
発射されたミサイルは、メッサーラの進路上で自爆し、白い煙幕を噴出させた。
メッサーラが煙幕に飛び込んだ
次の瞬間!!
煙幕が爆発したのだ―!?
「ただの煙幕ではなかったのれす☆
可燃性ガスの煙幕
だったのれす☆」
と、ドヤるリコ。
なんと、トムリアット・ブルーサンダーの両足の4連マルチポッドから発射されたミサイルから、可燃性ガスの煙幕が噴出されたのだ。
そんな、可燃性ガスの煙幕に飛び込んでしまったメッサーラのスラスターの炎がガスに引火して、大爆発をおこしたのだ…。
メッサーラの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。
・
こうして、空高ガンプラバトル部は、予選第1戦に勝利したのである。
なお、10時40分から始まった予選第1戦の第2試合―
ヤムアダ電機アスマン店
VS
キャンディーズ
は
キャンディーズが勝利した―。